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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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2005年11月30日 (水)

鳥インフルエンザ3

AERA(0511月5日号)に鳥インフルエンザ治療薬タミフルに関連した記事が掲載されています。今回はその内容をまとめてみました。

インフルエンザ治療薬オルセタミブル(タミフル)。中国料理に使われるスパイスの八角(スターアニス)から抽出されるシキミ酸を原料としています。元々抗ウィルス薬で、発症から48時間以内に飲むとA型、B型の両方のインフルエンザに働いて増殖を抑え、症状を軽くし、効果があり、新型ウィルスが現れた場合にも非常に効果があるとされています。

世界の中の使用状況をみると、なんと8割は日本で使用されているそうです。残り1割がアメリカ、残りの数割がヨーロッパ、カナダとなっています。

なぜこのように、日本のタミフル使用率は高く、諸外国の使用率は低いのかは、いくつか理由が挙げられるそうです。

  • ヨーロッパでのインフルエンザのとらえ方は、普通の風邪と同じ様に、暖かくして寝て、薬を使わないずに治すということ
  • 日本では保険適用であること
  • 日本では医療機関に5~10分程度で患者がインフルエンザかどうか分かる迅速検出キットが広く普及しているため、薬の処方がしやすいこと。

しかし、インフルエンザ薬は「タミフル」しか薬は無いのかと言えば、ほかに、英国グラクソ・スミスクライン社のザナビル(商品名「リレンザ」)という物あるのです。しかし、この薬は、専用の吸入器を使って吸引するので、カプセルタイプのタミフルよりも普及が遅れているのです。

これまでは、日本がお得意様だったタミフルですが、新型インフルエンザの脅威に備えて、アメリカ、イギリス各国もタミフルの備蓄に乗り出してます。アメリカの目標は8100万人分、イギリス1460万人分、カナダ1600万人分などとなっている模様です。

これから寒さが厳しくなり、体の抵抗性が落ちて、インフルエンザにかかりやすくなってきます。私も含めて、各医療機関には充分な備えをもって望んでいかなければと思っています。次回はタミフルの副作用についてお話出来ればと思います。

2005年11月29日 (火)

今日から始める口の中を健康にする方法

歯周病、虫歯は生活習慣病ともとることが出来ます。と、すれば、毎日の生活習慣を改善すれば、私たちの口の中はもっと、健康な状態になるはずです。私たちは80歳になった時、20本の歯を残している自信がありますか?さあ、今日からブラッシングとチェックを。

甘い物を控える

虫歯は、糖質を餌にして、強力な酸を作り、口に中を酸性にします。それが虫歯への第一歩。特に虫歯になりやすい人は出来るだけ甘い物は控えましょう。そして食べたらすぐにうがいをして食べかすを取り除きましょう。

だらだら食いをしない

食後、口の中は酸性に傾き、虫歯菌が活発になりますが、唾液がそれを抑えてくれます。ところが、だらだらと食べ続けると、唾液の分泌を抑えることになります。またブラッシングのタイミングが曖昧になり、結局ブラッシング出来ずに終わります。食事と食事の間隔をあけて、決まった時間に食事をしましょう。

生活のリズムを良くする

睡眠不足や体力不足によって体力が落ちると、歯周病や虫歯が進行してしまいます。また、歯周病菌によって様々な病気を引き起こす事になります。

ストレスをなくす

ストレスや緊張が続いて、口の中が乾いた経験はありませんか?唾液が少ない状態が続くと虫歯菌や歯周病菌が口の中で増殖します。時にはうがいをするなどして気分転換を図りましょう。

禁煙する

歯周病にとってたばこは最大の敵です。歯肉からたばこの有害物質がどんどん入ってきます。いくら歯磨きに熱心でも、たばこを吸っていたら何にもなりません。今すぐ禁煙しましょう。

2005年11月28日 (月)

Drilling,Filling&Billing

_148 先週末に、ふと「今は、国際化の時代だ」と思い立ち、歯科用英語を勉強していこうと決意しました。

まず、何から取りかかろうか?と思い、大学時代に購入していた「歯科臨床英会話フレーズ集」を押入から引っ張り出してきました。

昔は購入してからすぐに興味を失い、すぐに箪笥の肥やしと化しました。とりあえず買えば英語がしゃべれちゃうと思ってしまったらしいです(苦笑)。

で、昨日じっくり読み直して見ました。そうしたら以外にもけっこうおもしろいのです。

その中で「Drilling ,Filling & Billing」という言葉が出てきました。

皆さん、なんだかわかりますか?直訳すると、「削って、詰めて、請求書。」って意味です。

患者さんが来ると、すぐに口を大きく開けてドリルで虫歯を削り、削った穴に材料を詰めて、治療費を請求する

これは一昔前の歯科医院を皮肉ったものだそうです。この英語の解説は以下の通りです。

「昔は歯科医師が不足していて、虫歯が蔓延していた時代には、患者さんの悩みを聞き、治療に付いて説明し、予防のための健康教育を行うjことも無く、歯科医師はひたすら虫歯の治療に追われていました。」

一応、父の名誉のために一言付与しますが、

昔も、今も歯科医師はきちんと説明し、きちんと治療しています

と、思いたいです(汗)。

2005年11月27日 (日)

鳥インフルエンザ2

昨日が「鳥インフルエンザの種類」をお伝えしました。今日は、「高原性鳥インフルエンザウィルス」についてです。

昨日のおさらいになりますが、「高原性鳥インフルエンザウィルス」とは、鶏や七面鳥、アヒル等に高い致死性を示すA型ウィルスを指します。

我々が、今恐れているのは、インフルエンザウィルスが新たな型に姿を変えて、我々に襲いかかって来るのではないかという懸念です。いままで高原性鳥インフルエンザウィルスとして知られていたのはH5型、H7型。

人のA型ウィルスでH5型は存在していないのです。そのため、H5N1がH5型として初めて人で流行するインフルエンザに姿を変えるのではないかと恐れられています。

従来の人型インフルエンザウィルスならば、感染した場合、ある程度は免疫が働くため、重症化しないのだけれども、今度のウィルスは人類が一度も遭遇していないタイプのため、免疫が働かずに大きな被害をもたらすおそれがあります。

予想される新型の感染経路はどのようになっているのでしょうか?

