しろくま歯科医院 WEBサイトへ

しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
calender

2024年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
AED
当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

最近のトラックバック

アーカイブ

リンク



« 2008年11月 | メイン | 2009年1月 »

2008年12月31日 (水)

大晦日!!

938_4 ついに大晦日になってしまいました。

本日は、自分の今年一年の反省をのべてみたいと思います。

まず、私生活では子どもが生まれたため、とても恵みのある豊かな日が続きました。その反面、責任感が増したため、より一層仕事にも熱が入った年でもありました。

仕事では、多くの成果を出せたと思います。ただ一人だけ、根の中に器具を破損させてしまい、根の専門医である南東北病院の渡部先生にお願いしなければならなかったことが、とても悔いが残ります。しかし、近くに信頼できる先生がおられることはとても心強く、嬉しいことでもあります。ご迷惑をおかけした患者さんにはこの場をおかりしてお詫びをしたいと思います。申し訳ありませんでした。

今年の目標が出来るだけ、多く勉強会・研修会に参加するという目標は、自分の目標を大きく上回る参加率を達成できました。何より、一緒に参加している先生方のモチベーションを多く頂くことが出来たのが、とても良かったと思います。

これから、自宅の掃除と集まってきている親戚の子ども達と遊ぼうかと思います。

しろくま歯科医院の新年は5日より通常の診療を開始いたします。来年もよろしくお願いいたします。

2008年12月30日 (火)

2008年診療最終日です

今年の診療も、本日午前中までとなりました。

今年も一年ありがとうございました。スタッフを代表して御礼申し上げます。

新年の診療は1月5日9時から通常通り診療いたします。

年末年始の休診期間中、緊急の歯科治療に関しては下記までお問い合わせ下さい

郡山休日 夜間急病センター(電話:024-934-5656)

先日、テレビで郡山市内でインフルエンザの流行が始まっていると耳にしました。実際、通っていただいている患者さんも、インフルエンザや風邪などの体調不良でキャンセルされる方が多くなっております。

みなさま、お体に留意され、よいお年をお迎え下さい。

2008年12月29日 (月)

今年の・・・・

師走というのは、本当に時間が経つのが早いです。

今年も1日を通して診療出来るのが、本日が最後になってしまいました。

大きな目標を掲げて今月は頑張ってきたのですが、なかなか達成出来ませんでした。

その目標は来年へ持ち越しです。

やり残した事がないように今年の残りの時間を有効に使いたいものです。

2008年12月28日 (日)

神の領域・・・・丸山トレーナー

2週間ほど前からひどいぎっくり腰だったのです。

一度起きあがってしまえば、後は動くことが出来るのですが、椅子に座ったり、横になったりすると起きあがることが出来ないのです。

最近は、忙しくてルネッサンスに通うことができませんでした。しかし、もう我慢の限界と思い、無理をしてルネッサンスの丸山さんの元へ行きました。

ここでお断りなのですが、丸山さんはトレーナーなのです。決してマッサージを専門に行っているわけではありません。ですから、丸山さんにマッサージをしてもらいにルネッサンスに赴いてもだめです。ちゃんとした面接と打ち合わせと契約をしないといけないのです。念のため。

丸山さん曰く、「先生の腰は、ゲームに例えると、ボスキャラの手前の状態まで悪化しています。」とのこと。

それから約1時間。しっかりと整体とマッサージをして頂きました。

丸山さん曰く、もみ返しがきますので気をつけてくださいとのこと。すでに一日経っていますが、まったく痛みも消え、あんなに大変だった生活中の痛みも消えています。

本当にありがとうございます。

それと、ルネッサンスの中の雰囲気が一新されていました。『アメリカの戦う男のジム!』のような雰囲気になっていました。なんか集中出来そうです。これも丸山さんの提案だそうです。

出来る男は行動力もあります。

皆さん一度ルネッサンスへ。

2008年12月27日 (土)

歯と香り

11月中にあった研修会でのことなのですが、研修会後、参加した若手の先生達と、『どうしたら本当に患者さんのためになるのか』と熱くディスカッションしました。

その時に出てきた一つの意見として、3つのキーワードが出てきました。

『技術・時間・サービス』

これら3つの事に絞って話しを展開させていったのですが、今回は、その中で『サービス』について話しをしていきたいと思います。

患者さんに気持ちよくリラックスした環境を提供して行かないといけないという話しの展開になりました。それぞれ、自分がしているサービスの事を話しあいました。

その中で私の頭に残っている言葉は、『歯科は患者さんが勇気を振り絞って来院する場所。少しでも不安を取り除きたいので、院内にかける音楽と香りに気をつけている』

確かに、歯科医院は独自の匂いと緊張感がありますから、私も改善したいとおもって、まずは院内にかける音楽を変えてみました。今は、なにが患者さんがリラックス出来るかを模索中ですが、今度、研修会の仲間に出会ったら、結果を話し合いたいとおもっています。しかし、術者の私が、音楽を変えた事による効果が絶大で、まず自分がリラックスしてしまっています。

次ぎに考えたのは、『香り』です。

香りを提案した先生は、院内にアロマを焚いているそうです。これもかなりの鎮静・リラックス効果が出ているらしく、私も早速、院内にアロマを取り入れるべく研究を始めました。しかし、本格的なアロマの機材は70万円近くしてしまうので、さすがに手が出ません。その高い機種の下位機種が手頃な値段で購入出来そうなので、早速予約をしました。しかし、どんな香りが歯科医院に良いのか思案し、悩んでいました。

そんなとき、東京都足立区で開業されている千葉栄一先生が先生の著書『歯と香り』という本を送ってくれました。千葉先生とのおつき合いは、私がこのブログで先生お著書を取り上げたことをきっかけにおつき合いが始まりました。

まさに私が今一番読みたい事項の本だったので、とてもびっくりしました。

この本をきっかけに、さらに患者さんによい治療環境を提供できるように頑張りたいです。今年も残り少ないですが、全力で頑張ります。

2008年12月26日 (金)

本を見つけました。

11月の勉強会に行ったときなのですが、その時、非常に有意義な勉強会があると言う話を一緒に受けていた受講者の先生にお話を伺いました。

そんな話しを聞いてしまうと、もう受講してみたくてうずうずしてしまったのです。

そこで、自宅に戻ってからインターネットで検索しても、業者さんに聞いても、以前主催していた大学に問い合わせても、もう2年ほど勉強会はおこなっていないとのこと。今のところ、開催の予定は立っていないとの返事。

研修会や勉強会に参加する場合は、あらかじめその研修会に参加したことのある先生のブログやインターネット上の日記を参照にするのですが、確かにここ2年ほどは研修会及び勉強会は開催していない模様。

そこで、その勉強会を主催している先生がお書きになっている本がないかどうか捜してみました。そうすると、1冊だけ有名な学術書が出ていることが判明。業者に問い合わせてみましたがかなり古い本で、なかなか見つけることが難しいという返事。そこで、研修会で東京へ行ったついでに、医学書の置いてある有名大型書店に何店か訪ねてみたのですが、そこにもない。

