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2009年9月 3日 (木)

なぜ歯に色がつくの?

本日は、朝日新聞出版の『Q&Aでわかる「いい歯医者」』よりお届けいたします。

Q:なぜ歯に色がつくの?

A:食べ物などによる着色や加齢による黄ばみ、薬による変化なのです。

 ニッコリと笑った時にキラリと光る白い歯は、第一印象の好感度を上げる重要な武器。生活スタイルの欧米化ともあいまって、最近では白い歯を求める人が増えています。

しかし、「日本人の歯は、もともと欧米人のような白さを持っているわけではありません」とホワイトニングにくわしい昭和大学歯科保存学講座教授の久光久歯科医師は話します。

歯の構造は、いちばん外側にエナメル質があり、その下に象牙質、中心に神経や血管が通る歯髄があります。

エナメル質は大部分が半透明の硬い結晶で、象牙質は薄い黄色や黄色がかった茶色の組織、歯髄は赤色です。

歯の色は、おもにこの象牙質が透けたり、エナメル質を乱反射したりすることで白っぽい色に見えるのです。象牙質の色は人種により異なり、日本人は一般的に淡い黄色です。

さらに、自分の本来の歯の色よりも濃くなる原因がいくつかあります。

代表的なのが、歯の表面の着色です。お茶や赤ワイン、カレー、コーヒーといった着色性の食べ物を摂取することで、歯の表面にステイン(汚れ)が付着します。たばこのヤニも原因の1つです。こうした食べ物を食べれば食べるほど、たばこを吸えば吸うほど色は濃くなります。

もう一つは薬物による変色です。

乳幼児が、テトラサイクリン系の抗生物質を服用すると象牙質に黄色や茶色、グレーのすじが出来ます。

また、外傷などで歯髄が壊死したり、むし歯の治療などで神経を抜いた場合にも、象牙質が黒っぽく変色することがああります。

さらに、加齢も歯が変色する原因です。

「歳をとるとエナメル質を構成しているハイドロキシアパタイトの結晶が変化し、透明度が上がるために、その内側にある象牙質の色が透けて見えやすくなり、黄ばみます。しかも、年齢とともに、象牙質自体の色も濃くなってしまうのです」(久光歯科医師)

このほか、むし歯でも白斑が出来たり、黒ずんだりすることがあります。また、乳歯の打撲や乳歯を抜くときの機械的な刺激によって、永久歯のエナメル質の形成が部分的に不完全になり、白斑や褐色斑ができることもあります。

ですから、ただの黄ばみ程度ではない歯の変色があれば、歯科医院を受診し、変色の原因が何であるかを確かめる方がいいでしょう。

また、ステインによる着色は、歯のメインテナンス不足もあります。歯の健康を維持するためにも、禁煙や歯磨きの徹底など、生活習慣の改善が必要です。

一方、加齢などによる変色は、機能面では問題ありませんが、「歯の色がきになり、自然に笑うことが出来ない、自信がもてないといった、精神的な苦痛があるならば、治療により白くするのも1つの方法です。」と久光歯科医師は助言します。

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