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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2010年2月28日 (日)

無茶な設計は、患者さんに迷惑です。

ある新患さんがお見えになったときの事です。

主訴を聞くと、前歯に動揺があり、食事のたびに痛いとのこと。

早速、レントゲン写真を撮り確認してみました。

確かに、主訴の部位の歯の骨が吸収をはじめています。

衛生士さんが取った問診表には、排膿(膿みが出ている)との記載もあります。

しかし、問題は口の中に大きなインプラントが5本も埋入されているのです。

しかもそのインプラントは、昨年入れたというのです。

インプラントを埋入する時の条件として、身体的なリスクがないこと、もしくはコントロールされていること(糖尿病とか高血圧とか)、口腔内に歯周疾患のリスクが少ないこと、患者さんに充分な説明がなされていることがあると思いますし、私はそう習ってきました。

インプラントは一度骨に生着してしまうと、もう外すことが出来ないのです。感染を起こせば、簡単に外れてくれるインプラント(私はこのタイプを使用しています)もありますが、最近のインプラントは、感染が起こっても外れないような表面構造をしていることが多いのです。そのため、感染が起こっても、悪くなっているように見えないのです。

この患者さんは、9本もの歯は保存不可で抜歯しなければなりません。1年や2年でこのような状態になったとは考えにくいです。つまり、インプラントの埋入手術を行う時に、主治医には、重大な歯周疾患があることは、わかっていたはずです。

インプラントは、先ほども述べたとおり、感染が起こっても外れにくいタイプでしたので、自然に外れてはくれません。しかし、この患者さんのエックス線写真を診るとこのインプラントにまで感染はおよんでいますが、このインプラントを外すには、骨ごと削るしか方法はありません。

インプラントを外さないと、骨が吸収を始め、今後、またインプラントを入れることも難しくなりますし、入れ歯にしても安定を欠く物になるでしょう。

また、患者さんは、身体的にリスクがあります。患者さんにお伺いした所、なんの説明もなく、血液検査もしなかったそうです。インプラント保証に関しても聞いていないとのこと。ただ金額が安いだけで、インプラントを入れたら後は知らないでは、あまりに患者さんがかわいそうです。

患者さんに入っているインプラントを調べました。そのインプラントの売りは、「簡単で素早くインプラントが出来る」ということでした。

簡単で、素早くというのは、それだけリスクも高いというこを覚えていた方がいいです。そのメーカーは、歯科医師が簡単に導入できる、というだけで患者さんのことは二の次のような気がしました。

今日はとりとめのない内容になってしまいましたが、まだ怒りが収まりません。

2010年2月27日 (土)

本日から2日間、研修会です。

本日と明日は、品川でインプラントの研修会です。

いわきの渡辺先生とご一緒いたします。

この研修会には今度で3回目の参加になります。

1年に春と秋の2回行われるのですが、本音はどちらも出席したいです。

毎回、話す内容が違うので、毎回初めてのような新鮮な感じがします。

2日間ありますので、体調を崩さないないようにベストを尽くします。

では

2010年2月26日 (金)

NGword

どんな職業でもそうだと思うのですが、絶対に言ってはいけない言葉があると思うのです。

私がイヤだなと思うのは、買い物をして、領収書をお願いするときに、

『猪狩(いがり)でお願いします。』もしくは『しろくま歯科医院でお願いします』

と頼んだとします。

そのとき、『猪狩ですね』『しろくま歯科医院ですね』と返されると、ちょっといやな感じがします。

『猪狩さまでよろしいでしょうか?』『しろくま歯科医院さまですね?』と返されると、ちょっとうれしく、恐縮してしまい、また買いに来ようと思ってしまうのです。

たいしたことではないのですが、こういったことの積み重ねがその対応した人の生き方であり、人格でもあり、ひいてはその店の売り上げにもつながってくるのではないかと考えたりします。

歯科でも、絶対言ってはいけない言葉があります。

それは、『どうしてここまで放っておいたの?』という言葉です。

放っておいたのは、患者さん自身、十分自覚しているのです。わかっていても、怖くて、または忙しくてこられなかっただけなのだと思うのです。

やっと決心して、怖い歯医者にきたのに、治療の前にさらに追い打ちをかけるように、『どうしてここまで・・・・』と言われてしまうと、せっかくの決心が萎えてしまいます。

その職業、職業ごとに特徴はあるかと思いますが、自分を含めて、気をつけて生きていきたいと思います。

2010年2月25日 (木)

ALL-ON-4研修

この2年間、真剣に勉強している治療法があります。

ALL-ON-4という技術です。

無歯顎の患者さんにインプラントを4本埋入し、手術したその日に義歯まで入れてしまうという治療法です。しかも、治療時間は2~3時間にて終了というものです。

特徴は、患者さんに負担がすくないということと、すぐに食事が出来るという点です。

負担にかんしても、片顎をインプラントで手術をする場合、本来なら骨を増やす手術を事前に行ったり、インプラントの本数を数多くしなければいけなかったので、ものすごく大変で、ものすごく高い治療費になっていたのですが、この手術は、追加手術も無く、金額も安いのでとても将来性の高い治療だと思っています。

しかし、高い技術を多くの設備投資を必要とします。また、歯科医師だけでは駄目で、優れた衛生士、優れた技工士が必要です。

昨年、そのすべてがそろったと確信したため、治療を開始しました。

毎年、ALL-ON-4の研修を続けています。

今年も、先週と今日、研修を行っています。

去年にくらべて、義歯の操作性が上がる研修を受けました。

多くの時間をこの治療につぎ込んでいますが、まだまだ技術の向上が図れそうです。

より性格に、よりスピーディーに。

がんばります。

2010年2月24日 (水)

歯科技工の重要性

ここの所、悩んでいることがあります。

それは、技工物の納期が遅れていることなのです。

歯科の治療というのは、はっきりとした分業制が取られています。

歯や顎の痛みを取り、その後の治療の計画を立てるいわば監督の立場にあるのが歯科医師、そのアシストを行い、助監督のような立場の歯科衛生士。最後に顎機能を考え、患者さんの口腔機能の調和した歯を作る歯科技工士。