そこで、インターネットのamazonにて予約をすることにしました。『amazonではお取り扱いはしていません。』とは出ていなかったものですから。待つこと3週間。先日その本が届きました。嬉しいことに他の絶版の駄目もとで注文した古い医学書も入っていました。

さっそく、毎日読んでいるのですが、とても参考になります。嬉しくてしょうがないです。本を読むだけでもかなり参考になりました。来年は、著者の先生の主催している勉強会を丹念に捜して、参加してみたいと思います。

2008年12月25日 (木)

しろくま忘年会

先日スタッフで忘年会に行きました。

場所は韓国料理と炭火焼肉のお店「フェ」。院長おすすめのお店ということでスタッフ一同楽しみにして行ってきました。

コースでいただいたのですが、本日のフェ、キムチ盛り合わせ、チジミ、焼肉5種、ビビンバ・・・

と、味もボリュームも大満足でした。ちなみにフェとは韓国語で「刺身」を意味するのだそうで、本日のフェは、生イカとキュウリなどをキムチに近いような味で和えたものでおいしかったです。

コースでおなかいっぱいですが、しろくまスタッフは、〆のデザートを食べないと終わらない・・・

ということで、それぞれ思い思いにデザートを注文。甘いものは別腹です。

P1000934

2008年12月24日 (水)

顎が動かない

本日は、垣本充先生の著書『歯育ては子育て上手』よりお届けいたします。

★顎関節症は精神面にも悪影響

『顎関節症』という聞き慣れない病名は、むし歯、歯槽膿漏につづく第三の歯科疾患といわれている病気のもので、上顎と下顎の繋ぎ目の顎関節を動かす筋肉や関節自体がうまく動かない病気です。

顎関節がスムーズに動かないと、普段何気ない動作でも口がうまく開かなくなったり、大きく開けたときや、噛み締めたときに痛みを感じたりします。痛さの程度には差がありますが、ひどいときは頭にずきずきくるときがあるようです。

この病気は、とくに10歳後半から20歳代前半の女性に多いとされていますが、高齢者や子どもにもみられます。女性に多いのは、女性の関節、筋肉、靱帯が男性に比べて弱いためではないかと考えられます。子どもでは、口を開閉するときや食べ物を噛んでいる時に、カックンとかギコギコといった雑音が生じる場合に注意が必要です。この音は他人にもはっきり聞こえます。

顎関節症は、頭痛のほかに、目眩、耳鳴り、難聴、肩こりなどの症状を生じさせます。また、前にもお話したとおり、噛む運動は人間にとって情緒を安定させる働きをもつものですから、顎関節の異常をそのままにしておくとストレスを増大させます。子どもでは、眠いが浅くて疲れやすく、食欲不振、目眩などの自律神経失調症的な症状を引き起こす例も見られるのです。すなわち、顎関節の異常は子どもの精神面にまで悪影響を及ぼすことがあるのです。

顎関節の原因の一つに下顎の発達不足が挙げられます。噛むトレーニングの不足は、顎関節症を動かす筋肉を萎縮させ、ひいては顎関節症を引き起こすのです。そのほか、むし歯になって歯がぬけてしまい、片方の歯だけでいつも食べ物を噛んでいる場合にも、顎関節症はおきると言われています。

顎関節症でよく見られるのですが、噛み合わせがうまくいかないことは姿勢の悪さにつながります。背骨が曲がってしまい、側わん症にまでいたった例もあるのです。

噛む運動の不足やむし歯が原因であれば、当然食生活からの予防が大切です。でも、顎関節症や不正咬合、歯列不正になってしまった子どもには、専門の「矯正歯科」で診断を受けさせる必要があります。歯科大学や歯学部のある大学の、付属病院の矯正歯科、または専門医を訪ねてください。

これらの歯の病気は、比較的簡単な治療ですむものから、何年もの長期間をかけて治さねばならないものまで、いろいろな症例があります。

アメリカでは病気になってからより、まる前に予防することが第一と考えられています。しかし、我が国では予防医学の徹底がはかられているとは残念ながらいえません。口の中の病気は食生活に気を配ることによってかなりの割合で予防できるものなのです。子どもに症状が出たら、すぐに適切な治療をうけさせることはもちろんですが、普段からそうならないような注意をおこなたらいようにしましょう。

参考文献  歯育ては子育て上手  垣本充著 農文協

2008年12月23日 (火)

個人的忘年会

dog先週、インプラント10年保証システムのIGSの岡さんと新しい担当の瀧川さんが郡山にきました。そこで、同じ歯科医師会の高原先生と4人でささやかな忘年会を開きました。

常にインプラントの最先端にいるお二人ですので、とてもホットで活きのよい話しをふんだんに聞くことが出来ました。

私も久々にアルコールを摂取したので、口が饒舌になってしまったようです。つい一人で喋りすぎました。(あそこでの話しは、みんな嘘ですから、本気にしないでくださいねshadow

今までお世話になった岡さんが今年いっぱいで退社するそうです。残念です。

しかし、またインプラント業界にいるとのことなので、この関係はまだ続けられる事になりました。

良かったです。

2008年12月22日 (月)

ポーラーベアアイス

毎週木曜日は休診日になっています。

夜に妻とちょっとした用事があって、市内に出かけました。

ふと小腹が空いたので、ちょっと見かけた沖縄料理の店に入りました。

帰りがけのレジの横にアイスのコーナーがあって、そこにこんなアイスを見かけました。937

「ポーラーベアー」と書かれていて、白熊の親子が書いてあるチョコレート味のアイス。

すかさずゲット。車内でパクつきました。

すごい美味しかったです。

白熊ものはとりあえずゲットするのですが、福岡の「シロクマ」というアイスは有名ですが、別のアイスも存在するとは。

びっくりです。

2008年12月21日 (日)

三歳児健診へいく

昨日、久しぶりに三歳児健診へ行きました。

いつも一歳六ヶ月検診ばかりだったので、とても新鮮でした。

三歳児健診で思うことは、やはり、むし歯が一歳六ヶ月児よりも多いこと。

その都度、「いつもお菓子は何を食べているの?」と聞いていたのですが、むし歯のあるお子さんのお母さんが決まって答えていたのは、「チョコレート」。

むし歯のないお子さんのお母さんが答えていたのは、「おせんべい」でした。

おせんべいも種類によると思うのですが、やはり硬くて噛みごたえがあり、砂糖を使っていないおやつというのは歯にはよろしいようで。

三歳にもなると、会話が出来るようになります。

一番おかしかったのは、お母さんに「いつも何をお菓子に食べてますか」の問いに、三歳の子が「ラーメン」と答えたのには笑みがこぼれました。

2008年12月20日 (土)

