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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2008年8月31日 (日)

本日は、しろくま歯科医院にて研修会です。

本日は、奥羽大学の高田訓教授を招いて、研修会を行います。

遠くは、いわき、須賀川から地元郡山までの7歯科医院、総勢24人です。

狭い歯科医院内に収容出来るか心配ですが、明日から診療に生かせる良い研修会になればよいと思っています。

この模様はまた近々アップいたします。

2008年8月30日 (土)

インプラント手術

このブログでも何度か書いてきましたが、いよいよ来週私自身のインプラント手術が行われます。

今までの歯科治療は、とても不安で精神的に辛かったのですが、このインプラント手術に関しては、とても待ち遠しい感じがいたします。

それは、この1年間でとても多くの診療時間をインプラントのために費やし、多くのインプラントの研修に参加して、その有用性を自分の肌で実感出来たことにあると思います。

自分自身、患者さんの立場になることによって、多くの精神的な気持ちがよくわかりました。私は入れ歯を心から愛しているのですが、いざ自分の身に事が生じると入れ歯は嫌だなと思ってしまったのです。この気持ちの実感は、私の歯科医人生に途方もないほど大きな財産を残してくれました。

入れ歯やインプラント、又はブリッジという治療を説明する時に、経験談として患者さんにアドバイスをする事が出来るようになったのです。

入れ歯の大きなメリットと精神的なデメリット、インプラントの快適性と経済的、時間的なデメリットなどです。

来週になるのが待ち遠しいです。

2008年8月29日 (金)

有意義な出会い

先週末に東京の品川にてインプラントの研修会に参加してきました。

私が研修会や勉強会にて必ず行うことがあります。

それは、名刺の交換です。隣に座った先生と必ず名刺の交換をいたします。

今回も岩手県の西尾先生とご一緒させて頂きました。

前回の研修会でもとても有意義な出会いがあったのですが、今回の出会いはもしかすると運命的かもしれません。

とても経験豊富な先生で、多くの事を学ばさせていただきました。

今後も、インプラントを含め口腔全体の事を学ばせていただければと思っています。

来年1月にお会いできればと思っています。

2008年8月28日 (木)

レッドクリフ

今年、ジョン・ウー監督が、「三国志」の赤壁の戦い(レッドクリフ)を完全映画化し、大変注目を集めています。

私の中の三国志といえば、横山光輝先生の三国志です。

大学時代、あまりに勉強が大変で本当に落ち込んでいました。同窓の方に聞いてみると分かるのですが、私はまじめだったのですが、勉強が本当に出来なかったのです。

そのため、毎日部活が終わると、うなだれるようにして帰宅していました。その中で唯一の楽しみが、週に一回、夜まで開いている本屋へ向かい、横山先生の三国志の漫画を1冊ずつ購入して替えることでした。60冊ありますので、だいたい1年半くらい三国志で楽しめたと思います。

三国志は多くの方がご存じだと思いますが、我々に親しみやすい教訓がたくさん生まれています。その中でも諸葛孔明に関するものが特におおいです。

今、私は仕事の事で非常に悩んでいます。決断をしなくてはいけないことが非常に多く、とても苦しんでいるのです。そこで、息抜きを兼ねて昔の三国志(これはいつでのすぐに読めるように本棚に収納しています)を読み返す事にしました。

読み返して見ると、そこには命をかけて決断の嵐でした。しかも冷静沈着に行動しているのです。

諸葛孔明は、「失敗は、今後の糧にと諦めて、成功したことは油断せずに確認を行う事を徹底し、敵も能力のあるものは恩賞を与え、許し、味方でも規律を犯したものは厳しく罰すること」。その徹底ぶりは見事と言うほかありません。

また、倹約、節約を徹底的に行うことで国を引き締め、国の秩序を守っています。

それと、とても参考になってことは、リーダーは、優れた側近一人には相談しますが、あくまでも参考程度。なぜなら相談を持ちかけて決定をくだすとすると、必ず多くの側近に反対されるのが当たり前だからです。優れたリーダーはそのため瞬時に重大な決定を一人で下すことが義務づけられているというのです。それを可能にするのは、普段の読書、勉強を絶え間なく続けるしかないと孔明はいっています。

さすがに、三国志の物語ほど重大な決定ではありません。私の決定なんかは。

少し、気が晴れた気がしました。

たまには歴史に学ぶことも必要なのかもしれません。

2008年8月27日 (水)

歯の生命線を知っていますか?

本日は、花田先生、井田先生、野邑先生の共著である「むし歯・歯周病」よりお届けいたします。

歯の生命線を知っていますか?

問題になるのは、象牙質に出来た虫歯が歯髄に近くまで迫っているときです。感染した象牙質を出来るだけ確実にとろうとすると歯髄を痛めてしまいます。

「神経をとりましょう」と歯科医にいわれるのはこんな時です。神経というのは歯髄のことです。

麻酔をして歯髄を取り、歯髄のあった空洞を埋めてしまう処置をすると、費用もあまりかかりませんし、治療にも時間がかかりません。

しかし、問題があります。

歯髄は歯の組織に栄養を送り、必要に応じて歯の内側から象牙質をつくる働きをしています。歯髄を取り除いてしまうと象牙質の細胞は死んでしまいます。歯はもろくなり、歯の寿命を縮めてしまうことになるのです。

歯髄を活かしたいのですが、それはたいへん難しいことです。

そこで、こういう場合には、感染した象牙質をある程度まで削って、そこに薬を詰めておき、数ヶ月まちます。その間に象牙質が硬くなり、歯髄の内側にも新しい象牙質が出来ます。それからもう一度掘り返して処置をします。

このように出来るだけ歯髄を残す治療をした方が、長い目でみると歯を守る治療になるのです。

時間がかからなくて、すぐに痛みがとれる治療がいい治療とは限らないのです。歯髄を取ると言うことは、歯を死なせることです。

参考文献 むし歯・歯周病~もう歯で悩まない~ 花田信弘 井田亮 野邑浩美 共著 小学館 

2008年8月26日 (火)

準備開始!