我々歯科医師は、歯の痛みを止めたり、手術の事などが中心となって考えることが多いのですが、患者さんは全く別。最後にどんな歯が入るのかが一番の関心事。

そのために、歯科技工士ほど、よく勉強しなければいけないし、歯科医師との連携をしっかり取るべきと考えます。私はそのような考えのために自院に歯科技工士を常勤で雇っています。

しかし、普段作る技工物よりも検査やチェックの段階を多く行っているために、ただでさえ納期が遅れ気味です。ただ最近は、技工物の発注が多くて、かなりの時間が掛かるようになってしまいました。

今後の技工部のシステムの再構築を考えなければいけないところにきています。

そんななか、とてもうまい技工士さんが近場で開業してくれました。私が顎関節の理論を教えてもらった技工士さんでもあります。技工士さんの方が歯科医師よりも勉強しているのだなとおもったのは彼に出会ってからです。

今では、時々彼にお願いしています。彼なら顎機能を考えた技工物がつくれますから。

2010年2月23日 (火)

ブログ依存症

先日、毎日のブログの更新はないと宣言したのですが・・・・・。

実際に6年以上も毎日長いブログを更新していたので、ぱたりと書かなくなると、生活の中にぽっかりと穴があいたような気がします。

もしかしたら、ブログの更新によって、自分の精神的安定を図っていたのかもしれません。

最初の日は、ブログの時間を使って、勉強をしました。とてもはかどり、『これは良いね』とにんまりとしたのですが、やはり、キーボードを叩かないと落ち着かないのです。

でも、ネタが尽きたのも事実。

これからは、毎日ではないけど高頻度で更新するというスタンスに変更します。

2010年2月22日 (月)

本日午後は予約の患者さんのみとなります。

本日午後はインプラント手術があるため、午後は予約の患者さんのみの診療となります。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

2010年2月21日 (日)

じっくりと考えなければならな事があるみたいです。

何日か前のブログでもつぶやいたのですが、少し自分の歯科医院についてゆっくり考えてみたいと考えるようになってきました。

だんだんと、医院の規模が大きくなってきて、すこし本腰をいれて構造改革をまた行った方がよさそうです。

それと、毎日書いてきたこのブログですが、今後は不定期にアップしていこうかと考えてきます。

一番の原因は『ネタ切れ』という何とも情けないことなのですが、今後は自分の言葉でブログをゆっくり続けていこうと思っています。

また、歯科の事や聞きたいことがある場合にはここでも小さなブログを開設しているので、こちらも見てみてください。

2010年2月20日 (土)

虫歯の伝染経路

本日は、カトレア柴田歯科院長 柴田征紀先生の著書『子どもの歯ならび基礎のきそ~成長を生かして無理なく美しく~』よりお届けいたします。

◇虫歯は人から人へうつります。

人はなぜ、虫歯になるのでしょう。

よく歯を磨かないから?

甘いものをよく食べるから

食べかすがたまるため?

遺伝的で歯が弱いため?

どれも関連性はありますが、正解ではありません。

虫歯は細菌により感染症で、虫歯の菌に感染した結果、虫歯にかかってしまうのです。私たちにとって最も身近な感染症といえるかもしれません。

インフルエンザのように全身症状を引き起こすものとは違うため、通常の感染症とはイメージが異なるかもしれません。

虫歯を引き起こす細菌は、口の中で活発にする細菌で、歯の表面のエナメル質にとりつくという特殊な性質を持っています。

◇虫歯菌の伝染経路

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中はとてもクリーンな状態でミュータンス菌は存在しません。

しかし、成長とともに乳歯が生えてくると、その乳歯が虫歯になってしまうお子さんがたくさんいます。存在しなかったはずのミュータンス菌はどこからやってきたのでしょうか。それは赤ちゃんの最も身近にいるお母さんの口の中からなのです。

お母さんとお父さんは、とくに乳幼児の頃というのは一心同体のように非常に密着して生活しています。そうした生活の中でお母さんの口の中のニュータンス菌がお子さんに感染してしまうのです。

食事のときに同じ箸を使ったり、同じスプーンやフォークで食べたり、あるいは同じ食器で食べたりといったことから、知らないうちに、虫歯菌はお子さんの口の中に感染してしまったのです。

とはいえ、赤ちゃんを無菌室ででも育てない限り、虫歯菌に感染させないということは無理な話です。

ですから、あまり神経質になることなく、丁寧な歯磨きなどでご自分の口腔ケアに気をつけながら、お子さんの口の中の状態にも常に気を配って、お子さんの口の中の管理をしていただければよいと思います。

参考文献 子どもの歯ならび基礎のきそ~成長を生かして無理なく美しく~ 柴田征紀著 海苑社 

2010年2月19日 (金)

よく噛めば頭がよくなってボケない

本日は、中村輝夫先生の著書『食は一生-そのための「歯」の本』よりお届けいたします。

◇よく噛めば頭がよくなってボケない

噛まなくてもよい粉末の飼料で育てたネズミと、よく噛むうちに固形飼料で育てたネズミを絶食させた状態で、出口に餌を置いた迷路に入れ、どちらが試行錯誤が少ないかを調べてみると、固形飼料で育ったネズミの方がよい成績を収めました。よく噛まないと賢くならないのです。

生まれて間もないネズミの歯が片側だけ生えてこないよう、将来、歯になる組織を摘出しておいて固形飼料で育てると、このネズミは片側だけで咀嚼して成長します。成長してから脳細胞を顕微鏡で検査すると、歯がない側の反対側の脳の発育が遅れていることが確認できました。

ご存じのように右半身の刺激は左脳に、左半身の刺激は右脳にと、身体からの刺激は左右反対側の脳に伝わります。よって、歯がない側の反対側の脳の発育が遅れいたのは、歯がないため、咀嚼の刺激が伝わらなかったからと考えられます。

