歯磨きのヒント3
本日も青山先生の著書よりお届けいたします。
☆歯周病を防ぐ歯磨きポイント
①ある程度の時間をかける
ある程度の時間とは、何分という絶対的な時間を意味することではありません。TVを見ながらとか、お風呂に浸かりながらでもいいので、何かをしながらのこととしてながらブラッシングをする事をおすすめいたします。
一日に一度は、十分な時間をブラッシングに割いて欲しいですね。その際には、歯磨き粉をつけ
ずに、毛先で歯肉をマッサージするつもりで磨いてください。
②歯と歯肉の境目に歯ブラシを45度に当てる
歯周病は100%歯と歯肉の境目から発生します。したがって、その部分の汚れ(プラーク)を取り除けば、歯周病にはならないです。歯ブラシの毛先をその部分に当てて、小刻みに歯ブラシを振動させて磨いてください。
③歯間ブラシがデンタルフロスを使う
歯ブラシだけでは一日中磨いたとしても、歯と歯の間の汚れを取り除くことはできません。そこで、その部分の汚れを取り除くために、歯間ブラシかデンタルフロス(糸ようじ)が必要になってきます。
これらが日常的に使えるようになるまでには時間がかかるかもしれませんが、何事も慣れるまでの辛抱です。慣れてしまえば、たいしたことはないのですが、習慣になるまで少しの間がんばってみてください。
☆どんな歯ブラシがいいか
歯科医院で、予防の説明を受ける際、一番最初に受ける説明が歯ブラシの選び方でしょう。“弘法筆を選ばず”ということわざはありますが、正しいブラッシングをするためには、適切な歯ブラシを選ぶことはとても大切なことです。
①小さめな歯ブラシをつかう
歯ブラシが大きいと、歯と歯肉の境目の細かい箇所に毛先が当たらなくなってしまいます。ブラッシングで大切なことは、汚れの溜まりやすい箇所に毛先を当てて振動させることです。そのためには、どうしても小さめの歯ブラシを使うことが大切です。
具体的には、横に四列以上の毛が並んでいる歯ブラシは使わないほうがよいでしょう。歯周病の人なら、一列や二列の特別な歯ブラシを使う場合もありますが、一般的には、三列の歯ブラシを使います。
②歯ブラシの硬さ
歯ブラシの硬さは、健康な歯肉の人なら、普通か堅めが良いでしょう。しかし、歯周病が進んでいる人は、初めは軟らかめの歯ブラシで歯肉を十分にひきしめておき、出血がなくなってきたら普通の硬さに戻すのがよいでしょう。
③歯ブラシの交換の時期
歯ブラシは消耗品である以上、適切な時期に交換する必要があります。人によって交換する目安は違うかもしれませんが、一ヶ月に一度は新しい歯ブラシに変えて欲しいです。毛先の弾力性がなくなってしまっているものを使っていると、汚れを取り除く歯ブラシの能率が落ちてしまいます。
新しい歯ブラシに替えたときに、歯肉に傷をつけて、ブラッシングが痛く感じるようなら、歯ブラシの交換時期を長引かせずたと思ってもよいでしょう。
参考文献 よくわかる家庭の歯学 青山健一著 桐書房
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