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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2018年1月15日 (月)

スプリント作製

先日こんな記事を書きました。
そうなのです。歯が痛いのです。
それも、噛んだときだけ(苦笑)。
何もしなくても歯がズキズキと痛み出す場合は、歯自体が痛みを発しているシグナルなのですが(たぶん)、噛んだときだけ痛みが出るのは歯に原因があるのではなく、歯周組織に問題がある可能性が高いと個人的には思っています。
歯周組織というのは、歯の周りって意味で、軟組織と硬組織に分けられます。
軟組織には歯肉、歯根膜(歯を支えるバネ、かみ応えのセンサーみたいなもの)。硬組織にはセメント質、歯槽骨の合計4つです。そのため、私の場合の歯痛は噛んだときだけなので、歯肉か歯根膜かセメント質か歯槽骨のどれかが原因と考えられます。
私は自分の子供の歯は磨きませんが(奧さん担当。ほんとごめんなさい)、自分の歯や歯肉は徹底的に磨きます(奧さんは歯磨きの時間が短すぎって非難されますが・・・汗)。そのため歯肉では無い(断言)。
歯槽骨(歯を支えている骨)は、去年の秋に私の全顎的X線写真を従業員に撮影して貰って確認済み。セメント質の異常は、歯と歯肉の境目付近に腫瘍の様な腫れが出現しますが、それが出現する前には必ず歯根膜の破壊が出てからなので、多少の歯の動揺が出るはずです。
歯根膜の破壊が起きると噛むと痛みが出たり、一時的に知覚過敏が激しく出たりします。
私の場合は体調不良のために肉体的な脳内ストレスが掛かっていたので、それを解消するために睡眠中に歯ぎしりが強く起こってしまったと考えるのが一般的です。
そのため、重い腰を上げてスプリント(一般的にマウスピースと呼んでいるものです)を作製することにしました。
マウスピースはボクシングの時も使用する様に、歯に強い衝撃が加わっても歯に為害性が少しでも少なくなるようにするためのものです。
歯科様マウスピース(スプリント)も、歯ぎしりという歯にかかる為害性を取り除くものです。
歯ぎしりにより、歯根膜が捻挫してしまったため、マウスピースというギブスをすると思って頂ければわかりやすいかな(分かりにくいかな????)。
で、自分自身で自分の歯の型を取りました。
で、マウスピースを作製しました(笑)。
早速自分の口にマウスピースを装着してみました。
思いっきりマウスピースが変形していました(涙)。
やはり、自分で型を取っては行けませんね。
勉強になりました。
ああ〜〜〜また歯が痛くなりそう・・・・・。

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2018年1月12日 (金)

副作用的痛みの誤魔化し方。

昨年末にこのブログに書いたように、偏頭痛に悩まされています。
昨日は、あまりの偏頭痛に夜中に起き出してしまいました。
吐き気も酷かったので(苦笑)。
で、偏頭痛を抱えたまま木曜日の診療に向かいました。
木曜日は半日なので、午後はゆっくり休んでいれば良いかなって思って。
で、木曜日の最初の方の患者さんが4本まとめて抜歯しなければ成らなかったのです。
本数を多く抜歯する時の注意事項としては、歯を支えている骨(歯槽骨)が一気に歯という支えをなくすので骨の辺縁が鋭利な状態となり、治癒後に歯肉に痛みが出ることがあるんです。
そのため、抜歯後は丁寧に鋭利な歯槽骨を破骨鉗子という骨を爪切りの要領で形を整えてあげる事が重要なのです。
骨は四方八方に向いていますから、破骨鉗子を使う方向も様々です。
で、その処置中に背中の筋に「ピキーーーーン」と痛みが走りました。
50肩っていうんですかね、急な捻挫みたいな。
もうその瞬間から肩が痛くて、痛くて。
急いで自宅に戻って、エアーサロンパスを奧さんに掛けて貰い、急いで診療に戻りました。
肩は痛いけど、動かさないと仕事になりません。
話しは突然変わりますが・・・・。
スパイ小説を読んでいると、戦闘で負傷した時は、絶対に痛み止めを飲まないのです。主人公達は。
なぜかと言えば、痛み止めは思考を鈍らせ、眠くなるからだそうです。
患部の痛みがあった方が意識の危機的状況を把握出来て、迅速に行動出来るためだそうです。
小説を読んでいるときは、とてもそんなマネ出来ないな。。。って感じていたのです。
所がです、肩の痛みが酷いと、偏頭痛の痛みがうっすらですが弱くなって来た感じがするのです。
肩の痛みよりも偏頭痛の方が辛いので、これは幸いでした。
人間万事塞翁が馬(笑)

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2017年12月21日 (木)

噛み合わせを諦めないで

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私が開業した時に比べると、私自身もかなり成長している事が実感出来ます。
今日のブログは何だか謙虚のかけらもありませんが・・・(苦笑)。
自分で開業して分かった事としては幾つかあります。
大学では補綴学という入れ歯やインプラントを専門に勉強していました。
ただ、開業してみると入れ歯やインプラントだけをすれば良いと言うわけではないのです。
むしろ、得意な入れ歯やインプラントにならない治療や指導を行っていかなければいけないということなのです。
これには愕然としました、気がついたときは(!!)。
自分の歯を失った結果、入れ歯やインプラントになるので、歯を失わないような治療を行う必要があるのです(つまりは予防です)。
入れ歯やインプラントの場合は、欠損部位の粘膜の状態や骨の状態、対合関係などを詳しく精査して治療(または手術)していきます。
ただ、入れ歯やインプラントにならないように考えて過ごして行くと、なぜ歯が抜けてしまったのだろうという至極当たり前の疑問が出てきます。
ここで考えなければいけないのは、歯並びの悪い後期高齢者(呼び捨ての様で申し訳ありません)少なくないか?
歯が残っている後期高齢者はみんな歯並びが普通か悪くない場合が多い気がします。
つまり、歯並びが悪い患者さんは、歯が抜けてしまっている可能性が高いと思ったのです(少し考えが飛躍しすぎかもしれませんが)。
不幸にして抜けてしまった場合は、全身全霊を掛けて欠損補綴(インプラント、義歯)をしてまいりますが、その前の段階で止められるなら食い止めたいなって気になっています。
残念ながら、現段階で歯並びをキチンと治す治療法は保険治療では選択肢が少ないのですが、もし保険適用になった場合は直ぐに保険で治療したいとも思っています。
自費治療でしか治療出来ない場合が多い現在の噛み合わせ治療ですが、興味のある方はお問い合わせください。
押しつけみたいなブログで失礼しました。

