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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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2006年8月31日 (木)

減量の苦しさ

お盆期間中とその前の週は、体調が悪かったり、歯科医師会の用事が入ったりして、2週連続ジムのパーソナルトレーニングを休んだ事がありました。

「またお腹が出てきたね」

「・・・・・・・・・・・・。」

妻に言われました。

私も何となく、気が付いてはいたのです。少しからだが重いな~って。

決定的だったのは先週のトレーナーの一言。「す、すこし肥ましたかね・・・・・(汗)」

「はい・・・・。」

なぜか、筋力系(無酸素)のトレーニングをするはずが、減量系(酸素)の運動にシフトしている。そーっと。

その日のトレーニングの終わりに、たまりかねて私が宣言しました。

「来週のこのトレーニングの日までに1キロ落としてきます!!」

トレーナーが言いました。

「自分を追い込むのですね。それはいいですね。でも条件があります。絶対に絶食系のダイエットは禁止です」

勢いよく「はい、分かりました」。

言っては見たものの、1週間で絶食意外で1キロ落とすのは非常に至難の業だということがじわじわ分かってきました。

それからは、毎日、ジムへ通って「減量プログラム」のバイクをこいだり、ウェイトトレーニングをしたり。

家では、トレーナーからもらった体操を一生懸命にやり、間食もやめました。

明日がその計量の日。

果たして、1キロ痩せられているのでしょうか?

今日から追い込みです。

2006年8月30日 (水)

本の収集しています。

私のこのブログの楽しみは、毎日の更新と勉強にあります。

このブログを読んで頂いている皆様には申し訳ないのですが、このブログを使って、自分自身が最新の歯科情報を勉強させてもらっているのです。

この勉強はしっかり自分の仕事にも生きています。「確か、この処置をした時は、このチェックポイントを確認する」とか「この治療をする前には、こんな一言を患者さんに確認すれば、さらに安心してもらえる」といった、ほんの些細な事の積み重ねですけれども。

しかし、ブログに書く内容は、候補の中のほんの一部にすぎないのです。ほとんどが、内容が専門的すぎたり、自分自身理解できない内容だったり。

昨日も、このブログのネタになるような本を多く購入しました。

今回購入した本は、お恥ずかしながら学生時代に「苦手」だったものです。歯科医師になて10年近くたってからようやく重い腰を上げて勉強しようかなと思って購入に踏み切りました。

何の本かは明かせませんが(滝汗!!)、ご一緒に勉強につき合ってくださいね。

では。

2006年8月29日 (火)

夏の夜の過ごし方

最近、このブログで私の私生活に付いて、全く触れなくなってきたので、ここで少し。

夏といえば、いつもはテニスだったのだけれど、この夏は思いっきりインドアです。

読書と食べ歩きとジムたまに映画というサイクルで休日が回っています。

先日の土曜日も母と妻と私で仕事が終わった9時過ぎに那須の「SHOZO」へ遊びに行きました。

いつもの「SHOZO」とは趣が違う感じで、とても感じが良かったです。夜も良いですね。

その後、3人で食事に行ったのですが、すでに10時を回っていたため、なかなかやっているお店がなくて、唯一やっていたステーキハウスへ。

私はハンバーグ定食、母と妻はステーキ丼を注文。先に私のハンバーグがきたので、妻と母にも勧めました。

母は「挽肉を合わせたものなんか食べられないわよ」と笑いながら一蹴。「肉を食べます」って感じ。

妻はハンバーグを食べて見ました。やはり、肉専門店のハンバーグはひと味違います。

非常に美味しいです。

そこに、妻と母の注文した「ステーキ丼」がきました。

ステーキ丼を見た母の顔が一瞬引きつりました。ステーキ丼の上にはまんべんなくマヨネーズがたっぷりかけられていたからです。

母は、生卵とマヨネーズが大嫌い。

すぐに私にいいました。「そのハンバーグと交換して。」

「あの~、ハンバーグは食べないのでは・・・・」

「状況が変わったのよ」

「・・・・・・・・。」

渋々ステーキ丼を食べましたが、非常に愉快な夏の夜でした。

2006年8月28日 (月)

顎関節症1

歯が痛い、歯肉が痛いといった、明瞭な自覚症状を持って来院する患者さんの場合は、比較的診断名が付けやすいのです。

しかし、「右側の辺りが全体的に違和感がある」とか「噛んだ時だけ痛みがある」といった症状を訴えてくる患者さんの場合は、診断名を下すのが非常に困難です。

神経の病気でもなく、虫歯でもない場合が多いのです。

これは、闇雲に歯を削ったり、神経を抜いてしまったりしても解決しないことが多いのです。

なぜなら、噛み合わせが狂っているために痛みが出ている可能性があるからです。

この噛み合わせが狂ったまま、誤魔化し、誤魔化し生活していると、顎が自分の意志とは関係なく、いたくない方ばかりで噛む癖が付いてしまい、顎の付け根の「関節部」が壊れてしまうことがあります。

これが「顎関節症」と言われるものです。

歯科医学的に「顎関節症」の診断を下すには、顎関節の痛み、関節の周りの雑音、開口障害ないし顎の開け閉めがスムーズに出来ない等の中で少なくとも1つ以上を有する事が必要条件とされます。

しかし、現実に生活をしていて、感じる事は、

・食物を食べたり、話をした後に顎がだるい

・顎を動かすと痛い

・口を開け閉めすると音がする

といったことから始まる事が多いです。

顎関節症は、何らかの症状を持っている人も多いのに加えて、自覚症状のない人でも検査をしてみると約70%の人に以上が見つかります。

このうち、実際に医療機関を訪れて治療を受ける人は6~7%程度だと推定されていますが、将来的に顎関節症になる可能性のある「予備軍」はかなりの数に達すると考えられています。

