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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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2007年1月31日 (水)

身土不二

今日は、群馬県で診療し、歯科に関する著書も多い、丸橋賢先生の著書「歯で守る健康家族」の中から、歯科エッセーをお届けいたします。

健康調査結果から見えた食と歯と健康

モンゴルの遊牧民を調査してみると、とても美しい歯や歯列をしています。歯ばかりではなく、姿勢も良く、皮膚の色艶も輝いています。

モンゴルの遊牧民の食べ物は、羊や馬などの肉や乳、乳製品が主です。ケニヤのマサイ族の調査結果も基本的に共通した点が多く、素晴らしい歯や歯列、姿勢、皮膚の輝きをもっております。視力の良さも驚くべき物で、4.0以上の人が多く存在します。

マサイ族の食生活は、家畜の肉や乳、血などが主です。

日本人の健康な老人の調査をしたことがありますが、身近で採れたものを食べるのが主で、とても簡素な食生活をしていました。

食事戒律のある宗教団体の方の調査もしました。歯や体の健康状態は、一般の日本人に比べて明らかに良く、食生活は自然の恵みを過度な加工をせず、バランスよく、食べるという共通点が認められました。

歯の良い人と歯の悪い人の比較調査など、多くの調査研究を行いましたが、全体を通していえることは、地域により、気候や地質などの自然条件が異なるため、その地域でとれる食物は大きく異なるものの、肉中心であったり、穀物や野菜が中心であったりしても、自然からの恵みを自然に近い形で食べるという点は共通している、ということです。

身土不二という言葉が実に説得力のあるものに感じられるのです。

歯の悪い人達に共通した食生活の傾向も見られます。栄養のバランスでいえば、厚生労働省の栄養所要量と比較して、脂肪や砂糖などのエネルギーが過剰で、ビタミンやミネラル類、食物繊維が不足しているのが、歯の悪い人の共通傾向なのです。

野菜や花などを育てるのに肥料バランスなど土質が決め手になることに疑問の余地は無いでしょう。それを基本として、温度や湿度、日照などの環境が整えば、植物はその遺伝子に許された範囲で能力を全開し、元気に育つ事は誰もが認める事だと思います。

人間も生物ですからまったく同じ事がいえることは当然で、私の調査結果からもそれが分かります。

問題はこのように常識的で基本的な見方が、歯科医学の世界ではあまり感心が持たれず、研究や治療に生かされていないという点です。

学校や歯科医院でも、児童や患者に対して食生活に重点を置いた健康づくり歯科疾患予防の指導は行われていません。ブラッシングやフッ素塗布などの末節の予防活動に力点が置かれている傾向が見られるのです。

参考文献 歯で守る健康家族 丸橋賢 現代書館

2007年1月30日 (火)

MRI体験記~恐怖の閉鎖空間4

昨日からの続きです。

本当は、昨日で完結するはずだったのですが、パソコンがフリーズしてしまい、保存していなかった部分がすべて無くなってしまい、私のやる気もなくなり、止めてしまいました。すいません。

地下のMRI室の待合室で待っていると、レントゲン技師のスタッフが声をかけてきました。

中へ誘導されて入ると、先週渡された注意事項について、チェックを始めました。

体内に金属物は無いか?ニトログリセリンの様な特殊な薬を使ってはいないか?などです。

私は、閉所恐怖症ですか?と聞かれれば、「はい!」と答えるつもりでいました。しかしそれは聞かれませんでした。

次に身につけている財布や指輪、ベルトをはずし、持ち物を専用のロッカーへ預けて、いよいよ入室しました。

そこには、CTスキャンとほとんど同じMRIが横たわっていました。

スタッフに、「ここへ靴を脱いで横たわってください」と促されました。

「今日のMRI検査は、やく20分くらいです。その間頭は動かさないでください。痛みなどはありませんから安心していてください。それと撮影中工事現場の様な大きな音が出ますので、この耳栓をしてください」

と言われ、耳栓を渡されました。

耳栓をしたところで、頭を特殊な器具で固定されました。

この変化から、私の心臓の鼓動が「ドキドキ・・・」と脈うつのがわかりました。

そのときには、全身から汗が吹き出してきました。

私は何度もいいますが、閉所恐怖症なのです。しかし、首が動かせて周りを見渡せることが出来れば大丈夫なのです。首が動かず、目の前しか見ることが出来ないという状況が本当に駄目なのです。

去年末に上映された映画「ワールドトレードセンター」の中で、瓦礫の中に閉じこめられたまま長時間身動きがとれずじっとしていなければならなかったニコラスケイジを見たときは、本当に鳥肌が立ちました。

ですから、あまりすきではありませんが、鍾乳洞のような狭いけれど首を動かせられるような場所は何とか大丈夫なのです。

しかし、蒲団蒸しのように悪戯で蒲団を上から押し当てられてしまう様なものは、本当に苦しくて駄目です。火事場の馬鹿力ではないですが、子供の頃、冗談で蒲団蒸しをしてきた親父を「うわ~っ」って叫びつつ、親父を蒲団の下から押し飛ばしたこともありました。

このMRIのシチュエーションはまさしく私が一番苦手としている、「首が固定され、狭いところに閉じこめられる」というパターンなのです。

「はい、では始めま~す。もし何かありましたら、大声を出されるか、足をばたばたと動かしてください」

そういいつつ、スタッフが遠ざかって行きます。

ググ・・・・・ッと寝台が動き始め、筒状のMRIの中に入って行きました。

目の前の景色が、部屋の天井からMRIの中へと移っていく時、本当に身の毛がよだち、叫びだしてしまいそうでした。

「こんなところで、20分も絶えられない。本当に気分が悪い・・・」

テレビで、タレントが絶叫マシーンに無理矢理乗せられ、「無理無理無理~、止めて~、降りる~」って叫ぶ気持ちが分かります。

一瞬静寂の後、あの音がやってきました。

「カンカンカンカン・・・・・・・。ビ~・ビ~・ビ~・ビ~、カタンカタンカタンカタン・・・・・」この音の繰り返しがずっと続くのです。

私は目を開けていると、叫び出したくなるので、ずっと目をつぶっていることにしました。

しかし、冷静な自分もいて、「おい、ここで動いたり、喋ったりしたら1日損しちまうぞ!もう一回、1からやり直さなければならないぞ。しろくまの先生は弱虫だって言いふらされるぞ」と私に問いかけます。

私は、良い患者になりきろうと、がんばってこのMRIの検査を乗り切ろうと思いました・・・・が、またガタンという音と共に、寝台がさらに奥へと移動しました。

「あ~~~~もう駄目!苦しい~~~」と体が拒否反応を起こしています。そのとき、目も開けてしまい、また苦しくなってきました。

「そうだ、今は首が動かせないんだ」 またよけいな事を思いだしてしまいました。

すると、先ほどの冷静な私が出てきて、「我慢しろ!目をつぶってお経でも唱えてろ」と一括してきます。

「そうだ、お経唱えよう。なんまいだ~なんまいだ~なんまいだ~、なんみょうほうれんげーきょ~、なんみょうほうれんげーきょ~」

と、唱えるうちに、ガタンとという音と共に私の寝台ははじめの位置に戻り始めました。

私は生還したのです。目の前の景色が薄暗いMRIの筒の物から検査室の天井が見えたときは、本当にうれしかたったです。

私があまりに感動的な顔をしていたのでしょう。スタッフが一瞬ぎょっとした顔で私を見ました。

そして、言いました。「はい、これを脳外の受付へ出してくださいね」とあまりにも素っ気ない対応(スタッフさんの名誉のために言いますが、これが普通です)。

その後、私は2時間ほど待って、診察を受けました。

結果は、「きれいな脳みそだね。もう大丈夫でしょう。」

頭痛はその後、少なくなっていたので、自分でも大丈夫かなとは思ったのですが、検査をしてお墨付きの言葉を貰うととてもうれしくなりました。

長い長い1週間でしたが、終わって安心したのか疲れがどっとでました。こんな事を体験する位なら規則正しい生活をした方がいいと心底思いました。

2007年1月29日 (月)

