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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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2009年6月30日 (火)

見た目で判断することのリスク

本日は、デンタルトリビューン紙2009年6月号の高橋美保先生の『歯科のココロ 患者ココロ』よりお届けいたします。

◇見た目で判断することのリスク

「この人はきっとこういう人」

人は見た目が9割・・・・ではないが(実際9割という数字に科学的根拠はない)、私たちは自分でも気付かないうちに人を見た目やイメージで評価している。

患者がへの字口をした高齢男性なら「頑固そう」と判断した経験はないだろうか。こうした、典型的な型に当てはめる人の見方を「ステレオタイプ」、あるいは、より広い概念として「暗黙の性格観」という。

言い換えれば、ステレオタイプとはわれわれが社会生活のなかで身につけた「あるカテゴリーに属する人に典型的な態度や行動に属する知識」である。

ステレオタイプの利点は、例えば初診患者であっても、外見や職業など少ない情報を手がかりにどんな人かを想定し、相手とのやりとりをスムーズに進められる場合などである。

◇その思い込み、凶暴につき

もちろん、欠点もある。ステレオタイプ的な思い込みによって、個人の固有性を軽視してしまうという点である

初診患者が“くたびれた服を着た高齢女性”であることから、歯科医師やスタッフが「老齢のまずしそうな女性→理解力や動機づけが低そう」と乱暴に判断し、説明を簡素にすませてしまうような場合である。

その患者が外見とは別に高い教養と治療意欲を持っていた場合、「あのクリニックは説明をおざなり」と謗りを受けることにもなりかねない。

ステレオタイプ的な判断が不正確な評価に結びつくことを示した実験がある。被験者に小学生女児の日常場面や学習場面の映像を見せ、学力を推定させる実験である。被験者は、日常場面の映像で女児の家庭が「貧困家庭(低学力予想)として描写されるか、また、見る映像が「日常場面のみ」か「日常場面+学習場面」かで、2×2の4群に分けられた。各群に映像中の女児の学力を推定させた結果、「日常場面のみ」を視聴した2群ではその値にほぼ差がなかった。

“ステレオタイプの呪縛は強い”

ところが、「日常場面+学習場面」の2群は、同じ学習場面を視聴したにもかかわらず「貧困家庭(低学力予想期)」群よりも「中産階級(高学力予想)」群が有意に女児の学力を高く推定していた。

さらに後の調査によって、前者の群は学習場面の映像によって女児の間違える場面ばかりに注目し、後者の群では正解を答える場面ばかりに注目していることが明らかとなった。

つまり、日常場面ばかりに注目していたことが明らかとなた。つまり、日常場面の映像で〈貧困家庭→低学力〉、〈中産階級→高学歴〉というステレオタイプが被験者に働き、その予断を裏付けるような点を裏付けるような点に注目して視聴したために、学力の判断に差がでたのである。

注目すべきは、①ステレオタイプに基づく判断は自分で気がつかないほど自動的・無意識的に行っているため、修正の機会が少ない点②ステレオタイプに合致しない情報は「例外ととらえられる点である。われわれは普段出会う相手に対して、外見や職業、出身地、ときに血液型さえふくめ、ほぼ自動的にステレオタイプ的な認知や判断を行っている。冒頭で述べたように利点もあるが、「人を見た目で判断する」ことのリスクにも常に自覚的でありたい。

2009年6月29日 (月)

歯の変色

本日は、アリソン・レイ、デービット・レイ著の『よくわかる 歯と口腔』よりお届けいたします。

●●歯の変色●●

歯は真っ白だと普通思われていますが、実は正常な歯は真っ白ではありません。色合いが様々な灰色がかった白なのです。生まれつき歯の色が濃い人もいますし、また誰とでも歳をとれば、象牙質の色が濃くなって透明感がなくなりますので、歯の色も濃くなります。しかし、汚れでしろくなった歯はとても見た目が悪いものです。

象牙質は体内の原因で変色することがありますが(内因性変色)、これは歯が形成されている時期に生じます。一方歯の表面が変色することもあり、これは歯が生えてから何らかの理由で汚れてそれが沈着した時に起こります。

内因性の変色は病気によっても引き起こされますが、普通はフッ素が入った歯磨き粉を大量に飲み込むなどして、フッ素をとりすぎた結果おこることが多いです。

フッ素は歯の表面に白いシミを作り、ひどいときには茶色のシミを作ります。

また、怪我などで血液が歯髄に入ると、歯が死ぬばかりではなく、血液が象牙質まで浸みだして、時間が経つにつれ歯が黒くなってきます。

そうなると歯の根管治療が必要となります。

その治療の際歯科医師は歯の色を薄くできるかもしれません。

テトラサイクリンを母親が妊娠中に服用して生まれた子供や、テトラサイクリンを子ども自身が永久歯が生えそろう前に(12歳以下)服用したりすると、子どもの歯の内因性変色の原因になります。

