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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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2007年2月28日 (水)

歯は長生き?

歯科医師会から毎月送られてくるデンタルマガジン「朝・昼・晩」にという冊子があります。そこのコラムをご紹介します。

【男性の歯の方が、女性の歯より長生き!】

様々な調査から、女性の歯より男性の歯の方が寿命が長いといわれます。

45歳以降になると女性が失う歯の数は男性を上回り、下顎第一大臼歯(6歳臼歯と言われる奥歯)の平均寿命は、男性より約3年も短いという結果が出ています。

主な理由は、思春期、妊娠、出産、更年期など、女性の方が年齢によるホルモンバランスが変化しやすいためと言われています。

多くの妊婦が歯肉炎を経験するように、口の中はホルモンの影響を受けやすい繊細な場所なのです。

部位的には、男女とも犬歯など前歯の寿命が長く、磨きにくい奥の臼歯は寿命が短い傾向にあります。

ただ、調査の推移ではここ20年ですべての歯の平均寿命は延びており、治療やケア次第で歯を長く残せる事を証明しています。

将来1本でも多く、歯を保てるよう、特に女性は20代~40代の時点から丁寧なケアをこころがけましょう。

2007年2月27日 (火)

口腔ケアとは

口腔ケアとは何なのでしょう。

「口腔ケアでいきいき」(医歯薬出版)にはこう書いてあります。

口腔ケアとは「歯、口腔を中心とした顎咀嚼系諸器官の疾患の予防、健康保持を行うことにより、全身や精神の健康増進に寄与したクオリティー・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を高めるための科学的知識に基づく技術の実践」とあります。

口腔ケアは何も高齢者だけのものではありません。乳幼児から成人の日常の健康維持はもとより、疾病にかかった場合の症状の改善や生命維持にとって欠かすことが出来ないものです。

口腔ケアが不十分だと、生活の基本である食べることもままならなくなります。

歯や口腔、摂食・嚥下機能の低下や障害で、それらが阻害される事があります。

その場合でも生きていくためには、経口摂取にしろ、経管栄養にしろ、体内に最低限必要な量と質の栄養素を摂取しなければなりません。しかし、食物(栄養素)が口から摂取出来ない場合であれば、口腔ケアは必要ないかというとそうではありません。

むしろ、使用されない(機能しない)器官は質的・機能的萎縮を来すので、この場合はいっそう口腔ケアが重要になってきます。

例えば唾液分泌の低下や口唇の閉鎖不全、口呼吸による口腔乾燥で、粘着性の舌苔(舌の上に付く白いもの)が付着し、口臭、歯周病、カンジタ症、味覚障害が発生しやすくなることが知られています。

また、口腔の機能は食べる機能だけではなく、発音、感情表現、味覚、道具的機能、愛情表現を行ったりと、私たちが社会生活を送るうえで、実に多様な役割を担っています。これらの機能はどれをとってもひとたび失われると重大な支障を来します。口腔ケアは、これらの役割を的確にバックアップして、多彩な生活の質を保っていくうえでも必要であり、そこに口腔ケアの意義があると思います。

2007年2月26日 (月)

診療中の癖

診療中に見せる患者さんの癖には、予想も出来ない事があります。

私は、診療中は患者さんの顔に危険物が飛ばない様にタオルをかけさせて貰うのですが、そのタオルをごしごしと顔を拭くように使って終わる患者さん。

また、長い間、歯で苦労したのでしょう。「口を開けてください」というと、口を開けるのですが、手で口を遮ってしまう患者さんまでいます。

私たちの仕事は少しでも口では苦労しないようにお手伝いをすることです。

よい笑顔が見られますように。

2007年2月25日 (日)

妊娠中の薬

よく頂く質問の中に、妊娠中の薬の使い方があります。

今日は、それらについて少し調べてみました。

妊婦さんが、薬に関して気になるのは、やはり、おなかの中の赤ちゃんが薬の影響で赤ちゃんに異常(催奇形成=赤ちゃんに奇形が起こること)が出てしまうのではないかということだと思います。

はやしだ産婦人科医院 院長 林田和郎先生が監修なされた「ファーストプレモ 主婦の友社」にはこのように書いてあります。

妊娠が判明したすぐ後には「すでに妊娠していた時期に薬を飲んでしまった」という相談が少なくありません。でも必ず赤ちゃんに影響がでるわけではありません。

ほとんどは市販薬を1~2回服用しても大きな影響が出ることは無いでしょう。もし万が一、薬の影響を受けているならば、着床出来なかったり流産したりして、妊娠が継続出来ないこともあります。ですから、現在、胎児の姿や心音が確認出来ているなら、あまり気にしずぎないようにしましょう。

ただし、妊娠4週から15週くらいまでは薬の影響が出やすい時期です。このころは、器官形成期といわれ、赤ちゃんの体の器官が作られる時期。特に中枢神経や心臓、目などが作られる妊娠4週から7週は薬の影響がもっとも出やすいともいわれますが、その後も15週ぐらいまでは活発に細胞分裂が行われています。詳しくはかかりつけの産婦人科の医師に相談または確認して処方したほうが無難でしょう。

では、医師の処方が要らない市販薬はどうなおでしょうか?

市販薬は、医師の処方箋が無くても薬を購入出来るため、強い作用のある成分は使われてはいません。たとえ医師から処方された薬と同じ成分でも、割合が少なくなっているのが普通です。

皆さんが一番気になさるのは、上記で取り上げた「ファーストプレモ」で実施したアンケートによれば、総合感冒薬(風邪薬)で、便秘薬、目薬、解熱鎮痛薬と続くそうです。これらは、原則的には長期間にわたって多量に服用・使用していなければ、おなかの赤ちゃんへの影響はまず気にしなくても大丈夫です。

ただし、重症の便秘の場合などに薬を大量に飲んでしまうと、下痢を起こして子宮収縮を招く心配があります。また湿布薬の場合はかぶれる事がありますので、1~2回の使用で2~3時間程度にとどめるなど必要最小限にしておいたほうが安心です。

以下に注意した方が良い成分を記入いたします。

アスピリン

妊娠初期には注意が必要です。動物実験で催奇形成が認められています。

インドメタシン

妊娠期全般 錠剤だけでなく、湿布薬も注意が必要です。

ジクロフェナク

妊娠期全般 どのタイプの薬も胎児への影響が心配です。

2007年2月24日 (土)

仮歯

昨日行った研修の後の話です。

研修も無事終わり、その日は診療をせずそのまま解散になりました。

いつもは晴れている日中に外出するなんて事はないのですが、久しぶりに外に出てみました。

思いっきり深呼吸すると、とても気持ちが良く、「たまには骨休みも大事」と思い切って溜まっているDVDでも消化しようと思い立ちました。

(考え方が基本的にインドアなので、籠もることばかり考えてしまう)

自宅に戻り、冷蔵庫から買いだめのアイスを食べる事にしました。40近いおじさんのくせにアイスが大好きで、いつも買い置きをして貰っています。なぜか、日ごとの合間や仕事が終わった後に食べると疲れがとれる気がするのです。

アイスを食べようと、少しかじったとき、「ぴきっ!」という音と共に、違和感が口の中に広がりました。

急に思い出しましたが、私は今、歯の治療を受けているのです。現在は悪い部位の歯の抜歯が終わり、歯肉の治療を時間をかけて行っているところなのです。その部位の仮歯が折れてしまったのです。

「・・・・・・・困ったな。」

私は、歯医者ですが、さすがに自分の歯を治すほど器用ではありません。しかし、この日は既に技工士さんや衛生士さんも帰宅してしまっています。

仕方が無く、DVD鑑賞は断念。自宅からまた診療室へ逆戻りです。

鏡の前に立ち、自分の仮歯を慎重にはずしました。前歯が無い自分の顔は本当に間抜けです。妻はそんな私を見て大笑いしています。携帯で写真まで撮ろうとしています。それは止めて!!

