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2009年6月11日 (木)

母の愛はオーラルエコの敵?

本日は、福岡博史先生の著書『歯と口を治せば、からだの不調は治る』よりお届けいたします。

★むし歯の原因、ミュータンス菌は母の口から子の口へ

子どもの歯は、大人の歯よりもやわらかく、酸にも弱くなっています。また、食事の機会も頻繁にあるため、むし歯になるリスクは非常に高いといえます。

とはいえ最近は、むし歯予防の思想が広まっているお陰で、食べたらすぐにうがいをさせたり親が歯磨きをしてあげたりして、以前よりも乳幼児のむし歯罹患率は下がっているようです。

けれども本来、むし歯の原因であるミュータンス菌は、赤ちゃんの口腔内にはほとんどいないと言われています。また、たとえ、ミュータンス菌が口腔内にあっても、歯が生えていない時期は当然むし歯になりません。

しかし、乳歯が生え始める頃には離乳食が始まります。そしてその頃、ミュータンス菌も見られるようになります。それがどこから入ってくるかといえば、そのほとんどが、親を通しての感染なのです。

大抵のお母さんは、自分の口で食べ物をやわらかくしたり、さましたり、ちぎったりして赤ちゃんにあげるようになります。赤ちゃんのあまりのかわいさに、キスだってするでしょう。

親子ならではの愛情あふれた光景ですし、それを非難するつもりはありませんが、口腔衛生の観点から言えば、それは限りなくむし歯リスクを高める行為だと言わざるを得ません。もちろん、お母さんだけでなく、赤ちゃんの周りにいる全ての人に言えることですが、とくにお母さんは、妊娠・出産中に口腔環境が悪化していることも少なくないので、普段以上に口腔ケアに気をつけて赤ちゃんに接するようにしましょう。

ミュータンス菌は一定以上の数にならないとむし歯にはならないので、例えば食後だけでなく食事前にも歯磨きをするのにも効果があります。

また、歯が生え始めてからは、哺乳瓶を長時間くわえさせるのも、むし歯リスクを高めます。ミルクにはかなりの糖分が入っていますし、ミュータンス菌は糖分を得て増殖するためです。

参考文献  歯と口を治せば、からだの不調は治る 福岡博史著 主婦と友社  

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