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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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2006年6月30日 (金)

メディカルインタビュー

昨日の続きです。

最近の学生は、非常に多くの事を学ばなければ、現在の歯科医療に対応出来ないという旨を書きました。

今日お話する「メディカルインタビュー」もそれに関係する事です。

この講演を受講した後の正直な感想は、「歯科医学生はいま、このような領域まで勉強しなければいけないのだな」といった感想でした。

これは、私たちが考える優秀な医師と患者さんが考える優秀な医師というのは、少し相違があるのがそもそもの原因だと思います。

私たちが考える優秀な医師というのは、研究の面でとてもよい功績を残し、新しい治療法を考えるような医師を指し、患者さんが考える優秀な医師というのは、痛くなく、話をよく聞いてくれる医師なのかもしれません。

そこで、大学が、そのギャップ(医師が考える良い医師と患者が考える良い医師)を埋めていく事の必要性を感じ始めているのかもしれません。

このメディカルインタビューというのは、主に患者さんとのコミュニケーションをもっと大切にしなければいけないという前提に立っていると思います。

講師の先生が実際に経験された話らしいのですが、

患者さんに癌の告知(余命の話など)をして、助からない人でも医師との話で充実した余命を過ごすことが出来たり、治療がとてもうまくいき、その後の経過もいい患者さんが、実は告知されたことがとてもショックで、手術までの期間、不安で自殺を考えた日があったりと、そのコミュニケーションは人によってまちまちだということです。

また、最近問題になっている「ドクターハラスメント」もこれに該当するかもしれません。

・何でこんなに悪くなるまで放っておいたのですか

・これは駄目だね、ひどいね

等の言葉も、あくまで医師の意見であって、患者さんの背景(これなかった理由、歯科恐怖症など)を無視した言葉であるということです。

歯科大学の学生さんはおそらく、歯科の知識を詰め込むだけで精一杯だとは思うのですが、この事に関してはすぐに成長が見込めるものではないので、大変だろうけど頑張って欲しいです。

私も時間があれば、この「メディカルインタビュー」という新しい学問を勉強してみたいと思いました。大いに期待しています。

2006年6月29日 (木)

最近の歯科学生

先週末に、母校の同窓会総会が福島県いわき市で行われました。

その総会では、収支決算や懇親会などが行われるのですが、学術研修会も執り行われるのです。

毎回、母校の教授クラスの先生がいらっしゃって、母校の近況報告等とともに、最新の歯科学について、講演をしていただけます。

今回は、最近の歯科学生の教育の変化についての講演があり、その後、学術的な講演が行われました。

まず最初に、歯学生の教育の説明が最初に行われました。

その際に実際に授業を受けている学生の写真がスライドで映されました。

正直言ってびっくりしました。

まじめな学生なんでしょうけど、皆机の上にはパソコンを置き、黒板の方にデジカメを向けているのです。

講師の先生の中には、このデジカメ撮影を認めていない先生もいるそうですが、この光景はちょっと考えられない展開です。

また、「e-Learning」と言って、インターネットができる環境があれば、各講座の講義がいつでも鑑賞することが可能で、語句の説明もすべてその場で検索することが可能だと言うのです。

先生が冗談で言っていましたが、「風呂にはいりながらでも講義が受けられる」とのこと。

しかも、昔は各科の勉強を統計だって勉強することが難しかったのですが、現在はコンピュータ上でどんどん繋がりを追って行くことが可能です。

これは、どの様な事が起こっているかと言うと、現在の学生は、私たちが勉強した歯科の知識よりも遙かに情報量が多く、勉強して収得しなければいけない量が多いと言うことです。

限られた授業の中では、教える事に限界が出てきているということだと思います。

「授業ではだいだい6割程度(目次を教えるようなもの)で、あとの4割は自分で収得しなさいよ」ってことだと思います。

授業の内容もまともに覚えることが出来ない学生は、どんどんおいて行かれてしまう環境が出来上げっているといえるでしょう。

こんな時代で無くてつくづく良かったと思います。その時代でさえオチこぼれたのに・・・。

明日は、この時行われた研修「メディカルインタビュー」について書きます。

2006年6月28日 (水)

自信がついてきました。

去年の暮れに膝を痛めて、1月についにまともに歩けなくなり、病院へ駆け込んでからもう半年が経ちました。

1月から病院の先生にダイエットと筋肉の強化を命ぜられて、ジムにてトレーナーにつき、まじめにトレーニングをしてきました。

時々、休むこともありましたが、だいたいまじめにトレーニングをしてきたと思います。

宿題を出されたときは、自宅の居間で奥さんを巻き込みがらコツコツと毎日続けています。

人の体質改善はだいたい3ヵ月掛かると言われています。私の場合、30年以上もの不摂生がたたって半年も(標準の倍!!)掛かりましたが、最近体つきが変わってきました。

ベッドに寝ていても、以前はぷよぷよとしていたお腹も、最近はすこしごつごつとした感じになってきました。

まだまだこれからって感じですが、もう生活の中にトレーニングが浸透してしまっているので、続けることに何の抵抗も嫌悪感も無くなりました。

まだまだ時間が掛かりますが、こつこつと続けていこうと思います。

膝はもうすっかりよくなり、走ることも出来ます。

今は首が調子がわるいのですが、たぶんこれもそのうち解決出来るのではないかと思っています。

ジム(トレーニング)関係の報告はまたいたします。

2006年6月27日 (火)

元気な老人

高齢者が寝たきりになるきっかけの多くは、何らかの原因で入院して、入れ歯をはずされ、口から食事が出来なくなったり、点滴栄養補給になることがあげられます。

このような状態になると、口からの刺激がなくなり、脳の血流が低下し、精神活動意欲を喪失してしまいます。

その結果、食べる意欲も、ベッドから起きあがる意欲もなくしてしまうと言われています。

逆に、寝たきりでいた人が、入れ歯を装着して少しでも自分口から食べる努力をしたことで、徐々に体力と気力が回復して、数ヶ月後には起きあがれるようになったという例は数限りなくあります。

口から食べることは、脳に対する刺激の入力のひとつなのです。

ことに、体の各部から感覚情報を受けとる大脳皮質の感覚運動野・補足運動野・連合運動野などは、その3分の1が口やその周辺からの感覚入力を受けています。

つまり、口やその周辺からの情報は脳に入力され、身体活動の重要な役割を果たしているのです。

口が元気な高齢者には、痴呆症も少ないのです。

食は生きる意欲の入り口です。いつまでも自分の口でしっかり噛んで味わうことが、長生きの秘訣です。

参考文献 かむ力生きる力 斉藤滋著  デンタルダイアモンド社

2006年6月26日 (月)