咀嚼しないと脳の発育が遅れることが推測できます。

また、幼稚園の子どもたちの噛む力と幾何学図形テストの成績の関係を調べたところ、噛む力が強い子の方がテストの結果が良かったそうです。

小・中学生の運動能力の調査でも、歯が丈夫で噛む力が強い子のほうが優れていたことがわかりました。しかしながら、おかずに硬いものが入っているとはき出してしまったり、噛まないで飲み込んでしまう幼児が増えているといわれており、心配です。

高齢者の痴呆と歯の関係については、どちらかというと、歯がなくて噛めない方のほうがボケやすいようです。また、寝たきりの高齢者に入れ歯を作って、自分で咀嚼出来るようにしたら、元気が出て起き上がって歩けるようになったという話をよく聞きます。これは、噛む動作が脳の血流量を増加させるからで、実験でも確認されています。

火を知らなかった原始時代の人間は生肉をほうばり、木の実を歯で食いちぎって生きていました。やがて、火を用い、焼いたり、煮たりして食物を調理して食べるようになりました。人間の食の変換をみると、より食べやすく、軟らかくなているのが伺えます。調理することにより、消化しやすく、美味しく、食べやすくなったので、現代人はあまり噛まなくても充分な栄養がとれるようになりました。

車社会になって歩くことが少なくなった現代人は、運動不足を解消するためにフィットネスクラブなどで器械の上を歩いたり、走ったりしています。同じように噛むことが少なくなったことを補うために、ガムを噛んだりします。

これらは、何か変かもしれません。本当は、山村の元気な高齢者のように、自分の身体を使ってよく働き、昔の日本人が食べていたような噛み応えのあるものをゆっくり咀嚼する生活がいいのでしょう。スローライフ、スローフードが頭にも健康にもよさそうです。

参考文献 食は一生-そのための「歯」の本 中村輝夫著 東京図書出版 

2010年2月18日 (木)

歯科技工の低迷に、歯科界は何ができるだろうか

本日は、デンタルトリビューン紙2010年2月号よりお届けいたします。

◇就業環境の整備が課題

現在、歯科技工士の就業年齢のおよそ3割以上が50歳以上であり、顕著な高齢化となっている。その一方で、若者の志望者が激減のうえ、他業種への流出が後を絶たないため、年齢構成に極端な偏りが生じている。

本来、社会の需要があり、若者にとって魅力的な職業であれば、就業人口の高齢化は解消する。しかし、低賃金、長時間労働、福利厚生未整備など就業環境の悪さが若者にとって魅力を感じられない一因と思われ、魅力ある環境作りが喫緊の課題である。

国家資格として認定されている歯科技工士だが、志望する若者は極端にすくない。全国の歯科技工士養成校では、志望者の減少が悩みの種となっている。2006年以降は受験比率が1倍を下回り、その傾向は現在も続いている。

高校などの進学相談会では、歯科技工士養成校の進学をすすめない事が多いという。それでも歯科技工士として歯科医療を志す若者はわずかながら存在する。

しかし、苦労の末に取得した国家資格にもかかわらず、転職する若者が増えている。日本歯科技工会の統計では、卒後5年以内におよそ7割が退社しており、その多くは他業種に転職しているという。

◇肩たたきで「一人ラボ」も

日本歯科技工士会が3年に一度実施している2006年の「歯科技工士実態調査報告書」によると、就業する歯科技工士の平均年齢は、43.5歳である。この統計では勤務者平均年齢38.5歳に対して、自営社の平均年齢は50.7歳。

勤務者数は年を経るごとに減少している。この傾向に対して、ある技工関係者は「診療所に勤務する歯科技工士になかで、肩たたきによって独立するケースが多い」と打ち明けた。

つまり、統計上の歯科技工所数はこじょ数年微増しているいが、その背景には、勤務先の診療所から退職を迫られるケースが多いと言うことだ。

歯科医院の収益が厳しくなると、固定費を削減するため技工を外注する。その結果、退職となった歯科技工士は一人ラボとして開業することが多い。

◇問われる「国家資産」意義

歯科技工士の海外委託も大きな問題である。国外の無資格者が作成する技巧物を、歯科医師の責任と判断による裁量において、自由診療に限定して容認している。

無資格者による歯科技工行為や歯科医師が発行する指示書がない場合、歯科技工士法への接触が指摘される。口腔内に入れる補綴物を。「雑貨扱い」として区分したうえで、輸入を放任することに異議を唱えるのは常識的に判断して当然であろう。どのような成分が含まれた補綴物かわからないため、安全性が疑問視されている。

そこで、歯科技工士の有志が立ち上がった。脇本征男氏ら、81名が国を相手に訴訟を起こした。同氏らは一般人を含めた啓発活動を行い、昨年10月、東京地裁で「請求棄却」の敗訴となったため、最高裁へ上告している。

日本歯科技工士会のある関係者は「裁判の結果、海外委託が合法と判断された場合、その判例によって将来が決まってしまうことに不安を覚えます」と、判決結果を危惧している。

◇技工界内部も改善要す

歯科技工の問題を挙げれば枚挙にいとまがない。しかし、歯科技工は歯科医院収入の大黒柱であることを忘れてはいけない。歯科医院収入のなかで補綴物の割合は42.8%。およそ収入の半分を占める。

さらに、この統計には自由診療分が含まれていないため、保険診療、自由診療を含めた実質的な補綴物関連収入は総収入の半分を超える可能性がある。歯科疾患の病態変化により、予防中心とする診療が定着してきたとはいえ、超高齢化社会を迎えた現代においては歯科技工の需要は高いはずだ。

このように、歯科技工に関わる懸念事項が事欠かないのはなぜか。

下川歯科医院院長の下川公一氏は「(劣悪な就業環境について)問題の根本に歯科技工士間の労使関係もある」と指摘している。

保険診療では、安価な技工所に注文が集まるため技工所間の価格競争が激化している。安価な仕事で収益を上げるには、数をこなさなければならない。そうなれば必然的に、就業時間が長くなる。というわけだ。

