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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2017年6月20日 (火)

カフェイン過剰摂取注意

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カフェイン過剰摂取注意という非常に怖い見出しが6月13日の朝日新聞の見出しを飾りました。
内容は、最近の若者を中心にエナジードリンク中毒やカフェインの過剰接収により命を落とすケースが目立つようになったと言うもの。
私も約5年以上前。まだエナジードリンクが市場に出回り始めた頃、エナジードリンクを浴びるように飲んでいた時期がありました。
新しい矯正を勉強し始めた時期で、毎日深夜まで勉強し、朝も早く起床して勉強していたときに、エナジードリンクを箱買いして眠気を覚ましていました。
確かに、飲んだ直後には元気が出たような気がするのですが、暫くすると気分が悪くなったり疲れやすくなったりしたために飲むことを中止しました。
飲まなくなった後、急激に体重が落ちて最初は悪い病気ではないかと思ったほど。
かなりのカロリーと過剰なカフェインが入っていたんですね。
最近心配なのは、かなりのコーヒー摂取量です。
毎日2〜3杯のコーヒーを飲んでいるのです。
しかし、エナジードリンクの時の様な疲れやすさや気分を害するという症状は出てないですね。
何事もほどほどがいいんですね。
疲れたら、カフェインに頼らず直ぐに睡眠が中年の私には向いているかな。

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2017年6月19日 (月)

歯の健康フェアー2017

昨日お伝えした通り、6月4日は忙しい一日でした。
午前中の前半は、行徳・富田地区球技大会だったのです(昨日のブログ参照)。
大体10時半までは家族と一緒に行健中学校の体育館にいました。
歯の健康フェアーでの私の役割は12時から2時までの位相差顕微鏡が割り当てられていました。
歯の健康フェアー自体は10時から始まっています。
12時までに行けば良いと最初は思っていたのですが、先に担当になっている先生のやり方を少し見学し、自分の担当の時によりよい時間にしたいと思ったので早く行くことにしたのです。
私の担当する「位相差顕微鏡」というのはどんな物かと言うと、患者さんの歯と歯の間にある歯垢を少し摂取してテレビを通じて動く口腔内細菌を観察しようというものなのです。
実は私の開業時にもこの位相差顕微鏡は購入していて、患者さん全員に試して口腔衛生予防のモチベーションアップに利用しようと思っていたのです。
しかし、開業1週間で断念。大きなテレビを運ばなければいけないし、時間が結構かかり1回の治療時間が無くなってしまうというのがその理由でした。自費治療での予防には使えるかもしれませんが・・・・。
ですから、使い方は分かっていたのです。
早めに来て、先に来ている先生の様子を観察させて貰いました。
驚いたのは患者さんの驚きよう。
それはそうです。歯科医師でも滅多に見ることが出来ない動く口腔内細菌を全く知識のない一般の患者さんが見ているのですから。しかも自分の口から摂取した歯垢を。
もう、細かい細菌の説明なんて殆ど要らないのです。
自分の口の中にこんな細菌がいるって分かっただけでも一般の患者さんは鳥肌ものです。
この位相差顕微鏡は歯科医師会の歯科医師と衛生士会の衛生士さんと二人一組になって行うのです。
私の担当の時間帯になって席に着いてみても、衛生士会の担当衛生士さんが来ていません。ちょっと遅れるそうなのです。
これは致し方がないのです。休みを返上して参加しているので、急な用事などが入りやすく欠席が多いのも特徴なのです。これはお互い様だからしょうがないかな。
仕方がないので、私とペアを組んで貰っている先生と組んで、歯科医師がプレパラートに患者さんの歯垢を摂取して患者さんに対応しました。
この位相差顕微鏡ではとても面白い現場に多々出くわします。
ある男の子がお母さんと一緒に参加しました。
男の子の細菌を位相差顕微鏡に写すと、活発な細菌が画面上を動き回っています。
男の子はその細菌の動きにかなりのショックを受けている模様(笑)。
この位相差顕微鏡を受けて貰った患者さんには歯ブラシをプレゼントとして贈呈しているのですが、
その男の子は、その場でその歯ブラシの袋を破り、泣きながら自分の歯を磨き始めたのです。
お母さんには「これからちゃんと歯を磨くよ〜〜」って半泣き。
位相差顕微鏡は患者さんの

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モチベーションを上げるためのツールですが、ここまで一気にモチベーションが上がると、こちらもとても微笑ましい感じになります。
「あ〜〜やって良かったな」って。
それと、特徴的な家族のやり取りがあって、お母さんとお子さんは、かなり積極的です。しかしなぜかお父さんは消極的。
「俺はいいよ、俺はいいよ」って言います。男の方がビビリなんでしょうか。
しかし、お母さんとお子さんがキャッキャッと楽しそうにやっているのを見て、最後に、「じゃあ、折角だから俺もやって貰おうかな・・・・」っていうパターンがものすごく多かったです(笑)。
歯の健康フェアーは「ニコニコ子供館」の2階多目的ホールと3階の研修室を使って行われています。
2階ではブラッシング指導も行われています。位相差顕微鏡は3階なのです。
そのため、2階で歯のお掃除をしてしまってから3階の位相差顕微鏡に来るのであまり歯垢が付いていないという珍現象がおこってしまっていて、次回からはブラッシング指導の手前に位相差顕微鏡をおいた方が効果的かな??なんて生意気な事も考えてしまいました。
とにかく、とても楽しく愉快な時間を私は過ごしました。
かなり疲れたけど(苦笑)。
テレビの取材も来てました。

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2017年6月15日 (木)

2回目が終了しました。

私が学校歯科医をしている郡山東高校の歯科検診の2回目が終了しました。
毎回一学年ずつやって3回で終了する勘定です。
今年はなぜか虫歯の学生がとても多いです。
去年は少なかったのに。
なにか疫学的に、公衆衛生的に何か問題でもあるのでしょうか?
不思議です。
後、1回残っていますので頑張りますよ(笑)。

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2017年6月14日 (水)

恥ずかしい何て言ってられない(苦笑)

どんな職業でもそうだと思うのですが、寝違えてしまった日の仕事はとても辛いですよね。
私も先日寝違えてしまったのです。
いつも前屈みで長時間、口の中をのぞき込みながら治療しているので、肩に疲れと負担が蓄積しているのでしょうね。
そのため、たまに酷い急性頸部筋筋膜症(ねちがえ)を起こしてしまうのです(苦笑)。
「今日は院長が寝違えましたので、休診にいたします」
なんて案内を出すほど裕福ではないので、患者さんの前では涼しい顔で、何事も無かったように振る舞います。
しかし、体は酷い悲鳴を上げています。
特に上顎臼歯部の抜歯をしている時(苦笑)。
先日は、さすがに耐えきれず2階の自宅へ急行。奥さんにサロンパスをベタベタと貼ってもらいました。
奥さんが、「ちょっと、ここまで貼っちゃうと患者さんから見えちゃうよ」と注意して貰ったのですが、そんなこと言っていられません(苦笑)。
見えてもキチンと治療をするのがプロですから(キッパリ)。
サロンパスでかなり楽になりましたが、まだまだ肩の張りとこりが取れません。
暫く我慢するしかないですね。

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2017年6月11日 (日)

大変危険です。

歯科の治療は基本的に外科に分類されますので、基本的に献血処置(出血を伴う処置)を行う事は非常に多いです。
インプラントや大学病院その他の大型医療機関(口腔外科併設の総合病院)での大型の手術等は事前の管理の元行いますので心配はいらないのですが、小手術(親知らず抜歯や腫瘤除去)などは患者さんの生活まで管理する事は難しいです。
事前に、「体調管理お願いします」と言うくらいです。
で、まれになのですが、恐怖の為かお酒を飲んで来院される患者さんがいらっしゃいます。
これは大変危険な行為です。
事前にこちら側が気がつけば、手術(抜歯等)は中止いたしますが、気がつくことが出来ずに麻酔、処置に入ってしまうと、出血が止まらなかったり、処置中に気を失う場合が有ります。
非常に恐怖心があるのは承知していますが、飲酒だけは避けてください。
お願いします。

