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2009年6月29日 (月)

歯の変色

本日は、アリソン・レイ、デービット・レイ著の『よくわかる 歯と口腔』よりお届けいたします。

●●歯の変色●●

歯は真っ白だと普通思われていますが、実は正常な歯は真っ白ではありません。色合いが様々な灰色がかった白なのです。生まれつき歯の色が濃い人もいますし、また誰とでも歳をとれば、象牙質の色が濃くなって透明感がなくなりますので、歯の色も濃くなります。しかし、汚れでしろくなった歯はとても見た目が悪いものです。

象牙質は体内の原因で変色することがありますが(内因性変色)、これは歯が形成されている時期に生じます。一方歯の表面が変色することもあり、これは歯が生えてから何らかの理由で汚れてそれが沈着した時に起こります。

内因性の変色は病気によっても引き起こされますが、普通はフッ素が入った歯磨き粉を大量に飲み込むなどして、フッ素をとりすぎた結果おこることが多いです。

フッ素は歯の表面に白いシミを作り、ひどいときには茶色のシミを作ります。

また、怪我などで血液が歯髄に入ると、歯が死ぬばかりではなく、血液が象牙質まで浸みだして、時間が経つにつれ歯が黒くなってきます。

そうなると歯の根管治療が必要となります。

その治療の際歯科医師は歯の色を薄くできるかもしれません。

テトラサイクリンを母親が妊娠中に服用して生まれた子供や、テトラサイクリンを子ども自身が永久歯が生えそろう前に(12歳以下)服用したりすると、子どもの歯の内因性変色の原因になります。

外因性変色は、歯頚部や歯と歯の間に生じやすいのですが、時には細菌のせいで緑色をしている子どもがいます。

これは無害で、磨けば落ちます。普通変色は黒っぽい茶色か黒で、お茶やコーヒーや赤ワイン、そして特に喫煙によって色がつきます。

こうした変色は歯磨きでは落ちませんから、歯科医や歯科医衛生士に頼まなければなりません。この病気を防ぐのは比較的簡単です。

参考文献 よくわかる 歯と口腔 アリソン・レイ、デービット・レイ著 一灯舎  

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