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2008年7月31日 (木)

退化型の若者たち1

本日から2回に分けて、丸橋賢先生の「退化する若者たち」よりお届けいたします。

戦後日本人の顔が崩れた!?

敗戦直後の1947年から49年にかけてベビーブームがあり、その世代を団塊の世代と呼び、そろそろ定年を迎える年齢です。

団塊の世代の人々と、いま20歳の人々の顔を比較してみると、これが同じ日本人であるとは思えないほど形態が異なってしまっています。たった50年の間の大きな変わり様です。

顔を正面から見ると、下顎のエラが張り、丸くまたは四角い丈の短い寸づまりの概形は、驚くほど縦長となり、下顎のエラは細く、オトガイ(下顎の先端)にかけて尖った形となっています。それに加え、顔が鼻筋から下顎の先端(オトガイ)にかけて、左右どちらかに大きく曲がっている例が目立ちます。というより、鼻筋から下顎の先端(オトガイ)にかけて、左右のどちらかに大きく曲がっている例が目立ちます。というより、鼻筋からオトガイにかけてまっすぐで、左右対称の顔はあまりみられなくなっています。

横顔の概形にも大きな違いが認められます。下顎角という、下顎のエラの部分の角度が大きく開き、弓形、または三日月型となっています。その角度は団塊の世代では100度くらいで、直角に近く見えたのですが、退化型の若者の下顎角は120度にもなっています。

私が問題視するのは、短い期間にこれほど激しい形態の変化を見せているのは、世界中で日本だけの特異的な現象である、ということです。

さらに、縦長で横から見た顔型が三日月型の退化顔の若者には、体力、気力の低下ばかりではなく、頭痛、肩こり、めまい、吐き気、手足の痺れなど、強い不快症状あつきまとおう例がほとんどなのです。

最近の日本人の活力や持久力の低下、学力低下、不登校やニート、非行の増加などの根底には、このような、退化という近年の日本人の生物学的異変があると思われるのです。

◇進化により獲得してきた形態

あらゆる生物の多様な形態には、それぞれ明確な理由があります。必要とする能力を獲得するために何十万年、何百万年をかけて、繰り返して体を使い、獲得してきたのです。

魚は泳ぐために、鳥や蝶は飛ぶために、猛獣や草食動物は歩き走るために、現在の形態を獲得してきたのです。

体の細部にいたるまで、形態は合目的的であり意味があるのです。

キリンやダチョウは遠くまで見渡し、敵や餌を発見するために長い首を持ち、広範囲を視野におさめる目を持ち、速い脚を獲得しています。しかし、ライオンのように、狩りをするための太い脚や爪、牙などはもってはいません。反対にライオンは長い首を持っていれば目立ち、獲物に逃げられるので首は短く、獲物を襲う目的で太く強力な脚、爪、牙を獲得しています。

歯や歯列、顎骨などの形態、腸などの消化器の形態まで、食性にかなったものとなっているのです。

人間は大まかにいえば猿、猿人、原人の進化の過程を経て、ヒト(ホモ・サピエンス)となる道を歩んで来ました。森から草原に出たことが立ち上がるきっかけと言われますが、立ち上がることにより遠くを見る視力を獲得し、一方、自由になった手を活発に使うようになり、その刺激によって脳容量を増大させてきました。

立ち上がることは四肢で体を支えるのとは違い、重力に逆らって直立し、行動し、物を持ち上げなければいけません。そのため、しだいにヒトとしての脊柱(背骨)やそれを支える筋群を発達させてきました。

私たち人間の体も、他の生物と同様、長い歴史を経て、必要性によって現在の形態を獲得してきたことをまず理解しておきたいのです。決して理由無く出来た形態ではなく、その形態なくして必要性を満たすことが出来ないのが生物の形態なのです。

明日へ続きます。

参考文献 退化する若者たち 丸橋賢著 PHP出版

2008年7月30日 (水)

まずは、整理整頓から

部屋が散らかっていると、もうなにもする気が起きません。

服も脱いだ後、そのままにしておくと、それが悪循環になり、どんどん部屋が散らかっていきます。

院長室では、服の代わりに医学書がそれにあたります。読んだら読んだまま、本棚に戻さない。

最近、全く生活のリズムがつかめず、苦悩していました。

部屋はキチンと整理してあるのに、なぜこうも悪循環が続くのだろうと悩んでいたのです。

それは、部屋が整理されていなかったのではなく、頭の中が整理されていなかったのです。

昨日、頭の中の悩みをリストアップしてみました。

その中には、自分で解決出来ないもの、解決出来るものに大別することができました。

まず、自分で解決出来る物を順にかたづけていくことにしました。

本日は、そのリストアップした中の一つしか完了することが出来なかったのですが、それでもかなり、頭の中が整理されました。

すると、キレイに整頓されている自分の部屋の中の違和感に気が付きました。

キチンと医学書は本棚に収まっているのですが、分類がバラバラでした。収まるべき所に収まっていない。今まではまったく気が付かなかったのですが、調子が悪いととりあえずかたづけるけれど、それがきちんとした場所ではないことが多かったのです。

