子供の歯が多いとき、足りないとき
本日は、小学館から出版されている「こどもの歯をじょうぶにするQ&A64」から、お届けいたします。
★歯の生える時期は個人差が大きいもの
多くの赤ちゃんは、生後6~8ヶ月頃になるとはじめての歯が生えてきますが、歯の生えてくる時期には個人差があります。
また、歯の生える時期が早いから、体の発達や発育が良いということはありませんし、遅いから、他の発達や知能が劣っているわけではありません。その子なりの成長のしかたです。あまり神経質にならないようにしましょう。
乳歯は3歳ころに20本すべてが生えそろい、その後12歳ぐらいまでに永久歯28本に生え替わりますが、いずれも、半年~1年くらいは幅があります。
乳歯の数が多いか少ないかは、3歳を過ぎれば、見て分かりますが、永久歯の数が心配な時は、5歳ぐらいになったら、歯科で口の中のレントゲンを撮り、永久歯の状態を調べてもらうとよいでしょう。
検査の結果、永久歯の数が少ないと分かったときは、処置を歯科医と相談します。もともとできあがらない歯を先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)といいますが、永久歯では、足りなくなる場所がだいたい決まっているので、成長にあわせて対策を考えていきます。
歯の数が少ないために噛み合わせや歯並びが悪くなる恐れがあるときは、補隙装置(ほげきそうち)を入れたり、歯列矯正を行うケースもあります。
なお「親知らず」といわれる一番奥の第三大臼歯は、17歳~21歳ころ生えてきますが、もともとない人も少なくありません。全部あっても位置が悪く、炎症などの原因になる場合は抜歯することもあります。
★歯の数が多いときも早めに医師の相談を
歯の数が多いのを過剰歯といいます。乳歯で起きることはすくなく、一見してわかるので、あまり問題になりませんが、噛み合わせがずれるようなら抜歯することもあります。
永久歯では上の前歯によく見られます。本来の永久歯の間に割り込むように生えてくる事が多いのです。
乳歯は正常でも、たまたま撮影したレントゲンで発見されることもしばしばです。本来の永久歯より早く生えてくるので(5歳ころ)、先に乳歯を抜いて過剰歯を生えさせます。本来の永久歯が生えてくるころ、過剰歯を抜いて永久歯を誘導します。
困るのは、逆性といって上に向かって上顎に埋まっている過剰歯です。5~8歳くらいまでの間に抜歯する必要があります。
いずれの場合も長期管理が必要で、小児歯科医か、かかりつけの歯科医で経過をみます。
★癒合歯(ゆごうし)は虫歯になりやすいので、定期的なチャックをかかさずに
2本以上の歯がくっついていたり、余分な歯(過剰歯)がくっついて生えてきたものを「癒合歯」といい、乳歯の下の前歯に多くみられます。
先天的なものですが、乳歯が癒合歯だからといって、永久歯も癒合歯になるとは限りません。
乳歯が癒合歯と判断されたら、4~5歳以降にレントゲン写真を撮り、下の永久歯の状態を調べ、問題がなければ様子をみます。
永久歯の生え方に問題がなければ様子を見ます。永久歯の生え方に影響があると考えられる場合は、癒合歯を抜歯することもあります。
なお、癒合歯は、歯のくぼんだ部分の汚れが取りにくく、虫歯になりがちです。他の歯以上に丁寧に磨くようにしましょう。
参考文献 「こどもの歯をじょうぶにするQ&A64」 羽田宣裕 監修 小学館
もともと親知らずがないので
親知らずの会話には縁がなくきました。
残りの歯を大事にしたいとおもいます。