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2017年12月16日 (土)

親知らず抜歯

親知らずとは正中(前歯のまん中の事)から数えて8番目の大臼歯を指します。
この親知らずの萌出率は人それぞれで、4本ある人もいれば、1本だけの人もいるし、3本だけの人もいるし、2本だけの人もいます。
この親知らずは大抵、噛み合わせに悪影響を及ぼす場合が多いので、抜歯をお奨めしています。
で、実際に抜歯をする場合、上顎と下顎どちらが抜歯が難しいと言えば、圧倒的に下顎なのですが、もの凄く深い位置に存在する上顎の親知らずは本当に抜歯するのが困難なのです。
下顎は抜歯出来なかった事ってあまり無いのですが、上顎は抜く前からギブアップっていう事もけっこうあります(汗)。
先ほども上顎のもの凄く深い親知らずを抜歯してきたのですが、本当に難しかったです。
なぜ、難しいかと言えば、術野がよく見えないという事と、器具が届かない(苦笑)。
でも、どうしても深い上顎の親知らずを抜歯しないと行けない場合は、CTをじ〜〜と観察し、ヘーベルという抜歯の際に使用する器具をどういう風に使うか、どんな切開を行うか、どの部位の骨を切除するかという戦略を緻密に立てる必要があります。
時間を掛けて抜歯出来る環境ならいいのですが、しがない開業医は親知らず抜歯にそんなに時間が掛けられない(苦笑)。
どんな抜歯も30分以内に抜かないと次の患者さんに間に合わないので、前日のCTでの抜歯のための戦略が必須です。

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2017年12月14日 (木)

ため息。

毎日、初診の患者さんが来院して頂いております。
本当に有り難い事です。
新患の患者さんが来院すると、歯周病の検査を行い、パノラマ写真という全顎のX線写真を撮影します。
その全顎のパノラマX線写真を診断し、患者さんの口腔内の状態を診断いたします。
先日の事なのですが、その患者さんのX線写真に写っていた治療したあとの状態を見たときにため息がこぼれました。
なんて、素晴らしい治療がしてあるんだろうって。
私もこんな素晴らしい治療がしたいなと、そのX線写真を見てモチベーションが上がりました。
来年は、ちょっと研修会に積極的に参加して自分自身のスキルの研鑽を積みたいなと思います。

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2017年11月25日 (土)

親知らず抜歯時の切開線。

基本的に毎日親知らずの抜歯を行っています。
簡単なモノから難しいものまで、症例によってそれぞれあります。
手術の時に一番厄介なのは、出血によって術野が見えなくなってしまう事です。
血液が溢れかえっている術野は何か問題を抱えている可能性があるのです。
ですから、CTでの事前の診査、診断が欠かせません。
ちょっとでも事前にCTを診ているか、診ていないかで結果は大きく違ってきます。
そんな風に、毎日、毎日手術をしていると、やり方にパターンが出来てしまい、手術技術の進化がみられない可能性がある(要するに“慣れ”)と思っていて焦っていました。
でも、最近、手術時の切開に関して勉強を重ねていて、今回も今まで行ってこなかった切開線を1本加えてみました。
そうすると、かなり視野の拡大が可能になり、手術時間がかなり短縮出来ました。
技術の進化が確認出来てかなり嬉しかったです。
これからも新しい技術を学ぶ事以外に、今やっている技術を進化させる事にも重点を置いて診療を続けて行きたいと思いました。

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2017年11月19日 (日)

親知らず抜歯にはCTとピエゾが必須

しろくま歯科医院では毎日のように水平埋伏といわれる、親知らずが横になって骨の中に入っているような状態の手術をしております。
昔は外科用の機材が開発されていなかったので骨が火傷を負ったり、歯根が骨の中に残された状態になったりとトラブルも多かったのです。
しかし、最近はでCTがありますので、骨の状態、歯根の方向、向き、歯冠の大きさ、歯牙がどの位、骨の中に埋まっているかなど、かなり詳しく分かるようになってきました。
また、ピエゾという骨を切除する機材がありますので、骨の火傷等をすること無く、短時間で骨を除去する事が出来る様になりましたので、CTを見て短時間に骨の除去、親知らずの抜歯を安全に行う事が出来る用になりました。
しかも短時間で。
かなり難しい抜歯はともかく一般的な水平埋伏している親知らずなら20分掛からずに抜歯出来ます。
これも優秀な機材のおかげです。

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2017年10月23日 (月)

口の中の血豆

先日、朝起きたら口の中に「プクッ」とした違和感がありました。
鏡で自分の口の中を確認したら頬粘膜に血豆が出来ていました。
血豆が口腔内に出来る理由としては以下の事があります。
・噛傷
・ストレス(過度な)
・疲労
・噛み合わせが悪い
・頬のたるみ
・胃腸疾患
私の場合はストレスや疲れによる歯ぎしりの際に出来た噛傷です。
この血豆は中に多くの血液を含んでいますので、指等でいじってしまって破けてしまうと大出血を起こします(直ぐに止血しますし、命には別状はないのですが・・・)。
ですから、一番よい治療方はそのまま放置が一番いいです。
私の血豆も朝発見して、夜には小さくなっていました。
口の中に出来る異常は体の異常を発見するシグナルとなります。
気になった場合は直ぐにお近くの歯医者さんへ。

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2017年10月12日 (木)

変顔は止めて!!