はじめまして

今日からホームページがリニューアルいたしました。

私は受付を担当しております、大木と申します。院長に誘っていただき、晴れてブログデビューとなりました。リニューアル初日と重なるとは。恐縮です。

今後も先生の学術的なお話の合間に時々書かせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

入社してはや3ヶ月が経とうとしていますが、不慣れなもので患者さんにさまざまなご迷惑おかけしております。申し訳ありません。今後も快適に通院していただけるよう心がけ、仕事に励んでまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

実は私も入社前に、当院に患者として通院しておりました。4本の親知らずもここで抜きました。いち「しろくまファン」です。

入社して、先生のその人気に驚きました。(今では手前味噌になってしまいますが・・・)

先生1人、新患を担当できる衛生士さん2人では対応しきれないほどの患者さんからの予約の電話にてんやわんや。

大変ありがたいことですし、スタッフ全員、できる限り診療させていただくという姿勢で取り組んでおりますが、診療行為にかかる時間は短縮できませんし、予約時間に来ていただいた患者さんを極力お待たせするわけにはいきませんし、1日に診療できる患者さんの数にはやはり限界があります。

ですので、予約の日時など、必ずしもすべての患者さんのご要望・ご希望にお答えできていないのが現状です・・・

大変申し訳なく思います。

私の仕事は、例えれば交通整理ですので、時間や診療内容を考慮して予約を組むことで、患者さんを極力お待たせすることなく、充実した診療を提供できる時間を確保できるように、診療を希望される方を一人でも多く診療できるように、院長とともに試行錯誤しております。

そのため、お手数ですがご予約の変更やキャンセルは事前に連絡をして頂くよう、患者さんにご協力をお願いしております。

お忙しい中、お電話下さる患者さん方、ご協力ありがとうございます。

ホームページの一新に伴い、診療スケジュールをホームページで公開しております。予約される際の参考にして頂ければと思います。

なお、予約に空きのあるとの表示でも、その患者さんの処置内容によってはご予約いただけないこともあります。

詳細はお電話にてご確認ください。

2008年12月19日 (金)

“世界”は何を食べているのか?

本日は、丸森英史先生、竹内博朗先生編著である『“食育”は歯科医療を変える』よりお届けいたします。

★世界の肥満人口は、飢餓人口を超えた

「世界の肥満人口は飢餓人口を超えた」とばりぃ・ホプキン教授(ノースカロライナ大学栄養・経済学部)は、シドニーの国際農業経済学会で明らかにしました(2006.8.15)。

世界のすべての人に必要な食糧は生産されているのに、貧困に根ざした不均等な配分が大きな原因です。肥満は先進国だけの問題ではなくなりました。国際途上国にも急速な割合で肥満人口が増えています。その大きな要因としてポプキン教授は加糖飲料の増加を指摘しています。生きるために食べる時代から、美味しさを求める時代になりました。

小銭があればいくらでも美味しいものが手に入る時代です。簡単に美味しさを味わえるには甘味です。美味しさを演出され、一人一人に一つしかない大きさも決まっている胃袋へ、体が必要とする以上に詰め込まれているのです。

国連食糧農業機関(FAO)は、2001~2003年の栄養不良人口を年平均8億5.400万人と推定しています。世界人口の約1/8にあたる人々が食糧不足にあえいでいます。その18%が5歳未満の子どもたちです。一方で、13億人以上が体重過多の肥満です。グローバル化の負の一面です。誰でもどこでも安くて美味しいものが手に入り、ライフスタイルも変化し運動量が少なくなっているのが原因です。

★むし歯予防が食を通じて健康につながる

私たちを甘い魅力で引きつけ結局砂糖を取りすぎているのです。それは単に個人の嗜好の問題ではなく、グローバル化した経済や政治そして豊かになりたいと努力してきた私たちの生活観、生活習慣に深く根ざしています。

歯科の視点で、加糖飲料の増加で思い浮かぶのはむし歯の問題です。先進国はフッ素でむし歯を抑制できたと言われています。しかしフッ素は、砂糖の食べ過ぎの害そのものを消したのではないというDr.Paula Moynihan(栄養と口腔保険に関するWHO協力センター長・英国)の指摘は重要です。砂糖との付き合いがこれからの歯科の課題であるのです。

むし歯も出来ず、それが体の健康に結びつくためには、食のコントロールは避けて通れません。むしろむし歯予防が体の健康に結びつく、そのような歯科からの食を通した保険指導が求められます。

健康のためとは錦の御旗ですが、現実には政治や経済のしがらみで左右されています。われわれが口にする甘いものもこの現実と無縁ではありません。

「美味しさ」に惑わされない知恵が必要なのです。

参考文献  “食育”は歯科医療を変える 丸森英史・竹内博朗編著 クインテッセンス出版

2008年12月18日 (木)

突然の電話!

先日の事です。

夕方の一番忙しい時間帯に一本の電話がかかってきました。

「猪狩先生、元気、Tです。」

それはそれはびっくりしました。

そのT先輩は、私は歯医者になったばかりの頃の最初の指導医だったのです。

忙しく、あわただしい気持ちが一気に引き締まりました。

その先輩は、以前所属していた講座の幹事をしているということでした。

そこで、新しい住所録を作るとのことでした。私の友人が現在つかまらないということだったので、彼の連絡先を教えて欲しいとのことでした。

なにか、重大な事でなくてよかったsweat02

冗談抜きで緊張しました。

2008年12月17日 (水)

予防歯科とは

本日は日本歯科大学生命歯学部歯周病学講座 教授の沼部幸博先生の著書『絵で見る予防歯科』よりお届けいたします。

◇予防歯科とは

予防という言葉を、近頃よく耳にすると思います。でも、いったい予防とはなんなのでしょうか。予防することでどんな効果があるのでしょうか。そこで、「予防歯学、予防歯科とはなにか?」についてにお話からはじめたいと思います。

★予防の考え方

“予防”と聞くと、“病気にかかることを防ぐこと”と考えるのが一般的です。風邪が流行っているときのうがいやマスク着用は、この典型といえます。しかし、実際の予防医学は、もっともっと広い考え方をします。すなわち、予防には発病の防止だけではなく、寿命の延長やからだやこころの健康を高めること、そして機能回復と長期間の維持などが含まれ、これを段階的に表す一次予防から三次予防までの考え方があります。

★一次予防

病気の発生予防で、私たちが通常、“予防”とよぶ考え方です。まず健康増進としての保険教育、食事や栄養指導、口腔清掃指導(ブラッシング指導)があります。

つぎに特異的予防として、私たち専門家による定期的な口腔清掃指導や、歯周病の原因になりそうな口の中の問題点を取り除くことがあります。

皆さんがマラソンランナーだとすると、私たち歯科医療スタッフは、一次予防という的確なアドバイスを与えながら、トラブルなく完走できるよう見守るコーチです。

★二次予防

残念ながらかかってしまった病気を早めに発見し、早めに治療などの対策を施すことで、病気が進行し、重症化するのを防ぎます。それには早期診断・早期治療が大切で、定期的な口腔診査によるむし歯や歯周病の早期発見と早期治療、そして歯周病などに関連しそうな口の中の他の病気の治療などが含まれます。