鳥インフルエンザの場合は、人にも偶然感染するが、新型の場合は鳥型から人型へと遺伝子が変異し人から人へ感染して大流行する事が予想される。その際の出現パターンとしては、水鳥のウィルスが豚や鶏に感染を繰り返す中で、遺伝子変異が起こるパターンや、人や豚の体内で鳥のウィルスと人のウィルスが混ざり合うパターンなどが考えられます。

アメリカでの最新の研究によると、1918年~1920年に大流行し、世界で数千人の感染者をだしたインフルエンザ「スペイン風邪」は鳥ウィルスのわずかな変異が原因だったのです。現在問題になっているH5N1型にも同様な変異があり、状況は一層深刻化しているのです。

WHOの対策はどうなっているのか?

WHOの見解としては、「変異によって感染力の強い、人の新型インフルエンザが出現すれば、世界規模の大流行を招く事は確実で、各国に対策計画を練ることを勧告する」とあります。また新型インフルエンザに至る過程を6つにわけ各段階の目標もしめしました。

WHOによるインフルエンザ大流行の6段階

  • 第一段階 人から新型ウィルスは検出されていないが、人へ感染する可能性を持つウィルスを動物に検出
  • 第二段階 人から新型のウィルスは検出されていないが、動物から人へ感染するリスクが高いウィルスが検出
  • 第三段階 人への新型ウィルスが感染が確認されているが、人から人へ感染は無い
  • 第四段階 人から人への新型のウィルス感染が確認されているが、感染集団は少ない
  • 第五段階 人から人への新型のインフルエンザ感染が確認され、大流行の可能性が高い、より大きな集団で発生。
  • 第六段階 大流行し、一般社会で急速に感染が拡大している

新型インフルエンザ対策でもっとも注目されるのは、ワクチンの開発と抗ウィルス薬の備蓄です。ワクチンの製造は早くても3~4ヶ月かかるとも言われています。

その中で、インフルエンザ治療に使えわれる「タミフル」が有効とされています。しかし、この「タミフル」かなりの問題を含んでいるようです。次回は「タミフル」について紹介出来ればと思います。

                                                                                                                                                              資料 読売新聞

2005年11月26日 (土)

鳥インフルエンザ1

インフルエンザウィルスには、A型、B型、C型の三種類が存在します。そのうち、人にも、動物にも感染するおそれがあるのが、A型と言われています。

その中で、鶏や七面鳥、アヒル等に高い致死性を示すA型ウィルスを「高原性鳥インフルエンザウィルス」と言います。今秋、アジアから欧州に流行が拡大したのは、A型H5N1というタイプです。

HやNというのはウィルスの表面にある突起物の略称で、H型は15種類、Nは9種類あり、理屈上、A 型は135種類に分けられる事が出来ます。これらのウィルスは自然界では鳥類、ほ乳類等に広く分布しています。

これらの鳥インフルエンザウィルス(A型H5N1)は現在まで、どのような爪痕を残しているのでしょうか?

圧倒的に被害状況が出やすいのが、家きん類(鳥等)に被害が多いです。人での感染状況としては、1971年に香港で18人が感染そのうち、6人は死亡しています。

日本では、平成4年1~3月、山口県と京都府で鳥の感染が見つかっています。

感染の恐怖は、目に見えないだけに恐ろしいです。正しい知識をもって防衛していくしかありません。Pic_2

明日は、「高原性鳥インフルエンザ」についてです。

2005年11月25日 (金)

歯磨き4

以前に歯磨きに付いての私の考えを述べてきました。Ga01_1

  • 歯磨きの重要性(モチベーションの向上)
  • 歯磨きの時期(適切な行動)

これだけでも、かなり良い状態になるのですが、磨き方も一工夫付け加えてみましょう。

現在、我々歯科医師が歯科大学で習う磨き方は以下の様なものがあります。

歯ブラシの毛先を使用する方法

  • フォーンズ法(操作が簡単で小児向き)
  • スクラッピング法(歯面清掃に適している)
  • バス法(歯周ポケットの清掃に適している)
  • バス改良法(歯周ポケットと歯面清掃)

歯ブラシの毛の脇腹による方法

  • ローリング法(圧迫回転運動、成人向き)
  • スティルマン法(圧迫振動、歯肉マッサージ)
  • スティルマン改良法(加圧振動、歯肉マッサージ)
  • チャーターズ法(加圧振動、歯肉マッサージ)

とまあ、この位習います。私も大学を卒業してもう何年も経ちますので、もっと効果的な方法が出ているかもしれません。今度ゆっくり調べて見ようと思います。

しかし、今私がこの歯磨きの方法を見直してみても、少し難しい感じがします。

歯科医師の私が「う~ん、こういう感じだったかな?」っていう感じなので、患者さんや、このブログを読んでいる方は。「なんだこりゃ?」って感じがすると思います。

で、今回は、私が大学院の時に先輩である古屋先生(http://www.furuya.pos.to/)に習った方法を皆さんにお伝えします。

その磨き方は、「ベロ磨き」です。なんか、怪しい感じですが、とても効果的で、とても簡単です。やり方を順序に書いていきます。

  • まず、口の中の歯を舌(べろ)で一本ずつなめていきます。
  • ヌルヌル、ザラザラする歯を確認します。
  • ヌルヌル、ザラザラする歯のみを、歯磨き粉を付けない歯ブラシで磨いていきます。
  • 舌(べろ)で「キュッ!」っていうまで磨きます。

ここで、解説です。

まず舌(べろ)をセンサー代わりに使うのです。ヌルヌルするのは歯垢で、ザラザラするのは歯石です。ここだけを磨けば良いのです。簡単でしょ。

で、磨く時期なんですが、前回お話したように食べた回数+寝る前です。

時間は早く「キュッ!」とすれば5分でも良いし、なかなか「キュッ!」とならない場合は、1時間でも続けます。

ここで、秘訣なのですが、この磨き方は歯磨き粉は付けないのがポイントです。

歯磨き粉で口の中が泡だらけになると、舌(べろ)センサーが働かなくなり、泡のせいで歯磨き時間が短くなってしまうのです。

それと、うまくいく秘訣があります。「ながら磨き」です。新聞読みながら、お風呂はいりながら、テレビ見ながら。

だらだらと口の中に歯ブラシを長時間入れている事が大事です。唾が溜まってしまいますが、自分の唾なので、しょうがないので飲んでしまってください。

でも、決してやってはいけないことがあります。それは「鏡の前での歯磨き」です。これは一番いけません。

歯磨きがメインで行っているのに鏡の前に立つと、必ず、髪の毛をいじったり、服装を気にしたりしてしまって、歯磨きが長く続かないのです。これだけは注意してください。

今回は、少し長めになってしまいましたが、次は歯を磨かなければならない原因

「バイオフィルム」についてお話出来ればと思っています。

2005年11月24日 (木)