自分で口の中で作業するのは不可能ですから、自分で歯の型を取る事にしました。

印象剤を練って、口に入れていきます。ひやっとした感触と圧迫感が同時に口の中に広がって行きます。

自分の歯のことなので、急いではずして作業に取りかかりたいのですが、ここで焦りは禁物です。しっかり硬化時間を計り、ゆっくりと取り外しました。

出来た型に、石膏を流し込みます。本当は、すぐに固まる即効性の石膏があるのですが、技工士さんに材料の管理をすべて任せているので、場所がわかりません。しょうがないので、硬化時間が少し長めの物を使いました。

石膏が固まる間での40分間。久しぶりにゆっくり読書をすることにしました。焦ってもしょうがないですから。

40分後、模型が出来上がり、その自分の歯形の模型の上で仮歯をじっくり直しました。途中何度もエンジンの回転に飛ばされ、2回ほど粉々になりましたが、何とか直すことが出来き、仮歯を自分の歯につける事が出来ました。

このときほど、自分が歯医者で良かったなと思った時はありませんでした。 やれやれ。

2007年2月23日 (金)

研修

先日、医院を半日休診にして、従業員の研修を行いました。

勉強会へ行って、多くの事を学んでも、それが医院全体に浸透しないと全く意味がないので、たまに時間を取って、それらを解消する事にしています。

研修会の良いところは、従業員の教育をするには、教える私が本当に理解していないといけないということ。

そのために、ここ何日もずっと勉強し続けました。結構、知識の記憶の中に穴が多くあって、冷や汗ものです。毎回。

今回は、新人の衛生士さんには、ホワイトニングの講習。他の従業員には、今度から取り入れることになった、笑気という精神安定効果の高い鎮静機材の取り扱い、それに伴う心電図モニターの解説、取り扱いを一緒に研修しました。また今年から本格的に開始する事になったインプラントの打ち合わせもおこないました。

今まで研修は、診療後に行っていたのですが、疲れて効果上がらないばかりか、仕事後の休みたい時に勉強なんて出来ないと思い、思い切ってまだ集中力の高い午後一番から行う事にしました。

効果は抜群で、まず私が「やったるで~」という気持ちになりますし、衛生士さんたちも、日常の疑問を直接ぶつけてきますので、非常に活気のある研修になります。

これまでも続けて来ましたが、今後も続けて行きたいと思います。

2007年2月22日 (木)

咀嚼が変えた脳の重さ

今日は斉藤滋先生の著書「よく噛んで食べる」からお届けいたします。

咀嚼が変えた脳の重さ

人類が誕生してから400万年といわれていますが、それ以前、人類が人類になるずっと以前から、「噛む」という行為は行われていました。地球上の動物は、例外なく、何かを食べ続けなければ自分の生命を維持せきません。つまり、噛むことは、人類の生きるための本能として、悠久の時間の流れの中で、しっかり体の遺伝子に組み込まれています。

猿から人への進化にも長い過程があります。その間には多くの環境変化がありましたが、食生活が脳の重量を400g前後から1400gへと変化させたと主張したのは大島清さん(京都大学霊長類研究所・名誉教授)です。

人類の祖先としてルーシーという名前が付けられた350万年前の女性の猿人は、身長110㎝、体重27㎏、脳の重さ400gでした。猿人は食物を牙で引き裂いて食べていましたが、その後、道具を作り、火を使えるようになった原人、火で焼いて細かく噛み砕いて食べるようになりました。

原人の脳は前頭葉がそそり立ち、猿人の2倍以上の1000~1200gになりました。さらに、器用に進化した手足を使って様々な道具や調理法も編みだし、あごの微妙な動きと舌と鼻から味と匂いの情報を大量に脳に送り込むようになった事により、牙を食物をすりつぶすことの出来る歯に変化させ、現代人の1400gの脳への発達に拍車をかけました。以上のように、進化の過程で「噛む」ことが脳の重さを増していった、というのが大島先生の考えです。

参考文献 よく噛んで食べる 斉藤滋著 NHK出版

2007年2月21日 (水)

10年経ちました

先週末に大学の同級会がありました。

連絡が来たのは、去年末。今年で歯科医師になって10年目との事。その節目として、一度皆で集まろうということになったそうです。

駆け足で過ごして来ましたが、10年なんてあっという間です。未熟すぎて、まだ2~3年くらいしか経っていない感じがします。

同窓会のある場所は、私の母校のある千葉ではなくて、都内にある大学の付属病院。ここの研修室を借りて行われました。

開始時間は、午後の4時。

診療の時間や、遠距離の先生に負担のかからない時間設定に、大人のゆとりを感じました。やはり。10年経つと、大人の事情を察してくれているのだなと感じました。私たちも年を取ったのです。

それにもかかわらず、私は遅刻してしまいました。

午前中の仕事を終わると、駆け足で新幹線に乗り込みましたが、東京へ着いたのが4時。会場へ着いたのは4時20分頃でした。

会場内では、同級の先生もまばらです。20人位でしょうか。懐かしい面々がそこかしこにいます。

会場内では、同級生による講演が行われていました。

すっかり立派な大学の先生になられたI先生。来月には講師に任命されるそうです。私の同級が大学の講師だなんて!!

しかも、講義も受け持っていて、本当に立派です。彼は小児歯科に所属しているので、小児歯科の講演をしました。

私の医院には子供さんがたくさん来院するので、とても参考になりました。

次の講演は、また大学の残っていらっしゃるO先生。彼は口腔癌の専門なので、日常に潜む癌のお話をしていただきました。

親知らずによる腫脹と思っていた粘膜が、実は口腔粘膜癌だったというお話。私の医院は親知らずの抜歯もよく行われるので、今後はその点においてもよく観察して、間違いの無いようにしなければならないと襟を正される思いがしました。

最後の講演は、北海道から来たS先生。彼は北海道の札幌で歯科医院を開業なさっています。彼は、歯科医院の経営についてのお話でした。

まず我々は医師の前に経営者であることを強調なさっていました。それと、経営がうまくいかないと良い医療は提供出来ないということなど、強くうなずきたくなる内容でした。

とても印象深かった話は、医院の印象に関するものでした。

100円ショップというのがあります。私もよく利用します。すごく良いです。でも、100円ショップに、高級な物を求めて来店するお客は皆無だと言うこと。

しかし、高級店に入るときは、それなりのものを期待し、サービスも期待します。それなりの付加価値をも期待しているというものです。ですから、100ショップの歯科医院を経営していると、気軽にはいれますが、気軽に離れていくというのです。痛いから来たけど、痛みが無くなったらほかの所へ行きます。みたいな。