MRI体験記~恐怖の閉鎖空間3

昨日からの続きです。

脳外科の診察を受けてから1週間後の当日は、朝一番のMRI撮影だっため、いつもより早めに起床しました。

私が予約した時間は、8時半。

先週貰った予約表には、「予約時間の30分前までに外来受付にお越しください」とある。

つまり、8時までには病院へ到着していないといけない。

毎回そうなのだけれども、休日前日の夜は、なぜかはしゃいでしまい、だいぶ夜更かししてしまいました。

そのため、朝6時起きは本当に辛かったです。頭痛の診査をする朝に、寝不足で頭が痛い。夜更かししてしまった自分に頭が痛かったりする(バカな俺)。

それでも、何とか準備を整えて病院へ。

さすがに朝一番の診査だけあって、少しばかり閑散としている病院。受付をさっさとすませ、MRIを撮影するため地下の放射線科へ。

朝30分前集合の割には、誰もいない。

「もう少し寝ていれば良かった・・・・。」本当にそう思いました。

30分前にいたのに、しっかり30分待たされ8時半きっかりに「猪狩さ~ん、どうぞ」の声。

割と若く、素敵なメガネをかけて若い技師の方に呼ばれました。

この続きをしっかり書いていたのですが、パソコンが急にフリーズ。書いたブログが消えてしまったため、続きは明日へ。閉所恐怖症はどうした!?

2007年1月28日 (日)

MRI体験記~恐怖の閉鎖空間2

昨日からの続きです。

脳外科の先生とMRIの予約を取りました。

そのときに手渡されたMRIの注意事項が書かれている紙を頂きました。先生が一言。

「口の中にインプラントは入っていないよね」

「はい、大丈夫です。」

MRIは強力な電磁波を利用して、体内部の異常を発見する診断機です。そのため、X線(レントゲン)とは違う注意が必要なのでしょう。

お恥ずかしながら私は、アクセサリー等の体に着けるものがいけなくて、体に埋め込まれた物は、特に問題ないと勘違いをしていました。

私の診療においても、顎関節などの診断のためにMRIをオーダーしないとも限らないので、非常に勉強になりました。もちろんインプラントも体内に埋め込まれている物なので注意が必要です。

ついでなので、MRIの注意事項に書かれている事を列挙してみましょうう。

  • 心臓ペースメーカーを使用されている方
  • 体内に金属物がある方(脳動脈瘤クリップ・金属コイル、人工関節、義眼、人工内耳、除細動器、避妊リング、体内異物、その他)
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある方
  • 入れ墨・アートメイクがある方
  • ニトログリセリン真皮浸透絆創膏を使用している方
  • 閉所恐怖症の方
  • 磁石を利用した義歯がある方
  • その他(磁気カード、コンタクトレンズ、ベルト、ライター等)

やはり、心臓ペースメーカー等の電気を利用した器具はMRIには不向きだなというきがします。ほかの物は、体から離せば、なんとかなりそうです。入れ墨などはどうにもなりませんが。

ただ、私が一つ気になっている項目がありました。

  • 閉所恐怖症の方

へ、へいしょきょうふしょう・・・・・?

何を隠そう私は、極度の閉所恐怖症なのです。

明日へ続きます。

2007年1月27日 (土)

MRI体験記~恐怖の閉鎖空間1

先週のはじめから、ずっと頭痛に悩まされていました。

左側の首筋から後頭部へかけて、痛みが続くのです。

その痛みは時には吐き気を催す程になるのです。

午後に入り、仕事も後半になってくると、集中力が無くなり、「これは仕事にも影響しそうだ」と思い、一度検査してみる必要があると判断しました。

その週のジムに行った際、トレーナーに「ものすごく首筋が凝っていますよ」と忠告を受けました。自分としては全く自覚が無かったものだから、ひたすらびっくりしました。

次の日、診療所が休みだった私は、近くの大きな病院へいきました。そこの受付での質問は少し驚きました。

「頭が痛いために、少し診て貰いたいのですが。」

「目眩はありますか?」

「目眩は無いです。」

「では、脳神経外科ですね」

というのは、目眩があれば、脳神経内科で、無ければ脳神経外科なのだそうです。

これだけが原因ではないと思うのですが、大まかな判断基準にはなるということです。受付でいくつかの判断基準を各科が受付に知らせておいて、最初はどんどん振り分けていくというシステムなのでしょう。

私は、個人開業なので、歯科しか無いため、こういったシステムは作っていないのですが、大型の病院はこうしたシステムも必要になってくるのでしょう。

患者側としても、長時間まって、「あ、この科ではないので、~科へいってください」と言われれば、たまったものではないですから。

その後、私は脳外の先生に診察を受けました。

私は、市販の痛み止めを飲めば痛みが止まること、起きた時から、寝るまで痛みが続くと言うこと。この状態が3日間続いているということを伝えました。

先生曰く、私の診療スタイルが首にストレスを加えているおそれがあること、痛み止めを飲めば、痛みが止まることから、頭の中(脳)ではなく、頭の外の筋肉が緊張して痛みをだしているおそれがあるとのことでした。いわゆる、緊張性疼痛というものです。

先生曰く、「おそらく緊張性のものだけれども、念のため、MRIを撮影して、安心の確認をしましょう」

「はい。」

私は、うなずくしかありませんでした。

明日へ続きます。

2007年1月26日 (金)

小休止

体力の消耗が激しいので、今回は1回休みます。

明日は、「MRI体験記~恐怖の閉鎖空間~」をお届け!

2007年1月25日 (木)

頭痛

先日、知人の方から、「いつもブログの中では、体の不調を訴えていますね」と指摘されました。

よくよく考えると、本当にこのブログでは弱音ばかり。

今日もそう。

実は、今頃(朝8時頃)私は、大病院の検査室の中です。

頭痛がひどくて、MRIにて脳の検査に出かけます。

代わりが効かない職業なので、自分のメインテンスはしっかりしなくては。

2007年1月24日 (水)

本屋めぐり

歯の数は一人のお口の中にだいたい28~32本生えるといわれています。

数にばらつきがあるのは、親知らずが生えていなかったり、遠心退化説という説があって、喉に近い方の歯が先天性に欠如してしまったりと多くあります。

しかし、基本的に歯の構造は形こと違いがありますが、基本的に同じです。

毎日、ブログを更新していると、歯の事にも話題が無くなってしまいます。そこで本屋巡りです。

私は、歯科医師が患者さんのために書いている本を読むのが大好きなのです。歯科医師が患者さんにわかりやすいように、苦労しているのも分かるし、思わぬところで新しい発見なんかもあったりして。

毎回、自分の懐が痛まないように奥さんを連れて行くのですが、歯科の本と本の間にこっそり趣味の本をちょこっと隠すのですが、いつもバレバレで別会計。

それにしても、一般向けの歯科の本がこんなにもたくさん出ているのには驚きです。

2007年1月23日 (火)

