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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2023年11月20日 (月)

この季節の歯科治療の考え方

以前にこの話題をブログに載せて、結構な数のご批判を頂いてしまったのですが(苦笑)、自分の考えにブレは無いのでもう一度書こうかなって思います。

医科と歯科の一番の違いはその治療目的の性質にあります。

医科の場合は最悪「死」を意識する場合がありますが、歯科ではあまり「死」を意識する事は少ないです(口腔癌や舌がん等の危険の高い疾患はありますがまれです)。

では、歯科では何が低下するといえば、「生活の質の低下」が見られます。

例えば整形外科で外傷性の複雑骨折の手術をした場合、かなりの割合で神経の麻痺の症状が見受けられます(間違っていたらすいません)。しかし、その麻痺を非難する患者さんは少ないと思います。もしかしたら足を切断するかもしれなかったのに、麻痺だけで済んだとなると聞いた事があります。

しかし、歯科で麻痺等が起きたら大問題です。なぜなら口腔とは感覚器官だからです。しゃべるときに唇の感覚が無いと発音に問題が出るし、舌の動きが悪くなれば咀嚼が出来ませんし、何より精神的に落ち込んでしまうでしょう。

そういった事から歯科では患者さんの生活の質を重んじて診療をしていかないといけないのです。

例えば、治療をしないといけない「歯」があるとします。

季節が4月や6月なら躊躇無く治療の選択をします。

しかし、これが11月や12月の師走ではどうでしょうか?

もちろん、歯が痛い場合や、治療しないと大変な事になる場合は治療を選択しますが、あえて治療を先延ばしにするという事もあり得ます(これは当院での話です)。

お正月の家族団らんの際に美味しく食事がしたい時に、治療中の歯があればかなり辛いかもしれません。

痛みが無くて、今のところは普通の生活出来るという患者さん限定になりますが、そういう場合は年越し後に、生活が落ち着いて治療が出来る時期が来てからでも遅くないと思います。

何度も言いますが、これは歯の治療を医療機関に薦められたけど、患者さんの感覚に「痛みや違和感」が無い場合は先伸ばしにしたり、「治療をするか再相談」も視野にいれても良いかも知れないということです。

まあ、賛否両論ありますが、当院ではあまり無理はしないでねってスタンスです。

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2023年11月 9日 (木)

4つ足から2足歩行へ

昨日は噛み合わせ治療について書きました。

ブログの中でも軽く触れたのですが、会話が出来ないほど口が開かないって患者さんはほとんどいません。つまり、口を開ける事が出来る以上は、なんらかの方法で食事を行っているという事です。

食事が出来るという事は、自分の顎の状態は正常だろうと認識してしまうのです(この状況を続けていると顎が完全に開かなくなるロック状態に陥り、痛みが発生します)。

指2本分位しか開口出来ないとすれば、「隠れ顎関節症」かもしれません。

そういった症状を指摘して顎関節症と自覚させるのもかかりつけ歯科医師の役目かもしれません。

噛み合わせの話はかなり込み入って難しいので、出来るだけ分かりやすく説明する必要があります。

そのため、多くの模型や画像を使って説明を行います。

閑話休題

人間は、もともと類人猿から進化しました。その進化の過程で4つ足から2足歩行へと身体全体を整直化させてきたのです。

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人類の進化で2足歩行を手に入れた我々ですが、そのおかげで多くの優れた行動や文化を築くことが出来ました。しかし、実は歯科の咬合的にはマイナスな面もあったのです。

噛み合わせ不全や顎関節症というのは人間だけにある疾患です。類人猿にはそういった症状は皆無です。

猿の犬歯だけは3級咬合といって噛み合わせが逆です。それは4つ足で顔が下向きになっても顎の位置を固定するという役目があるためです。人間にはこの犬歯の噛み合わせが2足歩行(身体の整直)に伴い喪失したのです。

その為に人間は歯が環境(親知らずや指しゃぶり、発達不全、歯の萌出不全、過剰萌出)によって歯並びが悪くなったり、顎関節症が発症する様になってしまったのです。。

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そういった歴史を患者さんに説明するために、猿(チンパンジー)の頭蓋顎骨を買いました。

この説明は過剰説明かなって思ったのですが、かなり良い顎骨を見つけてしまったので思い切って購入しました。

やはり良い値段がして、購入後後悔したりして。

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2023年11月 8日 (水)

噛み合わせの治療とは。

医科には沢山の科(内科、外科、小児科、整形外科、眼科等々)があるのですが、歯科は一般歯科、歯科口腔外科、小児歯科、矯正科ぐらいしか聞き覚えがないと思います。

しかし、実際の歯科も医科に負けない位、細かい区分枠があります。歯科大学病院が沢山の階で診療が必要なのはその為です。

ですから、歯科の治療を患者さんが望む場合、大学病院の様な治療の縦横の関係がしっかりした環境で望むのなら別ですが、歯科を開業医で治療を望む場合は、事前にその先生が何を治療の主軸に置いているかを調べてからの方が、治療が効率的に進みます。

歯科の開業医を大まかにいえば、歯周病をメインに置いている予防系、噛み合わせや顎関節をメインに置いている機能系、義歯やインプラントをメインに置いている欠損補綴系、抜歯や小手術をこなす事が出来る手術系に分けられると思います。

当院は、基本的にすべてが出来るハイブリッド型なのですが、私が基本的な主軸においているのは噛み合わせと顎関節の治療です。

顎関節の治療を行っていて感じた事なのですが、大抵の患者さんは開口運動(一般的にしゃべる位に口を開ける)は問題なく行えるのですが、滑走運動(ハンバーガーを食べるみたいに大きな口をあける)が出来ない患者さんが多いです。しかし、しゃべる位には口が開くし、それで不便が無いために、自分が「顎関節症」になっている事に気がつかないのです。

人間の顎関節は両耳の直ぐ前に位置しています。そのため左右にあるのです。その顎関節の主要パーツでもある下顎頭は下顎骨の後方先端に着いている関節です。その下顎頭がある下顎骨には歯が生えています。

ですから、歯の生え方が左右バラバラだと、顎関節の左右の位置もバラバラと言うことになります。

左だけ動くけど、右はあまり動かないというのは、「歯の噛み合わせが悪いので左右の顎関節の状態も悪い」という事になるのです。

これは現実生活の中に置き換えると、噛み合わせが非対称ということになりますから、凄く負荷が大きい歯と負荷がまったく無い歯に分けられます。負荷の大きい歯は歯周病にもなりますし、知覚過敏にもなるし、虫歯にもなるし、最悪歯が割れたりします。

こういった事を注視して治療を行うのが『噛み合わせ歯科医」です。

そのため、初診で来た患者さんの歯に掛かっている負荷を少し楽にしてあげると、途端に痛みが無くなったりもします。不思議ですよね。

だから、歯が痛くなったらすべて歯の虫歯や歯の神経のせいにせずに、まずは口の中の噛み合わせや顎関節の機能が十分に機能しているかを調べてみる

2023年4月15日 (土)

