目の前の大当たりより、息の長い方へ
なぜか私の友人達は決まった床屋、もしくは美容院があるらしく(もちろん私もあります)、どんな長距離でもその床屋(理容室)に通って行きます。
私も千葉に住んでいましたが、髪を切るのはなぜか、帰郷している時が多かったです。
しかもおきまりの床屋。
もう何十年も同じ理容師さんにお願いしている人なんてざらです。
今は残念ながら通っていないのですが、開業前に通っていた床屋さんに「今度開業します」ってご報告&散髪に行った時です。
その床屋のマスターに言われた言葉が今でも忘れられません。
「商売をするときは、常に息の長い商売をすることを心がけなよ」って言われたのです。
開業当時の私の気は鼻息も荒く、どんどん稼いでビックになろうって事しか考えていなかったので、ちょっとブレーキを掛けられたみたいで拍子抜けした感があったものです。
しかし、今こうして、有り難くこの地で細々とでも仕事を続けてこられたのは、この言葉があったからかもしれません。
大変失礼な事を承知で書かせて頂くと、治療費というのは、人ぞれぞれで出せる限界が決まっています。
歯科医師の立場では、一番良い治療(自費)が良いに決まっているのですが、それがそのままその患者さんにとって良い治療とは限りません。
患者さんとお話の上、その患者さんが払える治療費の中で最善を尽くすべきだと思います。
この考えは最初に書いた床屋さんのマスターに言われたことが行動に現れている事だと思います。
歯科医師が「私が提唱する歯科治療以外では、あなたの歯を直す事ができません。この治療が受けられないなら他を当たってください」と平然と言ってしまう歯科医師は、正しいことを言っているのだろけど、患者の心までをつかむことは出来ないでしょう。
もちろん、信頼関係を築くのは難しい。
その先生の、「その良い治療」を求めて来院している患者さんに言うのなら良いと思います。
上記のような行いが自分の首を絞めている事を自覚しなければ。
歯科医師は治療の選択肢を患者さんにもっと与えてえあげて欲しい。
「〜〜の治療でなければ駄目」は、別にあなたじゃ無くてもいい、他の先生に助けて貰うという患者の無言の訴えがそのまま返ってきてしまいます。
ただ、最初にキチンと説明して、契約書を交わしたのにも関わらず、値切ってくるのは論外ですが(苦笑)。
なんか、今日のブログは説教じみていて嫌な感じ(笑)。
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