患者さんの割合は、男性に比べて女性が2~4倍と多く、なかでも若い女性が中心です。年代別に見ると、20歳代が最も多く、30歳代をすぎると次第に減少します。

なぜ顎関節症が女性に多い理由として、女性の方が靱帯(じんたい)がやわらかく、顎関節の適合がしっかりしていないこと、さらに女性ホルモンとの関係などがあげられていますが、確実なことはまだよく分かっていません。

今日は潜在的に慢性化している顎関節症の自己診断をしてみましょう。次の10項目についてチェックしてみてください。

①食べ物を噛んだり、長い間しゃべったりすると、顎がだるく疲れる

②顎を動かすと痛みがあり、口を開閉すると、特に痛みを感じる

③耳の前やこめかみ、頬(ほお)に痛みを感じる

④大きなあくび、リンゴの丸かじりが出来ない

⑤時々、顎が引っ掛かるようになり、動かなくなることがある

⑥人差し指、中指、薬指の3本の指を縦に揃えて、口に入れることができない

⑦口を開閉したとき、耳の前の辺りで音がする

⑧最近、顎や頸部、頭などを打ったことがある

⑨最近、噛み合わせが変わった気がする

⑩頭痛や肩こりがよくする

このなかで、いくつか該当する項目があったひとは注意を要します。特に①~⑧の項目に当てはまるものが多い人は顎関節症が疑われます。

次は、予備軍と言われる人の生活習慣をチェックしてみましょう。

①「歯ぎしりをしている」と言われたことがある

②日中、気がつくと歯を食いしばっていることがある

③食事の時はいつも左右のどちらか決まった方で噛む

④いつもうつ伏せで寝ている

⑤頬杖(ほおずえ)をつく癖がある

⑥職場や家庭でストレスを感じる事が多い

⑦物事に対して神経質な面がある

⑧夜、ぐっすり眠れないことが多い

これらの項目はいかがでしたか?該当する数が多いほど、顎関節症を発症しやすいと言えます。

今後も、この顎関節症について定期的に書いていきたいと思います。

参考文献 顎関節症 あごが痛い、口が開かない NHK出版

2006年8月27日 (日)

外科と質問メールの日

このブログを書いている日は非常に珍しい日でした。

まず、朝メールをチェックしてみると、長い質問のメールがいくつもきていました。

毎日質問メールは1通くらいなのですが、この日は、朝から4通もの質問メールがありました。

どれも、長いメールで、大変詳しく歯の質問がきました。

最近の患者さんは、本当によく歯の事を勉強しているなと言うのが、正直な感想です。

それと、この日は、なぜか外科(抜歯、歯周病の手術等)が朝からひっきりなしでした。

昼にさしかかる頃には、抜歯用の器具がなくなってしまいました。

メールの返事と、外科処置の緊張感でくたくたになってしまいました。

たまには、この様な日もありますね。

2006年8月26日 (土)

お言葉にあまえて

こんにちは。
今日は、いつもお世話になっている須田先生のブログに非常に有効な「傷口に対する」考え方が書いてありましたので、須田先生の許可を得て、転載してもかまわないということなので、お言葉に甘えて、転載させて頂きました。
以下全文です。
いろいろと講演会・勉強会に行ってはいるのですが、忙しく、アップできないでいましたが、久しぶりに時間が空いたので(患者さんの無断キャンセルですが・泣)アップします。
8/19(土)に長崎市の医師会館まで、佐世保共済病院歯科の川村先生ご夫婦と一緒に(車に乗せていただき)拝聴してきました。もともとこの「新しい創傷治療」のことは川村先生からお聞きしていて、自分も本を購入していたりしていたのですが、今回、保険医協会の講演会でその夏井睦先生がいらっしゃるというので拝聴してきました。(会場で佐世保総合病院歯科の溝口先生ともご一緒になったりもしました。)

これは傷口に対する新しい考え方なのですが、簡単に言うと、、、
①傷は乾かすと治らない(=ガーゼを使ってはいけない)。
②消毒すると傷が化膿する(ヨード・イソジンなどは使わない)。
③傷・縫合創、ドレーン刺入部は洗ってよい。
といった所です。
*ゴッドハンド輝24巻参照・笑

あと、分かりやすいところで保湿クリーム(尿素+クリーム)などが実際には体に良くないとか、いろいろありましたが、
まず、、、

◇熱傷・皮膚損傷に使ってはいけない軟膏
ゲーベンクリーム(基剤がクリーム)
ユーパスタ(基剤が高浸透圧、消毒薬)
イソジンゲル(消毒薬)
オルセノン軟膏(基剤がクリーム)
アクトシン軟膏(基剤が高浸透圧多糖体)
ブロメラシン軟膏(同上)
オロナインH軟膏(基剤がクリーム、消毒薬)←最悪とのこと。実家にもあるのですが、何も治った記憶がアリマセン。

そして…

◇熱傷局所治療

○発赤のみの場合(1度熱傷)では、ワセリン塗布ラップで覆う。
○水泡幕は直ちに除去して、ワセリン塗布ラップで覆い、包帯を巻くか、ラップの上にガーゼを当てて包帯を巻く。
○抗生剤は発熱・創部痛などの明らかな感染症状があるときに短期集中的に使用。

◇なぜ傷口が痛いか?