カメラを新調しました。

日々の診療を進めるにあたって、とても大事な事に記録を付ける事があげられると思います。カルテもそうだし、X線撮影もそうです。記録を付けることは、患者さんの良くなって行く過程を時系列で見ることが出来き、また調子が悪いときは、一度振り返って、何が痛みの原因なのだろうと立ち止まるきっかけにもなっています。

その中で、忘れていけないのは口腔内カメラです。

最近ではホワイトニングを行う際、どの程度白くなったかを比較したり、歯肉が腫れていた場合、写真を撮っておき、しっかりと歯肉の治療を行い、良くしまった歯肉を患者さんに見せて、モチベーション(動機付け)をしっかり行ってもらうにも有効です。

とにかく、写真を撮らない日はないくらいに、口腔内カメラはヘビーローテーションな物なのです。

このところ、今までこき使ってきたカメラの調子が悪く、ピントが合うのに時間がかかったり、電池の消耗が早かったりと、何かと大事な時に、タイミングを外す事が多くありました。今のカメラはまだまだ現役でいけますが、もう一台、助っ人を付けることにしました。

今度のカメラは、歯科専用に設計、生産されているため、口腔内だけではなく、顔面および、模型等に威力を発揮します。Photo_1

とくに、今回購入のきっかけになったのは、歯の色、形をしっかりとることが出来る機能が満載なんです。

歯の色は実は白一色では無く、グレーが合ったり、ブルーが入っていたり、表面も山があったり、筋が入っていたりと、歯も個性があり、表情を持っていると言うことです。

今までのリングストロボでは、歯の表面の起伏を写真で納める事が出来なかったのですが、今回のカメラはストロボが左右それぞれ一対付いているため、歯の表情を上手くとらえる事が出来るみたいです。

これにより、より本物に近い色調、表情で補綴物(差し歯)等を患者さんに提供出来そうです。

今から楽しみです。

2005年11月23日 (水)

歯科用X線のメリット

Ga 今日の話題は、「DENTAL  TRIBUNE紙」よりのトピックをご紹介いたします。

一般開業医で用いる歯科用のX線といえば、デンタルといわれる歯一本を映し出す小さい物と、パノラマX線といわれる全顎(口の中全部)をとることの出来る2つが主流です。

今回はそのパノラマ撮影で歯科治療以外の検査が出来るというお話です。

このパノラマX線で撮影すると、口腔内に隣接している頸動脈がしばしば撮影されていると言うのです。Academy of  General  Dentistry(AGD)が発行している臨床ジャーナル11、12月号でDovM . Almong博士によるケースレポートが掲載されました。

そのレポートによれば、患者の頸動脈の石灰化が判明し、その患者の初期治療に当たった医師との話で更なる検査のうえ、動脈の80%が閉鎖していた事が証明されました。

危険な状態の患者の病歴を正確にシェアするためには、歯科医が通常の歯科診療のなかで、石灰化の兆候を見落とさない事が重要である

とある。更なる研鑽が必要と言うことです。我々も。

2005年11月22日 (火)

リカルデントってなに?

Lin_img_18_ 自分の身だしなみから、自分の行動、および立ち居振る舞いまで自分の事に感心を持っている人が多くなった様な気がします。

テレビのCMも自分自身を高める商品が数多く紹介されていますし。

その波に上手く乗ることが出来たのが、口臭予防品です。相手に悪い印象を与えないために出てきた商品だと思うのですが、歯科医師の私にとって非常に良い流れになってきているのではないかと思っています。

そこで、今日は口腔ケア用品の中から、良く質問される商品についてお答えできればと思います。

それは、「リカルデント」です。

「リカルデント」って商品の名前ではと思っている方も多いと思うのですが、実はこのリカルデントというのは、カルシウムの一種なのです。

「リカルデント」を少し詳しく見ていきましょう。

「リカルデント」はCPP-ACPという化学式で表されます。

CPP(Casein phosphopeptide)とは牛乳タンパク質で、ACP(Amorphouscalcium phosphate)は非結晶で可溶性の性状を有するリン酸カルシウムです。

話は少し変わりますが、虫歯というのは、口の中にいる微生物(歯垢-プラーク-の中に多くいます)が出す酸によって歯を溶かしてしまう事をさします。この現象を脱灰と言います。

歯科の世界ではこの脱灰を防ぎ、歯を丈夫に太らせ、溶けにくくすることを予防と位置付けしています。そしてこの予防の事を再石灰化と読んでいます。

少々説明が難しくなってしまいましたが、リカルデントは脱灰してしまった歯を再石灰化する働きが強いと言われています。

このリカルデントガムを含んだガムを1日4回20分、または1日7回5分間咬ませたときと、同じ条件でリカルデントを含まないガムで比較したところ、リカルデントを含んだガムは、含まない物に比べて101~151%もの再石灰化が起こっていることがわかりました。

この再石灰化した歯は、一般の歯より虫歯になりにくい事もわかっています。ガムを咬んで虫歯予防なんて10年前では考えられませんでしたよね。まさに逆転の発想です。

2005年11月21日 (月)

アマルガム問題

_583 アマルガム問題の深刻度はアスベスト以上と週間ダイアモンド(11月5日号)は伝えています。

つまり、「第2のアスベスト」があなたの口の中にあるかもしれないと言うのです。

このアマルガムについて少し解説すると、虫歯になった部位に即日で充填詰することが出来る「銀色の詰め物」の事です。

その成分は50%が水銀、その他が銀等で構成されており、加工がしやすく、コストも安い。このアマルガムの利点は先ほどもふれたが、その場で充填が出来るため、型を取って歯科技工士が作製する場合に比べ、通院回数も少なくてすむ利点もある。

しかし、このアマルガムが問題になっているのです。

アマルガムに含まれる水銀が体に害を及ぼす可能性が指摘され始めました。

危険性を危惧されているのは次の通りです。

  • 長く人体に金属が接していることから生じるアレルギーで、全身の皮膚炎などを起こす恐れがあること
  • アマルガムの50%を構成する水銀が徐々に溶けだし、10年後には70%が溶けるという報告もある

アマルガムに含まれる水銀により神経に影響をもたらし、不眠やめまい、頭痛などを引き起こす可能性が医療関係者の間でひそかに問題になっている。

各国の対応はどうかと言うと、

アマルガム大国アメリカでは、アマルガムが自閉症の原因になってとして、複数の州で訴訟問題に発展。水銀使用のリスクを医師が患者に説明することが義務化

歯科医療先進国のスウェーデンでは、1987年に政府がアマルガムを充填しないように発表。

英国でも、厚生省が妊婦へのアマルガム使用に警告を発している。

では、我が日本はどうだろう。

日本ではまだ大きな問題にはなっておらず、使用も禁止されていない。現在のアマルガムの使用量は年間1トン以下に減少しているが、もっとも使用されていた70年代では、年間10トン以上ものアマルガムが消費されていた。

しかし、このアマルガムの問題は、歯科医師の間でも賛否が分かれるところです。

私の意見としては、やはり、口腔内に水銀を入れておくのは賛成できません。

最近はコンポジットッレジンという、アマルガムに変わる見た目も本物の歯のような物が出てきています。診療日数が多くかかる治療ではないので、お口の中に写真(真ん中の歯)のような金属があれば、お近くの歯科医に相談してみてはいかがでしょうか?

