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2009年6月 7日 (日)

疲れている人やお年寄りも歯周病になりやすい

本日は、渡辺秀司先生の著書『歯周病を自分で治す本』よりお届けいたします。

●●疲れている人もお年寄りも歯周病になりやすい●●

毎日欠かさず食後に正しいブラッシングを実行しているにもかかわらず、歯周病になる人がいます。その一方で、いい加減なブラッシングをしていても、歯周病とは無縁で、美しいピンク色の歯肉を保っている人もいます。

前者に該当する人からは、「ブラッシングをきちんとやっていたのに、どうして歯周病になったのでしょうか」と必ず聞かれます。

その理由はいくつか考えられますが、最も大きな理由として、歯周病が免疫と関係している点があえられます。

歯周病には、全身の免疫と口腔内の免疫の両方が関係しています。両者は基本的には一致しています。ストレスや睡眠不足などで疲れがたまると、口内炎(口腔粘膜に発生する浅くて平坦な潰瘍)や口角炎(口の端に出来る炎症)のできることがあるでしょう。

これは免疫力が低下するためです。これと同様に、疲れがたまったり風邪を引いたりして、免疫力が低下すると歯肉が赤く腫れることがあります。

ですから、一般的には、慢性的に疲労が溜まっている人やお年寄りは歯周病になりやすく、発症すると悪化しやすいといえます。逆にいうと、いい加減にブラッシングをしているのに歯周病にならないのは、免疫力が強いからだといえます。

ただし、だからといって、歯周病の予防にブラッシングが無意味だというわけではありません。口腔内を清潔に保つことは、歯周病対策の基本中の基本だからです。

しかも、ブラッシングは、口腔内の免疫力の向上にも役立ちます。風邪などがきっかけで、歯周病が発症するのは、普段はブラッシングによって発症を妨げていたのが、抵抗力が落ちたために発症したと考えられるのです。

参考文献 歯周病を自分で治す本 渡辺秀司著 マキノ出版 

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