外因性変色は、歯頚部や歯と歯の間に生じやすいのですが、時には細菌のせいで緑色をしている子どもがいます。

これは無害で、磨けば落ちます。普通変色は黒っぽい茶色か黒で、お茶やコーヒーや赤ワイン、そして特に喫煙によって色がつきます。

こうした変色は歯磨きでは落ちませんから、歯科医や歯科医衛生士に頼まなければなりません。この病気を防ぐのは比較的簡単です。

参考文献 よくわかる 歯と口腔 アリソン・レイ、デービット・レイ著 一灯舎  

2009年6月28日 (日)

磁性アタッチメント研修会

先ほどのブログにも書きましたが、本日は磁性アタッチメント研修会。046

いつものインプラントの研修会と違って、職人っぽい歯科医師の方が多く見られます。

みなすごく真剣なまなざしで、講義が始めるのを待っている感じ。

昨日の同窓会の疲れもまだ少し残っていますが、今日も一日がんばりたいと思います。

今日は上野です

本日は、上野にて研修会です。

昨日の疲れがすこし残っていますが、かなり前から熱望していた研修会なので、とても楽しみです。

では、行ってきます。

2009年6月27日 (土)

本日は、大学の同窓会です。

今日は、大学の同窓会が市内のホテルで開催されます。

今回の同窓会は、東北六県すべての代表が集まる大きな催しです。

何ヶ月も前から準備してきたので、うまくいくかとても心配です。

とにかくがんばってきます。

2009年6月26日 (金)

マイケルジャクソン死亡!!!!!

今朝は、東京のホテルでショック状態のしろくま先生です。

今、朝のニュースで『マイケルジャクソン心肺停止状態』という報道を見ました。

はずかしながら、彼の大ファンでした。

大学生の頃は、3回も東京ドームへコンサートに行ったこともありました。

しかも、歯科医師国家試験の間際にも。

彼の歌にはかなり励まされました。

あんなに踊れて歌えるスターってもう現れないと思うのですが・・・・。

とにかくショックです。

ティラノザウルスの歯

Yahoo!ニュースにこんな記事が出ていました。以下全文です。

日本最大級の草食恐竜「丹波竜」が見つかった兵庫県丹波市の「篠山層群」下部層(前期白亜紀、約1億4000万~1億2000万年前)で、大型の肉食恐竜ティラノサウルス類の歯の化石が見つかった。推定される体長は約5メートルで、これまで考えられていた同時期のティラノサウルス類の約2倍の大きさという。

 発掘した同県立人と自然の博物館(同県三田市)は「大型化の年代が大幅に早まる可能性があり世界的に貴重」としている。27日に千葉県である日本古生物学会で発表する。

 化石は長さ約1.8センチ。先端が欠けたものと合わせ計2本が、今年1~3月に見つかった。

 同類は中生代ジュラ紀の約1億6500万年前に現れ、約1億2500万年前までの原始的なタイプと、後期白亜紀以降の進化した大型のタイプが見つかっていた。国内では石川県や福井県などで同じ前期白亜紀のものが見つかっているが、いずれも小型だった。同館の三枝春生主任研究員は「進化の年代が大きく変わる可能性があり、見つかった地層の年代を再度確認したい」としている。【粟飯原浩】
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しろくま歯科医院は『歯』に関することはなんでもお伝えいたします!

2009年6月25日 (木)

悪夢

こんにちは。受付の大木です。

先日とても恐ろしい夢をみました。

ある日、何気なく鏡を見ながら歯を押してみると・・・・・

前歯がグラグラ!!!!!

しかも、つまんでみると、歯が上下に動く!!!!

(歯周病歯が進行していくと、前後、左右と動くようになって、上下に動くと重度なんです!)

そうこうしていじっているうちに、抜けた!!!きゃ~sweat01

どうしよう。歯科医院の受付が前歯がないんじゃ・・・・crying

出勤したら、先生に付けてもらわなくちゃweep

・・・・という夢を見てうなされながら起きました。

鏡を見たら、もちろん歯は無事でしたcoldsweats01

2009年6月24日 (水)

本日は、午後休診になります。

本日午後は、3歳児検と東京での研修会のため、

午後臨時休診となります。

また、28日までしろくま歯科医院駐車場の改装工事になります。

そのため、24日午後~28日までは休診になります。

29日からはしろくま歯科医院の駐車場はすべて患者さんのために駐車場になります。

よろしくお願いします。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

2009年6月23日 (火)

本当についていない日

先週の火曜日は本当についていない日でした。

まず、体調が本当に悪くて、たっているのもやっとという状態。

しかし、不思議なもので、患者さんの前に立つと、しゃんとするのですが。

そういった状態で、午前中はなんとかしのぎました。

午後に入ると、さらに状態は悪化していて、本当に目眩がし始めました。

でも、その日は患者さんもいつもより多い状態で、しかも、大学の同窓会の仕事もたくさんたまっていたのです。

患者さんがすこし途切れたので、院長室に戻り、パソコンの画面と見ると、見慣れない真っ黒な画面になっています。なにをしても全く動きません。

仕方がなく、サブのモバイルPCを使って仕事をしようとしても、こちらのパソコンもまったく動きません。

時間をもてあますのももったいないので、ノーベルガイドというインプラント手術用シュミレーションソフトで、今度手術する患者さんの診断を行おうとしたのですが、こちらのパソコンも調子が悪く、診断が先に進めません。