見学にきました。

私の歯科医院の目と鼻の先に私立の歯科大学があります。

学生さんはよく治療にきてくれているのですが、先週の土曜日には歯医者の先生が見学へきてくれました。

その先生の専攻は、私と同じ補綴(ほてつ)でした。

補綴とは何かといえば、その由来は、戦国時代に遡ります。

戦国武将がきていた甲冑は、タイル状の四角い部品をひもを用い幾層にも補いながら綴って行き、弓矢や刀が肌に到達しないように補強させていました。その技術を補綴(ほてつ)と言うそうです。

つまり、補綴とは、歯を綴ってという意味で、入れ歯やかぶせ物を作る事を言います。

話はそれましたが、見学にきた先生は、私と同じ補綴出身だということです。

同じ科を専攻しているため、私は非常に緊張していました。大学が違うので、手技に多少の違いはあると思いますが、相手にしている人間は同じですから、馬鹿にされたら大変だと思っていたのです。

しかし、見学にきた先生も、同じ気持ちだったらしく、前の晩は眠られなかったそうです。気の毒な事をしました。

先生は、女性の先生です。非常にまじめな先生で熱心に質問をしてくれたり、見学をしてくれました。

将来は、自分が実家を継ぎたいともおっしゃっていました。がんばっていただきたいと思います。

その日は、土曜日のため、多くの患者さんがいらっしゃいました。私も疲れましたが、見学にきた先生も、緊張感を持って立ちっぱなしでいたので、大変疲れたと思います。

時間があれば、また見学に来たいとおっしゃっていましたので、私もさらに勉強して、ほかの先生に対して恥じない様に努力しなければいけないと感じた次第です。

2007年1月22日 (月)

口の中の不思議な感覚

今日は、予防歯科で有名な山形県の日吉歯科診療所所長 熊谷先生のコラムをご紹介いたします。

口の中の不思議な感覚

舌や唇の感覚は皮膚感覚ではなく、空腹感や膀胱の感覚と同じ内臓の感覚であり、人は誰にも教えられるわけでもなく、本能的に快と不快の感覚を持っています。

赤ちゃんはおっぱいを吸うと同時に、すべての感覚に先駆けてこの感覚を用い、手当たり次第に、いや正確にいうなら舌当たり次第に周囲の世界をなめ回そうとします。

このなめる経験こそが、自分以外のものを知ろうとする最初の主体的な行動です。

唇や舌が感じる快と不快ろいう感覚は、心の発達のうえでも欠くことの出来ない感覚です。

しかも舌や歯、そして頬粘膜などの口腔感覚は、恐ろしく敏感で、しかも慣れてしまうと感じている事さえ忘れてしまうような不思議な感覚です。だから赤ちゃんにとっても、性愛にとっても、とても重要な感覚なのです。

さて、この不思議な感覚を相手にしていることが、かぶせたり、入れ歯を入れたりという歯科治療の難しさを生んでいます。

処置に伴う急な変化にとても敏感なため、口の中の目では分からない微妙な変化を、慣れるまでは耐え難く感じることがあるのです。

針小棒大(しんしょうぼうだい)という言葉がありますが、まさに毛筋ほどの形の変化でも、口に入りきらない丸太の様な太い棒に感じられ、気になりはじめると、そこに舌先が自然に向かって、意識せずにはいられなくなるのです。

ところが一方では、歯の位置や形の大きな異常、あるいはひどい汚れや歯石でさえも、慣れてしまうと自分では全く気が付きません。

ですから、大きな形の変化を伴う治療をするときには、仮の歯を出来るだけ丁寧に、最終的な仕上がりに似せて正確に作り、調整していくことが、満足できる治療の鍵になるのです。

なるほど、ごもっともな意見。反省しきりです。

2007年1月21日 (日)

スポーツ外傷2

本日は、昨日の続きです。

転倒したりすると、歯がぐらぐらする事があります。これが脱臼です。小学生男子の約12%が歯の脱臼の経験を持っているといわれます。

もし歯が抜けてしまったらどうすれば良いのでしょう。外力によって脱臼した歯は、完全に口の中から飛び出してしまった場合でも、抜けた場所に再度植えること(歯の再植)で保存が可能です。

ただし、歯肉に炎症があったり、歯槽骨(歯を支える骨)が折れていたら、再植は諦めなければなりません。

脱臼の頻度の最も高い歯は上顎の前歯です。

では、実際に抜けてしまった時の処置の仕方を紹介します。

まず、脱臼した歯は汚染されていると考え、生理的食塩水(水道水は駄目です)と抗生物質で洗浄する。

普通、抗生物質などが、家庭に常備されている事などはないので、出来るだけきれいな水で洗って氷で冷やしておく。ただし、フリーザーなどで冷凍してはいけません。

凍ることで歯の細胞が破壊させてしまうからです。歯の周りについている歯根膜などの組織は出来る限り傷つけないようにします。

つまり、歯根膜の細胞を温存することです。そのためには、ぬれたガーゼか牛乳に浸けておくと良いです。そうすれば細胞の乾燥が防げて、栄養も確保することが出来ます。

この方法だと、6時間は歯根膜細胞を保存することが出来ます。ただ、唾液中に歯を保存ずるのはやめた方が良いです。唾液の中には非常に多くの細菌があって、歯髄が感染するからです。

なるべくならば、試合途中であっても、冷やした歯をもってすぐに口腔外科を受診することをお勧めいたします。

スポーツ競技はたいてい休日に行われるので、普通の歯科医院は休診していますが、病院の口腔外科ならば当直の先生に診てもらえます。

歯が抜けてしかった歯肉は、出血しないように清潔なガーゼを当ててしっかり噛んでおきます。口腔外科では、傷口を洗い、抜けた歯の消毒をして元の場所に戻してくれるでしょう。

理想的には、受傷したその場で脱臼歯の再植を行うことが望ましいです。歯が砂などで汚れてしまったら水(水道水は駄目です)で洗い、歯槽窩(歯が抜けた後の歯肉のくぼみ)に押し込み、保持します。チームメイトにやって貰えば良いでしょう。1週間ほど固定しておけば、抜けた歯は元の位置に固定します。固定した歯は、痛みが無ければ早く噛んだ方が良いです。歯と歯肉の接着には、適当な刺激を加える事が重要です。

抜けた歯が定着するかどうかを左右するのは、脱臼歯が口腔の外に放置されていた時間とその保存方法であります。

口腔外に長時間放置された歯だと、長くても数年で脱落してしまいます。しかし、たとえ数年でも脱落歯を保つことが出来れば、受傷時の精神的ショックや不安はかなり軽減できるはずです。

スポーツに関連した骨折は、上顎骨には発生しにくく、下顎に多いです。従って、スポーツ中に顎をぶつけたら、まず、下顎が折れていない事を確認します。下顎骨折が起こりやすい部位は、オトガイ正中部(下の前歯の下あたり)、顎角部(下顎のえらのあたり)、関節突起部(耳の前あたり)であります。

とくに、顎角部の骨折は、若年者に高頻度でみれら、親不知(智歯)が骨折の誘因となっています。つまり、親不知が骨の中に埋没していると歯の幅だけ骨が薄くなり、機械的強度が低下するからです。

また、いわゆる不正咬合(噛み合わせの悪さ)の有無によっても骨折の頻度が変わります。我々の調査では、下顎骨骨折疾患の73%に不正咬合がみられました。

骨折の症状には腫脹、疼痛、開口障害などがありますが、噛み合わせの異常という本人には一番わかりやすいと思います。

何となく、事故の前と噛み合わせが違うと感じたら、たいていどこかで顎が折れていると考えて良いと思います。そんな時には専門医による早急な処置を受けなければならないのです。

