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しろくま先生のブログ
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2008年8月10日 (日)

歯磨きのヒント2

昨日に引き続き、青山先生の著書よりお届けいたします。

☆どこを磨けばいいのか

ブラッシングはただやみくもに磨いていればいいというわけではありません。磨かないといけない部分、逆に言えば磨き残しの多いポイントというのはだいたい決まっています。そこをよく磨くことが大切です。

①奥歯ほど時間をかけて丁寧に

食事の時にはほとんど奥歯を使いますので、汚れの大半は奥歯にこびりついています。しかし、多くの人は、磨きやすく、見た目の気になる前歯ばかりブラッシングの時間をかけがちです。奥歯あっての前歯です。奥歯は家にたとえれば土台に当たる所なので、奥歯がダメになれば、前歯もそのうちダメになってくるのです。

②金属の大きい被せ歯ほど時間をかけて磨く

多くの部分を削って被せている歯は、人間の体の中で一番硬いエナメル質が削られ、その下にある軟らかい象牙質が、接着剤のすぐ下にさらけ出されている状態になっています。したがって、その接着剤が溶け出したり、隙間が出来てしまうと、軟らかい象牙質は、あっという間に虫歯が進行してしまいます。ですから、表面のエナメル質が大きく削られている歯ほど、時間をかけて丁寧に磨かなければなりません。

③神経の無い歯ほど時間をかけて磨く

歯の神経を取った歯は、血液による栄養補給が出来ないので、年々弱ります。歯が弱くなれば、当然虫歯にもなりやすくなります。それを補うためには、十分なブラッシングが大切です。しかし、患者さんは、どの歯の神経をとったかは案外覚えていないものです。そこで、金属やセラミックで被われている歯は、神経を取った可能性が高いので、そういう歯に時間を十分かけてください

④歯と歯肉の境目をよく磨く

ブラッシングで一番大切なのは、この歯と歯肉の境目をいれいに磨くことです。極論すれば、この部分さえよく磨けていれば、歯の表面などはどうでもいいのです。歯の表面のようなツルツルした所には汚れは長い間停滞しません。そういう汚れは簡単に取り除けるのです。ブラッシングの究極のテーマは、この歯と歯肉の境目をよく磨くことなのです。

明日に続きます。

参考文献 よくわかる家庭の歯学 青山健一著 桐書房

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すごくよくわかりました。
最近歯みがきをがんばっているつもりでしたが、
なかなか上手にできないなあと思っていたので、
とても参考になりました。

なぜ、だから、という理由づけや意味づけがあると、
理解した上でしっかりできるので、ありがたいですね。
ありがとうございました。


ブラッシングしながら読ませていただきました。


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