矯正治療というのは実に奥が深く、愉しい学問だな〜と最近になって思うようになってきました。
話しはちょっと離れるけど、矯正治療は丁度サスペンスの小説を読んでいる様な気がするのです。
サスペンスの鍵は、文章中に隠れるヒントを頭の中の棚に丁寧に重ねていって、読者が勝手に分析し、「犯人はこの人に違いない」と確定診断を行い、その答えに向かってページを括り読み進む。
自分の推測が当たった場合は、「ほらね、思った通り!」と独りごちしたり、自分の推測が見事外れた場合は、「うわ〜〜、なにこのどんでん返し。やられた面白い!」とニンマリしてしまう。
矯正も患者さんの骨格や歯列、噛みしめ、歯ぎしり、顎関節症状といった人体に隠れるヒントを探して治療診断を立てて、治療を行っていく。
インプラントの治療の様なスリルは少ないけど、地道な診断の積み重ね。
それには、患者さんの口腔内の記録や顔の変化をこまめに記録してまとめる事が必須となります。
このまとめながら、次の治療計画を立てる時が今は至極の幸せ。
とても愉しい。
ただ、最近の子供たちは顔の写真で、「では、口を閉じて真っ直ぐこのカメラを見てくれる」と注文を出すと、注文通りに真面目に撮影に応じてくれます。
しかし、「すこし歯が見える様に笑ってくれるかな?」とリクエストを出すと、先日のお子さんは、いつも変顔をするのです。
「いや、いや、変な顔しなくてもいいよ、ただ、歯をみせて、ニッと笑ってくれるだけでいいなら」と何度お願いしても、「ニカ〜〜ッ」と変顔するのです。
今、その顔写真を資料にまとめているのだけど、腹筋がちぎれる程笑ってしまいます。
もう、勘弁してよ(大笑)。

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2017年10月11日 (水)

矯正終了!!

先日ついに、従業員の一人の矯正治療が終了しました(メインテナンスや後戻りのチェックはするけど)。
この矯正は本当に苦労しました。
前の先生からの引き継ぎだったのですが、最初から私が始めた分けでは無かったので非常に戸惑いました。
しかし、ついに終わることが出来ました。
彼女もかなり喜んだけど、一番喜んだのは私です(苦笑)。
あ〜〜良かった。

2017年7月16日 (日)

クラスプ

歯科の専門用語で入れ歯のバネの部位をクラスプと言います。
歯の形態は様々な曲線からななっており、その曲線の中から適切な位置を選び取り、技工士さんがその曲線に合わせてワイヤーを曲げたり、鋳造という技術を使って曲線に合わせて作って行きます。
その選んだ歯の曲線より下にワイヤーを作ってしまうと外れなくなり、上に作ってしまうと外れやすくなり、非常に微妙な位置を選んで作製しています。
ですから、義歯が完成して口腔内に装着する時は、「ズ、ズ、ズ、ズ、ズ・・・」という擦っているような感覚で歯にバネが入っていきます。
この擦っているような感覚がとても大事なんです。
ただ、バネは金属なので金属疲労が生じます。
そのため、先ほどまでキツくて外れにくかった入れ歯が急に緩くなったり、外れやすくなったりします。
この金属疲労で緩くなったバネは歯科にある特殊な工具で締める事が出来ます。
ただ、一度金属疲労を起こしているので扱いは非常に繊細に行わなければなりません。
決して自分でバネをペンチで曲げないように、緩くなったら、面倒くさいけど必ず歯科医に調節して貰ってくださいとお願いしています。クネクネといじると歯に入らなくなったり、酷いと折れてしまいます。
この事は新しい義歯を装着する際に、必ず注意するようにしています。
ただ、夜中とかに緩くなると「ちょっとだけなら・・・」とペンチでクネッっとやってしまうのです。
お気持ちは分かります(苦笑)。
しかし、この微妙な力加減はかなり修行がいるのです。
私も歯科医師になったばかりの頃はよくバネを折ってしまいました。
何千本も自分で曲げてみて修得した力加減なので、一般の方には難しいかもしれません。
ですから、バネが緩くなったら、面倒くさくても必ず歯科医師に調整して貰ってください。
お願いします。

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2017年7月 6日 (木)

子供との信頼関係

友人のS先生がFacebookにて『子供の注射 親がつくウソに小児科医が忠告 「信頼関係を失う」』という記事を載せていました。
とても共感出来たので、シャアさせて頂いたのです。
その記事にはこんな事が書いてありました。
それは小児科医のツイートに関する記事で、そのツイートにはこんな事がつぶやかれていました。
《小児科研修中に、上の小児科の先生に教えられた事。
「注射は痛くないなんて嘘はついたら駄目。痛いけど痛いのはすぐ終わる事、体のために注射が必要だって事を、小さい子供でもきちんと話し合う。そうしないと、信頼関係を失うよ」
というわけで、娘にも毎回説明してから予防接種行ってます。》


《だまし討ちをすると、子供は賢いので親との信頼関係も、病院との信頼関係も損ないます。それは悲しい事です。(当日一番辛い思いをするのは本人です)
一旦病院嫌い、医者嫌いを刷り込まれると、なかなか払拭できず、次の受診が更に辛いものになる事も。
嘘だけはつかないで欲しいな、と。》



このツイートの様に、保護者の些細な一言で、その後の治療が非常に困難になってしまうケースは、小児を扱う医師は全て経験していると思います。
歯科医院で多いのは抜歯の際の注射と歯を削るときやエアー(空気)で歯を乾燥させるときなど、刺激のある治療の際だと感じています。
些細な事ですが、重大なこと。

2017年4月11日 (火)

嬉しい悲鳴!!

