歯と体調
本日は、福島民報2009年6月14日付けの『健康歳時記』よりお届けいたします。
◇歯と体調◇
歯を守るには、まず体を守らなければいけない。
虫歯や歯周病などの原因になるのは、歯垢(しこう)の中の細菌だが、その細菌に対する抵抗力のもとは全般的な体力だ。
だから歯がどんどん悪くなる時は、体力の危険信号といえる。
栄養のバランスがよくない、夜更かしが続いた、深酒をした、運動をしない・・・など、体の抵抗力を落とす不摂生な生活をしていると、たとえ歯垢はあまりついていなくとも歯はやられてしまう。
徹夜などをして仕事の無理がたまってくると、歯がうずいたり、歯の周りに重苦しい感じが生じたりする。
細菌の活動を抑え込む力が弱くなるからだろう。
友人の作家は、ある時期、書き下ろし小説を一冊仕上げるたびに歯が一本抜けたという。
反対に体がピンピン元気なときは、歯が多少よごれていても歯ぐきはそれほど腫れない。
言い換えると、歯ぐきが腫れたり、歯のむずがゆい感じが強いときは、歯周病が進んでいるだけでなく、体力が落ちているシグナルでもある。
日常の生活を点検して不摂生を正すようにしよう。
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