家族特権

私に何も得しない話なのですが、私の家族には得になる事みたいです。

それは「歯」が痛くなったときに直ぐに診て貰える事だそうです(苦笑)。

先日、奧さんから「歯の調子がなんだかおかしい」という相談を受けました。

そんな時は冗談で、「なら、○○先生の所に診療予約しないとね」と軽くかわすのですが、今回はマジで痛かったらしく、本気で怒られました(泣)。

私は診療が終了すると夕食を食べて直ぐに就寝してしまう程疲れているのですが、家族にとっては「治療してもらえるゴールデンタイム」であるらしいのです。

重い腰を上げつつ治療を行っています(苦笑)。

かなり感謝されるので(決して、やって当たり前でしょ 的な感じでは無いのです。ありがたい)、術後の気分は良いです。

当たり前ですが、医院は終了しているので、準備や後片付けは私が行うのですが、この準備の大変さ、後片付けの大変さを考える事が出来て良い時間かもしれません。

本当に診療準備や後片付けは大変な作業です。スタッフの有り難さが身に染みる瞬間です。

スタッフの皆様、ありがとうございます。

しかし、家族は直ぐに歯の治療が受けられるのに、私は自分の歯の治療に宇都宮周辺まで通院するのは何だか解せないね(苦笑)

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2023年3月24日 (金)

新型コロナウィルス2類相当から5類へ移行へ。

本日は新型コロナウィルスが2類相当から5類へ引き下げる(移行する)というお知らせが政府より1月27日に発表されました。

ゴールデンウィーク明けの5月8日からだそうです。扱いとしては季節性インフルエンザと同等のものとなります。感染者や濃厚接触者の法的な待機期間は無くなります。医療体制や医療費の自己負担に関しては段階的に5類基準に移行する予定です。

まずは行動制限が撤廃されます。5類移行に伴いコロナ禍で実施されていた行動制限がそれにあたります(緊急事態宣言、入院勧告、指示、感染者・濃厚接触者の外出規制などです)。

それに伴って、医療機関の対応も変わります。

今まではコロナ患者の入院受け入れ診察が出来るのは感染症指定病院や発熱外来などを有する一部の医療機関だけに限定されていましたが、5類に移行後は幅広い医療機関で対応可能になります。

入院や検査にかかる医療費は現在、全額公費負担となっていて、患者の負担はありませんが5類に移行してはからは原則、一部負担となります。

ワクチン接種も予防接種法に基づいて無料で行われてきましたが、今後の費用負担に関しては厚生労働省が中心となって作る専門部会で議論しており、今年度中に結論を示すことになっております。

感染者報告は医療機関や保健所に対して全報告を課していましたが、5類では基幹病院からの定点報告に変更されます。

参考文献:南東北機関誌第372号

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2023年2月24日 (金)

矯正治療に骨切りは必要か?

非常に痛ましい医療事故がありました。

以下、「毎日新聞 2月28日」からの記事です

愛媛県立中央病院(松山市春日町)は17日、かみ合わせを矯正するための下顎(したあご)の手術を受けた愛媛県の10代女性が医療事故で死亡したと発表した。同院は救急医との連絡体制に問題があった可能性があるとして改善策を示した。

同院によると手術は2022年2月で、遺族との示談成立に合わせて公表した。手術自体に問題はなかったが2日後の未明以降に女性から強い吐き気や口腔(こうくう)内などの腫れによる呼吸困難の訴えがあった。看護師が当番医師に電話で連絡し、医師は経過観察を指示。救急医に連絡する仕組みはなく、約1時間後に急変して呼吸が停止した。救命措置を施し、救急医の到着後に人工呼吸器を付けて治療を続けたが、手術から20日後に上気道閉塞(へいそく)による低酸素脳症で死亡した。  同院は院内の専門部会を開き調査。女性の急変は一般的な経過ではなかったものの、早い段階で院内の救急医らが対処できていれば救命できた可能性があったとした。再発防止のため、急変前の前兆を救急医に連絡しやすくする院内迅速対応システム(RRS)を同年10月から導入した。菅政治院長は「患者を救命できず、信頼を裏切った」として陳謝した。【斉藤朋恵】

《 骨切りが必要な条件とは 》

人間の骨格はざっくり言えば3種類に分離されます。

まず正常な噛み合わせといわれるⅠ級咬合。下顎骨よりも上顎骨が前方へ過成長しているⅡ級咬合(いわゆる出っ歯というやつ)。上顎骨よりも下顎骨が前方へ過成長しているⅢ級咬合(いわゆる、しゃくれ)というもの。

この問題の矯正の骨切りという手術はⅢ級咬合の過成長した下顎を骨を切る事で短縮させ上顎骨と咬合させるというものです。

この骨切り術というものを私は否定するつもりは無いです。かなりの過成長した下顎骨は骨切りが必要な場合もあります。

ただ私の患者さんからの相談で「他院の矯正の先生は骨切りを行わないと治せない」といわれた方で、骨切りが必要と思った症例は一つもありませんでした。どれも骨切りを行わなくても普通の矯正治療で治す事が出来ました。

本当に骨切りが必要な患者さんというのは、実は数%に過ぎないのではというのが私の感想です。

それから矯正の治療で小臼歯を抜歯するパターンが非常に多いのですが、小臼歯を抜歯してしまうと、矯正の治療期間が延長してしまうという悪い結果がでやすいと考えます。

こんな事を書くと、矯正専門医の先生に叱られてしまうのですが、矯正治療に外科処置(抜歯や骨切り)は必要なのか?という疑問ですが、答えはYESです。

私の場合、下顎の骨切りも行わないし、小臼歯の抜歯もしないけど親知らずの抜歯は必要と思います。

矯正治療が終了したばかりで、顎関節症の治療に為に来院した患者さんの口腔内は決まって「小臼歯が抜歯済みで親知らずがある」というパターンです。

今回、不幸にして骨切りの手術をして亡くなってしまった患者さんは非常に可哀想でなりません。美しくなるために必死に頑張った手術で命を落としてしまうなんて。

経験者に聞いてみると、この骨切りという手術は術後に呼吸困難で非常に辛いものらしいですね。

亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

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2022年9月27日 (火)

どれを選んで良いか分からない・・・。

何年か前は、私が使っているソニックケアという電動歯ブラシの換えブラシには互換性が無く、今使っている機種の番号を控えていって、お店にある歯ブラシ相対表を見ながら探して購入するって感じでした。

今回も奥さんから、ソニックケアの交換ブラシを購入せよ!とのご命令が下りましたので、ヨドバシカメラに購入しにいったのです。もちろん、過去の事がありますので、奥さんの使っている機種の写真を撮影して。