今週末に、しろくま歯科医院にて研修会が行われます。

奥羽大学の口腔外科の高田教授を招いて行われます。

参加人数gが予想よりも多かったため、準備に追われています。

でも、初めての試みなので、とても楽しみです。

大変な1週間になると思いますけど、従業員共々がんばりたいと思います。

2008年8月25日 (月)

ありがたい気持ち

私の歯科医院は福島県の郡山市という場所にあります。

今日話す話しは、ある患者さんの事です。

その患者さんは品のいい女性の患者さんなのです。

矢吹という同じ福島県内ですが、かなり遠い場所です。そこから、電車とバスを乗り継ぎ来院してくれます。

その患者さんとは上下の入れ歯を作ったのですが、毎回とても楽しく治療することが出来ました。

楽しく治療するなんて言っては失礼ですが、本当のことです。

とても慎重に、きっちり仕事をこなすことが出来ました。

一番思い出に残っているのは、最後の入れ歯の指摘の時です。

洋服でいったら試着と考えてもらえば言いと思います。

私は、最高の入れ歯を作ったと考えていました。

しかし、その患者さんは今までの入れ歯とは全く違う形態に少々とまどい気味。

私は、使っていただけたら必ず気に入ってもらえるという自信がありましたので何度も何度も説明を繰り返しました。

しかし、どうにも納得行かないご様子。今までの入れ歯と大きく違う所は、噛む回数を少なくすることが出来る入れ歯なのです。今回の入れ歯は。ブレードという刃が大臼歯に付いているために食物の粉砕能力が高いのです。また難しい事をいえば、リンガライズドオクルージョンという入れ歯が安定する噛み合わせを付与しているので、入れ歯は動かず、少ない噛み合わせで最大の咀嚼能率が出るのです。と説明しても「う~~ん」という答え。

で、蝋義歯(ワックスの状態の完成前の入れ歯)で、何か食べてもらうことにしました。

こんな事、私は初めてです。

でも、自信があったので、チーズとポテトチップスを診療室で食べてもらいました。

「なんだか、食べてる感じがしないです」とのこと。それが「売り」なんです。

そんなやりとりが何回か続きました。私にとっては楽しい診療でした。診療に熱中するあまり、いつもバスの時間を大幅に過ぎてしまいいつもご迷惑をおかけしていました。

つい先日、やっと入れ歯を入れることが出来ました。

気にいってくれるといいけど。

もし、調子が悪いときは、すぐに連絡くださいね。

2008年8月24日 (日)

本日も品川です。

今日は、品川でインプラントの勉強会です。

どんなことが学べるのか、今から楽しみです。

では、行ってきます。

2008年8月23日 (土)

たまに読んでいますよ

実は、ぎっくり腰になっていて、非常に生活に支障をきてしているのです。

それでも、気持ちだけはしゃきっとしたいと思ったので、またジム通いを再開しました。

やはり、トレーナーの丸山さんとおしゃべりすると、心が晴れます。いい人です。私の体の事はすべて分かっている感じです。

そして、宿題が出ました。プールに通うこと。腰の状態を安定させるためだそうです。

がんばって時間を見付けようと思います。

そして、私の歯科医院の事をよく知っていました。

「なんでそんなに詳しいのですか?」

「先生のブログよんでいますから」

「本当ですかsunありがとうございます。」

「でも、毎日ではありません。難しい時はパスで簡単なときだけです」

これは、家族にも、知人にもいわれます。簡単なときだけ読んでくださればそれで結構ですよ。

難しい事を書いているときは、実は私も難しいのですcoldsweats01

2008年8月22日 (金)

日本ソフトボール金メダル!!

オリンピックでソフトボールが金メダルをとりました。sun

なぜか、ソフトボールだけ真剣に追いかけてみていました。

とても嬉しい。happy01

今日はもう、それだけで十分です。

2008年8月21日 (木)

大統領をも悩ます入れ歯

本日は、佐藤満先生の「入れ歯相談所」よりお届けいたします。

大統領をも悩ます入れ歯

どんなに偉い人であっても、あわない入れ歯には相当悩まされていたようです。アメリカ大統領の初代大統領のジョージワシントンもその一人です。

当時の入れ歯は上下の入れ歯がバネで繋がっていて、そのバネの力で口の中の押さえつけるものでした。ワシントンの肖像画を見ると、口元が一文字にしっかりと結ばれ、きびしい表情をしています。非常に気難しい印象を受けます。しかしこれは威厳を保とうとしているわけではないのです。唇を閉じて、力一杯噛み締めておかないと、入れ歯が飛び出してしまうからなのです。

強力なバネのバネの入れ歯ですから、その力で入れ歯は歯ぐきに食い込んで痛いですし、食事にも困っていたそうです。

3期目の大統領選挙を拒否した理由の一つに、入れ歯のためまともな発音が出来なくなり、人前で演説するのが嫌になったから、という説もあります。それほど悩まされていたのです。

イギリスのエリザベス一世も虫歯に苦しんで前歯を泣く泣く抜いたそうです。その後に入れ歯を作ったようですが、口を開けてはいけないと言われたぐらいですから、とても人には見せられないとんでもない入れ歯だったのでしょう。笑うときも口や手を扇子で覆うというエチケットができたのも入れ歯のせいだといわれています。

日本はどうでhそう。南総里見八犬伝を書いた滝沢馬琴は、入れ歯を3両で作ったのですが、痛いし、合わないで高すぎると怒ったそうです。

東洋、西洋を問わず、入れ歯の評判は昔から相当悪かったようです。

現代の入れ歯は、しっかりと合うように作れますから、良い時代に生まれたものです。

参考文献 入れ歯相談所 佐藤満著 ブイツーソリューション

2008年8月20日 (水)

口臭に悩んでいる人ほど臭くない

本日は、西川義昌先生の「知っておきたい歯と口の健康学」よりお届けいたします。

口臭に悩んでいる人ほど口は臭くない

最近、“口臭外来”の看板を掲げる病院、歯科医院をちらほら見かけるようになりました。1999年の保険福祉動向調査では、日本人のほぼ7割が「歯や口の中の悩みや気になること」があると答えており、そのうち口臭を悩みにあげている人は14.5%(複数回答)で第4位となっています。すなわち、およそ7人に1人が口のにおいを気にしていることになります。

口臭の悩みをもつ人を、男女別に見ると、男性が15.8%、女性が13.2%で、男性の方がやや多く、年齢別に見ると、45~54歳が最も多く、次いで55~64歳となっています。

口臭を治療してほしいと歯科医院を訪れる人は、妻(夫)に口が臭いといわれた、孫にいやな顔をされたなど、他人に指摘されて口臭が気になり出したというケースがほとんどです。では、口臭は何が原因で発生するのでしょうか?

