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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2015年9月24日 (木)

乳幼児の歯磨き中の事故

今日のYahoo!の記事の中でこんなモノをを見つけました。
『乳幼児 歯磨き中事故で入院も』というものです。私も自分の子供の歯磨き中に何度も「ヒヤッ!!」とさせられた経験があります。大人は先を見通し行動を起こすことが出来ますが、子供の興味は目の前のこと一点だけ。現在行っている行動よりも興味を持ったことを優先させる帰来があります。
ニュースの内容はこんな記事です。



・ 
昨年1年間に東京都内で、歯磨き中に走り回るなどして転倒し、歯ブラシでのどや頬の内側を突いて救急搬送された5歳以下の乳幼児は前年比2人増の40人に上ったことが、東京消防庁のまとめで分かった。
 同庁や医療機関の専門家は「乳幼児は保護者がそばに付き添い、歯磨きに集中させて」と注意を促している。
 同庁によると、2014年に歯磨き中の事故で救急車で搬送された乳幼児の半数以上を1歳児が占めた。歯磨きをしながら歩いていた女児(1)が転倒してブラシが頬に刺さり、入院が必要と診断された事故などがあった。
 10~14年の5年間では、計207人の乳幼児が搬送された。入院が必要な中等症以上と診断されたのは全体の15%で、生命の危険があると診断される事故もあった。年齢別では、1歳児(97人)と2歳児(61人)で全体の約76%を占めた。
 事故の原因別では、歯磨き中に「歩いたり、走ったりして転倒」が最も多く、次いで「人や物とぶつかる」「踏み台から転落」などが続いた。
 国立成育医療研究センターの守本倫子医長(小児耳鼻咽喉科)は「口の中は脳にとても近い場所で、大事な血管もたくさんある。歯ブラシが刺されば大きなけがに発展し、最悪の場合は死に至る危険性もある」と指摘。「乳幼児が歯磨きをするときは落ち着いた所に座らせ、そばで目を離さないという基本を守ってほしい」と話している。(Yahoo!平成27年9月24日掲載)




万が一、我が子にこのような不幸が起きてしまった場合は開業医ではなく大きな病院《口腔外科》にご連絡しれみてください。

2015年9月11日 (金)

簡単な治療法なんてありゃしない。

現在頑張って勉強している噛み合わせの勉強なのですが、8月末にも新たな情報を得るべく研修会に参加してきました。





歯医者になって治療を開始してかなりの時間が過ぎました。最初の頃は、目の前の虫歯を治療するのに懸命でしたが、ある程度経験を積み、症例数が増えてくるとふとした疑問がわいてくるのです。


「赤ちゃんは歯なんて無い状態で生まれてきて、虫歯の無い歯が萌出してくるのに、何が原因で虫歯になったり、歯が無くなったりするのだろう・・・・・?」


この疑問が頭の中に生まれればしめたもので、後は坂を転がる石の様に勉強しだします。最初に目につくのは、やはり口腔内細菌のこと。口の中に虫歯菌がたくさん居れば虫歯が出来て当たり前だろう・・・・と考えます。
しかし、口腔内清掃がとても行き届いていて自分の口の中に対する意識も高いのにも関わらず、口腔状態が思わしくない患者さんも出てきます。ここでまた歯科医師としても壁にぶち当たるのです。
細菌だけで無いとすれば、次は『力』が歯にかかっているのではないか・・・。つまり噛み合わせ。
 実は私は非常にラッキーで、この壁を開業前に気がつく事が出来ました。そのため、噛み合わせの研修会に多く参加し、自分の中での一つの知見を得ることが出来ました。その治療方法で何年も治療を重ね、患者さんにも喜んで貰えたと思っていたのです(????)。
しかし、開業期間も長くなり、患者さんのメンテナンス期間も長くなると、治っている患者さんも居れば治っていない患者さんも居るということに気がつき始め、ついには治せない患者さんも現れてくる始末。
そこで、さらに上の噛み合わせの勉強をしなければと思い始め勉強しているのが現在頑張っている「シークエンシャル咬合」という学問です。
最初は、日本語で書かれている教科書も外国語かと思うほど意味が分からず、苦戦しましたが、あきらめずに毎日取り組んでいると、少しずつですが光が見えてきました。このシークエンシャル咬合の私の師匠はいわきの西山先生なのですが、彼にも多大な迷惑をかけました。時には熱くなりすぎて喧嘩もしました(苦笑)。西山先生には長年噛み合わせで苦しんできた私の妻の歯並びを一緒に治療して頂き、短時間で治療を終えることが出来ました。
西山先生曰く、「原因の除去なくして、治療が出来るわけがない。一番大事なのはしっかりとした検査を行い、口腔内の弱点となっている原因を見つけ取り除くこと。」日和見的に痛いところだけを削っても一時的な解決になるかもしれないが、またぶり返す。だから基本的な検査を地道に継続して行くのが大事だと教わりました。
かなり、かなり前置きが長くなりましが、今回私が出席したのは不調の原因を探るための研修会です。
毎回新しい発見があり、勉強不足を痛感する苦しい研修会ですが、「良薬口に苦し」と肝に銘じて頑張っていきたいです。

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