○消毒による痛み
○傷が乾燥する痛み
○固着したガーゼを剥がされる痛み
…など、医原性(医者が原因)の疼痛とのことです。
そう考えると、「カットバン」「バンドエイド(のガーゼのタイプ)」は貼ると治りが悪くなるし、赤チン・マキ○ンなどもそういうことになります。


基本的に傷口には「目に入れても大丈夫なもののみ使用」という考え方で、日常や我々の歯科治療において留意しておきたいですね。
以上が須田先生のブログの紹介です。
とても参考になると思いますので、ご家庭でも試して見てください。
ここも参考にしてみてください。

2006年8月25日 (金)

チェック体制

私が特に神経を集中するのは、歯を削る時です。

神経のある歯を削る時は、出来るだけ、歯を残すようにしますし、神経がない歯はその後の2次齲蝕(虫歯)が出ないように、入れた補綴物(差し歯等)が外れないように、しっかりと削る事を肝に銘じています。

しかし、しっかり集中していても、必ず削り残しや削った面に虫歯があったりすることが多いです。

その様な時に非常に助かるのが、第二、第三の眼の存在です。必ず、私が形成(削ることです)したあと、衛生士さんがまずチェックし、その後、技工士さんがチェックしてくれます。

私は常々思っていることは、技工物(歯、入れ歯、差し歯)は技工士さんが作りやすいように歯の形を歯科医師が整える事が大事だと思っています。

綺麗に削らないで、そこに「綺麗な歯を作ってこい!」と言うのは、あまりにも無謀です。

綺麗な技工物の下準備のために、多くの勉強会に行っているといっても過言ではありません。

そのため、しろくま歯科医院では、技工士さんや衛生士さんから駄目だしを頂くこともあります。恥ずかしい話ですが。

しかし、何年もこの様なチェックを続けたため、今では、技工士さんの作りやすい形がだいたい分かって来ました。もちろん、勉強会でならった技術は、技工士さんに伝えます。

時には、技工士さんが作りづらい形をしなければならない時もありますし。そのような場合は、再び技工士さんをつれて同じ勉強会へ行くこともあります。

とにかく、毎日が勉強なんです。命とは言いませんが、生活を預かっている感じの仕事なので。

2006年8月24日 (木)

薬剤の副作用

最近は、体の栄養分の不足をサプリメントや薬剤によって計画的に摂取する人が増えてきています。

今日のお話は、これに黄色信号を灯すかもしれません。

Dental Tribune紙からのトピックです。

薬剤の過剰摂取や薬剤とビタミン剤やハーブなどとの組み合わせによって生じる口腔内の副作用反応をいち早く診断し、治療するのは歯科医師である場合が多々あるという報告がGeneral Dentistryに発表されました。

筆頭著者のScott S. Derossi博士は、

「薬剤に対する口腔内の反応はさまざまである」とし、AGDスポークスマンのEric Shapira博士は、「薬剤反応は摂取した薬剤によってことなる。例えば、次サリチル酸ビスマスの過剰摂取は反応であれば、黒舌が認められるが、一時的で無害なものである。抗菌薬の過剰使用によっても同じ反応がみられ、毛舌が生じる場合がある。噛むタイプのビタミンC剤など酸性の薬剤によってアフタ性口内炎が生じる可能性もある」としてきしているます。

これらの薬剤反応には予防が可能なものがあることから、歯科医師は患者がどの様な薬剤やビタミン剤、ハーブなどを摂取しているかを把握する必要がると述べています。

Derossi博士は、「防げないものも多いが、早期発見と適切な治療、投薬計画の変更によって解消できるものもある。高齢化が進むに従い、また、より多様な薬剤が使用されるようになっていることから、さらなる薬剤による口腔内の副作用に遭遇する可能性がある」と指摘し、

「副作用のなかには危険なものとそうでないものがあり、服用した薬剤の量や種類によって異なる。歯科医師はビタミン剤の過剰摂取によって深刻なダメージが生じることがあることを覚えておく必要がある」と注意を促しております。

今回のレポートと、自分で勉強したなかでも、非常に見に迫るものがあります。毎日観察しているつもりでも、患者さんの生活も時には、詳しく聞き出す必要があるのかもしれません。

2006年8月23日 (水)

青汁その後

ほぼ1ヵ月前に「青汁を始めました」と言うことを書きました。

あれから毎日、「青汁」を飲んでいるのですが、味にまったく慣れることができません。

ジムにて勧められた「プロテイン」も初めは、味が全く受けつけなかったのですが、2週間もすると、「まずい」という感じはなくなり、甘すぎますが少し美味しいかもって思うようになったものです。

しかし、この「青汁」。

本当に体に良い物なのでしょうか?少し疑問です。私の不摂生もありますが、2週間前に引いた夏風邪も全く治る気配もありません。

もう少し続けて見ようとおもっています。

また来月ご報告いたします。

2006年8月22日 (火)

妊娠と異食症

今日はDental  Tribune紙からのトピックです。

妊娠と異食症についてです。以下全文です。

妊娠中には食べ物の嗜好が変化し、特定の食べ物に執着するようになる妊婦がいることはよく知られています。

アイスクリームが無性に食べたくなるケースは珍しくないですが、異食症(pica)が認められる妊婦では、氷だけでなく、冷凍庫の霜、時には土までむやみに食べてしまう場合があります。

知覚過敏を主訴に受診した妊婦に異食症が認められた症例が、General Dentistry5-6月号に報告されています。

共同執筆者のC.D.johnson氏らは、過食症を伴う異食症では、妊娠中の口腔衛生に悪影響が及ぶ可能性を指摘するとともに、妊娠中の診断、治療は困難と問題提起しています。

異食症とは、非栄養物を継続的に食べずにはいられない摂食障害で、表面に出にくい異常な食行動であります。

過食症とは必要以上の食物を摂取し、その後、体重の増加に対する恐怖心から嘔吐等の行動を繰り替えす病態とされます。

妊娠中の摂食障害についての因果関係は明らかになっていないが、文化的・精神的要素の関連が指摘されています。

また、妊娠中のうつ症状や鉄分・亜鉛などの特定ミネラル成分の不足が一因とする説もあります。

米国一般歯科学会(ADG)フェローで広報官のPaula Jones歯科医師は、「摂食障害は、エナメル質の浸食、知覚過敏、破折などの原因になる可能性があります。歯科医師はその兆候をつかみ、治療の選択肢を患者に提供出来ます。」とコメントしています。

