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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2017年10月28日 (土)

本音で語らう。

L1002022


先日、仲の良い技工士さんや歯科医師の先生と軽く飲みました。
私はかなり出不精なので、一般の方よりも圧倒的に外出する機会が少なくて、不定期ですが、私からお願いしてお話を聞かせて頂いております。
今回も本音のお話が沢山聞けました。
その技工士さんによれば、真面目にやっている先生ほど、「損」をしているという気がするという事でした。
患者さんの歯の型を取り、それを技工士さんに渡して技工物を作る分けですが、その模型がいい加減な状態で提出されるため、まともな技工物が作れない。しかし、そのいい加減な状態で技工物の作製を依頼されるので適合が悪く、キチンとした噛み合わせも作れないと嘆いていました。それを無理矢理口腔内にセットしていると言うことでした。
しかし、その技工士さんによれば、そういった歯科医院が沢山歯を削り、稼いでいるとの事でした。
その時は私と、もう一人の歯科医師の先生、技工士さん達がいたのですが、その技工士さん曰く、「先生達の様に真面目に取り組んでいる先生ばかり馬鹿を見ている気がする」との事でした。
何だか、歯科の闇の話しを聞いてしまったようでものすごく後味悪かったです。
私はキチンと管理された技工物を自分で入れたいと思い、自身の医院に技工士さんを3人入れています。
もちろん、私が削った歯でも、削り方が悪い場合はその場で訂正を求められます。
その位キチンとやっても難しい場合があるのに、適当な状態で模型を作れば、患者さんの口腔内にセットする時に技工物の裏側の金属を削らないと歯に被せられない(入らない)ので、ゆるゆるの適合の悪い物になってしまう事が予想出来ます。
考えてみれば、適合の悪い技工部から感染が起こり、再治療になる分けですが、初診の患者さんには不適合な技工物が原因で腫れたり痛みが出たりする患者さんが多いかもしれません。
出来るだけ歯を削らない治療を心がけていますが、一方で削らなくても良い歯を削られて感染を起こしてしまい来院する患者さんもいる。
だが、こうしないと生活出来ない事も理解出来ます。
今の歯科の保険治療は安すぎますから(苦笑)。
その時出た話では、次回の診療報酬改定でもマイナスになる可能性が大きいなんて聞くと将来に不安を覚えずにはいられません。
マイナス改定になると、さらに歯科医師は生活出来なくなりますから、ますます削る必要の無い歯が削られる。そうするとさらに虫歯が増えて国の医療負担が増えていく。国は医療費削減をしているつもりらしいけど、ますます医療費増加の原因を作っている事を自覚しても良い時期なのではないでしょうか?