顎骨骨折の診断はX線診断が中心でありますが、どういう方向からどの場所にぶつかったという受傷の際の外力の方向が分かると、診断がより確実になります。

本人あるいはチームメイトなどの協力が得られると、正確な情報が聴取しやすい。

顎骨が折れている場合には、全身状態が許せば出来る限り早期に整復・固定を行うべくです。

顎骨骨折の整復の目的は、まず咬合の回復です。そのため、下顎骨骨折の場合は、上顎の歯列弓に合わせて骨のずれを整復する事になります。咬合を考慮せずに整復を行うと、骨折部は治癒しても歯がうまく噛み合わず、再度手術が必要になることもあります。

顎の固定には、上下の歯をワイヤーで縛り付ける顎間固定という方法がとられます。顎間固定の解除後は、開口練習をして積極的に機能の回復をはかります。

一般的にスポーツに起因する外傷は、他の原因によるものと異なって予測しうるものであり、予防が重要です。

特に、顎顔面領域おけるスポーツ外傷の頻度と程度は、マウスガード(歯のプロテクター)を装着する事により著しく軽減します。

もしすべてのコンタクトスポーツの選手がマウスガードを装着すれば、シートベルトの着用によって交通外傷が激減したように、スポーツ外傷は大幅に減少するはずです。スポーツ関係者の理解が望まれます。

また、若年者に下顎角部の骨折が多いのは、親不知の埋伏状態に関連があります。コンタクトスポーツの選手にとって早めに親不知を抜いておくことは顎角部骨折を防ぐ一つの方策であり、積極的な抜歯をお勧めします。

参考文献 上田実著 咀嚼健康法 中公新書

2007年1月20日 (土)

スポーツ外傷1

本日は、再生医療の第一人者である名古屋大学の上田実先生の著書咀嚼健康法(中央新書 中央公論社)からお伝えします。

最近、私の歯科医院にもスポーツによる外傷の患者さんが多く来院する様になりました。

その理由を少し探って見ましょう。

急増するスポーツ外傷は噛み合わせが原因

10年ほど前までは、顎の骨折といえば原因は交通事故か喧嘩に決まっていました。

ところが、交通事故による顎骨骨折はシートベルトの着用が義務着けられてから急激に減ってきました。その意味では、このシートベルト作戦は成功したといえるでしょう。

喧嘩は地域によって今でも顎骨骨折の原因の第1位になることがあります。

この不名誉な記録を持つのはドイツのハンブルグです。港がありドイツ有数の歓楽街をもつこの街ならでは記録です。私はこのことを知ってからドイツへ出張へ行ってもハンブルグには立ち寄らない様にしています。

交通事故や喧嘩というのは、いわば顔面外傷の古典的な原因であります。それにたいして最近、スポーツによる外傷で顎骨骨折を起こすケースが急増しています。

スポーツによる外傷は体のどこにでも出来る可能性があるのに、なぜか顔面部が多いのです。

おそらく競技中に顔面は露出しているので外力を受けやすいためと思われます。顔面骨折の中でもほとんどは、下顎骨の骨折であります。スポーツによる外傷は交通事故とは違って顔の皮膚や粘膜などの軟組織の傷が軽傷であるというのが特徴であります。

しかし、並びの悪い歯があると、それが原因で歯を舌を咬んだり、唇を切ったりします。

また噛み合わせが悪い時や親不知のせいで、骨折を起こす事があります。

逆にきれいな咬合(噛み合わせ)をしているとなかなか顎の骨折は起こらないものです。

そこで、スポーツ外傷と歯の関係について見てみましょう。

そもそもスポーツ外傷が急増している原因は、近年のオリンピックやワールドカップの盛り上がりで、国民の間で幅広くスポーツが盛んになってきている事によります。

なかでもサッカー、ラグビー、バスケットボールのようなコンタクトスポーツといわれるスポーツは躍動的で人気が高いです。しかしその反面、これらのスポーツでは激しい接触を伴い、外傷が発生しやすいのです。

とくに、顎顔面領域における外傷は頻度が高く、スポーツによる事故のうち4~18%を占めると報告されており、年々増加の傾向にあります。

外傷の種類は、顎骨の骨折、歯の破損、脱臼などです。歯や顎骨に障害が起きると毎日の生活に支障をきたすため、不幸にも発生した場合には早期の診断、治療が必要です。

ただ、スポーツによる外傷はたとえ骨折が起きていても大きく骨片がずれることは無く、本人も医師も見逃しやすいのです。

プレイ中に競技者同士が衝突しても、たいていはそのまま競技を続け、しばらく経っても顎の痛みが引かないので病院に行くと骨折が見つかる、ということが少なくありません。

しかし、骨折してからあまり長い時間が経つと、顎の骨がずれたまま固まってしまい、手術が必要になる事もあります。もし、スポーツの最中に顔面や顎に何かがぶつかったら、口腔外科でレントゲンの診断だけでもしてもらった方が良いかもしれません。

顔面外傷を起こしやすいスポーツとしては、日本では野球が圧倒的に多く、ラグビー、サッカー、バスケットボールが人気があり、顔面外傷の頻度も高くなります。

外傷の種類で注意しなければんらないのは歯の脱臼と顎骨骨折です。顎骨骨折は、治療にさいして正常な咬合を回復させる事が最も重要な目標なので、口腔外科の専門知識が必要となります。歯の脱臼は日常よく経験するので、その対処法を説明します。

スポーツに限らず、転倒したりすると前歯がぐらぐらになる事はよく経験します。これが、歯の脱臼です。

歯の脱臼に関しては明日ご紹介します。

参考文献 上田実著 咀嚼健康法 中公新書

2007年1月19日 (金)

虫歯と人間の付き合いは?

虫歯というのは一体いつの頃から人類を悩ませてきたものでしょうか?

歯は人間の体の中で最も硬い部分ですから、古代人の歯が土中でも腐らないで残っている事があります。

それを発掘して調べたところによると、紀元前4世紀にはすでに20人に1人ぐらいの割合で奥歯の咬合面(噛む面)の溝に虫歯が見られるそうです。

その後、時代が下がると共に、虫歯は増える傾向にありますが、江戸時代までの虫歯を持つ人の割合は12~17%位であっただろうと考えられています。

平安時代、紫式部は「御歯の少し朽ちて口の中の黒みて笑みたまえる」とニコッと笑った口元から虫歯もの黒いところがちらっと見えるのもかわいいと光源氏にいわせています。現代の私たちにはちょっと理解しにくい感性です。

また、枕草子にも「十八九ばかりの髪いと麗しく丈ばかり(中略)いみじう色白う願、愛敬づきよしと見ゆるが、歯いみじう痛みて額髪もしとどに泣き濡らし乱れかかるもしらず・・・・」と、長い美しい髪の色白のかわいらしい年頃の女性のようだが、歯が痛くて涙に濡れた髪の毛が顔にかかって、と描写しています。

虫歯の多い少ないは食生活に大きく影響を受けます。ですから、同じ時代でも貴族は農民や漁師に比べて柔らかいもの、甘いものを食べていたので、虫歯になりやすかったと考えられます。

この時代の庶民は甘いものなど食べられずに虫歯になりようがなかったでしょうから、虫歯は上流貴族階級のシンボルといっていいでしょう。

昔から、人は虫歯にならないため、歯を白くするため、歯周病で歯がぐらぐらしないために様々な事をしてきました。日本人はかなり昔から塩で歯磨きしていました。特に江戸時代には「赤穂の塩」と「吉良の塩」は食用だけでなく、焼き塩として江戸の人々の歯摩剤にも使われ、お互いに商売仇だったようです。

参考文献 唾液は語る 山口昌樹・高井則安著 工業調査会

2007年1月18日 (木)

深爪

皆さんは、どうにも止まらないという癖はありますか?