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おかげさまで噛み合わせの相談を多数頂いています。
やはり質を上げた治療を望まれる患者さんが最近増えたような気がします。
保険の治療も凄く大切で、一生懸命やっていますが、悲しいかな保険の治療では出来ない治療が多いんです。例えて言えば、ビルの外装だけ塗り直しますかって感じ。
歯という建物を耐震構造(歯ぎしり、食いしばりに強い噛み合わせ)にしたり、セラミックや矯正で見た目を良くしたり。
保険の治療はある程度、やることが同じなので大体治療の道筋が出来ていますので、チェアサイドでも説明出来ます。
ただ、自費で今後の見通しを決めながら検討するには、私の実力では直ぐに判断するのは難しく、一度資料を集めて、机の前で熟考する必要があります。
その熟考しなければならない患者さんが有り難い事に多くいらしゃって、診療の合間や診療後に診断の為の資料作りに終われています。
責任も重大ですが、楽しい作業でもあります。
こういうのを生きがいって言うのかもしれないですね。
頑張ります。

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2017年3月24日 (金)

義歯作製の時

毎日の様に訪れる新しい患者さん。いわゆる『新患』と私達は親しみを込めて読んでいます。
最近特に多いのが「新しい入れ歯を作製して欲しい」という依頼がとても多いです。
ただ、入れ歯作製の患者さんの役半分が、今まで使用していた入れ歯を持参されない事が多いのです。
我々にとって今まで使ってきた、いわゆる「旧義歯」というものは宝の山なのです。
どのような入れ歯の形をしているから気に入らないのか、ちょっと調整すれば仕えるようになるのか、それとも、本当に新しく新製作しなければいけないのか。
入れ歯を作り直す前には、必ず歯や粘膜の事前準備が必要な場合がありますので、その予備治療の間に現在の入れ歯を調整して使って貰う事になります。
そのため、必ず義歯作製希望の新患の皆さん、今までの義歯を持参してください。
よろしくお願いします。

2017年1月27日 (金)

過保護治療

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娘の矯正を行ったら痛みが酷くて、しくしくと泣いていたというブログを書きました。 次の日に親ばかでブラケットからワイヤーを外してしまいました(汗)。 痛みの原因というのが、歯肉にワイヤーが当たって痛いということだったのです。 そこで、ネットで探しまくり、ワイヤーに装着する事が出来る極細の身体親和性の高いシリコンチューブを発見。 早速購入。 そこで娘のワイヤーに通して見ました。 これで、娘の矯正の痛みが減ったら、一般の患者さんにも応用しようっと。 結局、娘を人体実験にしてしまった。 まあ、結果オーライ。

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2017年1月24日 (火)

レーザー!

ついに念願のレーザーが当院に納入されました!!
現在も1台別の種類のレーザーがあり大活躍中なのですが、どうしてもレーザーの得意分野が違うので対応出来なかったのです。
今度購入したレーザーはEr:YAGレーザーと行って痛みが少なく手術に向いているのです。
手術が多い当院としてはまさに打ってつけ。
また、一部保険適応もしていて、一般の歯科にも活躍しそうです。
私の師匠でもあるいわきの渡辺先生からも早く導入しなさいと叱られていたのですが、かなりの高額機材なので二の足を踏んでいたのです。
しかし、ついに購入出来ました。かなり手術の成功率やメンテナンスの質の向上が計れるのかなと楽しみにしています。
写真は導入される際の業者の説明会の時のものです。

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2016年11月21日 (月)

GeePee福島(噛み合わせの勉強会)の3回目を開催しました。

今月の13日に当院にてGeePee福島の3回目の研修会を開催しました。
参加者は地元の技工士さん(当院の黒澤さん含む)3名と東京から1名の歯科医師と地元から私と高原先生の6人で受講しました。
講師は、世界的に有名な技工士さんでもある長谷川篤史先生といわきの西山先生。
長谷川先生は、TRPという歯科医師が設定した患者さんに適切な顎位を正確ににデータを咬合器へと移行して被せもの(補綴物)を作製する仕組み、術式を詳しく説明してくれました。

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特に、当院の技工士の黒澤さんには、分かるまで根気よく説明してくれ、いつもは寡黙な黒澤さんが声を張り上げ皆と議論している姿は、院長として嬉しく思いました。
午後には、高原先生と私の患者さんを西山先生のご指導の下、治療を行いました。

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とにかく、盛りだくさんの内容と、当院での開催ということも相俟って精神的、肉体的にくたくたになりました。まあ、それだけ充実していたということなんですけど。
終了後は、有志が集まっての反省会。

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前日も懇親会があったので、仲間達とじっくりと腰を据えて議論する事が出来ました。
企画して頂いたGeePee福島の西山会長、本家GeePeebrothersの青木先生、長谷川先生、参加者の皆様ありがとうございました。

2016年11月16日 (水)

一日矯正、セラミック矯正。

良く最近目にする歯科の広告で、「一日矯正」や「セラミック矯正」という言葉を目にします。
これは非常に危険な治療だと断言出来ます。
ここからは反省なのですが、現在の様に矯正治療をしていないとき、つまり歯並びや噛み合わせの重要性が分かっていない10何年か前は何例か施術した事がありました。
やはり、後半問題が起こってきて非常に勉強させられました。
なぜ危険な治療かというと、そもそも前歯の歯並びが悪い原因は、後方の臼歯群が前歯の方へ倒れてしまっているために起こるポステリアディスクレパンシーが原因と言われています。また上顎の歯並びが悪いと、それに引っ張られるように下顎の歯列も悪いです。下顎の歯列を治さず、上顎の歯列だけ治しても辻褄があいません。以下のような症状が出ます。
歯は上下の歯が噛んで機能(顎関節、咀嚼等々)を発揮しますので、見た目だけを強制的に形態を変えてしまうと、顎、咀嚼(食事)、噛み合わせ、会話、知覚過敏の多発、歯の痛みがじわじわと発言してきます。
元々、歯並びが悪いと言うことは、口腔内に出ている歯冠の部分だけが悪い方向に向いているのでは無くて、歯根も一緒に悪い方向を向いていると言うことになります。
この一日矯正やセラミック矯正という削って被せもので歯の方向を変えてしまうというのは歯根の向きを無視しているので、後々無理が出てきます。
凄くわかりにくい説明なのだけど、とにかく歯医者の私は身内の治療では絶対やらないし、ましてや自分の患者さんには絶対勧めません。

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2016年7月28日 (木)

例えばこんな風に考えてみれば(歯列不正の原因)