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2017年6月 3日 (土)

去年くらいからだんだんと苦手になってきたのよ(苦笑)

5月の月末の日曜日に歯科医師国保主催の健康診断がありました。
この検診日は予備日も含めて2日確保されています。どこの開催地でも。
それは、大抵核家族の保険者の方は、健康診断中に子供と一緒にいることが出来ないために、父母どちらかが、子供の面倒を見ることが出来るためです。
私の地域の郡山は今年は5月と9月の2回です。
今回私は、子供は奥さんに見て貰い、母と二人で健康診断に参加しました。
なんだか、最近酷く疲れやすいので、この健康診断を心待ちにしていたのです。
異常が見つかれば早めに対処したいし。
本当は、仕事を何日か休んで人間ドックにでも入院出来れば一番いいのだけど、そうも行かない事情もあるので・・・・(苦笑)。
健康診断は淡々と川の流れのようにスムーズに流れていきます。
ただ、胃の検診を除いて(苦笑)。
去年くらいから、胃の検診の際に飲むバリウムを飲むと直前からものすごく体調が悪くなるのです。
今まではそんなこと全く無かったのに。
今回もバリウムを飲んだ直後から頭痛と車酔いの様な嫌な気分になり、結局1日以上も体の違和感が取れることはありませんでした。
いつもなら、子供たちがちょっと離れた開成山公園で遊びたいって時は、自転車で行くのですが、今回は調子が悪すぎるので車で行きました。
子供たちが楽しそうに遊んでいる姿を見られたのがこの日唯一の幸せなひとときでした(笑)。

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2017年5月21日 (日)

『 私、失敗しないので 』は通用するのか?

Yahoo! Japanのにこの様な挑戦的な題名の記事が載りました。「私、失敗しないので」。
この著者によれば、外科医が自分の事を神の「手を持つ外科医」という認識を持っている先生はあまり存在せず、自分の専門の手術をある程度経験を積めば、大抵の先生は一定のレベルに達してしまうとのことでした。
以下抜粋です。
手術というのは、やるべきことをただひたすら高度な集中力を持ってやり抜くことのみであると言えます。若いうちは、その手さばきがつたないかもしれません。ですが、10年、15年と時間をかけて修練を積めば、誰でも必ず手技が一定のレベルに到達します。

 外科医をやっていると「手先が器用なんですね?」と言われることがよくありますが、手先の器用さと手術のうまさは関係ありません。ちょっと逆説的な説明ですが、どんなに手先が器用な人でも、最初から手術がうまいなどということは100%あり得ません。手先の器用さで手術がつとまるかというと、外科はそんな甘い世界ではありません。

 考えても見て下さい。日本人で、箸を使ってお米を摘(つま) めない人ってまずいませんよね? しかし、この動作は、欧米人から見ると大変な驚きになります。それは単に経験の違いです。10年以上、毎日箸を使い続ければ、誰でも米を摘めるようになるわけです。乱暴な例えかもしれませんが、手術とはそういうものです。そういう意味で言うと、神の手を持つ外科医などいないということになります。

手術を失敗してしまうのは、専門外の手術ややり慣れない手術を行った時(または集中力が欠落したとき)だと言うこともこの記事には書いてあります。
この記事の最後にも書いてありましたが医療とは祈りである、という書いています。医師が最善を尽くしたら、あとは祈るしかないのです。それは、患者家族も医師も同じということでしょう。
本当によく分かります。患者さんからしたら、「ないをいい加減な」と怒られてしまうかもしれません。
以前にもこのブログでも紹介しましたが新浪博士先生の「数こそ質なり〜「人の10倍の手術数」の心臓外科医が実践するプロの極意〜という本を定期的に熟読しているのですが、やはり医師も人間なので失敗するかも知れない。それを補うのはどれだけ数をこなし、体に馴染ませるかに掛かっていると思います。
とにかく実践、とにかく練習、練習、勉強、勉強。これしか無いのではと思っています。

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今回は松永 正訓(まつなが・ただし)先生の記事を抜粋させて頂きました。

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2017年4月13日 (木)

とりあえず終了しました。小児矯正

娘の矯正を一応終了しました。
厳格にはまだまだなのですが、乳歯の段階で骨格を正常な部位に戻せたので良しとしました。
永久歯列が綺麗に機能的になれば良いだけなのでこれでいいのです(笑)。
大体、9ヶ月くらいでした。
永久歯に生えそろった時期にもう一度チェックして、駄目ならもう一度矯正しますが、多分大丈夫もう追加矯正はいらないと思います。
機能的に歯並びが良くなると歯石も溜まりにくいし、噛めるから(力が入るから)集中力も高まるし、
顎関節症の問題も軽減されるので、最高の予防ですよね。
小児矯正お奨めです(笑)

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2017年4月11日 (火)

嬉しい悲鳴!!

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おかげさまで噛み合わせの相談を多数頂いています。
やはり質を上げた治療を望まれる患者さんが最近増えたような気がします。
保険の治療も凄く大切で、一生懸命やっていますが、悲しいかな保険の治療では出来ない治療が多いんです。例えて言えば、ビルの外装だけ塗り直しますかって感じ。
歯という建物を耐震構造(歯ぎしり、食いしばりに強い噛み合わせ)にしたり、セラミックや矯正で見た目を良くしたり。
保険の治療はある程度、やることが同じなので大体治療の道筋が出来ていますので、チェアサイドでも説明出来ます。
ただ、自費で今後の見通しを決めながら検討するには、私の実力では直ぐに判断するのは難しく、一度資料を集めて、机の前で熟考する必要があります。
その熟考しなければならない患者さんが有り難い事に多くいらしゃって、診療の合間や診療後に診断の為の資料作りに終われています。
責任も重大ですが、楽しい作業でもあります。
こういうのを生きがいって言うのかもしれないですね。
頑張ります。

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2017年3月28日 (火)

遠心分離器416Gの導入

今回紹介するこの機材を医院に取り入れるのは本当に大変でした。
まず、その機材ってなんなの?
って事なのですが、血液を遠心分離する機材です。
血液を遠心分離するとなのが起こるのかという事なのですが、まず血液はPPP、濃縮フィブリン、赤血球の3層に分離する事が出来ます。

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この分離した血液成分の中の濃縮フィブリンという層を主に治療で使用します。
この濃縮フィブリンという層は、抗凝固剤や異種トロンビン等の化学物質を使わずに、自己血だけで本格的な”成長因子による細胞治療"を可能にする事が期待されています。
歯科の分野ではどの様な治療に用いられるかと言えば、抜歯の後の大きな穴(抜歯窩)やインプラント手術で足りない骨の造骨を自分の血液を用いて行う事が出来ます。
自己血なので感染の危険性も低いですし、安全なのです。
この機材は昔から「いつかは購入したい」と思っていたのですが資金面で難しかったのです。
というのは、もの機材よりも買わなければいけない機材が多く(開業10年を超える事からルーティンで使用している機材の故障が多いため、そちらを優先)、優先順位がかなり後手後手に回ってしまっていたのです。
そうこうするうちに、国がこの機材に対して規制(再生医療安全性確保法)を掛けてしまったのです。
本当の理由は詳しくは分からないのですが、都内でとくに多いと聞いていますが、癌患者さんの治療にこの免疫細胞療法を使い、高額な医療費を請求される事が多く続いたためではないかとも噂されています。
医科の事に関してはよく分からないし、答える権利もありません。詳しくはこの記事に集約されています(ただし、いつまでこの記事があるかは不明です)。
やっと購入出来きると思っていたところにこの規制です。
本当は購入を諦めたのです。
しかし、いわきの渡辺先生が購入し、施設基準をパスし、厚生労働省の認可を受けてインプラントや外科手術にて良好な成績を収め、患者さんからも好評だという話しを聞いて、私も厳しい条件の中、購入を決断しました。
ようやく施設基準を満たし厚生労働省より認可を受ける事が出来ました。
正直ほっといたしました。
購入を決断してから4年がかりでした。
正式に認可を受けましたので、業者の方をお迎えして院内にて研修会を開催いたしました。
今回の患者は私が引き受けました。
遠藤先生に私の採血をお願いして、練習を重ねました。

