『悼む人』を読んで
昨年末、1年の診療が全て終了した後、お正月に読む本を購入する為に、本屋へ赴きました。
その時、彫刻家・船越桂氏の彫刻が表紙になっている本を発見しました、その本が天童荒太氏の『悼む人』でした。
私は、実は天童さんの書籍を読むのは始めてなのです。ベストセラーにもなった『永遠の仔』も読んでいないのです。
この本を読了してみて感じたことは(ネタばれになるので詳しいことは省略しますが・・)、人間が人を愛するということは、肉体的、精神的なものももちろん含まれるとは思いますが、本質的な事は、「私は、あなたのことをずっと忘れません。ずっとおぼえています」ということなのかもしれないと感じました。
たしかに、以前は愛していたのに、今はそうではない人の事は努力して忘れようとするかもしれません。でも、忘れられないのは、以前に少しでも愛していた事実があるからなのかも。
私が本を読了して、気に入ったり、面白かったりすると、その作家に興味を持ちます。この作家は面白いので、今後違う作品も読んでみよう。購入してみよう、今度借りてみようなど考えますが、今回の『悼む人』に関しては、作家ではなく、本自体、作品自体に非常に感銘を受けました。こんな事、村上春樹いらい始めてかもしれません。今後、天童さんの著作を読むかどうかは分かりません。しかし、この『悼む人』に関しては、一生そばに置いて、定期的に読んでみたいです。すこし私が年を取ったとき、どんな感想を抱くか、非常に自分で興味があります。年を取ったら、もう面白く読めないかもしれないし、より深く感動するかはわかりませんが。
この本は人間の本質を貫く作品なので、考え方が異なるものをお持ちのかたには合わないかもしれません。
私も本が大好きです。でも、忙しいと最近本を読んでませんでした。また、読書の時間を持ちたいと思います。先生のお勧め本から読んでみようかな。。。
しろくま先生って、本当に読書家ですよね。
私も先生を見習って、もっと本を読むようにしようっと。
最近の私はもっぱら、本屋より図書館通いばかりですが・・。