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最初のこの写真は娘のある日の本棚の写真です。 私の娘は嬉しい事にかなりの本好きで、小学校でも毎日の様に図書館で本を借りてくる程なのです。 学校では扱っていない本は、自宅で揃えているのでです。 もちろん、本棚には限りがありますので、余裕のある最初はどんどんと無造作に突っ込んで行けばいいのですが、そのうち写真にあるように本が入らなくなってくるのは明白の理ともいえます。 では、どうすれば限りの有る本棚に本を入れていくかを考えるようになって来ます。 やり方として幾つか挙げるとすれば、最初に本を何冊か本棚から外す(もしくは廃棄)。無理矢理押し込める。という二つがあると思います。 最初の本を何冊か本棚から外すというやり方は、問題の先送りなので近々また同じ問題に遭遇してしまいます。 無理矢理押し込むというやり方は、もう本棚の整理を放棄している事になります。本棚の空いているスペースに無理矢理押し込め始め、読みたい本を探すのも困難になってきますし、地震の際の倒壊へと繋がる可能性もあります。 ただ、本を増やさないとか、もう読まなくて良い本を寄付したり、古本屋さんへ売ってしまうというのも一つの手だと思います。 では、この写真の本棚を以下の写真の様に並べ直したらどうでしょう。すっきりと本棚に収まりました。

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これは、ただ単純に斜めになっている本を縦に起こしただけです(笑)。 同じ面積でも斜めを縦に直しただけでこのぐらいの数なら綺麗に収まってきます。 では、今回何を言いたいのかをいえば、歯並びの事です。 口を本棚に置き換えて見ると、歯列不正の起こっている原因は、娘の最初の本棚と一緒です。 後方の1本が斜めに生えてきてしまったため、それが次の歯を押し込め、前方へドミノ倒しの様に次から次へと倒れていく。これをポステリアーディスクレパンシーと言います。 もちろん、前方へ前方へと倒れて行きますから、スペースが足りなくなって歯列不正へと繋がってしまう。 本なら多少倒れても、取り出して読めますが、歯の場合は、それぞれの歯固有の働きがあります。 それぞれの歯がしっかりと立っていて、上下の歯がかみ合ってこそ効果があり、人間の健康へ寄与できるのです。 歯が前方へ傾斜した状態で、歯を何本か抜いて辻褄を合わせようとすると、歯それぞれの機能を発揮出来ないばかりか、咬合時痛や知覚過敏を発生し、歯が足りなくなるため、その歯を納めている歯槽骨(本棚)の歯列弓が小さくなってしまい、遠い将来入れ歯を入れたり、インプラントを入れたりする歳の大きな障害となってしまいます。元々大きな顎で、それ相当の動きを必要としていた顎機能が小さな動きしか出来なくなってしまい、顎関節症の引き金となる恐れも多いです。当院の患者さんで言えば、抜歯矯正をした患者さんが顎関節症や酷い知覚過敏、咬合時痛を起こして来院しています。 ただ、抜歯矯正を否定するつもりはありません(笑)。 矯正時間が短縮出来ますし、唇の形が患者さんの納得する形態に落ち着く事が多いから。 ただ、同じ抜歯をするのなら、最初に斜めになってしまう原因の親知らずだけ抜歯すればいいと思います(笑)。しかも歯列不正が始まる小さい子供のうちに。

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2011年2月16日 (水)

医科との共存を考える

先日の休日歯科診療にいった際に、待合室に置いてあった医科用の雑誌に医科と歯科の連携の記事が載っていました。

十分に時間があったので、メモってきた資料をここに書き出してみたいと思います。

◇全身の疾患と関連する口腔領域。歯科治療で改善する事例

これまでの医科・歯科連携というと、高齢者のQOL向上を目的にした口腔清掃や義歯の調整、さらには摂食・嚥下障害リハビリテーションなど、主に“食べる”という限られた機能に視点が置かれてきました。

もちろん、こうした連携は大切ですが、歯や顎は食べるという機能以外にも全身のさまざまな器官機能と関連しています。

内科

・糖尿病、IGA腎症、動脈硬化性疾患・・・・歯周病治療、歯性感染病巣治療 

・睡眠時無呼吸症候群・・・・スプリント療法、パタカラ療法、咬合治療

・偏頭痛・・・顎関節治療

・誤嚥性肺炎・・・・口腔ケア、咬合治療、欠損補綴治療

・肥満・・・咬合咀嚼効率改善治療

整形外科

・運動器有痛性疾患、運動障害(主に関節原性、まれに神経原性)

・・・・・・・・・・・・・咬合治療、顎位改善治療、欠損補綴治療(義歯など)

・関節性リウマチ・・・歯性感染病巣治療、咬合治療、顎関節治療

皮膚科

・アトピー性皮膚炎、難治性貨幣状湿疹、難治性汗疱症皮膚炎、難治性口角炎、等々

・・・・・・歯性感染病巣治療、歯科金属除去術、う蝕治療、咬合治療

リハビリテーション科

・脳卒中性運動器・感覚器の機能障害・・・・咬合治療、欠損歯補綴療法

・摂食・嚥下障害・・・咬合治療、歯科的装具機能補完治療、パタカラ療法

精神科

・認知症・・・欠損補綴治療(主に義歯治療)、咬合治療、パタカラ療法

耳鼻咽頭科

・ベル麻痺・・・パタカラ療法、咬合治療、欠損補綴治療、歯冠修復、歯科金属除去術

・難治性めまい、難聴・・・・・欠損補綴治療、歯冠修復、咬合治療、顎位改善療法

眼科

・視力低下例一部・・・・顎位改善療法、欠損補綴治療

こうして、医科との連携を考えるとまだまだ歯科が医科界の中で貢献できる範囲は広そうです。

今後は、我々歯科医師が声を大きく発して、医師の先生達に呼びかけても良いかもしれないですね。

参考文献 CLINIC BAMBOO 2009.AUG

2010年11月28日 (日)

入れ歯オーバーホール

最近、入れ歯が合わないという新患の患者さんが多い。

大概は、入れ歯が合わなくなってきたので、新しい入れ歯を作成したいという依頼が多いのです。

しかし、50%位は、現在使っている入れ歯を修理、もしくは調整すれば問題ない場合が多いです。

患者さんは、新しい入れ歯を作るものだと思って来院しているので、『調整だけで一度使ってみてください』と言われるとかなりびっくりする様子。

もし、入れ歯で不快症状が出た場合は、一度診せてくださいね。

2010年9月 1日 (水)

