本日午後は、研修会です。
本日の午後は研修会のため、午前中で私の仕事はおわります。
午後は、中山先生が担当いたします。
とてもしっかりした先生なので、安心して任せることが出来ます。
では、行ってきます。
しろくま歯科院長
猪狩弓彦
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« 2008年12月 | メイン | 2009年2月 » 2009年1月31日 (土)本日午後は、研修会です。本日の午後は研修会のため、午前中で私の仕事はおわります。 午後は、中山先生が担当いたします。 とてもしっかりした先生なので、安心して任せることが出来ます。 では、行ってきます。 しろくま歯科院長 猪狩弓彦 2009年1月30日 (金)考えをまとめるには一人になる時間が必要なのです。私。(しろくませんせの散文)年末から、年始にかけて殺人的な忙しさで、しかも、医院拡大の為の資金調達のために銀行の方と多くの打ち合わせをしたり、週末の研修会出席のための準備と、体が疲れに比例して、精神的にもかなり追い込まれていました。 このブログを書いているのは、1月25日の日曜なのですが、久々に研修もなく、ゆっくりすることができ、落ち着いて事務仕事をすることが出来ています。 事務仕事といっても、研修で学んだことの復習です。模型を用意して、インプラントの埋入の練習とか、縫合の練習とか、材料屋さんから購入した新しい接着剤の実験とか。どれも仰々しいですが、やっている時間はそれぞれ10分程度。あまり集中力が続かないのです・・・・・orz 毎年日記を書いています。毎年、ほぼ毎日書いていたのですが、昨年はなんと20日分しか日記を書いていないことが判明。よほど余裕がなかったのですね。今年は何とか毎日かけると良いのですが。 それと、私の体について、トレーナーの丸山さんから提案がありました。1回の時間を短くして、週2回トレーニングを行うというもの。今年に入ってから実践しているのですが、体が筋肉痛だらけです。しかし、運動は嫌なことは忘れられるし、気持ちがかなりスッキリするので非常に良いです。かなり、日程的にはきついものがありますが、時間は自分でなんとか作り出すものなので、頑張ってみようかと思っています。筋肉痛の痛みは非常に心地よいのはなぜなのでしょうか。 また、トレーナーの丸山さんに注意されたのは、私はずっとジムの名前を『ルネッサンス』と思っていたのでが、本当は『ルネサンス』が正解なのですって。丸山さん曰く、「それじゃ、髭男爵のルネッサ~ンス」ですよ。ほんとうだね。 大先輩のいわきの渡辺先生から、先週、仕事の件でおしかりを受けました。謙虚に受け止めたいと思います。しかし、叱られるというのはある意味嬉しいことです。自分に『伸びしろ』が残っているということですから。注意された所を徹底的に鍛え直し、完璧にすれば、また次の『伸びしろ』が見えてくると思います。同じ事は、患者さんからのクレームにも同じ事がいえます。言われたときは、深海深くまで凹みますが、それを乗り越えていかないと、従業員や家族を養えませんからね。これからも愛のあるおしかりを待ってます(おしかりを受けないように努力はしますが・・・) 2009年1月29日 (木)むし歯は減っても、歯周病は減らない本日は、中平宏先生の著書『50歳からの歯から若返る生き方』よりお届けいたします。 ★むし歯は減っても、歯周病は減らない 口の中の二大トラブルと言えば、「むし歯」と「歯周病」です。ここで、二つの関係について整理してみましょう。 歯の病気と聞いてまず思い浮かぶのは、むし歯ではないでしょうか。 そもそもむし歯とは、プラーク(歯垢)の中にいる歯菌が、口の中に入ってきた食べ物から糖を取り込んで酸を作り出し、歯の表面のエナメル質を溶かすことでできるものです。 糖を得たむし歯は、たちまち活動をしはじめ、数分の速さで酸に変えてしまいます。糖は甘いお菓子だけではなく、パンやご飯などが分解され、糖質(糖分)となることでも生まれます。 そのため、むし歯を防ぐためには、食後すぐに歯磨きなどを行い、食べかすを残さないようにするのはもちろんのこと、食生活の習慣を改善することが大切です。 とりわけ、むし歯ができやすいのは、成長期の子どもです。乳歯や生えたての永久歯は、大人の永久歯より歯質が弱く、むし歯菌にふれるとすぐにむし歯菌になってしまいます。 加えて、乳歯と永久歯とが生えかわる時期の子どもの口の中は、歯の高さがまちまちで歯並びも複雑です。そのため、歯磨きのときに磨き残しを作りがちで、ますますむし歯のリスクが高まるのです。 こうした歯科疾患を防ぎ、早期に治療を行うために、日本では学校保健法に基づき、子ども達の口の中をチェックする「学校歯科健診」が、幼稚園や小・中・高校で義務づけられ、子どものむし歯などの歯科疾患に対するリスク管理が行われています。その効果もあって、子どもの歯の健康を守るという意識が根付いてきました。 平成17年度の調査によると、12歳(中学1年生)における永久歯のむし歯の平均本数は役1.82本で、10年前に比べて半減しています。 では、歯周病についてはどうでしょうか?大人になると、、歯質が成熟して歯の表面にあるエナメル質が丈夫になるため、子どもの時よりもむしろむし歯になる可能性は低くなります。しかし、もともとの体質やプラークの中に潜む歯周病などによって、歯周病が発生するリスクはかわりません。 「歯周病を患う人の人数」と「歯をなくす人の数」は年齢を重ねるごとに増えているのです。 近年、予防歯科の考え方が一般にも浸透してきていますが、その恩恵を受けているのは、今の二十代、三十代の人たち。それより前の世代が子どもの時は、今ほど世の中に歯の予防が大切であるという意識が根付いていませんでした。そのために、患者さんとしても「歯科医には、トラブルが起きてから行くもの」という意識が強かったおではないでしょうか。 参考文献 50歳からの歯から若返る生き方 中平宏 幻冬舎 2009年1月28日 (水)セミナーに参加してきました先週木曜日の休診日にスタッフ3名でセミナーに参加してきました。 研修会のテーマは「患者さんに対するマナーとコミュニケーション」です。 講師は、航空機の元客室乗務員の方で、言葉遣いだけでなく立ち居振る舞いがとても素敵でした。 