パニック障害4
昨日からの続きで、パニック障害に関連する病気です。
過呼吸症候群とは違う病気
突然、呼吸が苦しくなり、めまいや不安に陥る過呼吸症候群。一見パニック症候群とよく似ていますが、別の病気です。紛らわしくないのは、しばしばパニック障害の人にもみられる事です。
パニック障害との関連
過呼吸症候群は不安障害やパニック障害と重なる事がありますが、その自体、単独の病気です。
呼吸が早すぎたり、深すぎたりする過呼吸の状態が続くと、呼吸困難やめまい、耳鳴りなどの発作を起こします。一見パニック障害ににていますが、全く違う病気です。パニック障害が神経伝達物質のバランスが乱れた病気であるのに対して、過呼吸症候群は、ストレスがもたらす体(心身症)の病気なのです。
★パニック発作をエスカレートさせる
パニック発作が起こったときに、過呼吸症候群を併発している人はめずらしくありません。パニック障害の人は不安に対して過敏になっているので、過呼吸による息苦しさや不安がパニック発作を起こしやすく、さらには、パニック発作の症状をエスカレートさせてしまうおそれがあります。
★兆候があったら
全身をリラックスさせ、3秒間息を吐き、3秒間息を吸う。これを10回ずつ繰り返して1分経ったら、10秒間息を止める。これを1セットとして、症状が消えるまで繰り返す。
★息苦しいときは
紙袋や、お椀のような形にした手のひらで、口を鼻を多い、しばらく呼吸をする。自分の吐いた二酸化炭素を吸い込むので、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスがよくなる。
☆こんな事に気づいたら過呼吸かも?
- 安静時に呼吸数が多い(1分間に10~12回)
- 呼吸するときに胸が広がりすぎるような気がする
- 電話が鳴ったり、人の話を聞くとき、息を止めていることがある
- あくびがよくでる
参考文献 パニック障害 心の不安はとり除ける 渡辺登著 講談社
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