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で、換えブラシのコーナーに行って、いつものごとく互換表や相対表といったものを探したのですが、そんなものどこにも無い。「あれ、あれ (;゚ロ゚) 」って焦っていると、こんな表示を発見したのです。

「 フィリップスソニッケアーの全ての電動歯ブラシに対応しています キッズシリーズ除く 」

って。そうなんだ、かなり便利になってきたのね。

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今、ほぼ全てのIT関係のジャックやコネクターが「 タイプC 」に統一されていて、iPhoneだけが未だに「 Lightning 」にこだわってるって不評ですものね。

と言うことは、売っているブラシ全てに互換性があるということはどんな換えブラシでもOKってことだよねって嬉しくなってきました。

しかし、ここで問題が。

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ソニックケアの換えブラシの数が半端ない。どれを選んで良いか分からない位ある。

困った末に奥さんへ電話。「ブラシの数が沢山の種類があってどれにしたら良いか分からない」とSOS。

「こんなに多いとどれを選んで良いか分からないよ」というと、「あなた、歯医者でしょ?」といわれ、会話終了でした。

奥さんの主治医である私が、奥さんの口の中の状態を考え選べばよいだけでした。

それにしも、歯医者も迷うこの商品ラインナップ。一般の方が自分にぴったりのブラシを選べるかは甚だ疑問。もし心配ならいちどご質問をしてください。

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2022年9月23日 (金)

抜歯窩のデブライトメントする?しない?

debridement(デブライドメント)とは、歯科の治療の際の汚染物(歯石、プラーク、不良肉芽組織)等を取り除く事を指します。

衛生士さんはなじみが深い言葉だと思います。いつも歯石やプラークといった汚染物の除去をしていますので。

では、歯科医師はどうか。。。。と考えると、私はかなり熱心にデブライトメントを行っています。

と、いうか命を掛けてデブライトメントを行っています。

なぜ、この様な事を書こうかと思ったかといえばtwitterで話題になっていたのですが、今の若手の歯科医師は、抜歯を行った後の穴(これを抜歯窩といいます)の中にある不良肉芽組織を取らない方が多くいるということなのです。特に親知らず抜歯をした後とか。

私の所属していた大学の口座では、この抜歯窩のデブライドメントで2〜3時間の講義や実習を受けたくらい、デブライドメントは丁寧に勉強させられました。

若手の先生が取らない理由としては、出血が止まらなかったらどうしようとか、余計な事をして感染させたら大変とか、麻痺が発生したら嫌だとか・・・とにかくそういった理由です。

まず、不良肉芽組織には多くの細菌が混在していますので、抜歯窩の中に感染した汚物をそのまま残して治要してしまうと、一生歯肉の中にばい菌の巣窟が出来たままになってしまいます。将来、その場所にインプラント等を埋入した場合、原因不明の失敗を招く恐れがあります。

それと、不良肉芽をいじってしまうと出血が止まらなくなるという事ですが、それは全くのデタラメです。出血しているのは不良肉芽組織そのものから出血しているので、デブライドメントをしっかり行って不良肉芽をしっかりと取ってあげると、きちんと止血出来ます。

私は自分の手術で出血が止まらない場合は、まず不良肉芽組織の取り残しが無いかを確認します。

大抵の場合(ほぼほとんどの症例で)は、どこかに不良肉芽組織が残っています。

不良肉芽組織から出る出血と血管を傷つけてしまった為の出血では、血液の量が違います。

血管を傷つけてしまった場合の出血は、ビュ〜!!ともの凄い勢いで出血してきます。

不良肉芽の場合の出血はジワジワとした出血です。だから、今の若い歯科医師の方もしっかりと人間の骨の解剖〔歯槽骨と神経の関係)を勉強して自信をもってデブライドメントを行って欲しいと思います。

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2022年9月18日 (日)

新型コロナウィルス感染症関連情報

最近、仕事の関係でちょくちょく宇都宮へ出向く事がおおいのです。

宇都宮は大好きなのです。大きめな模型屋さんもあるし、好きな洋服屋さんもあるので仕事の帰りはどちらかに寄ってくることが多いです。

先日はそろそろ秋物の洋服でもと考え、ちょっと冷やかしで洋服屋さんへ出向きました。

そこで、新型コロナウィルスの話になったのです。ちょうど私の住む郡山ではコロナの猛威がすごくて大変な時だったのですが、宇都宮では「最近では大分落ち着いて、ちょっと過去の話になりつつあります」と言っていたのです。

地域によって、時期は同じでも感染状況が違うんだなって肌身で感じました。

と言うことで、本日は「新型コロナウィルス感染症関連情報」をお届けいたします。

厚生労働省は、9月7日、新型コロナウィルス感染症患者に対する療養期間等の見直しに関する事務連絡を発出しました。同日からの適用(感染した日)になります。

●有症状患者:原則10日間→7日間

条件としは以下の通り

・入院・高齢者施設に入所していない患者

発症日から7日間経過し、かつ、症状軽快後24時間経過した場合には8日から解除。ただし、10日間が経過するまでは、自主的な感染予防行動の徹底。

・現に入院・高齢者施設に入所している患者

発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合に11日目から解除。

●無症状患者

・下記以外:検体採取日から7日間を経過した場合には8日目に療養解除。

・5日目の検査キットによる検査で陰性の場合:6日目に解除ただし、7日目が経過するまで自主的な感染予防行動の徹底。

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2022年6月 8日 (水)

今年最後の学校健診。

もうだいぶ時間が経過してしまったのですが、5月の中旬に3回目の学校健診が行われました。

最後の健診は1年生でした。

高校1年生はちょうど子供から本格的に骨格の発達が診られて大人の体格へと変貌していく時期なのです。そのため、この時期に正しい噛み合わせの育成が行われるか否かで、将来、歯で苦しめられるかどうかが決まるといってもいいと思います。

この時期の一番虫歯になりやすいのは上顎の一番奥の第二大臼歯が萌出して年月が経っていない事と、顎関節の成長が行われる際の力が集中しやすいためです。

かなり虫歯が多い生徒さんと少ない生徒さんの差がはっきりと出てしまっていました。

決して歯磨きを怠っている訳ではないのに、虫歯が多いのは体格の成長と歯並びが釣り合っていないためと推察出来ます。

2年生になってくると、虫歯の多い学生さんはさらに親知らずの成長でさらに口腔内の悪化が懸念されます。

なにか良い指導法はないものでしょうか?