「なぜマナーは必要なのか」「円滑なコミュニケーションに必要なスキルは?」といった講習だけでなく、実習を交えての内容でした。実習は、患者さん役と歯科医院スタッフ役に分かれて電話や受付でのやりとりを発表し、その内容に関して講師の方からアドバイスをもらえるものです。緊張する場面もありましたが、日ごろの言葉遣いに対して専門家から評価を頂く機会はなかなかないので、大変勉強になりました。 要は、同じ言葉でも、伝えようで相手が受ける印象は変わる・・・ 同じ事実でも、気持ちよく受け取ってもらえる方法はある・・・ 知っているけど、なかなか難しいことですよね 私自身が普段何気なく発している言葉遣いや行いが、相手にどのように受け止められてしまうのか気になっていても、「何が正しく、どうしたらよいか」というところが分からず困っていたので、いいヒントを頂くことができました。 このように書くと、やや堅苦しい勉強会のように聞こえてしまうかもしれませんが、若い女性がほとんどだったせいか、会場の雰囲気は時折笑い声も交じり、とても和やかでした。 今後、日常の業務にどんどん活かしていければと思っています。 2009年1月27日 (火)歯科治療はアンチエイジングのトップランナー本日は、黒田昌彦先生の『歯科からはじめるアンチエイジング~あなたの歯年齢はいくつ~』よりお届けいたします。 ★歯が抜けると老けて見える! 歯が抜けると、実年齢よりも老け込んで見えてしまいます。それはなぜでしょう? 歯が抜けると、あごの骨が吸収します。やつれた状態を表すのに「頬がこける」という表現がありますが、全身的に健康であっても、顎の骨が吸収すると、頬がくぼんが状態になってしまいます。とりわけ前歯がないと老けて見えます。 上唇が内側に入り込み、鼻唇溝(鼻翼の外側口角に向かう溝のようなシワ)が強く見えるようになり、多くの歯がなくなると上下の唇が内側に入り込み、噛み合わせの高さが低くなって、頬がこけた感じになります。 見かけだけの変化だけではなく、発音もおかしくなってしまいます。噛むこともうまくできません。よく噛む事が出来ないと、唾液の分泌が減少し、唾液に含まれている消化酵素や老化防止ホルモンも減少してしまいます。そして食欲も減退し、唾液の減少は胃の負担を増し、胃腸が悪いと腹筋が衰え、前屈みの姿勢になり、いかにも老人らしくなります。 誰しも、いつまでも若くはつらつとしていたいと願うはずです。それには、まず口腔の健康の回復が若さへの近道だと感えるのですが、いかがでしょうか? ◇前歯がきれいだと、若々しく感じる 最近はあまり見かけなくなりましたが、以前は前歯に金冠をかぶせた状態を目にすることがありました。 「治療をしたこと」が一目瞭然です。噛むという事だけを考えるならそれでもよいかもしれませんが、せっかく治療をするのなら、機能的な回復とともに、きれいに、若々しくなるために、ご自身にマッチした状態に戻したいことと思います。 けれども、ただ白い歯にすればよいというものでもなく、ご自身のほかの歯との関係、唇や顔貌と調和した色や形でないと、不自然な感じになってしまいます。 にっこりと明るい笑顔は、活動性を高め、免疫力をも高めることでしょう。人前で自信をもって笑える口元を戻して、明るくアクティブな日々を送っていただきたいものです。 参考文献 歯科からはじめるアンチエイジング~あなたの歯年齢はいくつ?~ 黒田昌彦著 医歯薬出版 2009年1月26日 (月)すごい熱気でした。先週の水曜日のことです。 その日は、午前中にインプラントの手術を行い、午後は、研修会に参加するため東京の品川へ行きました。 研修会は夜の7時からだったので、福島を4時に出て、余裕で会場入りすることが出来ました。 実は、この研修会は、インプラントの症例相談のようなものなのです。仕事が終わってからの研修会なので、参加されている先生方のモチベーションがとても高いので、ぴりぴりとした緊張感が伝わってきます。 会場内には、夜ということもあって、軽食が用意されていて、主催するメーカー側の意気込みも伝わってきます。 遠方から参加されている先生も多くいて、一番びっくりしたのは、私もよく指導して頂いているのですが、愛媛からおいでの鎌倉先生。先生も私と同様に午前中に手術をし、その足で飛行機に搭乗し、会場入りしているのです。しかも、明日朝一番の飛行機に乗り、10時からの診療に臨むというのです。私は、木曜日が休診日になっているので、その日はホテルを予約して、次の日にゆっくり帰宅すればよいのです。本当にびっくりです。 しかも、鎌倉先生は私と同じ時期にノーベルガイドというこの研修で用いるパソコンソフトを診療に導入しているのですが、もう、今回の研修会で症例を発表していました。私も、このインプラントシミュレーションソフトを活用していますが、そこまで使いこなしてはいません。だって、まだ導入して1ヶ月も経っていないのですから。 鎌倉先生に来月も来るのですかと聞いたところ、当たり前だろという顔で、「もちろんです。」と答えていました。すごいです。 私も1年間この研修会に参加するつもりですが、情熱では彼に負けているなと感じました。また、モチベーションをしっかり持ち直して、頑張りたいとおもいます。 2009年1月25日 (日)良い香りで癒し2009年1月24日 (土)将来必ず訪れる技工物危機今月の11日に、オルソ2001というスタディグループにお誘い頂きまして、講演を拝聴してきました。私は当時、大変な体調不良で、2日目は出席出来ず、早々と帰宅したのですが、初日に聞いた話が大変ショッキングなものだったので、ここに問題提起してみたいと思います。 初日は技工士の田村勝美先生によるインプラント咬合についての講演がありました。インプラントの咬合といっても、人間の咬合であることには間違いないので、やはり、筋肉、顎関節、対合関係をしっかりとするという事に間違いはありませんでした。 私が危惧した話しは、最後の10分間でのことです。 田村先生は、技工歯科界の重鎮ですから、非常に技工士の未来を心配しておられたのです。なぜなら、現在、ばたばたと技工士専門学校が閉校になってきているのです。 私の母校の東京歯科大学と関係のある技工士学校も今年、閉校になったそうですし、私の住む福島県にある技工士学校も今年、新入生を採らなかったそうです。