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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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2017年5月

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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2017年5月 8日 (月)

グラクソ・スミスクライン・コンシューマーヘルス・ジャパン・・・・・長い

タイトルにも書きましたが、GSK(グラクソ・スミスクライン・コンシューマーヘルス・ジャパン株式会社)の商品説明会が歯科医師会にて4月中旬にあったため、参加してきました。
この会社は、ポリデント、新ポリグリップ、シュミテクト、カムテクト、アクアフレッシュ等の製品の会社です。
今回は、義歯安定剤についてのお話が中心でした。
私はこの会社の製品には大変お世話になっております。
といっても、義歯安定剤ではなく、知覚過敏用歯磨剤のシュミテクトです。
このシュミテクトは大変優れもので、私自身の知覚過敏をこの製品とマウスピースによって治してしまいました(笑)。
私がGSKのポリデント及びポリグリップの持っている知識より現在の製品はかなり品質が向上している感想です。
まだ、私自身は患者さんにお奨めする程の自信がないので、直ぐにではないのですが、今後しっかりと勉強させて頂き、患者さんに貢献出来ればと思っています。
それにしても医療品の進歩には目を見張るものがあるね。

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2017年4月30日 (日)

BGMは駄目なの?

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以前こんな記事を書きました。
私は仕事で集中する時は必ず音楽を掛けますって話。
その時の気分にあった音楽を掛けると集中出来るのです。理由は以前のブログで確認してください。
ところが、こんな記事がありました。ハーバービジネスオンラインというサイトに紹介されていた記事です。
2007年に英グラスゴー・カレドニアン大学が行った実験です。以下、抜粋です。研究チームは、40人の被験者に対して以下の4パターンの環境で認知テストを受けさせました。

1.テンポの速い曲がBGMに流れている
2.ゆったりした曲がBGMに流れている
3.環境音がBGMに流れている
4.完全な無音

 その結果は明確でした。BGMを聞きながら認知テストを受けた被験者は、みんな点数が下がっていたのです。人の脳にBGMは負荷が大きすぎる

 こういった現象が起きるのは、そもそも人間の脳は、マルチタスクができない仕組みになっているからです。

 作業と関係がないBGMを聞くと、私たちの脳は音のほうにリソースを割いてしまい、結果として作業の効率は低下します。これは、専門的には「無関連音効果」と呼ばれる状態で、いろんなアプリを起動したせいでCPUの処理力が下がったようなもの。人間の脳にとって、BGMは負荷が重すぎるのです。

 最後に、ダメ押しで2011年に独ケムニッツ工科大学が発表したメタ分析も紹介しましょう(3)。これは、過去に行われた数100件のBGM研究から、信頼性の高いデータを選んで大きな結論を出したものです。

「過去の研究データをまとめると、BGMは文章を読むプロセスをさまたげ、記憶力も下げてしまうようだ。一方で、BGMは感情面やスポーツの能力には良い影響をもたらすだろう」

 BGMは知的な作業には悪影響しかもたらさず、気分を良くしたい時か、スポーツでテンションを上げたい時にしか効果を発揮しないようです。

 それでも作業中にBGMを流す人が多いのは、たんに音楽で気分が改善するからでしょう。音楽で気持ちが良くなった状態を、「作業効率が上がった!」と勘違いしているのです。BGM好きにはなんとも残念な結論ですが、まだあきらめてはいけません。実は、音楽のパワーを活かす道はまだ残されています。

 その方法とは、ズバリ「作業の10~15分前に好きな音楽を聞いておく」というもの。先に取り上げたウェールズ大学の研究者によれば、あらかじめ好きな曲を聞くことで脳内にドーパミンが分泌されて集中力が高まります。その勢いを使って、一気に作業に取り組むわけです。

 具体的なイメージは以下のようになります。

1.作業の10~15分前に好きな曲を聞く
2.完全に無音の状態で作業スタート
3.30~40分でいったん作業を休んで再び好きな曲を聞く
4.完全に無音の状態で作業を再スタート

