10年経ちました
先週末に大学の同級会がありました。
連絡が来たのは、去年末。今年で歯科医師になって10年目との事。その節目として、一度皆で集まろうということになったそうです。
駆け足で過ごして来ましたが、10年なんてあっという間です。未熟すぎて、まだ2~3年くらいしか経っていない感じがします。
同窓会のある場所は、私の母校のある千葉ではなくて、都内にある大学の付属病院。ここの研修室を借りて行われました。
開始時間は、午後の4時。
診療の時間や、遠距離の先生に負担のかからない時間設定に、大人のゆとりを感じました。やはり。10年経つと、大人の事情を察してくれているのだなと感じました。私たちも年を取ったのです。
それにもかかわらず、私は遅刻してしまいました。
午前中の仕事を終わると、駆け足で新幹線に乗り込みましたが、東京へ着いたのが4時。会場へ着いたのは4時20分頃でした。
会場内では、同級の先生もまばらです。20人位でしょうか。懐かしい面々がそこかしこにいます。
会場内では、同級生による講演が行われていました。
すっかり立派な大学の先生になられたI先生。来月には講師に任命されるそうです。私の同級が大学の講師だなんて!!
しかも、講義も受け持っていて、本当に立派です。彼は小児歯科に所属しているので、小児歯科の講演をしました。
私の医院には子供さんがたくさん来院するので、とても参考になりました。
次の講演は、また大学の残っていらっしゃるO先生。彼は口腔癌の専門なので、日常に潜む癌のお話をしていただきました。
親知らずによる腫脹と思っていた粘膜が、実は口腔粘膜癌だったというお話。私の医院は親知らずの抜歯もよく行われるので、今後はその点においてもよく観察して、間違いの無いようにしなければならないと襟を正される思いがしました。
最後の講演は、北海道から来たS先生。彼は北海道の札幌で歯科医院を開業なさっています。彼は、歯科医院の経営についてのお話でした。
まず我々は医師の前に経営者であることを強調なさっていました。それと、経営がうまくいかないと良い医療は提供出来ないということなど、強くうなずきたくなる内容でした。
とても印象深かった話は、医院の印象に関するものでした。
100円ショップというのがあります。私もよく利用します。すごく良いです。でも、100円ショップに、高級な物を求めて来店するお客は皆無だと言うこと。
しかし、高級店に入るときは、それなりのものを期待し、サービスも期待します。それなりの付加価値をも期待しているというものです。ですから、100ショップの歯科医院を経営していると、気軽にはいれますが、気軽に離れていくというのです。痛いから来たけど、痛みが無くなったらほかの所へ行きます。みたいな。
ですから、先生は知識の吸収や技術の研鑽に励み、従業員は身なりを整え、良いサービスを常に提供して行かなければならないのだなと言うことを学びました。
その後は、東京ドームホテルに移動して懇親会が開かれました。皆一様に成長していて、今後の展望なども聞かせてもらい、良い刺激をたっぷりと吸収してかえってきました。
明日からまたがんばろうと思います。
母校や同じ道を歩む友の存在は、この上ない
幸せな事です、
これから、心身共に、医療の励みになるでしょう。