まだ、完全に復調したわけではないのですが、復調のきっかけになったような気がして嬉しかったです。まずは動き出すことが悪循環からの脱出に繋がるのかと思います。

話は変わって、先週末にインプラントの相談ということで、ある先生が訪ねてきました。私にそのインプラントの際に一緒にオペに立ち会ってもらいたいというのです。

インプラントというのは、非常に複雑で大変な治療です。患者さんの事を考えれば、多くの診断をして取り組んだほうが成功率が上がりますから、私はこの申し出をすごく嬉しく思いました。

私で良ければどのような事でも協力するつもりでした。

それから、その先生の準備してきた資料を一緒に検討してみました。

はっきりといえば、インプラントをする以前の問題でした。あまりにもインプラントを簡単に考えすぎだし、将来的なビジョンも全くなく、最近はやっているワンデイ・インプラントのような簡単なもので行うつもりだということなのです。また、CT画像や咬合理論に関するものもとても稚拙でとても使えるような資料ではありませんでした。

そのワンデイ・インプラントは多くのメーカーで発売されていますが、インプラント経験が豊富な先生が症例を選んで、選んで、しょうがなく選択するものだと思うのです。患者さんの希望により、しょうがなく行うものだと思います。そのくらい成功率が低く、失敗すると、とても悲惨なのです。しかし、メーカー側は初期投資が少なく、簡単だという理由で、インプラント初心者の先生にもどんどん販売しているのだそうです。訪ねてきた先生もまさにその典型でした。

私は正直にその先生に「先生はインプラントをするには、向いていないので、止めた方がいいと思います」と言いました。とても辛い言葉でしたが、患者さんの事を考えれば致し方ありません。

その後、もう一度、資料を再検討し、基本的なインプラント(2回法、と1回方を選択出来る物)を使うということで、その日の症例検討は終わりになりました。

先を見て進むことはとても重要なことだと思います。しかし、足下を固めて、遠くにジャンプする基礎体力がなければ、すぐに転んでしまいます。

歯科医療もまずは自分の知識・技量の整理整頓も大事かもしれません。少し厳しいですが。

「先生は、何でもはっきりものを言うのですね。」と言われました。

そうかもしれません。

2008年7月29日 (火)

日曜日の雨

日曜日は、妻が子供を連れて実家へ戻っていました。

私も気分転換にふらりとどこかへ行こうと思っていました。

出かける寸前に土砂降りの大雨。

雷まで鳴っています。

もうこの時点で意気消沈。

自宅でじっとしていることにしました。

雷が近くに落ちたらしく、その衝撃はすさまじく、家が揺れたような気がしました。

そのせいか、夜は全くインターネットが通じなくなり、

次の日も昼過ぎまでインターネットが開通出来ませんでした。

歯科用のパソコンも調子が悪く、何度も再起動を繰り返しました。

自然を馬鹿にしてはいけないと強く思った夏の休日でした。

2008年7月28日 (月)

求人案内

しろくま歯科医院では現在、歯科衛生士・歯科助手を若干名募集しております。

興味のある方は履歴書をしろくま歯科医院まで郵送してください。

最新の歯科医療を学び、一緒に患者さんの健康を考えませんか?

3ヶ月の試用期間があります。

昇給、賞与、交通費負担、研修制度あり。

厚生年金、健康保険ありです。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

2008年7月27日 (日)

歯の崩壊パターン

本日は、野田先生の著書「歯周病で死ぬのはイヤだ!」よりお届けいたします。

年をとるほど、歯のエナメル質は成熟し、虫歯は出来にくくなります。ところが、35歳を過ぎたあたりから歯周病にかかり、歯肉が下がって、歯の根元が露出するようになります。

また、間違った歯磨きの仕方によって、歯肉が下がるケースもあります。これは、力を入れすぎて、歯肉を傷つけてしまうからです。

いったん下がった歯肉は、元に戻すことは出来ません。歯周病の兆候に気が付いたら、とにかく早めに治療を受けて、歯肉が下がるのを止める努力が必要です。

また、あまり知られていなののですが、噛み合わせによる歯肉の打撲も問題になります。ここで簡単に説明すると、年を取って歯肉が衰えると、自分の噛む力で歯肉が打撲するようになります。高齢社会に入り、歯肉の打撲傷で受診する方は増えていますので、注意が必要でしょう。