 あとはこのサイクルをくり返すだけ。この方法なら、音楽のメリットを最大限に活かすことができるでしょう。





なんとも私は残念な結果ですが、実際集中力が私の場合はアゲっているので、このまま音楽を聴きながら仕事をし続けようと思います。
妻の「それみたことか!」という顔が頭に浮かびます(苦笑)。

2017年3月28日 (火)

遠心分離器416Gの導入

今回紹介するこの機材を医院に取り入れるのは本当に大変でした。
まず、その機材ってなんなの?
って事なのですが、血液を遠心分離する機材です。
血液を遠心分離するとなのが起こるのかという事なのですが、まず血液はPPP、濃縮フィブリン、赤血球の3層に分離する事が出来ます。

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この分離した血液成分の中の濃縮フィブリンという層を主に治療で使用します。
この濃縮フィブリンという層は、抗凝固剤や異種トロンビン等の化学物質を使わずに、自己血だけで本格的な”成長因子による細胞治療"を可能にする事が期待されています。
歯科の分野ではどの様な治療に用いられるかと言えば、抜歯の後の大きな穴(抜歯窩)やインプラント手術で足りない骨の造骨を自分の血液を用いて行う事が出来ます。
自己血なので感染の危険性も低いですし、安全なのです。
この機材は昔から「いつかは購入したい」と思っていたのですが資金面で難しかったのです。
というのは、もの機材よりも買わなければいけない機材が多く(開業10年を超える事からルーティンで使用している機材の故障が多いため、そちらを優先)、優先順位がかなり後手後手に回ってしまっていたのです。
そうこうするうちに、国がこの機材に対して規制(再生医療安全性確保法)を掛けてしまったのです。
本当の理由は詳しくは分からないのですが、都内でとくに多いと聞いていますが、癌患者さんの治療にこの免疫細胞療法を使い、高額な医療費を請求される事が多く続いたためではないかとも噂されています。
医科の事に関してはよく分からないし、答える権利もありません。詳しくはこの記事に集約されています(ただし、いつまでこの記事があるかは不明です)。
やっと購入出来きると思っていたところにこの規制です。
本当は購入を諦めたのです。
しかし、いわきの渡辺先生が購入し、施設基準をパスし、厚生労働省の認可を受けてインプラントや外科手術にて良好な成績を収め、患者さんからも好評だという話しを聞いて、私も厳しい条件の中、購入を決断しました。
ようやく施設基準を満たし厚生労働省より認可を受ける事が出来ました。
正直ほっといたしました。
購入を決断してから4年がかりでした。
正式に認可を受けましたので、業者の方をお迎えして院内にて研修会を開催いたしました。
今回の患者は私が引き受けました。
遠藤先生に私の採血をお願いして、練習を重ねました。

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今後何回かの研修を繰り返しながら治療に取り入れて行きたいと思っています。

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2017年2月10日 (金)

自費診療は回数が掛かります。

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今回の書く治療の話しはあくまで当院でのお話です。
他の先生の所の歯科医院の話しではありません。ですので他院を受診なされている患者さんには全く関係の無いお話です(苦笑)。
今回は被せもの(いわゆる銀歯やさし歯)を作る際に、保険では削って、型を取って、噛み合わせを診て、顎の位置を確認(フェイスボウ・トランスファー)して、仮歯を入れます。次回技工士さんに作って貰った被せものを患者さんの口腔内で高さを調整し、技工士さんに研磨してもらいセット(装着する)というのが保険治療のパターンです。
もちろん、この型をとる治療の前に歯周病の治療を行って歯肉の状態を整えておくというのは言うまでもありません。
ただ、自費治療の場合は、上記で説明した一つ一つの行為を一回ずつ行って行きます。
①仮歯を事前に製作するための型どり及び歯の色調を確認
②仮形成(歯肉を圧排して、傷つけないように気をつけながら歯を削ります)&仮歯装着
③仮歯によって歯肉の状態が安定してきたのを確認してから圧排(歯肉の保護)をしてから型どり及び顎位(フェイスボウ・トランスファー)を設定後、再度歯の色調の確認
④試適(高さと噛み合わせの調和の確認、患者さんに歯の色を確認してもらう)場合によっては何度も行う
⑤試適によって出た指摘を技工士さんの最後の調整を加えて、患者さんのOKが出たら装着。
こうやってみてみても、保険なら2回ですが、自費治療だと最低5回は必要ですし、その1回、1回の間も1週間とか2週間とか開きますので、かなりの時間が掛かります。
そのため、自費の歯を来週までに入れたいといった要望はかなり困難となります。
昔は、保険の治療みたいに短時間で装着していたのですが、かなり審美的や機能的に無理が出る可能性があるので、危険を冒すのはやめました。
今はこのシステムにかなり満足はしているのですが、患者さんは大変ですよね。
すいません。

