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しろくま先生のブログ
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2011年9月20日 (火)

忍びの国

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有楽町駅前の大型書店にて、『児玉清の本棚』という特設コーナーが設けてあって、その中にあった一冊。

児玉清氏はとにかく無類の本好き。多くの本を読んでいる中で、特に面白いと思った本が集められていた。

で、本書。

この本は、伊賀の国の忍者が織田信長の次男信雄との合戦(天正伊賀の乱)を書いた忍者物。

私は歴史小説も大好きで、真田太平記(13巻もある長い長いもの)の中にも忍びの者を“草の者”と表現していたっけ。でもどの小説の忍者もかっこよく、主に従順な姿が印象的。

しかし、この「忍びの国」の忍者たちはまったく違う。

忍者の仕事を請け負うのは理由は、ずばり「金」。金を払ってくれる人がいれば請け負った仕事が終わるまでの関係。

実に泥臭い。しかし、人間くさい。裏切り、騙しあいなんでもあり。

この小説は、所々に古文書からの記述が織り込んでおり、しっかりとした史実に基づいた話ということがわかる。嘘っぽい忍法ものではないのだ。

著者の和田竜さんの本は、「のぼうの城」についで2冊目だけど、肩肘張らずすらすらと面白く読めてしまう。目の付け所が独自というか、変わった視点。歴史小説にエンターテイメント性を持たせる小説では、現在ピカイチなのではないのだろうか?

小旅行などに持って行きたい上質小説いかがですか?

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