2005年11月20日 (日)

入れ歯師

現在我々が行っている歯科診療は、とても日進月歩が激しく、常に勉強していないと取り残されてしまいます。

私が歯科医師になってからも、技術や材料の進歩はめざましいものがあります。そんな歯科業界にも歴史はあります。

今日は入れ歯の歴史をのぞいてみましょう。

日本の医療がめざましく発展した時期は江戸時代と言われています。その時期歯科の業界も「口中医」と言われる専門医が誕生しました。

しかし、彼らのほとんどは、抜歯や義歯には興味を示さなかったそうです。

それに変わって需要の高かった義歯の作成に挑戦したのが、「入れ歯師」と呼ばれる職人たちでした。

この作成方法は、現在我々が行っている理論的な物に非常に近くびっくりします。

まず、蜜蝋による歯形をとり、その型に合わせてツゲの木を削って床(粘膜に合うところ)をつくり、適合するように調整。

歯の部分は、初期はツゲ材で一本彫りをしていましたが、やがてより自然に見える素材が選ばれるようになりました。

お歯黒が普通だった女性の歯には黒檀や黒柿、黒い石、男性には象牙や蝋石、あるいは動物や人間の歯が使用される事もありました。

また、見た目より実用が重視される奥歯には、金属の鋲が使われました。

このように、歯で困っている人は今と変わらず大勢いたのです。

機会があれば、お歯黒についてお話させてもらいます。

                               参考文献 松風歯科クラブ ha・ha・ha

2005年11月19日 (土)

岩合光昭写真展

しろくま歯科医院は基本的に木曜日と、日曜日にお休みをいただいております。

患者さんには本当にご迷惑をおかけしているとおもうのですが、

元々あまり体力がないので、しっかりと休んだ方が、モチベーションも診療精度もぐんぐん上がるんです。

ですから、なにとぞ、ご理解していただければと思います。_132

そして、今週の木曜日に福島県郡山にある、「郡山市立美術館」へ岩合光昭写真展を見に行きました。_128 

岩合さんは、1950年、東京都出身の動物写真家です。日本を代表する動物写真家として活躍しており、動物たちからのメッセージを伝える写真は雑誌『ナショナルジオグラフィック』など海外のメディアからも高く評価されています。

私のお目当てはもちろん白クマの写真です。岩合さんの白クマの写真は他の動物写真家と違い、白クマの親子の優しさとか、自然の厳しさ等を動物の目線でとらえる事の出来る写真家だと思っています。他の写真家さんもそれぞれに特徴があるのですが、岩合さんは優しさ、厳しさが特徴だと思っています。

とても良い写真展で、つい長居してしまいました。美術館を出るときはすでに日は暮れていて、すっかり寒くなっていました。

それと、長年の夢だった白クマの写真を美術館で販売予約していたので、少し高価だったのですが、思い切って予約しました。来年の2月頃到着との事なので、そのころ待合い室でお見せできるかもしれません。

いまから楽しみです。

すっかり充電できましたので、また診療がんばります。応援よろしくお願いします。

2005年11月18日 (金)

友人の抜歯

ありがたいことに、私の歯科医院には、小中高の同級生が多く来院してくれます。

多くが、自分のお子さまの診療の傍らに、自分もって感じが多いのですが、

そろそろ、自慢の歯も少し調子が悪くなってきているようです。

そんな中、一番心が痛むのが、抜歯宣告と抜歯です。

親不知の抜歯のように、将来的な健康のための抜歯なら心も痛まないのですが、

やはり、虫歯での抜歯は辛いです。友人では無い一般の患者さんの抜歯も辛いのに、

友人の場合はなおさらです。

この抜歯をしたことが絶対に後悔の無い様に治療していきたいものです。

2005年11月17日 (木)

笑顔の効用

日経ビジネスASSCIEに「笑顔の作り方」というユニークなコラムが掲載されていたので、ご紹介いたします。

まず、とても興味深いのは、人間の対人に対する第一印象に関しては、しっかりと法則が存在するということ。メラビアンの法則というもので、米国の心理学者アルバート・メラビアンが「人が初対面で相手に与える印象の印象の要素を比較分析したもの。それによれば、次の用になっている。

  1. 55% 視覚的要素(表情、動作、態度、身振り、手振り、服装、視線など)
  2. 38% 聴覚的要素(声の調子、声の高低など)
  3.  7% 言葉(話の内容)

こういう事なのだそうだ。最近はそういうことは無くなってきているとは思うけど、若いときは圧倒的に視覚的要素がすべてを支配していたような気がします。

そこで、大事になってくるのが、「笑顔」と言うわけです。「表情」は感じで「情を表す」と書き、人の内面が出ている物なので、もっとも大切というわけ。

しかし笑顔を作るのは難しいと思われている方にはこのような事も書かれています。

笑顔の作り方のポイント

  • 口角を上げる(「チィーズ」「ウィスキー」の「ィー」という口の形をつくり、大頬骨筋を動かす。
  • 眼輪筋を収縮させる(目元が笑っていないと本当の笑顔にならない。目元の筋肉を動かして眼を細める)
  • 自分の写真で気に入っているものをまねる(多少の自己暗示、努力も必要)

笑顔にはさまざまな効果もあるそうです。

「ガン予防」に効果。

体の中にはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という細胞があります。この細胞は簡単に言えば、人間中で毎日うまれるガン細胞を早期に発見して取り除く働きがあるのですが、この細胞は極端にストレスに弱いそうなんです。ストレス下に置かれると、減少すると言われています。逆に楽しい事をしているとNK細胞の数が増えるそうです。

「顔面フィードバック効果」

人間はうれしい事や楽しい事があった時、笑顔になりますが、この「うれしい」という情報が脳に伝えられて、脳の指令で顔の筋肉が動いて笑顔が作られますが、この筋肉の動きが再び脳に伝達されて、「うれしい感情」が増幅されるそうです。笑顔を作る筋肉の動きというのは脳にインプットされていて、「楽しい」という感情プログラムが作られると言うのです。意図的にでも笑顔を作ると、感情プログラムが呼び出されて、脳が「今は楽しいのだ」と錯覚して楽しくなるというのです。その筋肉を使うことで、その表情に相応した感情プログラムが働く、楽しい感情がわいてくるというのが、顔面フィードバック効果だそうです。