2017年1月24日 (火)

レーザー!

ついに念願のレーザーが当院に納入されました!!
現在も1台別の種類のレーザーがあり大活躍中なのですが、どうしてもレーザーの得意分野が違うので対応出来なかったのです。
今度購入したレーザーはEr:YAGレーザーと行って痛みが少なく手術に向いているのです。
手術が多い当院としてはまさに打ってつけ。
また、一部保険適応もしていて、一般の歯科にも活躍しそうです。
私の師匠でもあるいわきの渡辺先生からも早く導入しなさいと叱られていたのですが、かなりの高額機材なので二の足を踏んでいたのです。
しかし、ついに購入出来ました。かなり手術の成功率やメンテナンスの質の向上が計れるのかなと楽しみにしています。
写真は導入される際の業者の説明会の時のものです。

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2017年1月12日 (木)

マイクロ元年(衛生士編)

平成28年度の私の目標の一つにマイクロ(歯科用顕微鏡)を使いこなるという目標を立てていたのです。
最初は悪戦苦闘しましたが、去年の半ば頃から不自由なく使いこなせるようになってきました。
やはり、場数を踏まないと駄目ですね。どんなことでも。
そこで、今年は私一人がマイクロを使っていたのでは勿体ないと言うことで、衛生士さんにも積極的に使って頂きたいと思っています。
そこで、年始めの診療終了後、私を患者に見立てて、マイクロを使い歯石の除去を行いました。
今回は3人の歯科衛生士さんに残って貰い、順番に歯石除去の練習を行いました。
私も自院の衛生士さんに歯石を取って貰うのは何年ぶりだろう。かなり歯石が溜まっているようで、周りで衛生士さん達が「ここの歯石が頑固で取れないね〜〜」などと口を揃えて言っていました(苦笑)。
でも私の口もサッパリとするし、衛生士さん達も上達するし、良い練習会になりました。
今後も続けていければと思っています。

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2016年6月 6日 (月)

歯のミュージックフェスタ!!(???)

毎年、歯の健康習慣(6月4日付近)に、郡山歯科医師会、郡山歯科衛生士会、郡山技工士会、市、および協賛メーカーさん主催で「歯の健康フェアー」という催しが開催されます。
「歯の健康フェアー」って一見、何てことない言葉なのですが、私の脳みそがこの言葉を覚えるのをかたくなに拒否するのです。つまり、直ぐに言葉に出てこないのです。
「歯の大感謝祭」だっけかな?イヤイヤ横文字使ってたから、「歯のミュージックフェアー」だっけ?
「ミュージック」って事はないだろう、なんかお祭りっぽいイメージだったな??フェスティバルか?といった馬鹿なやり取りを頭の中でぐるぐると駆け巡り、2〜3分くらい掛けてやっとこさ「歯の健康フェアー」にたどり着きます(苦笑)。
当日の朝も息子に、「今日はどこに行くの?」と聞かれたので、またいつもの様に頭のなかでぐるぐると思考が回転し始め、ついに寝起きということで、「あ〜〜〜〜歯科医師会の集まり」で強制終了させてしまいました(笑)。本当に何で歯の健康フェアーという言葉を忘れてしまうのだろう??
歯の健康フェアーは地域の人々と唯一歯に関してお話や関心を持って貰えるチャンスなので歯科医師会も気合い入っています(他の組合もです!!)。おそろいのベストを揃えて出迎えます。