また、機能障害の防止として、歯周病の治療である歯肉の下に入り込んだ歯石の除去や歯周病を治すための手術、残す事ができない歯を抜くことなども含まれます。

予防の中に治療が入っていることを意外に思うこ方もいらっしゃるかもしれませんが、転んだランナーを早めに手当てしてキチンと走れるようにしてあげることは、より大きな事故を引き起こす事態を防止する対策でもあるのです。

★三次予防

病気の治療の過程で保健指導を行ったり、病気にかかってしまって機能が失われてしまったところをリハビリテーションして回復させ、後遺症の発現を抑え、また再発防止や社会復帰を目指すことです。

歯科では、見栄えや噛む能力、発音などを回復させるために入れ歯を入れたり、歯科治療後のメインテナンス管理をきちんと行うことをいいます。大事故にあってしまったランナーを手当てし、再び歩けるようにすることも、深く傷ついたからだや心の健康を高める予防なのです。

このように、歯科医院のスタッフは、日々予防歯科医学に取り組み、皆さんのQOL(クオリティオブライフ)に貢献するため、努力を続けているのです。ですから、みなさんが定期的に歯科医院でチェックを受けることは、「予防」という見地からみてきわめて大事なことなのです。

参考文献 絵で見る予防歯科   沼部幸博著 クインテッセンス出版  

2008年12月16日 (火)

どうして、入れ歯では噛めないのか?

本日は、波田野先生、石橋先生の共著『一生美味しい 総義歯&インプラント』よりお届けいたします。

◇どうして入れ歯では噛めないのか

総義歯というと、かなりの高齢者が使うものと思っている方が多いことでしょう。確かに総義歯を入れている約四百万人の大半は五十五歳以上の方です。

しかし、四十歳代で自分の歯を大半を失っている方も大勢いらっしゃいます。また、総義歯を使っているのは四百万人と聞いても、日本人の人口の三十分の一ですからそれほど多くないように感じるかもしれませんが、横浜市に住んでいる人と同じかそれ以上は総義歯なのですから、その多さがおわかりいただけると思います。

その四百万人の方の大半が、入れ歯に対して何らかの不満や悩みを持っています。私のところにも、多くの患者さんが来院し、現状の不満を訴えます。

  • 旅先で人目をしのんで入れ歯を洗うのがいや
  • 噛み合わせが悪くて、咀嚼していると疲労を感じてしまう
  • 義歯を載せたところが炎症を起こして痛くて装着していられない
  • 歯肉と義歯がぴったりしないので、なんとなくガタガタする。
  • 義歯が不安定で、何度か義歯が壊れた
  • 義歯がゆるんでいて、すぐにはずれる。
  • おしゃべりしたり笑ったりすると義歯がはずれる
  • 顔が老人みたいになった。

楽しく食事したりおしゃべりするために作ったはずの義歯が機能していないのです。これは困ったことです。

原因の一つに、歯を失った年齢と総義歯を作った時期のギャップがあります。

事故にでも遭わない限り一度に全部の歯を失うことはありません。一本抜けてまた一本という具合に抜けてしまい、いよいよだめだという時点で総義歯をいれます。実はその時点で、歯を支える構造が以前と大きく違っているのです。

歯は、口を開けて見えている部分は全体の三~四割で、あとの六割以上が歯肉の下にあります。歯の構造で見ると、一番外側はエナメル質という水晶ほどの硬さのある部分で、その内側に象牙質という少し軟らかい空間があり、そこに動脈と静脈と脳への伝達神経である三叉神経が通っています。この動脈から血液と栄養分と酸素が運ばれて、静脈から不要なものが運び出されます。

歯の根は直接歯肉に埋まっているのではなく、セメント質という骨のようなもので薄く覆われています。この部分が歯と骨を結ぶ大切な役割を担っているのです。

そのセメント質を歯根膜が覆っています。歯は、歯槽骨といわれる部分に歯の根が植わっています。歯槽の内側にある歯槽骨と、これを取り囲んでいる歯槽を支える支持骨があります。歯はこうした組織にがっちりとサポートされているので、硬いものを噛んでも抜けることがないのです。

問題は歯が抜けた時に生じます。

実は、全身の骨は二年で新しいものに生まれ変わる、リモデリング(骨再生)を繰り返しています。破骨細胞が骨を作るという作業を繰り返すことで、全身の骨が入れ替わっているのです。骨を支える歯槽骨も同じように、再生が行われます。しかし、歯がぬけるとそれを支える骨も必要なくなるので、破骨細胞の働きが骨芽細胞を上回り、骨が壊れ、やがて身体に吸収されていきます。つまり歯のないところに歯槽骨は存在しなくなってしまうのです。

話しを総義歯に戻しましょう。

総義歯を作ろうと思ったときは、歯が抜けてから相当時間がたっているために、当然歯槽骨は吸収されにくくなっています。いわゆる歯肉が痩せたという状態になっているために、上唇のあたりにしわがよって老人のような顔になるわけです。

老人のようになってしまった現在の顔に、歯をいれることでかつての顔に戻そうとするわけですからあわないのは当然です。

作る際に歯のあった時代の写真を見たり、その方の昔の顔をしっかりイメージしてそれに合わせて総義歯を作らなければ、ぴったり合う総義歯などできるはずがありません。

患者さんの歯の色と形、歯肉の色や顔貌、体格、失われた歯肉と歯槽骨の量はどれくらいか、顔の大きさなどを考慮し、歯のあった頃を想像し、どんな位置で咬合していたか、好きな食べ物や職業、社会的地位などをお聞きした上で三次元的に造形することで、使い勝手のよい総義歯が出来るのです。たとえば、政治家の方の総義歯を作るときは、前歯を大きく派手(歯出)に作ってあげることもあります。これだけでアクティブな印象になるからです。

総義歯は個人に合わせたフルオーダーメイドですから、絵画や彫刻といった世界に一つしかない芸術品を作るのと同じくらい技術をセンスが要求されるものなのです。総義歯を作る歯科医は、一流のアーティストでなければ最高のものは作れないといわれつのはそのためです。

参考文献 一生美味しい 総義歯&インプラント 波田野尚樹 石橋卓大共著 小学館 

2008年12月15日 (月)

腰痛悪化・・・・。

今年最後の研修会も終わり、昨日、今年最後のインプラント手術も終わり、ほっとひと息ついたところで、ぎっくり腰をしてしまいました。

人によって違いがあると思うのですが、私のぎっくり腰は今年で2回目。

私のぎっくり腰の特徴は、座ることは出来るのですが、立ち上がることが困難になります。

一度立ち上がってしまえば、動くことが出来るのですが・・・・。

そのため、朝、ベッドから起きあがったり、就寝中の寝返りとかに痛みが走ります。

先ほど、スポーツをしていたときに使ったコルセットを巻いていますが、効果があればよいのですが・・・・・。

2008年12月14日 (日)