ひとくちに口臭といっても、発生原因や症状から大きく次の4つに分類されます。

  1. 生理的口臭・・・誰にでもある口臭。一日の生理的なサイクルや、心身の状態、加齢によるものなど。起床時口臭、空腹時口臭、緊張時口臭、老人性口臭
  2. 病的口臭・・・口腔内に原因があるものと全身的原因(呼吸器・消化器・耳鼻科領域など)によるものがある
  3. 食餌性口臭・・・食品による一時的な口臭。納豆やニンニク、アルコール、喫煙によるもの
  4. 心因性口臭・・・他人には全然臭わないのに、自分だけが口臭があると信じて悩む。自臭症あるいは口臭恐怖症ともいいます。

このうち、口臭治療の対象となるのは病気や不潔によって生じている口臭です。そして、その口臭の8~9割の原因は口腔内にあり、全身的なものはほとんどありません。

ニンニクを食べた後、いつまでもくさいにおいが残ることから、口臭が胃から来ていると信じている人も多いようですが、胃からガスが上がってくるのはゲップをしたときくらいで、あのニンニクくささは実際には口に残っている臭いです。

では、具体的に口の中のどこに臭いの発生源があるのかといえば、これまた一般に信じられてきたように歯垢や歯石ではなく、むしろ舌苔や舌の付け根当たりの部分です。舌苔とは、舌表面の糸状乳頭という上皮組織が毛のように伸び、そこに口腔粘膜がはがれたものや食物のカスがたまり、細菌が繁殖して、白っぽく苔が生えたように見えるものです。

歯垢と口臭では、関与する細菌の種類が違うことが指摘されています。口臭のにおいは、汗のにおいと同様、細菌が代謝(分解)した産物でどんな栄養素を代謝するかというと、主としてタンパク質を中心にした食物のカスや、後鼻漏(こうびろう)などの体液です。

もちろん、歯垢や歯石がまったくにおいを発しないということではありません。それに、口に残ったタンパク質の多くは糖と結合して糖タンパクの形で存在しており、その糖を歯垢を作る細菌が分解し、結果的にタンパク質分解細菌の活動を助けているからです。

口臭は、ただ一種類のいにおいではなく、何百種類もいる口腔細菌のどれかが作り出す多数の化合物が入り混じった混合臭です。悪臭の正体は、主なものだけでも、硫化水素(卵の腐臭)、メチルカプタン(糞便臭)、スカトール(糞便臭)、カダベリン(死臭)、プトレシン(肉の腐臭)、イソ吉草酸(足のむれたにおい)などがあげられます。これでは口臭がくさくないはずがありません。

ところが、著者の経験からいって、口臭に悩んでいるといって歯科医院を訪ねてくる人の口はそれほど臭いません。歯の治療に来ている患者さんのなかには、もっとひどい臭いを口から発散させている人がいるにもかかわらず、そうした人たちは口臭のことなどまったく気にもとめておらず、さわやかな息の人のほうが悩んでいるのです。軽い口臭恐怖症だといえるような状態です。

しかし、なぜ、口臭に悩んでいる人の息ににおいがないのでしょうか。それは、、その人達が口臭を気にして、常に歯を磨き、うがいをし、洗口剤を使うなどして、口の中を清潔にしているからです。

周囲の皆がにおわないといい、歯科医もそう断言しているにもかかわらず、それでも口臭が気になってしかたがないときは、神経科のカウンセリングを受けた方がよいケースもあります。

新潟大学予防歯科の調査では、口臭外来を訪れた人の4割に実際に病的口臭がみられたものの、半分以上の6割は誰にでもある生理的口臭を病的なものと誤解して来院したものだったといいます。そして4%の人が、精神的な面から治療が必要な口臭恐怖症と診断されたそうです。

ほとんどの口臭症は、口の衛生管理にきを配ればよくなります。

参考文献 知っておきたい歯と口の健康学 西川義昌著 山海堂

2008年8月19日 (火)

歯科のX線(レントゲン)撮影は本当に安全?

本日は、徳島大学歯学部創立30周年記念出版「なるほど現代歯塾」よりお届けいたします。

歯科のX線(レントゲン)撮影は本当に安全?

◇歯科のX線撮影も危険?

歯が痛くなると歯科に行きます。そこでは、必ずといってよいほど歯のX線(レントゲン)写真をとります。けれど、「体に害を及ぼす危険なX線を浴びて本当に大丈夫なの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

X線を浴びると、毛が抜けたり、失明したり、がんになってしまうのではと不安に思っていませんか?

戦時中に広島や長崎で、不幸にも原爆による放射線を浴びた人の中には、そのようになってしまった方がたくさんいらっしゃいます。たくさんの放射線を浴びたほとんどの方が亡くなってしまいました。

X線も放射線の一つなので、浴びれば体になんらかの異常が現れるはずです。けれども皮膚が赤くなる、毛が抜ける、失明するといった症状は、確定的影響といわれ、ある程度以上のX線(しきい値)を浴びないと絶対に起こりません。

歯のX線撮影では、最大でも1回、約5ミリのシーベルト(X線の単位)です。「皮膚が赤くなる」というのが最初の症状なのですが、これは2シーボルトで起こります。つまり続けて約400回の撮影ということになり、歯のX線撮影ではこのような事は絶対に起こりません。

白内障では5シーボルトがしきい値ですから、千回ということになります。また、撮影後に時間が経つと回復が起こるので、一生のうちで400回撮影しても安全です。

一方、放射線を浴びると、がんになるといわれています。。放射線による発がんは、確率的影響といわれ、しきい値がなく、浴びた量に応じて、がんになる確立が高まってきます。歯のX線撮影を1回行うと、そのうちの一人がそうなるということを意味しています。個人単位で考えるならば、無視することができるくらいのものです。

妊娠している場合は?

妊娠している場合はどうでしょうか?胎児に影響が出るのは、胎児が100ミリシーボルト以上浴びた場合に奇形(小頭症)が起こります。歯のX線撮影では、そのような大きな線量はありえませんし、胎児に直接X線があたることもありません。

妊娠しているかどうか分からない場合はどうでしょうか?

着床前期(受精後9日まで)では、50ミリシーボルト以上で胎芽死亡が起こり流産しますが、これも歯のX線撮影で起こることはありません。しかし、胎芽や胎児が被爆することは望ましいことではないので、その時には鉛入りのエプロンを使用すればより安全です。

参考文献 徳島大学歯学部創立30周年記念出版「なるほど現代歯塾」 医歯薬出版

2008年8月18日 (月)

求人のご案内について

現在、歯科衛生士と歯科助手の求人をしています。

歯科助手に関しては、多くの応募がありました。

ありがとうございました。

これから歯科助手の方の選考を行っていきたいと思います。

そのため、歯科助手の応募はひとまず終了したいと思います。

ありがとうございました。

歯科衛生士の応募は現在も行っておりますので、よろしくお願いします。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

2008年8月17日 (日)