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しかし、このベスト無茶苦茶暑い。秋から冬にかけては良いかも知れませんが6月の天気の日はかなりのものです。始まる前から汗だらだらです。他の歯科医師会の先生方はどうかな?と見渡してみると大汗をかいているのはどうやら私一人みたいです。真面目にダイエットしなければいけませんね。恥ずかし。
私が今回担当したのは「咬合力テスト」と「ジョンソン&ジョンソン説明」という2つ。
「咬合力テスト」は特殊なガムを1分間噛んで貰うと、色が変わってきてくるという優れもの。
咀嚼すれば咀嚼するほど、緑のガムが赤色へと変色してくるのです。

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このコーナーを担当した際に、一番実感したのは、日本語って難しいな〜と言うことです。
「ガムを噛んでください」って説明するとたいていの患者さんは口の中に放り込み「もぐもぐ」とガムを咀嚼してくれますが、中にはガムをただぎゅーっと噛んでいるだけって患者さんもいます。
我々も「噛んでください」って言っているので、その患者さんの解釈も間違っている訳では無いのですが、そこで無言のやりとりがあるのです。


私「ハイ、ではこのガムを1分間噛んでください(笑)」
患者さん「はいはい、噛めばいいのね」
患者さんただガムを必死に噛むだけ(上下の歯で思いっきりガムを挟んでいる状態)


心の中の私「あのさ〜、わかるでしょ?ガムだよ、ガム。噛むでしょう、普通?もぐもぐするでしょう?もぐもぐ」


患者さん「これでいいの?これでいいの?」
私「あ、いやいや、咀嚼してください。もぐもぐと噛んで頂きたいのです(笑)」


といった検査をおよそ3時間こなし、私は次の「ジョンソン&ジョンソン説明」へと向かいました。
前の晩に役割分担表を読んでいると、娘がやって来て、「パパ、このジョンソン&ジョンソン説明ってなに?」って聞いてきたので、「アメリカにいる本当に有名なジョンソン兄弟がやっと郡山にやって来る事になったから、まだ知らない郡山の人々にジョンソン兄弟の偉大さをパパが説明するんだよ」って嘘ぶっこいちゃいました(笑)。
多分、メーカーのジョンソン&ジョンソンの歯科用商品の説明かなと思ったのですが、やはり思った通りでした。ブラシとデンタルフロスそれにマウスウォッシュです。我々の歯科業界に無くてはならないものばかり。

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しかし、そこは太っ腹のジョンソン君、説明を受けた患者さんに豪勢なプレゼント。本当に凄い。来年は是非、「歯の健康フェアー」に言ってジョンソン&ジョンソン説明を受けましょう。私も欲しかった(本音)。

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2011年6月 2日 (木)

歯:若い女性の歯退化 鶴見大教授ら学生調査、7~8割が親知らず欠如 /神奈川

Yahoo!!ニュースに産経新聞の記事が載っていたので、ご紹介いたします。

データ的にも親知らずの欠如が出ているとなると、本当に人間の顎の形が変わってきているのかなと思います。

あなたは大丈夫?「乳児期に固い食べ物を」 鶴見大教授ら学生124人調査
 

鶴見大短期大学部(横浜市鶴見区)の後藤仁敏教授と田中宣子講師が、女子学生124人の歯型を調べた結果、若い女性のかむ力が弱くなり、親知らず(第3大臼歯)の退化が進んでいることが分かった。後藤教授は「乳児期にもっと固い食べ物をかむ習慣が必要」と指摘する。
 

対象は歯科衛生科で学ぶ学生で、18~20歳。咋春、上下のあごの石こう模型を採取し、歯の特徴を調べた。
 

歯数は24~32本で平均28・2本。基本の32本は6人だった。上あごの親知らずの欠如が82・2%。その前の第2大臼歯も退化が進み、三角形に変形傾向が見られる。第1大臼歯への影響も出ている。下あごの親知らずの欠如は71・8%だった。
 

後藤教授は「人類の歯の退化予測」を新人・現代人段階(抜歯も含め32本)と未来型現代人段階(28本)に分類。調査では未来型が57・3%で、新人・現代人は12・1%、中間(29~31本)が24・2%だった。