経年変化についての考察

この一年ずっと悩んでいた懸念事項がありました。12月に入り、ようやく解決の糸口が出来たので、この問題が解決したら古くなっていたAPPLEのパソコンを買い換えようと思っていました。

このパソコンは、もう5年も毎日フルに使っていて、まったく故障することなく使用してきたのですが、かなり古いパソコンなので、作業スピードが遅く、使用したいソフトが使用出来ないという泣くに泣けない事情があったのです。

そして、ついに新しいマックを購入しました。5年前にマックを購入した時も、すごいパソコンだと思いましたが、今度のマックもとても素晴らしいです。まず、画質がまったく違います。詳しいことは省略しますが、かなり使いやすく、作業が早くなっています。

話しは、変わりますが、私、昨日またぎっくり腰を再発させてしまいました。よりによって、インプラント手術の直前です。私が動揺すると、従業員や患者さんも動揺してしまうので、冷静さを装うのに必死です。そんなとき、私はふと考えたのです。

『パソコンでさえ、経年変化で古くなっていくのに、私も同じように古くなっていっているのだよな。パソコンは交換出来るけど、私の変えはいないんだよな』

こう考えると、私もそろそろ、今後の事を考えた生活を送らなければならないのかもしれません。暴飲暴食防止・適度な運動・ストレスレスの生活・キチンとした睡眠・・・・・・・・・・・。

こんな生活・・・プライスレス。

2008年12月13日 (土)

この業界で成功する基準

昨日も書いた研修会でのことです。

この研修の講師である中村先生が、この業界(歯科界)で成功する基準を教えてくれました。

次の4つが揃っていれば大丈夫だということです。

  1. 気力
  2. 体力
  3. 知力
  4. 技能

まず、1の気力ですが、これは言い換えれば情熱、モチベーション(やる気)と言い換えることが出来るのかなのおもいます。私は、歯科にかける情熱はかなりあると自負していますので、これは大丈夫です。

次の体力。これです。私のネックは。とにかくトレーナーの丸山さんについていって、頑張るしかありません。

3番目の知力。これも努力するしかありません。現在鋭意努力中です。

4番目の技能。これは毎日の訓練を繰り返し行うことです。毎日なにかしらの訓練を自分に課しているので、これも努力中というしかありません。

こうしてみると、まだまだ至らぬ事が多すぎます。なおのこと頑張らなければ!!上を向いて努力します。

2008年12月12日 (金)

手術の前は疑似手術トレーニングをせよ

昨日の続きです。

昨晩は、無理にお願いして、講師陣の反省会と会議に参加させてもらいました。私は、あまりお酒をたしなまないのですが、その時飲んだワインはとてもおいしく、ちょっといいな~なんて思ってしまいました。私は、とにかくのめり込むたちなので、ワインは今日だけにしておこうと決心しました。講師陣のまじめな討論会は非常にレベルが高くて、

ホテルについたのが大体1時過ぎでしたので、就寝したのは2時過ぎです。明日は、9時から講義ですから、慌てて就寝いたしました。

朝は、8時過ぎに同じホテルの1階で今回ご一緒した渡辺先生と待ち合わせいたしました。なぜか、先生の顔色が優れません。少し体調が悪いとのこと。朝食もお食べにならなかったとのこと。とても心配です。

この日の講義は、CTを使ったインプラントのシュミレーションをじっくり行いました。講義の中で、いかに事前に何度も何度も疑似手術のトレーニングを行い、本番に備えるかがケアレスミスを防ぎ成功率を上げる秘訣であるとおっしゃっていました。しかし、考えてみれば、全般的な信頼を得て手術に至っているのに、事前にシュミレーションにを行わないなんて失礼な話しです。私も術前には入念な下調べを行いますが、CT画像を使ったパソコン上でのシュミレーションは行っていませんでした。大変大きな出費になりますが、今後の事を考え、すぐにこのシュミレーション用のパソコンを注文しました。905_3

さて、渡辺先生ですが、気が付くと、隣の席に座っていません。すると、係の人が私の所にやってきて、「先生は、渡辺先生と親しい間柄ですか?」と聞いてきました。

もしろんですと答えると、どうやら本格的に調子がわるく、救急車で病院に運ばれたというのです。

もう、びっくりです。すぐに渡辺先生の荷物をまとめ、渡辺先生のご家族に連絡をする手はずを整えてもらいました。

午後には体調を回復されて、戻られましたけど、これは、他人ごとではなく、私自信も十分、体調管理の徹底が必要だなと実感しました。904

今回の3ヶ月を通しての研修会は、終わったのではなく、始まったばかりだということです。この研修に関してもまだまだ疑問やスキルの未熟な部分が多いので、これからもどんどん参加していきたいと思っています。

私は、この技術を福島へ持ち帰り、同じスタディグループの先生達と共存していければよいと考えています。936

戦いは始まったばかりです。

2008年12月11日 (木)

甲子園では1回戦まけですよ。先生は。

非常に充実した3ヶ月間が先週末におわりました。

10月からはじまったインプラント講習会。毎月土日の2日間づつの合計6日間。

今回は、All-on-4とCTを使った画像診断、グラフトレスコンセプトなどを中心に研修を積みました。

徹底的に基礎の実習を繰り返し、納得ゆくまで質問し理解を深めることができました。

初日の最後には、懇親会が毎回あるのですが、毎回とても良い出会いがあります。

全国から、やる気のある先生があつまっていますから、当然会話も白熱してきます。

今回私が出会った先生は、とてもすごい方でした。

年齢は私とあまり違わないのですが、その知識、経験、モチベーションがものすごいのです。

恥ずかしながら、私は自分にうぬぼれ、酔っているところがありました。つまり『自分は結構勉強しているのではないか・・・』と思っていたのです。

その先生には、本当にやられっぱなしでした。その先生曰く、私は、『地元では優勝し、甲子園に出場出来ても、甲子園では1回戦まけですよ。』とのこと。

その後の時間は、多くの実りあるアドバイスを聴くことができました。

一緒に来ている渡辺先生が少しはしゃぎすぎなのが気になりますが・・・・・・・・。

明日へ続きます。

2008年12月10日 (水)

歯のゆらぐ男と口臭き女

本日は、磯村寿賀人先生の『おもしろい歯のはなし60話』よりお届けいたします。

◇歯のゆらぐ男と口臭き女

歯科の二大疾患はむし歯と歯槽膿漏(歯周病)です。昔の人たちはそれらが引き起こす痛みと歯がなくなる不自由さに苦しめられたようです。

むし歯は歯が腐ってボロボロと朽ちていくのが目に見えるので、口の中に目に見えない虫がいて、それが歯に取り付いて腐らせるのだと考えられてきました。

しかし、歯槽のうろうでは健全な歯がグラグラと動き出して、ついには抜け落ちてしまうその不思議さをどう解釈したらよいのかと、とまどいを見せています。

歯の根のまわりに悪い液状のものがたまって、それが歯の根を押し上げて歯がぬけてしまうのだと考えてもいたようです。

中国の『病原候論』という書物には、「歯漏(しろう)」として、「手の陽明の支脈は歯に入る。風邪経脈に客として歯根に流体して齦を腫らし膿汁を出さしめ、癒えて更に発る。これを歯漏という」と記されています。