熟睡

同じ歯科医師の先生達にお話をお伺いすると、半数以上の先生はお昼寝をされているようです。

私もご多分に漏れず、昼は少しでも横になるようにしています。

もう体が、昼の1時をすぎると眠たくなってきます。

開業当時は心身共に疲れていたので、1時から午後の始まる直前まで死んだように寝ていました。

しかし、最近は余裕が出てきたのか、少ない昼寝の時間でも疲れがとれる様になってきました。

が、しかし、ここに来て(6月の衣替えをすぎたあたり)、また昼寝の深度がグッと深まったのです。昼になるととても眠く、倒れ込むようにベッドへ行きます。

去年もそうでした。その代わり、朝がとても早く目覚めるのです。

これは、体が歳を取ったかならのか、それとも季節のせいなのか?

どなたか分かるかたがいたら教えてください。

2006年6月25日 (日)

歯の形

昔から、歯は顔全体に与える影響が大きく、矯正を行うと顔の表情に影響を与える事も多いのです。

特に、中切歯という一番前に生えている歯に関しては、顔の真ん中を通る線(中心線)を挟んで左右に「門」のように2つあるので、俗に「門歯(もんし)」と呼ばれています。

この門歯が抜けていたり、欠けていたり、曲がっていたり、出っ張っていたりすると、顔全体から受ける印象が大きく変わって来てしまいます。

非常に綺麗な顔をしている人でも、前歯(門歯)に海苔が付いていたりすると、間抜けな顔になってしまいます。

役者さんはこの事を利用して、歯に色を塗ったり、ドラキュラの様に歯を尖らせて見たりしています(笑)。

極端な話ですが、文化が違うと歯に対する受け止め方も随分違って来てしまいます。

外国の航空会社では、歯並びが悪く、歯が綺麗で無いことは乗客に不快な印象を与えるということで、客室乗務員には採用しない所が多いそうです。

この様に、顔貌(がんぼう)に一番影響でてくるのはやはり前歯だと言うことがいえます。

この前歯、よく観察すると人によって皆違うことが分かります。

大きいのか、小さいのか、丸いのか、四角いのか、角張っているのか、前に出ているのかなどさまざまです。

その人にあった理想的な歯の形というのはあるのでしょうか?

我々歯科医師は、どの様な基準で患者さんの歯の形を決めているのでしょうか?

それは、実は顔の輪郭で決めているのです。

顔の輪郭を方形(四角)、尖形(三角)、卵円形(円形)の3つに分類し、門歯(前歯)との関係を見てみると、顔の輪郭と門歯(前歯)の形は似通っているのです。

一般に四角い顔の人には角張った方形の歯、顎先がとがっていて三角形の細長い人には三角に近い形の歯、そして日本人に最も多い卵形の丸みをおびた顔には円形の歯が調和すると言われています。

形から受ける印象とそれに伴う心理的効果は、四角形からは安心感・落ち着き・賢く堂々とした感じを受け、三角形からは不安定・攻撃的・荒々しさ・危険性(ドラキュラの様に)を感じ、卵円形からは優しさ・柔和さ・上品さ・かわいらしさの印象を受けます。

この特性をいかして歯を作っていくことも可能なのです。

名前は明かせませんが、役によって多くの入れ歯を使いこなす役者さんを知っています。その方は、役柄になりきるための努力を陰でしているのです。

確かに、彼は非常に評価されています。

今日はそんなお話でした。

参考文献 歯から始まるアンチエイジング 佐藤孝著 日刊工業新聞社

2006年6月24日 (土)

埼玉から来院

今週、埼玉の友人から連絡が入りました。

「歯のことで相談したいのだけど。」

「実は家内が虫歯になちゃって」

こんなやりとりを交わしました。

彼はよく仕事でこちらの方(福島)まで来るので、

今回もまた仕事がらみで奥さんを連れてくるのだろうと思っていました。

昨晩、友人は奥さんを連れてやってきました。

それも、わざわざ奥さんの歯の治療のために福島まで来たのです。

これにはびっくりしました。

幸い奥さんの虫歯はすぐに治療出来るものだったので、急いで治療しました。

滅多に来院できないので、一度に多くの歯を治療しました。

その後、歯の状態を確認するため、一緒に食事をしたのですが、無事食事が出来てよかったです。

それにしても、埼玉から仕事の後、わざわざ福島まで来るなんて、なんてパワフルな家族なんでしょう。

2006年6月23日 (金)

またしても・・・・。

先日、プリンターを交換したとご報告したばかりなんですが、_589

今度は「光照射器」という機械が壊れました。

歯科医なら分かってもらえると思うのですが、この機械が壊れると、かなり大変です。

今の歯科医療は、接着技術が大変発達してきているので、金属を歯にセメントを使って固定するということが減ってきました。

その代わり、エナメルボンディングという材料自体が歯に接着するような技術が進んでいます。

歯の間にセメントが介在しないので、再び虫歯になりにくいとも言われています。

その治療を行う際に、今回壊れてしまった「光照射器」が必要なのです。

今回壊れてしまったものは、非常に短時間で材料を硬化させることが出来るものなのですが、ヘビーローテーションのため、壊れてしまったのでしょう。

幸い、もう一台同じような機械があるため、何とかなっていますが、これは硬化スピードが遅いので、すこし大変です。

早く直ってくれることを祈るばかりです。

2006年6月22日 (木)

子どもの食事

乳幼児がだんだんと歯が生えそろってきて、食事も上手に食べられるものが増えていきます。

昭和大学歯学部の小児育成歯科学教室の佐々木龍二先生は、「好奇心旺盛なこの時期に、色々な味を体験させましょう」と言ってます。

★手助けは控え、食べることを十分に楽しませましょう

自分の手やスプーン、フォークなどの道具を使って食べる練習をする時期です。まわりを汚しても少々は目をつぶりましょう。適当な一口量の感覚を身につけさせるためにも、一口大に切る、フォークにさしてあげるなどの過剰なお手伝いは控えましょう。

★無理に硬いものを与えてもあごは強くなりません

大人と同じように固形食を食べられるようになってきても、幼児のうちはまだ噛む力や消化能力は十分ではありません。無理に硬いものや繊維に強いものを与えると、丸飲み食べを覚えさせる事になってしまいがちです。