 05年から女子学生の歯の調査を続ける後藤教授は「若い女性は、かむ力が年々弱くなっている。歯の退化を防ぐのは、人類史的な重要課題」。田中講師も「ソフトな食品が人気だが、乳児期にしっかりかむ習慣が大切。今年も歯型を調べ、データを積み上げたい」と意欲を示した

2011年2月22日 (火)

ガムを噛んだ後、正答率15%アップ

YAHOO!の中の記事に毎日新聞の噛み合わせに関する記事が載っていました。下がその抜粋です。

食べ物をよくかむことは、消化促進や肥満予防につながることが知られている。最近は脳の働きとの関係の研究も進み、心身の健康へのプラスの効果など、咀嚼(そしゃく)の重要性がさらに注目されている。【大場あい】

 「よくかんで食べるということは、人間の健康にとっては、いいことずくめの行為だ」。脳と咀嚼との関係について詳しい小野塚實・神奈川歯科大教授は強調する。料理や器の見た目(視覚)、味、香りなどの五感への刺激に加え、かむという行為で脳に刺激を与えられるからだという。

 小野塚さんらはこれまで、65歳以上の高齢者1000人以上を対象に、かむことと記憶の関係について調べてきた。64枚一組の写真を覚えてもらい、一部を差し替えたもう一組の写真を見て「同じものを見たかどうか」を答えてもらうテストで、約2割の人はガムを2分間かんだ後に記憶してもらったときのほうが、かまずに記憶したときより正答率が15%以上アップした。

 東北大などが仙台市内の70歳以上の高齢者約1200人を対象に実施した調査では、健康な人は平均14・9本の歯が残っていたのに対し、認知症の疑いのある人は9・4本だった。脳をMRI(磁気共鳴画像化装置)で調べると、歯が少ない人ほど、記憶に関係する海馬付近の容積が減少していた。小野塚さんは「歯を使ってかむという行為自体に、認知機能にプラスの効果があるのではないか」と見る。

   □   □

 泰羅雅登・東京医科歯科大教授(神経生理学)によると、よくかむからといって、アルツハイマー病や脳血管疾患など認知症の原因を予防できるという根拠はないものの、脳に刺激を与え続ける一つの方法にはなりうるという。

 脳からあごを動かす筋肉に信号を伝える「三叉(さんさ)神経」は、歯ごたえなど歯や口の粘膜の感覚を脳に伝えるルートでもある。三叉神経は、覚醒(頭がさえた状態)をコントロールする「脳幹」と呼ばれる部分につながっているため、何かをかんで脳幹に刺激が伝わると脳の覚醒につながるという。泰羅さんは「ガムをかむと頭がすっきりするといわれるのは、三叉神経を介したこうした働きも関係している」という。

 だが、かんで食べるという行為は非常に複雑で、脳との関係についてはまだ分からないことも多い。例えば、あごと舌では、それぞれ動かしたときに働いている脳の領域が少し異なるという。泰羅さんは「咀嚼は、大脳の内側の大脳辺縁系がつかさどる本能的なシステム(生きるために食べること)と、大脳新皮質がコントロールする人間の意思や理性に関係するシステム(楽しんで食べること)の両方が、うまくバランスをとっていると考えられ、非常に興味深いメカニズムだ」と話す。

   □   □

 「よくかむこと」の目安として、厚生労働省などは「一口30回」を例に挙げている。だが、「数えるのが面倒くさい」という人も少なくない。猪子(いのこ)芳美・日本歯科大新潟生命歯学部講師は「食物繊維を多く含む食品をメニューに加えると、意識しなくても30回の咀嚼と同程度、食べ物をかむことができる」と提案する。

 猪子さんらは、健康な成人男女12人にピーナツ(2粒)と生のニンジンの角切り、それぞれ約2グラムずつを食べてもらい、咀嚼回数や咀嚼に関係する筋肉の動きなどを調べた。咀嚼回数を指定しなかったとき、のみ込むまでの咀嚼回数は、ピーナツが平均24・5回、ニンジンは27・1回だった。ちょうど30回咀嚼した場合と比べると、ピーナツの場合だけ咀嚼時間が短く、筋肉の活動量も少なかった。

