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しろくま先生のブログ
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2009年1月19日 (月)

鼻の悪い子どもは歯も悪くなる

本日は、垣本充先生の著書『歯育て上手は子育て上手』よりお届けいたします。

★鼻の悪い子どもは歯も悪くなる

私たちはふつう鼻で息をしています。これがいうまでもなく正しい呼吸法です。鼻には肺に送る空気のほこりを取り除いてきれいにしたり、湿り気をもたらせたり、適温にしたりする働きがあります。

けれども、風邪を引いて鼻の具合が悪かったり、アデノイドや扁桃炎、蓄膿症、アレルギー性鼻炎のある子どもの中には、鼻で息がしずらいために、いつも口で息をしている者がいます。これは口や歯にとって非常に都合のわるいことなのです。

口で息をすると、外気がじかに口の中に入ってくるので、口の中の粘膜は乾いた状態になります。その結果、歯肉の抵抗力がなくなって、歯肉が赤くはれる歯肉炎をひきおこします。歯肉炎の状態のままならそれほど問題はないのですが、歯肉炎は歯周病を引き起こし、将来、歯槽膿漏に移行する危険性が大きいためじゅうぶんな注意が必要です。

また、口の中を清潔に保つ働きのある唾液の働きを弱めます。唾液は弱アルカリ性で、むし歯菌が作る酸の力を弱める働きをも持つのですが、口の中が乾いたままの状態では、この働きが出来なくなり、むし歯が出来やすくなるのです。

さらに、口で息をする習慣がついてしまった子どもは、上下の唇が開いたままの状態が続くために口のまわりの筋肉の働きが鈍くなり、顎の正常な発達が妨げられます。顎の発育不全を引き起こす原因になるのです。歯列不正は、むし歯がよく噛めないことの原因になります。

普段はあまり気がつかなくても、子どもが眠っているときに注意してみてください。息を鼻でしているか口でしているかよくわかります。もし、口で息をしているようなら、一度耳鼻科の診断をうけるのが良いでしょう。

参考文献  歯育て上手は子育て上手  垣本充著 農文協

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