ですから、先生は知識の吸収や技術の研鑽に励み、従業員は身なりを整え、良いサービスを常に提供して行かなければならないのだなと言うことを学びました。

その後は、東京ドームホテルに移動して懇親会が開かれました。皆一様に成長していて、今後の展望なども聞かせてもらい、良い刺激をたっぷりと吸収してかえってきました。

明日からまたがんばろうと思います。

2007年2月20日 (火)

歯の再生

毎日新聞のニュースにこんな記事を見つけました。

歯の再生」 マウスで成功。神経も、入れ歯代替に期待

すごい見出しです。以下に全文をご紹介いたします。

歯のもとになる組織(歯胚(しはい))から、神経や血管を含め歯をまるごと再生させることに、東京理科大と大阪大のチームが世界で初めて成功しました。

マウス実験での成功率は80%と高く、将来的に入れ歯やインプラント(人工歯根)に代わる方法として期待されます。

さらに、開発した技術は他の臓器や器官の再生医療にも応用できるという事です。

18日付の米科学誌「ネイチャーメソッズ」(電子版)に発表しました。
 

臓器や器官の再生では、胚性幹細胞などを目的の細胞に分化させる課題と、分化した細胞を臓器に形作る課題があります。

研究チームはすべての臓器や器官は、上皮細胞と間葉細胞と呼ばれる2種類の細胞が反応しあって形成される点に注目しました。

歯をモデルに両細胞を使って、器官の基になる「器官原基」を生体外で組み上げる技術開発を進めました。
 胎児マウスの歯胚から両細胞を採取。それぞれの細胞に分離したうえ、寒天状のコラーゲンの中に重ねるように入れ培養したところ、高さ0.25ミリの「歯の種」ができました。これを拒絶反応を起こさない種類の大人のマウスの抜歯部に移植すると、約2カ月後には長さ4.4ミリに成長。歯の内部には血管と神経があることを確認しました。

抜歯部に移植を試みた22回中17回で歯が再生しました。
 

一方、マウスの毛でも同様の方法で培養し、毛の再生にも成功しました。
 

人での実施には、胎児からの歯胚入手という倫理上の課題や、別人からの移植に伴う拒絶反応の問題もあります。研究チームは、患者自身の口内や頭皮から、基になる細胞を探していくということです。
 

辻孝・東京理科大助教授(再生医工学)は「臓器や器官が作られる仕組みを忠実に再現したことでうまくいったと思う。肝臓や腎臓などの再生も試みたい」と話します。【田中泰義記者より】

前々から、歯の再生に関してはいろいろと噂はありました。しかし、歯牙内部の神経までもがはっきりと確認出来たものは、私は初めて聞きました。

現在広く行われるようになったインプラントも、はじめは賛否両論がありました。しかし、技術の向上と研究の向上により、今では安全に行われるようになってきています。

この歯の再生技術も技術の向上と月日が経てば、ごく普通に行われる技術になるのでしょうか。

今から楽しみです。

歯科再生医療産学連携会議

2007年2月19日 (月)

雪降る夜に・・・。

先日、私の住んでいる地域で大雪が降り積もりました。

正直な気持ち、地球温暖化が非常に心配だったので、内心うれしかったりしたのです。

しかし、やはり、急に非日常的な天気があるといろいろと困った事がたくさん起こりました。

まず、次の日に納入予定だった歯科機材が雪のため高速道路が閉鎖され、見送り。

4台あるユニット(歯科用治療椅子)のうち、一番使っているものが突然故障。故障原因は、使いすぎによる軸のずれで、緊急停止がかかってしまい、全く動かなくなってしまいました。

それと、強風の影響で、医院玄関のドアストッパーが破損。

雪のためか、キャンセル続出の急患多数というとても不安定な一日でした。

また、夜定期的に行っているボーリングも母が緊急参戦。

30年ぶりにボーリングを行う母と接戦を繰り広げ、妻には完全に離されながらの苦しい戦い。(ほとほとボーリングのへたっぷりには涙がでます。  練習あるのみ)

今日一日は、全体を通して我慢の一日でした

2007年2月18日 (日)

ダメージの小さい治療3

昨日からの続きです。

「何もしないという選択」

ここでは何もしない選択についても、触れておきましょう。

患者さんの中には、迷っていて、どうして良いのか分からない患者さんもたくさんこられます。

その迷いの中には、前向き煮物を考えながら迷っているケースもありますが、迷ったあげく、何もしないという事も重要な選択肢の一つであると私は考えています。

何もしない選択をする場合、次のようなケースが考えられます。

第一は、もともと治療の必要がないケースです。口元の悩みは精神的なものと深く関わっていますから、精神的な悩みが解消されると悩みも解決してしまう場合があるのです。

たとえば、多少歯並びが悪くても、彼氏から「その口元がかわいいよ」といわれれば、悩みは悩みでなくなります。

同じように私が「治さなくてもきれいですよ」と一言いっただけで、患者さんの悩みが解消されることもあるのです。

なかには、「治療をする必要がない」と断られたがって来院しているように見える人もいます。こういうケースは、しいて治療を受ける必要はありません。

第二は、治療のタイミングの問題です。今は手を付けられない、あるいは手を付けたくないという選択です。実際、歯科の技術革新はめざましく、歯胚再生技術はさておき、骨の再生などは何年かののちには可能になるかもしれません。そういう新しい治療を待って治療を受けるという選択があってもいいと思います。

第三は、しばらく考える時間を持つというケースです。たとえば噛み合わせがおかしいといってこられる患者さんの中には、歯も歯並びも悪くなく、歯科医師もどのように手をつけていいか分からないケースもあります。

こういう場合は、もう一度ゆっくり考えていただいて、必要とあらばカウンセリングを続行します。

第四は、患者さんの望む治療法をどうしても私たち歯科医師が選択したくない場合です。

どう考えても治療の必要がないと思われる場合が、そのほとんどを占めます。また、患者さん望む治療法では、患者さんの悩みが解決しないと予想される場合などもこれに含まれます。

こうした場合には、「お望みの治療方法を私の所では行うことが出来ません」ということを、その理由とともにはっきりと申し上げるようにしています。もちろん患者さんがお望みであれば、一からカウンセリングのやり直しを行うことも出来ます。

このように、何もしないということが選択される場合もあるのです。あとは、患者さん自身がどこまで納得出来るかでしょう。必要ならば、また治療を受けると選択肢もあるのですから。

参考文献 歯の審美治療入門 河野陽一著 夏目書房出版

2007年2月17日 (土)