 猪子さんは「どちらも歯ごたえのある食品だが、ピーナツはすぐに砕けて、のみ込めてしまう。一方、食物繊維の多いものは、かんでもなかなか小さくならないので、時間をかけてかむことになる。咀嚼回数を増やすことに一生懸命になるのではなく、繊維を多く含むものをメニューに取り入れて、食事を楽しむ中でしっかり食べ物をかんでほしい」と話す。

2010年3月 1日 (月)

義歯安定剤『新ポリグリップEX』生産中止

先日、グラクソ・スミスクライン株式会社からお手紙が届きました。

グラクソ・スミスクライン英国本社の決定により、義歯安定剤『新ポリグリップEX』の生産の中止が決定となったということです。

その理由は、「新ポリグリップEXは粘着性を高める目的で亜鉛を含有しています。亜鉛は人体にとって必須栄養源であり、《使用方法および使用上の注意》に従い、適切に使用していただく限り、当該製品は安全性になんら問題はないとのこと。しかし、消費者の中には、ごく希に過剰な量を長年にわたり使用される方がおられ、それによる弊害の可能性が最近文献で報告されているというのです。

その弊害というのは脊髄神経障害や血液疾患があり、神経症状には手足のヒリヒリ感や脱力感、歩行困難というものです。

また、「歯科用 新ポリグリップ無添加」「新ポリグリップ無添加」「新ポリグリップS」「ポリグリップパウダー無添加」「ポリデント入れ歯安定剤」の製品には亜鉛を一切使用していないので、今後も安心してご使用になれるとのことです。

2009年12月 6日 (日)

アルカリ性物質でも侵食症に

本日は、デンタルトリビューン紙 2009年12月号よりお届けいたします。

◇アルカリ性物質でも侵食症に

(スウェーデン)酸性物質が歯牙のエナメル質を浸食するということはすでに広く知られている。このたび、酸性物質と同様にアルカリ性物質も歯牙の有機成分を破壊しエナメル質を脆弱化することが、10月29日付けのイエテボリ大学プレスリリースで報告された。

◇有機成分が溶解し多孔性に変化

イエテボリ大学労働衛生学部Fabian Taube氏らは、脱脂剤やその他のアルカリ性溶液中に抜去歯を浸漬し、走査型顕微鏡(SEM)による観察、および各種電子分析機器による測定を行った。

その結果、エナメル質中の有機成分が急速に溶解し、多孔性へと変化してしまうことがわかった。同氏らは、「酸性物質で引き起こされる浸食症とはプロセスが異なるが、アルカリ性溶液でも歯牙の浸食が生じることが明らかになった」と述べた。

こうした歯牙の浸食は、自動車修理工場の従業員に見られる職業病の一つでもある。車体各部にスプレー噴霧されるアルカリ性脱脂剤は、pH12~14という強アルカリ性を示す。

また、アルカリ性脱脂剤は調理場の清掃や、落書きの汚れ落としにも使われている。

共同研究者である同大学総合健康科学教授Jo”rgen Nore’n氏は「アルカリ性物質にさらされると歯牙表面はダメージを受け、フレーク状のエナメル質に変化する。このような変化は、う蝕やその他の歯牙損傷リスクを急速に高める」と警告している。

2009年8月21日 (金)

歯牙の卓越した再生能

本日は、デンタルトリビューン紙2009年8月号よりお届けいたします。

★歯牙の卓越した再生能

~エナメル質深部の構造に鍵~

《米国》天然歯は咀嚼による長期的な荷重負荷が加えられても健全に歯として機能し続けるが、なぜそれが可能なのでしょうか。歯牙の再生能に関するエナメル質の新たな知見がProceeding of the National Academy of Sciences of the United States of America(2009;106:7289-7293)に報告されました。

●●弾性を維持する3つの機能●●

歯牙のエナメル質は本質的に脆弱であり、ガラスのように簡単にクラック(ヒビ)が生じます。

しかし、ガラスとは異なり、エナメル質にクラックが入ったまま人の歯牙は生涯、健全な歯として機能しつづける事が可能です。

そこで、ジョージワシントン大学人類学部のPaul Constantino氏らは、米国立標準・技術研究所の物理学者らと学際的研究の一環として進めました。人歯牙のエナメル質ときわめて類似したラッコ歯牙のエナメル質を用い、室内実験にて人工的に負荷を与えて観察をこないました。