妊婦は妊娠中、歯科受診を控えるべきと考えられがちだが、摂食障害を有する妊婦は定期的な歯科受診が不可欠となります。

同氏はまた、「口腔衛生の状態を通して、摂食障害が身体的に及ぼす影響を最初に発見するのは歯科医師であることがままあります。摂食障害の患者の多くは、みずから進んでこの問題に付いて語ることはないのです」とし、摂食障害の早期発見に果たす歯科医師の役割の重要性を指摘しています。

摂食障害の問題が自己申告されない場合、合併症が生じて初めて受診する事になる。こうしたケースでは、患者が適切な治療を受けられるよう、歯科医師にはその他の医療機関者との連携が求められなければいけないのかもしれません。

異食症の患者が口にする可能性のあるもの

・衣服

・植物

・灰

・氷

・コーンスターチ

・絵の具

・紙

・石けん

・土

2006年8月21日 (月)

アレルギーその③

近年の医師、歯科医師の医学雑誌を読むと、多くのアレルギー疾患の特集が組まれるようになってきました。

それは、それだけアレルギーの患者さんが多く、本当に困っているからだと思います。

大多数の患者さんは多くの医療機関を受診していて、対症療法的には症状は抑えられてはいるけれども、完治している患者さんは少ないのが現状です。

今回は、いくつかの原因を考えてみました。(今回も「メディカルインタビュー デンタルダイアモンド社からの抜粋です)

1.青鼻をたらす鼻タレ小僧が減ったわけ

衛生状態、栄養状態の改善とともに、感染の機会が減じ、たとえ感染してもすぐに抗菌薬が使用され、自然免疫機構が働く前に速やかに制御されてしまうためといえます。

その結果、生体の防御機構が十分発達せず、アレルギー疾患が増加傾向をたどっている可能性はいなめません。

2.住環境の変化

近代家屋は、密閉化が進み、冷暖房化および絨毯が敷きつめられています。人にとって快適な住居空間は、ダニ、カビの繁殖にも好条件となりました。

人口の過密と住環境は、古くからの習慣の畳の虫干しを出来なくしているのもその要因かもしれません。

3.寄生虫の恩恵

昭和30年代には、回虫やぎょう虫を人生行路のいずれかの時点で誰しもが保持していたといわれていました。著者(このメディカルインタビューの著者のこと)も、父が兄の肛門からそれは長い寄生虫を引っ張り出していたのを忘れられない。

寄生虫に感染すれば、当然IgE抗体ができ、これがいうまでもなくアレルゲンに特異的に産生されるIgEとマスト細胞の結合をおさえ、アレルギーが起こりにくかったと考えられます。

4.ペット

近年では、少子化に伴い室内でのペット飼育が急増しています。

その種類も犬、猫はもちろん、ハムスターや小鳥などの増加が目覚ましい。これらの毛や唾液に感作されて発症するアレルギーも少なくないのです。またペットのふけはダニのごちそうでもあります。

5.食生活の変化

最近の贅沢な食生活が問題です。昔、日本の食事は魚が主体でした。魚の油はアレルギ-性疾患の発症を抑えるとされていました。また食品に添加させている防腐剤、着色料なども助長していることは否めません。とくにアスピリンに過敏な人はこれらのものに反応しやすいといわれています。

6.赤ちゃんのアレルギー

妊婦や授乳婦が喫煙すると、その影響は赤ちゃんにおよびます。抗原性の高い卵や牛乳を過量に摂取すると、吸収された一部が胎盤を移行して胎内感作することが指摘されはじめています。

さらに、社会事情などにより早期の離乳が一般化すると、乳児の消化管が十分発達していない時期に抗原性の高いものが吸収されてしまいます。すると、十分消化されないので、アレルギーへの引き金にもなるといわれています。

7.アレルゲン増加

我々が今までに経験したことのない、洗剤やプラスティックなどの化学物質も感作源になり、高濃度の大気汚染物質は気道の透過性を高め、更にストレス社会ではアレルギー疾患の発症の環境を作っているともいえるのです

参考文献 メディカルインタビュー デンタルダイアモンド社

2006年8月20日 (日)

白熊ランツ

白熊ランツは、今3歳。

まだ生まれて間もないころに、お母さんとはぐれてしまいました。

ランツはおばさんに引き取られて生活するようになりました。

ランツは考えました。「あまりおばさんに迷惑をかけてはいけない」

それからは、ほかの白熊のおばさんのまねをして、何でも自分でやってきました。

他の白熊の子どもより、かなり遠回りしてきたけれど、

きちんと自分で納得して生きてきました。

そんなランツ、編み出した知恵は、多くあります。

その知恵の多くは、おばさんから学んだものです。

おばさんはいつも口癖のように言ってくれる。

「自分のお母さんのようになんでも言ってきていいんだよ」

そんなランツがハリーと勉強をしていた時のこと

ランツが自分の大事にしていた消しゴムがないのに気がつきました。

その消しゴムは、もう角がとれてまん丸で、とても小さいけれど

程良くやわらかくなり、とても消しやすく、お気に入りの消しゴムでした。

「ハリー、ぼくの消しゴム、しらない」

「しらないよ、ランツ」

「この教室には、ぼくとハリーしかいないんだ。消しゴムがなくなったのなら、ハリーが取ったのに決まっているよ」

「ランツ、本当にぼくじゃないんだよ」

その日は、ハリーにだまされた気持ちで一杯になって、泣きながら家に帰りました。

ランツはその夜、おばさんにすべてをしゃべりました。

ハリーが消しゴムを取ったのに、ぼくをだまして「取ってないと言い張った」ことを。

おばさんは黙って聞いていました。

そして、その日ランツが着ていたつなぎを調べ始めました。

そうすると、コロンと消しゴムが床に落ちてきたのです。

消しゴムはランツのポッケに入っていたのです。

ランツはもうびっくりしたのと、ハリーに悪いことをしてしまった後悔で、

泣きたくなりました。

おばさんはいいました。

「ランツ、人(熊)を疑う場合は、まず自分を疑ってみることだよ。なくしたものは案外、近くに隠れていることがおおいからね」

「ランツ、おばさんと一緒にハリーの家へあやまりにいこうね」

おばさんは、ハリーの家に持っていくビスケットを作る準備を始めました。

2006年8月19日 (土)