次ぎに、その典型的なパターンについて記します。

Ⅰ 十代 小学生の頃、お母さんに手を引かれて来院、虫歯治療

Ⅱ 二十代 以前に治した歯が痛み出し、歯医者に行くと、神経を取られて銀歯に

Ⅲ 三十代 被せた銀歯が痛くなり、歯医者に駆け込むも手遅れで抜歯。さらに隣の歯を削  ってブリッジに

Ⅳ 四十代 ブリッジが脱落したので、もう一度作り直してもらいたいと来院。ところが、ブリッジを支える歯が崩壊しており、やむなく抜歯。ついに部分入れ歯となる。

Ⅴ 五十代 最近、歯がぐらつくので歯医者に行くと、歯槽膿漏との診断。手の施しようななく、抜歯。欠損部分をブリッジや部分入れ歯で補うも、長持ちせず、次々と抜歯。

Ⅵ 六十代 歯科受診のたびに抜歯を繰り返し、そのたびに入れ歯を作り直し、口腔内の大半を入れ歯が占領する

Ⅶ 七十代 ついに総入れ歯

自分の歯がボロボロになったころに死期を迎えられればいいですが、高齢社会では、そういう思い通りにはいきません。結果、治療の苦労に加えて、自分の歯がない歳月を不自由に過ごさねばなりません。

日本人の歯科治療にたいする認識が現状のままでは、相変わらず悪環境を続けることになるでしょう。何とかしてそれを断ち切らねばいけませんし、少なくとも次世代にはそれを断ち切ってもらいたいものです。

参考文献 歯周病で死ぬのはイヤだ! 野田隆夫 野田雅代 共著 光人社 

2008年7月26日 (土)

ショートインプラント

本日は、加藤大幸先生の著書「よくわかる歯科インプラント」よりお届けいたします。

ショートインプラント

低侵襲手術(Minimally  Invasive  Surgery)が医学文献に紹介されて15年以上経過しますが、最小限で最大の効果を期待する手術は、インプラントの分野ではどのように発展してきたのでしょうか。

その代表として、メスを使わないフラップレス手術や大きな骨造成を必要としないノングラフト手術などがあります。

インプラントは骨に埋入するわけですから、骨が無い所には骨を作らなけれ手術は不可能でした。そこで、身体の別の場所から自家骨を採取して、移植をする骨造成が行われてきました。

この骨造成は現在でも著しく骨が萎縮してしまった場合によりますが、以前ほど多くはなくなってきています。その理由の一つに、ショートインプラントの登場があります。

インプラントの長さを分類すると、ミディアムインプラントといわれる一般的な長さは10mmで、12mm以上がロングインプラント、8mm以下がショートインプラントとなります。

ショートインプラントのコンセプトは、骨造成を行わず短いインプラントを埋入することによって、手術による患者さんのストレスを解消しようとするものです。

それでは、短いショートインプラントで長持ちすることができるのか?噛む力に耐えうるのか?という問題に直面します。

ショートインプラントについて、フランスの開業医フランク・レノワが論文を発表しています。インプラントは骨結合した後、全く動かないもの考えられていましたが、実はそうではなく、噛む力を受けると、結合したインプラント周囲の骨ごと僅かながら動揺するのです。そして、その動揺のしかたがインプラントの長さによって異なるのです。

例えば、ロングインプラントは、インプラントの先端ではほとんど動揺しません。その代わりにインプラント本体が撓むことによって、力を解放しているのです。ミディアムインプラントはその中間です。

一方、ショートインプラントは、インプラント全体が骨の中で僅かに動揺して力を解放しよとします。つまり、建築物の基礎部分を動きやすくして構造体自身に負荷がかからないようにする耐震構造のような働きがショートインプラントでは起こるのです。

結論から述べますと、以前は長ければ長いほど、インプラントは安定すると考えられてきました。しかし、現在では短いショートインプラントでも十分に噛む力に耐えることと、耐震構造のような働きをするので力学的にも有利なことが最新の論文で実証されているのです。

ショートインプラントは、複雑な骨移植であるサイナスリフトやソケットリフトをせずに治療することが出来るので、外科的な刺激や患者さんのストレスを最小限にするだけでなく、術者のストレスを解放してくれるのです。さらに、骨移植をするよりも短期間で治療が可能で、しかも経済的です。

すべての患者さんにショートインプラントが対応出来るわけではありませんが、以前と比べると圧倒的にロングインプラントの使用頻度が増えて来ているように、インプラントの表面性状や骨との親和性、骨生理学や免疫学的の深い研究によって、術式や使用するインプラントの種類は変わってきているのです。

参考文献 よくわかる歯科インプラント治療 加藤幸大著 現代書林

2008年7月25日 (金)

