歯科治療はアンチエイジングのトップランナー
本日は、黒田昌彦先生の『歯科からはじめるアンチエイジング~あなたの歯年齢はいくつ~』よりお届けいたします。
★歯が抜けると老けて見える!
歯が抜けると、実年齢よりも老け込んで見えてしまいます。それはなぜでしょう?
歯が抜けると、あごの骨が吸収します。やつれた状態を表すのに「頬がこける」という表現がありますが、全身的に健康であっても、顎の骨が吸収すると、頬がくぼんが状態になってしまいます。とりわけ前歯がないと老けて見えます。
上唇が内側に入り込み、鼻唇溝(鼻翼の外側口角に向かう溝のようなシワ)が強く見えるようになり、多くの歯がなくなると上下の唇が内側に入り込み、噛み合わせの高さが低くなって、頬がこけた感じになります。
見かけだけの変化だけではなく、発音もおかしくなってしまいます。噛むこともうまくできません。よく噛む事が出来ないと、唾液の分泌が減少し、唾液に含まれている消化酵素や老化防止ホルモンも減少してしまいます。そして食欲も減退し、唾液の減少は胃の負担を増し、胃腸が悪いと腹筋が衰え、前屈みの姿勢になり、いかにも老人らしくなります。
誰しも、いつまでも若くはつらつとしていたいと願うはずです。それには、まず口腔の健康の回復が若さへの近道だと感えるのですが、いかがでしょうか?
◇前歯がきれいだと、若々しく感じる
最近はあまり見かけなくなりましたが、以前は前歯に金冠をかぶせた状態を目にすることがありました。
「治療をしたこと」が一目瞭然です。噛むという事だけを考えるならそれでもよいかもしれませんが、せっかく治療をするのなら、機能的な回復とともに、きれいに、若々しくなるために、ご自身にマッチした状態に戻したいことと思います。
けれども、ただ白い歯にすればよいというものでもなく、ご自身のほかの歯との関係、唇や顔貌と調和した色や形でないと、不自然な感じになってしまいます。
にっこりと明るい笑顔は、活動性を高め、免疫力をも高めることでしょう。人前で自信をもって笑える口元を戻して、明るくアクティブな日々を送っていただきたいものです。
参考文献 歯科からはじめるアンチエイジング~あなたの歯年齢はいくつ?~ 黒田昌彦著 医歯薬出版
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