つまり、卒業生がすべていなくなったら、閉校するということなのです。 しかも、技工士になったら、なったで就職の道は非常に厳しい状況だと聞きます。近頃は歯科医師の診療点数が急激に下がってきているので、その埋め合わせを技工士に払う技工料を安くすることで、埋め合わせをしているというのです。 また、最近は、中国や韓国で安く、早く技工物を作ってくれるので、日本の技工士さんもその状況にあわせて技工料を安く設定し直さなければならない状況なのだそうです。そのような状況で新人の技工士が成長出来る見込みは少ないというのが現状です。 技工士の仕事は、元々、神経を使い、残業、徹夜は当たり前の世界ですから、楽な仕事ではありません。そのため、技工士の離職率はなんと75%に及ぶというのです。 現在、歯科医師はどんどん、過剰な時代に突入しているのに、それを支える技工士が絶滅しかけているのです。 日本の技工士技術は世界1です。この大切な文化を絶やしてはいけないと思いました。いくら上手い歯科医師がいても、最後のまとめの技工物が無くては、我々は生きてはいけません。 田村先生がお役人に話を聞いたところ、技工士は医療関係とは別の扱いなのだそうです。 こんなことで良いのでしょうか。 2009年1月23日 (金)朝調子がよいその訳は・・・・。この何日間か、とても朝の調子が良いのです。 最初は原因が良く分からなかったのですが、ボンヤリと分かってきました。 「そんなの当たり前だろ」と言われるかもしれないのですが、夜早く寝ているのです。 大体、10時~11時半の間には寝てしまいます。最初は、単に疲れと体調不良がもとで、早寝を始めたのです。 朝も、スッキリ目が覚めるし、何より私の内蔵が喜んでいる感じです。お腹まわりがさわやかなのです。 理由は、妻と話してみると、やはり、早く寝ると、早く内蔵を休ませることが出来るためではないかという結論に達しました。 早寝をすると、当たり前ですが夜食も間食もしませんからね。 それには、くたくたになるまで働いて、夜に疲れを持ってくるようにしなくては。朝に疲れを持ってこないように。 2009年1月22日 (木)メディカルインタビューの重要性1月18日に新人の中山先生と共に、雪深い会津若松へ講演を聴いてきました。 講師の先生は、私の母校である東京歯科大学口腔インプラント学研究室の矢島安朝教授です。 私はこれからの医療には、このメディカルインタビューは必須の技術と考えています。 では、このメディカルインタビューとはいったいどんな技術かと言えば、『医療面接』すなわち、言葉で患者さんをケアし、信頼関係を築いていくという技術です。 わざわざ、患者さんの気にしている言葉を喋る必要も無いわけですし、患者さんに不快な気分にさせる必要も無いわけです。 それより、患者さんとの信頼関係を大事にして、過去よりも未来へ向けて前向きに治療に取り組んだ方が、患者さん的にも、私たち医療従事者にも大いにプラスです。この技術を確立したのが、メディカルインタビューです。 しかし、この基本的な技術を若い先生達に教えても、ただ単純におきまりの用に受け答えしていたのでは、マニュアル化されたファーストフードの『いらっしゃいませ★★★★へよーこそ!』と何ら変わりはないので、そこから先は経験を積んで心のある受け答えを学んでいくしかないのかもしれません。 ちなみに、このメディカルインタビューは、インフォームドコンセントとは同じではありません。インフォームドコンセントがメディカルインタビューの要になることは間違いありませんが、それが全てではありません。 これをお読みになっている医療関係者の方で、メディカルインタビューに興味がある方は、これをお読みになってみてください。 2009年1月21日 (水)年間14万人にもおよぶ味覚障害昨日からの続きです。本日も高津先生からの著書よりお届けいたします。 ★年間14万人にもおよぶ味覚障害 昨日は、味覚のお話で終わりました。しかし、その本当の問題は、最近の子ども達の間でこの味覚障害が増えていること。日本人の味覚障害者は、年間14万人にものぼると言われています。 原因はさまざまですが、主に亜鉛不足が原因で、味蕾細胞の新陳代謝が行われなくなると、味覚異常が起こると考えられています。食品添加物や保存料は、体内の亜鉛を排泄してしまう働きがあるので、おそらく食生活の影響も大きいでしょう。 また、味蕾細胞は、刺激を受けるたびに機能が低下し、ほぼ一ヶ月に一度の割合で生まれ変わりますが、刺激が強い化学物質によってダメージを受けることから、薬の副作用による影響も軽視できません。 その他の原因としては、心因性風味障害、口腔疾患、風邪、あるいは女性が妊娠した際に、食べ物の嗜好がかわると同時に、味覚障害が起こる場合があります。 いずれにしても、現代人のように偏った食生活や不規則な生活を続けていると、それだけ味覚障害の可能性が高まることは確かです。 味覚障害は、活発な新陳代謝が行われる肌や髪の毛などに影響が出ると同時に、立ちくらみや、体の全体の抵抗力が低下する免疫不全をも引き起こします。 このような症状が起こる前に、真っ先に影響が表れるのが舌です。 その意味でも、舌は、体の健康状態を示すバロメーターだといえるのです。 ちなみに、味覚障害は、亜鉛を多く含んだ抹茶、緑茶、煎茶などを使用することで、かなりの比率で治るといわれます。他に、亜鉛を多く含まれている食品としては、牡蠣、数の子、玄米茶、ココア、煮干し、タラバガニ、サザエ、寒天、海苔、きなこ、カシューナッツ、アーモンド、胡麻、麩(ふ)などです。 参考文献 現代喫茶養正記 高津正利著 文芸社 2009年1月20日 (火)食べ物の消化や味覚に欠かせない舌の動き本日は、高津正利先生の著書『現代喫茶養正記』よりお届けいたします。 ★食べ物の消化や味覚に欠かせない舌の動き 咀嚼・嚥下・溝音に関わる「舌」はどのような働きをしているのでしょうか。 舌は、歯の下にある下顎骨から一方向に延びた筋肉の集合体です。 舌の筋肉は、主な三つの外舌筋と舌全体を作る二つの内舌筋から出来ていて、これらが複雑に組み合わさって、自在な動きを可能にしいます。 咀嚼機能としては、食べ物を噛むときに、口に含んだ食べ物を歯の上に運んで押さえ、それを繰り返しながら、歯が食べ物を細かく噛み砕く際の補助を行っております。