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しろくま先生のブログ
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2011年7月 1日 (金)

自分の身が削られる思い。

水曜日の夜の事です。

私は、現在開催されているウィンブルドンテニスをテレビで観戦していました。大好きなフェデラーという選手が負けてしまって、意気消沈していたのです。

そんなときに、息子が急に夜泣きを始めました。

息子は娘が引いてしまったプール熱とやらをまんまと引き継いでしまい、高熱と酷い目やに、咳に苦しんでいました。

奥さんが息子をあやすために、寝床から連れてきて、母乳をあげている時です。

『あれ、あれ、大丈夫、大丈夫、どうしたの!!』と悲痛な声を奥さんが上げ始めました。

瞬時に私が息子の顔を見ると、息子の顔が真っ赤になり、目を白目にして、頭をビクンビクンと前後に痙攣させているではありませんか。

私は、とっさに『これはやばい』と思いました。何かがのどに詰まったのではないかと思ったのです。

私は息子を抱きかかえると、すぐに息子の顔を凝視しました。

あんなに赤かかった息子の顔は、みるみる青くなってきています。唇にはチアノーゼ反応が出て真っ青です。口の青さが顔全体に広がり、口からは泡が出ています。

のどに物が詰まっていると思っている私は、息子の背中をばんばんとたたき、食いしばっている歯の間に指を入れていました。子供といえど、無意識の時の筋肉の力はすごいものがあります。私の指は引きちぎられるほど咬み込まれましたが、まったく痛みはありませんでした。

その間、奥さんが救急車を呼びました。

着の身着のままの格好で、息子を毛布にくるみ、外に出て、救急車を待ちました。

救急車のサイレンの音が聞こえてきたときです。

意識の無かった息子が、サイレンの音に反応して、目を覚ましました。

泣き出す元気は無いようでしたが、仕切りに目をあちこちに向けています。

意識は戻ったようです。

救急車の中で、奥さんが問診を受け、バイタルを計っているようです。

私は一時自宅に戻り、奥さんからの連絡を待ちました。

救急病院が決まったとの連絡。私は準備物を持ってすぐに病院へ向かいました。

病院の適切な処置のおかげで、息子はいつもの状態を取り戻していました。

担当の小児科の先生にお話を伺うと『熱性痙攣』とのこと。

5歳くらいまでに起こる痙攣で、一生に1回あるかないかとのこと。連続して発症することは希とのこと。

点滴を受けながら、息子は疲れたのか、寝てしまいました。

症状を確認する為に、2時間くらい病院で様子を見ることになりました。

すやすやと眠る息子のそばで、奥さんとゆっくり会話をして過ごしました。

私の仕事上の悩みなんぞを聞いてもらいながら。

2時間して、私が売店で購入してきたポカリスウェットを飲ませると、とたんに元気になりました。

本当に良かったです。子供が苦しむのを見るのが人生で一番辛い。変われるものなら変わってあげたい。

病院を出ると、外はもう明るく、新聞配達の方が新聞を配っていました。

久々の徹夜です。次の日が休診日で良かった(苦笑)

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