ダメージの小さい治療2

昨日の続きで、河野先生の著書の中からご紹介いたしております。

昨日は、「歯科における侵襲」について多くの事を書きました。

侵襲だけでなく、「治療の深さ」も重要なポイント

長々と最小の侵襲について述べてきましたが、私は侵襲という言葉をあまり使いたくありません。

その理由は、もちろんこの言葉の字面からくるイメージが良くないこともあるのですが、重要なのは次の二点です。

一つは、歯科での処置を行う場合、必ずしも侵襲という言葉だけでは説明しきれない場合があるからです。

例えば、大臼歯に虫歯が出来た場合を考えてみましょう。

この治療には、虫歯の部分を最小限に削って充填する方法と、削った上からかぶせる方法があります。虫歯の部分を最小限に削って充填するほうが侵襲がすくないので、「最小の侵襲」を重視する場合、当然、前者を選択することになります。

ところが、この選択に問題が無いわけではありません。充填するとつなぎ目が見えて実例に見えない上に、そのつなぎ目から新たな菌の繁殖を招くことがあります。

また虫歯が深くて大きく削ると、歯が薄くなって欠けやすくなります。それならば、多少侵襲は大きくても、上からかぶせる治療の方がよい場合もあるのです。

このときに、「かぶせる治療の方が侵襲が大きい」と単純にいえるでしょうか。むしろ侵襲とい言葉より、「治療の深度が深い」というべきだと私は考えています。

この治療の深さは、侵襲やダメージと同じ意味ではありません。

つまり、治療が深ければ侵襲も大きいとは限らないのです。そして治療は深いものでありながら、侵襲が小さい場合も少なからずあるのです。

たとえばすでに虫歯があって深く削ってあるところに、あたらな虫歯が出来ても、すこし削るだけで済みます。こういう場合、治療は深くても侵襲は小さいといえるでしょう。逆に何も治療していない歯を削る場合、治療の度合いは浅くとも、侵襲自体は大きいという場合もあるのです。

このように治療を選択する場合、ただ侵襲だけを問題にするのではなく、治療の深さも合わせて考えなければなりません。

すなわち、すでに「深い」治療がなされている場合には「深い」治療を選びやすいけれど、逆に治療の度合いが「浅い」場合には、「深い」治療を選びにくくなります。

その場合、とりあえず浅い治療でどこまで治るかということをやってみなくてはいけないケースも出てきます。

もう一点は、歯科の場合、処置それぞれにあらかじめ侵襲の度合いが決まっているかのような印象があることです。たとえば、「矯正治療は歯を削らないで、侵襲が小さいを決めつけているようなケースです。

確かに矯正治療では、歯そのものに対しては矯正装置をつける以上の侵襲はありません。しかし、歯を動かす時は骨に対する侵襲が生じますし、また歯を並べるスペースが不足している場合には、あらかじめ歯を抜く事などを考えると、全体として侵襲が小さいとは言い切れません。

もともと侵襲は小さい方が良いに決まっているわけですから、侵襲が大きいと決めつけられてしまった処置法は選択される余地が無くなってしまいます。

このように、侵襲の度合いだけで考えると選択の幅が狭くなったり、適切な選択が出来なくなることが多々あるということです。そこで私は治療方法を選択するにあたって、「侵襲」だけでなく、「治療の深さ」も重要な指標として、併せて考えることにしています。

侵襲と深さの両方を考えることにより、患者さんご自身が治療法を選択する上でもよりわかりやすいと思います。

もちろん処置をする際に、歯や歯周組織にどの程度ダメージを与えるかということは非常に重要な問題で、このことについて患者さんに十分な説明をすることはいうまでもありません。

同時に、治療の深さの違いによって最終的な修復物の出来上がりに違いが出てくることも多く、これについても侵襲とは別に患者さんに十分理解していただく必要があります。

明日へ続きます。

参考文献 歯の審美治療入門 河野陽一著 夏目書房出版

2007年2月16日 (金)

ダメージの小さい治療1

歯学博士 河野陽一先生の著書「歯の審美歯科入門」夏目書房の中に、非常に共感できるエッセーがありましたので紹介いたします。

「ダメージの小さい治療を選ぶ」という当たり前のこと

患者さんが治療方法を選択する時、私たち歯科医師は患者さんの要望を満足させるために、現在の口の中の状況をしっかりと把握し、治療すべき範囲や程度を決めることから始めます。

患者さんの気持ちとしては、なるべくさわらずに、限られた範囲で治療をすませたいと考えるのが普通でしょう。

それは患者として当然の事です。

さわればさわるほど、歯や口腔内の組織にたいして侵襲が大きくなるからです。けれども、ある程度以上さわらないと希望を叶えることが出来ないとなると、患者さんの悩みも深くなります。

先ほどから私は「侵襲」という言葉を使っていますが、この言葉は皆さんにとってあまりなじみのない言葉だと思います。一般に、治療によって患者さんにかかる負担やダメージの事を「侵襲」といいます。

医科ではよく「手術侵襲」という言葉を使いますが、これは手術によってどの程度組織が傷つけられ、それがどのくらい患者さんの負担になるかという度合いの事です。

たとえば、「この患者さんは高齢で全身状態が良くないので、手術による侵襲に耐えられるだろうか」などというような使い方をします。

最近歯科でも、「侵襲」という言葉が頻繁に使われるようになりました。処置をする際に、患者さんへの負担をなるべく軽くするために、「最小の侵襲」ですむような治療が議論されます。これは2001年、FDI(国際歯科連盟)の学会誌「International Dental Jounal」で、「最小の侵襲(Minimum Invasion)という概念が提唱されて以来の事です。

しかしこのような提唱がなくとも、侵襲を最小になるように配慮して治療することは、歯科医師として当たり前の事です。そんなことを声高にいうと、逆に「いままではそういうことが軽視されてきたのだろうか?」と疑問を持たれかねません。インフォームドコンセントが盛んにいわれるいうになった時と、同じです。

いうまでもないことですが、これまでに治療の際に、最小の侵襲となるように配慮することを私たち歯科医師が怠って来たわけではありません。ただ、「最小の侵襲」という言葉の定義や使い方が、歯科医師の間でもまだあいまいなままなのです。

最小の侵襲とは、病状や患者の希望その他の条件を勘案し、そのなかで最小の侵襲、すなわち相対的な最小の侵襲となるべく治療にあたることであって、絶対的最小の侵襲のみをともなう治療法を選択するべきだという意味ではないと考えています。

もしそうなら、「なにもしない」という選択肢があるとき、つねにそれが最優先で選択されることになりまねません。こういう例は、多くはないものの、無いわけではないのです。

たとえば、脱灰(歯がもろくなっている状態)していても、窩洞(穴が開いていない)となっていないごく初期の虫歯は自然治癒することが認められているので、いまでは「処置すべきではない」とされています。

しかしこのことが、「虫歯になりかけていても、穴が開いた状態になっていなければ、放っておいても治る」という誤解を生んでいるのです。これは逆に危険な事です。

重ねて書きますが、患者さんが治療を選ぶ際、最小の侵襲となるような治療を選ぶのは当然のことで、私たち歯科医師もそうなるように努力しています。

そのときに使われる最小の侵襲とは、同じ治療法を選択する時に、より侵襲が少なくなるよう工夫をしたり、同じ結果を得るためにより侵襲が少ない治療法を選択するという意味であると私は考えています。