アレルギーその②

昨日の続きです。

本日は少し治療の方へと話をシフトさせていきましょう。

現在、アレルギーにより悩まれている患者さんは是非参考にしてみてください。

アレルギー疾患には遺伝性があるので、家族、近親者がアレルギー疾患に罹患していないかを医師によく使える必要があります。

これから、アレルギー疾患で診察を受ける方は以下の項目を医師にお伝え下さい。

気管支喘息、アレルギー性鼻炎、じんま疹などは、重要なチェックポイントになります。

また、花粉症などでは季節と症状との関係が重要ですけど、ハウスダストは無関係です。

さらに、猫や犬の毛、小鳥の羽がアレルゲンとなることも多いので、ペットの有無も重要です。

食べ物では、特に乳幼児では卵、牛乳、大豆が、成人では殻類、魚類、えび、かに等が重要です。

金属では、歯科に関連する金属、装飾品のピアス、指輪、ネックレスは重要な項目です。

小麦粉によるパン屋の喘息、自動車塗装に使うジイソシアン酸トルエンなども無視出来ません。

明日は、アレルギー疾患の種類についてお伝えいたします。

2006年8月18日 (金)

アレルギーその①

今日から何回かに分けてアレルギーに付いて考えてみたいと思います。

まず、アレルギーの語源からです。

アレルギー(Allergy)は、allos(other)とErgon(action)の造語で、「変じた反応能力」という意味があるようです。

何が変わった反応なのかといえば、「免疫応答が変わっている」「免疫が正常ではない」ということです。

免疫が正常でないという状態とは、どういう状態をさすのでしょう?

①免疫反応が起こらない(免疫不全)

②必要以上の免疫反応が起こる(アレルギーまたは過敏症)

上記2つの状態を指します。

話は変わります。

1796年にJennerが天然痘の予防に成功し、1890年には北里柴三郎博士がジフテリアと破傷風の抗毒素による血清療法を開発しました。

その時に問題が起こりました。問題は異種動物の血清を使用したために、じんま疹、発熱、ショックなどの異常な反応が起きたことです。

このように、生体にあらかじめ何かの処置をしておくと、前と変わった反応が現れる事が分かり、これをAllergy(アレルギー)と呼び始めました。

少し、話が難しくなってしまいましたが、明日もアレルギーの話を続けます。

参考文献 メディカルインタビュー デンタルダイアモンド社

2006年8月17日 (木)

噛む健康学12

今日は、斉藤滋先生の「よく噛んで食べる」の中からトピックをご紹介いたします。

「噛まないと近視になる?」

最近の若者は身長・体重こそ増え、体格は良くなっていますが、視力は衰えてきていると言うのです。

平成15年度「学校保健統計調査(文部科学省)」によれば、裸眼視力1.0未満の割合は、小学生25.6%、中学生47.8%、高校生60.0%。また、視力矯正が必要とされる「0.3未満の人」の割合も、年齢が進につれ、急上昇していることが明らかになりました。

これに付いては、ここ数年、視力を調節する筋肉の問題、眼球が収まっている眼窩の骨形の問題などからアプローチされており、両方が作用して、視力の低下を招いているのだと考えられているのだそうです。

噛むことと視力。

一見、無関係なようですが、実は密接関係があります。

視力の低下はよく噛むことによって、向上させることが出来る可能性が高いのです。

眼球のレンズである水晶体は、見る対象と眼との距離に合わせて、薄くなったり、ふくらんだりして、ピントを合わせます。

そのピント合わせに大きな役割を果たしているのが、毛様体筋という筋肉です。水晶体は、毛様体筋の働きによって変形します。

遠くを見る時は毛様体筋が緊張して水晶体は薄くなり、近くのものを見る時は毛様体筋が弛緩して水晶体は厚くなります。

噛むことと視力の関係に付いて、この毛様体筋からアプローチしているのは、神戸山手大学の島田彰夫教授です。

「子ども達は噛まなくなっている。噛まないと言うことは、顔の筋肉が衰える。すると、水晶体が調節機能不全を引き起こす、その結果、視力が低下すると島田教授は考えました。

毛様体筋が噛まないことで衰えているというのです。言い換えれば、噛むことで顔の筋肉が鍛えられ、水晶体の調節機能が高まり、視力がよくなる可能性が高いということです。

もう一つ、東京大学の比類人類学の遠藤万里先生のグループによる注目すべき研究があります。

遠藤先生のグループは、よく噛んでいる人と、噛まない人では眼窩の形が変わることに注目しているそうです。頭蓋骨の中で、眼球がすっぽり収まる穴が眼窩、眼窩の下の部分は上顎骨で、上は前頭骨や側頭骨など多くの骨で作られています。

よく噛むか、噛まないかで、これらの骨の形が変形し、眼窩の形が変われば、視力にも悪影響を及ぼすわけです。

さらに、京都大学再生医科学研究所の提定美教授は、噛む力が弱くなると、顎の張り(エラ)が減少し、小さな顎になる事を証明しました。

実際、最近の若者の顎は華奢になり、歯並びが非常に悪くなってきています。しかも、これは下顎だけでなく、、当然、上顎骨や頭蓋骨全体の変形にも関係します。

すると、眼窩の形も変形するので、近眼の原因になる可能性があるとも、提教授は報告しています。

人間の体は、全体が影響しあうひとつのシステムであることが、「噛むこと」と視力の関係においても、顕著に示されています。食物をしっかり噛む習慣を付けて、よく見える目を取り戻してください。