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今後何回かの研修を繰り返しながら治療に取り入れて行きたいと思っています。

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2017年3月24日 (金)

義歯作製の時

毎日の様に訪れる新しい患者さん。いわゆる『新患』と私達は親しみを込めて読んでいます。
最近特に多いのが「新しい入れ歯を作製して欲しい」という依頼がとても多いです。
ただ、入れ歯作製の患者さんの役半分が、今まで使用していた入れ歯を持参されない事が多いのです。
我々にとって今まで使ってきた、いわゆる「旧義歯」というものは宝の山なのです。
どのような入れ歯の形をしているから気に入らないのか、ちょっと調整すれば仕えるようになるのか、それとも、本当に新しく新製作しなければいけないのか。
入れ歯を作り直す前には、必ず歯や粘膜の事前準備が必要な場合がありますので、その予備治療の間に現在の入れ歯を調整して使って貰う事になります。
そのため、必ず義歯作製希望の新患の皆さん、今までの義歯を持参してください。
よろしくお願いします。

2017年3月19日 (日)

息子の歯の治療

先日突然、息子が歯が痛いと言ってきました。

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最初は、歯ぎしりなどが原因で痛がっていると楽観していました。
すこし、調整したけど、また痛みがぶり返す。
最後は最初の写真の様に立ち上がることも出来ない。
これはもしかしてと思ってレントゲンを撮影して調べて見れば、大きな虫歯。
しかも私が過去に治療した場所。
父親として反省しきりです。
その後、だんだんと痛みが増してきて、ついに神経を取る処置をしなければならなくなりました。
息子に麻酔をしながら治療をしたのですが、治療中はずっと泣いていました。
しかし、絶対に手で治療を遮らなかったし、暴れなかったし、口を閉じることもありませんでした。
これは、恐怖と戦う中で結構立派な事では無いかなと自分の息子だから言うわけではありませんが、感じました。
親として痛かったろうなと思います。
かわいそうだったとも。
しかし、自分の子供の治療が出来て良かったです。
子供の患者さんの親御さんはこんな気持ちで我々に託していると思ったら、気持ちが引き締まりました。
こんな大切な事に気がつかせてくれた息子よ、ありがとう。
2枚目の写真は、ママに宿題のヒントを教えて貰いながら「お風呂にはいりたいよ〜〜」の図。

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2017年2月10日 (金)

自費診療は回数が掛かります。

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今回の書く治療の話しはあくまで当院でのお話です。
他の先生の所の歯科医院の話しではありません。ですので他院を受診なされている患者さんには全く関係の無いお話です(苦笑)。
今回は被せもの(いわゆる銀歯やさし歯)を作る際に、保険では削って、型を取って、噛み合わせを診て、顎の位置を確認(フェイスボウ・トランスファー)して、仮歯を入れます。次回技工士さんに作って貰った被せものを患者さんの口腔内で高さを調整し、技工士さんに研磨してもらいセット(装着する)というのが保険治療のパターンです。
もちろん、この型をとる治療の前に歯周病の治療を行って歯肉の状態を整えておくというのは言うまでもありません。
ただ、自費治療の場合は、上記で説明した一つ一つの行為を一回ずつ行って行きます。
①仮歯を事前に製作するための型どり及び歯の色調を確認
②仮形成(歯肉を圧排して、傷つけないように気をつけながら歯を削ります)&仮歯装着
③仮歯によって歯肉の状態が安定してきたのを確認してから圧排(歯肉の保護)をしてから型どり及び顎位(フェイスボウ・トランスファー)を設定後、再度歯の色調の確認
④試適(高さと噛み合わせの調和の確認、患者さんに歯の色を確認してもらう)場合によっては何度も行う
⑤試適によって出た指摘を技工士さんの最後の調整を加えて、患者さんのOKが出たら装着。
こうやってみてみても、保険なら2回ですが、自費治療だと最低5回は必要ですし、その1回、1回の間も1週間とか2週間とか開きますので、かなりの時間が掛かります。
そのため、自費の歯を来週までに入れたいといった要望はかなり困難となります。
昔は、保険の治療みたいに短時間で装着していたのですが、かなり審美的や機能的に無理が出る可能性があるので、危険を冒すのはやめました。
今はこのシステムにかなり満足はしているのですが、患者さんは大変ですよね。
すいません。

2017年1月24日 (火)

レーザー!

ついに念願のレーザーが当院に納入されました!!
現在も1台別の種類のレーザーがあり大活躍中なのですが、どうしてもレーザーの得意分野が違うので対応出来なかったのです。
今度購入したレーザーはEr:YAGレーザーと行って痛みが少なく手術に向いているのです。
手術が多い当院としてはまさに打ってつけ。
また、一部保険適応もしていて、一般の歯科にも活躍しそうです。
私の師匠でもあるいわきの渡辺先生からも早く導入しなさいと叱られていたのですが、かなりの高額機材なので二の足を踏んでいたのです。
しかし、ついに購入出来ました。かなり手術の成功率やメンテナンスの質の向上が計れるのかなと楽しみにしています。
写真は導入される際の業者の説明会の時のものです。

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2016年12月14日 (水)

眼鏡の処方箋

去年(もう1年も前から)から目の老化が激しく、最近では日常生活にも支障が出てくるようになってきました。
例えば、歯の治療をしているときに、裸眼で口腔内を診ると、歯がぼやけてしまう(拡大鏡やマイクロを使えば大丈夫)事や、金属を磨いているときにうっかり見えづらく金属を落としてしまったり。
私生活ではテレビがぼやけてしまったり、本の文字が見えなくなってしまったり。
そこで、10月初めに予約がまだ入っていない平日に一日お休みを頂いて、眼科やその他の平日にする仕事をすることにしました。
本当は直ぐにでも行きたかったのですが、予約が入っていない日程は有り難い事に1ヶ月先の先日でした(有り難い事です)。
そこで、近くの伊藤眼科さんへ。
予約制ではないとの事で、朝一で。「こりゃ一番乗りっ!!」って意気込んでいたのですが既に10人ほどの患者さんが待っておられました。

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受付では、私の患者さんでもあるうちの衛生士の滝田さんのお姉さんがいらっしゃいました(笑)。
妻の情報では、かなり混んで、待つ覚悟が必要ということで仕事道具を持参しました。なんとの伊藤眼科の待合室はどこかのホテルのサロンみたいで居心地が良い。それにテーブルが沢山あるのでパソコン仕事が出来ました。こういう待合室憧れます。医院を作った10何年前は、患者さんが来なかったらどうしようってビビって待合室を大きく作れなかったのです。失敗。
で、パソコンで仕事を始めたら、あっさり自分の順番が来ました。

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歯科でも治療を始める前には多くの検査をしますが、眼科でも診療前に視力検査を沢山しました。
それにしても凄い検査器具の数々。

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歯科も設備投資がかなりかかりますが(もしかすると個人開業医療の中では一番かも)、眼科もなかなか設備投資が大変そう。
伊藤先生に診察して頂きました。多分伊藤先生の奥様先生。
非常に丁寧な説明で、こちらが恐縮してしまうほどの丁寧な説明。
どうやら、パソコンや事務仕事するときの視力があっていない様なので、新たな眼鏡の作製を勧められました。無理な眼の疲労で涙が減少しているとの事。適切な眼鏡を使うことによって、涙の量が増えるとの事でした。
なるほどね。
しかし、眼科。眼鏡の診断書なんていう物があるんですね。
ビックリしました。