歯科技工士の問題は、彼ら自身で解決する努力も必要だ。業者を代表する職域団体の組織率が30%台と低い組織率であることも認識したうえで、対策を練る必要がある。

◇“匠の技術”に誇りをもって

日本の歯科技工士は、高度な精密加工技術から“匠の技術”として世界的に評価されている。

歯科技工士が医療従事者の一員として矜持があれば、歯科技工界が一致団結して、問題の解決に取りかかる必要がある。歯科技工が衰退すると、国民も歯科医師もみんなが困る。そして、歯科医療従事者全員がこの問題を認識したうえで、歯科界全体の連携を目指した行動を起こすべきである。

歯科界発展のために歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が団結して、歯科医療の重要性とすばらしさを国民に啓発することが一層求められている。

原宿デンタルオフィス院長の山崎長郎氏は、歯科医師と歯科技工士の関係について次のように述べる。

「患者の健康に寄与するタスクのなかで、歯科技工士は重要なパートナーだ。どちらが上でも下でもない対等な関係である。歯科技工士は最新の技術を学び夢をもって活躍して欲しい」

2010年2月17日 (水)

悪寒

2月11日の建国記念日の事です。

朝、起きていきなり嘔吐。それからひどい下痢。腹痛。熱を測ると38.7度。

尋常でない事態に自分でも戸惑い気味。

前日に娘が同じ状態だったので、もしかしたら、娘に感染させられたかも。

この日は、いろいろと外出の予定を立てていました。しかし、すべてキャンセル。

一日中寝ていました。

時折、トイレに行きたくなって、起きるのですが、全身が震えるような寒さに襲われ立っているのもやっと。これが悪寒というやつだなと冷静な観測をする自分もいたりして。

一日リンゴとゼリーとうどんしか口にしなかったけど、まったく空腹は感じませんでした。

次の日には37度くらいまで熱が下がったので、仕事は出来ましたけど、とてもひどい貴重な体験をしました。

PS.後に会津のお医者さんである患者さんに聞いたところ、ノロウィルスの疑いが高いそうです。

2010年2月16日 (火)

正しい噛み合わせとは

本日は、青山健一先生の著書『よくわかる家庭の歯学~歯磨き、歯周予防から矯正治療、審美治療、インプラントまで~よりお届けいたします。

◇悪い噛み合わせの弊害

噛み合わせが悪いと、将来、いったいどんなことが起こるのでしょう。

虫歯や歯周病は、患者さん自身で自覚したり、歯科医から説明を受けると、自分の状態を把握することが出来ます。

しかし、自分の噛み合わせについて自覚している人はほとんどいませんし、歯科医院で医学的な説明を聞いても、何を言われているか難しくてチンプンカンプンという人がほとんどではないでしょうか。

そこで、わかりやすく、噛み合わせが悪いことによるデメリットをいくつかあげてみます。

①奥歯に過度の負担がかかり、歯が磨り減ったり、歯の根本が折れやすくなります。その結果、奥歯が駄目になると前歯に負担が掛かって、将来、出っ歯になったり、差し歯が外れやすくなります。

②顎周辺の筋肉が正しく運動をしていないので、慢性的な肩こり、偏頭痛、耳鳴り、不眠症などが起こりやすくなります。

③顎がズレることにより、頭の位置バランスを取ろうとして、頸椎に異常な屈曲を生じ、バランス感覚が悪くなり、それに不随したいろいろな不定愁訴(倦怠感、めまい、生理痛など)が生じやすくなります。

④奥歯の噛み合わせが悪いと、結果的に前歯も歯並びが悪くなる人が多く、でこぼこの歯並びでは、ブラッシングがやりずらく、歯周病や虫歯の原因になってしまいます。

◇噛み合わせのいい人は数%

従来、歯科医院に来る人は、虫歯のチェック治療がほとんどでした。しかし、最近は、顎関節症という言葉を日常的に使う人も増え、噛み合わせの具合悪さを訴える患者さんが年々増えてきています。

しかし、私は、患者さんのほうから軽い気持ちで、「噛み合わせを診てください」と言われることに少し違和感を感じています。といいますのも、本当に噛み合わせのいい人というのは数%で、ほとんどの人には大なり小なり何らかの何らかの不正咬合があります。

もし、すべての人の噛み合わせの検査をしたら、ほとんどの人に問題があり、治療をしたほうがよいという結果になってしまいます。

そもそも“正しい噛み合わせ”について、患者さんに知識がなければ、勉強不足の歯科医に適当に「これが正しい噛み合わせです」と言われても、患者さんは本当にその噛み合わせが正しいのかどうかわからないことになってしまいます。

そこで、正しい噛み合わせについて、一般にわかりやすい二つの判断基準を述べてみます

①顎をリラックスした状態で、口をゆっくり閉じて、上の歯と下の歯が当たった状態で強く髪根でも、顎がずれないこと

これは、寒いときのように顎を勢いよくカチカチ噛んだときに、奥歯が安定していれば、筋肉の引っ張る力と奥歯の位置関係が一致していることを示しています。しかhし、ほとんどの方は、噛み込むときに前後や左右などにずれるようになってしまいます。

②歯をくいしばった状態で顎を左右に動かしたときに、顎がスムーズに左右対象に動くこと

前歯と奥歯にはそれぞれの役目があり、顎の運動の違いによって、お互いの歯を保護市合っているのです。

顎を左右に動かした時、前歯によって奥歯があたらないのが理想です。左右の動きをじゃまする関係に歯が並んでいると、顎はスムーズに左右対象には動かなくなり、片側ばかりに動きやすくなってしまうのです。

このほかの噛み合わせのチェック方法は専門的になってしまうので、やはり歯科医院で調べてもらうしかないでしょう。

参考文献 よくわかる家庭の歯学~歯磨き、歯周予防から矯正治療、審美治療、インプラントまで~ 青山健一著 桐書房 

2010年2月15日 (月)

蔓延する化学物質について2

本日も、吉川涼一先生の著書『金属アレルギーと歯科治療』よりお届けいたします。

◇シックハウス症候群から化学物質過敏症へ

新築の家やマンションに入居したとたん、頭痛、目の痛み、鼻炎、動悸、皮膚炎、不眠、疲労倦怠感など、アレルギー症状を中心としたさまざまな症状に見舞われる病気です。

住まいは、一生に一度の高価な買い物ですから慎重に選択したはずでしょうし、またその住まいにはこれからの家族の夢が託されていたはずです。ところが、その夢のマイホームがかえって家族の苦病の源になってしまう。こんな不幸なことはありません。