とても科学的に語られていますが、人間が生きていく上ではとても大事なことですよね。非常に勉強になりました。辛いときでも無理して笑って見ようと思います。

2005年11月16日 (水)

本当のフッ素の話2

以前に、フッ素の歴史をご紹介しましたが、

本日は「なぜ、フッ素が歯に良いの?」ということを取り上げたいと思います。

歯の表面はエナメル質という体の中で一番堅く、丈夫な歯質によって覆われています。

このエナメル質というのは「ハイドロキシアパタイト」というリン酸カルシウムという成分で出来ています。これにフッ素が作用することにより、エナメル質が「フルオロアパタイト」という酸に強いリン酸カルシウムに変化するのです。

虫歯になると言うことは、虫歯菌が出す酸により歯が溶けてしまう事です。この「フルオロアパタイト」は虫歯菌の出す酸に対して抵抗があります。

また、フッ素は虫歯そのものに直接作用し虫歯菌の代謝を抑制し、虫歯菌の出す酸の量を抑えてしまいます。このため、虫歯になりにくい歯になると言うことがいえます。

フッ素の働きはそれだけでは無い!

フッ素は歯の表面が一部溶けた部位に対して唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンを沈着させることにより、虫歯でできた溝を埋め、修復する働きがあります。

フッ素はお子さまだけの物ではありません!

大人も歯質をしっかり強化することにより、強い噛み合わせを獲得することが出来ます。

フッ素は質も大事ですが、毎日生活の中に取り入れることが大事です。是非、毎日の生活の中にフッ素をとりいれてみてはいかがですか?

2005年11月15日 (火)

ナポレオンの歯

David_napoleon 先日、こんなニュースを見つけました。(http://www.asahi.com/international/update/1111/011.html

なんと、フランス皇帝ナポレオンの歯が競売にかけられたというのです。

以下にその全文を紹介します。

フランス皇帝ナポレオン1世(1769~1821)のものとされる歯が10日、英国南部ウィルトシャー州で競売にかけられ、1万1000ポンド(約220万円)で落札された。予想落札価格5000~8000ポンドを大きく上回った。

 落札されたのは、右上の犬歯とされる。鑑定人によると、ナポレオンがワーテルローの戦いで敗れた後の1816年に歯痛を患い、翌17年に流刑先のセントヘレナ島で抜かれた虫歯だという。

 DNA鑑定はしておらず、抜歯した際の記録などに基づいて鑑定された。1956年に出品者の手に渡るまでナポレオンと血縁関係にある一族が所有していたという。競売会社によると、落札したのは英国人で、「とても満足している」と語っていたという。

歯科医師のそうさん(http://homepage3.nifty.com/haisha-sann/)も言っておられましたが、この時代は歯科麻酔が確率していませんでした。

麻酔が初めて、歯科で使用されたのは、1698年の琉球で高嶺徳明が生薬を用いて全身麻酔下で口蓋裂手術をしたと記録されています。

1844年にはWellsが笑気(亜酸化窒素、ガス麻酔薬)を全身麻酔下で抜歯を施行したとあります。

日本では、1896年に笑気が初めて歯科に応用されたとあります。

しかも、今の歯科麻酔に比べれば、ほとんど麻酔が効いていない状態で歯科処置が行われていたことになります。

ナポレオンの時代にはもちろん歯科麻酔はたぶん無い状態で、抜歯が行われていたと思われるので、そこまでして抜歯を実行したナポレオンはよほど痛かったのでしょう。

歯科医院には、抜歯をした歯がたくさん残っています。患者さんが持ち帰らなかった歯なのですが、たくさんありすぎて、どの歯が、どの患者さんの歯か、全く見分けがつきません。1ヶ月前の歯でもわからないのに、200年前のしかもナポレオンの歯だなんて・・・・・・・・。本当にナポレオンの歯かいまだに信じられません。しかも220万円ですよ。言葉が出ません。

2005年11月14日 (月)

あ~レセコン・・。

先週の金曜日の朝の事です。_113

「先生~、パソコンが動きません。」

「・・・・・・・・・・・。」

開業してまもなく3年を迎えます。これまで幾多の危機に見舞われながらもその都度、立ち上がって来ました。たぶん。

しかし、わたしがもっともおそれる事態。それは歯科医院のパソコンが動かないとき。

この文明が発達した現代、ブロードバンドだ、ITだって言っても、パソコンが壊れると全く身動きがとれないのである。

我が歯科医院にて使っているコンピュータは2台あります。ひとつはデジタルエックス線。もう一つはレセプト用といってカルテを打ち込むもの。

今回は、レセプト用のパソコンが動かなくなってしまったのです。朝は強制終了して、再起動したら何とか動き出しました。ほっと一安心。このパソコンは患者さんの会計用も兼ねているので、このパソコンが動かないと全く身動きがとれないのです。しかも、このパソコンは以前も同じ状態になって、この夏に直ったばかりの物なのです。

「本当に頼むよ、おい・・・。」本当に心細い限りです。

午前中は何とか乗り切ったのですが、午後一番の患者の会計が終わった所で、パソコンが固まっているのです。そうです。フリーズしてしまって、ウンともスンとも言いません。

急いで、レセプトメーカーに問い合わせました。いろいろチェックした結果、

「パソコン本体が壊れたようですね。いま、ちょうど担当がいますので、代換器をお持ちします。」

「お持ちしますって、ここは福島で、そこは仙台ですよね~・・・。」

「急いで、行きますので。到着は早くても6時半くらいになってしまいます。」

「はい、お待ちしています。」

その日に限って、多くの患者さんが来院していただきました。本当に開業当時の忙しさでした。全部手書きのレセプトなんて久しぶりでした。

文明に慣れきった自分を恨めしく思った次第です。

結局、メーカーさんが到着したのはほとんど患者さんが帰宅した後でした。でも次の日にしっかり診療出来るように面倒見てくれるメーカーさんを頼もしく思ったのも事実でした。

またよろしくお願いします。

2005年11月13日 (日)

アスベスト問題2

昨日に引き続き、アスベスト問題を取り上げます。

以下、福島民報(平成17年 11月10日)よりの抜粋です。

昭和30年代から40年代にかけて大量使用が明らかになっているわけですが、次第にアスベストの粉塵を吸い込んだ事による肺ガンや中皮腫の発症例が報告されるようになり、社会問題化されてきました。