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2016年12月 8日 (木)

スポーツマウスガード講習会

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4日に福島市にある福島県歯科医師会館にてスポーツマウスガード講習会が開催されました。
福島県歯科医師会館は、とても立派な施設なのですが、駐車場に限りがあるのです。
そのため、ここで催しが開催される時は,いつも1時間くらい早めに到着して駐車場をしっかり確保することを旨としていました。
今回もその予定でいたのですが、朝食の時に子供たちと話し込んでしまいすっかり出発が遅れてしまいました。1時間前に到着する予定が到着は30分前。
何とか1台分の駐車スペースを見つけて駐車することが出来ました。

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その後も、何台も駐車場に車が乗り付けてきて、駐車スペースなど関係無い状態になってしまいました(笑)。
今回のスポーツマウスガード講習会はとても楽しみにしていました。
私が校医としている郡山東高校のお役に立てるかもしれないと思っていたし、マウスピースは私の診療でも多用していますので、治療用とスポーツ用では何が違うのかを確認したいという気持ちがありました。
今回の講師は福島県歯科医師会の常任理事でもある石川伸一先生。

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今回の講義では非常に興味深い話しが盛りだくさんでした。まず、このマウスピースは、純粋にスポーツに特化しているという点。治療用とはどうやら併用は出来ないと思いました。
スポーツに特化されているので、スポーツ界とマウスピースの関係についての説明もありました。
まず、各種競技におけるマウスガードの装着義務についてですが、以下に示す競技は義務化されていました。
・アイスホッケー
・アメリカンフットボール
・空手
・キックボクシング
・総合格闘技
・ボクシング
・ラグビーフットボール
・ラクロス
次の競技はマウスピースが推奨されるスポーツ。
・モーターサイクル
以下の競技はマウスピースの装着が自由な競技
・サッカー(△)
・ハンドボール
・バスケットボール
・野球
・スキー、スノーボード
・相撲
以下の競技はマウスピースが禁止されている競技
・柔道

柔道がなぜ禁止なのかと言えば、石川先生によれば絞め技の際に呼吸の妨げになるのではないかとの事でした。しかし、詳しい説明はまだないのだそうです。
また、スポーツマウスピースは保険適応にはなっておらず、全て実費だそうです。
マウスピースには市販のものとカスタムメイドのものがあります。
市販の物は、ストックタイプとボイル&バイトタイプ。
カスタムの物は歯科医院にて型を取るって作るフルオーダーメイド。
歯科医院にてカスタムで作る物に関しては、簡単な修理も可能です。


午前中は、こうしたスポーツマウスピースの背景および性質の講義。午後は各自でマウスピースを作製する実習を行いました。
私は、技工士さんの作製方をじっくり見学させて頂きました。
技工士さんの材料の扱いはとても丁寧でさすがと思わせるもの。材料の性質を熟知している手技で、変形を出来るだけ少なくさせる工夫が多く見受けられました。

かなり気合いを入れて勉強したので、短時間だったのですがかなり疲れました。でも早く修得してスポーツをやる方のお手伝いをしたいと本気で思いました。
なるほど奥が深い。

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2016年12月 4日 (日)

検査代行いたします。

医療法人弓弦会しろくま歯科医院では、検査の代行を行っております。
インプラント用のCT撮影、インプラントの埋入計画立案およびガイデッドサージェリーの外科術式用のガイド製作。
また、顎機能検査キャディアックス(アキシオグラフ)の代行検査も行っております。
近医の先生で、CTおよびインプラントの埋入計画立案、インプラントのガイド作製等々ありましたら御一報頂ければと思います。
お見積書を送付いたします。
写真は検査依頼を頂いたアキシオグラフ(キャディアックス)の検査風景

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2016年11月16日 (水)

一日矯正、セラミック矯正。

良く最近目にする歯科の広告で、「一日矯正」や「セラミック矯正」という言葉を目にします。
これは非常に危険な治療だと断言出来ます。
ここからは反省なのですが、現在の様に矯正治療をしていないとき、つまり歯並びや噛み合わせの重要性が分かっていない10何年か前は何例か施術した事がありました。
やはり、後半問題が起こってきて非常に勉強させられました。
なぜ危険な治療かというと、そもそも前歯の歯並びが悪い原因は、後方の臼歯群が前歯の方へ倒れてしまっているために起こるポステリアディスクレパンシーが原因と言われています。また上顎の歯並びが悪いと、それに引っ張られるように下顎の歯列も悪いです。下顎の歯列を治さず、上顎の歯列だけ治しても辻褄があいません。以下のような症状が出ます。
歯は上下の歯が噛んで機能(顎関節、咀嚼等々)を発揮しますので、見た目だけを強制的に形態を変えてしまうと、顎、咀嚼(食事)、噛み合わせ、会話、知覚過敏の多発、歯の痛みがじわじわと発言してきます。
元々、歯並びが悪いと言うことは、口腔内に出ている歯冠の部分だけが悪い方向に向いているのでは無くて、歯根も一緒に悪い方向を向いていると言うことになります。
この一日矯正やセラミック矯正という削って被せもので歯の方向を変えてしまうというのは歯根の向きを無視しているので、後々無理が出てきます。
凄くわかりにくい説明なのだけど、とにかく歯医者の私は身内の治療では絶対やらないし、ましてや自分の患者さんには絶対勧めません。

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2016年11月15日 (火)

未病

何度かこのブログでも書いているのですが、年末特に今月から来月に掛けて、歯肉の腫脹や歯痛の急患が急増してきます。
これは、気温に関係があるのではないのかといつも思っています。
室内が暖房にて急激に熱くなり、洋服も重ね着が普通になってくると首から下の体温が急上昇してきます。
温度は高い所から低い温度へと流れていきますから、体の高くなった温度が温度の低い顔に流れ込んできます。自ずと口腔内の温度も急上昇しますから、口腔内にあるおとなしくしていた歯石中のばい菌や根尖病巣が活発に動く様になってきます。
丁度、口腔内が即席の細菌培養器の様な状態になってしまうのです。
ですから、妊娠期間中で妊娠性歯周炎になりそうな女性の方は要注意です。
これからの季節は、口腔ケアをしっかりやらないと、年末は口腔内の痛みに悩まされそうです。

2016年9月21日 (水)

TRPを求めて

昨日のブログでも書きましたが、患者さんの口腔内の治療すべき顎位(TRP)が決まれば、優位に治療を進める事が可能という事を福島GeePeeの3回目から再び学ぶことが出来ました(再確認)。
次の日、早速技工士の黒澤くんと担当衛生士さんと私とで患者さのTRPを求める話し合いを行いました。
とても有意義で、確実性の高い治療を自分が行っているなんて、本当に夢のようです。
これからは、顎や噛み合わせで不自由な状態の患者さんに勧めていけたらと思います。

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パソコンの画面はキャディアックスという計測器で患者さんの顎位を計測した画面。この画面から患者さんのTRPを導いていきます。

2016年6月26日 (日)

事前に教えて頂けると治療がスムーズに行く場合あります。

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インプラントの手術や親知らず抜歯手術などで内科的問題、または顎が痛くて口が長時間開けて居られない、歯科恐怖症で歯科治療が怖い等々事前の患者さんの口腔内の状況、心理的な問題などがある場合は、事前に私達に教えて頂けると、患者さんのお力になりやすいです。
治療時間を短縮しながらの治療方法を考える事も出来ますし、歯科恐怖症の場合は、会話を中心に添えて心のケアをしながら治療を行っていくことも十分可能です。
また、当院での治療が困難と考えられる場合は、適切な施設に紹介する事も可能です。

2016年6月 4日 (土)