参考文献 よく噛んで食べる 斉藤滋著 NHK出版

2006年8月16日 (水)

親しらずの治療の考えかた

先日の野球大会の時の休憩時間に、色々と矯正の先生をおしゃべりさせていただきました。

その際に、少し疑問に思っている事を色々質問させてもらいました。

今回は、「親しらず」の治療の考え方についてまとめてみます。

「親しらず」は個人差がありますが、だいたい20歳前後に萌出(生えてくる)ことが多いのです。

今回、私が「親しらず」に関して質問した事は2つです。

ひとつは「親しらず」に存在は、顎関節(噛み合わせ)に影響するのかということ。

もう一つは「親しらず」は歯並びを乱すのかということです。

結論としては、どちらの質問も悪影響を及ぼすとの事でした。

歯並びに関しては、12~13歳位で親しらずを抜歯してしまうとのことでした。

なぜなら、まだ歯肉の中で完全に歯が完成してはおらず、親しらずの頭の部分しか完成していないので、抜歯する時の苦痛がすくない(抜きやすい)ということと、その後の永久歯の歯並びに悪影響を受ける前に取り除くというものでした。

噛み合わせに関しても、噛み合わせの治療が終わっても親しらずの影響でまた噛み合わせがずれる可能性が高いとのこと。

この2つの理由で親しらずは抜歯するのが妥当だということでした。

また、以前、講習を受けた勉強会では、親しらずが歯周病原菌の温床になる可能性があるとの報告を聞いたことがあります。

そのため、今回、野球大会の昼休みに話した緊急親しらずサミットは。「親しらずは、基本的に抜歯」という結論がでました。

それにしても暑い場所で、熱い議論が出来たものです。

2006年8月15日 (火)

お盆休み4日目

_598 皆さんいかがお過ごしですか?

今日で、お盆休み4日目です。

そろそろ仕事がしたくて体がウズウズしてきました。

今日はお盆前にあった出来事。

患者さんの女の子にこの様な熊のフィギアをもらいました。_599

実は、しろくま先生はこの様なおもちゃは大好きなのです。

受付に飾っておきますね。大事にします。

ありがとうございました。

2006年8月14日 (月)

お盆休み3日目

皆さんこんちは。

しろくま歯科医院のお盆休みも3日目です。

皆様もゆっくり休んで頂きたいと思います。

さて、最近私は「ペン習字」を始めました。「空海」という本を読んで大いに触発されたからです。

私が何でこの様にコンピュータばかりいつもいじっているのかと言えば、

自分の字に自信がなく、ワープロソフトばかり多用していることから始まったと思っています。

空海は、大陸へ渡ってから自分の「字」により、出世の糸口を見いだしています。

空海のように、字によって出世したいとは思いませんが、これがきっかけで少し自分が変われればと思います。

私も、読みにくい字ではありませんが、綺麗な字ではないのです。

「ペン習字」も3日坊主にならないように、頑張りたいと思います。

2006年8月13日 (日)

お盆休み2日目

本日は、しろくま歯科医院お盆休み2日目です。

皆さん、いかがお過ごしですか?

お子さんの夏休みに入ってもう半分が過ぎました。

この時期に患者さんのお父さん、お母さんの顔を見ると皆さん疲れているようです。

先日もある患者さん(お母さん)が、「毎日子どもを怒鳴りまくって、疲れちゃいました」と笑っていました。

本当にお疲れさまです。

2006年8月12日 (土)

今日からお盆休みを見たいただきます

お盆休みを頂きます。

私も無理をしないで、ブログも夏休みとさせて頂きます。

2006年8月11日 (金)

うろうろ、そわそわ。

本当に恥ずかしい話なんですが、そわそわしてしまう時があります。

結構患者さんがたくさん来院している時で、ユニット(歯科用の椅子のこと)が衛生士さん達で埋まっている時(歯石を取っている時)は、とてもそわそわしてしまうのです。

ユニットがすべて埋まっているので、私には物理的にどうしようもないのだけれど、待合室で待っている患者さんの事をついつい考えてしまいます。

「長く待たせてしまった申し訳ない・・・・」

そうなると、もう大変。診療室の中を意味もなくうろうろしてしまいます。これは自分ではどうしようもないのです。

出来ないものは出来ないとじっと心を据えて待っていれば良いのに。

他の仕事でもしていればいいのだけれど。こういうところが自分でも嫌いなところ。

急いで仕上げなかればいけない事務仕事がある時は、全く平気なのですが、本当に貧乏性なのですね、基本的に。

困ったものです。やれやれ。

2006年8月10日 (木)

歯科医師会野球大会

週末に、先日下見をした球場で、福島県歯科医師会野球大会が行われました。_597

先日の下見の時間を考え、1時間前に出発したのですが、道がすいていたということと、

信号に全く引っ掛からなかったということもあって、20分ほどで到着してしまいました。

既に、何人かの先生は到着なさっていたようですが、私の当番のBチームの面々は誰も到着していなかったので、皆さんが来るまで、本当にここで場所はいいのかと不安になりました。