★奥歯がそろわないうちは、食べにくいものもあります。

食べ物を奥歯ですり潰し、唾液と混ぜてペースト状にまとめてから飲みこむ、ということを、大人は意識せずに自然にしています。奥歯の生えていない小さい子には、次のようなものは食べづらいので、調理方法に機をつけましょう。

肉のかたまり

繊維が強くてかみ切れない。簡単に崩れるようにやわらかく煮込んだり、ひき肉を使ったりする。

生野菜、ウィンナーやかまぼこ

繊維が強くてかみ切れない。噛んでもばらばらになるだけで、まとまらない。適当な大きさに切って、ポテトサラダに混ぜたり少量のマヨネーズであえたりして口の中でまとめやすくする。あまり小さく切ると、かえって噛みにくくなるにで注意

★甘いものを与えすぎないようにしましょう。

子どもは甘いものを好みがちです。取りすぎないように量をコントロールしてあげてください。乳幼児に甘味の嗜好が強くなると、酸味や苦みなどの受け入れが悪くなります。また、甘いものの取りすぎは、カルシウムの吸収を妨げます。

甘味・・・・エネルギー源 旨味・・・・タンパク質 塩味・・・・ミネラル

味は本来、これらの栄養素をおおく含む食品であることを伝えるシグナルなのです。甘いものや味の濃いスナック菓子などをほしがるままに与えると、カロリーや糖分、塩分の取りすぎになってしまいますから気を付けましょう。

★キシリトールなどの代用糖に注意

キシリトールは虫歯の原因にならないと言われていますが、キシリトール入りの製品の中には砂糖を多く使っているものもあり、この、砂糖が虫歯の原因になります。また、代用糖も砂糖と同様に、与えすぎると甘味嗜好が強くなってしまいますので注意が必要です。

参考文献 よい歯を育てる食生活 昭和大学歯学部の小児育成歯科学教室の佐々木龍二著 わかば出版

2006年6月21日 (水)

噛む健康学11

昨日に引き続き、「噛む事による肥満防止」です。

昨日のおさらい。

食物を噛んでいくと、それによる筋肉の動きや刺激により、歯と骨をつなぐ歯根膜へ伝達され、されが脳から神経性ヒスタミンという物質が生成され、この物質が満腹中枢を刺激すると言うことでした。

本日は、「噛む事により、内臓脂肪を分解できるのか」と言うことです。

噛むという行為は、体に蓄積されてる栄養、特に体脂肪の分解を促進させ、活動のためのエネルギーに転換する事を可能にする「引き金」として肥満防止に有効であることが判っています。

激辛、熱々の鍋焼きやラーメンを食べると、誰でも汗ばみます。食物の温かさや唐辛子のカプサイシンなどが、体温を上昇させるからです。

しかし、冷麺や冷やし中華などを食べても、体が温まる経験をした事はないでしょうか?

実は、どのような食事をしても、よく噛むだけで、酸素消費量が急上昇して、体が温まるのです。

これを「食事による体熱産生反応」と呼びます。

噛むことによる感覚情報はすべて脳に伝達され、神経性ヒスタミンは量産されることは既に述べましたが、この神経性ヒスタミンによって、交感神経の活動を調節している脳中枢が活性化され、全身のエネルギー代謝が促進されます。従って、、冷たい物を食べても酸素消費量が増加し、体温も汗ばむほど上昇するのです。

体内の脂肪が燃焼して消費エネルギーが多くなり、体内に蓄積されるエネルギーが少なくなりますから、贅肉がとれてスリムな体に向かうということです。

斉藤先生は更におもしろい話を続けます。

例えば、山で食物を持たないで遭難した場合を想定してみましょう。

このような時に、動き回りすぎて体力を消耗させないこと、体温の低下を防ぐこと、眠らないことが大切だとよく言われます。

そこで、斉藤先生からのアドバイス。

食物が無くなったら、まず、ベルト、タオル、靴、ひもなど、噛める物ならなんでもいいですからそれを「懸命に噛むこと」。すると、「噛む」ことで、体熱産生反応が発動し、自分の体内に備蓄している脂肪や糖質を燃焼させて、体温の低下を防ぐことが出来るというのです。

このような場合、肥満体の人の方が、「携帯食」をたくさん持ち歩いているのだといえるのだと思います。

動物の場合、胃袋が空っぽの飢えた動物は、獲物を見つけて飛びかかってきますが、相手に噛みつくことにより、体内に蓄積されている糖質や脂肪を血液中に放出させ、激しい運動を可能にするエネルギーを作り出しています。

「噛む」事により、体内脂肪を消費出来るというのは、このような秘密があったのですね。

参考文献 よく噛んで食べる 斉藤滋 NHK出版

2006年6月20日 (火)

噛む健康学10

よく噛めば肥満防止になる

今回のテーマは自分自身でも経験していることなので、自分の意見もふまえつつ、斉藤滋先生の本を軸に話を進めて行きましょう。

「噛む」という行為は、当然筋肉を動かして行っているわけです。そのため、筋肉の動きやそれに伴う刺激などの感覚情報は、すべて脳に伝達されて行きます。

食物などを噛み始めると、それに伴う感覚情報が、まず歯を骨にくっつけている歯根膜などで捉えられ、脳の三叉神経中脳路核という中枢に入力されます。

すると、隣接する後部視床下部が刺激されて、大量の神経系ヒスタミンという物質の生成が促進されます。

この「神経系ヒスタミン」という物質の生成が、肥満防止の鍵だというのです。

・満腹中枢を刺激して、食べ過ぎを防ぐ

この神経系ヒスタミンによって作動する神経回路が満腹中枢を活性化することは、多くの研究者によって確認されています。

したがって、食物を噛むという行為そのものが満腹中枢を刺激しますから、よく噛んで食べれば「もうお腹がいっぱいになった」という感覚が生まれ、食べ過ぎを防いでくれるというわけです。

しかし、よく噛まない「早食い」をすると、この満腹中枢は作動しません。

ですから、ファーストフードなどよく噛まないで腹がふくれるほど食べても、ズボンのベルトを緩めて更に食べ続けてしまうのだそうです。

やわらかい食物は、よく噛まないでも飲み込む事が出来ますから、特にこの傾向が顕著になります。「好物は別腹」「美味しくてどうにもとまらない」といった状態は、明らかに満腹中枢が働いていない証拠なのです。