このように、最小ということ自体が相対的なものであり、患者さんの状態や要望によって、さまざまな「最小の侵襲」があることを皆さんにもご理解いただきたいと思います。

この河野先生のおっしゃっていることは、わたしがいつも思っていることに非常に近いと思います。そのため、何回かに分けて、歯科に取り組む考え方をご紹介したいと思います。

2007年2月15日 (木)

使用期限はしっかり守りましょう

先日の事です。

その患者さんは、局部義歯いう部分入れ歯を入れていたのですが、歯周病が進行してしまい、先日、残っていた3本の歯を抜歯する事になりました。

抜歯後、入れ歯が合わなくなりますから、すぐに部分入れ歯を改造して総入れ歯に作り替えました。

しかし、抜歯後の粘膜面があれていたので、1週間後、抜歯した穴がふさがるのを待って、粘膜調整剤という材料で、義歯を改造する事に下のです。

この粘膜調整剤というのは、専門的にはティッシュコンディショナーというのですが、義歯にこのティッシュコンディショナーを塗り、義歯を装着して貰うと、義歯に接している粘膜の状態が回復してくるというもの。

今回も、いつもの様に、ティッシュコンディショナーを義歯に塗りつけ、患者さんのお口の中で、固まるのをまちました。

しかし、10分経っても20分たってもティッシュコンディショナーは全く固まりません。説明書によれば10分で固まるはずです。

口の中では依然として「ネバネバ」としています。

そこで、商品の使用期限を確認してみました。

何と、3ヶ月も期限をオーバーしていたのです。

業者の説明だと、このティッシュコンディショナーは液と粉を混ぜて使用するのですが、液の方の成分が、蒸発してしまった可能性があるとのこと。

ほんとに使用期限は常々チェックしておかなければなりません。

ひやっとした瞬間でした。

たまたま、先日買い置きした新しいティッシュコンディショナーがあったので、患者さんにはご迷惑をおかけしましたが、無事に乗り越える事が出来ました。

とても勉強になりました。

2007年2月14日 (水)

小さな忘れ物

小さな、小さなダッフルコート。368

すごくかわいくて、このまま飾っておきたい。

でも、ダッフルコートがご主人様を捜しています。

お気づきの患者さんはご連絡くださいね。

追伸 その後、持ち主が現れました。良かったです。

噛みごたえのある食材を選ぶ

今日のエッセーは、歯学博士 笠茂亨久先生の著書「歯はいのち」からお届けいたします。

「噛みごたえのある食材を選ぶ」

時間に追われている現代人は、食べること=栄養補給と考えがちです。しかし、、食べるという行為は、何も単なる栄養摂取ではありません。もっと噛んで味わう時間を大切にしたいものです。

まず、食材には出来るだけ噛みごたえのあるものを多く使うことです。食材を変えるだけで、自然と噛む回数が増え、唾液の分泌も促進されます。

主食の米は、精白米よりも、玄米や胚芽米、雑穀米を。パンも精白されて柔らかいものよりも、全粒粉や胚芽付きの小麦からつくった硬めのパンのほうが、お奨めです。

食材によって、噛むのに要する力がどのくらい変わるか見てみましょう。

斉藤滋先生によれば、昔からあるみりん干しは一平方センチメートル当たり約36キログラム、せんべいで約14キログラム必要ですが、それに対して現代食を代表する、例えば、ハンバーグなどは2キログラム、ラーメンに至っては0.6キログラムです。

現代食ではほとんど噛まなくても済む柔らかい物に人気があります。これでは、身体に対する咀嚼の刺激が少なすぎます。

さらに、食物繊維の多いものを多く取ると良いでしょう。ゴボウ、レンコン、芋などの根菜類、大豆やインゲンなどの豆類、こんにゃく、ごま、ひじきなどは食物繊維が豊富で噛みごたえがあります。

とくに、乾燥食品は、噛むためには大変有効な食材です。

魚の干物を始め、納豆、あぶらげ、高野豆腐といった大豆加工食品、さまざまな乾物類は、昔の人にとって食品保存の知恵でしたが、それらは同時に、噛む力を鍛える事にも役だっていたのです。

参考文献 歯はいのち  笠茂亨久著 文藝春秋出版 

2007年2月13日 (火)

珍しい現象でいきずまり・・・。

本日は連休の最終日です。

連休に入る前は、色々な事を企画していました。

最初にやりたかった事は、ボーリング。

なぜか、最近ボーリングにはまっているのです。

なぜかって、とっても下手だから。

ボーリングの理屈は分かっているのです。投げ方とか、フォームとか。

どのくらいへたかって、妻に簡単に負けます。

「どうして、そんなにボーリング上手いの?」と、聞けば、

「結婚前に行ったボーリングで、あなたに聞いたボーリングの基本をやっているだけよ」と言われました。

今、妻に連戦連敗を重ねながら、練習している所なんです。そのため、固まった時間がとれればボーリングに行きたいのです。

後は、最近やっていないカメラで写真を撮りたいねって思っていましたが、天気が悪くてNG。

このブログに書きたいこともたくさんあったのですが、あまりに多すぎて選べきれない。珍しい現象です。いつもネタに困ってあえいでいるのに。

そうそう、見たい映画も山ほどあるのに、時間が合わなくて、たぶん見に行けないと思います。

そうやって、貴重な休日が終わって行きます・・・。

2007年2月12日 (月)

仏像の歯

日本歯科医師会の発行している「日歯広報」の中に高野山大学教授 村上保壽さんの書いたエッセイがあります。「仏像の歯」という題です。

私は、大の京都・奈良好きで、特に大仏鑑賞がとても好きなのです。非常に興味深いです。歯医者としても、個人としても。

仏像の歯について

一般に仏教や密教の様々な諸尊の彫像や画像を総称して仏像と読んでおりますが、専門的には釈迦仏のような如来像とお地蔵さんや観音さまのような菩薩像、お不動さんなどの明王像、それに梵天などの天部像に分類されています。

これらの仏像を一度はご覧になったことがあると思いますが、歯を見せている仏像が幾種類かあります。その中で、どなたでも気が付くのが怒り(忿怒 ふんぬ)の意思を表現している犬歯(牙)をはっきりと見せている不動明王などの明王像です。

この犬歯の生え方は、明王像によって違いがあります。

この事はほとんどの方がご存じないと思います。我々と同じ生え方の犬歯を見せているのが不動明王です。二牙を見せていますが、牙の出し方に二種類あって、上顎から二牙と上顎と下顎から左右違いに一牙ずつ出しているのがあります。

それに対して、上顎の犬歯が唇外で上に向かって生えている明王像があります。愛染明王像がそれです。下顎の犬歯は普通に生えています。仏像の姿は、仏の智彗や約束を象徴していますので、明王像の犬歯の生え方は、明王の怒り(智彗)の違いを表していることになります。

不動明王の犬歯が我々と同じであるということは、この明王の怒りが我々を苦しめ邪魔するものに向けられている事を示しています。ところが、愛染明王の犬歯は、人間のものではありません。この犬歯の生え方、愛欲の持つ野獣性をしめしているのです。従って、愛染明王の怒りは、我々の愛欲にある野獣性を砕き、仏の大いなる愛へと向かわせる智彗を表していることになります。