原因は合板や壁紙などに使われた接着剤に含まれる化学物質です(ホルムアルデヒドなど)。やっかいなことに、接着剤などに含まれるホルムアルデヒドは、室内で10年以上にもわたって少しずつ揮発していきます。おまけに最近の住宅は機密性が重視されていて、換気が不十分というケースが少なくありません。こうして家族は、呼吸するたび、家から揮発する化学物質を体内に入れてしまい、アレルギー疾患を引き起こしてしまうのです。

もともと体質的にアレルギー反応が強い人が、シックハウス症候群のように化学物質にさらされて発症すると、病状がさらに悪化して「化学物質過敏症」におちいってしまうことがあります。

そうなると、石鹸、シャンプー、化粧品、衣類、灯油、排気ガス、はては新聞のインクの臭いでさえ、体内に入ることによってひどい症状を起こすようになります。

患者さんは、すべての自然素材で作られたもののなかでしか暮らすことが出来ませんが、現実的にはそのようなことは不可能で、常に症状に苦しむことになってしまうのです。

歯科治療でも、使用するものはすべて化学的に合成されたものばかりです。歯の治療もできません。

参考文献 金属アレルギーと歯科治療 吉川涼一著 現代書林

2010年2月14日 (日)

蔓延する化学物質について1

本日は、吉川涼一先生の著書『金属アレルギーと歯科治療』よりお届けいたします。

◇歯科金属アレルギーの増加は・・・。

歯科金属から溶け出してくる金属イオンが体内に入ることによって、さまざまな慢性的な症状や体調不良が起こっているのではないか。

難治性のアトピー性皮膚炎の原因は、歯科金属ではないのか・・・。このような事が騒がれはじめたのは、ここ10年ほどのことです。

歯科金属と慢性的な症状や疾患との関係は、まだ医学的に解明されていません。ではなぜ、最近になって歯科金属アレルギーが取り沙汰されるようになったのでしょう。

一つには、メタルフリー(金属を使わない治療)をしたときに、患者さんの慢性病が、急速に改善して治ってしまったという、臨床的な経験や疫学的な調査の結果です。証拠はつかんでいないが、状況証拠は確かに集まってきています。歯科金属は、限りなく黒に近いグレーという状況です。

そしてもう一つの理由は、一定の害をもたらす歯科金属に対して、人間の体のほうの許容量が小さくなってきた、ということも考えられます。いままでは歯科金属程度では慢性症状も慢性疾患も、さほど発生しなかったものが、現代では比較的簡単に発症しやすくなっているのではないか、ということです。

メタルフリーにすれば治ったという症例が増え、また疫学的な調査でも、あやしいと思われるデータがそろうようになったのは、そういう患者さんが増えたからに違いありません。それだけ発症する側の患者さんの体も、昔に較べると変化して来ているのではないかと思われます。

現代社会でアレルギー性疾患が増えている理由はさまざまでしょうが、一つの重要な要因が「化学物質」です。高度成長期の中で急速に増加したさまざまな「化学物質」は、私たちのからだに入り込み、アレルギー性疾患などの発症を促しているのではないかと思われます。

たとえば「シックハウス症候群」もその一つです。

明日へ続きます。

参考文献 金属アレルギーと歯科治療 吉川涼一著 現代書林   

2010年2月13日 (土)

がん患者の苦痛

本日は、日本経済新聞2月7日号に掲載された『医師の目』よりお届けいたします。

◇がん患者の苦痛、心の問題も

がん医療現場でのうつ病について報告したい。

数ヶ月前に進行乳がんの診断を受けた60歳の女性。手術が出来ないため、ホルモン療法を行っていた。治療効果は良好だったが、副作用と思われるめまい、ふらつきに苦しめられた。

症状があまりにも辛いため、患者は治療中止を選択。1ヶ月を経過しても症状は改善せず、何かおかしいと感じた担当医が精神腫瘍科を紹介した。

患者は疲れ切っていた。ホルモン療法開始後のめまい、ふらつきが苦痛で気分がめいり、物事に対する興味も薄れ、眠れず、食欲が低下し、身体はだるく、新聞を読んでも頭に入らなくなってしまったという。

家族も急に変わってしまった患者に戸惑っている様子であった。

この患者をみて、どう思われるのであろうか。がんの進行で身体が衰弱したのだろうか。それとも、がんになったことで悩んでいるのだろうか。

実はそうではない。この患者の診断はうつ病。問診で明らかになった。食べられない、身体がだるいなどの患者の訴える苦痛は、一見がんによる症状のようだが、うつ病の症状の一部である。

患者に、精神腫瘍科の診断はうつ病であること、それが良くなってからホルモン療法の再開を伝え、抗うつ剤を投与。すると治療開始後2週間でよく眠れるようになり、3週間後にはめまい、ふらつきがなくなった。

このころから「もう一度治療を受けたい」と話すようになり、1ヶ月後にはホルモン療法を再開した。その際めまい、ふらつきはなかった。

では治療中断のきっかけとなった「めまい、ふらつき」は一体何か。実は、これはもうつ病の症状だった。患者は、それらが初めの治療開始と同時期に表れたことで、薬の副作用と感じたかもしれない。また、うつ病で治療意欲が低下していたことが治療中断に至った理由かもしれない。

治療中断の選択は人生における重大な決断であり、適切な判断が出来るよりよい精神状態の下で行われるべきだ。しかし、うつ病になるとその判断の適切さが失われることがある。何かおかしいと感じた担当医の判断がこの患者を救ったのだ。

埼玉医科大学教授 大西秀樹先生 投稿

2010年2月12日 (金)

