歯磨きがてんかんを誘発
本日は、デンタルトリビューンからのトピックです。
メルボルン大学聖ビンセント病院(オーストラリア・メルボルン)神経科学・神経研究部のWendyl D`Souza氏は、体性感覚野に病巣のあるてんかん患者では歯磨きが発作の誘因になることがあると発表しました。
病巣の部位が関係
D`Souza氏らは、歯磨き中にてんかん発作が発現した成人患者3例について検討を行い、2例では口中の特定の部位を磨くと発作が現れることを確認しました。
発作は顔面の筋痙攣や単収縮から流涎過多までと多様で、1例では発作の持続中は歯ブラシから手を離すことは出来ませんでした。発作は、ビデオモニターで確認しました。
MRI検査では、3例とも脳の体性感覚野に病巣がありました。体性感覚野に手の動きと会話を司る運動野に近い位置にあります。
同氏は「歯磨きのリズミカルな運動領域をさらに興奮させる恐れがあります。これは、光過敏性てんかん、つまり点滅する光や動くパターンと反応して発現が現れるパターンに反応して発作が現れる状態と似た現象です」と説明しています。
また、「歯磨きでは、リズミカルな動作を続けることから、食事などの他の口腔刺激よりも体性感覚野の発作を誘発しやすい」と述べています。
驚きです、
口腔は敏感な集合場所の感と思いました。