私はあります。

ひとつ目は爪切りです。

少しでも、爪が伸びてくると、もう駄目。

気になって、気になって仕方がありません。週に1回、多くて2回は爪を切ります。

このような異常な爪切りになった理由は、開業当時にあります。

当時、どうしたら患者さんに気持ちよく治療を受けてもらえるかと真剣に考えていました。もうノイローゼになるくらい。

本当に患者さんに対しては気を遣いました。そのときは、細々したことまでいろいろと考えました。毎日、毎日。

出来るだけ、自分で出来ることは自分でやっていましたので、外の駐車場掃除なども行っていました。そのときいじった泥が爪の中に入ってしまったのです。その爪を見たときぞっとしました。

「こんな指を患者さんは口の中に入れられたくはないに違いない」

そう思ったのが運の尽き。病的なまでに爪に気を遣うようになりました。

家族曰く、完全な深爪だそうです。そういえば、当時指先が痛かった気もします。きっと深爪の始まりなったんですね。今は、かなり深く爪をきってしまっても平気です。常に爪は丸く整えられています。

そんなに指に気を遣う私を見て、私が趣味で始めようとしたギターを禁止させられました。指先が弦によって堅くなってしまうから。ピックを使うエレキならいいよって。

中年の手習い ロックンロール・・・・・・・・・・・・・・無理です(苦笑)。

2007年1月17日 (水)

細菌性心内膜炎(この病気歯が原因?より)

~細菌性心内膜炎~ 

これは、血液に入った細菌が心臓に侵入して心臓の弁と心内膜に感染を起こす病気です。

ある男性のケースから見てみましょう。

〔55歳 男性のケース〕

発熱や全身の倦怠感が続いたため、内科に緊急入院となりました。抗生剤による点滴を受けるなどの治療の結果、症状はおさまりました。検査の結果、医師からは「細菌性心内膜炎」であると言われました。

重度の歯周病で歯がぐらつき歯肉から度々出血がありましたが、長期間放置していました。噛むと痛み、我慢できなくなったため歯科医院に通院しかけたばかりでした。

では、細菌性心内膜炎とはいったいどのような病気なのでしょう。

血液を循環させるポンプの役割をしているのが心臓で、その心臓の内側を覆っているのが心内膜です。細菌によりこの内膜に炎症を起こすと細菌性心内膜炎を引き起こします。

この病気は後天性の心臓弁膜症や心室中核欠損などの心臓の病気を元々持っている場合に起こる事が多いです。

抜歯などの外科的処置が誘引になって血液中に菌が入り、心臓に行き、菌血症という状態になり発熱や全身倦怠感を起こします。

細菌が心臓の弁に付着してしまうとそこで細菌が増殖し、膿を形成、やがて細菌の塊や血液の塊が崩れ、他の血管に飛んでいきます。飛んだ先の血管が脳の血管であれば、脳梗塞を起こしますし、心臓に行く血管であれば心筋梗塞や心不全を引き起こします。

このように、体に重篤な後遺症を引き起こすことの多い病気で、心臓に異常のある方はあらかじめ抗生剤を服用しながら歯科治療、特に抜歯や歯石除去を行う必要があります。

《日頃から注意すること》

歯周病や虫歯などは重篤な状態になるまで放置せず、普段から身体と同じように定期検診を受け、悪いところは初期のうちに治しておく事が重要です。

参考文献 「え?この病気歯が原因!?」 佐藤豊・佐藤文枝著 砂書房出版

2007年1月16日 (火)

歯固め

今日は、お正月にちなんだ話題。

お正月の行事に鏡餅を飾って長寿を願うものがあります。これは「歯固め」と呼ばれる伝統行事で、平安時代に中国から伝えられました。

「歯固め」では、鏡餅のほかにも昆布、ごまめ、鹿、雉子など、硬めの食材を供えて、しかる後にこれらを食べるのが慣わしです。

年齢を表す「齢」という文字には、「歯に命令されて寿命が決まる」という意味が込められています。つまり、歯が無くなる頃に寿命がつきるとことで、齢には長寿への願いが込められています。

「歯固め」というのは、健康で長寿を願う行事ですが、同時に健康に対する自己管理の意味もあるのです。

まだ歯も生えていない赤ちゃんが、手当たり次第に玩具を噛んだりしゃぶったりします。赤ちゃんの成長に大事なこの「歯固め」で、健康でしっかり物をかめるようにする準備なのです。

私たちの周りには柔らかい食品がいっぱいです。その結果、噛めない、噛まない子供たちが増えています。同時に生活習慣病も、ますます増えています。

健康で長生きするためにも、自分の歯を使ってしっかり噛むという自己管理を忘れないでください。

参考文献 「かむ力生きる力」斉藤滋著 デンタルダイヤモンド社

2007年1月15日 (月)

生き物の歯

今日は、波多野尚樹先生が書かれた「歯から始まる怖い病気」の中から、動物の進化についてご紹介いたします。

歯で分かる動物の進化

動物の歯は実に多様です。

肉を食べるライオンやヒョウの歯は、鋭い牙です。牛は前歯4本と平べったい臼歯が4本の組み合わせ。海のギャングといわれるサメは、牙が何列にもわたってびっしりと生えています。木を削るビーバーは、2本の前歯が他の歯に比べてとても大きいです。

歯を見れば何の生物か分かるほど、多種多様な歯をしています。

これほど多くの形の歯は、その食べ物や食物を得る環境に適応しています。

『恐竜VSほ乳類』(NHK『恐竜』プロジェクト偏・ダイアモンド社刊行)に興味深いことが書いてありました。

今を遡ること二億二千万年前のことである。三畳紀後半の地球上は、大型恐竜が支配する日本だった。その恐竜の足元に隠れるように必死に生きていたのが、アデロバシレウスというネズミの大きさの生物である。アメリカで化石で発見されてその存在が分かったのだが、おそらく知られている最古のほ乳流と言われている。

現在地球上には人類も含め、約四千種類のほ乳類が生息しているが、これらすべてのほ乳類の元祖、発祥、祖先がこのネズミほどの大きさの生物なのだ。

その後、中国遼寧(りょうねい)省の一億二千五百万年前の地層から化石が発見された。エオマイアと名付けられた犬ほどの大きさのほ乳類は、アデバレシウスの二倍の大きさの脳を持っていた。

ほ乳類の脳の巨大化を可能にしたのが、「歯の進化」だといわれています。

最初のほ乳類アデロバレシウスは、山型の歯だったのに対して、エオマイアはトリボスフェニック型大臼歯という現在の有袋類などの持つ大臼歯を獲得していました。

大臼歯というのは、人間の奥歯でもわかるように、食物をすりつぶし消化吸収の効率をアップさせる機能があります。山型の歯しか持っていない時には切り裂くことしか出来ませんでした。しかし、大臼歯を持ったことで噛み切った後で、すりつぶす事が出来るようになりました。

こうなると、今まで食べていた昆虫よりも大きな物を食べることが出来るようになり、木の葉や皮、あるいは実なども食べることが出来ます。つまり、食べられるものの種類が格段に広がります。食べるものが増えれば、エネルギーを大量に体内に取り入れることが可能となります。

このエネルギー量の増加がポイントです。

すべての臓器の中で、脳が一番エネルギーを消費します。つまり、頭をフル稼働させようとすればエネルギーが要るようになります。

歯の進化によって、ほ乳類はエネルギーをふんだんに取り入れることが出来るようになったため、脳の容量も二倍に増えたというわけえであります。

まさにこれこそが進化において歯が果たした役割なのだと得心できます。歯と脳がどれだけ密接に関係しているかが分かっていただけると思います。

その後、アメリカ・テキサス州の一億二千万年前の地層から、ほ乳類の歯の化石が大量に見つかりました。牙の様な歯、小さな歯が連なっているもの、大臼歯、小臼歯など本当に様々な種類の歯であります。