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2022年2月10日 (木)

舌ケア。

よく患者さんから、舌苔ブラシ(舌の上についた汚れ)のおすすめは?と聞かれていたのですが、おすすめしたい商品が無くて、「当院には置いていないので、ドラッグストア等で探してみてください」って言っていたのです。

ところが、最近、これは!!という医療器具をヘンリーシャインの斉藤支店長に勧められました。

それが「舌ブラシ 舌ケアプレミアム」という舌苔ブラシ。

自分でも使ってみましたがかなり「ゴソッ」と汚れが取れます。

ちなみに、舌の汚れを除去する事により得られると考えられるのは以下の3つです。

1:口臭が気になる方

口臭の原因の一つは、口腔粘膜の剥がれた粘膜のかす+唾液成分+食べかすなどのタンパク質に口腔内細菌が掛け合わされると揮発性硫黄化合物が発生して出来ます。

この揮発性硫黄化合物は舌の上で最も多く作られるのです。

2:味覚がおかしい!

舌には味蕾(みらい)というブツブツがあり、食べ物などの味を感じる事が出来ます。しかし、舌苔が蓄積すると味を感じにくくなってしまうのです。

3:誤嚥性肺炎や感染症のリスク軽減

舌苔が蓄積すると虫歯や歯周病の原因になってしまいます。舌磨きで細菌の増加を抑えることは、誤嚥性肺炎やインフルエンザ、風邪、感染症などの予防にもなります。

お勧めです。当院で販売していますので、良ければ是非ご自分で確かめてください。

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2022年1月 6日 (木)

ジャームエクトミー(子供の親知らず歯胚抜歯)

昨年末に娘(14歳)の右下の親知らず歯胚抜歯を行いました。

去年の10月くらいに娘の歯の状態を確認しようと久方ぶりにパノラマデンタル写真を撮影しました(全顎が撮影される大型のもの)。

その時に右下の親知らずの歯胚を発見したのです。

その前になぜ娘のパノラマ写真を撮影しようと思ったきっかけですが、すこし歯並びが崩れている感じがしたからです。案の定でした(苦笑)。

子供の親知らず歯胚は出来るだけ早い内に抜歯した方がいいです。親知らずがまだ完成していないですから歯の根の部分が出来ていないですし、第二大臼歯の接触も弱く、大きな歯列不正が起きていないですし、将来の口腔内の虫歯や不具合をかなりの確率で防ぐ事が出来るからです。

12月27日の診療終了時にスタッフの一人(本当にありがとうございました!!)に残ってもらい娘の手術を開始しました。

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この小児の親知らず抜歯をジャームエクトミーといいます。当院ではいつもやっている処置なのですが、やはり自分の娘だと少し緊張しますね(苦笑)。

親知らずの場所にボール状の親知らずが骨の中に完全に埋まっているので、骨を除去してから取り出すのです。手術時間は大体10分くらいでした。親知らずの成長がかなり少なかったので、抜歯処置が楽でしたね。

縫合は4糸でした。写真一枚目が次の日の腫れの状態(右下)。少し内出血の様な状態がでましたので、右下顎の部位が変色してしまいました。

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でも、娘の全ての親知らずを14歳で抜歯出来たので、かなり安心です。

これから第二矯正(何年か前に第一期矯正を行っているのです)をいつから開始するか検討します。

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《 ちなみにジャームエクトミー(小児親知らず抜歯)は自費治療となります。 》

2021年12月26日 (日)

給食を食べるのが遅い理由。

子供の顔が可愛いのは鼻から下の口や顎が小さいため、ディフォルメされた逆三角形だからなのです。

生まれたばかりの顎は歯が無く、そのため下顎は奥へ(喉の方へ)後退しているため余計に下顔面が小さく見えるのです。

成長にしたがい、歯が萌出してくるので、後方にあった下顎は前方へ移動してきて正常な咬合へと成長していきます。

ただ、歯の萌出が思いのほか遅かったり、十分な萌出量が無い場合は、下顎が十分に前方へ適合せずにⅡ急咬合という噛み合わせになってしまいます。

この噛み合わせのまま、成人を迎えてしまう日本人が多いことがデータで示されています。

下顎が前方へ成長出来ないため、顎の位置が子供の時のまま後方にあるので、顎関節の下顎頭の位置が悪く、動きがスムーズに動かない場合が多いです(本人はそれが普通だと思っているので、自分の口の動きが悪いとは思っていません)。

小学校の給食の時に、給食を頑張って食べているのに食べるのが遅いという生徒さんがいます。

本人は頑張って食べているのに、同級生よりも時間が掛かってしまう・・・。

これは前述した理由で、歯並びが悪く、噛みづらいのが理由では無いかと言われています。

とある学生さんが歯列矯正(審美矯正では無く、機能矯正です)を行ったところ、食べる時間が大幅に減少したというデータがあります。

歯列がⅠ級では無く、Ⅱ級の場合、集中しなければいけない時間が長く持続力が続かないという現象も考えられます。

給食を食べる時間が遅いのは、その子が給食を食べたく無いのでは無く、食べづらい為に時間が掛かり、食事に対する関心が低下している可能性もあります。

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2021年12月23日 (木)

自分の体で試す。

先日「自分の歯を自分で治す」という記事を書きました。

その次の日にまた同じ部位の歯が痛み出し、夜中に再び自分で麻酔して鏡を見ながら治療しました。

今度は残念ながら歯が破折してしまっていました。自分で前歯を抜歯したのですが、どうせ駄目になってしまった歯だし、今後はどうやっても自分で対処出来ないと悟りましたので、院長室から歯根破折の論文を持ってきて、破折歯を元に戻す手術を行ってみる事にしました(ダメ元で・・・苦笑)

自分で抜けた歯を丁寧に消毒して、出血している歯肉を止血、消毒して、とある材料を用いて丁寧に抜歯窩へ戻し、30分以上押し込む方向を間違えない様に圧迫していました。

出血も完全に止まり、違和感が少し残りますが、今まで感じていた歯が動く様な不快感は全くありません。抗生物質と痛み止めを飲み早めに就寝しました。

次の日にビクビクとしながら起床したのですが、まったく不快感がありませんし、抜けた歯も歯肉の中でびくともしません。もちろん排濃も出血も不快感も皆無です。

患者さんには何度も行っている処置ですが、いざ自分でその術式を試してみて、その材料の生体親和性の高さに感心し、論文の術式の正確さに驚きました。

自分の体を使って実験したのですから、今後は患者さんにも自信をもって勧める事が出来ます。

ただ、一度割れてしまった歯なので、今後何かの人工物への置換は必要かとは思いますが。

歯科の材料って本当に凄い。凄さは前から知っていたけど、これ程までに違和感が消失するものかと・・・。

嬉しい誤算。

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2021年12月10日 (金)

適応と代償。

矯正の勉強をしていると、どうしても「適応と代償」という理論にぶち当たります(苦笑)。

矯正の勉強を始めた頃は、理論や概念よりもスキル(ワイヤーの屈曲とかブラケットの装着、セファロ分析)を上げる為の方に興味がいってしまいがちです。

もちろん、手が動かなければ治療は出来ませんので、スキルを向上するためのトレーニングは当然なのですが、理論が理解出来ていないと、どうも矯正治療自体に説得力が無く、治療期間が無駄に長い気がします。

例えがへたくそで申し訳ないのですが、「銃やナイフの扱い」は出来るけど、「戦略が無い」って感じでしょうか?