まったくのお手上げです。

そうこうするうちに、また、患者さんが増えてきて、パソコンどころではなくなってしまいました。

診療後、二階の自宅のトイレの前で、ついに意識が飛んで、倒れてしまったようです。

自力で自分のベッドに向かったようですが、あまり憶えていません。完全にノックアウトされた日でした。

その後、パソコンなのですが、メインのパソコンはハードディスクの寿命で修理へ、サブのパソコンは、マイクロソフトによるアップデートにより不具合が生じ、こちらは初期化ということになりました。

やれやれ。

2009年6月22日 (月)

第二駐車場の工事が始まりました。

今日から、しろくま第二駐車場の工事が始まりました。

今週いっぱいをかけて、第一と第二駐車場の工事を行います。

これで、いままでご迷惑をおかけしてきた駐車場問題も解決します。

すこしほっとしています。990

歯と体調

本日は、福島民報2009年6月14日付けの『健康歳時記』よりお届けいたします。

◇歯と体調◇

歯を守るには、まず体を守らなければいけない。

虫歯や歯周病などの原因になるのは、歯垢(しこう)の中の細菌だが、その細菌に対する抵抗力のもとは全般的な体力だ。

だから歯がどんどん悪くなる時は、体力の危険信号といえる。

栄養のバランスがよくない、夜更かしが続いた、深酒をした、運動をしない・・・など、体の抵抗力を落とす不摂生な生活をしていると、たとえ歯垢はあまりついていなくとも歯はやられてしまう。

徹夜などをして仕事の無理がたまってくると、歯がうずいたり、歯の周りに重苦しい感じが生じたりする。

細菌の活動を抑え込む力が弱くなるからだろう。

友人の作家は、ある時期、書き下ろし小説を一冊仕上げるたびに歯が一本抜けたという。

反対に体がピンピン元気なときは、歯が多少よごれていても歯ぐきはそれほど腫れない。

言い換えると、歯ぐきが腫れたり、歯のむずがゆい感じが強いときは、歯周病が進んでいるだけでなく、体力が落ちているシグナルでもある。

日常の生活を点検して不摂生を正すようにしよう。

2009年6月21日 (日)

村上春樹1Q84を読んでいる

私にとって、『村上春樹』はもはや宗教の域に達しています。

学生時代に何度も彼の文章に助けられてきました。

今回の新刊『1Q84』の発売日に、私は東京にいました。

目の前に村上さんの新刊があるのに、買えない理由がありました。

amazonに予約をしていたからです。

本当なら、その場で購入し、夜ホテルで熟読できたら、どんなに幸せだったでしょう。

いま、私は毎日幸せに『1Q84』を読んでいます。

気がつくと一気に読み切ってしまいそうなので、一日多くても5~10ページしか読まないと決めています。

気がつくとどんどん読んで、あっという間に楽しみが無くなってしまうからです。

人にはそれぞれ本の楽しみがあります。

今回は、1000ページの大作ですが、1万ページあってもいい。

彼の新作はいつ出るか分からないので、毎日噛み締めるように読んでいます。

今回は、私が言うのもおこがましいですが、かなりの傑作です。

2009年6月20日 (土)

白熱中

041 現在、同窓会の最終打ち合わせ中です。

かなり白熱しております。

むし歯は文明病である。

本日は花田信弘先生の著書『もう虫歯にならない』よりお届けいたします。

◇虫歯は文明病である◇

今から7万年前、ネアンデルタール人の時代、人々は狩猟生活をしていました。彼らの歯には虫歯がありませんでした。虫歯が登場するのは、今から約1万年前、農耕を始めてたころからです。つまり、穀物を栽培してそれを主食にするようになってからです。

動物に含まれている糖はグルコース(ブドウ糖)ですが、すべての植物にはスクロース(しょ糖=ブドウ糖と果糖からなる2種類)が入っています。

すべての植物が体内に蓄えている重要な栄養素であるスクロースを、常時摂取することになって虫歯が登場するのです。

ただしこの頃の虫歯はエナメル質の虫歯ではなく、歯根部の虫歯でした。大人の歯の噛み合わせ面や子どもの歯にはなく、虫歯は老人の病気でした。縄文時代の人骨からも虫歯の痕跡を見ることが出来ます。歯根部の虫歯を作り出す歯周病に、人類は長い間悩まされてきたのです。

そして、長い歴史の中でミュータンス菌が登場してきました。この菌は狩猟生活をしていたネアンデルタール人のことにはいなかったと考えられます。ミュータンス菌が登場したのは、やはり約1万年前に、人々が安住し穀物栽培を開始して、穀物を主食にするようになってからのことだろうと推測されます。

その後、砂糖が精製されるようになり、あらゆる食品の中に高濃度の砂糖が含まれるようになりました。そして、いっきに子どもの虫歯が増えてきました。文明の発達とともに虫歯は広がっていったといえるのです。