なかには、恐竜の子供を胃の中に残したまま化石になっているほ乳類も見つかっています。

恐竜の足元で恐竜を恐れながら暮らしてきたほ乳類が、大きくなった脳で考え、体の機能をいっそう複雑に変化させて恐竜の子供を食べられるまでに進化しました。それをサポートしてきたのが歯の存在であります。

ほ乳類は歯を進化させることで、どれだけ食べられるものの範囲を広げ、エネルギー摂取量を増やしていたかが分かります。逆から考えると、歯の化石は、その歯を持つ生物がどのような食生活をしていたかも如実に物語っています。

生物にとって食べる事は、生命維持の基本です。つまり、歯を見れば生物が環境にどのように適応し、何を食べて生命を維持してきたか、その進化の過程が分かるのです。

2007年1月14日 (日)

日本歯科医師会からの報告

毎月、日本歯科医師会から広報誌「日歯広報」というものが送られてきます。

その中に、いくつかの報告がしてありましたので、ここでご紹介いたします。

平成17年患者調査の概況

平成17年(2005)患者調査の概況が昨年12月7日(木)、厚生省から公表されました。

調査の結果、歯科診療所の推計患者数(調査日に受療した患者数)は127万7千人で、平成14年の114万8千人よりも12万9千人の増加、病院と一般診療所を含めた外来患者数総数の18%でした。

男女別に見ると男54万9千人、女72万8千人、年齢階級別に見ると60~64歳が13万2千人でもっとも多く、以下、55~59歳12万8千人、70~74歳は12万1千人に順でした。

75歳以上は合計で13万4千人でしたが、年齢階級の上昇に伴い、推計患者数も減少していました。

なお、訪問診療を受けた推定患者数は3千人でした。

この統計で分かるのは、やはり、歯の寿命との関係です。歯は一般的に45~50年の寿命しかないと言われています。しかし、歯科医療の進歩によって多くの歯がその寿命を延ばしています。しかし、60歳半ばになると歯にも少し疲れが見え始め、この結果になったと思います。年齢が高くなると歯科の受診率が下がるのは、私の推定ですが、入れ歯になってしまったために、歯科の受診率が下がってしまったとの気もいたします。

2007年1月13日 (土)

確認してください

昨年に新聞各紙やニュース等で聞き及んだ患者さんもいらっしゃるとは思いますが、もう一度確認しておきたいと思います。

それは、ビスホネート系と称される薬剤の投与を受けた患者さんにおいて、顎骨壊死・顎骨骨髄炎が発現したと報告されています。

報告された症例の多くは、ビスホネート系薬剤の治療中に抜歯等の歯科処置や局所感染に関連して発現しており、特にその部位付近で発生しています。

ビスホネート系製剤には、注射剤と経口剤があり、顎骨壊死・顎骨骨髄炎は癌患者に投与される注射剤での報告が多くを占めますが、まれに経口剤でも報告されている事もあります。

ビスホネート系製剤の投与以外にも下記の因子が考えられています。

  • 悪性腫瘍
  • 化学療法
  • コルチコステロイド治療
  • 放射線療法
  • 口腔の不衛生
  • 歯科処置(特に抜歯)

現在国内で販売されているビスホネート系製剤一覧

注射剤

  • アレディア(ノバルティスファーマ)
  • オンクラストテイロック(万有製薬・帝人ファーマ)
  • ビスフォナール(アステラス製薬)
  • ゾメダ(ノバルティスファーマ)

経口剤

  • ダイドロネル(大日本住友製薬)
  • フォサマックボナロン(万有製薬・帝人ファーマ)
  • アクトネル(味の素)
  • ベネット(武田製薬)

各製品の添付文書は、各製造販売会社のホームページでもご覧になれます。

2007年1月12日 (金)

足裏コンプレックス

私の土踏まずコンプレックスに最初に気がついたのは、小学校のプールの時間でした。

プールの休憩の時間に皆の足跡を見ると、ちょうどHANG-TENの足のマークの様に土踏まずの部位がえぐれた状態で地面にマークされている。

でも自分の足跡を見ると、足裏すべての模様がベタッとマーキングされている。

このとき、友人の一人が大声で叫びました。

「いがちょ(私の事です)の足は扁平足だ!ドラえもんみたい!」

そういって大声で笑いました。

それ以来、プールの時間になると、出来るだけ地面には出ず、ひたすらプールの中に入っている様になってしまいました。

やむをえず、プールの外で歩く場合は、まず踵をそっと地面に着け、土踏まずを作る様に足の外側だけが地面に着く様にしてから、指に力を入れていくという、かなり変則的な歩きかたになってしまいました。

体育の先生に「猪狩、おまえの歩き方は、競歩の様だな」なんて、言われ、あー、こんな事になるのだったら、まだ、堂々と扁平足だよって公言したほうが良かった。と思い直し、それからは堂々と隠さないようにしました。

この足裏コンプレックスが再燃したのは、つい最近です。

ジムのトレーナーから、バランスの運動を指示されました。

それは、片足で立ちながら、上体を大きく曲げ、もう片方の足を後ろへ大きく伸ばし、腕も前に伸ばしながら、しばらくの間、静止するというものです。

どうしても、上体がぶれてしょうがないのです。

「猪狩さん、足の裏の土踏まずの所にぐっと力を入れて、足裏を踏ん張る様な形にしてください」

「え、土踏まずですか・・・。」

「はい、そうです。土踏まずです」

わ、私には土踏まずがない・・・・。

「はい、分かりました。土踏まずですね。ちなみに先生、扁平足の人はやっぱり、バランス悪いのですよね?」

「はい、扁平足はバランス悪いです。」

「・・・・・・・。」

その時も何度挑戦しても、ぐらつきは止まりませんでした。

だって、扁平足だもの。

でも、最近、土踏まずの様な部位を発見しました。

とても疲れた日に、姉に「休足時間ツボ刺激ジェルシート」という物を貰いました。

これを足裏に張るのですが、皆はとても気持ち良いと絶賛しているのです。正直私は気持ちがそんなに気持ちが良いとはいえませんでした。

でも、これは私の張り方が間違っているのだと思い、自分で再購入。

今度は、「土踏まず」付近に比重を置くように、しっかり張ってみました。

その効果は絶大で、本当に気持ちが良い。

「私にも、土踏まずの様な部位はあったのだ」と感激。

最近は、お風呂に後のお楽しみで毎日張っています。しかも起きてからも効果が持続する様なので、次の日のお風呂の前まで張って置くことにしています。

足裏には本当に泣かされますが、これからもコンプレックスとうまく付き合いながら生きていきたいと思います。

そんな大げさなことか!

