繰り返し行うことの意味
どのような仕事でもそうだと思うのですが、仕事をするには二つの要因が必要になると思っています。
一つは、頭で理解すること。
もう一つは、頭で理解したことを実行に移すこと。
そんなこと当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、なかなかうまくいきません。
歯科の仕事は、このうち一つでも欠けたらうまくいきません。
頭で理解することに関しては、研修会や講演会などが盛んなため、現在はやる気さえあれば情報は割合簡単に手に入ります。
私の尊敬する渡辺重視先生の若い頃は、研修会が本当に少なく、勉強するには自分で高名な先生にコンタクトをとり、見学にいくしかなかったそうです。
二つ目の実行に移すというのも、割合簡単には行きません。
毎日の慣れた環境で、新しい技術を使うというのは至難の業です。時間的制約もあるし、ミスるわけにもいかないし。
私には苦手の分野があります。若い頃は目を背けていたのですが、開業して、そうも言ってられなくなりました。そこで、研修会で知り合いになった先生方にお勧めの研修会や講師の先生を紹介してもらい、徹底的に勉強して、仕事の後練習しました。
徐々に実際の臨床にも応用して行き、最近は時間をかけて徹底的にその治療にこだわって治療を繰り返していくので、第二の要因である『実際に実行に移す』ということもすんなり出来るようになってきました。上手くなってきたのです。手技が。
それでも、その治療は奥が深く、すぐに壁にぶつかります。来月またその研修会に参加するので、日常で起きてる疑問を解決して行きたいと思っています。
この仕事は、毎日これの繰り返し。
しかし、疑問が出てこなくなったら終わりだと思っています。仕事をリタイヤするまで続く修行の道。
しかし、楽しい道でもある。
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