親知らず抜歯に関する私の考え方

私の歯科医師人生の方向を決めてくれたのは、実は私の姉と義兄です。
私のは女子大を卒業してOLをしていたのですが、一念発起して歯科医師となった努力の人なのですが、彼女が未熟な私をとても心配してくれまして、色々と世話をしてくれました。
開業する前に、私の治療の基礎となった噛み合わせの研修会に参加させてくれたのも姉と義兄ですし、今日これからお話する親知らず抜歯を訓練してくれたのも姉です。
私は、大学院中から開業するちょっと前まで姉の歯科医院で働かせて貰っていました。その時、親知らずの抜歯を沢山経験させてもらったのです。今考えると自分の未熟な技術でだいぶご迷惑をおかけしたと思うのですが、そりゃもう抜きに抜きまくりました。その時にどうしてうまく抜けないのだろう。。なぜこんなに時間が掛かるのだろうと一人悶々と考えて試行錯誤を繰り返し、自分なりの親知らず抜歯技術を確立出来ました。この経験が口腔外科に自信が持てましたし、難しいインプラントやその他の外科手術にも精通することが出来たと思っています。本当に姉と義兄に感謝感謝です。


親知らずの治療というと一般的に多いのは、智歯周囲炎といって、少しだけ出ている親知らずの周りの歯肉が炎症を起こしてしまうという症状です。
もともと歯並びというのは、たくさんの法則(それこそ沢山、、噛み合わせ等々)の上で歯が並んでいるのです。その歯並びの中には歯の清掃作用というのも含まれます。つまり歯垢・歯石が溜まりづらい歯肉の形態をしているって事なんです。少しだけ出てしまった親知らずは、そんな繊細で緻密な歯並びの法則なんか関係なく、「そんな法則知るかよ〜〜〜」ってな具合にニョキッと出てきますから、当然清掃性のかけらも無く、歯肉炎に掛かり痛みを伴い腫れ上がります。
あと、よくある症状としては、上顎の親知らずが萌出(生えてきて)してきて、下顎の親知らず周囲の歯肉を傷つけ擦過傷を作ってくるというケース。患者さんは、「下の親知らずが痛いんです」って言う場合の半数はこのケースが当てはまります。このケースの場合は、痛い下顎の親知らずを抜くのでは無く、上顎の傷を作ってしまった親知らずの抜歯を選択する事になります。



先日、私がこのブログでシークエンシャル咬合を勉強して診療の幅が広がったという話を書きましたが、この親知らず治療の考え方の幅もかなり広がりました。
ここからは下顎の親知らずの話です。
中学一年生頃までに永久歯すべてがほぼ生えそろいます(もちろん例外もありますし、先天性欠損もありますので、絶対ではないのですが・・・)。その後、親知らずが歯胚(ちょうど花の球根のようなもの)という感じで歯肉内に現れて急成長を行います。これが永久歯の歯列に悪い影響を与えてしまうのです。
例えが悪くて非常に恐縮ですが、永久歯が電車の座席にきちんと座っているとすると、後から乗車してきた親知らずがその座席に無理矢理座り込んでしまうといったイメージでしょうか?そのため、ドミノが倒れ込むように口の前方に倒れ込んでいきますから、前歯が叢生(凸凹、グチャグチャ)になったり、開口(口が閉じられない)といった症状になってしまうのです。これを「ポステリアーディスクレパンシー」と呼んでいるのです。矯正が終わったのに後戻りが始まってしまったり、歯列が乱れてしまった患者さんの相談を受けることがあるのですが、小臼歯が抜歯されていて、親知らずが残っているケースが非常に多いです。
親知らずは成人してからも長期間動きを止めませんから、歯並びが変わってきたと訴える患者さんも非常に多いのです。
きちんと歯列の中にきれいに親知らずが収まっているケースは無理して抜歯する事はありませんが、それ以外のケースは遅かれ早かれ必ず悪い症状を呈する事が多いですから抜歯をおすすめいたします。
出来れば、ジャームエクトミーという治療法なのですが10歳前後で親知らずが歯胚のうちに抜歯することをお進めいたします。親知らずは歯胚の頃は下顎の場合ですが、骨の上の方にあります。それが年齢を重ねるうちに骨の下の方(深い方)へ移動し、やがて歯根を形成し神経に近いところまで成長してきてしまいます。成長が完成してしまうと抜歯するのにも大変ですし、抜歯後に顔が腫れ上がる可能性もあります。ですので、歯胚が上の方にある10歳前後にエックス線で親知らずの歯胚を確認して、抜歯の相談をした方が良いかもしれません。
上顎の親知らずの場合は、ちょっと下顎の親知らずとは考え方が違います。
上顎の親知らずは計画性をもって抜歯の計画を立てる必要性があります。場合によっては、第二大臼歯を抜歯して親知らずを第二大臼歯の場所に生えさてやるということもあります。上顎の親知らずの抜歯計画を失敗すると「シザースバイト」という特異な噛み合わせになってしまいます。シザースとはハサミのことなのですが、上下顎がしっかりとかみ合わず、ハサミの様にすれ違いのような咬合になってしまうのです。これは治療がとてもやっかいだけでは無く、歯の清掃性がかなり低下しますので要注意です。
まとめになりますが、虫歯になりやすいのは、清掃性が悪くて、噛み合わせが悪い時に多いのです。やはり親知らずが生えて、歯列が崩れて清掃性と噛み合わせが低学年の学生のうちから起こってしまうと、どうしても虫歯が多い成人になってしまいます。ほんの小さなことですが、毎日多くの患者さんを診ていると親知らずの抜歯というのは小さい頃から親が責任をもって行うべきものだなと思うのです。
現在では、CTを持っている歯科医院も増えてきましたので、一度検査してみるのもお進めです。
私も親知らずを抜歯する時は、CT撮影は必須になってきました。親知らずの位置がきちんとしっかり分かりますので、正確に抜歯出来ます。
正確にというには神経や大切な器官を傷つけにということです。
先日も私の二人の子供たちもX線写真を撮影して、親知らずと噛み合わせのチェックを済ませました。これから定期的にチェックを繰り返したいと思います。
小さいうちなら、小児矯正も難しくないのでまだまだ取り返しがつきますので。
今日はだいぶ長くなってしまったのでこの辺で。
また、今後もこんな歯科医療的な事も書いてもいいかもしれませんね。

2016年5月19日 (木)