もし、明王像に出会う機械がありましたら、是非犬歯に注目してください。

2007年2月11日 (日)

科学的な観察2

先日の続きです。

何とか、ぎりぎり間に合った勉強会。

その与えられた席は、非常に良い場所でした。初日は一日中講義との事。

しかし、その講義の内容は、非常に内容の濃いものでした。

今回私が受けようとしている勉強会は、審美に関するものなのですが、非常に奥が深い。

まず、講義の前半は色彩学についての勉強をしました。

歯科における色彩表現方法は、いわゆる補色に基づいた考え方をするようです。

たとえば、赤に対する補色は緑、黄色に対する補色は青、白に対する補色は黒と言うように相対する色を常に頭に入れながら、歯の色を選択します。

また、色相も非常に大事になってきます。色の見え方の問題なのです。

例えば、「洋服を購入する際、黒だと思って購入したセーターが、実は太陽の下で見ると、紺だった」ということがよくあります。これはどういう事かといえば、色は反射してくる波長によって決定しているということ。このセーターは元々色を持っていなくて、光源の中に含まれる色の波長が紺や黒に映って目に見させているということらしいのです。

そのため、光の光源は非常に大切で、歯科医院の中で合わせた色はぴったり良いのに、外に出たり、家に戻って歯の色を確認すると色が白すぎたり、黒ずんでいたりするということなのです。

歯の審美を勉強する上で、とても大事なのは、その歯の持つ個性を出すということです。

例えば、歯をよく観察すると、歯の中央に白い雲のようなくすみがあったり、白や茶色いヒビが入っていたり、溝に汚れが付着していたりします。それらの歯に付いている個性を上手に出してあげることも今後は大事になってくるというこことでした。

2007年2月10日 (土)

科学的な観察1

先週の週末に宇都宮にて勉強会があり、参加してきました。

今回の勉強会は実は2回目なのです。1年前にベーシックコースという初期のコースを受けました。

このコースは本当に良いコースで、次の日から実際に習ったテクニックを臨床に生かすことが出来ました。

非常に有意義な勉強会だったものですから、今回も期待に胸をふくらませていました。

勉強会は午後の3時からになるので、会場の宇都宮には2時間あれば到着すると思っていたので、午前中は診療を行いました。その会場は今まで何度も行った事があるので、楽勝だと思ったのです。

出発する前日に、その勉強会を主催する材料屋さんが来ていたので、道の確認をとりました。

そうした所、私がいつも通っている道より遙かに良い近道があるとの事。少しでも午前の診療が終わった後、ゆっくりしたい私に取っては、願ったりかなったりです。当日はその道を通る事にしました。

しかし、現実は甘くはありませんでした。宇都宮インターには予定通り到着。楽勝・楽勝と高をくくり、教えれた道を行きました。

しかし、しかしなのです。何となく、遠ざかっているような・・・・。しかし、時間はまだ1時間も余裕があります。そのうち見覚えのある道に遭遇するだろうと思っていました。

結果的に会場へ着いたのは5分まえ。道はきが付くと福島方面へと逆戻りしていました。結局いつも通っている道を通ることにしました。宇都宮駅を探し、そこから始まる道を。

「もう、前の方の良い席は埋まってしなっているのだろうな~」と思いつつ、会場へ。

なんと、席順は決まっていて、講師の目の前の一番良い席が用意されていました。

明日へ続きます。

2007年2月 9日 (金)

美味しそうなメニュー

最近、このブログには書いていませんでしたが、いまも定期的にジムに通っています。

以前は、水泳依存症でしたが、今は、完全にジム依存症。

仕事が遅くなった時でも、時間を見つけてはジムへ向かっています。

私がジム依存症になった理由は、自分の体が変わってきた事を最近実感してきているからです。うしし・・・。

どう変わったかというと、もともとジムで本格的に鍛えようと思ったきっかけは、膝に水が溜まってしまい、まともに歩くことも出来なかったからです。

しかし、最近は思いっきり走れるようになり、しかも長時間走っていても疲れない体になってきたのです。

こうなると、本当にジムに通うのが楽しくなってきました。

「自分は変わったのだ」と体で感じるようになると、生活までもが良い方へとシフトしていると感じることが出来ました。

そうすると、欲が出てくるもので、「今度は体をシャープに動けるようにしたいです。」とトレーナーの丸山さんに言ってみた。

「それは、つまり、痩せたいということです・・・・・・よね?」

「そうです・・・・・けど。(何か?)」

ということで、去年の10月頃からダイエットも兼ねたトレーニングに変わっています。

残念ながら自分自身では、毎日鏡を見るたび絶望の日々ですが、家族の意見ではお腹や顔はシャープになったと言ってくれます。うふ。

しかし、トレーニング後の自分の姿を鏡で見ると、心底がっかりします。

まだまだ、努力が足りないみたいです。

昨夜行ったトレーニングの後には、トレーナーの丸山さんが、体脂肪コントロールのプロテインを両手一杯くれました。

その後、私のトレーナーの丸山さんがこんな写真とメッセージをメールに送ってくれました。

ダイエットメニューだそうです。メッセージには「体脂肪減目指して頑張りましょう。お風呂上がりのストレッチと腹筋を」とありました。

丸山さん本当にありがとうございます。Buouo46nja4n3j4qs1k7lld

2007年2月 8日 (木)

歯臓

今日は、歯学博士村津和正先生の著書「歯はウソをつかない」からのエッセーをお送りします。

歯臓とはなにか?

「歯臓」とは、頭蓋骨や顎を含めた捕食器全体のことを言います。

例えば、上顎(うわあご)を包丁として考え、下顎をまな板に置き換えてみるとわかりやすいでしょう。捕食する器、つまり捕食器の事です。

「歯臓」について考えた時、歯とはセンサーの役割をしていることが分かります。目で言えば網膜、耳でいうと内耳と同じ役割ということになります。

歯は、物を噛み砕く役割があると同時に、感覚器でもあるわけです。

また動物にとって食べることはエネルギーを取り込む事であり、これは人間も同様です。エネルギーの取り込みが食べることにあるとすれば、人間の命においても、その原点となる歯臓、つまり捕食器部分と、すべての生きる仕組みがつながっていると考えられます。

要するに、歯の噛み合わせが狂うということは、実は身体全体を狂わせてしまうことになるわけです。

そして、「歯臓病」とは、歯を臓器として認識したときに姿を現してくる、歯に起因する全身的な疾患や異常を起こすような病的な状態を意味します。

従来、歯科が扱っていた疾患が外科的領域とするなら、「歯臓病」は内科的領域に属するともいえるでしょう。ですから、歯を診るときは、実際に身体全体の一部として診ることが大切なのです。

参考文献 歯はウソをつかない-立証・歯臓説- 村津和正著 三五館出版

2007年2月 7日 (水)