いくら兵隊の人数を揃えても、戦略が無いと負け戦になるというか、苦戦するというか。

歯並びには「個性」という概念があるため、駄目な歯並びはありません(シャクレでも下顎が下がっている小顔でも。。。。。失言でした。失礼しました💦)。しかし、健康的な歯並びというのはあります。歯科医師が目指しているのは、その健康的な歯並びの方です。

見た目や発音が良く、良く噛めて、顎が疲れなくて痛くならない。そこを目指しています。

個性的な歯並び(歯医者の求める健康的な歯並びじゃない方)は、噛み合わせが合っていない場合が多いので、身体(体)は、悪い歯でも良く噛めるように顎を変形して『 適応 』させようとします。

(専門的に言えば、Ⅱ級やⅢ級の噛み合わせでも身体が噛みやすいⅠ級の噛み合わせで噛もうとする事)

そうすると、歯と歯の噛み合わせ(当たり)が悪いので、歯が欠けたり、歯の痛みが出たり、顎に無理が掛かって、顎関節症になったり・・・・。

これが『 代償 』です。

ほとんどの歯科疾患はこの「適応と代償」を繰り返して症状が悪化していきます。

(治療を途中で行かなくなると、この「適応と代償」が急速に進行し、症状が急激に悪化します)

(口の中が虫歯だらけの患者さんの原因の90%以上はこれに当たります)

そのため、根源的な治療をするのは、最初に体が「適応」を行うと思考した原因を追求すると歯科治療や矯正治療がとてもスムーズに行きやすいし、治療期間が短縮出来ると思っています。最近の私は。

その理解を深めるため、患者さんに良く説明するために胎児頭蓋模型をKOデンタルの高山君に無理を言って探してもらいました(高山君、ありがとう)。

患者さんに「適応と代償」の話をするのはとても骨の折れる話なのですが、胎児頭蓋模型のお陰で少しは説明が楽になるのではないかと思っています。

それにしても、成人骨格と胎児骨格はこんなに大きさ違うんですね。

改めてビックリ。

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2021年10月29日 (金)

やはり間違いない。

先日もこのブログで書いたのですが、私の前歯がかなり悪いのです。

私のこんな状況を見かねたスタッフの衛生士さんが、「先生、いい加減にX線撮影しましょう」と提案され、しぶしぶ撮影しました。

自分が歯科医師なので自分の歯の悪い状況は予想出来ました・・・しかし事実から目を背けたくてX線の撮影を避けていたのです。

結果は案の定、良くありませんでした。しかし、メインテナンスは出来るだけ個人で行っておりましたので炎症等はありませんでした。しかし歯が破折の疑いが濃いので、直ぐに以前お世話になった私の歯のインプラントの主治医の先生に連絡を取り、診療のお願いをしました。

その先生はかなり有名な先生でかなりお忙しいので、その間は出来るだけ自分でケアしようと、自分でマウスピースを作成し、毎日装着して寝る様にし、出来るだけ音波歯ブラシで徹底的に洗浄とケアを心がけました。

マウスピースと音波歯ブラシの組み合わせは、本当に最強で、まったく腫れも痛みも消失しました。

これでしばらくは普通に生活していけると思います。

常日頃患者さんにマウスピースと口腔内の洗浄を熱心に説いているのですが、それが自分の身体を使って証明出来たので、はやりこの治療方法は間違いないと思います。

今後もこの方法を普及いたします。

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2021年10月23日 (土)

まくらの可能性。

私も加齢に伴い、自分の歯に自信が無くなってきました。

今一番行きたい場所と言えば、「先輩の歯科医院」という位歯科医院に受診したいです(苦笑)。

しかし、同じ職業なので休診日が一緒なのですよね。

何とか連絡を取って予約したいと思っています。

所で、先日朝起きたら奥歯がもの凄く痛くて、すこし焦りました。

その痛みは直ぐに収まったのですが、冷静になって自分の事を観察して診ると、首もかなり痛みがありました。

あれっと思って枕を観察をしてみたら、枕の向きが逆でした(苦笑)。

私の枕は上下が設定されていて、首の角度にあった形態になっているのです。そのため枕の上下が逆だったために首に負担がかかり、上顎にブランコの様にぶら下がっている下顎の位置が悪くなって噛み合わせがズレたと思われます。

これでは人工的に食いしばりを助長しているのと同じ事なので、首や歯が痛くなっても不思議ではないです。

もしかして枕に体調不良の原因があるのでは無いかと思い、寝具売り場の枕コーナーに視察にいってきました。

当たり前ですが、枕の専門家では無いので何も分かりませんでした(苦笑)。

でも将来的に何か研究する機会を得たならば、是非「枕」の事を調べてみたいですね。

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2021年10月17日 (日)

無理強いはしません。

承認なしに、人の体に傷を付けることを「傷害罪」といいます。

医療機関も「その必要があったから」という大義名分はありますが、患者さんの承認・同意なしに治療を開始する事はありません。少なくとも当院は。

治療にはタイミングがあります。

そのタイミングとは、患者さんの口腔内や全身状態の状況(今行うと、バランスが崩れるとか体調的な問題とか)を見極めて治療の提案をします。

例えば、成長段階のお子様には「矯正治療の開始」を待って貰うとか、急いで開始するとか。

逆に高齢者の患者さんの場合、内科的疾患の状況如何では専門性の高い病院へ紹介するとか、体調が安定している「今」に治療を集中して行うとか。

先日、まさに今がそのタイミングという状況で「抜歯」を提案しました。

当初は承諾を頂いたので、予約をお取りして準備を進めていました。

しかし、抜歯当日「抜きたくない」と言われました。その歯は既に破折していて歯肉の内側が排濃が出ている状態でした。患者さんの体調を鑑みれば今が抜歯時期だったのですが。

私は基本的に患者さんが「やりたくない」といった場合は無理強いはしません。

但し、今やらないと危険と判断した場合はべつです(歯科でも年に何回かそういった症状があります)。。

その患者さんにも、その歯の状況を説明したのですが「抜きたくない」の一点張りだったので、仕方が無いですが抜歯処置は中止となりました。

その後に腫れて痛みが出る可能性があるので、心配なのですが。

タイミングがズレてしまい、病院へ紹介しなければならない可能性が高いので、今から準備して行いと・・・・ですね。

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2021年8月23日 (月)

