この資料は凄い!
もの凄い参考書を購入してしまいました。
「模型を見る 模型を読む」という歯科の本です。
一般の方は何の興味も持たないかも知れませんが、歯科関係者の噛み合わせを専門にしている方が見たら驚愕の内容です。
この本の内容は、、佐藤貞勝先生が研究のために1955年頃から50数名の研究員とともに生後4ヶ月の乳歯萌出から20歳前後の永久歯列完成までを2ヶ月間隔で歯列模型を採得し続けた物をまとめたものです。
本の中身は、この間の歯列模型の写真を羅列したものに過ぎないのですが、この凄さは計り知れない程の破壊力があります。説明は全く要りません。
成長過程での経年変化がハッキリと分かり、不正咬合の成り立ちの恐ろしさを診る事が出来ます。
こういった歴史的研究をまとめた清書は、大抵10万円以上する大型本の場合が殆どなのですが、この本はコンパクトな手のひらサイズでしかも定価が1万円を切るという凄さ(値段を抑える工夫が随所にみられます)。小さく手頃なので、いつでもどこでも見られ勉強出来ます。
佐藤歯学研究所が多くの先生方に歴史的研究を活用して欲しいという熱意がヒシヒシと伝わってきます。
大事に活用させて頂きます。
ほんと、こんな歴史的大書、言葉は要りません。写真だけで臨床のヒントを多く提供してくれています。
佐藤先生と出版を快諾した出版社に感謝。
ブログを拝見してたら懐かしいお名前が出てきたのでコメントさせていだだきました。佐藤貞勝先生と長田電機の創業者長田勉とは親しい友人でした。長田勉会長(私の年代ではこう呼ぶのが一番合ってますので)の社葬の際は葬儀委員長もお引受頂きました。佐藤先生が亡くなられた時は、本社からお手伝いに伺いました。私も案内係をした記憶があります。もう20年近く前ですが、、。
きれいに製作された歯列模型は本当に素晴らしいですね。昔、千葉病院の小児歯科の医員技工室廊下に展示してあっていつも見入ってました。たいしたことではありませんが、一寸懐かしくなってコメントしてみました。