今日で休みも最後です。

4日間あったお盆休みも本日で最後です。

この休みは十分に休養をとることが出来ました。

かなりリフレッシュしています。

この連休は、娘がはじめての歯が生えてきたことを祝って、いわきへ家族へドライブへ行きました。美味しい魚介類と水族館を堪能しました。

2日目は、嫁と娘が実家へ帰省し、私は自宅の掃除と軽く仕事をしながらこなしました。

2日も地味ですが、かなり有意義でした。

3日目はやはり掃除。後半は嫁と娘を嫁の実家に迎えに行き、ここでもじっくり骨休みができました。

そして、今日最後の日です。

どんな一日になるか、いまから楽しみです。

2008年8月16日 (土)

歯科医院でのメインテナンス

本日は、マガジンハウスより出版された「歯周病とインプラント歯科治療最後の選択」よりお届けいたします。

歯科医院でのメインテンス

どんなに丁寧にセルフケアをしていても、歯の裏側や歯と歯の隙間、歯肉の内側の見えない部分など、歯磨きの行き届かないところが出てきます。自分で出来ないところは、定期的に歯科医院でメインテナンスをしてもらいましょう。

メインテナンスの時には、歯や歯肉の状態に異常がないかもチェックしてもらいます。メインテナンスの時は、治療後の状態を保つためと、虫歯や歯周病を予防するためでもあります。プラークや歯石のクリーニングだけでなく、自分では気が付かない病気の有無をチェックしてもらうことが大事です。治療後、不安な点があれば、歯科医師やスタッフなどに相談をしましょう。

特にインプラント周囲炎は発病していても、外見からはわからないことが多いので、歯科医院でのチェックは欠かせません。最近は、デジタルカメラで口の中を撮影し、診断用のチェアに座ったまま、モニターで写真を見せて、現状の説明をしてくれる歯科医院もあります。

◇自分で出来ない時はプロの手を借りる

治療後しばらくしは、きちんとセルフケアを行い、定期的にメインテナンスに通っていた人でも、仕事が忙しかったり、体調をくずしたり、セルフケアがきちんと出来なくなることもあります。そういうときこそ歯科医でのメインテナンスが必要なのですが、逆に「さぼってしまったから怒られるのでは」と思って気分的に行きにくくなったり、メインテナンスに行くのがおっくうになる人もいます。

そのまま放っておいては危険です。ためらわずに歯科医院でプロに清掃してもらいましょう。

◇歯科医院専用の防具でしっかりとクリーニングを

歯科医院で歯科衛生士が行う清掃は「PMCT」(Professional  Mechanical  Tooth Cleaning)と呼ばれ、専門の器具が使われます。PMCTでは、細かいところの歯石を取り除く器具や、歯肉溝の汚れやコーヒー、紅茶、たばこのヤニなどの着色汚れを取る器具など、様々な器具を使います。

また、プロ仕様の研磨剤やフッ素配合のジェルを用いるなど、自宅では出来ないケアが歯科衛生士などの手によって受けられます。

プロにキレイにしてもらった口の中は、とても爽快で気持ちのよいものです。メインテナンスは、この爽快感を味わいに行くためのもの、と考えてみてはいかがでしょうか。定期的に行くには、メインテナンスを終えたら、会計時に次回の予約をするのがコツです。

参考文献 歯周病とインプラント エグゼクティブのための歯科治療、最後の選択! マガジンハウス

2008年8月15日 (金)

歯固めと寿命

本日は、磯村先生の著書「おもしろい歯のはなし60話」よりお届けいたします。

◇歯固めと寿命

年齢を表す「齢」という文字は「年歯」とも書き、「よわい」とも読みます。

「数珠繋ぎにならぶ年月」という意味があります。「年歯(としは)」は年齢のほどということで、年齢のい幼い場合にいうことが多いようです。たとえば、昔は「年歯もいかぬ娘おば・・・・」というような言い方をしていました。

また、年歯(端)月というと、陰暦正月の異称でもありました。

「齢」には寿命への願望がこめられていて、歯のなくなるところに寿命がつきるという、あきらめにも似た思いがあったのです。

「論語」に「没歯(ぼっし)」という言葉がありますが、これは、生命が終わる、寿命がつきるという意味を表しています。

秦の始皇帝の例を引くまでもなく、昔から人々の最大にして究極の関心事は、健康と長寿につきるといっても過言ではありませんでした。そして、「歯」と「長寿」とを結びつけて、歯は長寿の条件とみなす考え方があったのです。古代ギリシャのヒポクラテスは「長命者はたくさんの歯を持つ、すなわち、健康者は歯が丈夫でも老年になるまで保存される」と説いています。

滝沢馬琴も「玄同放言」の「草木身体同訓考」に「老年になっても歯がしっかりしている人は長生き出来る。それで歯を与波比という。我が国のならわしで初春に大きな餅(鏡餅)を固めて、松柏の類とともに飾って延年を祝い、しかる後これを食べる。名付けて歯固めという」と記しています。

このように長寿を祈る行事に「歯固め」というのがあります。この行事は平安時代初期に中国から伝えられたようです。昔、中国では正月に膠牙餅(こうがせい・・・かたあめ)をなめて、歯を丈夫にし、長寿を祈る習わしがありました。歯を齢という意味に解して、歯を固める長寿を願ったのです。

日本でも公家の社会でこれを真似て、年歯(端)月と言われる正月三箇日の間、鏡餅、猪、鹿、大根、押鮎、瓜、焼鳥、雉子などを食べるようになりました。いつ頃からこのような行事が行われるようになってかといいますと平安時代の初期と考えられ、九三六年に成立した紀貫之の「土佐日記」や紫式部の「源氏物語」にも歯固めのことが書かれています。最初の項は、宮中で行われていた行事でしたが、やがて民間に伝わり、正月の雑煮餅を祝う風習へと変化してゆきました。

しかし、民間においては、歳神に仕えた鏡餅そのもののことを歯固めというところが多く、ことにこの餅を凍り餅にしたり、かき餅にしたり、かき餅やあられにしたりして夏季まで保存し、六月一日に食べるという風習がかなり広い地方に残っていました。正月には神に供えたものには神秘的な霊力があるので、労働の激しい夏季まで蓄え、もう一度その威力にたよろうとしたわけです。歯固め餅と呼ぶ餅を食べる習慣が残っている地方があるそうです。

また、まだ歯も生えていない赤ちゃんが噛んだり、しゃぶったりして歯ぐきを固める玩具そのものを「歯固め」という場合があります。赤ちゃんが健やかに育ち、長寿を全うできるようにと、親心をこめて与えたと言われています。

参考文献 

2008年8月14日 (木)

お盆休みのおしらせ

8月14・15・16日の3日間お休みを頂きます。

18日(月)より通常通り診療いたします。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

2008年8月13日 (水)