そして、歯と舌のコンビネーションによって、細かく噛み砕かれた食べ物は、唾液と混ぜ合わさって、食塊となり、胃や腸で消化・吸収されます。 このように、嚥下をスムーズに行い、内臓に負担なく食べ物を消化・吸収するためにも。舌の働きが重要になってくるわけです。 もう一つ、舌は重要な働きを担っています。それは「味覚」。 舌が味覚を司っていることはよく知られていますが、その秘密は舌の表面にある「味蕾(みらい)」という細胞の働きで、この細胞は、上顎や頬の内側にも存在します。 「入れ歯では食べ物の美味しさを感じられない」というのは、入れ歯が口の中の粘膜を覆ってしまって味蕾細胞のセンサーが鈍るためです。 この味蕾細胞が、甘味、塩味、旨味、酸味、苦味などの食べ物の味を察知し、察知された味覚情報は、食べ物の成分によって、神経伝達物質を通して脳に信号をおくります。脳はそれが栄養素か有害物質かを判断し、必要成分を消化するよう胃や腸の消化器官に情報を伝達。胃や腸はその情報を受けて、消化の準備を整えます。 また、味蕾には、顔面神経や迷走神経が関与しており、口の周囲の筋肉を動かすことによって表情をつくることが出来ます。ですから、味蕾細胞に異常が起きると、味覚障害になったり、顔面神経痛などの表情の歪みが生じます。 味覚障害は、味覚が減退したり消失する症状ですが、「塩味は分かるのに甘味がわからない」「何も食べていないのに苦味などを感じる」「食べ物が本来の味とは違った味がする」「塩味を苦味や酸味などに感じる」などの症状を引き起こすこともあります。 風邪や頭部外傷などによっても、「味がしない」ことがありますが、味覚自体が正常であれば、一時的な風味障害なのでさほど心配にはおよびません。 明日は味覚障害についてお届けいたします。 参考文献 現代喫茶養正記 高津正利著 文芸社 2009年1月19日 (月)鼻の悪い子どもは歯も悪くなる本日は、垣本充先生の著書『歯育て上手は子育て上手』よりお届けいたします。 ★鼻の悪い子どもは歯も悪くなる 私たちはふつう鼻で息をしています。これがいうまでもなく正しい呼吸法です。鼻には肺に送る空気のほこりを取り除いてきれいにしたり、湿り気をもたらせたり、適温にしたりする働きがあります。 けれども、風邪を引いて鼻の具合が悪かったり、アデノイドや扁桃炎、蓄膿症、アレルギー性鼻炎のある子どもの中には、鼻で息がしずらいために、いつも口で息をしている者がいます。これは口や歯にとって非常に都合のわるいことなのです。 口で息をすると、外気がじかに口の中に入ってくるので、口の中の粘膜は乾いた状態になります。その結果、歯肉の抵抗力がなくなって、歯肉が赤くはれる歯肉炎をひきおこします。歯肉炎の状態のままならそれほど問題はないのですが、歯肉炎は歯周病を引き起こし、将来、歯槽膿漏に移行する危険性が大きいためじゅうぶんな注意が必要です。 また、口の中を清潔に保つ働きのある唾液の働きを弱めます。唾液は弱アルカリ性で、むし歯菌が作る酸の力を弱める働きをも持つのですが、口の中が乾いたままの状態では、この働きが出来なくなり、むし歯が出来やすくなるのです。 さらに、口で息をする習慣がついてしまった子どもは、上下の唇が開いたままの状態が続くために口のまわりの筋肉の働きが鈍くなり、顎の正常な発達が妨げられます。顎の発育不全を引き起こす原因になるのです。歯列不正は、むし歯がよく噛めないことの原因になります。 普段はあまり気がつかなくても、子どもが眠っているときに注意してみてください。息を鼻でしているか口でしているかよくわかります。もし、口で息をしているようなら、一度耳鼻科の診断をうけるのが良いでしょう。 参考文献 歯育て上手は子育て上手 垣本充著 農文協 2009年1月18日 (日)本日は、会津若松にて研修会です。本日は、午後1時より会津若松にて『“CHANGE Yes We Can これからの歯科医療をかえるもの~メディカルインタビュー~』という講演を公聴してきます。 今回は、同僚の中山先生もご一緒されます。 講師の矢島先生は、私の母校のインプラント科の教授です。前回講習会でお話しを聞いたときも、とてもその後の診察で役にたったので、今回もとても期待しています。 では、行ってきます。 2009年1月17日 (土)好きな物はずっと好き。先日、この占いをしました。 それによると、私はかなり執念深く、しかも執拗に執着したものにこだわり続けると書いてありました。 ・・・・・・・・・・・・。 結構当たっているかもしれない しかも、こうも書いてありました。その執念の力を良い方向へ使えば、努力を惜しまないので良い結果が出て大成するとも書いてありましたが、それを悪い方へ力を使ってしまうと、どんどん悪の方へ向かってしまい破滅するともかいてありました。 まとめると、とにかく『しつこい』ということらしい。 実は、私はかなりしつこいです。これが好きって思うと、そればかりを愛用してしまいます。 私、同じ物を15年間ずっと愛用しています。たまたま何かの景品でもらった物なのですが、その履き心地といったら、まさに夢のよう。温かくてふかふかで、長時間の立ち仕事でもまったく疲れない(当時は。今はすぐに疲れます)。ちょっと値段は高いけど、他の靴下よりは長持ちするので、コストパフォーマンスはかなり高めです。 最初にもらった靴下は、ずっとはき続け(もちろん洗濯はしましたよ)、穴が開いちゃったので、同じものをお店に買いにいったのが買い続けるきっかけになりました。 今では、妻が、「そろそろ、靴下のゴムが伸びちゃって、スペアも少なくなってきたから、買ってきて」と言われます。ここでいつも買っています。研修会で東京から帰るとき、新幹線の時間までのちょっとした時間に買いに行きます。 いつも大量買いするので、必ず店員さんに「何の商売されているのですか」と聞かれます。 白の靴下ばかり10足も買えばそりゃ変に思うでしょうね。 最近は、今までのデザインが変わってしまって、新しいデザインになってしまいました。ちょっと悲しいです。 占いの話しをするつもりが靴下の話しになってしまった 2009年1月16日 (金)オーラルエコロジーとはなにか?本日は、福岡博史先生の著書『歯と口をなおせば、からだの不調は治る!』よりお届けいたします。 ★オーラルエコロジーとは何か?~口腔内は一つの生態系~ オーラルエコロジー(以下、オーラルエコと言います)。こんな言葉をきいたことがありますか。 オーラルとは口腔のこと。口腔とは医学用語で定義は難しいのでが、ごく簡単に言えば、口の中のことです。その口腔全体をひとつの生態系ととらえ、その環境を整える(エコロジー)という視点から、歯の健康維持・増進に取り組む試みです。この視点がないと、これからの歯科治療はうまくいかないと、私は考えています。 口腔内は小宇宙・・・・・いきなりとんでもない話だ、と思わないでください。これは発想ありきではなく、歯科治療を続けてきたうえでたどり着いた実感なのです。 そもそも、これまでの歯科治療というのは、悪くなった歯を(時には悪くなっていない歯も)削って薬や金属をつめたり、歯を抜いて人口の歯を作ったり、という修復・補綴作業が中心でした。 いったんむし歯になった歯は、修復はできても同じところがまたむし歯になることも多く、いわゆる治癒にはなりませんでした。トラブル箇所だけをみるとピンポイントな修復作業に終始していたわけです。 修復作業の技術がいくら発達し、歯科医の腕が上がっても、それは口腔内のトラブルにおいて後手後手の対処法しかありませんでしたし、その対処が新たなトラブルをもたらすことも多々ありました。 けれども、こうしたトラブルを、歯そのものだけでなく、歯が存在している口腔環境全体の問題としてとらえてみるとどうなるのか・・・・・というのが、オーラルエコの視点であり、そこから考えることによって歯科治療のアプローチも変わってくるのです。 口の中にあるのは、歯だけではありません。歯を支える歯肉、その土台には歯槽骨があります。上下の歯の間には舌があり、周囲は口腔粘膜で覆われ、唾液が分泌されています。そこを食べ物や飲み物が通りすぎていきます。 その世界の中に、なんと常時500種類を越える細菌がすみついて生態系を形成しているのです。歯のトラブルは、これら常在菌の存在自体が原因なのではなく、口腔内の環境や生態系が乱れることによって、常在菌が変化することで起こることがほとんどなのです。 また、しばしば歯科治療そのものが、口腔環境悪化の原因となることもあります。よく知られているのは、歯の詰め物の有害性です。歯科治療では、古くからアマルガム(水銀化合物)が普通に用いられてきました。安価で使いやすいことがその理由でしたが、実は唾液と反応して水銀が溶けだしてしまうことが分かってきたのです。 水銀は、もちろん有害な金属で、それが口の中に長くあることで、じわじわと溶け出して全身の健康に悪影響をもたらすと考えられています。 これを、オーラルエコという観念から考えると、アマルガムという、口腔内の生態系において、明らかな異物を充填したことで、それまでの口腔環境が変化し、なおかつ経年変化によりそれがからだ全体にまで及んでしまうという、一つの流れがすんなりと見えてくるのです。 口腔環境の悪化により崩壊していく歯や歯肉の姿は、私には、地球環境の蝕まれていく姿と重なって見えます。また、口腔環境の悪化が全身に及ぼす様子を見るにつけ、口腔という小宇宙を内包している、全身というもうひとつの小宇宙とのつながりについて考えながら治療を進めていかざるを得ない必要性も実感します。 同時に、歯科治療を困難にする環境因子も増えています。むし歯の痛みだと思って来院された患者さんが、調べてみるとウィルス感染や重金属が原因がったり、からだが化学物質の影響を受けてしまったため、従来は安全とされていた薬剤や麻酔剤が使用できなかったりする例が増えているのです。 参考文献 歯と口を治せば、からだの不調は治る! 福岡博史著 主婦と生活社 2009年1月15日 (木)『悼む人』を読んで昨年末、1年の診療が全て終了した後、お正月に読む本を購入する為に、本屋へ赴きました。 その時、彫刻家・船越桂氏の彫刻が表紙になっている本を発見しました、その本が天童荒太氏の『悼む人』でした。 私は、実は天童さんの書籍を読むのは始めてなのです。ベストセラーにもなった『永遠の仔』も読んでいないのです。 この本を読了してみて感じたことは(ネタばれになるので詳しいことは省略しますが・・)、人間が人を愛するということは、肉体的、精神的なものももちろん含まれるとは思いますが、本質的な事は、「私は、あなたのことをずっと忘れません。ずっとおぼえています」ということなのかもしれないと感じました。 たしかに、以前は愛していたのに、今はそうではない人の事は努力して忘れようとするかもしれません。でも、忘れられないのは、以前に少しでも愛していた事実があるからなのかも。 私が本を読了して、気に入ったり、面白かったりすると、その作家に興味を持ちます。この作家は面白いので、今後違う作品も読んでみよう。購入してみよう、今度借りてみようなど考えますが、今回の『悼む人』に関しては、作家ではなく、本自体、作品自体に非常に感銘を受けました。こんな事、村上春樹いらい始めてかもしれません。今後、天童さんの著作を読むかどうかは分かりません。しかし、この『悼む人』に関しては、一生そばに置いて、定期的に読んでみたいです。すこし私が年を取ったとき、どんな感想を抱くか、非常に自分で興味があります。年を取ったら、もう面白く読めないかもしれないし、より深く感動するかはわかりませんが。 この本は人間の本質を貫く作品なので、考え方が異なるものをお持ちのかたには合わないかもしれません。 2009年1月14日 (水)勉強会開催奥羽大学の若手歯科医師との情報交換を目的に、院長が発案し、しろくまのスタッフも参加しました。 第1回目の今回のテーマは、「オクルージョンの臨床」 患者さんに、理想的な「噛み合わせ」を提供するためにはどうするのかというテーマです。顎関節の構造や、顎運動に関しての基本知識から、噛み合わせが原因で患者さんが痛みを訴えた時の処置法や「理想の咬合」とは?という話へと進みました。 受付にいると、患者さんが「噛むと痛い」「あごが痛い」と訴えて来院されるところから、先生が治療を進めて、患者さんの症状が軽減されていく過程を見ることができるのですが、処置の選択や順番を決める根底にある理論を知り、よい刺激を受けることができました。 今後の業務に活かしていきたいと思います。 