その結果、歯牙が砕けないよう弾性を維持している主な要因として、①応力遮蔽(stress shielding)効果②エナメル質の網の目状構造によるクラック(ひび)拡大効果③自己治癒能~の3つの機能を有していることがわかりました。

●●マイクロクラックへの応力●●

なかでも、エナメル質深部に小さなクラックのように欠けた部位、エナメル叢の存在が特徴的です。この叢は歯牙の発育期に形成されますが、歯牙が萌出する以前にすでに多数の叢が存在します。また、歯牙のクラックの多くは従来考えられてきたように歯牙の外側表面から発生するのではなく、エナメル深部の叢から発生しています。

クラックは叢から歯牙の外側表面に広がり、一旦表面に達すると、う蝕の形成が可能になります。叢は細かい傷を多く内包しながら、圧力を分散してクラックの成長を抑制しているのです。

同氏は、「叢から延びるクラックを有機質が自らふさぐ自己治癒プログラムや、エナメル質の微細構造である網の目状構造によって、クラックの伸長が阻害される」とまとめ、「エナメル叢などこれまで明確でなかった歯牙発生上の機序が歯牙の機能において重要な意義を持つということが、本研究によって初めて明らかにされた」と述べました。

2007年2月20日 (火)

歯の再生

毎日新聞のニュースにこんな記事を見つけました。

歯の再生」 マウスで成功。神経も、入れ歯代替に期待

すごい見出しです。以下に全文をご紹介いたします。

歯のもとになる組織(歯胚(しはい))から、神経や血管を含め歯をまるごと再生させることに、東京理科大と大阪大のチームが世界で初めて成功しました。

マウス実験での成功率は80%と高く、将来的に入れ歯やインプラント(人工歯根)に代わる方法として期待されます。

さらに、開発した技術は他の臓器や器官の再生医療にも応用できるという事です。

18日付の米科学誌「ネイチャーメソッズ」(電子版)に発表しました。
 

臓器や器官の再生では、胚性幹細胞などを目的の細胞に分化させる課題と、分化した細胞を臓器に形作る課題があります。

研究チームはすべての臓器や器官は、上皮細胞と間葉細胞と呼ばれる2種類の細胞が反応しあって形成される点に注目しました。

歯をモデルに両細胞を使って、器官の基になる「器官原基」を生体外で組み上げる技術開発を進めました。
 胎児マウスの歯胚から両細胞を採取。それぞれの細胞に分離したうえ、寒天状のコラーゲンの中に重ねるように入れ培養したところ、高さ0.25ミリの「歯の種」ができました。これを拒絶反応を起こさない種類の大人のマウスの抜歯部に移植すると、約2カ月後には長さ4.4ミリに成長。歯の内部には血管と神経があることを確認しました。

抜歯部に移植を試みた22回中17回で歯が再生しました。
 

一方、マウスの毛でも同様の方法で培養し、毛の再生にも成功しました。
 

人での実施には、胎児からの歯胚入手という倫理上の課題や、別人からの移植に伴う拒絶反応の問題もあります。研究チームは、患者自身の口内や頭皮から、基になる細胞を探していくということです。
 

辻孝・東京理科大助教授(再生医工学)は「臓器や器官が作られる仕組みを忠実に再現したことでうまくいったと思う。肝臓や腎臓などの再生も試みたい」と話します。【田中泰義記者より】

前々から、歯の再生に関してはいろいろと噂はありました。しかし、歯牙内部の神経までもがはっきりと確認出来たものは、私は初めて聞きました。

現在広く行われるようになったインプラントも、はじめは賛否両論がありました。しかし、技術の向上と研究の向上により、今では安全に行われるようになってきています。

この歯の再生技術も技術の向上と月日が経てば、ごく普通に行われる技術になるのでしょうか。

今から楽しみです。

歯科再生医療産学連携会議

2006年1月11日 (水)