学ぶことに対しての姿勢

今月初めにインプラントの講習会へ参加してきました。

目的は、モチベーションの低下を防ぐことと、基本的手技のおさらいのためです。

勉強会や講習会、セミナーへ参加したからといって、毎日の治療に劇的な変化はあまりありません。ただ、診療に対する気持ち、やる気は劇的にかわります。

私は昔から、すごくできが悪くて、成績も大学を卒業し、大学院に進んでも常に底辺をさまよう感じでした。そのため、コンプレックスが他人に比べて以上に強く、在学中は他のことを考える余裕がまったくなく、鬱々とした毎日を送っていました。

何を目標に途中でこの道を辞めることなく、続けてこられたかというと、必ず私には「ヒーロー」がいました。こんな人になりたい、こんな歯医者になりたい、という憧れの人が必ずいたのです。

当時、私のヒーローは現在でも大変お世話になっている吉田先生(吉田デンタルクリニック 京橋インプラントセンター所長)です。学生の時は、全く雲の上の存在で全く近づくことも出来ませんでした。

しかしチャンスが訪れました。吉田先生の患者さんを一人担当することになったのです。

必死に吉田先生の手技を盗み見していたのを覚えています。その後、ご縁があって今でも大変親身に指導して頂いております。

数多くのインプラントが存在していますが、私は最初から今のインプラントメーカーに決めていました。それは、吉田先生が使っていたからです。多くの手術をともにさせて頂きました。大変勉強になりました。今の私の基礎を作っていただいたと感謝しております。

現在は、また新たな師を見付ける事ができました。しかし、なかなか自分で開業してしまうと直接教えを請うことが難しいので、多くのセミナーに参加することになります。

最初にもいいましたが、セミナーに参加してもなかなか自分の診療スタイルを変えることは難しいです。ではなぜ講習会やセミナーに参加するのか。

それは彼らの生き方、ポリシー、患者さんへの気持ちなどを買いに行くのかもしれません。

2008年8月12日 (火)

日本選手を支える医療

本日は、日本経済新聞8月10日分よりお届けいたします。

日本選手を支える医療

八日に開幕した北京五輪。世界のトップレベルの選手が集う五輪では、紙一重の差が勝敗の行方を左右することも珍しくない。こうした中、選手の能力を最大限に引き出すための医療的なサポートで、注目度が上がっているのが歯科医療やメンタル面のケアだ。

専門のバックアップを受け、強い「歯」と「心」を持った日本選手達の活躍に期待が高まる。

「歯のかみ合わせは、成績を大きく左右する体のバランスに直結している」

日本で初めて大学にスポーツ歯学研究所を立ち上げ、日本オリンピック委員会(JOC)の強化スタッフドクターでもある東京歯科大学(千葉市美浜区)の石上恵一教授は強調する。

☆全身に様々な影響

石上教授によると、歯のかみ合わせの僅かなずれは、全身に様々な影響を及ぼす。重心がぶれたり、特定の筋肉に偏った負荷がかかったりして、アスリートが本来もっている能力を発揮できなくなる。

「肩こりや首、腰の痛みを引き起こし、それが大きな怪我に繋がることも考えられる」(石上教授)という。

女子マラソンの土佐玲子選手が三年をかけて歯列矯正に取り組んだのも、走りのバランスには関わっていないが、「矯正の成果も大きいはず」とみる。

土佐選手に限らず、歯のかみ合わせと競技レベルの関係に注目し、改善に取り組むアスリートは少なくない。「野球やゴルフ、フィギュアスケートなどの瞬間的に大きな力を出す競技ほど噛みあわせ治療が結果に結びつきやすい」。

石上教授が診察したプロ野球選手のケースでは、補正器具を使うだけで、重心が安定し、打撃成績が飛躍的に向上したという。

歯のかみ合わせは一ミリ以下のズレでも全身に影響がでる。サッカーなどの接触プレーがある競技の選手が外傷予防のために使うマウスガードが実は噛みあわせを狂わせている可能性がある。歯型にしっかりと合っていないと顎の顎関節症になる恐れもあり、石上教授は「トップレベルで競技することを前提にした場合、マウスガードは歯科医の指導で作ることが望ましい」と指摘している。

トップアスリートは幼少期から競技一筋の生活を送るなど、一般の人とは大幅に異なる環境の下で育ってきたケースが少なくない。このため抱える悩みも特有なもの。心理的サポートの有無は、競技結果だけではく、生活そのものにも大きな影響を与える。五輪で戦うような戸プアスリートを支えるのが、国立スポーツ科学センター(東京・北)のスポーツ科学研究部心理グループだ。

北京五輪には、医師、栄養士、トレーナーらに混じり、心理の専門家も同行。その一人、同センターの武田大輔研究員(体育科学)は「トップアスリートには(リラックスの仕方)うわべだけの技術を教えても意味がない。悩みを訴えてきた時に、徹底的に傾聴するところから始める」と説明する。心理グループの陣容は、常勤四人、非常勤四人の計八人。メンタルトレーニング講習会に出席したアスリートから個人的なサポートを依頼されることが多く、年間の延べセッション回数は約二百五十回に上るという。

◇根元的問いかけも

典型的な悩みは「やる気が出ない」「怪我から復帰できるか不安」「監督や仲間といまくいかない」というもの。漠然とした悩みだけでなく、過食・拒食やうつなど、具体的な症状となって現れることもある。「自分は本当にアスリートになりたかったのか」など根元的な問いかけもみられます。

武田研究員によると、こうした悩みや症状の奥には、アスリート本人が気が付かない対人関係の問題などが潜んでいることがある。「繰り返し丁寧に話しを聞いていく中で、アスリート自身が問題の在りかや意味に気づいていく。我々の役割は、そのお手伝いをすること」(武田研究員)

心理状態を数値化する様々な測定方法がありますが、。トップアスリートのレベルでは、点数の上がり下がりはあまり意味をなさないという。それよりも武田研究員は「アスリートは、競技を通じてどのように生きていくのかを試行錯誤している存在。成果も大事だが、自分にとって競技とは何かを考えてもらうことや、競技後の生活をどうするかなど、先を見据えたサポートが必要だ」と訴えている。

2008年8月11日 (月)

歯磨きのヒント3

本日も青山先生の著書よりお届けいたします。

☆歯周病を防ぐ歯磨きポイント

①ある程度の時間をかける

ある程度の時間とは、何分という絶対的な時間を意味することではありません。TVを見ながらとか、お風呂に浸かりながらでもいいので、何かをしながらのこととしてながらブラッシングをする事をおすすめいたします。