健康被害はアスベスト製品の製造企業から、加工して使う造船や自動車業界にまで及んでいます。

解体作業員や工場周辺の住民、アスベストが付着した夫の作業服を洗濯した妻が中皮腫となったケースも明らかになっています。

中皮腫は胸膜や腹膜などに発生するガンの一種で、アスベスト原因とされるものが多くをしめるそうです。

発症までの潜伏期間が30年~50年と長いため、気がついたときには病が進行している事が多い。当時、危険性を知らずに作業した7,80歳代の高齢者の発病が目立つという。

アスベストの中でも、青石綿がもっとも危険性が高く、次いで茶石綿、白石綿の順となっている。

言ってみれば、私たちの周りはアスベストだらけと思って間違いないような気がいたします。今後、私たちはどんな対応をしていけば良いのでしょう。

県アスベスト処理協会によれば、「疑わしき」は相談をし、後生に問題を残さぬ様にしっかりとした対応をしていくしかなさそうです。

現在、県アスベスト処理協会では「特定科学物質等作業主任」の資格をもつ作業員によって除去作業を行っているそうです。

しかし、来年3月まで予約がいっぱいということで、まだまだ我々の不安は解消しなさそうです。

2005年11月12日 (土)

アスベスト問題1

口の中は、体のどの場所よりもとても敏感です。

たとえば、入れ歯や覆物、充填物を口の中に入れた時、患者さんが「すごく、高い」「違和感がある」というのは、実は髪の毛1本分くらいしか高くないのです。Sec3p1b

つまり口腔器官(得に粘膜)というのはとても精巧に出来ていて、患者さんが1ミリ高いと思った物は1ミクロンの高さだったりします。

眼球も同じく精巧ですよね。ゴミが入ったらすぐにわかりますのも。ごろごろして。

話はかなり脱線していますが、入れ歯の適応症として、口の中の感覚が鈍い患者さんほど適しています。あんなに大きな物を一日中口の中に入れているのですから。

今日は何が言いたいかと言いますと、外部から体内に入る可能性のある場所はすべてとても敏感なんです。ゴミが入ったらすぐわかる。これほど精巧な人間をすり抜けて病巣を体内に作っている。この気がつきにくいというのが、いま問題になっているアスベスト問題を後生にまで持ち越してしまった問題だと思います。

アスベストとは、線状の鉱物繊維で、直径が髪の毛の数千分の一(!!!!!!)程度と極めて微細な物質。結露防止や耐火などに優れているそうです。1

「燃えない、減らない、腐らない、加工しやすい」 ・・・・・・・・・・・。(う~ん、やっかいそう。)

このため、奇跡の鉱物と重宝され、昭和30年~40年代に大量に使用されたそうです。

これにより、多くの方がアスベストの粉塵を吸い込んだことによる肺ガンや中皮種の発症例が報告されるようになりました。

本当に恐ろしい事です。明日もアスベストを続けます。

2005年11月11日 (金)

本当のフッ素の話1

フッ素とは皆さんがよくご存じの元素のひとつです。

原子番号9 原子量19 の元素です。_109

なぜ、このフッ素が歯科の予防に活躍するようになったのでしょうか?そもそも話は約100年前(1930年代)のアメリカにさかのぼります。アメリカの某所に奇妙な茶褐色や斑状の模様が入った歯がたくさん見受けられる様になりました。原因を調べると、水道水には多量のフッ素が含まれていることがわかりました。

この事をもっと掘り下げて調べてみると、フッ素をある程度の濃度に抑えて摂取すると茶褐色や斑状の模様が出来ないばかりか、歯の予防に繋がるきっかけになったのです。

最近はフッ素についてもかなり深くまでわかってきました。海外ではフッ素にたいして、

「唯一かつもっとも効果的な歯科予防法」とまで言われています。

時をみてまたフッ素の働き、また最近のフッ素の研究などを紹介出来ればと思っています。

2005年11月10日 (木)

絵本のある待合室

しろくま歯科医院は開業当時から _099_1 _098「しろくま文庫」という絵本専用の本棚が置いてあります。

これは、長崎にある「こどもの本の童話グループ」の絵本のある子育てという考え方に非常に共感する事が出来たためです。今日は、この絵本のある子育てについて考えてみたいと思います。

絵本・そのちいさな魔法

「家庭に絵本があると、子どもとの時間に変化ができて、子どもといるのが楽しくなります。」

「絵本は親と子の良い気分転換です。」

「子どもと一緒に絵本を楽しんできて、これが私の子育てと、思えるようになりました。」

これらのコメントは絵本により子どもとの時間を大切に共有することの出来た親御さんの物です。

最近の子どもの興味と言えば、プレステやファミコン等のデジタル機器の方へ大きく偏り、それらはまたビジュアルで直接見ることが出来ることが多いため、自分の頭で考える事が少なくなってしまっているのかもしれません。

このことは、将来的に非常に憂いなければならない状況かも知れません。情報をそのまま受け入れる事に関しては非常に優れていても、自分自身で物事を考え実行していく力が育たないかもしれないからです。

そのため、今求められる事は、アナログの手触りの感触を子どもに与え、自分の考えを頭の中で、大きく育ててあげる事だと思います。生き方の読解力を付けてあげればと思います。

私は、人の読書感想を聞くのが大好きです。同じ本でも自分と違う世界観を知るのはとても興味深いからです。

絵本でも同じ事がいえると思います。親子で同じ絵本を読み、感想を親子で語り合うのです。子どもはこんな事を考えているのかとか、自分が忘れていた感覚を親御さんも思い出すかもしれないですから。子どもも、親と共通の話題が出来ることに非常に喜びを感じるかもしれません。

長崎の絵本美術館の川端 強さんはこう言っています。

「切れる子どもたちが社会問題になったりしていますが、それは子どもたちの心が満たされていないのが原因と思います。人間は精神的な生き物で、魂の根っこが満たされないと生きる目的やよりどころが見いだされません。

魂の根っこを満たすには言葉が大切です。「早く寝なさい」とか「勉強しなさい」という表面的な言葉ではなく、たとえば夜空を見上げ「星がきれいだね」といったような見えないながら何か大切なことを語る言葉を子と親が共有することが大事と思います。

今は社会が複雑になり、親や子も忙しさを増しています。生きていくための物差しがそれだけ大切になって来ているのではないでしょうか。昔むかしではじまる物語は、いわばその物差しみたいなものではないでしょうか」

絵本のお話、今後も続けていきたいと思っています。

2005年11月 9日 (水)

