歯科医院でのメインテナンス
本日は、マガジンハウスより出版された「歯周病とインプラント歯科治療最後の選択」よりお届けいたします。
歯科医院でのメインテンス
どんなに丁寧にセルフケアをしていても、歯の裏側や歯と歯の隙間、歯肉の内側の見えない部分など、歯磨きの行き届かないところが出てきます。自分で出来ないところは、定期的に歯科医院でメインテナンスをしてもらいましょう。
メインテナンスの時には、歯や歯肉の状態に異常がないかもチェックしてもらいます。メインテナンスの時は、治療後の状態を保つためと、虫歯や歯周病を予防するためでもあります。プラークや歯石のクリーニングだけでなく、自分では気が付かない病気の有無をチェックしてもらうことが大事です。治療後、不安な点があれば、歯科医師やスタッフなどに相談をしましょう。
特にインプラント周囲炎は発病していても、外見からはわからないことが多いので、歯科医院でのチェックは欠かせません。最近は、デジタルカメラで口の中を撮影し、診断用のチェアに座ったまま、モニターで写真を見せて、現状の説明をしてくれる歯科医院もあります。
◇自分で出来ない時はプロの手を借りる
治療後しばらくしは、きちんとセルフケアを行い、定期的にメインテナンスに通っていた人でも、仕事が忙しかったり、体調をくずしたり、セルフケアがきちんと出来なくなることもあります。そういうときこそ歯科医でのメインテナンスが必要なのですが、逆に「さぼってしまったから怒られるのでは」と思って気分的に行きにくくなったり、メインテナンスに行くのがおっくうになる人もいます。
そのまま放っておいては危険です。ためらわずに歯科医院でプロに清掃してもらいましょう。
◇歯科医院専用の防具でしっかりとクリーニングを
歯科医院で歯科衛生士が行う清掃は「PMCT」(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれ、専門の器具が使われます。PMCTでは、細かいところの歯石を取り除く器具や、歯肉溝の汚れやコーヒー、紅茶、たばこのヤニなどの着色汚れを取る器具など、様々な器具を使います。
また、プロ仕様の研磨剤やフッ素配合のジェルを用いるなど、自宅では出来ないケアが歯科衛生士などの手によって受けられます。
プロにキレイにしてもらった口の中は、とても爽快で気持ちのよいものです。メインテナンスは、この爽快感を味わいに行くためのもの、と考えてみてはいかがでしょうか。定期的に行くには、メインテナンスを終えたら、会計時に次回の予約をするのがコツです。
参考文献 歯周病とインプラント エグゼクティブのための歯科治療、最後の選択! マガジンハウス
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