一方、満腹中枢は、別のルートでも活性化します。

やはり、噛むという行為により、肝臓や筋肉などに貯蔵されている糖分(グリコーゲン)がグルコースという形で血液中に放出され、血糖値が上がります。

この信号が脳に届くと、満腹感を作り出すさまざまな化学物質が増えて、脳の満腹中枢を活性化し、食べ過ぎをストップさせてくれるのです。

ネコの満腹中枢を破壊する実験をしてみると、満腹感がえられず、食物を食べ続けてしまい、子犬ほどのおおきな体になってしまうといいます。

「満腹を感じる」ことの大切さを改めて考えるきっかけになれば。明日も続きます。

参考文献 よく噛んで食べる 斉藤滋 NHK出版

2006年6月19日 (月)

プリンター複合機

開業してはや3年。_588

少しずつ備品の交換が目立ってきました。

当時は新品だったものが、それは既に過去のものになりつつあるのだな~と思うと

少し残念な気持ちがします。

昨日は、休みを利用してカラーコピー(複合機タイプ)を新しいものと交換しました。

このコピー機は以前の物より小さく、カラーの色が鮮明で早いため、交換に踏み切りました。

維持費も以前のものより安いので、これも助かります。

たぶんヘビーユーズしていくとは思いますが、頑張って働いて欲しいものです。

2006年6月18日 (日)

おしゃれな自分革命

NHKテレビ「フランス語会話」にレギュラー出演しているエッセイストのドラ・トーザンさんの著書「パリジェンヌ流 おしゃれな自分革命」という本を読みました。

日本人とフランス人との違いがありますが、目眩がするほどフランス人はポジティブです。

日本人の私にはとても気後れしてしまいそうなことも、あくまで「自分中心」を大前提に突き進んでいるという感じです。

この本を購入した理由に、本の帯(本の表紙にまかれている紙)にこんな事が書いてあったからです。

・未来のために今を我慢しない

・飽きっぽくてOK。好きなことに自分で制限を付けない

・元気のないときは下着を買う

・年齢で自分の選択を狭めない

・バカンスのためなら貯金する

・美しさは、若さでなくオーラで表現する

ちょっと私にはない感覚です。ひょっとすると皆さんもそうかもしれませんよね。

彼女のこの本の中に「歯」に関する記述がありましたので、ご紹介いたします。

それは、「魅力アップレッスン1 顔の訓練」のなかの「口」という所。

そこにはこうあります。

笑いとスマイルは区別すること。「笑う門には福来たる」という表現をしって、とてもいいなと思いました。

女性の笑いはまるで太陽のように男性の苦痛を和らげる効果があります。おもしろい場面に遭遇したら、迷わず笑いましょう。

ただし、意味のないバカ笑いは少し不気味な感じがします。フランス人はお愛想笑いをしないので、お追従笑いやバカ笑いは理解できない事の一つです。

あと、、場所もわきまえて。地下鉄の中で大笑いしてはしゃぐ人たちを見かけるたびに、うんざりしてしまいます。

笑うときは、手で口を隠したりしないこと。歯並びがよくないせいなのか、これは見苦しい振る舞いだと思います。

歯は女性の魅力の大きなエレメント。フランスではほとんどの人が子どもの頃に歯の矯正をします。まだ遅くありません。

美しい歯並びに直しましょう。美しい歯並びに直しましょう。目を大きくしたり鼻を高くしたりする整形手術を受けるお金があるのなら、それを歯並びの矯正に使ったほうが効果的です。

そして、スマイル。微笑みのもつ魅力は根元的なもの。微笑まれるとほとんどの人は抵抗出来なくなる。、人間関係の素敵な潤滑油です。なるべく頻繁にスマイルしましょう。たとえ知らない人でも微笑みましょう。

微笑まれた人は、心が温かくなってやさしい気持ちになれるし、自分も気分が良くなります。

日本とフランスでは大きな文化の違いがあると思われます。なんでもかんでもフランスの文化のほうが優れているとは思いませんが、「スマイル」に関しては万国共通だと思います。怒っているより、笑っているほうがよいですもの。

2006年6月17日 (土)

5分間の口腔ケア

DENTAL TRIBUNE紙からのトピックをご紹介いたします。

東北大学大学院内科病態学の研究グループ(佐々木英秀教授ほか)らが、「5分間の口腔ケアで高齢者の肺炎発症、死亡率低下、さらに認知機能の低下抑制にもつながる事を確認した」というのです。

その研究の詳細はといえば・・・・。

11の老人保健施設の入所者417例(平均年齢82歳)を対象に、毎食後5分間の口腔ケア(ブラッシング、不十分な場合は消毒を追加)を実施。

ケア有り群、ケア無し群にランダムに振り分けて、肺炎の発症と肺炎による死亡率を2年にわたり追跡しました。

追跡期間中に肺炎を発症していたのは、ケア有り群11%、ケア無し群19%、肺炎による死亡率もケア有り群の7%に対し、ケア無し群では16%と高く、口腔ケアを行っている群で有意に肺炎の発症と重症化が抑えられている事が示された。

全般的知的機能検査 MMSE(映画「明日の記憶」でも行っていました)でも、ケア無し群では2年後に3.0ポイント低下していたのに対し、ケア有り群では1.5ポイントの低下にとどまっていました。

日常生活動作の減退も口腔ケアの効果は、歯のあるなしに関わらなかったようです。

2006年6月16日 (金)

追い込みをかけます

先日もお伝えしましたが、首の調子が悪いのです。

テレビで脊椎からくる首の痛みについてのレポートをしていましたが、

前傾姿勢を長くとる仕事と長時間のパソコン作業が大いに影響がありと言うこと。

これって、私の事だなと思いつつ、「これも職業病だな」とあきらめ。

これから夏に向かって行きますが、更にどんどん仕事に邁進し、自分を追い込む事を決意。

資料整理や患者管理をしっかりやることにしました。

これをやり遂げると、すげての事がかなり楽に進められそうなのです。

カルテの棚や他の整理棚も足りないことが判明。また発注しなければ。

首が少し痛みますが、近いうちに病院へ行こうと思います。

2006年6月15日 (木)

新しい椅子とゴリラ

先日、診療していた時のことです。

新患のお子さんがしきりに騒いでいる声が聞こえるのです。

「なんだこれ~、なんなんだ、このゴリラ、でっけー!!」

「ゴリラ?????」

「・・・・・・・・・。それ、しろくまなんですけど。」(心の声)_277

でん田(写真参照)を見て、叫んでいるのです。

まあ、ゴリラに見えるかな~?皆さんどう思います?