2007年1月11日 (木)

「忙しい!」「時間がない!」禁止。

本当に大変な事になってしまいました。事務仕事。

年末から年始にかけて、合い言葉の様に「忙しい!」「時間がない!」を連呼していました。

そのくせ、みたい映画や読みたい本はしっかりチェック。

今日、改めて事務仕事を見てみると、うんざりするほど貯まっていました。

時間がない、忙しいと言って自分を慰め、後回しにしたツケがどっさり貯まっています。

本日から「忙しい!」「時間がない!」という発言を自分自身で禁止します。そんな暇があったら仕事をこなせって事です。

2007年1月10日 (水)

歯のアクセサリー

今日のトピックは、Dental Tribune紙からのトピックです。

私の患者さんの中にも何人かお見かけしたことがありますが、「歯のアクセサリー」についてです。

米国歯科医師協会(ADA)は、dental grillz(grills)または“fronts”と呼ばれている歯に装着するアクセサリーが、歯や歯肉に害を及ぼす危険性について警告を発しました。

このアクセサリーによってもたらさせる可能性のある弊害は、歯が欠けたりずれたりすることがあること。

また、歯肉に炎症を生じさせ、アクセサリーの下にたまった食物残さなどによって感染症を引き起こすことなどであります。

アクセサリーの下に蓄積していく細菌は齲蝕(虫歯)の引き金となる酸を発生させます。さらに、人の歯形を採ることを歯科医師行為と見なす州もあり、ライセンスが必要となります。これは貴金属店や歯用アクセサリー販売業者が考慮すべきことであろうと米国歯科医師会(ADA)は述べています。

2007年1月 9日 (火)

危険な言葉

ドクターハラスメントという言葉を知っていますか?

医者が患者さんの心情や立場を考えずに、患者さんの心に傷を作ってしまうことです。

私は、なによりこれを恐れています。

患者さんの事を考えて、発言するように気をつけていますが、中には不用意な言葉を発言しているかもしれません。

こうした言葉は、時に大きな問題を引き起こします。

なぜかと言えば、歯科医師が見る歯科医師の評判と患者側から見る歯科医師の評判は、一致していないことが多いからです。

歯科医師としては1流なのに、患者さんに厳しいのでは、全く意味が無いと思います。「こんなになるまで放っておいて」なんて言葉は持ってのほかです。患者さんも、自分の歯が気にならない訳がありません。ただ、仕事が忙しかったり、怖かったりなど理由があったはずです。

我々は、歯を治す以前に、心のケアをしっかりしていかなければいけないのかもしれません。

治療費、通院回数、今後の状態など歯に関する悩みはつきないと思います。まず、それを解消してあげて、自分に治療できない場合は、出来る先生を紹介してあげれば良いだけです。

患者さんが求めているのは、気遣いが見られる態度、言葉であると思います。また歯科医師も患者さんに信頼される言動、行動を心がけなければいけないとも思っています。

これは、医科・歯科医療の中の問題だけでは無いと思います。

人との出会いの中で、この人とはいつまでも仲良くしていたいと思わせる人間なのか、もう金輪際つきあいたくないと思わせる人なのかは、相手の心情を思いやって話を出来るかにかかっていると思います。

最近、良い経験をしました。一つは、休みの日に家族で遠路に行かなければならない用事がありました。

そこは、山奥の場所で、大雪のために到着が大幅に遅れてしまったのです。周りにはもう食事をするところもありません。宿泊するホテルの目の前に、小さなレストランがありました。だめ元で訪ねたのに、そこのご主人は、遠路からの疲れをねぎらい、精一杯のもてなしをしてくれました。本当にありがたかったです。もうお会いすることも無いと思いますが、死ぬまで私たちの心の中に留まっていると思います。

次の日なのですが、今度も勉強になる人に出会いました。もう定年を迎えた大人なのですが、非常に子供のような方なのです。わがままと言ったら良いでしょうか。

常に上から物を見ることしか出来なくて、話をしていても本当に疲れます。しかし、本当に勉強になりました。この人の様な言葉、態度は相手を磨り減らすのだなと言うことが。

日常でも言葉は、使い方によっては暖かいスープにも鋭い凶器にも変わるのですね。

気をつけたいです。

2007年1月 8日 (月)

抗菌ガム?

今日のトピックは、Dental Tribune紙からです。

BASF社、抗菌ガムの発売を予定?

ドイツの科学薬品会社BASF社は、齲蝕(虫歯)原性菌を死滅させる細菌を含んだチューイングガムを開発しました。

このガムは、早ければ来年にも小売店で入手が可能になるかもしれません。

BASF社は、抗齲蝕乳酸菌の新しい菌株を発見しました。

抗齲蝕乳酸菌は、一般的に未殺菌ヨーグルトの中に見つかり、ミュータンス連鎖球菌と結合します。ミュータンス連鎖球菌は、歯面に付着し、腐食性の強い酸を出して歯のエナメル質を破壊してしまいます。

抗齲蝕乳酸菌入りのガムは、ミュータンス連鎖球菌をお互いにくっつきあわせるよう作用し、歯面に付着するのを防ぎます。

BASF社研究本部長のStefan Maricinowski氏によると、このガムは既に多くの人による臨床試験を行っており、口腔内の細菌レベルが半減したという結果も出ています。

BASF社はこのガム以外にも、抗齲蝕乳酸菌を含有した歯摩剤や口腔洗浄剤などのデンタルケア製品を販売する予定だそうです。

近い将来、この製品群が出回れば、歯医者入らずになるかもしれませんね。

2007年1月 7日 (日)

小児の食事

今日は、昨年ベストセラーになった「うちの子、どうして同じ服ばかり着たがるの? ジェイナ・マーフィ著 草思社出版」からお届けいたします。

この本は子供の心理を見抜いて、適切に対処方を記しているすばらしい本です。興味のある方は是非一読をおすすめいたします。

今回は、その中から、食事に関してのリポートをお届けいたします。

ろくに食べない日とやたらと食べる日があるのはなぜ?

幼い子供は、まるで無人島から救出されたばかりのように食べ物をむさぼり、マカロニを山ほど食べたかと思うと、次の日には、1日かかってバナナ1本と牛乳2杯しか口にしない、ということがあります。いったいどうしてでしょう。

実は彼らは、食事の時間になったから食べるのではなく、体がカロリーを要求するから食べるのです。したがって、子供の好きなようにさせると、すでに十分なカロリーをとった時には何も食べようとしないのです。

幼い子供の食事パターンを観察し、実験してきたジェニファー・フィッシャー博士は、ほとんどの子供の1日に摂取するカロリー量はかなり一定している、と指摘しています。

事実、様々な調査でも、同じように見えてもカロリー量の異なる食べ物(たとえば低脂肪ヨーグルトとレギュラーヨーグルト)を食べたときには、次の食事でその差を埋め合わせをすることが分かっています。

彼らは、食べ物のラベルを読んでいる訳ではなく、自分の体の要求する栄養量に合った食べ方をしているのです。

彼らの摂取するカロリー量は食事ごとに大きく変わりますが、24時間という単位で考えるなら、通常は帳尻が合っています。数日単位で観察すれば、ほとんどの場合、少なくともカロリー量に関する限り、彼らが驚くほどバランスのとれた食事をしているのが分かるでしょう。

もちろん、すべてのカロリーが必要な栄養素から等分に得られているとは限りません。

子供は、もし許されるなら、1日分のカロリーをすべてチョコレートアイスクリームでとろうとするでしょう。

「子供は甘くて高脂肪のものを含め、フレーバーの効いた高カロリーの食べ物を好みます」とフィッシャー博士は説明します。

大人にも一般的にその傾向がありますが、それは、人間の本能的な好みだからです。人間が本質的に持つ高脂肪・高カロリーの食べ物への欲求は、食料の乏しい時代には種を保存するために有効でしたが、高脂肪・高糖分の食べ物であふれる現代では、タンパク質、無機質、ビタミンなどが不足する、いわゆるエンプティカロリー食につながる可能性があります。

親として特に気をつけなければならないのは、子供に、毎日、出したものを全部食べさせたり、決まった量だけ食べさせたりする事ではなく、健康的で、栄養豊かな食べ物から自分の食べるものを選ばせるようにすることです。