歯肉が腫れて膿みが出る症状として、歯槽にうろうのことが書かれています。

唐の詩人韓癒に次のような詩があります。「去年は一つの牙(奥歯)落ち、今年は一つの歯(前歯)落ちぬ。俄然として落つこと六つ七つにして、落ちる勢いは殊にいまだやまず、あとに存(残れる)するものみな動揺し、すべて落ちてのちおそらく始めて止むべし」と。

歯がつぎつぎと失われていくのにどうするすべもない無力さをなげいています。

日本では、『病の草子』という絵巻物に、歯槽のうろうに苦しむ男女の様子がおもしろおかしく描かれています。平安時代から鎌倉時代にかけて後鳥羽上皇に仕えた土佐光長の作と言われています。生老病死に苦悩する人々のありさまや病相が描かれていて、疾病の図録としては世界最古のものと言われ、国宝に指定されています。(写真は京都国立博物館のHPより)

その中に、「歯のゆらぐ男」と題して、「おとこありけり、もとよりくちのは、みなゆるきて、すこしも、こわきものなれば、なましひに、おち抜くることはなくて、ものくふ時にさわりてたえかたりけり」とあり、中年の男が食事をしながら、口を開けて痛む歯を女房に見せている絵が描かれています。表情豊かで、当時の庶民の生活ぶりが伺われます。

もうひとつは、「口臭き女」と題し、「宮こに女ありけり、みめ。かたち、かみすかた(髪、姿)あるいかしかりければ、人さこしにつかいけり、よそに見るおとここころをつくしけれとも、いきのか(息の香)あまりにくさくてちかつきよりぬれは、はなをふさきてにけぬ。たたうちいたるにも、かたはらによる人くささにたえかたかりけり」との詞書があり、中年の高貴な身分の女性が歯をみがいているそばで、女官がたもとで口をおおって臭いを防いでいます。あまりに口臭がひどいので、男に逃げられてばかりいるとの説明書きには苦笑させられます。「歯がゆらぐ」とか「口臭がする」というとは、おそらく重度の歯槽膿漏にかかっていたと思われます。

参考文献 おもしろい歯のはなし 60話 磯村寿賀人著 大月書店

C002146

2008年12月 9日 (火)

パパとママ  口の形は同じ?

本日は、松矢先生、古郷先生の共著『のどちんこの話し』よりお届けいたします。

◇パパとママ 口の形は同じ

音声における『のどちんこ』の役割を象徴するのは、「パパ」と「ママ」を発音するするときの比較です。

皆さん息を出さずに「パパ」といってみてください。口や舌の形が、「ママ」と言っているときと全く同じであることが気がつくと思います。しかし、声をだすと一方が「パパ」になり、一方が「ママ」になるのです。

これは、「ママ」では「のどちんこ」が、呼気が鼻へ抜けることを許し、「パパ」では口へ抜ける空気の圧力が増し、唇に圧力がかかり、上唇と下唇が離れる時に破裂音となって「パパ」となるのです。

「のどちんこ」の働きがないと、「パパ」は「ママ」になってしまうのです。この呼気が鼻へ抜けることを許さない働きを「鼻咽腔閉鎖」という聞き慣れないという聞き慣れない専門用語でいうのです。

だれも「パパ」というときに「鼻咽腔を閉めて、口唇に空気の圧力をかけて」と意識は全くしていないと思います。しかし、自然にそのように出来る人が能力の不思議なところでしょう。

「ママ」「マンマ」という言葉は、比較的容易に、先に赤ちゃんにみられるようになってきますが、気道を調節できることが分かってくると、自然に「パパ」と言えるようになるのです。

聴覚で「パパ」という言葉を聴いていいるだけで、今度は調節機構を把握できるというという人の能力の偉大さに感激しませんか?

「パパ」「ママ」という赤ちゃんの発する最初の言葉は、神が与えた人の能力の偉大さの象徴ともいえるでしょう。

参考文献 のどちんこの話し 松矢篤三 古郷幹彦 共著 医歯薬出版

2008年12月 8日 (月)

景気後退が歯科受診に影響

本日は、デンタルトリビューン紙2008年12月号よりお届けいたします。

◇景気後退が歯科受診に影響~失業増加、負の連鎖懸念~

(米国)米国では経済情勢の悪化に伴い、歯科医療の影響も受けて縮小することが懸念されており、既に失業率の増加と予防歯科治療を受診する患者数の減少に粗間関係が確認されています。一方で、受診減少の原因が必ずしも患者の収入源になるものばかりではないことが、Health Services Research(2008)に発表されました。

★失業率と歯科受診者数を解析

同研究は、米国国民の健康と医療の改善を目的に活動しているRobert Wood Johnson FoundationのBrian Quinn氏らによって行われました。

同氏らは、ワシントン州のシアトル市とスポーケン市における、歯科診療所の患者数に関する過去10年分のデータを解析し、その結果を失業率のデータと比較しました。その際、失業率以外の要因は除外することとした。なお、患者数に関するデータと比較しました。その際、失業率以外の要因は除外することとしました。なお、患者数に関するデータは、ワシントン・デンタル・サービスから失業率については労働統計局およびワシントン州職業安定局から入手しました。

同研究において注目される点は、対象者が日常的な予防医療も保証される歯科医療保険加入者であった点である。

◇失業不安が受診抑制に影響

解析の結果、失業者の増加1万人当たりの定期検診受診患者数の減少率は、シアトル地域で12.4%(p=0.0043)、スポーケン地域では5.95%(p=0.0326)でした。この結果に関して、Quinn氏は「地域社会レベルでの高い失業率が、個人の精神面に影響を与えているものと考えられる。つまり、現在、自分や配偶者が仕事に就いているとしても、いずれは自分もしくは配偶者が職を失うかもしれないという懸念を抱き、それによるストレスを感じることが、予防歯科の受診抑制につながっている可能性がある」と考察しています。

さらに同氏は「失業の不安に気を取られることで、予防歯科にまで気が回らなくなることも考えられる。ストレスの多い時代にあっては、緊張性を要しないと思われることは無視されてしまうだろう」と付け加えました。

そのうえで、米国における予防歯科医療の費用は通常、齲蝕などの治療費よりも安いことから、「歯科医療保険の担当者や公衆衛生の政策立案者には、失業率の高い時期にこそ、歯石の除去や歯科健診を促進することを勧める」と提言しています。

2008年12月 7日 (日)