また、穀物を栽培するようになってから起きた問題があります。それは土壌の中に含まれるフッ素濃度です。本来自然の土壌には280ppm(百万分のいくつかを表す単位)ものフッ素が含まれています。しかし、繰り返し同じ土を使って植物を栽培するうちに、土のフッ素濃度が下がってしまいミネラルバランスが崩れてきていると考えられます。

海の水には1.3ppmのフッ素が含まれていますが、川の水にはほとんどフッ素が含まれていません。縄文時代の陸稲にとってかわり、弥生時代に川の水を導入した水稲栽培がおこなわるようになってから、どんどんフッ素などのミネラル濃度が下がってきたと思われます。土のフッ素濃度が下がるということは、そこからとれる作物のフッ素含有量が減るということです。実際に縄文人よりも弥生人のほうに虫歯が多いことが分かっています。

同様のことはミイラの歯のフッ素濃度を測定した外国の研究でも明かになっています。歯のフッ素濃度が高いミイラには虫歯が少ないのです。

作物がよく育つようにと考えて土に肥料がくわえられるのに、その作物を食べる人間のことを考えて土作りがなされないというのはどういうことでしょうか。大問題となった「肉骨粉」なども、牛の成長のことは考えたのに、それを食べる人間のことは考えていなかったために起きた問題です。

より自然な形でフッ素などのミネラルを摂取できるように農作物の肥料にミネラルを添加するといった生産農家への指導が必要だと思います。

縄文や弥生の時代から続けてきた人工的な植物栽培が、人体にどのような影響を与えているかを、科学的に検討しなおす時期にきています。

参考文献 もう虫歯にならない 花田信弘著 新潮文庫

2009年6月19日 (金)

久々の風邪を引いています。

このブログを書いているのは、実は6月13日なのですが、とても酷い風邪を引いています。

熱が割合低いので、インフルエンザではないのですが、とてもだるいです。

決定的になったのは、11日の木曜日に日帰りで従業員とインプラントの研修会に行った時です。

とても重い機材をいくつも持ち、雨の降りしきる中を強行したのがいけなかったようです。研修会では長時間の集中と緊張が強いられますので、体力的にもきつかったです。

どれだけきつかったかというと、私は、帰りの新幹線の中で崎陽軒の特別弁当を食べて帰るのを無上の楽しみにしているのに、今回はその弁当までパスしたほど。Hamatokutyo3 (写真は駅弁資料館より)

それと、連日の打ち合わせ。

一番きついのは、喉が痛くて、患者さんに説明が出来ないこと。

早く治ればいいと切に願っています。

2009年6月18日 (木)

斉藤くん

私の歯科医院には、2つの歯科材料の業者とお取引しているのですが、今日はその中の一つの岩瀬歯科商会の新人の斉藤くんについて。

彼が私の歯科医院に通うようになって、もう1年以上経ちました。

私は、彼の事が非常に気に入っていて、何かと気にかけてしまいます。

しかし、それと、仕事は別です。

しっかりと商品のプレゼンが出来ないと歯科材料は絶対に買いません。

立派な営業マンになることを祈っています。

頑張ってね。

2009年6月17日 (水)

画期的な肥満対策~アメリカ~

本日は、デンタルトリビューン紙2009年6月号よりお届けいたします。

★加糖飲料への課税を推奨

(米国)肥満は多くの疾患の危険因子となり、国家を挙げての対策が必要とされています。このたび、《加糖飲料1オンス(約30ml)当たり1セント課税すれば、消費が減り肥満対策になる」という知見が、New jounal of Medicine(2009;360:1805-1808)に発表されました。

●●患者数減らし、税収は医療費へ●●

エール大学心理学教授Kelly D,Brownell氏らは、同報告において「米国ではたばこへの課税は既に現れており、実際に喫煙が減ってきている。これと同様にジュースに課税すれば、消費者はジュースよりも健康的な飲料を選択するようになるだろう。」と指摘しています。

たばこ税は効果的で、たばこの価格が10%上がるごとに消費が7.8%減少するとの統計データもあります。

同氏らは「子どもが一日に加糖飲料を1缶、または1杯摂取するたびに、肥満になる確率が60%増加する」とし、「炭酸飲料やスポーツドリンクなど30ml当たり1セント課税することで、その消費量は10%以上減る」と推奨しています。

ソフトドリンク業界はこのような課税に反対しており、国民の70%が加糖飲料への課税に反対しているというアンケートを発表しました

ニューヨーク州は加糖飲料への課税を提案していた州の一つでしたが、その提案は取り下げられました。

米国では、肥満症治療に、毎年約US$790億もの医療費が費やされており、この費用の約半分はメディケア・メディケイド、つまり、税金から支払われているといいます。Brownell氏らは、ニューヨーク州だけでUS$12億にもなるこの税収の有効な使い方として、肥満症治療のための医療費の補填を挙げています。

2009年6月16日 (火)

パソコンに触れないで過ごした一日。

ここのところ、大学の同窓会の仕事で、毎日エクセル(表計算ソフト)を用いて、毎日、予算書の作製に追われているのですが、昨日、パソコンを立ち上げ、早速エクセルを立ち上げようとしたところ、全く起動してくれないのです。