口腔という呼び方

歯学博士の山崎博嗣先生の著書の中のエッセーから今日はお届けいたします。

口腔という呼び方

口腔〈こうくう〉と呼びますが、パソコンで〈こうくう〉と入力しても変換されないようです。

ちなみに広辞苑を引くと「こう・くう【口腔】コウコウの慣用読み。医学でいう」となっています。

あらためて〈こうこう〉で引くと「口から咽頭に至る部分。食物の摂取・咀嚼・消化および味覚の場であるとともに、発声器の一部をなす」とあり、最後に「医学ではコウクウという」と付記されています。

いうまでもなく口の中のことで、取り扱う診療科は歯科もしくは耳鼻科です。耳鼻咽頭科は歯を除いた口腔をその診療領域にしていますが、実際には口腔に興味を示さない耳鼻科の先生も多いので、歯科口腔外科の方が多くの症例を経験しているといっていいでしょう。

耳・鼻・口・咽頭・喉頭と、耳鼻咽頭科の守備範囲は広く、特に粘膜に生ずる疾患を診断・治療しています。

一方、歯科となりますと、歯を含めた口腔全体がその守備範囲となりますが、歯しか診ない歯科医が多いのも実情のようです。

また、耳鼻咽頭科でも歯を抜くことがありますが、歯科医師法違反にはなりません。ところが、歯科口腔外科医が扁桃腺を除去手術しますと医師法違反になります。

ただし、智歯周囲炎から扁桃周囲膿瘍を起こした切開した場合には医師法違反にはなりません。“領域疾患”といわれるもので、微妙ですね。

参考文献 歯・口腔にことがよくわかる本 山崎博嗣著 本の泉社

2007年2月 6日 (火)

スリッパの機械なおしました。

金曜の午前中にスリッパの故障に気が付いて、急いでメーカーに連絡して、「先生、自分でなおしてくれたら、部品をただで差し上げます」という展開になったのはすでにご報告したとおりです。

その部品が月曜日の午前中に到着しました。366

午前中の診療が終わったところを見計らって、早速修理いたしました。

案外早く直すことが出来て良かったです。367

2007年2月 5日 (月)

虫歯予防おさらい

現在、多くの歯科に関する書物が出ています。そこには多くの予防の事が書かれています。

今回は、改めて予防についてまとめてみたいと思います。

虫歯の原因はミュータンス菌といわれています。乳幼児期にこの細菌に感染しなければ、成人後も虫歯になりにくいと言われています。

しかし、大部分の日本人の口腔内にこの細菌は存在しているのです。ところが、この細菌に感染していても、しばしば虫歯になる人と、ほとんどならない人がいるのです。

次にあげる人はとくに虫歯になりやすいので、より注意が必要です。

★歯並び・噛み合わせが悪い人

歯並びがでこぼこしているので、歯間にプラークが残りやすくなります。

★歯を磨かない人

プラークが残り、口の中の細菌が増えやすくなります。

★歯の強度が不十分な人

歯の表面が細菌の出す酸で溶けやすくなります。

★唾液量が少ない人、唾液中に細菌に対抗できる物質(抗菌物質)が少ない人

歯の浄化作用や、歯を保護する作用が働きません

★砂糖を含む物をたくさん食べる人

細菌が、歯の表面に付着した砂糖の成分を分解して酸をつくるため、虫歯の進行が早いです。

★間食が多い人

いつも口の中が汚れていて細菌が増えやすくなります。

実は、私自身も間食が多いし、歯の強度は十分ではありません。自分で書きながら大いに反省した次第です。

参考文献 中・高年の歯の病気がすべてわかる本 森山貴史著 主婦と生活社

2007年2月 4日 (日)

スリッパが出てきません!

その日はとても忙しい日でした。

11時から時間のかかる難しい手術の予定が入っていたのです。

そのため、従業員はその時間にほかの患者さんが入らないように、てきぱきと業務を進めてくれました。

しかし、医療はそう予定通りには進まないもの。予定外の処置などが加わったりして、5分、10分と時間がずれ込んできます。

いよいよ、手術をお受けになる患者さんが来院しました。

一応、受け入れ態勢を何とか整え、麻酔を施しました。

そのとき、「先生、顎が開かなくなった患者さんが見えています。」

急患です。顎が開かなくなった時は、時間をおいてはいけないのです。

そのうち顎の組織が壊れ、今まで通り開く様になってきます。患者さんは治ったと思い込んでしまうのです。そのうち、左右の顎のバランスが壊れ、顎関節症になってしまう事が多いのです。

そのため、顎が開かなくなってしまった患者さんも同時に診療することにしました。

手術が始まってしまうと、なかなか顎の患者さんを診ることが出来ないので、手術の患者さんに麻酔を十分に施した後、術野の清掃を衛生士さんに命じました。

その間、顎の開かない患者さんに、なぜ顎が開かなくなった説明をし、顎のストレッチを施し、顎が開くのを確認してから、手術予定の患者さんの元へ行きました。

既に時間は昼の1時近くなってしまいました。手術予定の患者さんには大変なご迷惑をおかけしたと思います。

手術も無事おわり、くたくたになって昼休みを取ろうと診療所を出ようとした時、衛生士さんに声をかけられました。

「先生、スリッパの機械が壊れて、スリッパが出てこないのです」363

「・・・・・。」

疲れていたので、本当に機械の故障は、精神的に堪えます。しかし、放置しておいては午後の診療に差し支えるので、スリッパの機械の元へ。

機械の中をのぞくと、確かにスリッパを排出するバネが切れているようで、片方のスリッパだけ出てこないのです。364

この機械は、ある掃除器具メーカーから購入したものですが、なぜかそのメーカーがこの機械から撤退。別会社に修理・メインテナンスを依託しているのです。

現在修理・メインテナンスを依託されているメーカーに修理の依頼の電話をかけました。

現在そのメーカーは、東北には駐在所が無く、メインテナンスに出向くことが出来ないということ。

状況を詳しく聞かれ、カスタマーサービスの方が申し訳なさそうに言いました。

「それは、たぶん排出口の部品を交換すれば良いと思います。部品を送りますので、先生が交換してくれませんか?その代わり、部品代は無料とさせて頂きます。」

私は、機械いじりは嫌いではないので、悪い話ではないと思いすぐに承諾しました。

しかし、購入してもいないメーカーの方に、材料まで無料で頂いてしまって、本当に申し訳なく思いました。

機械の世界も定期的なメインテナンスを行わなければならないといけないのですね。

そろそろ、ちらほらと機械が壊れ始めているので、少し憂鬱です。

2007年2月 3日 (土)

痛くない麻酔と「聞いてないよ~」の狭間で2

2月1日のブログの続きです。

麻酔の勉強会へ来ているのですが、先生が衝撃の「午後には受講の先生にお互い麻酔を打ち合ってもらいます。」という血圧がぐーんと上がってしまう話を聞いた後、午前中の講義に入りました。

講義の内容は以下の通りです。

  • なぜ、歯科の麻酔は痛いのかについて
  • 完全に無痛下での局所麻酔を行うためには
  • 麻酔効果を高めるポイント
  • 偶発事故を防ぐために歯科医師が最低限しなければならないこと(バイタルサインの正確な測定)