しろくまの名前を募集します

_753この秋、しろくま歯科医院に仲間が加わりました。

しかし、まだ名前が決まっておりません。

そこで名前を募集したいと思います。

募集期間は12月24日(土)まで。

このブログのコメントか、info@shirokuma-d.com までお願いします。

皆さんの応募お待ちしております。

歯磨き3

_096_1 昨日に引き続き歯磨きの話です。

歯磨きを規則正しく磨いているのに虫歯になりやすいのは

  • 歯磨きの時期が悪い
  • 歯磨きの仕方が悪い

と言うことをあげました。

つまり、毎日、ルーティンワークにの様に規則的に歯を磨いても、あまり効果がないと言うことです。もちろん最近は歯磨材の中にもとても良い物があって、磨くことにより口腔内の健康増進に関与している物もありますが、虫歯の出来にくい時期に磨いても、歯磨材本来の力を発揮したとはとても言い難いと思います。

歯をあまり磨かなくても虫歯の少ない人、しっかり習慣的に磨いていても虫歯の多い人。これには磨く時期が関係していると思います。

虫歯と食事の関係を表した物に「ステファンカーブ」という物があります。Photo_3

このステファンカーブとは、砂糖水でうがいをした時の口腔内のpHの移り変わりを表したグラフです。これは砂糖水を食事と見立てて、口の中で食事(砂糖水でうがい)をした後、pHがどのように変わっていくか、つまり、酸性に近づけば、虫歯になりやすい状況だといえます。その結果を時間軸で追っています。

このステファンカーブの使い方としては、口の中が酸性になっている時に歯磨きをすれば、虫歯になりずらいのでは・・・。という事です。

では実際に、このグラフからどの時期に歯磨きをすれば良いかなのですが、食事の後2分でに急激にpHは下がり酸性に傾き始めます。その後20分かけてゆっくりと中性へと戻っていきます。これは、食事で少なくなった唾液が、徐々に口の中に戻って来る時間です。唾液の量が多いほど、虫歯にはなりにくいということもいえます。

このグラフからは、次のようなことも読みとれます。食事の回数が増せば(間食)、継続的なpHの低下が持続しますので、虫歯になりやすくなります。

これらをまとめると次のようになるかと思います。

  • 歯磨きの適正な時間は、食事の後20分以内。
  • 唾液の量が少ないと虫歯になりやすい。
  • 唾液の少なくなる就寝中も虫歯になりやすい。
  • 歯磨きの回数は食事の回数+寝る前。

次は歯の磨き方についてお答えできればと思います。

2005年11月 8日 (火)

歯磨き2

今日は11月8日、良い歯の日です。それにちなんで歯磨きの話をしましょう。

歯磨きをすると、そのやり方は別として、口の中の状況は一変すると言うことはすでPhoto_4 に述べました。

しかし、中には、しっかり歯を磨いているにもかかわらず、歯周病の進行が進んでいたり、虫歯の状況が悪くなりやすいという患者さんも、残念ながらいるのです。その原因を探るべく、良く患者さんから話を聞いてみるといくつかの気になる事柄が浮かび上がります。

  • 歯磨きは規則正しく複数回磨いている(朝起きて等)
  • 一日2回(もしくは3回)磨いている

なぜ、ちゃんと磨いているにもかかわらず、口腔内の状況が良くならないのでしょう?

私なりに考えてみました。大きな原因は2つ考えられました。

  1. 磨く時期(時)が悪い
  2. 磨き方が悪い

患者さんの中には、ほとんど歯を磨かないのに、虫歯が全くない患者さんもいるのです。もちろん歯が欧米人並に丈夫なのかもしれないのですが、上手く生活の中に上記の2つの条件をクリアしている要素があると思われます。

では、すこし時をさかのぼり、歯磨きはいつから行われているのでしょうか?

歯磨きの歴史はとても古く、最古の歯磨きは、古代インド(BC5世紀頃)の「お釈迦様」が広めた「歯木」と古代エジプト(BC3000頃)での「チュースティック」だと言われています。しかも驚くべきことにその当時からすでに歯磨剤が使われていた形跡があるというのです。

こんなに古くから歯を大事にしてきたというのは、本当に驚きです。野生の動物は歯が無くなってしまうと死んでしまうことから、歯は生死に関わると直感的に悟っていたのでしょう。しかし、この時代の先祖たちも虫歯が多い人と少ない人がいたはずです。これは毎月多くの新型歯ブラシがは発売されている現代でも同じです。

なぜ、時間をかけて、しっかり毎日規則正しく磨いているのに虫歯になるのでしょうか?もしかしたらこの「規則正しく」というのがネックかもしれません。(歯磨き3へ続きます。)

2005年11月 7日 (月)

噛み合わせの効果?

Nezumi3 大学生の頃、こんな論文を読んだ記憶があります。

詳細ははっきり覚えていないので、この論文に「自分がやった実験に似ているな?」と思った先生、記憶が曖昧ですいません。でも鮮明に「すごいな~」と思った記憶があるので少しそのことを書いてみようと思います。

その論文の概要はこんな感じ。

大きな水槽に透明なアクリル板の島を真ん中に作ります。その水槽にネズミを泳がせます。そしてネズミが何秒で真ん中の透明の島に泳ぎながらたどり着くか毎回計ります。

その時は、ネズミを2匹使用していました。

(ここからの非常に記憶があやふやなのですが、噛み合わせを奪う様な実験でした。たとえば、入れ歯にしていたか、又は、液状の食事だったか・・・・。今回は食事を変えたと言うことで勘弁してください。すいません。)

そのネズミたちは液状の食事をいつも与えられていました。その状態で上記の様な実験を行います。最初は2匹ともだいたい1分くらいかかって真ん中の島に泳ぎ着きました。

次の日から1匹の餌を固形の物に変えていきます。そして同じ実験を続けていきます。餌を変えていないネズミはだいたい毎回1分くらいで島にたどり着きますが、餌を固形にしたネズミは島にたどり着く時間がだんだんと短縮していきました。1分が50秒に、40秒にと言う具合です。

この実験で証明したかった事は、噛み合わせが人間の記憶を活性化させますよって事だったと思います。固形のネズミはどんどん島まで行き着く道筋の経験値を脳に刻み、記憶していったことが想像出来ます。すごいですよね、本当に。

しっかり噛めば脳が活性化するんです。

こんな話も聞いたことがあります。

老人養護施設に行って、義歯(入れ歯)を噛みやすいように修理、又は新しく作り直して見たところ、多くの老人のぼけが改善されたという事です。

日常生活で口を使うと言うことは、「食べる、話す、唄う、吸う、吐く」などがあげられますが、食べる行為だけをみても、目で見て、においを嗅ぎ、唇を開け、歯で噛み、唾液が分泌され、舌で味わい、噛みごたえを感じます。またこれらの行為によって顔全体の筋肉が動き、脳への血行が良くなることが予想出来ます。