直立歩行で激変した人の口の構造

本日は、松矢篤三・古郷幹彦先生の共著である「のどちんこの話し」よりお届けいたします。

直立歩行で激変した人の口の構造

犬など四つ足の動物は、頭蓋骨と背骨(脊柱)が一直線に並んでいますが、人のように二足歩行の動物では、頭蓋骨は垂直な背骨の上に横向きに乗っかっています。

ですから、犬は四つ足歩行の姿勢でまっすぐ前方が見えているのですが、人は四つんばいではよほど首をしっかり持ち上げないと、水平に前方が見えません。

類人猿が直立して歩き始めたのは100万年以上前とのことですが、四つ足動物が急に立ち上がったのでは、空しか見えなくて往生したに違いありません。しかし自然は良くできたのもので、直立したり四つんばいになったりしている間に、徐々に頭蓋骨と背骨が角をなすようになり、人では頭蓋骨と背骨のなす角は直角に近くなっています。

頭蓋骨と背骨が一直線をなしている動物は、口腔、咽頭、食道あるいは鼻腔・喉頭・器官を構成する管腔は大約一直線に並んでいますが、頭蓋骨と背骨のなす角が直角になると、それに合わせて、この管腔もどこかの部位で屈曲することになります。

これによって、軟口蓋の後方が下垂し、水平であった舌の後方1/3が、折れ曲がって「く」の字となりました。咽頭の位置も下方に移動し、重なっていた軟口蓋先端(のどちんこ)と咽頭蓋が引き離され、軟口蓋先端と咽頭蓋の間に空隙が生じると同時に、広く長い咽頭腔が形成されたのです。

さらに、体を支える役割から解放された二本の前脚は、二本の腕として種々の機能を獲得したことも手伝って、前述の口腔、咽頭の形態変化により、人は他の四つ足動物とはずいぶん異なった口の機能を獲得するとこになったのです。いつか説明しますが、人が「言葉」という機能を持ち得たのも、この形態変化によるものです。

参考文献 のどちんこの話 松矢篤三 古郷幹彦 共著 医歯薬出版

2008年7月24日 (木)

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院長 猪狩弓彦

2008年7月23日 (水)

人の皮膚からの万能細胞成功

本日は、福島民報平成19年11月25日号よりお届けいたします。

再生医療「ゴール見えた」

京都大の山中伸弥教授らが世界に先駆け、人の皮膚からの作製に成功した万能細胞。傷ついた臓器や組織を修復する夢の再生医療の実現に向け「ゴールが見えた」(同教授)と実感させ、研究競争が激化するのは必至です。

ここまでトップを走ってきた日本ですが、研究規制などの政策しだいでは今後劣勢に陥ると警戒する声も出始めています。

「受精卵なしで可能に」「飛躍的躍進」-。

成果がほぼ同時に発表された20日、米メディアは新たな万能細胞の登場を大々的に報じました。「人工多能性幹細胞(ips細胞)」と名付けられたこの細胞。これまで人体のどんな組織んじもなれる「万能細胞」は、育てば赤ちゃんになる人の受精卵(胚(はい))から作る胚性幹細胞(ES細胞)の代名詞でした。

このため研究には常に倫理問題がつきまとい、キリスト教保守派が支持基盤のブッシュ大統領は「反倫理的」とES細胞研究を目の敵にしてきました。

皮膚細胞からの作製成功の報にホワイトハウスは「大統領は大変喜んでいる」と歓迎の声明を発表しました。山中教授の下には国内外から祝福のメールや電話が殺到。患者から「自分の病気を治せるか」の問い合わせも多く、教授は「反響の大きさは予想以上」と驚いています。

☆地殻変動

衝撃は早くも、世界の研究界に“地殻変動”起こしています。

「クローン胚研究はもうやらない」-世界初の体細胞クローン羊ドリーを誕生させた英国のイアン・ウィルムット博士は、山中教授らの研究の進展を知り、万能細胞づくりの本命とされてきました。研究の放棄を発表しました。

クローン胚は皮膚など患者の体細胞を、核を抜いた卵子に入れて作ります。これを元にしたES細胞は、患者に移植しても拒絶反応がなく、理想的とされてきた多数の卵子が必要なのが難題でした。山中教授はそれを皮膚細胞にわずか4種類の遺伝子を組み込む方法で解決しました。発ガン性の危険があるウィルスを使うなど安全性には問題が残るが「いずれは解決出来る」との見解が強いです。

☆どこまで許される

山中教授らは、世界で初めてマウスのips細胞づくりに成功。追随したのが米ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学でした。「人の細胞で先を越されるとしたら彼らだと思っていた」が、今回、京大と同着で同じ成果を発表したのはウィスコンシン大学。米国の研究層の厚さと底力に教授は舌を巻きます。