ガルバニー電流について

41sttqihiql__sl500_aa300__2 本日は、吉川涼一先生の著書『金属アレルギーと歯科治療』より、ガルバニー電流についてお届けいたします。

◇ガルバニー電流と電磁波の問題

金、銀、アマルガム(水銀合金)など、2種類以上の金属が口の中に存在していると、電解質となる唾液を通して、微量の電流が流れることがわかっています。

これは、いわゆる「ガルバニー電流」と呼ばれるものです。

話は1780年にさかのぼります。

イタリアの解剖学者・生理学者のアルバニー博士は、解剖して吊してあったカエルの足が、金属に触れてけいれんを起こすのを偶然発見し、からだの異なる金属が触れていると、直流電流が流れることを突き止めました。これを「ガルバニー電流」と呼ぶようになりました。

口の中も、2種類以上の金属によって、このような電気が普通に発生しています。

スプーンやフォークだけを口の中に入れていると、変な味がしたり、イヤな感じがしたことはありませんか。あるいは、銀紙やアルミホイルのような金属質のものを奥歯で噛んだときに、全身がゾクゾクッとした、という経験もよくあることでしょう。

これらは、歯科金属によって起こされる電気、ガルバニー電流のいたずらです。

口の中に発生する電流のことは以前から知られていましたが、歯科金属アレルギーの症例が報告されるようになった現在、この電流は問題視されています。

なぜなら、口の中にガルバニー電流が流れたときに、歯科金属からは大量の金属イオンが溶け出すからです。

溶け出した金属イオンは唾液に混じって体内に入っていき、歯科金属アレルギーの発症を促す、というわけです。

また、私たちのからだのはもともと電気的な信号を発生して機能していますが、それよりも大きな電流が口の中に流れると、正常な神経機能をじゃまする可能性があるということも指摘されています。

それが、さまざまな原因不明の症状を引き起こしているのではないか・・・・・だから、メタルフリーにしたときに、それらの症状があっさり消えていくことがあるのではないか、というわけです。

ガルバニー電流以外でも口に中の金属が起こしているのではないかという新しい疑惑があります。それは、歯科金属が電磁波を集める、ということです。

電磁波のからだへの影響の因果関係も、医学的に証明されたものではありませんが、電磁波の人体への悪影響は、世界でも多数の報告があります。口の中の金属が、電磁波を常に集めているというのは気持ちのいい話ではありません。

メタルフリーにすることの意義は、これらの不安な要素もなくすことが出来るというメリットにも繋がると思います。

参考文献 『金属アレルギーと歯科治療』 吉川涼一著 現代書林

2010年7月 7日 (水)

試行錯誤中

この1ヶ月の間に、自分の治療方法に疑問を抱くようになったのです。

今までは、慢心していたというか、とくに疑問にも思わなかったのですが、考えれば考えるほど泥沼の中に入っていく感じ。

そこで、一度、大学時代の教科書を持ち出し、自分が現在行っている治療の教科書を比べて読み直しています。

また、患者さんには、申し訳ないのですが、納得のいかない治療は、もう一度やり直させていただいております。もちろん無料で。

経験を積めば積むほど、謎が増えていく。苦悩する毎日。

2010年5月 8日 (土)

JHエンドシステムについて

昨年の夏に講習を受けてきた歯の根の治療法『JHエンドシステム』なのですが、非常に成績が良く、自分でも成績がよく驚いております。

このシステムになれるのに、約半年を要しました。

患者さんには、「抜歯の可能性も十分考えられます」と前置きをし、いざというときは抜歯もあるとの承諾をとった上で、治療を始めるのですが、ほとんどの歯牙が抜歯をせずに至っています。

これは、本当にすばらしことだと自画自賛です。

まだまだ、技術が不慣れで、向上途中にあるのですが、今年も是非同じ講習会に参加して、現在分からないところ、向上の余地があるとことを見極めたいと思います。

インプラントの治療も非常にすばらしいですが、自分の歯で食事をする方が、よほどすてきです。

2010年3月31日 (水)

解剖学的な位置

昨日は、親知らずの抜歯が5本、歯根端切除の手術が1件。日に日に、手術する件数が増えてきています。

院内での手術といえば、一般的には小手術に分類されるのですが、歯肉を剥離し、骨を削除することに変わりがないので、手術の大小はあまり関係ないと思います。

手術をする上で一番考慮しなければいけない事は、解剖学的なイメージです。

教科書レベルでの解剖の知識とエックス線上での画像解析をクロスさせなければなりません。

では解剖といってもなんの解剖を一番チェックしなければいけないかというと、それは、血管の走行と神経の走行だと思います。

神経に関しては、エックス線ではなかなか解析が難しいので、教科書レベルの情報を豊富に蓄積するしかないのです。しかし、切開の際に、丁寧に剥離をしていけばある程度は危険な状況を回避できるのではないかと思っています。

もっとも注意深く手術を行わなければいけないのが、血管の走行に関してです。

ほとんどの血管が粘膜内に入っていますが、希に骨内に走っている血管もあります。前歯部、小臼歯部の血管は比較的細いので、止血も比較的簡単なのですが、大臼歯部になると、血管自体が太くなってくるので、止血自体も非常に困難になってきます。

しかし、最近ではCT撮影により、骨内の断層撮影が出来るようになってきたので、5割程度は確認出来るようになってきました。しかし、すべての患者さんにCT撮影を勧めることは難しいです。今後も、解剖の知識と経験で対応するのが現状のようです。

しかし、サイナスリフトなどのインプラントがらみの小手術に関しては、やはりCT撮影は必須になってきますので、そこはしっかりやっていきたいと思います。

事前のしっかりとした患者さんのリサーチでかなり医療事故は防げるのかなとは思っています。

もちろん、ボーンワックスやレーザーといった止血用具の管理も大事ですが・・・。

2010年3月16日 (火)