パソコン自体の調子が悪いのかと思い、色々と点検しましたが、まったくその気配がありません。

エクセル自体のソフトが故障してしまったのかと思い、早速エクセルをアンインストール。そして、再び再インストールしました。

しかし、答えは同じ。エクセルだけが起動しませんでした。

その後、マイクロソフトの技術部の方に相談して、最終的には事なきを得ましたが、この日は、同窓会の仕事も、このブログも、その他の雑務も全くしませんでした。

私自身、もうどうにでもなれという感じで、パソコンには触れたくないと思ってしまったのです。パソコンストライキです。

でも、その日は、一日論文を読んだり、好きな小説を読んだりして、少しゆったり過ごすことは出来ました。

これもまた良し。

2009年6月15日 (月)

ストラディヴァリウス「デュランティー」

受付の大木です。

またエネルギーを補給しにコンサートに行ってきました。

行ったのは、郡山市民文化センターで行われた千住真理子さんのバイオリンリサイタルです。

以前からCDで千住さんの演奏を聴いていて好きだったのですが、

院長から千住さんに関する書籍を3冊借りて読み、その人柄に好感をもって、

コンサートに行きたくなって、即チケットをとりました。

会場に入ると少し肌寒いほどひんやりとした空気。

その後、千住さん自身から解説があったのですが、バイオリンは湿気や暑さに弱いため、

会場全体を最適な湿度と温度に調整してあるとのことでした。

使用された楽器は、300年前アントニオ・ストラディバリさんが制作したバイオリンです。

ストラディバリさんが制作したバイオリンは、「ストラディバリウス」と呼ばれ、バイオリンの中で名器とされています。

千住さんが手にしたバイオリンは、ローマ教皇から富豪のデュランティー家にわたり、その後スイスの富豪に渡り、千住さんの手元に来るまで、200年も誰にも弾かれることなくひっそり眠っていたそうです。

それでそのバイオリンが富豪の名をとって「デュランティー」という愛称で呼ばれています。

今回演奏された曲は、「G線上のアリア」「愛の挨拶」など聴いたことのある、バイオリンの定番の曲が多かったです。

コンサート後半になるにつれ、艶のある音色になり、どんどん音量も出てました。1曲1曲違った音色、そしてテンポが早くても正確な演奏、とても感動しました。

やっぱり、生演奏はいいですね~note

2009年6月14日 (日)

うなぎの骨が・・・・。

先日、しろくま歯科医院のトレードマークであるしろくまをデザインしてくれている『ワンダフル』さんがわざわざ福島まできてくれました。989_3

しかも、ホームページの患者さんへのご連絡を表示するパソコンの操作について、指導してくれる為にです。

当院からは、受付の大木さんと新田さんにも休日出勤してもらい、熱心に指導してもらいました。

で、ついでにと言うわけではないのですが、新しく立ち上げた治療や駐車場の掲示物、患者さんへ配布する印刷物の打ち合わせも一緒に行いました。

短い時間でしたが、非常に有意義な時間でした。

お昼は、近くのうなぎ屋さんから、蒲焼きのお弁当を取り寄せました。私は結構ここのうなぎが好きなので、お昼を非常に楽しみにしていました。

うなぎを食べながら、今後の仕事の話しをしているときに、ノドに異変を感じました。

なんと、ノドにうなぎの骨を引っかけてしまったのです。でも、歯科医師の私がうなぎの小骨を引っかけたなんて、しゃれにもならないので、その場は、ばれないようにそっと、うなぎを食べるのを中断して、のどが痛いのを我慢して、平静を装いました。

ノドの痛みを堪えながら、ワンダフルのお二人を駅まで送り届け、その後に自宅で安静にしていました。痛みの部位から考えて、自分やほかの歯科医師に取れる部位ではないと判断したため、ひたすら小骨が取れるのを我慢しました。

結局2日後に小骨が取れました。

2009年6月13日 (土)

歯周病の原因説2

昨日の続きです。

歯周病には、細菌が深く関わっているという考え方が有力になります。プラークは細菌の塊ですから、それを除去する術、すなわち歯磨きと細菌の感受性のある抗生物質が脚光を浴びるわけです。

いわゆる歯周病細菌説です。歯磨き剤の宣伝などでも、歯周病と闘う・・・・・・とか、よくきくのではないのでしょうか。

しかしながら、現実はそう単純ではありません。

プラークは細菌の塊なので、これを除去するだけである程度の効果は上がりますが、それで解決とはいきません。細菌が原因であろうということはたしかなことなのですが、いまだに末期の歯周病には決定的な治療法がありません。

たとえば、ワクチンのようなものが開発されて、将来は撲滅の可能性があるのかという問いに対しては悲観的にならざるを得ません。

確かに、歯周病に関わる細菌について、世界中で数十年間、研究が続けられています。原因となる菌の種類を特定して、有効に取り除こうという試みです。徐々に成果を上げているように報道されていますが、決定打はいまだ見つかりません。

決定的な治療法が見つからないのは、特定されるべき特別な細菌が存在しないからかもしれません。つまり、体内に普通に生息する常在菌が、特殊な条件下で炎症を起こすかもしれないのです。