一日に一度は、十分な時間をブラッシングに割いて欲しいですね。その際には、歯磨き粉をつけ

ずに、毛先で歯肉をマッサージするつもりで磨いてください。

②歯と歯肉の境目に歯ブラシを45度に当てる

歯周病は100%歯と歯肉の境目から発生します。したがって、その部分の汚れ(プラーク)を取り除けば、歯周病にはならないです。歯ブラシの毛先をその部分に当てて、小刻みに歯ブラシを振動させて磨いてください。

③歯間ブラシがデンタルフロスを使う

歯ブラシだけでは一日中磨いたとしても、歯と歯の間の汚れを取り除くことはできません。そこで、その部分の汚れを取り除くために、歯間ブラシかデンタルフロス(糸ようじ)が必要になってきます。

これらが日常的に使えるようになるまでには時間がかかるかもしれませんが、何事も慣れるまでの辛抱です。慣れてしまえば、たいしたことはないのですが、習慣になるまで少しの間がんばってみてください。

☆どんな歯ブラシがいいか

歯科医院で、予防の説明を受ける際、一番最初に受ける説明が歯ブラシの選び方でしょう。“弘法筆を選ばず”ということわざはありますが、正しいブラッシングをするためには、適切な歯ブラシを選ぶことはとても大切なことです。

①小さめな歯ブラシをつかう

歯ブラシが大きいと、歯と歯肉の境目の細かい箇所に毛先が当たらなくなってしまいます。ブラッシングで大切なことは、汚れの溜まりやすい箇所に毛先を当てて振動させることです。そのためには、どうしても小さめの歯ブラシを使うことが大切です。

具体的には、横に四列以上の毛が並んでいる歯ブラシは使わないほうがよいでしょう。歯周病の人なら、一列や二列の特別な歯ブラシを使う場合もありますが、一般的には、三列の歯ブラシを使います。

②歯ブラシの硬さ

歯ブラシの硬さは、健康な歯肉の人なら、普通か堅めが良いでしょう。しかし、歯周病が進んでいる人は、初めは軟らかめの歯ブラシで歯肉を十分にひきしめておき、出血がなくなってきたら普通の硬さに戻すのがよいでしょう。

③歯ブラシの交換の時期

歯ブラシは消耗品である以上、適切な時期に交換する必要があります。人によって交換する目安は違うかもしれませんが、一ヶ月に一度は新しい歯ブラシに変えて欲しいです。毛先の弾力性がなくなってしまっているものを使っていると、汚れを取り除く歯ブラシの能率が落ちてしまいます。

新しい歯ブラシに替えたときに、歯肉に傷をつけて、ブラッシングが痛く感じるようなら、歯ブラシの交換時期を長引かせずたと思ってもよいでしょう。

参考文献 よくわかる家庭の歯学 青山健一著 桐書房

2008年8月10日 (日)

歯磨きのヒント2

昨日に引き続き、青山先生の著書よりお届けいたします。

☆どこを磨けばいいのか

ブラッシングはただやみくもに磨いていればいいというわけではありません。磨かないといけない部分、逆に言えば磨き残しの多いポイントというのはだいたい決まっています。そこをよく磨くことが大切です。

①奥歯ほど時間をかけて丁寧に

食事の時にはほとんど奥歯を使いますので、汚れの大半は奥歯にこびりついています。しかし、多くの人は、磨きやすく、見た目の気になる前歯ばかりブラッシングの時間をかけがちです。奥歯あっての前歯です。奥歯は家にたとえれば土台に当たる所なので、奥歯がダメになれば、前歯もそのうちダメになってくるのです。

②金属の大きい被せ歯ほど時間をかけて磨く

多くの部分を削って被せている歯は、人間の体の中で一番硬いエナメル質が削られ、その下にある軟らかい象牙質が、接着剤のすぐ下にさらけ出されている状態になっています。したがって、その接着剤が溶け出したり、隙間が出来てしまうと、軟らかい象牙質は、あっという間に虫歯が進行してしまいます。ですから、表面のエナメル質が大きく削られている歯ほど、時間をかけて丁寧に磨かなければなりません。

③神経の無い歯ほど時間をかけて磨く

歯の神経を取った歯は、血液による栄養補給が出来ないので、年々弱ります。歯が弱くなれば、当然虫歯にもなりやすくなります。それを補うためには、十分なブラッシングが大切です。しかし、患者さんは、どの歯の神経をとったかは案外覚えていないものです。そこで、金属やセラミックで被われている歯は、神経を取った可能性が高いので、そういう歯に時間を十分かけてください

④歯と歯肉の境目をよく磨く

ブラッシングで一番大切なのは、この歯と歯肉の境目をいれいに磨くことです。極論すれば、この部分さえよく磨けていれば、歯の表面などはどうでもいいのです。歯の表面のようなツルツルした所には汚れは長い間停滞しません。そういう汚れは簡単に取り除けるのです。ブラッシングの究極のテーマは、この歯と歯肉の境目をよく磨くことなのです。

明日に続きます。

参考文献 よくわかる家庭の歯学 青山健一著 桐書房

2008年8月 9日 (土)

歯磨きのヒント1

本日は、青山先生の「よくわかる家庭の歯学」よりお届けします。

☆人間だけがするブラッシング

以前患者さんから、「人間はブラッシングをするようになったから、虫歯や歯周病の菌に対する抵抗力がなくなってきたのではないか」と質問され、考えさせられたことがあります。

人間は動物の一種なのに、人間だけがなぜブラッシングをするのでしょうか。この患者さんへの答えのポイントは二つあります。

一つ目は、時代とともに、食べ物があまり噛まなくてもいいような軟らかいものになってきているということです。火さえ使わない時代や、包丁などのない時代には、歯が包丁がわりになって、硬いものも歯で噛みきっていました。この硬いものを歯で噛みきるという行為が、今のブラッシングと同じ役割をして、歯の表面についたプラーク(細菌)を取り除いたり、歯肉のブラッシングと同じ役割をして、歯の表面についたプラーク(細菌)を取り除いたり、歯肉をマッサージする効果があったのです。

それが、時代とともに食べ物が軟らかくなってきて、歯の表面にプラークもつきやすくなり、ブラッシングをしないと細菌だらけの状態になってきてしまったのです。

その証拠に、犬や猫がドッグフードのような軟らかい食べ物を食べるようになり、歯周病になり始めているのです。犬や猫でさえ、本来の硬い食べ物を食べていれば防げたであろう病気を、軟らかい食べ物が主食になると、人間と同じ病気になってしまうのです。