これが一番勉強になります。

自分にうぬぼれている訳ではないのですが、30代の頃のように研修会に行かなくなりました。
それは、全て出来ると言うわけでは無く、自分では治せないむし歯が分かってきたのです。無理して治すよりも治せる先生にお任せした方が患者さんの為になると気がついたんです。
但し、自分が極めたい治療、好きな治療、必要な治療の為の研修は現在でも研修会や講習会、学会に参加しております。
ただ、毎日患者さんの治療をしていると全ての治療に最新の治療をしている訳ではないのです。大抵、研修会等で修得する技術というのは保険適応のものはほとんどといってよいほどありませんので。
また、最新の治療をするよりも昔ながらの安定した治療の方が良い患者さんが沢山いらっしゃいます(笑)。
ただ、最近見つけてしまったのです。どこの勉強会、研修会、学会にも負けない研修の場を!!
それは近所の開業医でした(笑)。
私、このブログで何度も書いてきましたが、もう自分の体力と健康に自信がなくなり(もう不健康自慢はこりごりだよ〜〜ってすいませんmoneybag)、近場の開業医に行くことが多くなってきたのです。
どうしても私も開業しているので、科が違うとはいえ、ものすごくその医院のスタッフの動きや、看護婦さん、医院の清掃性、受付、効率的に患者さんを診察へと導けているか等々を見てしまうのです。
そして、ここが一番大事な所なんですが、院長(もしくは担当の医師)がどういう態度で患者に接するのか。
私自身が患者なので、自分の心配している症状を納得し、安心させる説明、治療が出来るのかをポイントにして評価して見ました。
本当に、本当にこれが勉強になるんです。治療してくださる先生方には自分が評価の対象になるなんて、はた迷惑な話しだとは思うのですけど、一つ気がついた事がありました。
それは、治療の効果うんぬんよりも、親切に患者の「目」を見て説明してくれるって言うことがどれほど有り難いかって言うことが改めて実感しました。
幾つかの医院を通院させて貰いましたが、ほとんど先生が患者の方を見ず、机のパソコンに向かいながら話しを始めるのは「不快感」が先にたってしまったのです。
これは、非常に大きな発見でした。私が通院した医院は全て治療は最高でした。しかし、最初の印象があまり良くなかった。プラシーボ効果って言う言葉があるように、印象が良くないと健康になっても不信感が出てきてしまうのです。これをぬぐうのは並大抵の努力でも駄目でしょう。
考えてみれば、私がかかりつけにしている内科の太田先生はいつも目を見て、「どうしました?」って優しく言ってくれていました。そうすると病気の事に真摯に向き合えて、「この先生にずっとお願いしよう」って思っちゃうんだよね。
技術4:思いやり6=患者寄りの医者って気がしました。
本当によい勉強させて貰っています。
最新技術を持っている自己満足よりも最高の笑顔で対応した方が患者さんは喜ぶのかなと自分の経験で思いました。
次はどこに勉強しにいこうかな?(どんだけ体調不良なんだ!!)

2010年6月13日 (日)

予測不能な顎の動き

何年か前の講習会で聞いた話なのだけど、顎の動きは、予測不可能なのだそうです。

技工物ができあがり、顎の予想出来る動きを想定して、咬合調整を行い、患者さんの口の中に接着します。

定期健診の時に、当時付けた技巧物の状態をチェックするのですが、予想外の部位がすり減っていることを発見することがよくあります。

最近、こんな事がありました。事前に何度もチェックして、荷重や負担が掛からないように調節したのにも関わらず、咬合が高い為に調整して欲しいという要望がありました。

何度もチェックして、口腔内に装着しているのにもかかわらずです。

このようなことは何も私の歯科医院だけの話だけではないようで、一番負担のかかる部位はどこかという研究が行われ始めています。

そうした研究では、一番負担のかかる歯は、上顎の第二小臼歯という説も出てきています。

大臼歯かと思っていたら、そうではないようです。

考えてみれば、第二大臼歯だけ4本とも虫歯の患者さんはとても多いです。

人間の体のサイエンスは、とても奥深く、診療をやればやるほど迷宮に迷っていく感じがする毎日です。

2010年2月16日 (火)

正しい噛み合わせとは

本日は、青山健一先生の著書『よくわかる家庭の歯学~歯磨き、歯周予防から矯正治療、審美治療、インプラントまで~よりお届けいたします。

◇悪い噛み合わせの弊害

噛み合わせが悪いと、将来、いったいどんなことが起こるのでしょう。

虫歯や歯周病は、患者さん自身で自覚したり、歯科医から説明を受けると、自分の状態を把握することが出来ます。

しかし、自分の噛み合わせについて自覚している人はほとんどいませんし、歯科医院で医学的な説明を聞いても、何を言われているか難しくてチンプンカンプンという人がほとんどではないでしょうか。

そこで、わかりやすく、噛み合わせが悪いことによるデメリットをいくつかあげてみます。

①奥歯に過度の負担がかかり、歯が磨り減ったり、歯の根本が折れやすくなります。その結果、奥歯が駄目になると前歯に負担が掛かって、将来、出っ歯になったり、差し歯が外れやすくなります。

②顎周辺の筋肉が正しく運動をしていないので、慢性的な肩こり、偏頭痛、耳鳴り、不眠症などが起こりやすくなります。

③顎がズレることにより、頭の位置バランスを取ろうとして、頸椎に異常な屈曲を生じ、バランス感覚が悪くなり、それに不随したいろいろな不定愁訴(倦怠感、めまい、生理痛など)が生じやすくなります。

④奥歯の噛み合わせが悪いと、結果的に前歯も歯並びが悪くなる人が多く、でこぼこの歯並びでは、ブラッシングがやりずらく、歯周病や虫歯の原因になってしまいます。

◇噛み合わせのいい人は数%

従来、歯科医院に来る人は、虫歯のチェック治療がほとんどでした。しかし、最近は、顎関節症という言葉を日常的に使う人も増え、噛み合わせの具合悪さを訴える患者さんが年々増えてきています。

しかし、私は、患者さんのほうから軽い気持ちで、「噛み合わせを診てください」と言われることに少し違和感を感じています。といいますのも、本当に噛み合わせのいい人というのは数%で、ほとんどの人には大なり小なり何らかの何らかの不正咬合があります。

もし、すべての人の噛み合わせの検査をしたら、ほとんどの人に問題があり、治療をしたほうがよいという結果になってしまいます。

そもそも“正しい噛み合わせ”について、患者さんに知識がなければ、勉強不足の歯科医に適当に「これが正しい噛み合わせです」と言われても、患者さんは本当にその噛み合わせが正しいのかどうかわからないことになってしまいます。

そこで、正しい噛み合わせについて、一般にわかりやすい二つの判断基準を述べてみます

①顎をリラックスした状態で、口をゆっくり閉じて、上の歯と下の歯が当たった状態で強く髪根でも、顎がずれないこと

これは、寒いときのように顎を勢いよくカチカチ噛んだときに、奥歯が安定していれば、筋肉の引っ張る力と奥歯の位置関係が一致していることを示しています。しかhし、ほとんどの方は、噛み込むときに前後や左右などにずれるようになってしまいます。

②歯をくいしばった状態で顎を左右に動かしたときに、顎がスムーズに左右対象に動くこと

前歯と奥歯にはそれぞれの役目があり、顎の運動の違いによって、お互いの歯を保護市合っているのです。

顎を左右に動かした時、前歯によって奥歯があたらないのが理想です。左右の動きをじゃまする関係に歯が並んでいると、顎はスムーズに左右対象には動かなくなり、片側ばかりに動きやすくなってしまうのです。

このほかの噛み合わせのチェック方法は専門的になってしまうので、やはり歯科医院で調べてもらうしかないでしょう。

参考文献 よくわかる家庭の歯学~歯磨き、歯周予防から矯正治療、審美治療、インプラントまで~ 青山健一著 桐書房 

2010年1月31日 (日)

「つば」は汚いのか?

本日は、斉藤滋先生の『よく噛んで食べる~忘れられた究極の健康法~』よりお届けいたします。

◇「つば」は汚いのか?

唾液の事を私たちは日常「つば」と呼んでいます。この「つば」という言葉には汚いもの、悪いっものというイメージがついて回ります。

いやな相手に「つば」をかけるのは本当にいやな意思表示でしょう。ケチな人を指して「“つば”も出さないという表現もあります。また、「天に“つば”する」ということわざも、他人を害しようとしてかえって自分の身を損なう、つまり上を向いて唾を吐けば唾が自分の顔に落ちてくるというように、「つば」は汚いイメージで捉えられがちです。

私は、大学で唾液の講義を始める前に、いつも学生達に「人間の体液で大切なものは?」という質問をしてみます。すると、彼らが答える順位は1位:血液、2位:尿、3位:唾液という結果になります。

これは唾液が生体で非常に大切な役目を果たしているにもかかわらず、一般にはそれが理解出来ないことを表しています。私にすれば、単に理解されないとか評価されていないというより、むしろ「とんでもない「冤罪」といえるくらいです。

唾液は汚いものという悪い風評を払拭し、人間にとって重要な役割を担っていることを正しく理解してもらいたいと思っています。私にとって、人間の体液で大切なもののナンバーワンは唾液なのです。