そこで、歯周病のメカニズムは、細菌などの侵襲因子(毒素や酵素など)と、それを防御する生体の抵抗力によって説明されることが多いのです。

例えば、糖尿病を患っている場合、歯槽骨の破壊が早く進みますが、その理由は生体の抵抗力が低下するためと説明されます。また、臓器移植などで免疫抑制剤を使用した場合、あるいは加齢にともない免疫力が低下した場合、健康な人では感染しない細菌に感染する場合があります。これを日和見感染(通常なら無毒な弱毒性微生物・非病原微生物・平素無害菌などに、人の抵抗力が落ちると感染すること)と呼びます。

しかしながら、この抵抗力の低下を遺伝子レベル、分子レベルで解析しようとする研究も、今のところ、十分な成果が上がっているとはいえません。

かりに、歯周病が日和見感染だとするならば、常在菌が炎症を引き起こす特殊な条件を見つけ出し、排除する方法を研究すべきなのではないでしょうか。

口の中というのはもともと細菌だらけで、雑菌がいっぱいいるわけです。細菌といっても口の中に棲んでいる細菌は常在菌であって、結核やジフテリアのような特殊な細菌ではありません。なんの引き金もなければ、炎症を起こすこともなく、平穏に生息しているわけです。

たとえば、大腸菌が炎症を引き起こすことがあるからといって、ビフィズス菌もいるわけです。それらを全て殺してしまったら、逆に人は生きてはいけないでしょう。それよりも、そいう引き金を排除することを優先するべきではないでしょうか。

あと一つ面白い話しがあります。

口の中の常在菌であるカンジタ菌が、歯周病の原因説だとする説を歯科医の河北正先生が1990年に発表しました。

カンジタ菌は、水虫のようなカビに分類される真菌で、通常の細菌とは異なる性質を持ちます。抗生物質を大量投与すると細菌は死滅しますが、カンジタ菌は抗生物質に感受性が無いために勢力を増します。これを菌交代現象と呼びます。

たとえば、プラークコントロールと歯石除去によって、多くの歯肉の炎症は消えるのですが、時として悪くなる場合もあります。この現象は、もしかしたら、カンジタ菌の菌交代現象が原因なのかもしれません。カンジタ菌が歯周病の原因菌だとは断言できませんが、治療を行ううえで、当然、無視出来ない存在であることは確かです。

このように、歯周病の原因は細菌説が有力ながら、決定的な治療法が見つからないために、種々の原因説が唱えられているのが現状なのです。

参考文献 歯周病で死ぬのはイヤだ! 野田隆夫 野田雅代著 光人社

2009年6月12日 (金)

歯周病の原因説1

今回は、2回に分けて、野田先生の著書『歯周病で死ぬのはイヤだ!』よりお届けいたします。

◇歯周病の原因説

歯石という言葉を聞いたことがない方は少ないでしょう。歯石は歯についた石灰質の石の事で、鍾乳石のような石灰質の沈着物と考えるとわかりやすいと思います。

つまり、歯石というのはもともと人の唾液中の石灰分であり、食べ物に含まれる石灰分であるわけです。

それが歯と歯肉との境目あたりに付着します。歯肉の上に見えている歯石はよく歯磨きをすれば取れますが、歯肉に隠れた場所に付着すると、ブラシが届かずに取り除くことが出来ません。そして、この隠れた歯石が、歯周病に関係していると考えられています。

歯周病の原因説としては、この歯石説がもっとも古いのです。

その歴史はなんと古代ギリシャ時代にまで遡り、ヒポクラテスが歯周病は歯石が原因だ、と述べています。

また、現代でも、歯科医の河田克之先生は、きわめつけの悪を働くのが歯石だ、と述べています。

つまり、歯石は「棘」と同じで、棘が刺さった場合、生体はそれを異物として取り除こうとします。自然に取れない場合、痛みにくわえて、まわりが膿んで腐ってきます。生体は周囲を腐らせても異物を排除しようとし、結果、歯肉が膿んで口臭が酷くなる、と考えているそうです。

歯周病の原因に関しては、未だに意見が分かれています。その理由としましては、歯周病の研究の歴史が浅いことは既に述べました。くわえて言うと、歯周病を専門に扱う大学の講座が誕生したのが、戦後の1957年(昭和31年)4月です。東京医科歯科大学に「歯科保存学第二講座(歯周治療学)が開設されました。この初代教授が、大阪大学から着任した今川先生でした。

そのて、そのころの治療法は、原点というべき歯石の除去が中心でした。歯周病の原因が歯石であると考えられていたためですが、今のような超音波スケーラーはなく、ハンドスケーラーと呼ばれる小さな鎌状の刃物で歯石の除去が行われてました。

1968年になると、今川先生が定年退職されて、その門下生である木下四郎先生が後任教授となりました。木下先生は、歯周病学の研究に精力的に取り組み、大きな成果をあげました。

つまり、「プラーク(歯垢)コントロール」が歯周疾患の予防と治療に大きな効果があることを突き止めて、その方法の確立に力を注ぎました。そして、日本歯周病学会理事長として、「歯周病疾患治療指針」を完成しました。

1970年以降、木下説にそって、歯周病には「細菌」が深く関わっているという考え方が有力になります。プラークは細菌の塊ですから、それを除去する術、すなわち歯磨きと細菌の感受性のある抗生物質が脚光を浴びるわけです。

明日へ続きます。

参考文献 歯周病で死ぬのはイヤだ! 野田隆夫 野田雅代著 光人社 

2009年6月11日 (木)

母の愛はオーラルエコの敵?