それと、午後になると待合室の椅子が足りなくなるので、手頃な椅子を入れました。

どんどん座ってくださいね。Kenmochi_image100

2006年6月14日 (水)

枕の選び方

最近、悩んでいることがあるのです。01

左の肩がものすごく痛いのです。就寝時や起きた時など、痛くて寝返りが出来ないほど。

毎日、診療で患者さんの口の中をのぞき込む様な姿勢を取ることが多いので、そのせいかなとも思ったのですが、どうやらそうでもなさそうなのです。

ベッドの中にいる時が無性に痛いので、これは原因は何なのだろうと疑問に思っていたので、ジムのトレーナーに相談してみました。

トレーナー曰く、「枕が合っていないのでは?」とのこと。

そこで、少し枕について調べてみました。

合わない枕に寝ていることで、どの様な症状が出るのか、このサイトから引用します

高すぎる枕

首の下に隙間ができ、顎(あご)が引けた状態になるので、肩や首の筋肉へ負担がかかり、頭痛、肩こり、いびき等の原因になります。枕が適正でも柔らかすぎるマットレスの場合も同じ状態になります。

低すぎる枕

頸椎を支えられないので負担が掛かり、寝違えや肩こりを誘発する原因にもなります。

顎が上がる枕

頭部が沈んで首は伸び、顎が上がった状態になるので、血液が頭部に下がり、脳への刺激が増えて眠りも浅くなります。口が開いた状態にもなりますので、口呼吸となり、いびきの原因にもなります。

枕をしない

頸椎を支えられないので負担が掛かり、顔のむくみや肩こりを誘発し、頭部が落ち着かないので、眠りが浅くなります。

私の症状からして、少し枕が高すぎるのかもしれません。

まだ購入したばかりの枕なので、交換するのは少し覚悟がいりそうです(冷や汗)。

2006年6月13日 (火)

ネグレクト蔓延か

AERA6月12号で、「キャリア家庭にもネグレクト蔓延」という記事が掲載されました。

ネグレクト」って一体なに?ということですが、この言葉はどういう事なのだろう。AERAから抜粋してみます。

もともとは、「無視」を意味する英語だが、児童虐待のなかでも衣食住、教育、医療など、子供が健康に成長していくために欠かせない基本的なニーズが満たされていない状態をさすそうです。

厚生労働省は、97年にまとめた「子ども虐待対応の手引き」でネグレクトに例として以下のものを挙げています。

「食べさせない」

「下着を取り替えさせない」

「就学年齢になっても学校に行かせない」

「病気になっても治療を受けさせない」等があり、こんな一文を加えているそうです。

親がパチンコに熱中している間、乳幼児を自動車の中に放置し、熱中症で子どもが死亡したり、誘拐されたり、乳幼児だけを家に残して、火災で子どもが焼死したりする事件もネグレクトという虐待の結果であることに留意すべき

さらにAERAの文章を抜粋してみます。

日本で最も多い児童虐待は、暴力による「身体的虐待」です。全国に約190箇所ある児童相談所が平成4年に処理した虐待相談3万34881件を「身体的虐待」が占めています。「ネグレクト」は1万2263件でこれに続き、言葉でののしったり兄弟と差別したりする「心理的虐待」が5216件、「性的虐待」が1048件となっているそうです。

しかし、ネグレクトの現実は、こうしたデータよりずっと多いはずだといいます。

社会福祉法人「子どもの虐待防止センター」の坂井さんは言います。

「身体的虐待だけを受けて、あとはきちんと教育されているなんてこと、あると思いますか?アメリカでは身体的虐待よりもネグレクトのほうが圧倒的に多い。それが実態なんですよ」

坂井さんは、この「ネグレクト」の状態の場合、必ずサインが出ていると言うのです。それを学校側(幼稚園・保育園含む)には見逃して欲しくないと言います。(詳しくはAERAを参照してください)

このサインの中には「歯の状態」と言うのも含まれているというのです。

教育機関で定期的に行われる歯科検診も、ネグレクトを早く見つける機会の一つだといいます。

理由は、目に見えない口の中は食事や衣服代以上に後回しにされがちなため、虫歯が多く、治療されないまま悪化している場合が多いというのです。

このことから、「歯磨きの習慣が身に付いていない」「保護者が仕上げ磨きをしていない」といった放置の実態を推測しやすいとしています。

東京都と東京都歯科医師会が平成2~3年に掛けて行った調査でも、虐待されている6歳未満の子どもの虫歯所有率は47,62%と虐待されていない子ども(20,93%)の2倍以上。12歳になると、虐待されている子どもの永久歯には100%虫歯があったが、虐待されていない子どもは63,3%だったとの報告もあります。

実は、私の患者さんのなかにもこの「ネグレクト」が疑われるお子さんがいました。

どうしても歯が痛いということで、来院したお子さんでしたが、口の中はとてもひどい状態でした。小学生の高学年でしたが、永久歯がすでに抜歯寸前の状態でした。親も一緒に診療したのですが、親は自分の歯の事がとても大事らしく、自分の歯の治療が済んだら、子どもの治療が済んでいないのに、すっかり来院しなくなってしまいました。今での時々そのお子さんの事を思いだします。まだ若いのに入れ歯になってしまいそうなのです。

しかも「とても痛いのだろうな」と、考えると心が痛みます。私が感じた事は、子どもが親と上手く会話が出来ていないのだろうなという感じでした。

何とかならないものでしょうか。

2006年6月12日 (月)

パジャマ

仕事がおわると、すぐに楽な格好に着替えます。

自宅に戻って、白衣の匂いを嗅ぐと、やはり歯医者の特有の匂いがするからです。

いつもは、ジャージに着替えてしまいます。

でも、昨日、十数年ぶりに寝る前にパジャマに着替えてみました。

当たり前だけど、なんて寝心地がよいのだろうと再確認。

パジャマってすごいや。

2006年6月11日 (日)

医療費削減

今年の4月から、社会保険庁の保険制度見直しが行われ、大幅な医療費削減政策が断行されました。

医科も歯科も大幅な医療費の削減が行われました。医科の方の内容はよく分かりませんが、眼科などはとても大きなダメージを受けたと聞きました。

歯科も歯周病を中心に大幅な医療費の削減が行われました。

と、ここで、興味深い記事をデンタルトリビューン紙から見つけました。

以下、全文です。

歯科疾患の早期発見で、医療費が削減?