競争が激化する中、日本の研究規制がどうなるかも大きな関心事です。ips細胞は、受精卵や卵子を扱う倫理問題は回避出来ますが、万能性がES細胞と全く同じなら生殖細胞の精子や卵子も作れます。男性の皮膚から精子と卵子の両方を作ることも理論的には可能で、受精させれば、親は父親だけという子供が生まれる可能性もあります。

「どこまでなら自由な研究が許されるか、規制の議論は今から始めるべきです」と位田隆一京大教授(生命倫理)は指摘します。一方、京大の中辻憲夫教授(再生医学)は「ES細胞研究で日本は、厳し過ぎる規制のため後れをとった。それを繰り返せば、せっかくの画期的成果を活用できなくなる」と強く警戒しています。

2008年7月22日 (火)

連休中の出来事

しろくま歯科医院は土曜日は診療なので、日・月曜日と2連休でした。

最初の日曜日は妻の誕生日祝いのため、鉄板焼きを堪能し、百貨店にてプレゼント。本当は鉄板焼きの時点で私がご褒美をもらっているようでかなり嬉しかったのですが。

実は、この時点で、まだ夏風邪が全く完治していなく、だるくて、だるくてすぐに帰宅しました。

その夜、8ヵ月になる娘とお風呂に入りました。最近はこのお風呂が娘とのスキンシップの場になっているのですが、娘の歯が未だに生えていないことを妻に嘆きました。

「少し心配だね」と私。

「大丈夫よ、子供の歯は個体差があすから、少しくらい遅れていても大丈夫なのよ。知ってた?」と妻。

まあ、知っていますけど、プロですから・・・・・sweat01

2008年7月21日 (月)

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院長 猪狩弓彦

2008年7月20日 (日)

毎年恒例の夏風邪に罹りました。

私はクーラーの冷風が体に合っていないらしく、毎年、クーラーを可動しだすと必ず風邪を引きます。

決まって引きますので、夏の恒例事業となっています(?)

喉がとても荒れてしまい、患者さんに説明する時や診療中に咳をしてしまうのがとても辛いです。

あ~しんどい。

今日はこのへんで。

2008年7月19日 (土)

郡山AED安心マップ

先日、歯科医師会より郡山安心マップが届きました。

これは、郡山でAEDを設置している施設の地図です。病院あり、デパートあり、もちろん歯医者ありです。

どこで危険な状況になってもすぐにAEDが使用出来るようにという所在地図です。

私の歯科医院にももう2年以上ADEを設置していますが、このAEDは歯科医院の患者さんのためだけのものではありません。すぐ近くで起こった危険な状況なら誰でも使用して頂いて構いません。

幸い、このAEDを使用するには至っていませんが、常に訓練だけはしなければいけないとは思っております。

私はAEDだけでは,いざというときに対応できかねると思っていますので、奥羽大学の口腔外科の教授である高田先生をお招きして、偶発事故について教えを請う予定になっております。

いざというときの備えはキチンとしておかなければいけません。

2008年7月18日 (金)

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2008年7月17日 (木)

詐欺?

2日まえの午後4時くらいです。

受付にいた従業員から呼び出されました。

「駐車場にあるコカコーラの販売機に1000円入れたのですが、その後、商品のボタンを押しても出こないのです。1000円も返ってきません」

とのこと。

私は、駐車場の横に場所だけ提供しているだけで、特別関わっているわけではないのですが、その時は「これは迷惑をかけた。急いで弁償しなければ」と思い、何も考えずに1000円を払ってしまいました。

すぐにコカコーラへ連絡をいれ、調べてもらいました。

結果はまったく異常なし。1000円も機械に詰まっていないし、売れた商品と金額も合っています。

つまり、まんまと1000円だまされた可能性が高いと、コカコーラの方はおっしゃっておりました。

そんな事をする人には見えなかったのですが、今後は、気を付けようと思います。

2008年7月16日 (水)

パルスオキシメーターで全身管理を

今日はデンタルトリビューン紙2008年7月号よりお届けいたします。

私の医院でもパルスオキシメーターは完備しています。このことにより非常に助かったことが何度か経験しています。今日はアメリカでのそんな話しです。

(米国)治療中に全身状態の変化を見逃してしまったために、患者が重篤な状態に陥ってしまうことがあります。しかし、パルスオキシメーターを患者に装着させることで、こうした変化を察知し、危機を未然に防ぐことが出来ます。

心身の変化の把握に血圧と心拍数の確認は有効

パルスオキシメーターは、一見するだけでは把握しきれない患者の全身状態の変化を示してくれます。こんため、全般的な治療のクオリティレベルの向上や、時には患者の救命に繋がることさえあります。

血圧、心拍数の変化は患者が感じている不安や疼痛反応などの重要なバロメーターであり、全身管理に大変有効であります。患者が少しでも恐怖、不安、不快を感じているのであれば、それはすぐに心拍数の上昇に反映されます。