たとえば、四分の一カップのブルーベリーと全粒粉のパン1枚、スクランブルエッグ、ひと口大に切った野菜を2,3きれ、牛乳を1杯出せば、子供が口にするものはどれも栄養価の高いカロリーになり、空腹を感じないために必要な量だけを食べると健康的な食生活を維持する事が出来ます。

上にあげたものを2,3口食べるだけでは、元気に生活するには不十分なのではないかと不安になるかもしれません。

しかし実際には、それにピーナッツバターを塗った全粒粉クラッカーを3枚、バナナ半本、牛乳をもう一杯加えれば、ほとんどの子供の一日分の栄養必要量が満たされるのです。

子供が元気に育って欲しいと願うあまり、私たちはつい、子供にふさわしい食べ物の量は自分たちの数分の一にすぎないことを忘れてしまいます。

今後、このシリーズを何回かに分けてご紹介いたします。

2007年1月 6日 (土)

歯に良いお茶

今日は、Dental Tribune紙からのトピックです。

オレゴン州立大学のLinus Pauling研究所は、お茶に含まれるフッ素濃度は齲蝕(虫歯)予防を目的とした米国の上水道に匹敵すると発表しました。

緑茶、紅茶、ウーロン茶の抽出物は試験管内の齲蝕原性菌の成長と酸賛成を抑制します。

英国の14歳児6.000人以上を対象とした研究によると、そのお茶に砂糖を加えても加えなくても、茶を飲む14歳児は飲まない14歳児よりも齲蝕が少ないことが分かりました。

この研究はとても生活の中に役立つ研究だと思います。乳離れが進んできた児童には、お茶類を飲む習慣をつけてあげれば、フッ素以上の虫歯予防効果が得られるのですから。

2007年1月 5日 (金)

今日から仕事始めです。

しろくま歯科医院、今日から今年度の仕事始めです。

誠心誠意がんばって行きたいと思います。

よろしくお願いします。

院長 猪狩弓彦

2007年1月 4日 (木)

明日から仕事始め

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

しろくま歯科医院も明日から仕事始めです。

明日から円滑な仕事の滑り出しにするために、今日は最後の休みを使って明日の準備をしようと思っています。

この正月休みを振り返って見ると、肉体的には、あちこちに動き回ったので疲れているのですが、精神的には大変充足しております。良いことです。

いつもはなかなか行くことの出来ない映画館へ毎日足を運んで、気になる映画を見ましたし、家では、じっくり本を読むことが出来ています。

益々、人とのつながりが無くなって、引きこもり感が増している感じがするのですが、毎日患者さんとコミュニケーションが十分とれているので、休みの日くらいはこれでOKでしょうね。

今日から仕事始めという方も多いと思います。ご苦労様です。

最後に明日から始まる仕事の抱負を。

今年から本格的にインプラント治療を始めるので、今までの経験と知識を使って患者さんの生活の質を更に高めていければ良いなと思っています。

後、計算したら真面目に働ける時間は15年しかないのです。そう考えるとい1日、1日がとても貴重になってきます。まだまだ勉強しなければならないことがたくさんありますので、今年も家族とのかねあいを見て、出来るだけ勉強会へ参加したいと思っています。

では、明日からまたよろしくおねがいします。

2007年1月 3日 (水)

休日歯科診療 後半

昨日の続きです。

休日歯科診療所の受付は、内科と小児科との歯科の3つからなります。そのために、受付が混雑しているというのが判明。始めは歯科だけだと思っていたのですが、どうやらそうではなかったようです。

しかし、それでも到着すぐに患者さんが待ていましたので、落ち着く暇無くすぐに患者さんのもとへ向かいました。

最初の患者さんは3日くらい前から前歯に違和感が生じ、昨夜、ついに痛みが出ていたとのこと。

しかし、この患者さんは現在、歯科に通院中で、5日前にも歯科にかかっており、その時は他の部位を治療中だったのです。患者さんの口の中全体をすべて把握しておくのは非常に難しいのですが、今回の場合は、歯肉に腫脹が見られ、しかも排膿という膿がでている状態でしたので、これは、この担当の先生がよく患者さんと上手くコミュニケーションがとれていなかったのかもしれません。自分の場合も忙しさにかまけて、こういう事がたぶん有るかもしれないので、大いに反省するべきと自分を戒める患者さんでした。

それから、午前中は多くの患者さんが来院しました。内訳はだいたい3つに集約出来ます。

1:仮歯や歯がとれてしまったので、接着して欲しい

2:歯の痛みが出てしまった

3:親しらずが痛み出してしまった

と言うものです。しかし、休日歯科は応急処置をする場所で、しかも大きな手術や大がかりな治療は難しいのです。後日、かかりつけの歯科医院へ通ってもらうというのが大前提なのです。そのため、上記の2,3はとりあえずの痛みを止めて、薬を渡すくらいしか出来ませんでした。

それから、この時期ならではとのこととして、他県からの患者さんがとても多かったです。帰省中なのでしょう。

午後も後半に入ると患者さんの数もだんだん少なくなってきました。それでも大晦日の昨日はもっと患者さんの数が多かったと聞きます。新年を迎える前に痛みを何とかしたいという患者さんが多かったということです。

それに関連してかは分かりませんが、電話での問い合わせも多くありました。以前にこの休日歯科でした治療に関するものだったのですが、どの先生がどの様な処置をしていたか全くつかむことが出来ないので、本当に困りました。

もうすぐ終了という時間になって、階段で転ばれて前歯が骨に陥没してしまったという患者さんからの電話があったのですが、状況からみてこの診療所で治療を行うのは非常に困難でした。仕方が無く大学病院を紹介したのですが、その後が非常に心配です。

結果的にみれば、患者さんの数はだいたい20人くらいでした。普段は3~4人ですから、その数の多さに驚かされます。大晦日は30人以上といいますから、本当に年末、歯科で悩まれている方が多かったのでしょう。早く休みが開けて、適切な治療を受けられるよう祈っております。

2007年1月 2日 (火)

休日歯科診療 前半

皆さん、お正月いかがお過ごしでしょうか?

私は基本的に朝は遅くまで寝ていることが出来ないのです。しかし、今日起きたのは、何と夕方の4時前でした。これには自分もびっくりです。よほど疲れていたのでしょう(笑)。

昨日は、元旦の休日歯科当番でした。

そのため、大晦日は年越しもそこそこにベッドに潜り込みました。

休日歯科の場合は、基本的に診療時間など関係ないので、昼も待機時間中なので、昼食を診療所での出前がとれるのですが、日にちは元旦なので、弁当屋も当然お休みなのです。そのため、「昼食は自分で用意してください。」って言われていました。

元旦に私が仕事なので、妻は実家で待機してもらっていたので、昼食はコンビので調達しようと思っていました。しかし、これが甘かった。

どこのコンビニへ行ってもほとんどのお弁当やおにぎりが売り切れなのです。なんで?

何軒かのコンビニにでやっとおにぎりを2つゲット。そのため、余裕で出発したのに、到着したのは時間ぎりぎりになってしまいました。

到着してびっくりです。混んでいる病院のような状態なのです。先に到着していた先輩はすでに治療に入りかけていました。

続きは明日。

2007年1月 1日 (月)

開けましておめでとうございます。

皆さん、あけましておめでとうございます。

元日は幸い天気にも恵まれたので、2007年は良いスタートを切れそうです。

今日は、すべての事を忘れ、家族との団欒を楽しみ英気を養ってもらえたらと思います。

この時期お年寄りは、お雑煮や食事を喉に詰まらせやすいので注意してくださいね。

それでは今年もよろしくお願いいたします。