ダメージの小さい治療3
昨日からの続きです。
「何もしないという選択」
ここでは何もしない選択についても、触れておきましょう。
患者さんの中には、迷っていて、どうして良いのか分からない患者さんもたくさんこられます。
その迷いの中には、前向き煮物を考えながら迷っているケースもありますが、迷ったあげく、何もしないという事も重要な選択肢の一つであると私は考えています。
何もしない選択をする場合、次のようなケースが考えられます。
第一は、もともと治療の必要がないケースです。口元の悩みは精神的なものと深く関わっていますから、精神的な悩みが解消されると悩みも解決してしまう場合があるのです。
たとえば、多少歯並びが悪くても、彼氏から「その口元がかわいいよ」といわれれば、悩みは悩みでなくなります。
同じように私が「治さなくてもきれいですよ」と一言いっただけで、患者さんの悩みが解消されることもあるのです。
なかには、「治療をする必要がない」と断られたがって来院しているように見える人もいます。こういうケースは、しいて治療を受ける必要はありません。
第二は、治療のタイミングの問題です。今は手を付けられない、あるいは手を付けたくないという選択です。実際、歯科の技術革新はめざましく、歯胚再生技術はさておき、骨の再生などは何年かののちには可能になるかもしれません。そういう新しい治療を待って治療を受けるという選択があってもいいと思います。
第三は、しばらく考える時間を持つというケースです。たとえば噛み合わせがおかしいといってこられる患者さんの中には、歯も歯並びも悪くなく、歯科医師もどのように手をつけていいか分からないケースもあります。
こういう場合は、もう一度ゆっくり考えていただいて、必要とあらばカウンセリングを続行します。
第四は、患者さんの望む治療法をどうしても私たち歯科医師が選択したくない場合です。
どう考えても治療の必要がないと思われる場合が、そのほとんどを占めます。また、患者さん望む治療法では、患者さんの悩みが解決しないと予想される場合などもこれに含まれます。
こうした場合には、「お望みの治療方法を私の所では行うことが出来ません」ということを、その理由とともにはっきりと申し上げるようにしています。もちろん患者さんがお望みであれば、一からカウンセリングのやり直しを行うことも出来ます。
このように、何もしないということが選択される場合もあるのです。あとは、患者さん自身がどこまで納得出来るかでしょう。必要ならば、また治療を受けると選択肢もあるのですから。
参考文献 歯の審美治療入門 河野陽一著 夏目書房出版
何もしないという選択
これ 良いと思います
やはり ドクターに、自分の希望を言って
全ておまかせします。