歯科医師がこうした変化に気づくことが出来れば、なんらかの手を講じることが出来ます。また、予期せぬ副作用や合併症のために、患者の表情の変化、目眩、呼吸困難、時には意識に消失、嘔吐を来すこともあります。血圧、心拍数をきちんとモニタリングしていれば、歯科医師はこのような症状の進行を未然に防ぎ、早期に適切な対応を施すことができます。

パルスオキシメーターによる管理で救われた老婦人

カリフォルニア州サンタマリア市の開業歯科医師Daniel Cook氏は、診療に際して常にパルスオキシメーターを使用しています。

同氏は、患者の血圧と心拍数の変化をモニタリングすることで、より確実に患者の全身状態の変化をモニタリングすることで、より確実に患者の全身状態を把握することが出来ると確信しています。

つい最近も、パルスオキシメーターによって老婦人が救われました。残根抜歯術を施していた際にパルスオキシメーターの数値を確認したところ、血圧が260/180と見たこともないほどの高値に上昇していました。

同氏は「しかし、彼女の意識は明瞭であり、まったく正常に見えました。パルスオキシメーターを確認するまでは、特に変わった様子もうかがえず、なにかおかしなことが起きているようには思えなかった」と振り返ります。

問診の結果、彼女は高血圧患者であり投薬治療中にもかかわらず、5日以上も降圧薬の服用を忘れていたことが明らかになりました。問診を受けるまで、彼女自身がそのことを完全に忘れてたのです。もしパルスオキシメーターを装着してなければ、歯科医師にとっても患者にとっても不幸な結果になっていたかもしれません。

同氏は「患者の健康状態の全般的な変化に気を付けるようになれば、よりよい診療を提供できます。このためにパルスオキシメーターは不可欠です」と述べています。

2008年7月15日 (火)

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1本の歯を守るためには

私の元々の専門は入れ歯やインプラントといった、歯が欠損した部分を補うことなのですが、私が大学を出てから、だいぶその意味合いが変わってきました。

まず、インターネットが大幅に普及し、患者さん自身が自分自身で調べることが出来るようになってきたこと。それから、医療が大幅に進んだことです。医療が大幅に進んだ理由がズバリインプラントです。

昔インプラントはとても難しく、大変でした。CTスキャンも一般的では無かったし、機材も複雑で、しかも高価でした。大学や専門性の高い限られた開業医が行うものでした。しかし、診療報酬の削減で医院の経営状態が悪化し、一般の開業医もインプラントを行う時代になりました。またそれに伴い、メーカーの方も技術改良を行い、簡便で成功率の高いインプラントもたくさん出現しています。

しかし、変わっていないことは人間の口の中の構造です。当たり前ですが。そのため、依然私の中で、口腔内の欠損部分を補う一番のものは入れ歯だと考えています。過去の実績はインプラントの比では無いですし、長年歯科治療を行ってきても淘汰されていないのがその証拠です。

では、入れ歯と最新のインプラントをどのように使い分けるのが良いのかということですが、まず私は入れ歯を使用してもらい、それでもだめだったら、インプラントを検討する。もしくは出来るだけ少ない本数のインプラントを効果的に埋入して、入れ歯との共存を計る等が考えられます。

1本でも多くの歯を守るには、最新の知識と今まで培った技術をフルに使って保護して行くしかないと考えます。すぐに抜歯して、すぐにインプラントというのではあまりにも患者さんが可哀想です。

2008年7月14日 (月)

乗り越えるとき

そんなに難しいことでは無いとは分かっていたけど、

実際行動するまでがひどく悩み、ひどく大変だった。

しかし、やってみること、行動することが大切であるということを

再認識。

こうなってみると、こうした乗り越える機会を与えてくれた試練にさえも

いとおしさを感じてしまう。

まだ、山は始まったばかりだけれども。

2008年7月13日 (日)

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2008年7月12日 (土)

GRAPEVINEのライブに行って来た

今週の水曜日に午後の仕事を休ませていただいて、GRAPEVINEのライブへ行って来ました。

場所は宇都宮です。

GRAPEVINEは妻の影響で聞くようになったのですが、今では私の方が年甲斐もなく熱狂的です。

ライブの始まる時間は7時から。開場は6時半との事で、6時15分くらいから会場へ赴きましたた。

しかし、すでに長蛇の列です。しかし、妻は全く慌てることなく、チケットの番号順だからと平静です。私たちの番号は101番と102番。妻曰くかなり前の方だとか。

今までGRAPEVINEのライブには2回ほど行っているのですが、いつも後ろの方だったです。

前の方だといっても、いつもと変わらないとたかを括っていたのです。しかし、ライブ会場へ入って驚きました。とにかく狭いのです。

どのくらい狭いのかといえば、ちょうど私の診療室くらい。この狭いところに3~400人もぎゅうぎゅうで詰め込むように入るのです。しかも、結構売れているGRAPEVINEがこんな狭い所に来てくれるな~と妙に感心してしまいました。

