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しろくま先生のブログ
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2007年8月 6日 (月)

顔の表情・しわについて4

前日の続きです。

筋肉を鍛えて老け顔を防ぐ

こうした老化のサイン(昨日のブログ参照)が加齢と共に出てくる原因には、3つの要因が考えられます。

「筋肉の衰え」と「重力」と「遺伝」です。

この中でどうしても避けられないのは遺伝です。年齢よりも早く老け顔になりやすい遺伝的な体質というのはあります。

しかし、「筋肉の衰え」と「重力の作用」に2つの原因は、適切なケアをすれば避けられるものです。

いま見てきた老化のサインはすべて筋肉に関係しています。「老け顔」に最も直接的かつ強くっかわっているものは。「筋肉の衰え」なのです。だから、遺伝的要素をもつ人でも、筋肉が十分にあれば、老化のスピードをかなり遅らせることができます。

「顔が老けるのは筋力の低下が原因」。まずはこのことを強く認識していただきたいと思います。

欧米のある研究所では、80歳代の筋繊維数は、20歳代のおよそ4割しか残っていないと報告しています。しかしながら、最近の研究では、運動を繰り返すことで、加齢しても筋肉量や筋力を増大させることが出来ることがわかってきました。

顔の筋肉は、足や腹筋など他の体の筋肉に比べて小さいので、それぞれの筋肉を意識しやすく、また筋肉に対する脂肪の割合が少ないため、短時間で鍛える事ができます。

顔を若返らせるには自力更正で

皮膚科では、紫外線はしわやたるみの敵、完全な悪者とされています。お尻などは、紫外線を受けにくいので80歳を越えても、多くの人はしわやたるみがほとんど無く、すべすべのままです。それが顔になると、常に紫外線を浴びる運命にあるため、どうしても歳とともにエイジングが進んでしまいます。

南国の人々や山岳民族、狩猟民族などは、年齢以上にしわやたるみが多く、老けた印象になることがありますが、これは紫外線をたくさん浴びた結果だと考えられます。

紫外線は活性酵素であるフリーラジカルを発生させます。つまり、紫外線は老化の原因を作るのです。したがって、エイジングを遅らせる意味で紫外線の害からなるべく自分の身を遠ざける事が重要です。

皮膚の表面にフリーラジカルが発生するのを抑え、体の内部から栄養を与えて肌細胞を元気にしようという目的で、抗酸化作用をもつ成分を含んだ化粧品類やドリンク剤(飲料)などがいま、非常に人気を集めています。しかし、しわやたるみにそれが効果的だと積極的に肯定する気にはなれません。

しわやたるみの主たる原因は筋力の低下だからです。筋肉を鍛えることなくして、効果は表れません。筋肉を鍛えるには、トレーニングだけが有効なのです。

しわやたるみを取るために、マッサージなどもよく推奨されています。しかし、これもいまの理論から行けば、疑問符がつきます。いくら外側から筋肉をもみほぐしても、筋肉がつくわけではありません。マッサージを受けたその時だけは、しわやたるみが改善された気になっても、その場しのぎにすぎません。根本的な解決とはなり得ないのです。

筋肉のトレーニングを重ね、その上で行うのであれば、効果は見込めるかもひれませんが、しわやたるみ対策に、クリームやマッサージはあくまで補助手段なのです。化粧品やマッサージは、それだけではただの気休めにしかならない気がします。

明日へ続きます。

参考文献 不老は口から 斉藤一郎著 知恵の森文庫出版

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