個人的な感想を付け加えると、技工士学校で一度学んだことが思い出され、久し振りに聞く専門用語に懐かしさを感じつつ、知識を再確認するいい機会となりました。数年でも、学んだ知識は薄れていくものですね・・・。 夜11時近くに一通り終了しましたが、歯科医師の方たちでその後も話は盛り上がっていたようです。 私は帰宅したのですが、集中して話を聞いていたせいか家に着いても頭が興奮していて、鏡を見ながら顎を動かしてみたりして・・・ 自分の顎の動き、かみ合わせを見てしまいました。 2009年1月13日 (火)レトロアロマ効果の機序解明本日は、デンタルトリビューン2009年1月号よりお届けいたします。 ◇レトロアロマ効果の機序解明~口腔内バクテリアが生むワインの芳香~ (スイス)ある種のワインや果物、野菜などに感じられる強い香りは、口腔内バクテリアの働きによって発生するといいます。香料メーカーであるフィルメニッヒ社の開発担当者Cristian Starkenmann氏らがJournal of Agricultural and food Chemistryに発表しました。 ★香りの鍵を握るチオール 現代ワインの醸造法の父として知られるEmile Peynaud氏は、「白ワイン用のブドウ品種ソービニヨン・ブランは、一口含んだ直後にはかすかな味がするだけだが、20~30秒後に突然、独特の強力な香りが口中に広がる」と表現しています。 我々が香りを感じるのは揮発性の物質が鼻腔内にある嗅覚細胞に触発することによります。 Starkenmann氏らは、後から香りが口中に広がる“レトロアロマ効果”にメカニズムについて検討を行いました。先行研究では、レトロアロマ効果を示す食品にはS-システイン抱合体と呼ばれる無臭の硫黄化合物が含まれ、そこから派生するチオールと呼ばれる揮発性硫黄化合物がこれらの食品の香りを担っていることが報告されました。 無臭の前駆物質が香りある派生物にいかに変化するのか。同実験では訓練を受けた30人の被験者を対象とし、香りの物質については、ブドウ、タマネギ、パプリカに含まれる揮発性チオールと、それらの前駆物質であるS-システイン抱合体の計6種類をもちいて試験をおこないました。 ★バクテリオールがチオール発生に関与 Starkenmann氏は、被験者にそれぞれのサンプルを試食させて5秒後にはき出してもらい、知覚したことについて報告するように指示しました。その結果、揮発性チオールを口にした際には即座に香りを認識しましたが、S-システイン抱合体については香りを認識するまでに約10秒かかりました。 また、最も強く香りを知覚するまでにかかって時間は、揮発性チオールでは10~30秒でしたが、S-システイン抱合体では30~40秒でした。さらに香りの持続時間を調べたところ、揮発性チオールは1~2分であったのに対して、S-システイン抱合体では2~3分後まで持続することが確認されました。 そこで、唾液中のいかなる成分がS-システイン抱合体から揮発性チオールは発生させるかを検討するため、通常のバクテリアを含む唾液と殺菌処理をした唾液の2種類の培養液を用いてS-システイン抱合体を保存しました。通常の唾液中では24時間でS-システイン抱合体の80%が分解されましたが、殺菌処理した唾液中では4日を経過しても割合は15%以下でした。 この結果から、同氏らは「レトロアロマ効果を示す食物や飲料に含まれるS-システイン抱合体から発生する揮発性チオールは、口腔内バクテリアの働きによることが示唆された」と指摘しました。さらに「チオールにおいて香りの持続時間が短いのは、唾液に急速に吸収されるため」と述べ、「本知見は、複雑な香りが長く持続する食品の開発に役立つだろう」と見通しを示しました。 2009年1月12日 (月)誤嚥性肺炎本日は、『え?この病気歯が原因!?』よりお届けいたします。 ◇誤嚥性肺炎とは 口のなかには数千億もの細菌がいます。口の中のケアが悪いと、細菌を含んだ唾液や食物が胃ではなく、誤って器官から肺へ入ってしまい、誤嚥性肺炎という病気が起こります。 起きている間だけでなく、寝ている間にも細菌を含んだ唾液を吸い込んで起こることがあります。普通は細菌が入りそうになっても、咳をすることによりはき出すことが出来ます。しかし高齢者の場合、はき出す力が弱いだけでなく、反射が低下するためにむせるということもなく知らないうちに誤嚥性肺炎を起こすことが多くなっています。 ◇誤嚥を起こさないようにするには姿勢も重要になってきます。 ★介護が必要な人の口腔清掃時の姿勢 ~不安定さはあるが、座った姿勢を保ち、自分で磨くことが可能な場合~ 倒れないように安定が保てる場所にクッションや枕などを当てます。手元が不安定な場合は、介助をする人が手を支えて安定を促します。 ~座ることは出来ないが、自分で磨くことが可能な場合~ 脳梗塞の後遺症などで、麻痺がある場合は、麻痺の出ている方を向いて横向きになり、麻痺の出ている方を向いて横向きになり、麻痺の出ていない手で磨きます。 ~座ること、自分で磨くことが不可能な場合~ 麻痺がある場合は麻痺のある方を下にすると誤嚥の危険があるため麻痺のない方を向いて横向きになります。体を横向きにすることが難しい場合は顔だけ横向きにし、口腔清掃を行います。 ★介助が必要な人の口腔清掃や食事を取るときの姿勢 介助の手を借りずに食事を取るときには、最低60度の角度が必要です。介助が必要で上体をそこまで起こせない場合30度程度のリクライニングが安全であるといわれています。 しかし、姿勢が30度であっても顎を上向きにあげるような姿勢は危険です。顎を下向きにすることが重要です。 ★義歯の手入れ 細菌は汚れた義歯にも多く付着します。誤嚥性肺炎を防ぐためには義歯の手入れも重要です。食後ははずし、全体を義歯用ブラシで磨きます。歯磨剤をつけると研磨剤により義歯をすり減らしてしまうため、何もつけないで行います。夜間は水に漬けますが、3日~1週間に一度は洗浄剤に漬けて汚れをブラしで取り除き、水洗いするようにします。 義歯の状態と口の仮名の状態を健康に維持するには必要なことなのです。 参考文献 『え?この病気歯が原因!?』 監修 天笠光雄 著 佐藤豊・佐藤文枝 2009年1月11日 (日)オルソ2001へ参加本日から2日間、技工士の黒澤さんと横浜へ行って来ます。 