しろくま新年会

今月の2日に新年会を行いました。

その日は、午後にインプラントの手術が予定されており、かなりの疲労が予想できたので、反省会も含めその日に決めました。

手術は予定時間を30分ほどオーバーして終了し、他の歯のお掃除の患者さんが帰宅したのを確かめてからの出発になりました。

とにかく、時間がないのですが家に誰もいなくなってしまうので、火の元や鍵のチェックをしているうちに私だけ医院を出る時間が遅くなってしまいました。

おまけに、道を間違え、渋滞に巻き込まれ、私だけ10分の遅刻になってしまいました。

『先生、自転車で来たんですか?』などと皮肉も飛び出したりして。

新年会はとても楽しい時間でした。写真を取り忘れたくらいです。

最後に、院内環境改善の話を皆でしました。テーマはどうしたら患者さんに不快にならずに過ごしていただけるかという。

一応の結論が出たところで解散となりました。

今年もがんばろうという気分にさせた新年会でした。

2010年2月11日 (木)

32本の歯が示すアンチエイジングな生活

本日は、坂本洋介先生の著書『元気でキレイは口元から~アンチエイジング歯科のすべて~』よりお届けいたします。

◇動物や人間の歯

動物によって歯の形や本数はいろいろです。

ライオンなど肉食獣の歯は、前歯が上に4本、下に5本あり、その横には大きく鋭い犬歯、奥にも尖った歯が4,5本生えています。どの歯も牙のように尖っていているのが特徴で、平たい歯はありません。獲物を襲って肉を引き裂くのに適した歯ばかりで、草や木の実などをすり潰して食べる食物に適した歯は必要ないのです。

これに対して、草食動物のウシの歯は、上に6本、下に10本あります。前歯は下だけで上にはありません(上は歯ぐきのみ)。その他の歯は平べったい臼状です。草を舌で巻き取り、前歯で切って奥歯でかみ砕くのに適した構造です。

一方、人間の永久歯は、親知らずを含めると上下各16本で、計32本あります。

このうち、野菜や果物を噛むための門歯(前歯)は8本、肉を切り裂く犬歯(糸切り歯)は4本、穀物を砕いてすりつぶす臼歯は20本となっています。

人間は、肉も野菜も食べる雑食動物ですが、歯のバランスを考えると肉と野菜のバランスも歯と同じ比率にするのが理想ということになります。

つまり、肉1:野菜2・穀物4の割合で食事をとることが健康の秘訣になるのです。肉食に偏りがちな私たちの食生活への警鐘がこんなところにも表れているのです。

◇ネコはむし歯にならない

ここで、もっとも身近な動物であるネコの例を挙げてみましょう。皆さんは、ネコにむし歯がないことをご存じですか?

事実そのとおりで、ネコがむし歯にならないのには二つ理由があります。歯はすき間だらけで、針のようにとがった形をしています。そのために汚れが残りずらいのと、ネコは甘みを感じないので、むし歯の原因となる甘みを口にしないらしいのです。

しかしながら、ネコにも歯周病が見られ、歯の周りに付着する歯石が原因で、歯が抜けたり溶けたりするそうです。

参考文献 元気でキレイは口元から~アンチエイジング歯科のすべて 坂本洋介著 北海道新聞社

2010年2月10日 (水)

家族がいないと、力が入らない

妻が長女と長男をつれて、実家の方へ戻っていました。

出産後の安静のためです。

私のうちでは、私の母との2人暮らしが2週間ほど続きました。

元気いっぱいの長女がいない家内はひっそりと静まりかえり、母との会話もあまり弾みませんでした。

本当はやらなければいけないことが多くあり、娘がいないすきに、あれもしよう、これもしようといろいろ画策していたのですが、結局なんにもやる気になれなく、早々に床につく毎日でした。

今思うのは、独身時代に一人の生活があったはずなのですが、今はそれを思い出すことが出来ません。

昔はどうしていたのだろう。

こんな状況ですから、テレビや報道で映し出される子ども虐待の話は、常に胸が締め付けられるおもいです。

子どもの虐待のない世界を祈っております。

2010年2月 9日 (火)

糖尿病、根治療法に道

本日は、Yahoo!ニュース2月2日掲載分よりお届けいたします。

◇糖尿病、根治療法に道

福岡大と理化学研究所は、重症糖尿病の根本的治療法として期待される膵(すい)島細胞移植で、タンパク質の一種「HMGB1」が拒絶反応を促し移植効果を妨げることをマウス実験で突き止めた。HMGB1の抗体投与で、拒絶反応を抑え移植効果を格段に高めることも判明。米医学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション電子版に2日掲載された。
 福岡大の安波洋一教授(再生・移植医学)によると、HMGB1の抗体を治療薬として投与し拒絶反応を抑える方法がヒトでも確立されれば、糖尿病1型の重症患者に対する根本治療として膵島細胞移植の普及が大幅に進む。早ければ4~5年後には治療を開始できる見込み。

2010年2月 8日 (月)

インプラントに期待できること

本日は、福島章造先生の著書『入れてから後悔しないために あう入れ歯、インプラント どっちがいいの!?』よりお届けいたします。

◇インプラントに期待できるメリット

歯にはさまざまな働きがあります。食べる、話す、美容などです。

でも、歯が健康なうちは、その歯のありがたみがわからず、歯磨きを平気で怠ったり、あるいは手抜きの磨き方で、歯のメインテナンスに無頓着な方も多いようです。

歯周病で侵されたりむし歯で歯を失って初めて、健康だった歯のありがたみがわかってきますが、そのときは少し手遅れなのです。

通常の入れ歯になると食べる楽しさが半減します。通常の総入れ歯や部分入れ歯になると、大きな床で歯を支えます。熱さ、冷たさや味覚は床で遮断され、鈍感になるからです。

私たちのクリニックでは、そうした入れ歯の不自由さを改善するために、さまざまな入れ歯治療法を提言し、採用してきましたが、インプラント治療では、それがたちまち解決してしまうのです。

インプラントのメリットを紹介しましょう。まず、入れ歯の欠点のほとんどが解決されます。

①『噛めない』『痛い』『はずれる』・・・・など、入れ歯のうっとうしさからの解放

歯ぐきの上に乗せる入れ歯は、とても繊細で不安定です。「噛めない」「痛い」「はずれる」・・・などの欠点を、私たちは入れ歯の精密調整により、時間をかけて解決してきました。