本日は、福岡博史先生の著書『歯と口を治せば、からだの不調は治る』よりお届けいたします。

★むし歯の原因、ミュータンス菌は母の口から子の口へ

子どもの歯は、大人の歯よりもやわらかく、酸にも弱くなっています。また、食事の機会も頻繁にあるため、むし歯になるリスクは非常に高いといえます。

とはいえ最近は、むし歯予防の思想が広まっているお陰で、食べたらすぐにうがいをさせたり親が歯磨きをしてあげたりして、以前よりも乳幼児のむし歯罹患率は下がっているようです。

けれども本来、むし歯の原因であるミュータンス菌は、赤ちゃんの口腔内にはほとんどいないと言われています。また、たとえ、ミュータンス菌が口腔内にあっても、歯が生えていない時期は当然むし歯になりません。

しかし、乳歯が生え始める頃には離乳食が始まります。そしてその頃、ミュータンス菌も見られるようになります。それがどこから入ってくるかといえば、そのほとんどが、親を通しての感染なのです。

大抵のお母さんは、自分の口で食べ物をやわらかくしたり、さましたり、ちぎったりして赤ちゃんにあげるようになります。赤ちゃんのあまりのかわいさに、キスだってするでしょう。

親子ならではの愛情あふれた光景ですし、それを非難するつもりはありませんが、口腔衛生の観点から言えば、それは限りなくむし歯リスクを高める行為だと言わざるを得ません。もちろん、お母さんだけでなく、赤ちゃんの周りにいる全ての人に言えることですが、とくにお母さんは、妊娠・出産中に口腔環境が悪化していることも少なくないので、普段以上に口腔ケアに気をつけて赤ちゃんに接するようにしましょう。

ミュータンス菌は一定以上の数にならないとむし歯にはならないので、例えば食後だけでなく食事前にも歯磨きをするのにも効果があります。

また、歯が生え始めてからは、哺乳瓶を長時間くわえさせるのも、むし歯リスクを高めます。ミルクにはかなりの糖分が入っていますし、ミュータンス菌は糖分を得て増殖するためです。

参考文献  歯と口を治せば、からだの不調は治る 福岡博史著 主婦と友社  

2009年6月10日 (水)

歓迎会をしました!

先日、新しく入った油井さんの歓迎会をしましたshine

場所は、前回もお世話になったお隣の『初(はじめ)』さん。

個室だったので周りを気にすることなく会話でき、料理も美味しかったです。

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2009年6月 9日 (火)

熱すぎるお茶に要注意

本日は、デンタルトリビューン紙 2009年6月号よりお届けいたします。

●●熱すぎるお茶に要注意●●

《イラン》「食後は熱いお茶を一杯」」という習慣をお持ちの方も少なくありません。しかし発がん予防の観点から、今後は控えなければならないかもしれません。

やけどするほど熱い飲料が食道がん発症リスクとなりうることが、British Medical Journal(2009;338:b929)に報告されました。

◇喫煙率低くても発症率高い

これまでの研究で、食道扁平上皮がんの発症に喫煙と飲酒が関連していることが指摘されているが、世界でも食道扁平上皮がんの発症率が最も高い地域の一つであるイラン北部のゴレスタン州では、喫煙率、飲酒率ともに低い。一方で、この地方では紅茶を常飲する習慣があります。そこで、テヘラン医科大学のReza Malekzadeh氏らは、紅茶の温度や飲む習慣と食道扁平上皮がん発症リスクとの関連を検討することとしました。

同氏らは、ゴレスタン州の住民を対象としたケース・コントロール研究(食道扁平上皮がん患者300人、健康な男女571人)とコホート研究(健康な男女4万8582人)により、調査を実施しました。

★65~69℃で2倍、70℃以上で8倍

解析を行った結果、65℃未満の紅茶を少しづつ飲む場合と比較して65℃~69℃では2倍《補正オッズ比(OR):2.07(95%CI:1.28~3.35)》、70℃以上では8倍《補正OR:8.16(95%CI:3.93~16.91)》と、食道扁平上皮がんの発症リスクが有意に高くなることが確認されました。(p<0.001)。

さらに、紅茶をカップに注いでから4分以上待ってから飲む人に比べて、2~3分で飲む人は2倍以上《補正OR:2.49(95%CI:1.62~3.83)》、2分以内に飲む人は5倍《補正OR:5.41(95%CI:2.63~11.14)》、発症リスクが有意に高くなることも示されました(p<0.001)。