当日は、ものすごい猛暑。じっとしているだけで汗が噴き出してくる始末。

出発前に、しっかりと日焼け止め対策を施していたのですが、まるで駄目でした。

今、このブログを書いている側からひりひりしてきて痛いほどです。

Bチームの球場は、Aチームのようなしっかりとした球場ではなく、パンフレットによれば、「多目的広場」と言うことで、まずは、球場内の小石ひろいからスタート。

皆いい大人のですが、小石拾いも真剣そのもの。本当に野球が好きな人が集まっているのだなと感心。

Aチームの方は、東北大会出場という大きな目標を掲げて真剣そのもののようです。Aチームの球場は少し高台にあるため様子はうかがえないですが、緊張感が伝わってきます。

それに引き替え、Bチームは「野球を楽しみましょう」という和やかな雰囲気で、とても居心地が良いのです。

Bチームの試合は、郡山、福島、いわき、会津の4チームにより行われました。

初戦は対福島戦です。試合中、ヤジが飛んだり、冗談が飛びだしたり、とてもおもしろい試合でした。

しかし、選手の先生方は真剣そのもの。とても競った試合で、最後は郡山が競り勝ちました。

我々郡山Bチームは次の試合まで時間がありましたので、そのまま昼食時間になりました。

この休み時間が今回の我々サポートの本命の時間です。皆の道具をしっかり見張っているのが最初の大役です。しかし、炎天下の中、避暑地を探すのも大変です。

何とか、木陰に道具を置くことができました。

割と時間がたっぷりありましたので、この時間を利用して、矯正の先生に多くの質問をさせてもらいました。

この話はいずれこのブログでご紹介いたします。

それ以外の時間は、一緒に道具を見張っていた(? 笑)松川先生と大好きな本の話をしたり、歯科医師が皆恐れる指導の話をしたりして過ごしました。

皆が昼食を食べ終わった頃、少しの間、道具を見てもらって、お弁当を食べました。

本当に暑かったので、どんなお弁当だったかはまるで覚えていません。

その後、Bチームはいわきとの決勝戦。見事に打ち勝ち、優勝いたしました。

いわきの先生が足を怪我してしまったようですが、その後の診療は大丈夫でしょうか?

とても心配です。

暑い中、頑張った先生方本当にお疲れさまでした。

2006年8月 9日 (水)

お盆休み

暑いですね。

しろくま歯科医院は8月12日から15日までお盆休みにさせて頂きます。

ご迷惑をおかけしてもうしわけありません。

16日から通常診療をしていきます。

2006年8月 8日 (火)

電動歯ブラシを使うようになったきっかけ

東京電力生活情報サイトのテポーレに電動歯ブラシについてのアンケートが載っていました。

そのなかから、今回は、「電動歯ブラシを使うようになったきっかけ」についてご紹介いたします。

①手で磨く歯ブラシよりよく磨ける 67.0%

②歯肉のブラッシングがよりよくできる 28.0%

③家族に勧められて 17.4%

④新聞・雑誌で紹介記事を読んで 14.7%

⑤テレビ番組で紹介されていて 11.5%

⑥新聞・雑誌・テレビの広告を見て 8.7%

⑥歯科医に進められて 8.7%

⑧友人・知人に勧められて 8.4%

⑨景品でもらって 8.2%

⑩歯の検診で勧められて 1.0%

私も電動歯ブラシを使っています。とても歯と歯の間のブラシでは取れない歯石が取れるような気がして使っています。でも普通のブラシも併用して使っています。

2006年8月 7日 (月)

下見へ行ってきました。

このブログが出ていることには既に終わっている行事があるのですが、県内歯科医師会合同の野球大会があるのです。

私は、そのお手伝いで当日大会に参加する事になっているのですが、その球場へ行ったことがないのです。

当日の朝は、集合時間が割に早いため、道に迷ってしまうと大変な事になると考え、事前に会場の場所の確認と駐車場の場所の確認へいってきました。_595

感想としては、事前確認へ行って良かったとおもいます。

周りは、一面の山の中で、目印となるものがまるでないのです。

何度も迷いながらやっとの事で到着することができました。

事前に作った地図にも、多くのポイントをかき込んで準備を整えるつもりです。

だいたい所用時間45分。

当日は、1時間前に出発すれば大丈夫だと思います。

詳細はまた追ってご報告いたします。

その後は、ドライブがてら那須のSHOZOへ行き、くつろいだ午後を過ごしました。

結果的には良い休日でした。_596

2006年8月 6日 (日)

小学校か幼稚園か?

普段から、わりと子どもの多いしろくま歯科医院

しかし、夏休みともなると、話は別。

もう診療所というより、小学校、幼稚園のようなにぎやかさに変わります。

診療室で治療をしながら耳をすますと、大きな声で唄っている声や友達と走り回っている足音が聞こえます。

実にほほえましい光景だけど、怪我だけはしないでね。

2006年8月 5日 (土)

古代の切削

先日、昔の歯科の道具について書きました。

今回はもっと古い時代の道具の話です。今回も「DENTAL TRIBUNE紙」からのトピックです。以下全文です。

Nature(2006、440:755-756)のレポートによると、歯の切削は我々が認識している以上に長い歴史を持っているというのです。

パキスタンにある新石器時代の墓石から、11本の切削された臼歯(奥歯のこと)が発見されました。

驚いたことに、その墓は7,500~9,000年も前のものなので、そこで発見された歯は、現在ある資料と比較しても約1,500年も古いものになります。

最近の発見によると、ドリルの先端には石が使用されていたようです。

切削された穴の深さは0.5~3.5mmで、切削が第1、あるいは第2永久歯で行われていたという事実から、おそらく当時の切削は美容目的のためではなかったかと思われます。

一方切削の跡に関しては、11本のうちわずか4本の歯に齲蝕(虫歯)の形跡があり、切削は実際に治療も目的としていたことがわかりました。

また、歯の削った辺縁がスムーズなことから、その「患者」は当時生きており、治療後もその歯で咀嚼していたことが証明できました。

本当にすごい話。今のように機材が発達しても、歯に穴をあけるという作業は骨が折れるというのに。当時の「患者」は、さぞ激痛にたえながらの治療だったのでしょう。

2006年8月 4日 (金)