私は、講義を真剣に聞いてはいましたが、心は完全に上の空。午後の麻酔の実習の事ばかり考えてしまいました。

午前の最後には、正確な血圧のはかり方の実習があり、お互いに血圧を測り合いました。緊張しているためか、少し高めでした。

午前の講義は、かなりの時間がオーバーしてしまい、昼食はかきこむ様に食べました。

午後に入り、いよいよ麻酔実習です。

お互いにペアになる先生を決めて、複数回づつ麻酔を打ち合います。その間、血圧測定器を装着したままで行います。360

最初はわざと痛く打つように指示されます。次は電動麻酔器を用いて麻酔を行い、最後は笑気というガスと表面麻酔を用いて麻酔を行います。

私は、気持ちの中で、「どうせやって貰うなら、最初に麻酔をして貰おう」と心に誓いました。イヤな物は最初にやる性格なのです。

そうしたら、「先生、私に最初に打ってください」

「あ・・・・・。(先に言われてしまった)・・・はい。」

これは、もう言った者勝ちみたいな所があるので、もうしょうがないです。

先生の注意の後に、いよいよ実習が始まりました。

最初は、痛い打ち方での麻酔、続いて電動式注射器を用いて行い、最後は表面麻酔を施したあと、笑気ガスによる麻酔を行いました。

最初の麻酔をする時なのですが、いつもの癖で、ゆっくり優しく注射してしまっていました。先生が後方から、「もっと早く打って!」と注意が飛びます。359

(だって、痛く打ったら、痛く打たれ返される!!)実習よりも自分の事ばかり考える自分が本当にイヤになります。

無事に最後まで麻酔を打ち終わりました。

今度は私が麻酔を打たれる番です。

もう心臓はフルスロットルでバクバクしています。

腕にはめた血圧計もどんどん急上昇。

最初はわざと痛く麻酔を打たれます。

「じゃあ、先生いきますよ」

「は、はい。」

歯肉の針が触れるのが分かります。次の瞬間、グググ・・・という感触のあとギューンという痛みが出てきました。(あ、本気ですか?)

「い、いた・・・」

本当に勢いよく注射を打つと痛いんです。

次は、電動注射器を用いた麻酔です。

今度は、見ていると辛いので、目をつむっていることにしました。

「はい、終わりました」

「え、終わったんですか?」

「はい、終わりました」

針が少し触れたのは気が付いたのですが、刺されたり、薬液を注入するのは全く気が付きませんでした。

最後は笑気を吸入しながら、表面麻酔を施して麻酔を打ちます。

笑気をすいながら、だんだんと手足が軽くなっていくのが分かります。ちょうど眠る前のまどろみの様です。5分ほど笑気をすったのですが、すっかり麻酔の恐怖が無くなって行きました。

うとうとしていると、「はい、先生おわりました」の声。361

これは、すごい。今度は触れたのすら気が付かなかった。

その後、先生を捕まえて、いろいろと質問をぶつけました。

先生は、イヤな顔もせず、すべての質問に丁寧にお答えになってくれました。

今後の歯科治療を考える上で大事なのは、歯科医院の利益ではなく、患者さんの利益につながるような行為を行うことが大事だと力説されました。

本当に素晴らしい先生だなと感激。362

痛く無い麻酔を施すには、ここに書ききれない多くの手順があるのですが、それは長いので割愛させていただきます。

早めに機材の設備を整えて、無痛の歯科診療を患者さんに提供したいと考えています。

問題は、勉強会の楽しみの一つ、帰りの食事があるのですが、口の中全体に麻酔がばりばり効いていて、食事があまり美味しく無かった事です。

P・S このブログを書いている日にたまたま子供の抜歯が相次いだのですが、どの子も麻酔を打たれているのすら気が付かなかったです。これは本物です。

2007年2月 2日 (金)

休診のおしらせ

今週の土曜(2月3日)、午後の診療は休診になります。

ご迷惑をおかけいたします。

5日、月曜日は通常通り診療いたします。

2007年2月 1日 (木)

痛くない麻酔と「聞いてないよ~」の狭間で1

先週の週末に、東京の西荻窪へ勉強会へ出かけました。

この勉強会へ出るきっかけになったのは、私自身の歯科治療が元になっています。以前にも書きましたが、私は去年歯を抜歯しました。その際に自分が歯医者にもかかわらず、抜歯が非常に怖かったのです。正確に言えば、抜歯では無く、麻酔が怖かったのです。

そのとき、痛みの少ない麻酔をさえたことで、一安心。

歯科医師の私が、こんなにビビッているのだから、患者さんの不安は想像以上だろうと考え、急遽麻酔の講習会への参加を決めたのでした。

当日の朝は非常に冷え込んでいました。勉強会の開始は朝10時からですから、西荻窪の会場へ着くには、6時代の新幹線に乗り込まなくてはいけません。

前日の夜は、いつも通り夜更かししてしまい、5時に起床するのは非常に厳しいものがありました。就寝した時の外の様子と起床したときの外の様子が全く同じ真っ黒だったので、寝ぼけた頭では「俺、だまされているのか?」と本気で思いました。それにしても寒い。

早起きの甲斐もあり、新幹線では余裕の搭乗。しかし、そのまま東京駅までの記憶が無いのです。乗ってすぐ新幹線の中が暖かかったため、爆睡してしまいました。

目的地の西荻窪駅は日曜日は急行が止まらないので、今回は、荻窪まで急行で向かい、荻窪から一駅総武線で向かいました。時間は1時間以上も余裕があります。

勉強会会場までの道のリは、事前に事務局の方から丁寧な地図が送付されているので、もう楽勝。着いたも同然。

と、思ったのですが、駅から会場までの距離が長い。しかも直線なので、気分的にも長く感じる。後で係りの方にきいたのですが、2キロ近く直線があるそう。中年にはきついわ。

会場入りして見ると、なんと1番のり。会場入りしたとたん、「すいません。血圧を測らせてもらいます」とのこと。

いつもは計る立場にいるので、計られるのは少し新鮮な気分。

室内の温度が高いのか、いつも自分で測定するよりやや高め。すこし落ち込みました。

そして、講義が始まりました。

講義の最初に講習を受けに来た先生達の自己紹介。その際になぜ今回の講習を受けに来たのかを言うようにとの事。

私は、ブログの冒頭にも言ったように、「自分自身が麻酔をうける立場になった時非常に怖かったので、患者さんもきっと怖いに違いない」うんぬんと自己紹介。

ほかの先生は、今回の勉強会の趣旨である「全く痛くない麻酔」という文句に惹かれて受講した様子。

受講されている先生の自己紹介が終わったところで先生が一言。

「この勉強会には、実習が付いています。その実習というのは先生がペアになってお互いに麻酔を何本か打ち合って貰います。」

ガ~~~ン・・・・。聞いてないよ、そんなこと。(滝汗!!)

「いや~この事をパンフレットに書くと、誰も受講してくれなくて。実際にこの会場からお帰りになる先生もいるんですよ」と高笑い。

だから、麻酔きらいなんだって。怖いんだって。

あ、それで、最初に血圧計ったのか。麻酔をされる前と直前とされた後を比較するために。

しかし、朝早く起きて、はるばる新幹線を使ってまで受講しているのだ。注射ぐらいでやめないぞ  と心に誓いました。

明日へ続きます。