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しろくま先生のブログ
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2009年9月 2日 (水)

八重歯がかわいいといわれるのは日本だけ

本日は、荒木和彦先生の著書『知性は歯から』よりお届けいたします。

◇八重歯がかわいいと言われるのは日本人だけ

ここ数年、国全体が不景気と言われている中、飛び抜けて業績をあげているのは、ブランド企業なのだそうです。

一流といわれるブランドの服を着てバッグを持って、日本の女性は世界でも最もおしゃれな人たちといっていいでしょう。

ただ、本当の美しさを手に入れるという意味では、私は、「もう少し自分自身に投資してもいいのでは?」と思わずにいられません。

ハワイに住むアメリカの友人は、以前こんな事を私に聞いてきました。

「日本人は歯ならびを治すお金もないのに、どうして海外旅行ができるのか」と。

確かに、テレビや映画に登場する欧米の俳優やタレントは、誰もが見事に整った歯ならびをしています。とはいえ、彼らが生まれながらに美しい歯ならびを持って生まれてきたのかといえば、決してそうではありません。

欧米人、特にアメリカ人は、他人からの視線や好感度を、非常に重要なものだと考えています。ですから不揃いな歯ならびは、幼児期に治療されるケースが圧倒的です。

アメリカでは12歳の子どもの約70%が、歯科矯正の治療を受けているというデータがあるほどです。子どもがある程度の年齢になったら、矯正歯科医のもとを訪れ、将来的に矯正治療を受ける可能生があるかどうか確認することも、ごく普通に行われています。

よく耳にするエピソードですが、日本で可愛いと言われる八重歯も、“Devils teeth(悪魔の歯)”と呼ばれ嫌われています。

極端な話、ある程度の年齢で八重歯があったり、歯並びが悪かったりすると、「あの親はどうしたんだろう?」と思われてしまう程、歯並びに対する意識は高いのです。ですから、子どもの歯ならびは親が治して当然、という常識が浸透しています。

さらに話がセレブリティや俳優に及ぶと、歯並びに対する意識はより厳密なものとなります。

アメリカでは男性であっても、歯並びが悪い人がビジネスで成功することはあり得ない、とさえ言われています。これは歯並びが悪い=自己管理能力がない、と見なされるからです。

女性に関しては、歯並びのトレンドさえ存在します。例えば、現在のトレンドは、前歯がズラッと一気に並んだような歯並びです。流行に応じてファッションを変えるように、歯並びさえも自分の理想のプロポーションを追求するのですね。

日本人同士なら、例えば衣食住の中では、ファッションにお金をかけるけれども、住む所は六畳一間のワンルーム、といった感覚が、当たり前のように通用します。でもこんなところは、欧米の文化ではあり得ない話です。

彼らにとってはの豊かな生活とは、第一に自分の健康であり、快適な住まいがあってこそ。

欧米の考え方がすべて正しい言うつもりは毛頭ありませんが、自分の身体や生活の土台こそお金をかけるという姿勢は、日本人もこうすこし見習ってみてもいいのではないのでしょうか。

実際、歯並びの良さは、日本以外のほとんどの国に共通する美意識の表れです。高価なブランドものは買うことが出来ても、自分の身体に投資しないのでは、本質的な意味でのおしゃれとはいえないと思うのですが・・。

たった数本の歯を治療するだけで、顔の輪郭までもが変化します。食べ物も楽に噛めるようになるため、肌の調子が良くなったとおっしゃるかたもいます。

実際人間の顔は、噛むことによって肌表面の細胞が活性化されていくのです。細胞が活性化するということは、肌がそれだけ生き生きとして、ハリを保っていられることを意味します。

こうなると気分も変わってきますから、物事に対して積極的になれたり、性格が明るく前向きになれたなど、まるで別人の人生の扉が開かれたのと同じような効果が生まれてくるわけです。

とはいえ、「たかが歯ならび」と思われる方もいるでしょう。でも私がこれ程歯ならびの良さを重視するのは、それが単に見た目のことだけでは済まされない、重要な問題をはらんでいるからなのです。

◇“美食同源”が人生の基本

歯ならびが悪いということは、多くの場合、“かみ合わせ”も悪いことを意味しています。

そして、かみ合わせの悪さが原因で、発音が不明瞭となり、さらには顔の歪みや身体の歪みを招くことすらあるのです。

きちんと物が噛めて、鮮明な発音が出来るなど、本来の口腔機能を維持する、あるいは向上させながら、外見的にも美しく整った歯ならびをつくる。審美治療とは、本来こういった目的を主眼として、行われるべきものです。

ですから審美治療について、単に見た目だけの美しさを追求する治療だと、安易な解釈をするのは大きな過ちです。審美治療を受けようと思っている皆さんご自身も、こういった認識をもって治療に臨まれるのが、トラブルを未然に防ぐ一つの方法なのではないかと思います。

私は一人の歯科医として、“美食同源”という言葉をコンセプトに治療を進めています。

人間の歯は、食事のために顎を動かすとき、本来きちんとした運動が出来るようになっているものです。つまり、おいしいものをおいしく食べられる歯と、美しい歯ならびというのは、本来同じものであるはずなのです。

顎の状態を良好に保ち、歯肉も健康で、なおかつ美しい歯並びで毎日を過ごせたら。その後の長い人生は、心からの笑顔にあふれた、すばらしいものになると思いませんか?

参考文献 知性は歯から 荒木和彦著 愛知出版

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これ見てもうちょっと日本人を理解した方がいいよー。
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