イッカククジラの歯

今回、明日と2回に続けて、「DENTAL TRIBUNE紙」からのトピックです。402ikkakujpg

今日は個人的にとても興味深い内容だったので、取り上げてみます。

私はまだ写真でしか見たことが無く、動く映像は見たことがないのです。イッカククジラ。

2005年12月、カリフォルニア州サンディエゴで開催された第16回海生哺乳類生物学隔年会議で、イッカククジラについて驚くべきニュースが発表されました。

イッカククジラは、その頭にある長い歯(というか牙)から、ユニコーンクジラとしても知られています。

ハーバード大学歯学部の研究者であるMartin Nweeia博士によると、イッカククジラの歯には、中枢神経から外面にかけて伸びる1,000万本もの極めて小さな神経ネットワークがあるという事がわかりました。

これは、歯の流体力学センサー能力によりイッカククジラが、粒子勾配や圧力、温度といった水中の変化を感知するのに役立つろいうのです。

またイッカククジラが互いに歯をこすり合わせる性質がことを考えると、イッカククジラについてユニークな解釈が生まれる事になりそうです。

2006年8月 3日 (木)

嬉しいような、恥ずかしいような。

しばらくの間、体調を崩していた家内の体調が良くなったので、町に出かけました。

こういう外出はとても浮き浮きするものです。

以前私が住んでいた場所の近くに新しい喫茶店が出来たらしいという情報を聞きつけたので早速行ってみようということになったのです。

日曜日だと言うのに、町の中は閑散としていました。やはり郊外の大型ショッピングモールに押されて、駐車場の少ない中心には人は集まらなくなってしまったのでしょうか。

20年以上前に私がここに住んでいた時は、町は人であふれていて、歩くこともままならない感じだったのにと思うと少し寂しい感じがいたします。

その場所は、以前も喫茶店でした。その時は、全体的に暗い感じで、コーヒーを飲みながら長時間本を読んでいるというイメージがあったのですが、新しく生まれ変わった喫茶店は、光が燦々と降り注ぎ、店内がとても明るかったのです。

町の中の人の数とは反対で、お客さんがとても多く入っていました。

料理も雰囲気もとても良く、大満足の昼食になりました。

そこで、昔からの知り合いのご家族にお会いしました。知り合いの妹さんもご一緒でした。

その妹さんは、他県に在住のはずなので、不思議に思っていたのですけど、

なんでも、私の知り合いが今度結婚するので、結納のためにこちらへ戻ってきているとの事でした。

本当におめでたいことです。

その時です。

「先生、ブログよんでいますよ」って言われました。

他県でも読まれていると思うと、照れくさいような、嬉しいような、不思議な感じでした。

2006年8月 2日 (水)

口紅あれこれ

初めて歯科医院を訪れる患者さんの悩みは人それぞれだと思います。

男性の患者さんの場合は、あまり大きな変化は見られないのですが、女性は、非常に波が大きいです。

意外なことなのですが、入れ歯を初めて作られる女性の患者さんの表情の変化は目を見張るものがあります。

そのような患者さんは、初めてお会いする時、特徴的な表情をなさっています。常にうつむき加減で、私の目を見て話さないのです。もちろん、大きなマスクをなさっていて、ミルからに体調が悪い感じなのです。

もちろん、自分の表情に自信がないのか、お化粧をなされているかたは、ほとんどいらっしゃいません。

しかし、治療がどんどん進み、まもなく治療が終了に近づいてくると、その表情が一変しはじめます。だんだんとお化粧をするようになり、顔も上向きになり、顔が生き生きとしてくるのです。

そして一番の変化は、大きなマスクは外し、口紅をさすようになってくるのです。

これは、初めて経験した時から、変わらぬ私の喜びです。治療によって笑顔が戻ってくると言うのは、歯科医師にとって無情の喜びのひとつでもあります。

ここで、歯科での口紅に関してお願いがあります。

口紅は多くの香料と油、紅食を多く含むので、歯科治療を行う際には、多くの障害になることがあります。ですので出来るだけ、口紅は落とした状態で治療に望んでほしいと思います。

しかし、口紅を付けても良い場合があります。それは、前歯の色を決める時です。この時は、色を決める時に、診療室の椅子の上で口紅を、歯科医師の指示に従って付けていただければありがたいです。

今日は口紅についての喜びとお願いのブログでした。

2006年8月 1日 (火)

朝型生活

私の趣味と言えば、あまり無いのですが、しいて言えば読書ということになります。

読書をするスタイルは、ソファかベッドに寝ころんで読むのが習慣化してしまいました。

最近は、仕事の後、夏ばてなのか、特に動きたくもなく、ジムも決められた日にちしか行かなくなってしまいました。

そのため、読書の量がだんだんと増えてきました。なぜか体重は減少傾向になりつつあります。全く動かないのに、不思議なものです。

そのため、夜ベッドに入る時間が日に日に早くなってきました。最近は10時になると、眠くなり、11時になると完全に焦ってしまいます。

「もう寝なきゃ・・・。」

11時前にはもうベッドにはいり、11時半くらいまで読書をして、気が付いたら寝てしまっています。

その反動で朝がめっぽう早くなってしまいました。5時近くに目が覚め、6時半ごろまでベッドの中でだらだらとしているのですが、面倒くさくなりぱっと起きてしまいます。

朝早く起きてみて気が付いたことは、朝はよけいな事は考えられないということ。のろのろと仕事場へ向かうと、仕事しかすることがないので、とてもはかどります。不思議なくらいに。

仕事が始まる9時近くなると既に起きて3時間以上経過していますから、頭はスッキリ、はっきりしていて、とてもスムーズに仕事に取りかかれるようになってきました。

しかし、仕事ばかりしていて、「人生の楽しみとは」と考えると、すこし悩むところです。