さて、どなたもご存じのように、血液は、全身の臓器や細胞に栄養や酸素を供給し、老廃物や二酸化炭素を運搬・除去するという重要な働きをする、人間にとって最も大切な体液です。血液が通わない組織は生きていけません。

また、尿は、血液が腎臓の糸球体という毛細血管で濾過された体液で、一日の排泄量は約1000~2000ml程度です。腎臓から膀胱に流れていく尿細管で、選択的な再吸収によって、主にタンパク質や筋肉の代謝産物である尿素、尿酸、クレアチニンや多くの老廃物などが濃縮されています。尿の基本的成分は血漿(血液から血球成分を除去したもの)と類似しています。いずれも細胞の外側を流れる体液(細胞外液)ですから、血液と尿の共通した性質として、薄めの塩味があるということがあげられます。

では、唾液はどうでしょうか?もし、「今日の唾液は少し塩味が強めかな?」などと感じた人は何か体に異常があると考えなければなりません。おそらく、口内に炎症か出血があるものと思われます。

唾液は、血液や尿とはまったく異なる体液です。三大唾液腺である耳下腺(耳の下側)、舌下腺(舌の付け根)、顎下腺(下あご)から、それぞれの導管(パイプ)を通って、上顎第一大臼歯の頬粘膜、舌の下側の付け根付近から口の中に分泌されます。

唾液腺の細胞では、毛細血管から栄養をもらって、唾液を作ります。細胞膜の一部がシャボン玉のように膨れて、次々に細胞内の体液を取り込み、細胞外に放出したものが唾液の主成分です。これを体外に放出するので、「外分泌」と呼んでいます。つまり、唾液は自分の細胞内液であり、「液化した自分」ともいえます。

次に、唾液の成分の一部は再び毛細血管へ呼び戻され、全身に運搬されていきます。これは「内分泌」と呼ばれ、唾液由来の重要なホルモンを全身に供給するための非常に大切な仕組みです。

ある医学書によると、人間の顎下腺は睾丸とほぼ同じ重量、耳下腺は睾丸の約2倍、舌下腺は睾丸の3分の1なので、これら三大唾液腺は合わせて睾丸の3.78倍の重量になると報告しています。

これは大変興味深い数字です。唾液腺は、生殖やホルモン分泌に大切な役割を果たしている睾丸よりも大きな分泌臓器でありながら、そこから分泌される唾液は、汚いとか食物を飲み込むための水分程度にしか考えられていないのです。このように誤った歴史的先入観を変えてもよい時代になってきました。

実際のところ、唾液がなくても、すぐに死ぬことはありません。しかし、ようやく最近の研究で、健康な活力を作り出すために、唾液は非常に重要な働きをすることがわかってきました。

唾液は、人体というシステムを円滑に維持・向上させる役割を担っていることがわかってきたのです。

とくに、私たちがイキイキとした活力のある健康を維持するためには、唾液は血液や尿と同じように、あるいはそれ以上に重要な体液なのです。唾液が必須の水源地であるということは、強調してもしずぎることはありません。

参考文献 よく噛んで食べる~忘れられた究極の健康法~ 斉藤滋 NHK出版 

2009年11月 6日 (金)

脳の活性化、メタボ予防

本日は、福島民報新聞 平成21年11月1日分の『健康』掲載分よりお届けいたします。

◇脳を活性化、メタボ予防~咀嚼の効用解明進む~

よく噛むことは健康のためによいという。メタボリック症候群の予防や認知症対策に効果があるという研究結果もでるなど、「咀嚼」の効用の解析は進みつつある。

研究者は「よく噛むことは手間もお金もかからない健康法だ」と指摘している。

東京大学医学部の百瀬敏光准教授らのグループは、咀嚼によって脳に起こる変化を調べるために、四十歳以下の十二人にガムを噛んでもらい、脳の血流を陽電子断層撮影(PET)で分析しました。

するとガムをかみ続けている間、顔面などの運動と感覚を司る大脳の「運度感覚領」などで、血流量が8~28%増えていることがわかった。血流量の増加は脳の神経細胞を刺激し、脳の活性化につながるという。

神奈川大学の小野実教授は、高齢者にガムを噛んでもらい、磁気共鳴画像装置(MRI)で脳を観察。その結果、大脳の右側にある「前頭前野」が活性化していることがわかった。

前頭前野は、思想や計画立案、学習など最も知的で論理的な行為を司っていることから、咀嚼は高齢者の記憶や認知機能の維持と向上に役立っているという。

また、東京歯科大学などのグループの研究では、よく噛んで食べると、少ない量で満腹感が得られるため、メタボリック症候群の予防に効果があることがわかった。

日本チューイングガム協会は、こうした研究結果を紹介したDVD「咀嚼科学で解明する健康法」を制作。同協会は「インターネットで五人を調査したところ、ほぼ全員が『噛むことは健康によい』と回答しており、その認識は高まっている」としている。

2009年10月 7日 (水)

噛むことで集中力や精神的な安定が得られる

本日は柴田征紀先生の著書『成長を生かして無理なく美しく~子どもの歯ならび基礎のきそ』よりお届けいたします。

◇噛むことで集中力や精神的な安定が得られる

噛むことはストレスを逃す作用もあります。たとえば、私たちの生活のなかでも、イライラしたりするときにはガムを噛んだりします。ガムを噛むとなんとなく落ち着くということがあるのだと思います。

大リーグの選手やアメリカのバスケットの選手が試合の時にガムを噛んでいる姿を見ることがありますが、これもガムを噛むことで力みなどをうまく解消して集中力や精神的な安定を得ることが出来るためだと思います。

子どもの場合は、鉛筆をかじったり、爪を噛んだりすることがあるかもしれません。これもなにかを噛むことでストレスを逃している行為なのではないかと思います。

食事のときもそうですが、しっかりと噛みしめることで我々の精神も安定するということがいえます。逆にかみ合わせが悪く、しっかりと噛めないとストレスをうまく発散させることが出来ません。

そのため、イライラしやすかったり、集中力が続かなかったりということがあります。なにかを成し遂げるときに「歯を食いしばってがんばった」という言葉がありますが、噛み合わせが悪ければ、頑張りもあまり続かないかもしれません。

たかが噛み合わせと思われるかもしれませんが、ストレスの緩和や集中力の発揮などにおおいに関係しているといえます。

参考文献 成長を生かして無理なく美しく~子どもの歯ならび基礎のきそ 柴田征紀著 海苑社  

2009年7月17日 (金)

たばこについてのQ&A 2

昨日の続きです。本日も渡辺勝先生、長山和枝先生の『チェアーサイドの禁煙支援ガイドブック』よりお届けいたします。

Q:たばこが唯一の楽しみ?

たばこだけが楽しみと思っている喫煙者、そして喫煙者からたばこを取り上げると可哀想と思われている非喫煙者がいらっしゃいます。

しかし、喫煙者の話をよく聞いてみると間違いなくたばこに縛られた生活を送っています。常にたばこの吸える場所、吸える時間を探して毎日を過ごしているのです。

恋人との談笑中、食事中、仕事の合間。

非喫煙者が「楽しい」「おいしい」と思えるような行動も純粋に楽しむことが出来ないのです。たばこをやめると、本当に些細なことでも楽しむことができます。

Q:換気扇や空気清浄機の近くで吸っているので、周囲に害を及ぼしていない?

A:家庭用の空気清浄機で浄化できるのはたばこ煙の粒子成分(約4%)だけです。残りのガス相成分は目に見えませんし、浄化もできず、そのまま拡散させる機能しかもっていません。たばこを1本吸うと4畳半の部屋で8部屋相当分の空気を汚すと言われています。

この空気をその場の空気を攪拌しているだけの換気扇で浄化するのは不可能です。ちなみに尿中コチニンを指標としたニコチン暴露量は、非喫煙者の家族を1とした場合、換気扇の下で吸っていても約3倍、屋外で吸っていても約2倍という数値が出ています。

Q:たばこを吸うことでダイエットになる?

