共通点。
私の一番好きな場所は「自分の部屋」です(苦笑)。
診療でも口の中という細かい場所で精密な仕事をしていますが、プライベートでも模型制作という細かい作業を繰り返しています。
模型制作が出来る理想の部屋造りは今も模索中なのですが、現在はかなり作業しやすい場所になっています。
模型作りは曲線で出来上がってるプラスチックの部品に微妙な力を加えて筋彫りといって彫刻を加えたり、ヤスリで削ったりを繰り返します。曲線のプラスチックなので、力の入れ方を間違えると滑ってしまい手を怪我したり、プラスチックの部品を壊してしまったりしますので、微妙な力を入れて丁寧に作業する必要があります。
歯より柔らかいプラスチック部品を壊さないように、しかもブレない様にきっちりと固定してながらの作業になりますので、体全体では力をいれますが、指先だけは力を入れずにフェザータッチで作業しますので、本当に難しいです。
この作業で学んだことは、物を彫ったり切ったりする作業に力を入れすぎてしまうと上手く削れないのですが、力を抜いて作業すると刃物の先を変形させる事なく対象物を切っていくので良く切れると言うことです。切りたい時こそ力を抜くということです。
これが歯科の仕事に多いに役立っています。
歯はエナメル質という硬い部位と象牙質という柔らかい部位があるのですが、虫歯の治療は、この境目の作業が多いのです。硬いエナメル質を削ろうと力をいれて切削してしまうと柔らかい象牙質に大きなダメージが加わります。この際に、力を抜いて切削器具の能力を100%発揮させる様に力を抜いてゆっくり丁寧に削っていくと痛みも少なく目的の虫歯や根管内の汚物を除去しやすくなります。
模型作成も歯科治療も細かい作業を力を抜いて根気強く丁寧にがコツです。
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