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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2021年10月17日 (日)

無理強いはしません。

承認なしに、人の体に傷を付けることを「傷害罪」といいます。

医療機関も「その必要があったから」という大義名分はありますが、患者さんの承認・同意なしに治療を開始する事はありません。少なくとも当院は。

治療にはタイミングがあります。

そのタイミングとは、患者さんの口腔内や全身状態の状況(今行うと、バランスが崩れるとか体調的な問題とか)を見極めて治療の提案をします。

例えば、成長段階のお子様には「矯正治療の開始」を待って貰うとか、急いで開始するとか。

逆に高齢者の患者さんの場合、内科的疾患の状況如何では専門性の高い病院へ紹介するとか、体調が安定している「今」に治療を集中して行うとか。

先日、まさに今がそのタイミングという状況で「抜歯」を提案しました。

当初は承諾を頂いたので、予約をお取りして準備を進めていました。

しかし、抜歯当日「抜きたくない」と言われました。その歯は既に破折していて歯肉の内側が排濃が出ている状態でした。患者さんの体調を鑑みれば今が抜歯時期だったのですが。

私は基本的に患者さんが「やりたくない」といった場合は無理強いはしません。

但し、今やらないと危険と判断した場合はべつです(歯科でも年に何回かそういった症状があります)。。

その患者さんにも、その歯の状況を説明したのですが「抜きたくない」の一点張りだったので、仕方が無いですが抜歯処置は中止となりました。

その後に腫れて痛みが出る可能性があるので、心配なのですが。

タイミングがズレてしまい、病院へ紹介しなければならない可能性が高いので、今から準備して行いと・・・・ですね。

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