近年、糖尿病や冠動脈疾患、脳血管疾患などの全身疾患と歯周疾患との関連を示す研究が報告されています。

コロンビア大学歯学部の研究によって、これらの全身疾患と歯周疾患にかかる医療費にも密接な相関があることが明らかになりました。

オーランド(米フロリダ州)で開催された第35回米国歯科研究学会(AADR)の年次集会で発表されました。

医療保険、歯科保険両方に加入する14万4225人を対象に、歯科治療歴と全身疾患の治療に要した医療費に関する2年間の記録を分析したところ、早期に歯科治療を受けていた人ほど、糖尿病や冠動脈疾患、脳血管疾患に要する医療費が低く抑えられていた。

との事です。

4月の保険改訂で歯周疾患の医療費がかなり抑えられ、歯周病の治療が滞る事が予想されます。そのため、この記事の通りなら、また結果的に医療費がかさむ結果になるはずです。

また医療費が低いため、多くの歯が削られてしまい、よけいに医療費がかさむという懸念も生まれています。

ただ、医療費を抑えるだけで、社会保険の医療費削減が出来ると考えるのは早計かもしれません。

よくない結果が生まれなければよいのですが。

2006年6月10日 (土)

がんばれ!鈴木君

今日は、しろくま歯科医院の重要な人物をご紹介いたします。

技工士の鈴木君です。

鈴木君とのつきあいは開業する2ヵ月前からの出会いなので、既に3年以上になります。

彼は、元々仙台で技工士をしていたんですが、私の「技工士募集」で郡山にやってきました。

こんな事を言っては、鈴木君に申し訳ないのですが、最初は歯形の模型もまともに作れませんでした。

開業した当初は一緒に、夜中まで技工していた思い出があります。

その後、彼は勉強会等に積極的に参加して、今ではほとんどすべての技工をこなせるオールラウンダーに成長しました。

しかも、彼はかなりの「イケメン」で、しかも奥さん一筋というまじめな人格の持ち主でもあります。

これからも、頑張って欲しいと思っています。

写真は、患者さんの口腔内の写真を見ながら技工する鈴木君です。_587

2006年6月 9日 (金)

歯から始まるQ&A(その他)

歯から始まるQ&Aの3回目です。(1回目2回目はこちらから)

本日の歯科に関する質問は、すこし特殊なものを選んで見ました。たぶんとても参考になると思います。

本日も、DOH編著 歯から始まるQ&A 内科医が答える「歯と健康」から抜粋してお届けいたします。

Q: 昨年から不安神経症の治療を受けるようになりました。安定剤などを内服してますが、歯科の担当医には内緒にしています。最近歯の治療を受けている時に、ちょっと息苦しい感じがしますが、歯科の担当医にも伝えるべきでしょうか?

A:息苦しくても、息苦しくなくても伝えた方がよいでしょう。

どうしてあなたが、歯科治療の際に息苦しさを自覚するようになったのか、ここで解決することはできません。不安神経症の症状かもしれませんし、歯科治療の際に椅子に寝そべったため呼吸がしづらかった可能性もありますし、ひょっとしたら何らかの循環器・呼吸器系の疾患が原因かもしれません。

何であれ、治療に関して自分が感じたことは、担当医に伝えるべきです。あるいは、治療には明らかに関係のない私生活のことなど、ちょっとした言葉をやりとりしていくことは非常に大切だと思われます。なぜなら、そのような些細な会話を交換していく過程で、医者-患者関係が成立していくからです。

このような、人何となく大丈夫だな、という信頼関係を、ラポールと呼んだりすることがありますが、ラポールが築かれた上に初めて、世にいう「インフォームド・コンセント」などの、専門性の高い会話が成立します。

逆にいえば、ラポールの得られていない状態でいきなり専門用語が出てきても分からないでしょう。

あなたが、不安神経症の件を伝えられなかったというのは、何かしら伝えたくなかった訳があるのでしょう。不安神経症というと、高血圧や骨粗鬆症などとちがって、言い出しにくいことがあるかもしれません。おそらく、まだその担当医とは、そこまでのラポールが得れれていないのかもしれません。

しかし、伝えたくないこともあるでしょうから、伝えられない自分を責める必要はありません。何となく言いそびれてしまったことは、話してみようかなと思った時が伝え時です。その時に話せばよいと思います。きっと担当の歯科医は、喜んで聞いてくれると思いますよ。

Q:歯科治療の途中で、心療内科を紹介されましたが、なぜですか?

A:心療内科との併用が必要だった可能性と、あなたの症状が診療内科の疾患だった可能性があります。

歯科治療の過程で、心療内科との連携が必要になることがありますが、これは大きく2つに大別されます。

1つは、患者さんのを歯科で治療していく際に、心療内科からの治療も同時に必要になる場合です。例えば、過換気症候群。心理的・身体的なストレス刺激を誘発因子とはしますが、明らかに刺激とは不釣り合いに大げさな過緊張状態が惹起されます。

歯の治療といえば、音から匂いから嫌なことだらけと相場が決まっています。診療台の上に寝ているものの、腹筋はガチガチに硬直し、両手は握り拳で、口を開けることなどできるわけはありません。駄目な人にとってはとてつもなく苦手でしょうから、過換気症候群を起こすのも無理はありません。

過換気症候群が起こってしまったら、ペーパーバック法などで対処すればよいので、多くは1時間ほどで治ります。しかし、毎度毎度、歯科の診療台の上で発作を起こしていては治療が進まないので、過換気症候群の予防あるいは、徹底的治療を、心療内科の医師に頼むことになります。

もう一つは、患者さんの症状が、歯科医学的な原因で生じているのではなく、精神的な疾患であった場合です。例えば、口臭。口臭を訴えてくる患者さんの多くは口臭恐怖症(自覚的口臭)で、心理的・精神的要因が大きいと考えられます。

この場合でも、口の中の清掃を行って、歯磨き舌磨きとうがいを、こまめに行うように指導します。

また原因不明の歯や舌や顎の痛みも、精神的な原因で起こる場合もあります。これは、通常の歯科の治療をしても治りませんし、その点を理解している歯科医は、すぐに歯の治療に取りかからないとのことです。つまり、歯科だけでなく、診療内科との両方から積極的なチームアプローチで多方面からの治療が可能になります。