老人介護施設において、点滴やチューブなどにより栄養を補給している場合を多く見ますが、これでは脳への刺激がすくなくなってしまいます。

要介護者が自分でご飯を食べられる様になると、毎日、自分自身で脳を活性化させるため、食べるという楽しみを思い出し、食べたいという欲求がわいてきて、毎日の生活が楽しくなるはずです。そうすることで、頻繁に唾液も分泌されますし、胃粘膜も活発に動き出し、胃液の分泌を促進し、吸収力も上昇し、健康につながっていくはずです。

今回は少々押しつけがましい感じがしましたが、正直自分の生活の中で、朝食を抜くと調子悪いのはこんな事も原因なのかなと思ってもいるんです。

2005年11月 6日 (日)

ギリシャ人の歯磨き事情

Photo_3 今日は、「Dental  Tribune紙」より、トピックをご紹介。

この記事によると、ギリシャ人の歯磨き粉の使用量は、欧州15ヶ国に比べてもっとも少ないことが、歯科医らの研究によって明らかになりました。

ギリシャ口腔病学会によると、1人当たりの歯磨き粉の年間平均使用量は、欧州連合(EU)では300mlなのに対してギリシャでは190ml

6,000人を対象にしたこの調査によると、歯科医のアドバイスに従っているのは3分の1のみで、歯磨きをするのは2日に1回、さらにそのうちの5%は歯磨き粉を全く使用していない。35~44歳の年齢群では3分の1のみが定期的に歯科医を受診し、そのうち虫歯が全くない人の割合は、0.3%にとどまった。同年齢群において虫歯で歯を失った人はアテネ在住の人がもっとも少なく、ヨアニア在住者がもっとも多かったとのこと。

何とも、のんびりとした国民性が伺われます。海外では、歯科治療費が割高なため、日本の様に、一本の歯を丁寧に治療などせず、抜歯してしまうことが多いようです。国によっては、一本の歯を治療する費用が30万円以上かかるため、抜歯してインプラントという人工歯根をいれる患者さんもいるようです。だいたい費用も同じくらいなので、根の治療で長引くよりてっとり早くということでしょうか。

先ほどのギリシャの場合もそうなのですが、やはり都市部に在住している人ほど、自分の口腔内に感心が高いのでしょうか?これに関しては日本も同じようです。私もがんばって地域住民の皆さんのデンタルIQを高められるようがんばりたいと思います。

2005年11月 5日 (土)

こども110番の歯科医院

今年に入って、 _03110件以上も、何の罪もない幼い子供たちが、暴漢たちにより被害を受けています。

常識のある大人たちは、子供たちが将来を担い道を造っていくわけですから、せめて彼らが大人になるまで、しっかりと見守ってあげられればと願っているはずです。

しかし、現実的に四六時中子供たちを監視することは不可能です。

そこで、社団法人福島県歯科医師会では、「こども110番の歯科医院」を設立しました。

以下に要点をまとめて見ます。

「こども110番の歯科医院」は何をするところですか?

子供が声かけなどの被害から逃れるために助けを求めてきたときに

  • 一時的に逃げ込む所
  • 110番してくれる所

として協力している歯科医院の事をいいます。

「こども110番の歯科医院」では、

  • 警察官が到着するまで、子供を保護する
  • 警察官への通報のための電話に貸し出し、又は子供に変わって110番をする
  • 警察官が到着するまで、子供を保護し、子供を待たせておきます。保護者に連絡し、決して子供一人では帰しません。

最悪の事態が起こってからでは取り返しがつきません。これを読んでいる親御さんは幼くか弱いお子さんがしっかり大きくなるまで見守る責任があります。我々歯科医師会もそのお手伝いが出来ればと思っています。

_086_1

2005年11月 4日 (金)

歯磨き1

歯科治療の一番の欠点は、治療期間がとても長いということです歯科の欠点はまだまだ続きます。整形外科の様に骨折したのでギプスで固定して、1ヶ月使わないというような事も出来ません。虫歯の歯も使って食事をしたり、会話したりしなければなりません。

そのため、歯科医師は、刻一刻と状況が悪化する口腔内状況を見ながら治療を行っていかなければならないのです。口の中の状況が良かろうが、悪かろうが、毎日使って行く歯をどうしたら良くすることが出来るのでしょうか?

たとえば、一つの例ですが、歯がすごく悪くて、ご飯が上手く食べられないという患者さんが来院したとしましょう。しかも、歯肉からも出血しています。

私たち歯科医師は、その患者さんの口腔内状況をよく観察しながら患者さんのライフスタイルを聞き、そして今どんな悩みがあるのかを聞いていきます。

そこで患者さんと共に治療の計画を立てていきます。そのとき、患者さんにもっと丁寧に歯を磨いてくださいとお願いします。磨き方なんて考えないで、とにかく毎日丁寧にってお願いします。

最初は渋々承諾する患者さんですが、しっかりと毎日磨いてくれたとします。

しばらくすると、歯肉の出血も止まり、歯も悪いながらもご飯が食べられる様になってきます。そのころになると患者さんも歯磨きの重要性がわかってくるので、さらに丁寧に磨くようになって来ます。その間も歯科治療は続くので口腔内の状況はどんどん良くなっていきます。

私たちは患者さんがしっかりとした歯磨きの習慣が出来たとき、その患者さんにとってもっとも効果的な歯の磨き方を指導していきます。患者さんは歯に対する感心が益々高まり口腔内の状況はとても良くなっていきます。

Photo_2

今回、私が言いたかった事は、歯科治療はとても長くなることが多いのです。毎日患者さんの口の中をチェックすることが出来ません。

そのため、考え方を変えて、歯を良くしていくのは、毎日の患者さんの歯磨きで、私たち歯科医師はそのお手伝いをするにすぎないと言うことです。

本当に歯磨きをしっかり丁寧にするだけで(すべてとは言いませんが)、口腔内の状況は一新します。磨き方なんて考えなくても良いから、とにかく歯を磨いてみてください。職場へ歯ブラシを持っていってください。もっと自分の歯に感心をもってください。

今度、何回かに分けて歯磨きのコツをお伝えできればと思います。

2005年11月 2日 (水)

みなさん、こんにちは。

皆さん、はじめまして。しろくま歯科医院です。

これからこのブログを通して、歯や健康に関する事をお知らせ出来ればと_752 思います。

またこのブログは、患者さんご自身の歯の相談また苦情にはお答えすることが出来ません。

まめに更新していきますので、暖かく見守ってくださいね。