ちなみに私は閉所恐怖症なのです。もう私の周りには人人人です。しかもほとんどが若い女性です。体はぴったりと密着しています。

もう閉所恐怖症どころではありません。もう出口にさえたどり着けない有様。頭は真っ白です。

時間となり、GRAPEVINEが登場してきました。もう目の前。2メートル先にはボーカルの田中さんがいます。最初の2曲くらい歌った後、最初のMC。

その時、「今日は初心者も来ているようですが、楽しんでいってください。決まりはないので」とどう見ても私の顔を見て言っている。

確かにオヤジが一人だけライブ会場にいたら目立つよね、反省。

しかし、あの狭い壇上で様々な音色を出すものだな~と感心しながら、注意して観察すると皆自分の持ち前の楽器意外にも多くの仕事をしていることが判明。コーラスをしたり、楽器の掛け持ちとしたり。

大きな音で耳が痛いのに、「これは私の仕事に似ているな~、人が協力し会って大きな仕事をこなすということだもんね」とライブハウスで哲学的な事を考えていました。

ライブ終了後、大好きなベトナム料理をたらふく食べ、そこのお店で売っていた「フォーは健康にとっても良い」と書かれたTシャツを夫婦で買い込み、笑いながら帰宅しました。

大きな音の後遺症の耳鳴りは2日ほど続きました。

2008年7月11日 (金)

新しい発見

先週末に東京の品川にインプラントの研修に行って参りました。

この研修会、私が勝手に師と決めている石川先生のものです。

この石川先生の研修は、実は何回受けたか分からないくらいずっと受け続けています。

今回も、新しい発見がありました。

毎回、自分なりにテーマを決めてそのテーマについて質問を用意して出かけるのですが、

今回もしっかりと応えを明示してくれ、大変満足のいく研修でした。

私は、自分でいうのも何なのですが、インプラントの基礎はしっかり出来ていると思っています。

しかし、色々と日々の臨床に望んでいると、必ずぶつかる壁があります。インプラントは失敗の許されない慎重な医療です。可能なかぎりポテンシャルを上げて治療の望まないといけないと思っております。

今回の研修はビギナー向けだったと思います。そのため、私は基本的なインプラントの埋入の実習は行わず、石川先生にその場で伝授していただいたテクニックをひたすら練習しました。ほんとに一心不乱に練習しました。そのため、練習用に配られていた模型がインプラントの穴だらけになってしまいました。もう入れる場所がないので、練習が諦めましたが、ほんとに来て良かったと心底満足しました。

また、石川先生は受講者全員に脳外科の福島先生の著書を自腹でお配りになっていました。彼の提唱する鍵穴式手術法がインプラントの考えかたの非常に似ているとのことでした。実はこの本は既に所有していたのですが、改めて読み返してみました。なるほどとうなる感じです。

しかし、自腹でも良いと思うことは、皆に教えたいという石川先生に人柄に触れることができて、とても嬉しい研修会でした。

最近、なにかと元気がなくなっていたので、良い週末でした。

2008年7月10日 (木)

1000!!

このブログを始めて2年と8ヶ月。

ほとんど休み無くこのブログを続けて来ましたが、

本日ついに1000投稿目を迎えることができました。

いや~長かったです。

最初の目的が「とりあえず1年」で次の目的が「2年目もなんとか」でした。

最近の目標が「投稿1000」までにしてきたのですが、

ついに達成しました。

次はどこに目標に置きますかね?

2008年7月 9日 (水)

求人案内

しろくま歯科医院では現在、歯科衛生士を若干名募集しております。

興味のある方は履歴書をしろくま歯科医院まで郵送してください。

最新の歯科医療を学び、一緒に患者さんの健康を考えませんか?

3ヶ月の研修期間があります。

昇給、賞与、交通費負担、研修制度あり。

厚生年金、健康保険ありです。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

本日午後休診いたします。

本日の午後は臨時休診いたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。

10日(木曜日)は定休日、11日(金曜日)は通常通り診療いたします。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

2008年7月 8日 (火)

ちゃんと伝えられたか心配です。

先日、いわき市より研修会で親身にさせて頂いた、鈴木先生がインプラントオペの見学にいらっしゃいました。

鈴木先生は、インプラントの経験がないそうなので、一度開業医レベルでのインプラント手術を見学してみたかったのだそうです。

その日のインプラント手術は午後1時からでした。鈴木先生はきっちり1時にいらっしゃいました。

患者さんに診療室に入室していただいて、まずは口腔内の清掃・消毒にやく40分ほどかかりますので、その間に色々とレクチャーを始めました。

口腔内の清掃が終わりましたので、麻酔を施し、オペ室に患者さんに入っていただきました。同じ時に鈴木先生にも手洗いをしてガウンを着ていただき、オペ室に入ってもらいました。