いずれのケースも、他科とのチームアプローチは、患者さんにとって大変有益な結果をもたらしてくれると思います。

2006年6月 8日 (木)

歯の健康フェアー06開催

先週の日曜日に、「歯の健康フェアー06」が郡山駅前ビックアイ6階で開催されました。_585

私は、朝の10時から「歯の健康診断」を1時間担当しました。

当日、たくさんの人々が訪れました。

私が担当した1時間はとても充実していました。とても歯にお困りになている患者さんが2人いて、そのお二人にやく30分ずつ相談に乗らせて頂きました。

非常に熱心に話を聞いてくれるので、こちらも熱が入りました。しかし、お口を拝見させていただくと、とても綺麗でした。

最近の患者さんの傾向を見てみると、自分の口に関心がある方はどんどん歯が綺麗になって行き、歯に関心の薄い方はどんどん虫歯になっていく気がいたします。

そのため、我々歯科医師や歯科衛生士、技工士は、年一回でもこうした催し物を通じて、患者さんに自分の口の中にもっと関心をもってもらう努力を惜しんではいけないと思いました。

しかし、時間が余った時に、他の展示もみていたのですが、歯科衛生士のブースなどを見学していると、とても勉強になります。_586

いくつかおもしろい展示や発表がありましたので、機会を見つけてご紹介したいと思います。

2006年6月 7日 (水)

歯磨き6

つい先日の事です。

「先生、夜になると口が臭うときがあるよ」と家族に警告をもらいました。イエローカードです。

確かに、自分自身でも夕方終盤の診療の時、疲れから口が渇き、口臭があることは自覚していました。

しかも、こんな事も言われました。「先生は歯医者なのに歯磨きの時間が短い!!」

・・・・・・・・・・。レッドカードです。

全く持って面目ない話です。

その後、口臭はしっかり歯を磨くことや、口腔乾燥が起こった時に、適切に水分を補給することで、なんとか回復しつつあります。

今日は、自戒の念も込めて、一回の歯磨きの時間はどれくらい必要かということを考えて見ましょう。

歯の磨き方に関しては、以前このブログで紹介したやり方が良いと思うのですが、時間を今回は考えて見ましょう。

人間の歯は、だいたい28~32本生えているのが普通です(先天性に欠落している歯もあります)。今日は、一人28本と仮定して話を進めます。

歯はだいたい磨かなければいけない面が5面あります(表、裏、左隣、右隣、噛む面)。

1本で5面×28本ですから140面磨かなければいけないということになります。1面だいたい10秒だとしても1400秒。約23分です。5秒でも約12分。

毎日、朝歯磨きの時、朝の儀式のように歯磨き粉をブラシに付けて、口に入れて、1分以内に「ぐちゅぐちゅ」って行っても磨けている訳がないのですよね。

最近、水流を使って多数歯同時に磨ける電動歯ブラシ(ソニッケア等)が売れているのもうなずけます。

今回は、わたしも大いに反省しつつブログを更新しました。今日からまた自分の歯磨きを見直して見ます。

2006年6月 6日 (火)

口の介護予防3

口の介護予防の3回目です。

私も介護予防に付いて勉強し始めたばかりなので、分からない事がたくさんあります。このブログを通じて、皆さんと一緒に勉強できればと思っています。

さて、介護の本を読んでいて、見慣れない言葉がたくさん出てくるのです。その一つが「サルコペニア」。

今日は、この「サルコペニア」を中心に、介護を考えてみましょう。

以下の文章は「実践!介護予防 口腔機能マニュアル 平野造彦 細野純著」の本よりまとめたものです。

「低栄養」は、高齢者、特に要介護高齢者を中心に高頻度に認められてきています。この低栄養は免疫能の低下などを招くことから、生命予後に深く関与することが知られており、低栄養の予後や改善は高齢者の要介護状態の危篤化を防ぐ介護予防の重点項目でもあるのです。

この「低栄養」を示す高齢者は、口腔機能が低下している者も認められ、口腔機能向上支援を中心とした関わりは栄養改善に寄与します。

さて、「サルコペニア」ですが、これは、サルコ=筋肉、ペニア=減少をあわせたの造語です。加齢とともに、身体を支える筋肉を作る能力であるタンパク質合成能力が低下し、筋肉が著しく衰えます。このような加齢に伴う骨格筋の量や筋力の低下を意味します。

筋肉の減少は、筋力の低下にもつながり、身体機能の低下を招きます。筋肉は体の中でも体熱を多く産生する重要な器官です。

すなわち筋肉が衰えると、基礎代謝量が減少し、エネルギーの消費量の低下を招きます。これは、不十分な栄養摂取につながり、体タンパク質の合成を低下させ、サルコペニアを取り巻く負のスパイラルを形成してしまいます。

また、筋肉はタンパク質を貯蔵する最大の器官でもあり、筋肉の減少は栄養素を貯蔵するといった面からも大きな問題となります。

サルコペニアといわれる状態は口腔内にも現れることが予想されます。これを裏付けるように私たちは、加齢とともに、舌の筋力が低下し、さらに、要介護高齢者は介護度の悪化と共に、舌の筋力は口唇の筋力とともに低下することを報告しています。

太幹を支える筋力が低下すると自分の体を支える筋力が低下すると自分の体を支える事が出来なくなり、身体機能の低下に繋がります。

同様に、舌などの口腔の筋力が低下した場合は、食べる機能の低下をきたすことが予想されます。

サルコペニアの対策として体タンパク質の材料となる栄養素(タンパク質)を摂ることや、体タンパク質合成を促進するためにレジスタンス運動(重量の刺激を筋肉に与える運動)を行うことが推奨されているそうです。

同様に、口腔機能向上訓練によって舌の筋肉が上昇することが示されています。

今後も、口にたいする介護についてレポートしていきたいと思います。

参考文献 財団法人 東京都高齢者研究・福祉振興財団 「実践!介護予防 口腔機能マニュアル 平野造彦 細野純著

2006年6月 5日 (月)

口の介護予防2

口の介護に入る前に今回は、「食べる機能」をもう一度理解しておきましょう。

食べる機能に直接関係する主器官として口腔、鼻腔、咽頭、喉頭、食道があります。

口腔は食物を取り入れる入り口であり、消化器官の入り口と捉える事ができます。前方の口唇(上・下唇)、側方の頬、上部の口蓋、さらに下部の舌、口底で囲まれた空間で、後方は咽頭へとつながっています。口腔は口腔粘膜で被覆されており、その表面は、唾液により潤されております。