夜中に足がつる恐怖

最初にお断りして起きますが、今日のブログはオカルトではありませんcoldsweats01

この2週間ほどなのですが、夜中の2時~3時すぎになると、かならず目が覚めます。

そして、ざわざわざわ~と寒気が足下から来たと思うと、『ビクッt!』と足が痙攣して、必ず足がつってしまいます。

これは、自己分析すると、運動不足と疲れすぎが原因なのでしょうか。

毎日、気絶するように眠ってしまうのですが、必ず夜中に起きるので、多少寝不足です。

毎晩、眠るのが楽しみなような、怖いような・・・。

2008年12月 6日 (土)

本日は、臨時休診になります。

本日から2日間、品川にて、研修会に参加してきますので、

臨時休診になります。

ご迷惑をおかけいたします。

8日月曜日より、通常診療を行います。

しろくま歯科院

院長 猪狩

2008年12月 5日 (金)

デンタルコンセプト21 2008年例会

先週末に、品川へ『デンタルコンセプト21』の例会へ参加してきました。

朝9時半に、品川駅のスターバックスで、いわきの渡辺先生と落ち合い、会場へ向かいました。

渡辺先生とは、事前に決めたことがありました。どうせなら、一番前の席で公聴しようと決めていました。そのため、出来るだけ早めに会場へ到着して良い席を確保しようということになったのです。

しかし、実際に会場へ着くと、早めに着いたにもかかわらず、ほとんどの先生方が既に到着されていました。モチベーションの高さが違いました。

今回の例会はセッションが3つに分かれていて、最初はグラフトレスコンセプト。二番目はストローマンインプラント。最後はCT&ガイドサージェリーです。

グラフトレスコンセプトというのは、どんな事かというと、インプラントは骨があると部位をねらって埋入していくのですが、その肝心の骨がないとき、手術によって骨を作ることをグラフとと言います。しかし、このグラフト。とても患者さんに苦痛を強いることが多いのです。ですから、最近は、グラフトレスつまり、骨造成手術なしでのインプラント手術を行うことが多くなってきました。このグラフトレスで行ったインプラント症例の発表が最初にありました。

次ぎのストローマンインプラントとは、世界でノーベルバイオケアと同等の規模を持つインプラントメーカーです。このストローマンを用いたインプラント症例の発表。このときは、ローマのEastman Dental HospitalよりLuca先生が来日され、新製品の「Bone Level  Implant」の症例を発表してくれました。私は、全くストローマンインプラントに関して知識がすくないのですが、症例にを選んで行えば、とても有効であると思いました。

最後のセッションは、CT&ガイドサージェリーを用いた症例です。これは、とても興奮いたしました。すぐにでも初めて見たいです。講習会などは受けたことがありますが、実際我々と同じ開業医がこのようにコンピュータを駆使して安全な治療を行っているのを見ると、いても経ってもいられなくなります。来年度の導入を目指して検討していこうと思います。

このような例会にでると、とれも自分自身のモチベーションがかなり上がります。今回の症例発表者の中に同窓で同期の先生が何人かいました。私たちの時代は、インプラントなど全く大学では教えていませんでした。こうやって、大勢の前で発表できるほどの症例を経験出来るまでに、多くの勉強をしてきたと思います。多くの犠牲を払って勉強して修得してきたのだと思うと、同じ道を歩んでいる自分としては、大いに励まされました。今週末も、お案じメンバーで泊まりがけの研修会が東京で行われます。今から行くのが楽しみです。

2008年12月 4日 (木)

タバコの害(医療従事者むけ)2

昨日の続きです。

★タバコの口腔内への影響

喫煙行為の影響は一番最初に口腔内に出てきます。喫煙外来のある、呼吸器科や循環器科にかかるような疾患に罹患するよりも、早くに出てきます。

タバコの煙に含まれる活性酵素による動脈硬化、ニコチンによる血管収縮作用などから、血流が悪くなり、血流の低下により直接影響を受ける口蓋側のポケットが頬側に比較して特に深く、BOPはすくない傾向があります。

歯肉はメラニン色素の沈着が進んでおり、暗紫色~黒色に変化して行きます。慢性的な炎症を常に起こしているため、歯肉は線維が角化しゴツゴツした硬い表情を示します。ロール状に肥厚しています。

口蓋粘膜は白い小さなコブ状の隆起が出来てきます。舌は黄白色から茶色の舌苔で覆われており、ときにはひび割れ、舌乳頭の異常繁殖が認められることもあります。

喫煙行為が、齲蝕や歯周病に悪影響を直接及ぼすわけではありませんが、タバコは、歯周病の重大な危険因子であることからGencoらによっても報告されています。

そして、口腔衛生に気をつけていると考えられる職業の歯科衛生士でさえも、非喫煙者に比較して喫煙者の方が、骨喪失量が経年的に増えていくことも報告されています。

★受動喫煙の子どもへの影響

受動喫煙により、低身長、アレルギー、喘息を引き起こすことはよく知られています。それだけではなく、子どもの歯肉着色の影響もあります。

もちろん、すべての歯肉着色が受動喫煙ではありませんから、決めつけて親に忠告するのはトラブルの元です。しかし、子どもに歯肉着色がある場合、親の喫煙率は約7割との報告もありますので、歯肉着色が認められない場合は、「周囲に喫煙する方はいらっしゃいませんか?」とさりげなく尋ねています(歯肉着色なしの場合の親の喫煙率35%)。

なお、親が喫煙していると子どもの喫煙率も高くなり、喫煙開始年齢も低下するといわれていますので、子どもの防煙教育はとくにしっかりやります。

このときも、できるだけプラスのイメージをもってもらうことを心がけ、「お父さん(お母さん)は、雨の日でもタバコが切れると外に買い物に行かない?そういうタバコに縛られた生活よりも、みんなと一緒にいられる時間を長く取るのとどっちがいい?」などと話し、あくまでも悪いのはタバコで、喫煙者ではないことを示します。

なお、兵庫県で行われた調査では小学生の7.2%が喫煙経験ありとの報告もあります。喫煙開始年齢の低年齢化はすすんでおり、若年者ほど禁煙は難しく身体への影響が大きいので注意が必要です。

参考文献 チェアーサイドの喫煙支援ガイドブック 渡辺勝著 デンタルダイアモンド社

2008年12月 3日 (水)

タバコの害(医療関係者向け)1

本日は、埼玉県でご開業の渡辺 勝先生の著書「チェアーサイドの禁煙ガイドブック」よりお届けいたします。

★タバコについて正しい知識と情報を

患者さんとの会話の中で、必ず喫煙の有無を聞く習慣になっています。すると「タバコってやっぱり良くないのですか?」「タバコって何か関係があるのですか?」といった反応が多いです。

★3つの大きな悪影響

タバコは、主として次の3つで身体に大きな悪影響を与えます。

1:ニコチン

とても依存性の強い薬物。当院の患者さんにも覚醒剤は止められたけどタバコは止められないと言い切った方もいるくらい。この身体的依存は3日間まったく吸わなければ解消されますし、いまでは各種ニコチン置換療法で楽に克服できます。