3月26日付けのReutersは同研究を取り上げ、「世界中で毎年50万人以上の人が食道がんで死亡しており、その大部分がアジア、アフリカおよび南米です。食道ガンの死亡率は高く5年生存率は12~31%と言われており、年齢や性別による差は見られない」と注意を喚起しました。

熱い飲料による発がんの機序はいまだ不明ですが、Malekadeh氏らは「常に熱い紅茶を飲む事で喉の内側を覆う細胞が繰り返し損傷し、その損傷により発がんへ至ることが一つの可能性として考えられる」と指摘しています。

2009年6月 8日 (月)

故障リスト

ここの所、また院内の機材の調子がおかしくなってきました。

もう連鎖反応のように色々と出てきます。

しかし、この様なハードの故障は何とかなります。

問題は、人間の方にも故障が出てきています。

まず、私。慢性的な疲労と慢性的な肩こり。

受付の2人も精神的なストレスによる疲れ。

衛生士の3人はいうまでもなく激務のために元気がなくなっています。

歯科助手も顔には出しませんが、かなり疲れている模様。

技工士の2人も同様です。

ここいらで一つ、元気になれる催しでも考えてみますか。

リフレッシュが大事だと思える今日この頃であります。

2009年6月 7日 (日)

疲れている人やお年寄りも歯周病になりやすい

本日は、渡辺秀司先生の著書『歯周病を自分で治す本』よりお届けいたします。

●●疲れている人もお年寄りも歯周病になりやすい●●

毎日欠かさず食後に正しいブラッシングを実行しているにもかかわらず、歯周病になる人がいます。その一方で、いい加減なブラッシングをしていても、歯周病とは無縁で、美しいピンク色の歯肉を保っている人もいます。

前者に該当する人からは、「ブラッシングをきちんとやっていたのに、どうして歯周病になったのでしょうか」と必ず聞かれます。

その理由はいくつか考えられますが、最も大きな理由として、歯周病が免疫と関係している点があえられます。

歯周病には、全身の免疫と口腔内の免疫の両方が関係しています。両者は基本的には一致しています。ストレスや睡眠不足などで疲れがたまると、口内炎(口腔粘膜に発生する浅くて平坦な潰瘍)や口角炎(口の端に出来る炎症)のできることがあるでしょう。

これは免疫力が低下するためです。これと同様に、疲れがたまったり風邪を引いたりして、免疫力が低下すると歯肉が赤く腫れることがあります。

ですから、一般的には、慢性的に疲労が溜まっている人やお年寄りは歯周病になりやすく、発症すると悪化しやすいといえます。逆にいうと、いい加減にブラッシングをしているのに歯周病にならないのは、免疫力が強いからだといえます。

ただし、だからといって、歯周病の予防にブラッシングが無意味だというわけではありません。口腔内を清潔に保つことは、歯周病対策の基本中の基本だからです。

しかも、ブラッシングは、口腔内の免疫力の向上にも役立ちます。風邪などがきっかけで、歯周病が発症するのは、普段はブラッシングによって発症を妨げていたのが、抵抗力が落ちたために発症したと考えられるのです。

参考文献 歯周病を自分で治す本 渡辺秀司著 マキノ出版 

2009年6月 6日 (土)

本日、午後休診になります。

本日午後、『歯の健康フェアー』の準備のため、休診になります。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。

しろくま歯科医院

院長 猪狩弓彦

2009年6月 5日 (金)

ペリオテストを導入しました。

988 インプラントの成功の鍵を握るのは、『オッセオインテグレーション』です。

ではこの『オッセオインテグレーション』とは何かというと、インプラントがしっかりと骨にくっついていることを示す指標です。

最近のインプラントは、表面性状が骨にしっかりとくっつきやすいものに変わっており、大変扱い安くなりました。

しかし、手術を行い、歯をいつ作るか、または手術中に骨にしっかりと初期固定が出来たかを調べる術が私にはありませんでした。

インプラントが骨にしっかりと固定さえたかどうかを確認する機材はいくつかあります。

私は、その中かで、「ペリオチェック」という機材を選択しました。いくつかの文献や使用者の声を参考にしました。

これからは、より確実なインプラント治療のために活躍しそうです。

2009年6月 4日 (木)

マスク危機を救うクマ

豚インフルエンザの影響で、マスクが売り切れているという話題をテレビで取り上げていましたが、歯科業界の方にもその影響がきています。

材料屋さんにマスクを注文しても、在庫切れで入荷の見込みもまだないとのことで、マスクを仕入れることができない状況が続いています。

診療するスタッフにとって、マスクは欠かせないものなので困った問題です。

他の歯科医院でも、マスクが手に入らなくて困っているようです。

しかし、ありがたいことに、当医院にはマスクの在庫が多めにあったんです。

その在庫のおかげで、すぐに危機に陥らずに済んでいます。

在庫を多めに抱えることはほとんどないのに、珍しいなと思っていた私の謎は昨日解けました。

さかのぼること数か月前、先生が注文されたとのこと。

なぜなら、その時キャンペーンでマスクをまとめ買いすると「クマ」がもらえたからsign03

このクマ、とってもかわいくてスタッフにも人気です。

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