二つ目は、昔は人生50年といわれ、今よりも人生が短かったので、食べ物の硬さの効果と併せて、それくらいの期間はどうにか歯を持ちこたえる事が出来たのです。

しかし、今では平均寿命でさえ80歳を超える時代ですし、食べ物も軟らかく歯に付着しやすいですから、一年でも長く自分の歯で生活していくためには、ブラッシングはどうしても欠かせなくなってしまったのです。

☆食後すぐの歯磨きはあまり意味がない

私が学生のころ、食後3分以内に3分以上のブラッシングを一日3回しようという「3.3.3運動」を習いました。そしてそれをそのまま患者さんに勧めていた時代がありました。しかし、これはあまり意味のないことだったのです。その理由について述べます。

①食後3分以内のブラッシング

食事や間食などをすると口の中が酸性になるので、食後なるべく早くブラッシングをするべきだという考えから3分以内にブラッシングをしようとすることが言われるようになりました。この理屈には一理あります。口の中はお茶や水で軽くゆすいだり、ガムなどによる唾液でも中性に近づきます。早くブラッシング出来るなら早いにこしたことはないのですが、食後3分以内に歯を磨くことは現実には不可能な場合が多く、そんなに神経質になる必要はありません、食後早く磨くことができるなら磨いた方がいいというぐらいの気持ちでいいでしょう。

②3分以上のブラッシング

このことに関して否定するつもりはありませんが、より深く理解してもらうためあえて言えば、磨くべき箇所ではなく歯の表面ばかりを何分磨いても無意味なことを理解しておいてください。学校の試験で例えると試験によくでる問題を能率的に短時間勉強する人と、ほとんどでないような箇所ばかりを長い時間かけて勉強する人とでは、どちらのほうの点数が高いかは明らかでしょう。

試験勉強でこんなに非能率的なことをする人はほとんどいないのに、ブラッシングに関してはこのような非能率的なことをしている人がほとんどで、いくら磨いても虫歯になるからと、電動歯ブラシを買ったり、歯磨き粉を変えたりされるのですが、本当に磨くべき箇所を理解してさえいれば、短時間のブラッシングでも十分な虫歯予防は可能なのです。

③一日3回のブラッシング

これに関しても、3回ブラッシングをすることはいいことであり、何も問題ありませんが、一日3回ブラッシングをしないから虫歯や歯周病になるわけではありません。プラーク(歯の細菌)が歯石のように歯ブラシで除去できない状態になるには24時間以上かかるといわれています。

したがって、同じ箇所だけを適当に一日3回磨くよりは、たとえ一日一回でも隅々まで細かく磨く方が断然効果的なのです。②③でも述べたように、時間や回数が問題なのではなく、どの箇所をどういうふうに磨くかが重要なので、その知識を得るために歯科医院をどんどん利用するべきです。

参考文献 よくわかる家庭の歯学 青山健一著 桐書房

2008年8月 8日 (金)

本日午後大きな手術のため午後臨時休診いたします。

本日、午後インプラント手術のため、臨時休診いたします。

明日は通常通り診療いたします。

院長 猪狩弓彦

2008年8月 7日 (木)

どうにもこうにも・・・・。

この夏は、やりなれない雑用が多くて、頭が混乱しています。

先日は、ついにパンク。

締め切りがある仕事があるのに、ついになにも手が動かなくなりました。

もちろん、診療と並行して行っていますから、診療中は診療に集中すればよいのですから気が楽なのですが、診療と診療の合間の貴重な時間帯に手が止まってしまったのです。

今週中にやらなければならないことが山積みなのに・・・・。

そこで、思い切ってその日の仕事は放棄しました。

なんにもしなかったのです。夜になり、津波のような大きな後悔が私を襲いました。

次の日から、仕事を優先順位の高い順番にリストアップして、

一つ一つ目の前の仕事のみ片づける様にしています。

要は、心の問題なのだと思うのですが。

夏になると必ずこういったネガティブブログが出現するのは、私の心が弱いのと、軽い夏ばてが原因かと思います。

まだまだ修行がたりないね。

2008年8月 6日 (水)

お歯黒は身だしなみ?

本日は、磯村先生の著書「おもしろい歯の話し60話」よりお届けいたします。

お歯黒は「鉄獎(かね)」ともいい、婦女が歯を黒く染めた風習です。一説によれば日本のお歯黒の風習は古墳時代(紀元2~3世紀頃)からはじまったと言われ、その頃の埴輪(はにわ)になかにお歯黒をしたものが見受けられます。

日常の風習となったのは平安時代になってからの事で、平安中期になると、女性だけでなく男性もするようになりました。そのきっかけは、後三条天皇の時代(1069~1072年)にひとりのキザな公家(源有二)の気まぐれからだと言われています。

その公家は、自分の顔を女性のように柔和に見せるためにお歯黒をしました。それ以降、女性の関心を引こうとして男もお歯黒をする習慣ができました。

そして平氏が公家の真似をし、武士も歯を黒く染めるようになりました。「女の歯を染めるは必ず婚談定まりてのことなり、黒色は変亡せざる故、夫婦の間も変わるまじとの義なり」と記されていて、武士は、忠臣二君に仕えず、という意気込みを、女性は貞節すなわち二夫にまみえず、という大切な誓いの意味を持っていたのです。

お歯黒の有名な話しに「新平家物語・巻九」(吉川英治)に書かれた平敦盛の最後の場面があります。熾烈をきわめた一ノ谷の戦いも、暮色とともに平家の敗北が決定的となります。源氏方の熊谷次郎直実が、落ちのびていく敦盛を波打ち際に見付け、力にまさる直実が敦盛を組み伏せて、首をかかんと内兜を持ち上げてみると、年の頃は16~17歳、自分の子供と同じくらいの若大将であることがわかります。「黒々と歯に鉄獎を染め、うっすらと、公達化粧の痕を残し、覚悟の眉をひそめている様、何かあどけなくさえ思われた。いきながら死んでいる乙女の容顔を見るかのような心地がした」、直実は泣く泣く、敦盛の首に刀を入れたとあります。

「北条五大記」にも、昔、関東の敵味方の合戦の時に、首実検でお歯黒をした首を武士の首と言って見せたので、戦場で討ち死にすることを覚悟して、もし討ち死にした時には恥をかかないようにと楊枝でお歯黒をするように心がけていたと書かれています。

しかし、戦国末期には、鉄砲を導入したスピードのある戦いとなったため、お歯黒をする暇も余裕もなくなり、武士のお歯黒は姿を消してゆきます。

一方、女性のお歯黒はますますさかんになり、お歯黒をしない女性は女性ではないとまで言われるようになります。幕末になるとしばしば異人が来航するようになり、彼らにはお歯黒は異様なもの、醜いものと映ったらしく、アメリカ艦隊のペリー提督は「日本遠征記」のなかで、「彼女らが慎ましくほほえむとルビーの唇が開いて、恐ろしげな腐食した歯ぐきに真っ黒な歯が並んでいるのがニュッとあらわれた」と、グロテスクな奇習として紹介しています。

