食卓はしつけの宝庫
本日は、大脳生理学者で、京都大学名誉教授でいらっしゃる大島清先生のエッセイのご紹介です。
食卓はしつけの宝庫-弧食から幸せな子供は育たない-
かつての「日本の食卓」には、子供の精神形成に必要なことを学ぶ機械がたくさんありました。
「いただきます」などの挨拶の徹底は生活全体のけじめをつけ、食事前後の手伝いは、責任感や自主性を身につける効果があったはず。
食卓の会話は「なぜ冬はこの野菜をたべるのか?」「なぜ良く咬んだ方がいいのか?」などを教える場でもあり、それによって子供は自然に親を敬うことが出来ました。
すこし堅苦しいと思っても、おいしい物を食べる食卓だからこそワイワイ子供も楽しく学べたのです。
食卓の役割が薄れた現在ですが、たとえ親子2人であっても、家族が揃うことは重要です。様々な話をしながらしっかり味わうことは、一生を通じて脳に刻み込まれるもの。食事の時間が豊かなものであるほど、その後の人生も豊かになるといっていいでしょう。
何気ない食卓の会話から子供が学べる事は山ほどあるのです。
1人で食事をとる「弧食」には、そういった健全な学びがまったくありません。偏食で体調不良になるばかりか、深い情緒が育たず、理性のきかない大人になってしまいます。子供の幸せを願うなら、何よりも本来の食卓を取り戻すことです。家族が集まって一定の時間を過ごすだけでも、貴重なしつけのチャンスと考えてください。
全く其の通りだと思います。
昔そうであったように、
家庭のスタート、話し合いの場だったわけで、
是非そうあって欲しいと念じます。