一方、インプラントは、完全に元の健康な歯と同じように、歯ぐきに固定してしまうわけですから、入れ歯治療のような調整期間もありません。ですから、インプラント治療後、たちまち「噛めない」「痛い」「はずれる」・・・などという、入れ歯のうっとうしさから解放されます。

②味覚の回復

上あご、下あごの歯を失った場合は、総入れ歯になります。総入れ歯(部分入れ歯も同じです)の場合は、床とよばれる支えで、口の中全体がおおわれてしまいます。

当然、熱い、冷たいという熱や味覚に鈍感になり、ただ食が細くならないように食べるだけという、空しい食生活を余儀なくされます。

しかし、インプラントは、味覚を遮断するものがまったくありません。ですから、先ほどと動揺に入れ歯の悩みはたちまち解決してしまうのです。

③自然な発音

発音に重要な通り道である口の中に、入れ歯のような障害物がなくなり、その上、健全であったときと同じような歯があれば、自然な発音が出来ます。

もちろんインプラントなら、自然な歯が得られるばかりではなく、床の部分がありませんから、元の自然な発音に戻るわけです。

④健康な歯を削らない、痛めない

例えば、1本の歯を失った場合、部分入れ歯を作って、両隣の歯にクラスプというギラギラしたハリガネで固定するか、両隣の健全な歯を削ってブリッジにします。削られた歯は痛みやすく、何千回、何万回という咀嚼をくり返して、長期的な負担をか欠けているうちに共倒れになり、さらに大きなブリッジになる可能性もあります。

こんな場合でも、インプラントは、両隣の健康な歯に負担をかけることなく、治療を行うことが可能です。

インプラントも入れ歯も歯を失ったときの治療法であることに代わりはないのですが、インプラントは、ハリガネで止めることも健康な歯も削ることなく、単独で失われた歯の回復を解決出来てしまいます。

⑤若返り、歯ぐき(顎の骨)が痩せない

歯ぐきの表面はピンクの粘膜ですが、その粘膜の舌はほとんど顎の骨です。

私たちは、ぴったり合う入れ歯を目指し、歯ぐき(顎の骨)の衰えを防いできたのですが、完全に防ぐことは出来ません。

一方、インプラントんは、顎の骨にちょい説埋め込み(埋入)ます。そのため、顎のの骨に噛む力が直接加わります。

人間の体は、使う部分は強化され発達します。一方、使わない部分は退化します。歯ぐき(顎の骨)も同じです。直接力の加わった顎の骨は、噛むごとにより、つねに負負担がかかりますので、顎の骨は痩せることがありません。

インプラントは、顎の骨を痩せさせないばかりではなく、顎の骨がやせることが原因で、顔がくしゃっとした感じや、それによる口元のしわの増加を防ぐことができます。

つまり、噛めるばかりではなく、若さと美しさを取り戻せ、さらにアンチエイジング(老化防止)も期待出来るのです。そして何より、インプラントは、自然な歯と、何ら変わらないのでうすから若返るのは当然でしょう。

そうはいっても、あるいはインプラントが良くても、熟練した入れ歯にするか、最新のインプラントにするか、最終的に決断するのは患者さん自身です。そして、すべてインプラントにshてくても適応条件などで、出来ない患者さんもいます。

そんな患者さんのために、私たちは、入れ歯とインプラントの複合治療を提案しています。私たちは、入れ歯治療とインプラント治療の両方に高い技術と実績をもっています。だからこそ自身をもって、入れ歯とインプラントの併用を提案できるのです。

参考文献  入れてから後悔しないために あう入れ歯、インプラント どっちがいいの!? 福島章造著 長崎出版                                                       

2010年2月 7日 (日)

インプラントの選択基準

本日は、波多野尚樹先生、石橋卓大先生の著書『一生美しい 総義歯&インプラント』よりお届けいたします。

◇インプラント治療を受けるかどうかの選択基準

インプラントの成績は向上していますが、、いざ自分でインプラントを埋入するかどうかの選択を迫られたとき迷う方が多くいらっしゃいます。

高血圧や心臓病など手術のリスクを持っていて、出来るだけ麻酔や手術をしたくない方もいらっしゃるでしょう。もちろん、現在は必要最低限の局所麻酔なのでリスクはかなり減っています。

それらを考慮した上でも決心がつかず、しかも歯をほとんど失っている方の場合は総義歯が第一選択になります。

身体的なリスクがない方の場合は、ご自身の骨の状態から判断する方法もあります。

歯が失われた時点から骨の吸収は始まります。総義歯でも徐々に失われますし、まして合わない総義歯を使い続けると、さらに骨の吸収が進みます。

歯があるときは噛む力がかかり骨に刺激が伝わるので、骨のリモデリング(骨再生)のサイクルが機能します。

骨は刺激がかかることで破骨細胞と造骨細胞が活発に働いて、古い骨を壊し、新しい骨を作り上げていき、このサイクルにより二年かかって全身の骨が新しくなるのです。

ところが、歯を失い骨にかかる圧力や刺激がなくなってしまうと、リモデリングのサイクル機能が落ちていき、骨を破壊する細胞のほうが作る細胞よりも機能を充実させてしまい、やがて骨は生まれかわることも少なくなくなり、吸収されていきます。

たとえば、人間は歩かなくなると足が弱ってくるのと同じことです。

立って歩くときに重力がかかり、この際骨の中を電気信号が流れ、これにより、大腿骨の中で骨のリモデリングのスイッチが入ります。歩くことで、大腿骨の古い骨が壊され、新しい骨が作られるので、骨は2年で新しいものに変わって行くことが出来るわけです。

これがうまく機能している限り、2年以上前の古い骨は身体からなくなっています。歩かなくなり電気信号による刺激が大腿骨に伝わらなくなると、リモデリングのレベルが下がってくるので、骨は弱くなります。使わなければ筋肉も弱くなり、ついには歩けなくなってしまうのです。

