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2007年4月14日 (土)

運動と筋肉と食事2

昨日の続きです。

朝食をぬかない

一日の中で食欲が出にくいのが朝です。

特に前の晩の夕食が遅かったり、就寝が遅かったりしたりすると、なかなか食欲がでません。

そして朝には時間の余裕が無いことも手伝って、朝食を抜く人が多いようです。

このような朝食抜きは、生活の夜型化が進むことによって、子供から大人まで国民全体に広がっています。しかし、朝食抜きは、日中の勉強や仕事の集中力を低下させ、間食やまとめ食いを促し、肥満へとつながる場合もありますから、健康に影響する問題です。

朝食を抜くと、午前中ずっと体温が上昇せず、低体温が続きます。体温は、夜の睡眠中に約1℃低下し、起床時には寝ぼけがおこります。

従って、低下した体温をアップさせる必要があります。そのウォーミングアップに、朝食は欠かせません。食事をとると、食事誘発性体熱性産生が活発化して体温が上昇するからです。

例えば、朝7時頃に朝食をとると、体温は9時過ぎには充分に上昇し、午前中は安定して高温に維持されます。

ところが、朝食を抜いた場合は、昼食を食べて初めて体温が上がるのです。

このウォーミングアップをより効果的にするには、起床した後に体操をしたり、散歩(犬をつれて)をすることです。家の中や庭の掃除も良いでしょう。筋肉の曲げ伸ばしが出来るダンベル体操などは、10分もやればウォーミングアップとしては効果大です。

そして、身体を動かしたら朝食をとりますが、出来るだけ温かい食事がお奨めです。温かいご飯と温かいみそ汁はその一例です。

デンプン質食品には、パン、パスタ、朝食シリアルなどもあります。

また、食事誘発性体熱産生反応の強くでるタンパク質を含む食品を食べることも有効です。卵、チーズ、ハム、ソーセージなどを食べるといいでしょう。

朝食を抜きとイライラ

また、朝食を抜くと、昼食ととるまでの間、低血糖が続きますが、これとは逆に、血中脂肪酸がどんどん上昇してきます。

血糖(ブドウ糖)と血中脂肪酸は、どちらも脳の食欲中枢を刺激しますが、ブドウ糖は満腹中枢を刺激し、脂肪酸は空腹中枢を刺激します。従って朝食を抜くと、血中にブドウ糖が少なくなり、脂肪酸が多くなりますから、空腹感を高める条件がそろってしまい、その結果、イライラ状態が続くことになり、勉強に集中することが難しくなります。

このことからも、朝食をしっかり採ることが大切です。朝食を抜いて、昼食や夕食にまとめ食いをするのは、栄養素の過不足を招くことにつながりやすいので、健康的ではないのです。

それよりも一日三食をしっかり食べながら、余計な体脂肪をつけないような食べ方を実践することです。

具体的には、朝・昼・夕のそれぞれの食事に、きちんとした高い食欲をもつことが大切です。

そのためには、早寝早起きをすること。食事の前にかならず運動をすること。食事の後にも身体を動かすこと・・・・・・・このリズムを大切にしましょう。

参考文献 だれも気が付かなかった噛む効用 日本咀嚼学会編 窪田金次郎監修 日本教文社

寝ぼけ の正体 解りました。
朝食の重要性,再認識しました。
有り難し。


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