新型コロナウィルス感染症の更なる拡大を踏まえて

日本歯科医師会会長 堀先生より全国の歯科医師会所属の歯科医師へ向けて注意喚起のお知らせがありました。

この知らせによれば、8月12日時点で歯科医師によるワクチン接種は66万回を越えたとの事です(郡山歯科医師会は歯科医師による接種は行っておりません。現在所)。

歯科医師会会長 堀先生は、「長期にわたる感染症予防対応」で慣れと気の緩みが生じている事が一番の懸念されています。

「オリンピック、お盆休み後の感染者増加」「ワクチン接種後にも感染、発症事例があると」「ワクチン接種を終えた者もウィルス拡散には関わること」などの問題が指摘されていると綴っています。

ワクチン接種が終了したと油断せず接種前と変わらない節制した生活が大事だということですね。

気をつけなければ。

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2021年6月 3日 (木)

努力の先にあるもの(叱られ覚悟ブログ)。

子供の頃に一度母親に、「お前は必ず2回失敗する子だね」とため息をつかれた事があります。

実を言えば、それを母親に言われた時に、「マズイ、親には分かっていたんだ」って恥ずかしい思いをした事があります。実は自分でも分かっていたのです。2回失敗癖の事は。

私は子供の頃、危機感をあまり持たずにのんびり育ってしまったので、友人との競争(スポーツや勉強など)には全く興味が無く、負けず嫌いの反対の「負けても気にしない」という駄目な性格でした(苦笑)。

だから、なにをやっても長続きしないし(飽き性)、反省も無し。

本当に親からしたら、心配の塊みたいな子供でした。

そのため、何事にも本気で取り組まなかったので、1回目は知識不足や、やる気の無さで失敗。2回目はおめでたい性格だったので、「まさか、2回は失敗しないでしょう?」と人生を楽観視して、反省と復習をせずに失敗してしまう・・・・こういうことを繰り替してばかりいました。

大学を2回留年した時も同じ気持ちでした。ただ、大学は親から離れて一人暮らしだったため、頼れる人はいないし、友人は先に歯科医師になっているし、後輩は先輩になっているしで、精神的にかなり落ち込んだし、反省もしました。

そこから、同じ境遇の友人(苦笑)と相談して、気持ちを入れ替える事にしました。

こんな生き方をしていると人生詰んでしまうと思ったから。

これが良かったです。今考えると。

どんな風に考えたかと言えば、「とにかく失敗しないように頑張る。もし失敗してしまったなら、自分の物になるまで練習したり、勉強する」という風な感じ。

これで、2回失敗癖が減りました。2回失敗してしまったとしても実りの多い経験になりました(以前は経験にすら成らなかったです。反省が無かったので)。

前置きが長くなってしまいましたが、何が言いたいかと言えば、毎日行っている失敗しないための努力は、全て生活する為に行っている努力だということです(人生を詰まない為)。ゲスな言い方をすれば、その努力は必ず「稼ぎ」に繋がっていなければならないといけないと考えています。

《 稼ぎがあれば、精神的に余裕が出るし、スタッフを幸せに出来るし、最新の機材や新しい技術を研鑽しやすくなり、患者さんに貢献できます 》

稼ぎに繋がらない「努力」は、「趣味」だと思っています(趣味は何度失敗しても良いし、それも楽しいし)。

医者や歯科医師は、スキルや知識を向上させないと行けない職種です。人の体に触れる職業で責任が伴いますので。

だから、人体の構造(我々は口腔や顔面の解剖)を熟知していないといけないし、スキル(技術)も向上させないと行けません。一度スキルを身につけようと決心したなら、何度も何度も何度も何度も練習して練習して練習を繰り返す必要があります。

そうして身につけたスキルは、自分自身の体に定着して、医療を施す事が出来る様ようになり、脳が瞬時に術野に反応し、勝手に指先が動く様になります。ここまで出来て初めて医療です。

だから、一つの技術を身につけたら、おいそれと次の技術には行けません。深掘りして自分のものにしないと。

ジャンボジェット機の免許は、飛行機の機種ごとにあると聞いています。免許以外の飛行機は飛ばせられないと聞いています。慣れないと多くの乗客の命を危険にさらすので。

現在は歯科医師過剰時代と言われています。

多くの歯科医師は貧困に喘いでいます。しかし、残酷な言い方をすれば、貧困に喘いでいる歯科医師が不真面目という訳ではないのです。彼らは実に多くの研修会や学会に真面目に何度も何度も通っています(同じ研修会に2回も3回も通っている強者もいます)。しかし、それが稼ぎに繋がっていない。

だから、通っている研修会は趣味なのかもしれません。勉強会に出席している友人に会いたいとか親睦を深めたいとか。

多分、これを読んで不快に思っている先生も多いかと思います。しかし、これが現実です。

私は不謹慎だとお叱りを受けるかもしれません。

ストレス過多のこの世の中、口腔の疾患は溢れています。患者さんが減っている訳では無いと思います。

研鑽を積んで、それが実りに繋がっている先生は、良い努力を続けているのでそれを継続するべきですが、全く患者さんに恵まれない先生は、努力のベクトルを自分に向け過ぎですので、患者さんへ向けるべきだと思います。

上から目線では無く、患者さん目線で。患者さんの分かる言葉で説明し、安心を提供する。それが医療。

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2021年5月 3日 (月)

CT撮影。

衛生士実習で勉強に来ている学生さんが、当院で親知らずの抜歯を希望しましたので、先日撮影しました。

「人の体にメスを入れる」という行為は、非常に危険が伴う行為なのです。

そのため、CTスキャン等で、神経や骨の状況、齲蝕の有無、親知らずの植立方向等をしっかりと見極め、診査診断を行って、始めて部位の切開デザイン、手術プランを立案します。

ただ、親知らず周辺の骨等の状況は、簡単に変化するものでは無いですから、大きな事故や大きな手術等の特殊な事情が無い限り、何度もCT撮影を行う事はありません(親知らずの抜歯に関しては)。

ですので、当院では大きな手術(インプラント、親知らず抜歯、腫瘍の切除)がある場合は、必ずCT撮影を行う様にしています。

安全のために。

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2021年4月17日 (土)

分析の季節。

新生活が始まる4月だからか分からないのですが、顎機能の検査および矯正希望の患者さんがとても多いです。

やはり長年の口の違和感をコロナのマスクの生活のうちに、解決しておきたいという真理の現れなのでしょうか?

