最強マフィアの仕事術~マイケル・フランセーゼ著
先日出かけたJHエンドシステムに向かうため、東京駅に降り立ったとき、時間があるので本屋で見つけた本。
多くのビジネス書を読んできたけれど、この本が一番実践的で信頼に値すると思った良書。
マフィアの仕事術だから、どうせ人をだましながら稼いでいるのだろうと侮ってはいけない。
この著者マイケル・フランセーゼという人物は、当時、ニューヨークを拠点とするマフィアの一つに最年少で幹部にまで上り詰めた人物で、週に600~800万ドルも稼いでいた人物である。
マフィアの基本はハードワークである。しかも、目標を定め、計画を立て、それに向けて最大の努力をする。
しかし、これだけではまじめなサラリーマンと同じ。思想が違うのだ。ほとんどのマフィアは、イタリアの政治哲学者マキャベリの「君主論」を読み、その思想を実践しているという。
この本の中で何度も出てくるマキャベリの思想は。。。。
『誰のどんな行動も、結果によって判断される』
『残酷で非常な行為を繰り返さないために、一撃でしとめるべし』
『軽い傷を負わせただけでは仕返しされる恐れがある。攻撃するときは、復讐される心配がなくなるまで徹底して攻めるべきだ』
『ダメージは一撃で与えよ。相手の苦しみは減り、反撃もされにくい。恩恵は少しずつ与えよ。そうすれば、ありがたみを長く味あわせられる』
『愛されるより恐れられる方が安全である』等々。。。
この「最強マフィア~」の本に魅入られてしまった私は、『マキャベリの名言~矢島みゆき著』という本まで購入してしまった(笑)
その本の帯に書かれていた言葉は、「弱者が生き延びるために。強者が勝ち続けるために」と書かれていた。
しかし、彼も収監され、マフィアを引退してからは、生き方や考え方が徐々に変化してくる。
マキャベリの思想から、ソロモンの思想へと。
マキャベリの思想では幸せになれないと考えるようになり、最後にはソロモンの思想での生き方を実例を入れながら紹介している。
しかしながら、この本は、税金の話から、成功、失敗に至るまで自分の生き方を実例に出しながら力強く語りかけてくる本なので、かなり満足度が高い本だった。
たぶん、仕事に行き詰まったら、何度も読むかも。
そんな本。
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