2:タール

喫煙者の部屋の壁は汚れ、ベタベタとしています。これがタールで、通称“ヤニ”と呼んでいるものです。発ガン性物質を多く含んでおり、このタールがベタベタと各器官に張り付いて各種疾患の原因になっています。

3:一酸化炭素

低い温度で不完全燃焼しているので、一酸化炭素が大量に発生します。これにより、血管収縮が起き、酸素不足・血流不足が起きます。女性が気にするタバコ顔の原因(皺、しみ、目のまわりのクマ等)、男性が気にする脱毛、EDにも悪影響を及ぼします。

ただし、禁煙支援においては、こちらからは、喫煙による各種全身疾患のリスク上昇についてはあまり話しをしません。喫煙者は、多かれ少なかれタバコの全身への及ぼす影響は把握しているのです。そんな心理状態のときに、だらにタバコの害を説明しても喫煙者は聞いてくれないどころか反発心をもってしまうのです。さりげなく待合室に掲示したり、本を置いたり、患者さんに渡す各種検査結果のファイルに喫煙者が勘違いしやすい情報を同封しています。

しかし、診察室ではまったくタバコと身体のことについて話さないかというと、そうではありません。タバコの害について、もっとも誤った知識をもっているのは、たいていが喫煙者の家族。そして未成年者。「喫煙者からタバコを取り上げるのはかわいそう」とか、「タバコを吸う姿はかっこいい」などと誤った認識をしていることも多いのです。家族に喫煙者がいる場合には、受動喫煙の影響、楽に止められる喫煙方法、そして家族の助言が一番喫煙率を高めることを話しています。

明日へ続きます。

参考文献 チェアーサイドの喫煙支援ガイドブック 渡辺勝著 デンタルダイアモンド社

2008年12月 2日 (火)

連休の事を思い出しながら2

昨日の続きです。

本日は、連休2日目、23日の日の事です。

この日は、東京麹町のTokyo FMホールにての講習会です。このあたりは関東に住んでいたときに、よく車で通った道なので、非常に思い出深い町並みです。

今日の講習会は、内藤先生です。内藤先生には非常に感謝しています。でも、内藤先生とは一度も喋ったことはありません。~私は、内藤先生を知っていますが、内藤先生は私を知らない~そういう関係です。

なぜ、感謝しているのかといえば、今をさかのぼるこ約10年まえに、インプラントの手術の助手を京橋の吉田先生の所でしていました。その吉田先生が東京の歯科医師会の内藤先生の講習会に私を連れて行ってくれたのです。

それまで、私は講習会など行ったことがなく、むしろ、毛嫌いしている節があったくらいです。その時の講演がとても面白く、夢中でメモを取った事を覚えています。その後、吉田先生と食事に行ったのですが、私が一人で内藤先生の講習内容を喋っていた事を覚えています。

それ以来、講習会が好きになり、憑かれたように講習会マニアになってしまったのです。そんなとてもためになる内藤先生の講習会ですから、とても楽しみに公聴しました。

内藤先生の話は、最初から圧倒されました。咬合(噛み合わせ)の話しだったのですが、少し以前に聞いたときと内容が変化していました。やはり、先生自身も勉強されていて、講演内容も少しずつ進化させているのだなと感心しました。

内藤先生の咬合の話は、今の私たちの診療の謎の原因を全て解決してくれるかもしれない重要なキーワードであふれていました。参考になることばかりです。

また、人間の咬合を、進化の過程になぞられ話していたのは、すごく興味深かったです。先生が講演内で勧めていた洋書を早速、amazonにて購入してしまったほどです。

また、嬉しい出会いもありました。大学時代の友人が、内藤先生のスタッフとして働いていたのです。久々の出会いにうれしさがこみ上げました。彼は、近々、奥羽大学へ用事があるらしく、福島へ来るというので、その時の再来を約束しました。

帰りは、すっかり暗くなっていたのですが、懐かしさが先に立ち、有楽町の駅まで徒歩で歩いて変える事にしました。皇居のまわりをゆっくりと散歩です。桜田門のあたりで、音楽でも聴こうかとバッグの中のからi-podを取り出し、聞こうとしましたが、音楽がなりません。ふとバッグの中を覗くと、バッグの中が水浸しなのです。そばには、私が朝、購入したペットボトルの中の水が全てぶちまけてありました。

もちろん、もうi-podから音が聞こえてくることはありませんでした。私の使用しているmacは、バージョンがとても古くて、今、販売しているi-podは使用することができないのです。アップルのサポートに聞くと、修理代だけで新しいi-podが購入出来る料金でした。これはすごく馬鹿馬鹿しいので、もうi-podを修理するのは諦めました。自分に言い聞かせました。

「i-podなんて、私の生活の中に必要ないさcryingrain

しかも、i-podに気を取られて、桜田門の前の交番前で足をねんざしてしまい、足をひきずるように帰りました。

次の日も、東京で講習会が会ったのですが、ねんざの腫れがひどかったので、欠席いたしました。

ちょっともったいないことをしました。慣れない散歩をしかたらかな?

2008年12月 1日 (月)

連休の事を思い出しながら1

先日の連休(22、23、24)はずっと研修会でした。

もうだいぶ時間が経ってしまったので、思い出しながら書いてみたいと思います。

まず、22日の土曜日は診療が終わってからの研修会でした。これは私たちのスタディグループ『浜の勉強会』でした。

今回は、千葉の松戸にてご開業の日本大学歯学部講師でもある東風巧先生をお招きして、ビューホテルアネックスにて行いました。

私は、会計の立場にありながら、一番最後の到着でした。私は、また会場のスクリーンやプロジェクターも私が預かっていたので、大変ご迷惑をおかけしてしまいました。

東風先生が私たちにお教えくださいましたのは、マグネットブリッジ、マグネットデンチャー(義歯)の二つです。

実をいうと、私は非常に懐疑的でした。マグネットに対して良い感想を持っていなかったのです。このマグネットというのは、噂では歯を支える歯根膜に悪い影響を与えるとか、歯を多く削らないと装着できないという思いがあったのです。それと、マグネットは自費なので決して安い治療費ではありません。そんなに高価な治療を払うなら、インプラントの方が良いのではないかとも思っていたのです。

そのため、東風先生が講演をしている最中は、ずっとマグネットについての欠点(アラ)を捜し続けました。いくつか(多少意地悪な)質問を先生にぶつけました。

しかし、質問を続けていくうちに、私の考えが間違っていたことも分かりました。むしろ、歯に悪影響があると思いこんでいた歯根膜への影響についても、キチンと解決策が用意されていました。

私は、徹底的に質問し、議論を繰り返した後、これはとても素晴らしい治療法であることを発見しました。インプラントが内科的理由で入れられない患者さんや、インプラントの決心がつかない患者さんにとってかならずや福音になると確信いたしました。

そうなると、もういても経ってもいられません。

質問の内容が、治療の仕方へシフトしていきました。

現在は、その資料を捜しているところです。必ずやこの治療法を自分のものにしたいと思います。

明日へ続きます。