レッドクリフ
今年、ジョン・ウー監督が、「三国志」の赤壁の戦い(レッドクリフ)を完全映画化し、大変注目を集めています。
私の中の三国志といえば、横山光輝先生の三国志です。
大学時代、あまりに勉強が大変で本当に落ち込んでいました。同窓の方に聞いてみると分かるのですが、私はまじめだったのですが、勉強が本当に出来なかったのです。
そのため、毎日部活が終わると、うなだれるようにして帰宅していました。その中で唯一の楽しみが、週に一回、夜まで開いている本屋へ向かい、横山先生の三国志の漫画を1冊ずつ購入して替えることでした。60冊ありますので、だいたい1年半くらい三国志で楽しめたと思います。
三国志は多くの方がご存じだと思いますが、我々に親しみやすい教訓がたくさん生まれています。その中でも諸葛孔明に関するものが特におおいです。
今、私は仕事の事で非常に悩んでいます。決断をしなくてはいけないことが非常に多く、とても苦しんでいるのです。そこで、息抜きを兼ねて昔の三国志(これはいつでのすぐに読めるように本棚に収納しています)を読み返す事にしました。
読み返して見ると、そこには命をかけて決断の嵐でした。しかも冷静沈着に行動しているのです。
諸葛孔明は、「失敗は、今後の糧にと諦めて、成功したことは油断せずに確認を行う事を徹底し、敵も能力のあるものは恩賞を与え、許し、味方でも規律を犯したものは厳しく罰すること」。その徹底ぶりは見事と言うほかありません。
また、倹約、節約を徹底的に行うことで国を引き締め、国の秩序を守っています。
それと、とても参考になってことは、リーダーは、優れた側近一人には相談しますが、あくまでも参考程度。なぜなら相談を持ちかけて決定をくだすとすると、必ず多くの側近に反対されるのが当たり前だからです。優れたリーダーはそのため瞬時に重大な決定を一人で下すことが義務づけられているというのです。それを可能にするのは、普段の読書、勉強を絶え間なく続けるしかないと孔明はいっています。
さすがに、三国志の物語ほど重大な決定ではありません。私の決定なんかは。
少し、気が晴れた気がしました。
たまには歴史に学ぶことも必要なのかもしれません。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言いますよね。
真のリーダーって、案外孤独なんでしょうね。
私も三国志、読みたくなりました。
泣いてバショクを切るとか思い出しました・笑。