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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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2017年5月21日 (日)

『 私、失敗しないので 』は通用するのか?

Yahoo! Japanのにこの様な挑戦的な題名の記事が載りました。「私、失敗しないので」。
この著者によれば、外科医が自分の事を神の「手を持つ外科医」という認識を持っている先生はあまり存在せず、自分の専門の手術をある程度経験を積めば、大抵の先生は一定のレベルに達してしまうとのことでした。
以下抜粋です。
手術というのは、やるべきことをただひたすら高度な集中力を持ってやり抜くことのみであると言えます。若いうちは、その手さばきがつたないかもしれません。ですが、10年、15年と時間をかけて修練を積めば、誰でも必ず手技が一定のレベルに到達します。

 外科医をやっていると「手先が器用なんですね?」と言われることがよくありますが、手先の器用さと手術のうまさは関係ありません。ちょっと逆説的な説明ですが、どんなに手先が器用な人でも、最初から手術がうまいなどということは100%あり得ません。手先の器用さで手術がつとまるかというと、外科はそんな甘い世界ではありません。

 考えても見て下さい。日本人で、箸を使ってお米を摘(つま) めない人ってまずいませんよね? しかし、この動作は、欧米人から見ると大変な驚きになります。それは単に経験の違いです。10年以上、毎日箸を使い続ければ、誰でも米を摘めるようになるわけです。乱暴な例えかもしれませんが、手術とはそういうものです。そういう意味で言うと、神の手を持つ外科医などいないということになります。

手術を失敗してしまうのは、専門外の手術ややり慣れない手術を行った時(または集中力が欠落したとき)だと言うこともこの記事には書いてあります。
この記事の最後にも書いてありましたが医療とは祈りである、という書いています。医師が最善を尽くしたら、あとは祈るしかないのです。それは、患者家族も医師も同じということでしょう。
本当によく分かります。患者さんからしたら、「ないをいい加減な」と怒られてしまうかもしれません。
以前にもこのブログでも紹介しましたが新浪博士先生の「数こそ質なり〜「人の10倍の手術数」の心臓外科医が実践するプロの極意〜という本を定期的に熟読しているのですが、やはり医師も人間なので失敗するかも知れない。それを補うのはどれだけ数をこなし、体に馴染ませるかに掛かっていると思います。
とにかく実践、とにかく練習、練習、勉強、勉強。これしか無いのではと思っています。

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今回は松永 正訓(まつなが・ただし)先生の記事を抜粋させて頂きました。