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2009年1月 8日 (木)

乳幼児から始まる歯とお口の健康管理

本日は、第21回日本歯科医学会総会記念誌編集委員会が編集した『ご存じですか?ライフステージでわかる歯と口の健康ガイド』よりお届けいたします。

◇歯と口の健康管理はいつから始まる?

歯と口の病気には、むし歯、歯周病、噛み合わせの異常などがあります。これらは、放置すると歯や顎の骨の炎症や口がうまく動かない状態にまで進行します。だからこそ、歯や口のケア、生活習慣病の改善、定期健診など予防を常に心がけて健康管理を行うことが必要です。

◇噛むことの大切さ

私たちが食事を行う理由は、体をつくり、エネルギーとなる栄養素を外界から取り込むためです。食べ物の栄養は健康に深く関わっていますが、ほかにも食事を行う理由があります。

食べ物を上下の歯で噛んで、小さく、軟らかくして飲み込みやすくする運動を『咀嚼(そしゃく)』と言います。咀嚼は生まれつきの運動ではなく、乳幼児から幼児期へと時間をかけて学習され身に付いてきます。咀嚼を行う時には歯、顎、筋肉などが使われます。

咀嚼することにより、食べ物を細かく砕き、分解するために口から唾液が分泌されます。唾液には粘膜などの組織の免疫を高める役割があります。動物が傷口をなめて治すのは、この免疫作用があるからです。また咀嚼により脳の活動が活発になることも証明されてきました。

高齢期に歯を病気で失われた方は、認知症が進行しやすいとの研究データもあります。このように歯を使って噛んで咀嚼する健康にかかわる重要な役割があります。よく噛むことが重要なのはそのためです。

◇歯と口の発育

1:無歯期(0歳~5ヶ月)

生まれてから最初の乳歯が生えるまでの期間を『無歯期』といいます。この時期の赤ちゃんは、上顎と下顎とを合わせると、前歯が生えてくる辺りのところに隙間が出来ています。これを顎間空隙(がっかんくうげき)と言います。

また口蓋(上顎の内側)には吸綴窩(きゅうてつか)というくぼみがあります。この隙間とくぼみとで、乳児はお母さんの乳首をしっかりと吸います。さらに母乳を絞り出すために舌を突き出します。このように乳歯の歯の生える前の口は、哺乳しやすい構造になっています。そして、哺乳にかかわる無意識に行われる運動はやがて消え、咀嚼ができるようになります。この頃の乳児が、よく口におもちゃをいれたりするのは、自分の意思で、咀嚼できるための準備ともいわれています。

2:乳歯の萌出開始期(生後5ヶ月~3歳)

生後6ヶ月くらいになると乳歯が萌出します。この時期の事を「乳歯の萌出開始期」とよびます。歯は食べ物を噛んで食べる器官ですから、哺乳から咀嚼へと発達するサインです。

3:乳歯咬合の完成期(3~5歳)

3歳ぐらいになると20本のすべての乳歯が萌出して上と下の乳歯が噛み合わさります。この時期を「乳歯咬合の完成期」と言います。この時期の幼児の歯並びを見ますと、前歯の歯と歯の間に隙間がいくつか見られます。これらは永久歯が萌出するために使われるスペースとなります。

私たちが咀嚼するときには、ほぼ同じリズムで口を開けたり、閉じたりします。このリズムは、脳幹(のうかん)という部分の働きによるものです。食べ物が固いときには無意識に1回の噛む時間が長くなりますが、これは歯根膜(しこんまく)という繊維に埋め込まれたセンサーが、固さの情報を脳に送り、筋力の力が大きくなるからです。

◇乳幼児の歯と口の健康管理

歯と口の病気は子どもの頃に始まります。乳歯のむし歯は、母乳や哺乳瓶からのミルクを長時間飲ませ続けると悪化します。また、乳歯が病気で早く抜けたりすると、永久歯のかみ合わせが悪くなる原因となります。子どもの指しゃぶりは本来、自然な行動ですが、乳歯の噛み合わせが完成する3歳までにやらないと、口を閉じたときに上下の前歯が噛み合わない開咬(かいこう)の原因にもなります。

乳幼児は「咀嚼」を学習する時期です。子どもの歯と口の清掃、規則正しい食生活、かかりつけの歯科医院での定期健診などを心がけてください。

した『ご存じですか?ライフステージでわかる歯と口の健康ガイド』 第21回日本歯科医学会総会記念誌編集委員会編集 担当中嶋一郎著 医歯薬出版

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