オペ室で患者さんの口唇の消毒とドレープを見学していただき、笑気麻酔をかけ、患者さんのバイタルが安定してきたので、いよいよオペと開始しました。

その日の予定していたインプラントの部位は右下に2本埋入です。

オペの時間にしてやく25分ほどでインプラント手術が終了しました。その間、ずっと私の首の後ろに鈴木先生の顔があり、熱心にインプラントの手術を見学されていました。すごく顔が近いのでなんだかくすぐったい感じがずっとありました。

オペ終了後、またインプラントに関する事をディスカッションしようと思ったのですが、すぐに帰られてしまいました。手術後に本日の手術の事を鈴木先生とお話しようと思っていたのですが。

ちゃんと伝えられたか少し心配になりました。

2008年7月 7日 (月)

求人案内

しろくま歯科医院では現在、歯科衛生士を若干名募集しております。

興味のある方は履歴書をしろくま歯科医院まで郵送してください。

最新の歯科医療を学び、一緒に患者さんの健康を考えませんか?

3ヶ月の研修期間があります。

昇給、賞与、交通費負担、研修制度あり。

厚生年金、健康保険ありです。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

2008年7月 6日 (日)

本日は、東京へ研修です。

本日は、品川にてインプラントの研修会です。

非常に楽しみです。

このことはまたリポートいたします。

2008年7月 5日 (土)

セカンドオピニオン

私の歯科医院には良くセカンドオピニオンの患者さんが多く来院します。

セカンドオピニオンというのは、主治医以外の先生にアドバイスを伺うというものです。

私の歯科医院に訪れるセカンドオピニオンの患者さんは、半分以上の患者さんが自分の主治医の意見と私の意見が同じのため、6割近い患者さんが元の主治医の所にお戻りになります。

逆に私の患者さんで他の先生に意見を聞いてみたいという患者さんももちろんいます。私は、その治療に適切な先生をご紹介させていただいています。自分の歯の事ですから、自分で治療の選択権を持つのは当たり前のことです。非常に良い制度だとおもいます。もちろんセカンドオピニオンに付いては保険請求ができますので、特別損害を受けることもすくないです。ですから大いにこの制度を利用していただきたいと思います。

しかし、先日訪れた患者さんのセカンドオピニオンを行った時はすこし我が耳を疑いました。ほとんどの先生の治療内容というのは納得出来るものです。こちらも異議を唱えることは少ないのですが・・・。

その患者さんが訪ねてきた理由は、「この歯は抜く必要があるのか?」というものでした。

最初に問診をさせていただき、視診をし、最後にX線(レントゲン)を撮影しました。しかし、この患者さんが抜歯を勧められた歯は全く健康なのです。少しむし歯がありますが、一日で治せる軽症のものです。しかも部位は前歯です。

健全な女性が、何にも問題のない前歯を抜歯させられたらたまったものではありません。人間の歯はもう再生することが出来ない、大切な宝なのです。

最近、歯科の患者離れが叫ばれて久しいですが、こういうモラルのない馬鹿な歯医者がいることで、頑張ってまじめに治療を行っている歯科医医師までもが同じ目で見られてしまい、被害を被っています。

この患者さんは、他にもその歯医者によって抜歯させられていました。患者さん曰く、歯医者の言うことは絶対だと思ったそうなのですが、さすがに前歯は怪しいと思ったらしいのです。

ほとんどの歯科医師は健全でしっかりとした治療を行っていると思います。ただ、ごく一部に馬鹿な歯科医師がいるのですね。疑問に思ったらすぐに他の歯科医に相談(セカンドオピニオン)をすることをお勧めいたします。

2008年7月 4日 (金)

本日午後臨時休診です。

本日午後は手術がありますので、

臨時休診いたします。

ご迷惑をおかけいたします。

明日は通常どおり診療いたします。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

感心しました。

先日、ある患者さんのお母さんとお話をした時の話しです。

そのお母さんは、いつも自分の子供達をまとめて歯科検診に連れてきます。

数が4人くらいなので、それなりに金額がかさみます。

でも、そのお母さんの考え方はこうです。

「もし、むし歯にでもなって、子供が痛み出したら、それこそ目も当てられないですよ。通院も治療費もかさむし。それなら、こうして定期的に診てもらってチェックしていったほうが、結局精神的、経済的にお得でしょ」

このお母さんの子供達の歯はむし歯一つ無く、とてもキレイです。生活もキチンとしているのだなと感心しきりでした。