日本の社会に深く浸透したお歯黒が姿を消すのは、明治になってからです。明治元年と3年に、お歯黒をするのは古い制度に従うものであるから、中止すべきであるという禁止令を政府が出すのですが、庶民はなかなかお歯黒の風習をやめようとしませんでした。

そこで、明治6年、皇后と皇太后がみずからすすんでお歯黒をやめて模範をしめし、それから以後、お歯黒の風習は急速に姿を消していったのです。

しかし、皮肉な事にこのお歯黒が虫歯予防に有効なことがわかってきたのです。

参考文献 おもしろい歯のはなし60話 磯村寿賀人著 大月書店

2008年8月 5日 (火)

求人案内

しろくま歯科医院では現在、歯科衛生士・歯科助手を若干名募集しております。

興味のある方は履歴書をしろくま歯科医院まで郵送してください。

最新の歯科医療を学び、一緒に患者さんの健康を考えませんか?

3ヶ月の試用期間があります。

昇給、賞与、交通費負担、研修制度あり。

厚生年金、健康保険ありです。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

2008年8月 4日 (月)

ブログを・・・・。

うっかり書き忘れるところでした。

ブログを。

こうして、何でもネタになるところが、毎日書いてる私の優位なところ。

時たまブログを書いているとしたら、良いネタ捜して結局書けなくなるのが

オチだからね。

そうそう、埼玉から通院してくれていた友人の奥さんのインプラントが無事終了して

一安心。

良い夏です。

2008年8月 3日 (日)

本日は東京へ

今日は、早朝から新幹線で東京へ向かっています。

またインプラントの勉強会のため品川です。

じんわりと夏ばてが進行中です。

この勉強会の様子は後ほどご報告します。

帰りは、妻と新宿で待ち合わせ予定。

ひんやりスウィーツでもご馳走してくださいね。

2008年8月 2日 (土)

改革

以前から考えていたのですが、私もやっと重い腰を上げることにしました。

いままで私の片腕として働いてくれた衛生士さんがこのたび寿退社されることになったのです。彼女には、おんぶにだっこ状態で今まで甘えてきました。とても優秀な衛生士さんでしたので、ほとんどの難症例の予防や衛生状態の管理を任せていました。

しかし、その彼女が辞めてしまうので、組織的な予防に取り組むことにしたのです。

まず、最初に行うことは、私の秘書を捜すことでした。今のしろくま歯科の診療内容は、8割が治療で2割が予防という大変バランスの悪いものなのです。

目標としては、治療6:予防4の割合まで半年くらいをかけて移行していきたいと思っています。そのためには、私の予約管理やスケジュール管理、衛生士さんの予防の管理、院内全体のスケジューリング、医師-衛生士-技工士の連携などを行う専用の秘書さんが必要と判断したのです。

今までは、秘書さんはおろか、受付さえいない状態でしたので、かなり待合い室が混雑したり、指令・命令系統がおろそかになることが多かったのです。

そして、最高の秘書さんを見付けることが出来ました。彼女は技工士さんの免許も持っていて、しかも経済学部の大学も卒業しているので経営も歯科の事も安心して任せられます。

とても頼もしいです。

あとは、衛生士さんと助手さんの確保なのですが、これがなかなか難航しています。でも焦らずに根気よく捜していくつもりです。

その場合は少し患者さんの数を制限して治療や予防を行っていくことも必要かもしれません。

焦らずに改革をおこなっていきます。

すべては患者さんのためですから。

2008年8月 1日 (金)

退化型の若者たち2

本日も昨日に引き続き、丸橋先生の著書からお届けいたします。

◇生物の形態は美しい左右対称

魚は泳ぐために、鳥や蝶は飛ぶために、現在の形態を獲得してきました。人間も含め、あらゆる生き物は必要な能力を得るために進化を遂げてきましたが、結果的にその形態は美しい左右対称形であったといっても過言ではありません。

魚も鳥も蝶もトンボも蝉もカエルも蛇も猿もヒトも、ほとんど狂いのない美しい左右対称形に仕上がったのです。魚の美しい左右対称の流線型、薄くて強いヒレ、左右まったく同じ位置にあって同じ形態の目、それらは最も能率的に、速く、巧みに水中を泳ぐために必要で、理にかなった洗練し尽くされた形態なのです。

もし、それらの形態が左右非対称であれば、重心に狂いが生じ、左右の能力にも差が生じ、能率的に巧みに動く能力は発揮されにくくなることは容易に理解できます。

左右対称形で重心が中心にある形態が最も合理的に能力を発揮するという原則は、人間が作った多くの機械や道具にも見られます。飛行機や潜水艦のなんと鳥や魚ににていることか。

ところが近年、人間の形態に大異変が生じています。進化の過程で美しい左右対称形に出来上がった体形が崩れ始めているのです。顔や体の形態が明らかに歪んで非対称となっています。顔が曲がる顎偏位症や、脊柱が曲がる脊柱側弯症などはすでに注目されています。

しかし、よく観察すると、左右の目の位置や大きさ、形態も多くの若者で非対称となり、鼻、口唇、頬部の形態も明らかに歪んでる人が多くなっています。そして、これらの顔や体の歪みは、歯列弓(歯ならびのアーチ)の歪みとはほぼ相関関係にあると見られます。

「使わないものはだめになる」というのが生物の退化の原則です。

近年、日本人がとみに軟らかい物を食べるようになり、使う頻度のすくなくなった咀嚼器官である口から退化が進み、顎骨が小さくなり、それによって歯列弓が小さくなって乱杭歯(歯列不正・凸凹した歯並び)となり、噛み合わせが狂った結果、下顎の位置が偏位したのです。

下顎位が偏位すると顔形は非対称に歪むが、そればかりではなく、首から上の部分の重心も偏位します。これが引き金となって、脊柱が弯曲hし、側弯症となります。姿勢はグニャグニャと曲がり、本来の美しいシルエットが崩れます。

そして、もっとも深刻な問題は、形態が崩れた結果によって生じる能力の低下や著しい不快症状の発症です。それによって活力が低下して元気がなくなり、気力も萎え、集中力、持久力も低下します。視力や頭の働きまで低下するのです。これら生物学的能力の低下が基本にあって、学んだり遊んだり働いたりする気力のない若年者が大量に出現していることをまず理解してもらいたいのです。

参考文献 退化する若者たち 丸橋賢著 PHP出版