食物アレルギーを持つ子供が増加
本日は、デンタルトリビューン紙2008年12月号よりお届けいたします。
◇食物アレルギーを持つ子供が増加
〔米国〕米国疾病予防管理センター(CDC)の調査により、米国における小児の食物アレルギーが10年前と比較して18%も増加し、約300万人にも達してることが判明しました。2008年10月22日付けのReutersに報じられました。
◇その他のアレルギー合併率も上昇
アレルギー反応は、口唇周囲のチクチクした痛みから蕁麻疹に及び最も深刻なケースでは死に至ることもあるため、決して軽視できません。
食物アレルギーを持つ子供では、喘息などのアレルギー疾患を合併する率が、食物アレルギーのない子どもと比較して2~4倍も高いです。今回の調査により、2007年に食物アレルギーのない子どもで喘息を発症したのは12%であったのに対して、食物アレルギーを持つ子供では29%にのぼることがわかりました。
また、一般に子どもの皮膚アレルギー発症率は8%であるのに対して、食物アレルギーを持つ子どもの皮膚アレルギー発症率は約27%でした。同様に、呼吸器系のアレルギー発症率は一般に9%でありますが、食物アレルギーを持つ子供では30%といずれも高率でした。
食物アレルギーの発現過程について詳しいことはほとんど分かっていません。ほとんどの場合は成長と共に治癒しますが、一生アレルギーが残る場合もあります。
なお、食物アレルギーの原因の9割を占めているのは、8種類の食物(牛乳、卵、ピーナッツ、木の実、魚、貝、大豆、小麦)であることがCDCの下部組織である米国保険統計センター(NCHS)によって示されています。
男女における食物アレルギー発症率は男児3.8%、女児4.1%でした。
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