最初の音声
本日は、金子芳洋先生、菊谷武先生監修の『上手に食べるために』よりお届けいたします。
◇最初の音声
生まれてすぐの赤ちゃんは産声をあげます。これは、はじめて肺の中に入った空気をはき出すときの音です。
しかし、この時期は泣き声だけしか出せません。声を出す器官が未発達で声帯振動に共鳴を与えることが出来ないからです。
生まれて2~3ヶ月たつと、のどの奥でクークーなるような音(クーイング)を出せるよになります。もう少し多くの種類の音を出せる準備が整うのは、生後四ヶ月ほどたって首がすわるようになったころです。この時期になると、喉頭の位置が下がり、のどの範囲が広く確保され、舌が動く空間が出来るようになるのです。
さらに、5ヶ月頃では、喃語(なんご)といわれる音節単位の発音が出来るようになります。この時期は「アーアー」といった母音が主体ですが、8ヶ月ころになると、舌などの発音器官を巧に動かさなければ発音できない「子音+母音」の複数音節が産生できるようになります。
◇笑う
赤ちゃんは生まれてすぐ笑います。笑うといっても口端をすっと引き上げるような微少みです。この時期の笑いでは声は出ず、声を立てて笑うようになるのは、4ヶ月ほど経過してからです。
笑う行為には呼気の断続をともないます。4ヶ月未満の赤ちゃんは、咽頭や喉頭の発音が未熟なため、声を立てて笑うことはできないのです。
ところで、このころの多くの赤ちゃんは、笑っているときに同時に足をバタバタさせています。同時に足をける動きをすることで、呼気の規則的な反復運動を覚えているのだといわれています。
5~6ヶ月を過ぎると今度は手を用いた反復運動が観察されるようになります。手と呼気(ことば)の協応運動を学習すると、この現象は急速になくなるとともに、上で述べた子音+母音の喃語(なんご)がさせるようになっているのです。
◇人と物の関係も育つ
言葉を持たない赤ちゃんでも、先に述べたような多様な手段を使って周囲の大人とのコミュニケーション行動を行っています。視線の方向については早い時期から気がついており、お母さんの視線の方向に自分の視線を合わせようとする行動が見られます。
また、おもちゃや親と対面して視線を交わしながら遊んだりします。この時期は、赤ちゃんと親、赤ちゃんと物の二者の関係です。
9ヶ月を過ぎるころになると、自分からも他者に意図を伝えようとするようになります。物を親に渡したり、指さしたりしてなにかして欲しいという欲求を伝えることもあります。これは赤ちゃん、親、物の三者の関係が主体になっているといえます。この三者の関係は、コミュニケーションの発達には欠かせないものです。
参考文献 『上手に食べるために』 金子芳洋・菊谷武監修 医歯薬出版
遅れましたがあけましておめでとうございます。
今年も毎日先生のブログをチェックさせていただきます。とっても勉強になります。
先生のお子さんに対する思い入れがブログにもたくさん現れていますね。
私も第2子が今月生まれる予定です。
ほんと子供はいいですね。
毎日子供に私がいろいろ教育されております。
どうぞ今年もよろしくお願いします。
先月生まれたばかりの、私の甥っ子も、
抱っこしてると「にやっ」と笑みを浮かべます。
そんな赤ちゃんを見ていると、こっちまで自然に笑みがこぼれますよね。
ヨーク先生
あけましておめでとうございます。
今月生まれるのですね。
おめでとうございます。
私も妻が出産で苦しんでいるときに
先生からのメールで救われました。
あのときはとても嬉しかったですよ。
私も早く次の子どもが欲しいです。
今年もよろしくお願いします。
み~ゆさん
本当に、子どもの笑みには
とても救われます。
私も子どもの笑顔をみると
一日の疲れも引き飛んでしまいます。