外れるには必ず原因があります。

最近、新患の患者さんの中に多い訴えは、補綴物(被せもの)が外れてしまい、来院する患者さんが非常に多いということです。

外れてしまった患者さんは、過去に必ず別の部位も外れた経験がある方が多いような気もします。

外れやすい被せ物にはいくつかの共通点があります。

1:噛み合わせがあっていない(高いことが多い)

2:被せ物と歯肉の間にすき間がある

3:歯ぎしり、食いしばりの傾向がある

こういった状況がある場合、被せ物が外れやすいのかもしれません。

2010年3月13日 (土)

悩みが増える拡大鏡

私が拡大鏡を診療に採用してからすでに7年になります。

拡大鏡とは、顕微鏡とは違います。拡大率は顕微鏡は26倍くらいまで見えますが、拡大鏡はせいぜい10倍まで。

顕微鏡は大きくて、値段も高いので、拡大鏡を使っているという訳です。本当は顕微鏡がほしいのですが・・・。

私は最初は、2,5倍という拡大率のものを使っていました。それでも、かなりの所まで見えます。格段に診療技術は向上しますし、治療成績もかなり向上します。

2年前に、2,5倍では物足りなくなり、8倍を購入しました。8倍になると、かなりの所まで見えるようになりますが、光量が必要になります。去年、拡大鏡に付けるハロゲンライトを購入しました。それまでは、7年前に購入したライトを使っていたのですが、そろそろ寿命なので、買い換えたわけです。

このハロゲンライトは、小さい割に、手術灯と同じ光量があります。これはかなりまぶしいです。最大で使うとまぶしくてとても目を開けていられません。そのため、LOW の状態で使っています。

この8倍の拡大鏡を用いて、歯の根の治療をしているのですが、これが非常によく見える。

顕微鏡ほどではないのですが、根の先の方までしっかりと見えます。今までの治療ではそこまで見えなかったので、手探りにて根の治療をおこなっていました。

しかし、今は根の先まで見えますので、だんだんと悩みも増えてきました。根の内壁にこびりついている汚れや薬、または残髄までしっかりと見えますので、それをがんばって取らなければいけないのです。今までは見えなかったので何とも思わなかったのに、今はしっかりと見えるので、取らなければいけないと必死になっています。

根の先は非常に繊細で細いのです。それに対応する技術も道具も用意しないといけません。時間もお金も掛かりますが、最近は、必死に勉強しています。

将来購入予定の顕微鏡なんか、もっと見えるはずなので、そのときまでに少しでも技術を向上させないといけないと思っています。

2010年3月10日 (水)

上顎の歯と下顎の歯のすき間

上顎と下顎を噛ませたとき、間に出来るすき間を『クリアランス』といいます。

このクリアランス(すき間)は、当たり前ですが、歯が抜けると出来てきます。

ところが、抜けたまま放置してしまうと、横の歯が倒れてきたり、対顎の歯が伸びてきたりして、すき間がほとんどなくなってしまうのです。

このすき間がなくなってしまった部に歯を作るのは至難の業です。

しっかりと治療をするには、矯正を行い、正しく歯列を戻すしかありません。しかし、たいていの患者さんには、その意志がないため、少ないクリアランスで何とか処置をしないといけないのが、しろくま歯科の現状です。

ほとんどおせんべいのような被せ物を対顎すれすれにセットしていき、なおかつ、顎機能もくるまず行うのは、本当に骨が折れます。

出来るだけ歯を削らないで治療をしようと心がけていますが、『致し方ないdown』という状況は出てきます。

このクリアランスのない部位の治療をしている時の私の血圧はおそらく200を超えているはずです。

もう、命がけです。

2010年2月15日 (月)

蔓延する化学物質について2

本日も、吉川涼一先生の著書『金属アレルギーと歯科治療』よりお届けいたします。

◇シックハウス症候群から化学物質過敏症へ

新築の家やマンションに入居したとたん、頭痛、目の痛み、鼻炎、動悸、皮膚炎、不眠、疲労倦怠感など、アレルギー症状を中心としたさまざまな症状に見舞われる病気です。

住まいは、一生に一度の高価な買い物ですから慎重に選択したはずでしょうし、またその住まいにはこれからの家族の夢が託されていたはずです。ところが、その夢のマイホームがかえって家族の苦病の源になってしまう。こんな不幸なことはありません。

原因は合板や壁紙などに使われた接着剤に含まれる化学物質です(ホルムアルデヒドなど)。やっかいなことに、接着剤などに含まれるホルムアルデヒドは、室内で10年以上にもわたって少しずつ揮発していきます。おまけに最近の住宅は機密性が重視されていて、換気が不十分というケースが少なくありません。こうして家族は、呼吸するたび、家から揮発する化学物質を体内に入れてしまい、アレルギー疾患を引き起こしてしまうのです。

もともと体質的にアレルギー反応が強い人が、シックハウス症候群のように化学物質にさらされて発症すると、病状がさらに悪化して「化学物質過敏症」におちいってしまうことがあります。

そうなると、石鹸、シャンプー、化粧品、衣類、灯油、排気ガス、はては新聞のインクの臭いでさえ、体内に入ることによってひどい症状を起こすようになります。

患者さんは、すべての自然素材で作られたもののなかでしか暮らすことが出来ませんが、現実的にはそのようなことは不可能で、常に症状に苦しむことになってしまうのです。

歯科治療でも、使用するものはすべて化学的に合成されたものばかりです。歯の治療もできません。

参考文献 金属アレルギーと歯科治療 吉川涼一著 現代書林

2010年2月14日 (日)

蔓延する化学物質について1

本日は、吉川涼一先生の著書『金属アレルギーと歯科治療』よりお届けいたします。

◇歯科金属アレルギーの増加は・・・。

歯科金属から溶け出してくる金属イオンが体内に入ることによって、さまざまな慢性的な症状や体調不良が起こっているのではないか。

難治性のアトピー性皮膚炎の原因は、歯科金属ではないのか・・・。このような事が騒がれはじめたのは、ここ10年ほどのことです。

歯科金属と慢性的な症状や疾患との関係は、まだ医学的に解明されていません。ではなぜ、最近になって歯科金属アレルギーが取り沙汰されるようになったのでしょう。

一つには、メタルフリー(金属を使わない治療)をしたときに、患者さんの慢性病が、急速に改善して治ってしまったという、臨床的な経験や疫学的な調査の結果です。証拠はつかんでいないが、状況証拠は確かに集まってきています。歯科金属は、限りなく黒に近いグレーという状況です。