アロエ療法

今日は、「DENTAL TRIBUNE」紙からの最新トピックをお届けします。Aroehachi

アメリカ一般歯科学会(Academy of General Dentistry:AGD)の出版物であるGeneral Dentistryにアロエ植物は、口内炎、ヘルペスウィルス、歯肉炎、単純ヘルペスウィルス、扁平苔癬を治したという実験結果が発表されました。2,000年以上もの間、皮膚を治療してきたアロエは、治療を促進し、塗布の際の痛みも無く、不愉快な味もしないとのこと。

Richard L. Wynn博士の記事では、扁平苔癬の患者に毎日アロエジュースを約60ml飲ませ、アロエのリップを塗り続けて、4週間後、口腔病変が完治したとの研究結果を報告したそうです。

もし、これが本当だとすると、かなりの朗報ではないでしょうか?アロエは値段も安く、管理も楽なため、誰にでも手軽に扱うことが出来ると思うからです。

やはり、先人が使用してきたものには、それなりの理由があったのですね。今後の研究を待ちたいと思います。

2005年11月24日 (木)

カメラを新調しました。

日々の診療を進めるにあたって、とても大事な事に記録を付ける事があげられると思います。カルテもそうだし、X線撮影もそうです。記録を付けることは、患者さんの良くなって行く過程を時系列で見ることが出来き、また調子が悪いときは、一度振り返って、何が痛みの原因なのだろうと立ち止まるきっかけにもなっています。

その中で、忘れていけないのは口腔内カメラです。

最近ではホワイトニングを行う際、どの程度白くなったかを比較したり、歯肉が腫れていた場合、写真を撮っておき、しっかりと歯肉の治療を行い、良くしまった歯肉を患者さんに見せて、モチベーション(動機付け)をしっかり行ってもらうにも有効です。

とにかく、写真を撮らない日はないくらいに、口腔内カメラはヘビーローテーションな物なのです。

このところ、今までこき使ってきたカメラの調子が悪く、ピントが合うのに時間がかかったり、電池の消耗が早かったりと、何かと大事な時に、タイミングを外す事が多くありました。今のカメラはまだまだ現役でいけますが、もう一台、助っ人を付けることにしました。

今度のカメラは、歯科専用に設計、生産されているため、口腔内だけではなく、顔面および、模型等に威力を発揮します。Photo_1

とくに、今回購入のきっかけになったのは、歯の色、形をしっかりとることが出来る機能が満載なんです。

歯の色は実は白一色では無く、グレーが合ったり、ブルーが入っていたり、表面も山があったり、筋が入っていたりと、歯も個性があり、表情を持っていると言うことです。

今までのリングストロボでは、歯の表面の起伏を写真で納める事が出来なかったのですが、今回のカメラはストロボが左右それぞれ一対付いているため、歯の表情を上手くとらえる事が出来るみたいです。

これにより、より本物に近い色調、表情で補綴物(差し歯)等を患者さんに提供出来そうです。

今から楽しみです。

2005年11月23日 (水)

歯科用X線のメリット

Ga 今日の話題は、「DENTAL  TRIBUNE紙」よりのトピックをご紹介いたします。

一般開業医で用いる歯科用のX線といえば、デンタルといわれる歯一本を映し出す小さい物と、パノラマX線といわれる全顎(口の中全部)をとることの出来る2つが主流です。

今回はそのパノラマ撮影で歯科治療以外の検査が出来るというお話です。

このパノラマX線で撮影すると、口腔内に隣接している頸動脈がしばしば撮影されていると言うのです。Academy of  General  Dentistry(AGD)が発行している臨床ジャーナル11、12月号でDovM . Almong博士によるケースレポートが掲載されました。

そのレポートによれば、患者の頸動脈の石灰化が判明し、その患者の初期治療に当たった医師との話で更なる検査のうえ、動脈の80%が閉鎖していた事が証明されました。

危険な状態の患者の病歴を正確にシェアするためには、歯科医が通常の歯科診療のなかで、石灰化の兆候を見落とさない事が重要である

とある。更なる研鑽が必要と言うことです。我々も。