目的は、オルソ2001というスタディグループの新年研修へお邪魔するためです。 良い出会いがあればと期待しています。 では、行ってきます。 2009年1月10日 (土)母のお願い昨晩のことです。 母が私に歯を見て欲しいと言ってきました。 母も私も血液型が同じB型なのですが、一度決めたらそれに固執する正確があるみたいで、何度も何度も「歯を見て欲しい」と言ってきます。 昨日は歯科医院が休診日でした。夜は院長室で仕事をしていたので、そのついでに母の歯を見ました。 態度は「しぶしぶ」といった感じでやっていたのですが、本当は、家族の歯をチェック出来るのはとても嬉しいことなので、嬉々として行いました。 結果は、ほとんどむし歯のない健康な状態でした。 いつでも診てあげるので、すぐ言ってください母さん。恥ずかしいのでブログ上での告白です。 2009年1月 9日 (金)最初の音声本日は、金子芳洋先生、菊谷武先生監修の『上手に食べるために』よりお届けいたします。 ◇最初の音声 生まれてすぐの赤ちゃんは産声をあげます。これは、はじめて肺の中に入った空気をはき出すときの音です。 しかし、この時期は泣き声だけしか出せません。声を出す器官が未発達で声帯振動に共鳴を与えることが出来ないからです。 生まれて2~3ヶ月たつと、のどの奥でクークーなるような音(クーイング)を出せるよになります。もう少し多くの種類の音を出せる準備が整うのは、生後四ヶ月ほどたって首がすわるようになったころです。この時期になると、喉頭の位置が下がり、のどの範囲が広く確保され、舌が動く空間が出来るようになるのです。 さらに、5ヶ月頃では、喃語(なんご)といわれる音節単位の発音が出来るようになります。この時期は「アーアー」といった母音が主体ですが、8ヶ月ころになると、舌などの発音器官を巧に動かさなければ発音できない「子音+母音」の複数音節が産生できるようになります。 ◇笑う 赤ちゃんは生まれてすぐ笑います。笑うといっても口端をすっと引き上げるような微少みです。この時期の笑いでは声は出ず、声を立てて笑うようになるのは、4ヶ月ほど経過してからです。 笑う行為には呼気の断続をともないます。4ヶ月未満の赤ちゃんは、咽頭や喉頭の発音が未熟なため、声を立てて笑うことはできないのです。 ところで、このころの多くの赤ちゃんは、笑っているときに同時に足をバタバタさせています。同時に足をける動きをすることで、呼気の規則的な反復運動を覚えているのだといわれています。 5~6ヶ月を過ぎると今度は手を用いた反復運動が観察されるようになります。手と呼気(ことば)の協応運動を学習すると、この現象は急速になくなるとともに、上で述べた子音+母音の喃語(なんご)がさせるようになっているのです。 ◇人と物の関係も育つ 言葉を持たない赤ちゃんでも、先に述べたような多様な手段を使って周囲の大人とのコミュニケーション行動を行っています。視線の方向については早い時期から気がついており、お母さんの視線の方向に自分の視線を合わせようとする行動が見られます。 また、おもちゃや親と対面して視線を交わしながら遊んだりします。この時期は、赤ちゃんと親、赤ちゃんと物の二者の関係です。 9ヶ月を過ぎるころになると、自分からも他者に意図を伝えようとするようになります。物を親に渡したり、指さしたりしてなにかして欲しいという欲求を伝えることもあります。これは赤ちゃん、親、物の三者の関係が主体になっているといえます。この三者の関係は、コミュニケーションの発達には欠かせないものです。 参考文献 『上手に食べるために』 金子芳洋・菊谷武監修 医歯薬出版 2009年1月 8日 (木)乳幼児から始まる歯とお口の健康管理本日は、第21回日本歯科医学会総会記念誌編集委員会が編集した『ご存じですか?ライフステージでわかる歯と口の健康ガイド』よりお届けいたします。 ◇歯と口の健康管理はいつから始まる? 歯と口の病気には、むし歯、歯周病、噛み合わせの異常などがあります。これらは、放置すると歯や顎の骨の炎症や口がうまく動かない状態にまで進行します。だからこそ、歯や口のケア、生活習慣病の改善、定期健診など予防を常に心がけて健康管理を行うことが必要です。 ◇噛むことの大切さ 私たちが食事を行う理由は、体をつくり、エネルギーとなる栄養素を外界から取り込むためです。食べ物の栄養は健康に深く関わっていますが、ほかにも食事を行う理由があります。 食べ物を上下の歯で噛んで、小さく、軟らかくして飲み込みやすくする運動を『咀嚼(そしゃく)』と言います。咀嚼は生まれつきの運動ではなく、乳幼児から幼児期へと時間をかけて学習され身に付いてきます。咀嚼を行う時には歯、顎、筋肉などが使われます。 咀嚼することにより、食べ物を細かく砕き、分解するために口から唾液が分泌されます。唾液には粘膜などの組織の免疫を高める役割があります。動物が傷口をなめて治すのは、この免疫作用があるからです。また咀嚼により脳の活動が活発になることも証明されてきました。 高齢期に歯を病気で失われた方は、認知症が進行しやすいとの研究データもあります。このように歯を使って噛んで咀嚼する健康にかかわる重要な役割があります。よく噛むことが重要なのはそのためです。 ◇歯と口の発育 1:無歯期(0歳~5ヶ月) 生まれてから最初の乳歯が生えるまでの期間を『無歯期』といいます。この時期の赤ちゃんは、上顎と下顎とを合わせると、前歯が生えてくる辺りのところに隙間が出来ています。これを顎間空隙(がっかんくうげき)と言います。 また口蓋(上顎の内側)には吸綴窩(きゅうてつか)というくぼみがあります。この隙間とくぼみとで、乳児はお母さんの乳首をしっかりと吸います。さらに母乳を絞り出すために舌を突き出します。このように乳歯の歯の生える前の口は、哺乳しやすい構造になっています。そして、哺乳にかかわる無意識に行われる運動はやがて消え、咀嚼ができるようになります。この頃の乳児が、よく口におもちゃをいれたりするのは、自分の意思で、咀嚼できるための準備ともいわれています。 2:乳歯の萌出開始期(生後5ヶ月~3歳) 生後6ヶ月くらいになると乳歯が萌出します。この時期の事を「乳歯の萌出開始期」とよびます。歯は食べ物を噛んで食べる器官ですから、哺乳から咀嚼へと発達するサインです。 