そしてもう一つの理由は、一定の害をもたらす歯科金属に対して、人間の体のほうの許容量が小さくなってきた、ということも考えられます。いままでは歯科金属程度では慢性症状も慢性疾患も、さほど発生しなかったものが、現代では比較的簡単に発症しやすくなっているのではないか、ということです。

メタルフリーにすれば治ったという症例が増え、また疫学的な調査でも、あやしいと思われるデータがそろうようになったのは、そういう患者さんが増えたからに違いありません。それだけ発症する側の患者さんの体も、昔に較べると変化して来ているのではないかと思われます。

現代社会でアレルギー性疾患が増えている理由はさまざまでしょうが、一つの重要な要因が「化学物質」です。高度成長期の中で急速に増加したさまざまな「化学物質」は、私たちのからだに入り込み、アレルギー性疾患などの発症を促しているのではないかと思われます。

たとえば「シックハウス症候群」もその一つです。

明日へ続きます。

参考文献 金属アレルギーと歯科治療 吉川涼一著 現代書林   

2010年1月20日 (水)

歯に大きな穴が開いたときの治療~永久歯編~

本日も昨日に引き続き、熊谷先生と医療ジャーナリストである秋元秀俊さんの『徹底解剖 むし歯・歯周病~「一生笑顔」を約束する新しい歯科の知識~よりお届けいたします。

◇穴があいても、リスクコントロール

今日は永久歯についてみてみましょう。歯は非常にリスクコントロールの重要性が大事なのですが、これは初期の虫歯に限ったことではなく、大きな穴があいてからも同じです。

歯に穴があいてしまうと、むし歯のリスクが一つ増えることになりますから、リスクコントロールがより大切になるのです。残念ながら、大きな穴が自然にふさがることはありませんが、リスクコントロールをすれば、穴の拡大、進行を止めることが出来ます。

また、まだ軟らかいうえに、感染部分の色も淡い進行中のむし歯には、なかなか気がつきにくいものですが、この段階でリスクをうまくコントロール出来ないと、感染は一気に広がり、穴もどんどん大きくなります。

やがて感染は象牙質のなかにまで進み、痛みという信号を発して私たちに治療を促しますが、こうなると削って詰める処置で、歯の機能を回復するしか方法がなくなります。しかhし、むし歯の後始末のために削られた歯は、たとえどんなに丁寧な処置を行っても、より酸に浸されやすくなります。上手に処置しても、むし歯のリスクを改善しなければ、結局再発してしまうのです。

そして削り方、詰め方、その材料はさまざまです。患者さんにはこの違いを気にする人が多いのですが、本当に大事なのは、感染した歯質をしっかり除去したうえで、再びミネラルの収支バランスが崩れないようにすることなのです。

「むし歯の治療」とは「リスクをコントロールして、ミネラルの収支を改善する」ことであると、肝に銘じておいてください。

◇穴の処置のキーポイント

むし歯の穴の処置には、三つのキーポイントがあります。

まず一つ目は、歯の中に入り込んだたくさんの細菌を除去または殺菌することです。そのために感染した象牙質を削り取ります。けがにたとえれば、細菌が入り込んで膿んだ組織を切り取り、消毒する処置です。

二つ目に、削り取ることによってむき出しになった象牙質の傷口をふさぎ保護する処置です。これは象牙質と一体になった組織である歯髄を守るための処置でもあります。けがの処置でいえば包帯をかけるようなものです。

手足のけがなら、自然に皮膚にあたるエナメル質は再生しないので、三つ目のポイントとして穴を金属やプラスチックといった人工の材料で埋めて、元の形を復元します。また最後に、色も自分の歯のようになれば、さらに満足です。

患者さんの目には、穴を埋めて外見を回復した姿しか見えませんが、しっかり細菌を除去したり、傷口を保護して、歯のなかの歯髄を守る「見えない」処置こそが大切です。

なぜなら、歯は一見死んだ組織のように見えますが、そうではないからです。硬い歯は、象牙質と一体になった歯髄によって体液を内部から受け取り、痛みを感じたり、刺激に反応したりしています。

歯を「生きた組織」にしているのは、この歯髄なのです。

◇「歯を守る」治療と「痛くない」治療

歯髄を守るために、細菌に感染した歯質を丁寧に除去し、傷口をしっかり保護するといった「歯を守る」処置が痛くなければいいのですが、残念ながら痛みのない治療と、歯を守る治療は両立しないことがしばしばです。

感染した歯質をしっかり除去しようとすると、どうしても痛みが出ます。また歯質を除去した結果、歯髄がむき出しになり痛むこともあります。歯髄を除去すれば、とりあえず痛みはなくなりますが、歯は死んでしまいますし、除去後の経過は必ずしもよくありません。

また、削るとき、痛みのないように麻酔をすると、血行が悪くなり歯髄がダメージを受けやすくなるうえに、患者が痛みを訴えないので、歯を削りすぎてしまう傾向にあります。

患者の喜ぶ「痛くない」治療は、技術的には簡単ですが、良いことばかりではないのです。

最近では抗菌剤を利用して感染した歯質を殺菌し、出来るだけ歯質を削らずに残そうとするやり方もありますが、硬い歯質に薬剤をしみこませることは難しく、思うような結果が出ていません。また、むし歯の穴を接着剤で覆ってしまえば、痛みをなく歯髄も保護できるといいことずくめなのですが、なかなか完全に覆うことは困難です。

このように、痛みがなく、しかも確実に歯を守ることの出来る治療はありません。削って詰める以上は、たとえ痛くても、丁寧に痛んだ歯質を除去し、確実に「歯を守る」治療を進めるべきなのです。

参考文献 徹底解剖 むし歯・歯周病~「一生笑顔」を約束する新しい歯科の知識~ 熊谷崇 秋元秀俊 共著 法研