毎日、毎晩、資料作成と分析に追われております(笑)。

楽しく、贅沢な時間です。

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2021年3月 4日 (木)

治療を受ける際にはこれだけは知っておいて欲しいです。

開業も20年近くなってくると、色々と痛い目にも遭ってきています(苦笑)。

だから、開業10年を超えるころから、患者さんには本当の事を告知する様になってきました。

まあ、開業医レベルの歯科の告知は「死」につながる事なんて皆無ですから、せいぜい酷くても「抜歯」や「入れ歯宣言」くらいなものです。

しかし中には。入れ歯ですら入れられない程、口腔内の状況が悪化してしまっている患者さんもいらっしゃいます😩。

患者さんへ説明する時を段階を追って説明していくと、

ケース1

患者:「この歯を治せますか」

私:「大丈夫です、あまり削らなくても治療出来ると思います」

ケース2

患者:「この歯は抜かないでも大丈夫でしょうか」

 私:「歯の保存は難しいです。抜歯するしかないです」

患者:「抜歯した後は、どうなりますか」 

私:「両隣の歯が健全なので、ブリッジ、インプラント、義歯、どの様な選択でも大丈夫です。

 「ただ、両隣の歯の神経が既に治療済みで削った既往があるので、ブリッジが良いかもしれません」

別のパターン「ただ、両隣の歯が虫歯の無い健全な歯なので、削らない選択、インプラントや入れ歯がよいかもしれません」

患者:「入れ歯は嫌で、保険での治療が望みなのでブリッジでの治療を望みます」

私:「了解しました」

ケース3

患者:「痛みが酷くて、治療したいのですが、抜歯はしたくないのです。なにか方法はありますか?」

私:「なんとか、根の治療を行って、保存を頑張ってみましょう。ただ、抜歯になる可能性もあります」

別のパターン1

私:「残念ながらこの歯は既に支えの骨が消失・吸収してしまっているため、保存が難しいです。抜歯しか治療の選択はないと思います」

患者:「その場合、保険ではどのような治療になりますか」

私:「抜歯後は両隣の歯が存在しますので、ブリッジか入れ歯の治療となります。ただ、残っている歯の状態もあまり良くないので、ブリッジですと長期的に持たないかもしれません」

患者「入れ歯は嫌なので、長期間持たなくてもブリッジでお願いします」

別のパターン2

私:「残念ながらこの歯は既に支えの骨が消失・吸収してしまっているため、保存が難しいです。抜歯しか治療の選択はないと思います」

患者:「その場合、保険ではどのような治療になりますか」

私:「抜歯後は前後の歯が残っていないので入れ歯での対応になります」

患者「入れ歯は嫌なので、なんとか残せませんか?」

私:「ちょっと腫れと痛みと動揺が出ていますので、保存は難しいと思います。」

患者:「なんとか、なりませんでしょうか」

私:「入れ歯が難しい場合は、保険外のインプラントの治療の選択しかないと思います。ただ、抜歯に至った経緯を考えますと、口腔内の状況が悪いので、全顎的な治療が必要になるかと思います。」

上記の様な会話が毎日毎日歯科医院の中で繰り広げられます。

歯科医師は出来るだけ歯を保存してあげたいという気持ちを持って診療に望んでいます。

ただ最初に書いた様に、歯科では死亡になる症例というのは大変少ないので、患者さん自身が「まあ、痛くなったら歯医者に行こう」という気分でしかない方が非常に多いのです。

それと、歯科の落とし穴として、歯科の治療は「時間が掛かる」ということです。

短時間で治療がすむと思っている患者さんが非常に多いです。

10年虫歯や悪い状態を放置して、口腔内が完全に変形を起こしている状態を1ヶ月で治ると思っているのです。

たまに「時間が掛かりすぎだ、何回通院させれば気が済むんだ、金儲けの為か!」と怒り出す患者さんもいますが、そういった自己中心的なメンタル構造が、口腔内も痛くなったら歯医者で短時間で治せばいいかと短絡的に考えてしまうと思います。

先日も、「もう歯のクリーニングも終わったし、直ぐに新しい歯が入ると思った」と悲しんでいる患者さんがいました。しかし、人間の顎関節に無理なく変形した口腔内を治すにはあと何年かかかりますと説明したら愕然としていました。

何度も書きますが、歯科の治療は時間が掛かります。

メンテナンスの事を考えれば、一生の問題です。

手遅れになる前に定期的なメンテナンスを。

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2021年2月 1日 (月)

小臼歯抜歯の適応症

不定期に妻の口腔内のチェックをするのですが、やはり気になるところが散在しています(苦笑)。

妻は私が始めて矯正した最初の患者さんなので、とても思い入れがるのです。

妻の口腔内は、昔々、矯正をした跡が残っていました。その昔した矯正で第1小臼歯を4本抜歯してしまったために、様々な問題が起きていて、全く開口せず(口が満足に開かない状態)に、何十年も生活していたのです(つまり、顎関節症だったのです)。

矯正後に開口量(口の開く量)が「普通」に戻りましたが、こうして定期検診をすると、小臼歯が足りないために、他の歯にかなり多大な負担が掛かっている事がわかります。

こうして他の歯に負担が掛かっている証拠として、矯正終了後には見当たらなかった齲蝕が幾つも散見できます(泣)。

妻は、かなりしっかりと歯みがきをするタイプで、毎日欠かさずマウスピース(スプリント)も装着しているのにもです。

本当に小臼歯抜歯は、症例を見極めて行って欲しいと思います。小臼歯抜歯を行わなければならないケースもあります。ただ、矯正といえば、なにも考えずに小臼歯を抜歯してしまうというのはあまりにも乱暴です。

抜歯の適応か、どうか、見極めて行って欲しいです。

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2021年1月12日 (火)

よく考えて行動を。

新型コロナウィルスの影響が低下するどころか脅威を増している感じがします。

私はSFの小説を子供の時から結構な数を読んでいるのですが、人類が滅ぶシナリオとして多く取り上げられるのは「ウィルス」と「AIの発達」の二つです。

残酷な話ですが、アフリカにて発生した致死率の高いエボラ出血熱のウィルスが世界の脅威としてなり立たなかったのは、感染した患者さんを完全に隔離したのち、感染者が全員死亡してしまったために拡大しなかったのです。

非常事態宣言が再び発令されるかもしれないのですが、経済的な理由で完全に外出や仕事を停止してしまうのは困難だと思います。しかし、「私だけは大丈夫」「コロナに感染しても症状は重くないから」という理由で反発的に旅行に行ったりする方がいますが、仮に自分がコロナに感染している事に気がつかず、他人に感染させている可能性も大いにありうる話です。

コロナウィルスの脅威は、ごく一部の感染者が短時間に重症化もしくは死亡してしまう所にあります。

よくインフルエンザや交通事故に例えて、年間の死亡者はコロナの方がずっと少ないという方がいますが、当事者になってしまったり、感染させてしまった方にとっては、本当にお気の毒としかいえません。

だって、防げる事が出来た感染症なんですから。

「不要不急の外出を避ける」という政府の発表に反発しては旅行に行ったり、マスクもせずに出歩いている方がいますが、よくよく考えて行動してください。

反発して行動している事が、新型コロナウィルスの脅威を長引かせているのです。

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2021年1月 3日 (日)

毎年難しい年末の診療。

またまた去年の話です。

毎年思うのですが、年末の診療はとても難しいのです。患者さんが年内までに終了したいと思う気持ちが高ぶりますが、診療側は、年末年始の診療休診期間に痛みや重大な事故が起こらない様に調節しなければ行けないのです。

そのため、大型の外科的処置(インプラント手術や親知らず、大きな腫瘍の切除)といった処置後に痛みが持続しそうな治療は極力控えるようになるのです。

しかし、年末の急患は、すべて歯肉が腫れていたり、抜歯が必要な処置だったり、本当に肝が冷える恐ろしい症状ばかり(苦笑)。これが年末で無ければ、腰を落ち着けてじっくりと手術を行うのですが、なにせ年末。痛みが出ても、次に診る事が出来ないのです。

この記事を書いているのは、実はまだ年末であと何日か診療日が残っているのですが、何事もなく終わって欲しいと願うばかり。

あ〜神様!!