3:乳歯咬合の完成期(3~5歳) 3歳ぐらいになると20本のすべての乳歯が萌出して上と下の乳歯が噛み合わさります。この時期を「乳歯咬合の完成期」と言います。この時期の幼児の歯並びを見ますと、前歯の歯と歯の間に隙間がいくつか見られます。これらは永久歯が萌出するために使われるスペースとなります。 私たちが咀嚼するときには、ほぼ同じリズムで口を開けたり、閉じたりします。このリズムは、脳幹(のうかん)という部分の働きによるものです。食べ物が固いときには無意識に1回の噛む時間が長くなりますが、これは歯根膜(しこんまく)という繊維に埋め込まれたセンサーが、固さの情報を脳に送り、筋力の力が大きくなるからです。 ◇乳幼児の歯と口の健康管理 歯と口の病気は子どもの頃に始まります。乳歯のむし歯は、母乳や哺乳瓶からのミルクを長時間飲ませ続けると悪化します。また、乳歯が病気で早く抜けたりすると、永久歯のかみ合わせが悪くなる原因となります。子どもの指しゃぶりは本来、自然な行動ですが、乳歯の噛み合わせが完成する3歳までにやらないと、口を閉じたときに上下の前歯が噛み合わない開咬(かいこう)の原因にもなります。 乳幼児は「咀嚼」を学習する時期です。子どもの歯と口の清掃、規則正しい食生活、かかりつけの歯科医院での定期健診などを心がけてください。 した『ご存じですか?ライフステージでわかる歯と口の健康ガイド』 第21回日本歯科医学会総会記念誌編集委員会編集 担当中嶋一郎著 医歯薬出版 2009年1月 7日 (水)生き甲斐新年も5日から、今年の診療がスタートしています。初日は休み明けのため、思うように体が反応しなかったのですが、昨日くらいから通常に戻ってきました。 やはり、昨今の派遣切りのニュースを見ながら考えることは、働くけることのすばらしさ、大切さを身にしみます。 休んでいるより、働いている方が何倍も自分の体が生き生きとしているのが分かります。 仕事は私の生き甲斐なのかもしれません。 2009年1月 6日 (火)食物アレルギーを持つ子供が増加本日は、デンタルトリビューン紙2008年12月号よりお届けいたします。 ◇食物アレルギーを持つ子供が増加 〔米国〕米国疾病予防管理センター(CDC)の調査により、米国における小児の食物アレルギーが10年前と比較して18%も増加し、約300万人にも達してることが判明しました。2008年10月22日付けのReutersに報じられました。 ◇その他のアレルギー合併率も上昇 アレルギー反応は、口唇周囲のチクチクした痛みから蕁麻疹に及び最も深刻なケースでは死に至ることもあるため、決して軽視できません。 食物アレルギーを持つ子供では、喘息などのアレルギー疾患を合併する率が、食物アレルギーのない子どもと比較して2~4倍も高いです。今回の調査により、2007年に食物アレルギーのない子どもで喘息を発症したのは12%であったのに対して、食物アレルギーを持つ子供では29%にのぼることがわかりました。 また、一般に子どもの皮膚アレルギー発症率は8%であるのに対して、食物アレルギーを持つ子どもの皮膚アレルギー発症率は約27%でした。同様に、呼吸器系のアレルギー発症率は一般に9%でありますが、食物アレルギーを持つ子供では30%といずれも高率でした。 食物アレルギーの発現過程について詳しいことはほとんど分かっていません。ほとんどの場合は成長と共に治癒しますが、一生アレルギーが残る場合もあります。 なお、食物アレルギーの原因の9割を占めているのは、8種類の食物(牛乳、卵、ピーナッツ、木の実、魚、貝、大豆、小麦)であることがCDCの下部組織である米国保険統計センター(NCHS)によって示されています。 男女における食物アレルギー発症率は男児3.8%、女児4.1%でした。 2009年1月 5日 (月)今日から新年の診療開始ですあけましておめでとうございます。 本日9時より通常通り診療いたします。 しろくま歯科医院を本年もよろしくお願いいたします。 年末の話となりますが、診療終了後、スタッフ一同で医院内の大掃除をしました。 普段はなかなか見ないパソコンの裏、高い棚の上、ホコリはたまるものですね。。。 待合室の片隅で患者さんを迎える、でん太ぽら之介の頭上にもうっすらほこりが。 このままでは「くろくま」になってしまうので、玄関で、はたいてほこり取り。 はたから見たら、スタッフでしろくまを叩いていじめているように見えるかもしれませんね。笑 いっそうきれいになった院内で、患者さんをお待ちしております。 2009年1月 4日 (日)お正月気分も今日までお正月休み最後の今日は、ゆっくりと家族で家から一歩も出ず、静かにくらしました。 今年の正月休みはとにかくゆっくりと骨を休めることが出来ました。 今年の抱負は、昨年学んだことを今年一年かけて、しっかりと自分のものにしていくということです。 また、今年は若い先生と一緒に新しい勉強会を立ち上げ、技術や知識の向上に努めたいと思います。 今年もよろしくお願いします。 2009年1月 3日 (土)やはり、ひきこもり。今日で正月も3日目です。 私は相変わらず、自宅にいます。 昨年末に購入したインプラントの画像診断ソフトと格闘しています。 そのパソコンは、日本バージョンではないので、すべて英語なのです。 辞書片手に、ずっと練習中です。 このお休み中に修得出来れば良いのですが・・・。 2009年1月 2日 (金)新年そうそうデータが消える皆様、お正月、いかがお過ごしでしょうか。 私は、正月そうそう昨年の診療のデータの整理をしています。 うっかり、マックのHDに入れておいたデータがごっそりと今、無くなりました うっかり、ディスクをフォーマット(初期化)してしまいました。 4年間溜めていた論文のデータが吹っ飛びました。 今年は、基本にもどってもう一度1から出直す覚悟を今、決めました。 初泣きです。 2009年1月 1日 (木)あけましておめでとうございます。あけましておめでとございます。 皆様の今年一年のご多幸をお祈りいたします。 新年は5日からの診療開始となっております。 今年もよろしくお願いします。 院長 猪狩弓彦 |
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