インプラント治療は、顎の骨がしっかりとあることが理想です。骨が全部しっかり残っていて、しかも歯がまったくないという人は、インプラント治療しやすい症例です。その際、歯以外はどこもトラブルがなく、健康であるというのも好条件になります。

しかし、こういう歯科医にとって都合のよい患者さんは、それどほ多くはありません。すでに骨の吸収が始まっていたり、高血圧、糖尿病といった生活習慣病をお持ちだったりと、さまざまな条件を持ちながら治療をするという方が大半なのです。

これらを解決しながら、あるいはリスクを軽減させる方法を模索しながら治療を実施します。

骨の質によっても、インプラント治療の条件が違ってきます。

骨は、表面の硬い皮質骨と真ん中の軟らかい海綿骨から出来ていますが、海綿骨があまりにも軟らかかったり、骨粗鬆症のようになっているケースもあります。あるいは、、表面の硬い皮質骨が非常に薄くなっているという症例もあるのです。

反対に軟らかい海綿骨が少なく、皮質骨が厚くなっていて、削っても血液が出ないという方もいらっしゃいます。血液がなければ骨が出来ないので、このようなケースでは、オッセオインテグレーションが獲得しにくくなります。

これらの難しい条件では、従来はインプラント治療が難しいと言われていたのですが、最新の技術開発により可能になっています。

このように、以前はインプラント治療を受けられる人が限定されていましたが、現在は技術の進歩により、ほとんどのケースで治療が可能になっています。

その意味では、インプラントに向かない人はほとんどいなくなっているといっても過言ではありません。歯科医師と十分に相談した上で何を選択するのが自分にとって一番なのかを決めることが大切です。

参考文献 一生美しい 総義歯&インプラント 波多野尚樹、石橋卓大共著 小学館新書 

2010年2月 6日 (土)

院内改善プロジェクト始動中

先月の夜の事です。

なんの番組かは、忘れてしまったのですが、風呂上がりに何気なくテレビで映っていた画面に釘付けになりました。

そのテレビは、ある地方の美容院の女性経営者をドキュメントしたものでした。その経営者のお客さんに対する心遣い、細やかさに衝撃を受けました。

美容院と歯科医院。形態は違っても、ほとんど同じ体勢。そこで、お客さんにいかにリラックスして美容を受けてもらうかに、非常に心動かされ、感動しました。

歯科でももっと、出来ることがあるのではないか・・・・・?

そう考え、うちでも実行することにしました。

でも、何から実行すればよいのかが不透明なので、それぞれ従業員から改善点をいくつかあげてもらいました。

私の歯科医院は、女性の患者さんが多いので、従業員の考えている問題点は先日放送していた美容院と同じでした。

すでに実行出来る事は、どんどん実行に移しています。

気づかなかった点が発見され、改善されていくのは、とても気持ちがいいです。

これからも前を向いてがんばります。

2010年2月 5日 (金)

市販の口臭チェッカーは正確か?

本日は、川口陽子先生監修の『「息さわやか」の科学』よりお届けいたします。

◇市販の口臭チェッカーは正確か?

口の中がすっきりしないからといって、口臭がいつもあるとは限りません。

一方、「歯磨きをしたから大丈夫」と思っていても、口のにおいを人に指摘されてしまう場合もあります。家族など身近な人にいつも自分のにおいを確認してもらうわけにもいきません。

そこで、市販の口臭チェッカーを購入して、自分のにおいを確認しようとする人がいます。

口臭チェッカーの多くは、センサー部位に「はぁ~っ」と息を吹きかけると、口臭の強度が5段階や6段階ですぐに表示されます。口臭の原因となるガスに反応するセンサーが、機器の中に入っていて、においを検出する仕組みになっているのです。

しかし、このようなセンサーは、口臭物質だけに反応するのではなく、ほかのにおい(食品のにおい、アルコールやタバコの臭い、歯磨き剤やマウスウォッシュに含まれる香料)にも反応してしまいます。

ですから、においが表示されても、それは、口のにおいだけを正確に検出したわけではないのです。

自分の口臭を非常に心配している人は、口の中をきれいにしておくために、歯磨き剤を使って何回も歯を磨き、口臭予防のためにマウスウォッシュやスプレー、ガムやタブレットを頻繁に使用している場合が多いようです。

そのような人が口臭チェッカーを何回も使用しているいちに、センサーの表面部分が汚染されてガスに反応しなくなり、値が何も表示されないこともあります。こうなると、もっと心配になってしまいます。

病院で使用口臭測定器は常に正確に測定出来るようにメインテナンスしていますし、測定条件を一定にして診断しています。口臭は1日に時間帯によっても強弱が変化するので、口臭チェッカーを使用する時は注意しましょう。

参考文献 「息さわやか」の科学  川口陽子監修 明治書院

2010年2月 4日 (木)

どうにもならなくなった時にはこれ。

41jtmmnqcl__sl500_aa240_自分の体調や調子が悪くなると、いつもの症状が現れて来ます。

それは、机の上が散らかってくるのです。いつもは神経質なほど、整理整頓をくり返すのですが、それが出来なくなるのです。

資料が散乱し、捨てる資料の判別がつかなくなり、読まなければならない資料を読まなくなり、捨てられない。これが数日続くと、もう机の上は収集がつかなくなる。

また、このような状況の時は、すべての資料が大事に思えてきて、大事に取っておくようになるのです。

机の上が資料だらけで、汚れて来ると、机に向かいたく無くなり、事務仕事がおろそかになり、自分自身に不満がたまり、自己嫌悪に陥るという負のスパイラルができあがります。

そうなった場合は、いつもこのDVDを見ます。『結婚できない男

仕事は出来るが、人付き合いが下手で、整理整頓好き、しかもかなりの変わり者。この男が繰り出すドラマを見てると、掃除がしたくなるし、かなり笑うのですっきりします。もう何十回もくり返し見てるので、奥さんが、いつもよこで、“また見てる・・・。いま調子わるいの?”という顔を向けて来ます。

実は、昨日も見たのですが・・・・・・。