A:たしかにたばこを吸っているとタールが舌や鼻粘膜にこびりついているために食べ物の味がおいしく感じにくくなり、食欲が落ちます。何よりも毒を定期的に摂取しているのでやつれています。しかし、実際にはニコチンの作用で内臓脂肪はたまりやすいですし、厚生労働省の調査でも、喫煙者の方が非喫煙者よりも肥満者は多いのです。

Q:少しぐらいならたばこを吸うのはストレスの解消になる

A:たばこによって解消されるストレスはニコチン切れのストレスだけです。それ以外のストレスは喫煙行為で解消出来ません。ただ、たばこを吸い終わってから30分もするとニコチン切れのイライラ感が出てくるのでたばこを吸うと解消され、それによってストレス解消に役立っていると脳が勘違いしているだけです。

Q:たばこを吸っているからといってがんで死ぬわけではない

A:喫煙者はその50%がたばこ関連の疾患で亡くなるといわれています。つまり、リスクがあがるだけで、必ずしもがんになるわけはありません。例えていうと、高速道路では目をつぶって歩いてもなからず車に轢かれるとは限りませんよね。でもあえて歩こうと思う方はいないでしょう。たばこも同じです。

Q:喫煙者は税金をたくさん払っている?

A:たしかにたばこの価格の約半分は税金です。しかし、喫煙行為により生じる医療費の損失、健康被害による労働力の低下・喪失からくる所得税額の減少などもありますので、必ずしも高額納税で社会貢献しているわけではありません。双方を差し引くと年間約5兆5千億円の損失となっているとの試算も出ています。

Q:太く短くいきるので関係ない?

A:喫煙することで平均寿命は約6年短くなるといわれています。そして寝たきりの期間は5年長くなるといわれています。これは非喫煙者よりも寝たきりの期間が倍になり、健康寿命が11年短くなっているのです。

★禁煙のメリット

禁煙しても、すぐには禁煙の効果が実感できるわけではありません。そのため、こちらからある程度誘導し、禁煙のメリットに気がついてもらったりしています。

喫煙中は、タールが舌にこびりついて、常に低温火傷の状態のため、味覚が正常でいられるわけではありません。さらに、鼻の中もタールで覆われているので嗅覚も落ちています。

ただし、徐々に変化してきたものですから、喫煙者は変化に気がついていません。やめたときもそれは同じ。しかし、適切なタイミングで効果を自覚してもらうと禁煙が長続きします。

禁煙後4日後くらいでは、「そろそろ禁断症状が出てきましたよね?」「イライラ感が減ってきたりしていませんか?」「食事がおいしく感じたり、水の味を感じてきませんか?」など。

禁煙後1週間では、「眠りが深くなってきていませんか?」禁煙後1ヶ月後では、「階段の昇り降りが楽になりませんか?」など。

逆に自分で自覚しやすいのが、「喫煙場所を探さなくてすむようになった」「化粧ののりがよくなった」など。

参考文献 チェアーサイドの禁煙支援ガイドブック 渡辺勝・長山和枝著 デンタルダイヤモンド社

2009年7月16日 (木)

たばこについてのQ&A 1

今回から2回に分けて、渡辺勝先生、長山和枝先生の『チェアーサイドの禁煙支援ガイドブック』よりお届けいたします。

◇たばこについて誤解されやすいポイント

たばこに関して、誤解しやすいさまざまな情報が出回っています。これはたばこに含まれる成分によるものと、巧みなコマーシャルによる影響です。「マナーを守る」「分煙」などをたばこ会社は折衷案として出していますが、両方とも完全に徹底することによる害の回避は不可能です。

医療従事者として、たばこ会社の戦略に惑わされないように正しい知識を身につけておきましょう。

Q:いきなりやめるよりも本数を減らしていった方がやめやすい?

A:禁煙が難しいのは、主としてニコチンの依存によるものです。ニコチンの摂取を完全に断ち切れば禁断症状は約3日で軽くなってきますが、少しでも摂取していると辛い状態が続くだけでかえってやめるのは難しくなります。

Q:軽いたばこは害が少ない?

A:軽いたばこと表現されているのは、手元の吸い口の穴の数で調整されていることが多く、実際のニコチン量が少ないわけではありません。表記されたニコチン量は機械で測定されたもので、1分間に1回、35mlを2秒間吸ったときの想定の数値ですが、実際に人が吸った場合の吸収量は表示量の約10倍といわれています。

Q:たばこは嗜好品?

A:喫煙者にとって、たばこは間違いなく依存性の薬物です。どんなときに吸うのか?詳細は観察してみると依存性の薬物ですので一定時間ごとに吸っています。

つまり薬が切れると補給しているのです。「1日1箱」という喫煙者が多いのですが、起きている時間をニコチン半減期である30分で割ると、1箱の本数になります。

当院の患者さんでも覚醒剤ややめられたけどたばこはやめられないと言った方がいました。禁断症状が少ないためにわかりにくいですが、依存度は他の薬物よりもずっと強いのです。

Q:自分の意思でたばこを吸っている

A:“たばこを吸うぞ”と決めた方に出会ったことがありません。ほとんどの方が、最初はなんとなく興味本位で吸い始め、いつの間にかやめられなくなっている。そして毎日ほぼ同じ本数を吸い続けています。喫煙者は自分で吸おうと思って喫煙していると思い込んでいますが、実際にはニコチンの血中濃度が低くなってきた時に吸っているだけです。

Q:他人の前で吸わなければ害はほとんどない

A:喫煙後、人によっては8時間近くも呼気中から一酸化炭素を環境基準の数倍という濃度で放出しています。さらに髪の毛や洋服にはさまざまな発がん性物質などが含まれている粒子が付着したままです。喫煙後すぐにシャワーを浴びて着替えるなどして、8時間以上時間をあければ、他人に害を及ぼすことはないでしょう。

明日へ続きます。

参考文献 チェアーサイドの禁煙支援ガイドブック 渡辺勝・長山和枝著 デンタルダイヤモンド社  

2009年7月 5日 (日)

子宮内膜症患者で歯周病発現率が5割上昇

本日は、デンタルトリビューン紙2009年6月号よりお届けいたします。

◇子宮内膜症患者で歯周病発現率が5割上昇

〈米国〉子宮内膜症とは、子宮内膜が子宮筋層や骨盤、腸、卵管など子宮以外の場所で増殖する疾患であり、罹患率は月経活動中の女性で約10%前後、不妊症合併症は20~70%と言われています。このたび、子宮内膜症に罹患した女性では歯周病発現率が有意に高くなっていることがFertility and Sterility(2009;2:335-342)に発表されました。

●●4.136人の女性のデータを解析●●

子宮内膜症は、強度の疼痛などの月経前症候群や月経痛、月経困難、そして時に不妊などさまざまな症状を引き起こすが、病因はいまだ解明できていません。

ミシガン大学付属病院のDan.I.Lebovic氏らは子宮内膜症の発現には、月経時の老廃物排出とかかわる免疫システムの障害が影響している可能性があり、慢性炎症疾患の一つであると考えました。

そこで、同様に慢性炎症疾患の一つである歯周病の発現との関連を検討することを目的とし、1999年から2004年にかけて実施された全米健康栄養調査(NHANES)のうち4.136人(18~50歳)の女性のデータを抽出して解析を行いました。

ロジスティック回帰分析を行ったところ、健常者に比較して子宮内膜症を患っている女性患者では、歯肉炎および歯周病発症のリスクが約57%も高くなることが明らかになりました。

同氏らは「子宮内膜症は複数の因子が複合して生じる疾患だが、感染因子への免疫反応の蓄積が関与していると考えられる」とし、「この2つの疾患の間には、免疫システムの機能不全が密接にリンクしている可能性がある」とまとめています。