口唇(くちびる)の機能

  • 物を挟み(捕食)、保持する
  • 咀嚼時に口裂を閉じ、食物が口腔内に洩れるのを防ぐ
  • 頬とともに口腔内圧を保持する
  • 咀嚼時、口腔前庭(舌のしたのあたり)に入った食物を固有口腔に押し出す
  • 赤唇部は感覚が敏感で食物の性状を感知し、危険物の摂取を防ぐ
  • 舌と唇がお互いを押し合い、歯並びを保つ
  • 上下の口唇の開閉により息を調整して発声を調整する
  • 表情をつくる
  • 顎の開閉運動を調整する

頬の機能

  • 食物をかみ砕く時、舌と協調し食物を歯列の上にのせ、そこに保持する
  • 舌と頬で互いに歯を押し合い、歯並びを保つ
  • 舌と共に口腔内を陰圧、陽圧にする
  • 表情をつくる

口蓋(口の天井の部分)

  • 舌により食物を押しつけられる事で、食物の性状をしる
  • やわらかい食物を舌と共に圧縮し押しつぶす
  • 口腔の上蓋となり、発生時の共鳴腔をつくる(発音に関すること)
  • 軟口蓋は、嚥下時、鼻腔封鎖・食塊形成に重要な役割を果たす
  • 口蓋の味蕾は味を受容する

舌の機能

  • 捕食された食物を移送または保持する
  • 食物の物性や口腔内での形状、位置をしらべる
  • 口蓋との間で柔らかなものを押しつぶす
  • 舌の味覚、一般感覚により、嚥下に適さない食物を選択する
  • 舌感覚を刺激して唾液分泌を促す
  • 食物と唾液を混合して食塊をつくり、嚥下時に咽頭に送り込む
  • 舌根部粘膜の感覚は嚥下反射を誘発する
  • 形を変えることで、溝音に参加する
  • 口唇や頬の圧で食物を内側に動かさないように、舌で外側に押す

このように、普通に食事している感覚でも、口の中ではさまざまな部位がさまざまな働きをして食事をサポートしているのです。これが、何らかの原因で不具合が生じたら、全く食事が喉を通らなくなります。

明日から、その内容を少しずつご紹介できればと思います。

参考文献 財団法人 東京都高齢者研究・福祉振興財団 「実践!介護予防 口腔機能マニュアル 平野造彦 細野純著

2006年6月 4日 (日)

口の介護予防1

東京老人医療センターの平野造彦さんと東京都歯科医師会の細野純先生の監修の「実践!介護予防 口腔機能向上マニュアル」の中の一節です。

日本の高齢化は今後、更に進むことになります。2015年頃には団塊世代が高齢期に入り、2025年頃には高齢者人口は約3500万人とピークを迎えることになり、高齢化の最後の急坂を登って行きます。この超高齢化社会に直面している現在、人々にとって、健康で自分らしい「老後」をどの様に迎えるかは、大きな関心事であると思います。

中略

高齢者の日常の中で「食」に関わる問題は、健康を維持する栄養面だけでなく、楽しく、美味しく、安全な食事への支援が必要です。「食べる楽しみ」を末永く亨受するためには「食べる機能」を担う口腔機能の維持向上が不可欠です。

口腔機能は摂食・嚥下機能だけでなく、人とのコミュニケーションに必要な会話や感情表現の機能もあり、日常生活の中心的な機能です。したがって、口腔機能の低下予防は生活機能の低下予防に大きく貢献できると思います。

だんだんとお年を召してくると、食欲や睡眠欲が欲の大部分を占めてくると思われます。そういった時、食欲を奪われる事を考えると、非常に悲しく辛い者があります。

次回から口の介護予防を何回かに分けてご紹介できればとおもいます。

2006年6月 3日 (土)

ホームページがリニューアルしました

すでに見られた方もいらっしゃるとは思いますが、しろくま歯科医院のホームページが一部リニューアルいたしました。Sub_main

院内あんないの部分です。ぽら之介が院内を案内しております。

興味のある方はそちらも覗いてみてください。

今回もHPの管理・制作はワンダフル杉本さんでした。

ありがとうございました。

2006年6月 2日 (金)

時間がないなら作ればいい

本当に弱気なのです。時間がない、時間がないと騒いでいた先月。

本当に無いのか調べて見たのです。

興味深いことに、時間はたっぷりありました。細切れ時間を合計すると3時間以上。

患者さんと患者さんとの間のわずかな時間。診療後の休憩の時間。お昼休みの時間。

夜のテレビを見ている時間。

「あ~、忙しいな。しかし、このテレビいつ見てもおもしろいね」って感じ。

自分のユルイ時間は大切に取っておきたいと思ってしまうのです。私。

でも、どんどん体調が悪くなっていったんです。持病の「ひざ」が。

そのため、しっかりとした時間をジムに費やす事を再び決意。

以前行っていた朝の仕事をこの1ヵ月前から復活させました。

今まで夜、だらだらと行っていた事務処理やこのブログを思い切って止めたのです。

すぱっと。

夜は食事をとった後、ジムに強制的に通うことにしました。もちろん、毎日ではないですけど。月・水・土・日。

あれほど行きたいと懇願していたプールも定期的に泳げるようになり、精神的にもすっかり安定しました。

ジムの次の日の朝は、起きるのが辛いのですが、プロテインを効果的に取っておけば、疲れも少なくなりました。

ひざの調子もよくなり、体も締まってきました。うれしい限りです。

欠点は、つきあいがただでさえ悪いのに、さらに悪くなったことでしょうか。

2006年6月 1日 (木)

歯の健康フェアー06

来る6月4日(日)に郡山駅前のビックアイ6Fにて「歯の健康フェア06」が開催されます。

毎年開催されているので、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。

そうです、もうこの時期がやって来ましたよ。

当日は、小中学校から公募した歯に関する図画・書写・ポスター・標語を展示したり、歯の健康診断・相談コーナー(私も10時から1時間担当します)、歯磨き指導コーナー、歯科技工コーナー、口のチャックコーナー、保険栄養コーナー等行います。

自分の歯に不安があり、一度確認してみたい方は是非足をおはこびください。