世界的傾向のメタルフリー2
昨日の続きです。
口の中に入っている金属が、アレルギーを引き起こす場合、酸っぱい味覚として感じられたり、歯肉の黒ずみ、舌や唇がただれるといった症状が口の中に現れ、やがて血液を介して直接金属に触れていない部位にも湿疹やかぶれといった症状が広がることもあります。
このような症状が出たら、まずは皮膚科やアレルギー科でパッチテスト(貼付試験)を行い、どのような金属に過敏に反応するかを調べた上で歯科を受診するようにしましょう。
歯科では金属アレルギー検査器(DMAメーター)を使って、どの歯の金属イオンが体内に放出されているかを調べ、原因になっている歯を特定します。
原因になっていた歯の金属をはずし、セラミックなど非金属の材料で修復することにより、アレルギーは改善されるはずです。
それまで特にアレルギーがなく、歯の治療後に先のような変化が現れたら、歯に原因はないかチェックすることです。また、金属アレルギーがあることがわかっている人は、歯の治療に金属を使わない方が安全です。
セラミックは安全性・耐久性と審美性を合わせ持つ素材
現在、歯科治療で金属の代わりに使われている材料には、セラミックを始めレジン(プラッスチック)、その中間の特徴を持つグラス、強度の面ですぐれたジルコニアといった素材があります。この他チタンは金属ですが、生体親和性の高い材料であることが知られています。
レジンは白色で前歯などの治療によく使われる材料ですが、強度にかけるため、強い力がかかる奥歯の修復には適しません(注:最近はそんなこともなくなりました)。また粒子が大きいため変色しやすく、使っている間に摩耗するといった欠点もあります。
それに対し、セラミックは天然の歯と同程度の強度を持ち、変色や摩耗することもなく長持ちします。
セラミックは「陶器」を意味するとおり、約1000度という高温で何回も焼き付けながら歯の形に整えていく技法が用いられ、それだけに歯科技工士にも高い技術が求められる分野です。
天然の歯にはエナメル質や象牙質などがあることはお話しまhしたが、セラミックの作成においては、ぞれぞれの質感を表現するための色調が何百種類と存在しています。安全性を始め、質感、強度、耐久性の面でも、セラミックはもっとも進んだ材料といえるでしょう。
参考文献 美しい歯を手に入れる本 著者 平原順也 現代書林
渋谷です。
素晴らしいブログですね。とても参考になります。
またコメントさせてもらいます。
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