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2020年11月19日 (木)

またまた始まりました。

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ここの所、また矯正の患者さんが増えて来たので、恒例の「キャディアックス練習会」が始まりました。

キャディアックスというのは、顎機能を計測する機材の事です。

私が行う矯正と言うのは、「審美矯正」では無く、「機能矯正」なのです。

つまり、食べにくい、顎が痛い、喋りにくい、知覚過敏が酷い等の口腔内の状況を一掃する為の矯正なので、顎関節の動きをコンピュータを使って記録し、その記録を元に、矯正治療の診断や被せもの(補綴物)を作成する基準にするのです。

だから、このキャディアックスという顎の動きを記録する検査が必須なのです。

慣れてしまえば(理屈が分かれば)、とてもシンプルで簡単な事なのですが、始めての衛生士さんは、相当苦戦します。

私も覚えるまでは、スタッフと夜中まで練習したものです。

それと、定期的に機材を動かして、動作チェックをする事も大切です。

久しぶりに触ったら、壊れていたなんて事も、過去にあったので。

今は、9月23日なのですが、最近毎週練習しています。

本日は私の母を練習台に行いました。

母よ、ありがとう〜〜〜〜

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2020年9月 9日 (水)

新型コロナウィルス感染症対応従事者慰労金交付事業完了!!

福島県(全国で実施 都道府県で対応)が交付する医療従事者に向けた慰労金の交付を完了しました。

県より支給された交付金を、本人による給付金の確認の後、受領した証として、住所と捺印を頂き完了です。

当院は、スタッフに今回の慰労金の手続きを行って貰い、大変助かりました。

8月の末に給料明細と一緒に慰労金を渡すことが出来ました。

本当に医療機関はスタッフがいないと全く仕事が出来ないので、今回の慰労金の政府の決定には本当に有り難かったです。

また、一層地域住民の方々の為になるように頑張りたいと思います。

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2020年9月 6日 (日)

暑い中での健診(💦)

8月後半に久しぶりに郡山東高校の歯科健診が行われました。

約1ヶ月ぶりの健診です。

猛烈に暑い午前中でしたから、エアコンを掛けて頂いたのですが、汗が顔から滴り落ちる中での健診となりました。

今回の健診での感想は、とにかく「顎関節症疑い」の生徒さんが多かったこと。

顎関節症になった原因としては、成長期と親知らずが成長する時期が重なる事と、学校生活をする上でのストレスによる歯ぎしりが同時にやって来るからと考えています。

今後、この症状をどの様に改善させるべく指導していくか、、、頭が痛いところです。

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2020年6月11日 (木)

それを言われてもな・・・。

日本の医療は基本的に保険治療がベースとなっております。

そのため、国が定めたシステム(保険)の中で、他の医療機関との差別化を図り、生き残りをかけて切磋琢磨して行くしか無いのです。

しかし、その差別化をサービスの低下で勝負しようとすると、ルール違反となります。

なぜ、そんな事を言うのかというと、たまに患者さんの中におかしな事をいう患者さんがいるのです。

「他の歯科医院では・・・・だったから」「他の歯科医院ではこうやってもらった」といって、同じように行ってくれと歯科治療行為を押しつけようとする患者さんがいるのです。

最初は、なんのこっちゃと思い、話を聞いてみると、「しろくま歯科の様に歯周病検査なんてしなくても歯の掃除をしてくれた」とか、「一回で全部の清掃をしてくれた」とかいって、同じサービスを強要してくるのです。

その話を聞く度に、苦笑するしかありません。

歯周病検査をせずに歯のSC(スケーリング・歯石除去)を行うのは違法です。SCは治療行為なので経過(歯肉の状態が良くなっていくか)を観察しなければ行けいないので、一度では終わらず、必ず最後に歯周検査(最初と最後に検査を行い、比較検討をする)を行う事になっているのです。

だから、歯周検査無しのクリーニングは、保険治療では無く自費の治療(当院でも自費でクリーニングを実施しています)になります。

歯周検査無しで保険でクリーニングしているのは、「検査していないけど、検査料はちゃんと徴収されていて、保険上は検査した事になっている」と言うことを肝に銘じた方がいいと思います。

その行為はサービスでは無くて、違法行為です。

もし、本当にその治療をご希望なら昔やって貰った歯科医院に通院する事をお勧めいたします。

今回は言い方がキツくなってしまいすいません。

何度説明しても分かって貰えない患者さんがいらっしゃいますので、ブログで意思表明をしようと思いました。

2020年4月29日 (水)

歯科医師PCR検査検体採取

厚生労働省のHPの中に「新型コロナウィルス感染症の感染拡大を踏まえたPCR検査に係る人材について」というページが出来ました。

このページの中には、「歯科医師によるPCR検査の実施について」というページがあります。

歯科医師が普段、治療の対象としているのは、歯牙という硬組織と頬粘膜という軟組織です。

PCR検査で用いる粘膜表面の検体の採取なんてお手の物です。むしろ専門家といっても良いくらいです(笑)。

言葉が悪いですが、耳鼻科の先生には叶いませんが、それ以外の科の先生よりも歯科医師の方が検体採取は上手いかもしれません(笑)。

しかし、良く考えて見るとこの資料の出所でもある厚生労働省は先日、緊急性の低い歯科治療は控えるような事を国民に向けて発表したばかり。

出来るだけ近寄らない方がよいと宣言した「歯科」にて今度はPCR検査の検体を採取出来る様になったとか、もうメチャクチャ(苦笑)。

厚生労働省内の有識者の方々の混乱が相当のものだと想像出来ます(苦笑)。

しかし、実際の現場の歯科医師の意見は真っ二つです。

検査したい歯科医師と絶対検査したくない歯科医師と。

私はどちらかと言えば開業医レベルでの検査は難しいと考えています。

ちなみに福島県歯科医師会の見解は、「一般の歯科開業医の話ではなく、病院歯科・口腔外科および歯科麻酔医が主たる対象歯科医」との事。

よくよく考えて見ると当たり前です。

開業歯科医の中に検体を安心安全に管理する場所など無いし、それにコロナの感染している可能性のある患者さんが入る様な事態になると、歯科の一般の患者さんが安心して歯の治療が出来ませんもの。

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